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[10月24日・第一戦・ドシャースタジアム]
ロサンゼルス・ドジャーズ3-1ヒューストン・アストロズ

[10月25日・第二戦・ドシャースタジアム]
アストロズ7-6ドジャーズ(延長11回)

[10月27日・第三戦・ミニッツメイドパーク]
アストロズ5-3ドジャーズ

[10月28日・第四戦・ミニッツメイドパーク]
ドジャーズ6-2アストロズ

[10月29日・第五戦・ミニッツメイドパーク]
アストロズ13-12ドジャーズ(延長10回)

 5試合を終えて、アストロズが3勝2敗と一歩リード。

 「例年通り」のこととはいえ、ワールドシリーズWS2017も毎試合「劇的なシーン満載」のシリーズとなっています。
 変な言い方で恐縮ですが「このクオリティの高さ」には、いつも感心させられます。

 「世界一」の栄誉に向けての、メジャーリーガー達の高いパフォーマンスと「凄まじい執念」がワンプレー・一球ごとに感じられるところは、プロフェッショナルスポーツの究極形というか、それを超えたところに存在する、「世界最高の領域」のようです。
 観戦している私たちの口から出るのは「凄い」という言葉ばかり・・・。

 ドジャーズにとっては、リードしながら9回に追いつかれてしまい、延長に入って壮絶な・信じられないようなホームランの打ち合いとなった第二戦を落としたことがとても痛く、第五戦で9回に3点差を追い付いて、第二戦の悲劇を帳消しにしようとしましたが、それは成就しませんでした。

 一方でアストロズとしては「ミニッツメイドパークにおける不敗伝説」を第四戦で失ったダメージは、とても大きなものでしょう。
 ドジャーズは「ベリンジャー選手の復活」により、アストロズと互角の得点力を得たのです。

 さて、第6戦は「バーランダー投手VSドジャーズ打線」の戦いとなります。

 悲願のWS制覇に向けて、バーランダー投手は自らのスキルを最大限に発揮し、「精魂を込めたピッチング」を披露することでしょう。
 ホームに戻ったドジャーズが、どのようにこの大投手を攻略するのでしょうか。

 ベースボールファンにとっての最高の「ごちそう」も残りは僅か。

 第七戦も、両チームが死力を尽くしたプレーの連続となることでしょう。
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[10月15日・week6・メルセデスベンツスタジアム]
ニューオーリンズ・セインツ52-38デトロイト・ライオンズ

 セインツのクオーターバックQBドリュー・プリーズ選手とライオンズのQBマシュー・スタフォード選手を中心とした両チームのオフェンスはもちろんとして、両チームのディフェンス陣も得点を挙げ、ハイスコアゲームとなりました。

 両チーム合わせての得点が「90点」というのは、滅多に観られないもの。
 合わせて70点というのも相当のハイスコアゲームですし、計80点を超えるゲームと言うのもなかなかお目にかかれないのですが、90点と言うのですから・・・。

 セインツが先行しました。
 第1クオーターQに14得点、2Qに17得点と挙げて、計31点。ライオンズも10点を挙げましたが、セインツが大きくリードしました。

 3Qに入ってもセインツの勢いは止まらず、2つのタッチダウンTDを奪い14得点、これで45点としたのです。
 3Q残り8分34秒で45-10とセインツのリードは35点に広がりましたから、セインツの楽勝、本来の得点力が発揮されたゲームとなったかに見えました。

 ところが、ここからライオンズの猛攻が観られるのです。

 3Q残り6分2秒に、QBスタフォード選手からWRマービン・ジョーンズ選手へのTDパスが決まって、反撃が始まりました。
 3Q残り1分26秒にも、QBスタフォード選手からWRダレン・フェルズ選手へのTDパスが通りました。
 これで45-24となって、第4Qを迎えました。

 4Qに入ってもライオンズの勢いは止まらず、残り11分15秒、残り6分47秒とTDを重ねて、45-38と1TD差に迫りました。
 特にライオンズ守備陣の頑張りが際立ちました。セインツとQBプリーズ選手は、ライオンズの気迫に押されていたのでしょう。

 「第3Q途中の35点差を逆転」という、歴史的な大逆転ゲームが観られるのかと思いましたが、今度はセインツの守備陣が頑張りを見せて、4Q残り5分8秒DFキャメロン・ジョーダン選手がTDを挙げて、ライオンズを突き放しました。

 連続して4TD・28点を挙げて「追い上げの波に乗っていた」ライオンズの勢いを止めたプレーでした。

 4Q残りの5分間で、得点は生まれませんでした。
 セインツが押し切ったのです。

 攻撃陣・守備陣入り乱れての壮絶なハイスコアゲームが、とても面白い試合であったことは、言うまでも有りません。
 2017年10月29日、雨降りしきる東京競馬場で行われた、第156回天皇賞(秋)は、一番人気のキタサンブラックが優勝しました。

 不良馬場、それも相当酷い馬場でしたが、キタサンブラックは4角で内一杯を突いて先頭に立ち、サトノクラウンの追い上げを「クビ」差押さえての勝利でした。
 いかにもキタサンブラックらしい、素晴らしい粘り脚でした。

 前走宝塚記念の9着で「走る気が失せたか」と感じていましたが、それは「大間違い」でした。彼の闘争心は、いささかも衰えていなかったのです。
 畏れ入りました。

 スタートは出遅れました。ゲートに突進してしまい、ぶつかったと、鞍上の武豊騎手がレース後にコメントしていました。
 出遅れ後は落ち着いた様子で、コース内側を走り続け、徐々に先頭集団への追い付きを図りました。
 特に、大欅前後で一気に前方に進出した形。

 脚が長く飛びが大きい馬は不良馬場には向いていない、と言われていますが、キタサンブラックは十分に不良馬場に適応していました。
 そう言えば、あのハイセイコーも大柄で飛びが大きな馬でしたが、重い馬場では別格の強さを魅せていました。飛びの大きさと重・不良馬場への適性とは、必ずしも関連性が無いということになりそうです。
 要は、「走り方と筋力」なのでしょう。

 これで、2017年の天皇賞(春)と(秋)を連覇したキタサンブラックは、史上2頭目の「天皇賞3勝馬」ともなりました。
 「日本競馬史上にその名を刻む優駿」となったのです。

 この後は、ジャパンカップと有馬記念に走るとのこと。

 歴史的名馬の残り2走に注目しましょう。
 10月26日、インドのニューデリーで行われている、2017年の射撃ワールドカップWCファイナルの10mエアピストル決勝で、松田知幸選手が241.8点の世界新記録をマークして優勝したと報じられました。

 日本人選手が、ファイナルで優勝したのは史上初めてなのだそうです。

 正直なところ、「射撃」競技については知識が少なく、その競技の様子がテレビで報じられることも少ない(オリンピックの放送以外では中々観ることが出来ない)ものですから、そのルール等についても残念ながら殆ど知らないのですが、スポーツとしての「射撃」の歴史は、全てのスポーツの中でも最も古いもののひとつです。

 ISSF(国際射撃連盟)による世界選手権大会が始まったのは、第1回アテネオリンピック開催の翌年、1897年です。
 以降1931年までは毎年開催(第一次世界大戦の影響期間は除く)され、1933年から1937年までは2年に一度の開催、第二次世界大戦の影響で開催されなかった期間を経て、1947年から1954年までは概ね2年に一度の開催、1954年以降は4年に一度・夏季オリンピック大会の中間年に開催されているのです。
 もちろんオリンピック大会においても、1896年の第1回アテネ大会から正式競技となっています(わずか9競技のひとつ)から、「射撃」は最も歴史と伝統を誇るスポーツ競技のひとつなのです。

 ここからは推定で申し訳ありませんが、そのWCファイナル大会というのですから、シーズンに連続して行われているWC(2017年も5月にミュンヘン大会、6月にガバラ大会-アゼルバイジャンが開催されています。他にも多くのWCゲームが行われているのでしょう)の成績上位者が集う、最高レベルの大会であり、その勝者は当該年シーズンのチャンピオンと称されるものなのでしょう。

 松田知幸選手の優勝は、まさに「快挙」なのです。

 松田選手は神奈川県横浜市出身の41歳、神奈川県警に勤務しているそうです。
 ISSF世界選手権・2010年ミュンヘン大会で、50mピストルとエアピストルの2種目で金メダルを獲得しています。世界トップクラスのプレーヤーなのです。

 我が国の「射撃」競技も長い歴史を誇ります。
 オリンピックでも、
・1960年ローマ大会 男子50mピストル 吉川貴久選手 銅メダル
・1964年東京大会 男子50mピストル 吉川貴久選手 銅メダル
・1984年ロサンゼルス大会 男子25mラピッドファイア―ピストル 蒲池猛夫選手 金メダル
・1992年バルセロナ大会 男子ライフル3姿勢 木場良来選手 銅メダル

 と輝かしい成績を残してきているのです。

 とはいえ、21世紀に入ってからは、オリンピックのメダルはありませんから、2020年の第2回東京オリンピックに向けて、「日本射撃界」全体としての強化が進んでいるのでしょう。

 ここからは要望(わがまま?)となりますが、「射撃」競技をテレビでゆっくりと放送していただきたいと感じます。ダイジェスト版では、競技場の面持ち・空気、試技と試技の間のプレーヤーの様子、コーチとプレーヤーの関係・距離感といった、スポーツを構成する諸要素が、なかなか掴めないのです。
 もちろん、我が国においても様々な大会が開催されていることは承知していますし、協会のホームページを参考にして、「大会を現地で観戦」すれば良いことも分かりますが、日々の生活の中で競技場に足を運ぶのは、それほど簡単なことではありません。恐縮ながら、テレビ放送をお願いしたいのです。

 研ぎ澄まされた感性、不動の精神力、しっかりとしたフィジカル、そして日々の弛まぬトレーニング無しには、とても好成績は残せそうもないスポーツの「姿」を、じっくりと観てみたいと思うのです。
 10月29日、東京競馬場芝2000mコースで実施される、第156回天皇賞(秋)競走G1の注目馬検討です。

 我が国の古馬最高の栄誉を目指して、今年も18頭が出走して来ました。フルゲートです。

 天皇賞(秋)を見る時いつも思うのは、2000mという距離が絶妙というか微妙であるということ。
 マイルのスペシャリストでもギリギリ対応できそうですし、2400mに強い馬には少し短い感じ。悩ましい距離なのです。
 加えて「府中の2000m」ですから、直線が500メートメ以上あり、どちらかと言えばスピードよりもパワーが必要な気がします。

 さて、今年のレースで最も留意しなくてはならないのは「キタサンブラック」の取捨選択でしょうか。
 既にG1レースを5勝し、2016年の年度代表馬ともなっている、我が国を代表するサラブレッドです。その強さは折り紙つき。
 一方で、前走の宝塚記念では1番人気で9着と、久し振りに大敗を喫しました。

 これが、2016年10月の京都大賞典G2からの「使い詰めによる疲労残り」が原因なのか、馬自身が「走る気を無くしてしまったのか」がポイントとなりそうです。
 私は、後者ではないかと考えています。

 キタサンブラックは気合で走るタイプだと思います。20世紀風に言えば、「根性」で走るのです。多くの場合、最後の直線で先頭に立ち、追い上げてくる馬達との競り合いとなりますが、キタサンはなかなか抜かせない。
 サトノダイヤモンドに交わされてしまった有馬記念2016でも、「敗れて尚強し」でした。

 そのキタサンが、宝塚記念2017では直線でズルズルと後退したのです。「もういいよ」と言いたそうなレースでした。
 「火を落としてしまった」キタサンブラックは、もう好走できないのではないかと感じています。

 一方、他の馬の検討に際しては、コンディションを重視したいと思います。
 頭書のように、府中の2000mはとてもハードなコースですので、調子の良くない馬では乗り切れないと考えます。

 さて、注目馬です。

 第一の注目馬は、1枠2番のサトノクラウン。
 2016年12月、香港ヴァーズG1を快勝してから好調を維持しています。前走の宝塚記念も勝ち切りました。2000mから2400mであれば、現在最も安定した力を魅せてくれるサラブレッドでしょう。

 第二の注目馬は、2枠3番のネオリアリズム。
 前走4月の香港QE2世C・G1を勝ちました。少し間は空きましたが、遠征疲れを取るには、良い頃合いでしょう。6歳になって本格化した力を示していただきたいものです。

 第三の注目馬は、2枠4番のリアルスティール。
 前走のG2毎日王冠を快勝しました。調子は一番よさそうです。この馬には、府中の2000mは少し長い感じですが、コンディションの良さでゴール前の叩き合いに持ち込み、粘りの競馬を魅せていただきたいものです。

 今回は、以上の3頭に注目します。

 一発大駆けがあるとすればソウルスターリングでしょうが、前走で牡馬の力を見てしまいましたので、気後れしていないか心配です。
 このところ、闘争心が萎えてしまったかのようなレースを続けて居るマカヒキのレース振りも気になるところではあります。

 雨降りが多い2017年の秋競馬ですが、明日はしっかりとした馬場でレースが行われて欲しいものです。
 2017年シーズンのセントラルリーグのクライマックスシリーズ・ファイナルラウンドは、DeNAベイスターズが広島カープを破って日本シリーズ出場権を獲得しました。

 ペナントレース2017を圧倒的な強さで制した広島カープが同3位のDeNAに敗退したことは、またぞろ「クライマックスシリーズのあり方」について、様々な議論を呼んでいます。

 一方で、アメリカ・メジャーリーグベースボールMLBのポストシーズンを見ると、1995年から「ワイルドカード」方式が取り入れられています。

 MLBのポストシーズン(プレーオフ)は、各リーグの東・中・西の各地区優勝3チームと各地区2位以下のチームの中で勝率上位の2チームが「ワイルドカード1試合」を戦い、勝った1チームの、計4チームが2チームずつで「地区シリーズ」を戦い(3勝先取)、勝ち残った2チームが「リーグチャンピオンシップ」を戦い(4勝先取)、勝ち残ったチーム=リーグチャンピオンチームがワールドシリーズに進出する形となっています。

 1995年から2011年までは、単純に各地区2位チームの中で最高勝率の1チームが地区シリーズに進出する形でしたが、2012年からは勝率1位と2位のチームの1ゲームマッチが行われることとなりました。

 従って、地区優勝していないチームがワールドシリーズに進出したり、世界一になったりすることが有り得るルールなのです。

 では、「ワイルドカードからワールドシリーズを制したチーム」がどれくらいあるのかと言うと、これがとても多いのです。

・1997年 フロリダ・マーリンズ(現マイアミ・マーリンズ)
・2002年 アナハイム・エンゼルス(現ロサンゼルス・エンゼルス)
・2003年 フロリダ・マーリンズ
・2004年 ボストン・レッドソックス
・2011年 セントルイス・カージナルス
・2014年 サンフランシスコ・ジャイアンツ

 と、6度もあります。
 2017年も含めれば、「23度のワールドシリーズで6度」(優勝確率26.1%)となると、少なくとも地区優勝3チームの勝率1位・2位・3位のチームの優勝確率より低いということは無く、やや高いということになりそうです。
 160試合を超えるレギュラーシーズンに優勝出来なかったチーム=一般的には、そのシーズンの力量が、優勝チームと比較すれば劣るとみられるチームのワールドシリーズ優勝回数としては「とても多い」と見るのが自然でしょう。(これを「多い」と言わなければ、レギュラーシーズン優勝の価値が下がってしまいます)

 つまり、MLBではレギュラーシーズンで優勝していないチームが、ワールドシリーズで優勝するのは「珍しいことでは無い」ということになるのです。

 また、2012年以降は各地区の優勝チーム以外のチームの勝率上位2チームがワイルドカードを争うルールになりましたから、年によっては「同地区2位と3位の2チーム」がワイルドカードに進出することがある、つまり「レギュラーシーズン3位のチームがワールドシリーズに優勝することがある」ルールとなっているのです。

 実際に、今年2017年のナショナルリーグNLワイルドカードは、西地区2位のダイヤモンドバックスと3位のロッキーズの戦いとなりました。地区3位のチームがワールドシリーズ進出・優勝の可能性があったのです。

 この対戦はダイヤモンドバックスが勝利して地区シリーズに進みましたが、その地区シリーズの対戦相手が、NL西地区優勝のドジャーズでした。(ドジャーズが3地区の優勝チームの中で勝率1位だったため、「より下位のチームと対戦できる」という組合せルールにより、こうした「NL西地区の上位3チームが連続して対戦する」という、とても珍しい形となったのです。
 つまり、レギュラーシーズン地区3位のチームが、同地区1位=優勝チームを破って、ワールドシリーズに進出する可能性があったということになります。

 同地区の2位・3位のチームがワイルドカードに進出したということは、当該地区で優勝したドジャーズの勝率がいかに高かったかを示す事象ですから、自然にドジャーズと2位・3位チームとのゲーム差は大差でした。
 レギュラーシーズンで「大差」で2位・3位となったチームでも、ワールドシリーズに進出・優勝する可能性があるのが、MLBのポストシーズンなのです。

 また、地区シリーズやリーグチャンピオンシップ、ワールドシリーズにおいては、全て「ホーム&アウェイ方式」が採用されています。ワイルドカードのチームであっても、自チームのホームグラウンドで試合が出来るのです。
 「1勝のアドバンテージ」もありません。

 ワイルドカードのチームも、相当に公平なルールの下で各シリーズを戦うことが出来るルールになっているのです。

 もちろん、1つのリーグに3つの地区があり、その地区ごとにレギュラーシーズンの優勝を争い、ポストシーズンを行うMLBと、セリーグとパリーグという各リーグでペナントレースを戦い、同一リーグの1~3位でクライマックスシリーズを行うNPBを、単純に比較することは出来ないと思います。

 とはいえ、NPBやMLBにおいて、こうしたプレーオフ・ポストシーズンの形を取る目的が、優勝決定後の「消化試合」の緊張感維持=「面白さ」維持、あるいは試合数の増加による観客動員他による球団・球場の収益向上にあるとすれば、その意義・実益は相当に大きなものと考えられます。
 一方でルールに則り、レギュラーシーズン・ペナントレースで下位のチームが上位のチームを破る事態が起こったとしても、何もおかしなことでは無いという見方もあることでしょう。

 MLBでは「ワイルドカードチームのワールドシリーズ制覇」は、それはそれでとても盛り上がりますし、MLBポストシーズンのエンターティンメント性を高める要素になっていることも、間違いないところです。
[10月24日・WS第1戦・ドジャースタジアム]
ロサンゼルス・ドジャーズ3-1ヒューストン・アストロズ

 ワールドシリーズWS第1戦は、ドジャーズ先発のカーショー投手が7イニングを投げて、被安打3、奪三振11、失点1の好投を魅せ、モロー投手、ジャンセン投手と繋いで、強打のアストロズ打線を1失点に封じ、快勝しました。
 大エースを立てて、ドジャーズにとっては「負けられない初戦」をキッチリ物にした形です。

 レギュラーシーズンを通じて、打率・得点等、打撃部門でリーグトップの成績を誇るアストロズから二桁奪三振を奪うこと自体が、とても難しく、アストロズから見れば「珍しい」ことですが、それが「ワールドシリーズの舞台」となると、その価値は飛躍的に高まるのは道理です。

 ドジャーズにおいて、WSで「二桁奪三振」を記録した投手は、1965年の第7戦、サンディ・コーファックス投手がミネソタ・ツインズを相手に11三振を奪って以来というのですから、52年・半世紀振りということになります。

 こうした快記録が出ると、過去のプレーヤーにスポットライトが当たるものですが、サンディ・コーファックス投手とは懐かしい・・・。

 1954年ブルックリン・ドジャーズ(ニューヨーク)時代に入団し、チームのロサンゼルスへの本拠地移転と共にロサンゼルス・ドジャーズのエースとなり、3度のWS制覇(内2度はコーファックス投手がシリーズMVP)など、ドジャーズの黄金時代を支えた、まさに「大投手」でした。

 身長188cmの体躯から、大きく脚を上げて投げ下ろすストレート(4シーム)と落差十分のカーブの威力は抜群で、1963年のWSを戦い、敗れたヤンキースの中心選手だったヨギ・ベラ選手(伝説的なキャッチャー)は「何故、あの男が25勝できたかはよく分かった。分からないのは、何故5敗したのかということだ」と語ったと伝えられています。

 コーファックス投手は、通算165勝87敗と、高い勝率(65.5%)を誇りました。
 カーショー投手は、現時点で144勝64敗と、こちらも抜群の勝率(69.2%)です。

 20世紀半ばと21世紀のドジャーズを背負って立つ「2人の左腕」は、それぞれの時代のMLBを代表するピッチャーでもあるのでしょう。

 1935年生まれのコーファックス氏は、81歳となってまだまだ元気。ドジャーズのスペシャルアドバイザーを務めておられるそうです。
 コーファックス氏に、現在のカーショー投手についてのコメントを伺いたいものです。

 それはもう宝石のような「深いコメント」であろうと思います。
 MLB2017のワールドシリーズWSは、10月24日(日本時間25日)に開幕します。

 ロサンゼルス・ドジャーズとヒューストン・アストロズは、どちらもレギュラーシーズン中の一時期、驚異的な強さを魅せて、圧倒的な勝率を残したチームですから、ある意味では順当な組合せと言っても良いのでしょう。

 では、WSでの戦い振りはどのようになりそうなのでしょうか。

① コンディション

 ドジャーズは4勝1敗でナショナルリーグ・チャンピオンシップNLCSを勝ち抜きました。そしてWSに向けて「中4日」の休養期間を得たのです。
 ドジャーズは、地区シリーズも3連勝で勝ち上がりましたから、やはり地区シリーズからNLCSまでの間にも「中4日」ありました。

 こうしたスケジュールは、ポストシーズンを戦って行く上での「疲労」、特に「心の疲労」を取るためには有効なものだと思います。

 一方でアストロズは、アメリカンリーグ・チャンピオンシップALCSを最終の第7戦まで戦いました。そして殆ど休み無しでWSに臨みます。

 コンディション面では、ドジャーズが有利と観るのが常識的なのでしょう。

② 達成感

 こうした大きなシリーズ、大会では、「達成感」を感じたチーム、目標としてきた位置まで勝ち上がった次の試合で、チームが敗れ去るというシーンを、時折目にします。

 甲子園大会やユーロ(サッカー欧州選手権)、ワールドカップなどで、チームの歴史上最高の成績を確保した次のゲームで、意外にも敗れてしまうケースがあるのです。

 プレーヤーの「心持ち」が、プレー内容に微妙に影響しているのではないかと考えます。

 今シリーズに臨むに際して、「達成感」がより高いチームはどちらでしょうか。
 私はドジャーズなのではないかと思います。

 西海岸の名門チームとして、常にポストシーズンに駒を進めるチームですが、1988年以来、NLCSの勝利、WSへの進出から遠ざかっていました。
 同じ、ニューヨークから西海岸に移動したライバルチーム、サンフランシスコ・ジャイアンツの21世紀における活躍、何度もWSを制覇する姿を観て歯がゆい思いをしてきたことでしょう。

 そのドジャーズが29年振りにNLCSを制して、リーグチャンピオンに輝いたのです。

 選手やチーム関係者の喜びは、他から見るより遥かに大きいものであったのではないでしょうか。「達成感」は、想像以上に大きいと感じます。

 一方のアストロズは、いまだWS制覇の実績は無く、ALCSを勝ち上がったのも初めてです。
 WS初制覇に向けて、意欲満々と言うところでしょう。
 連戦連戦で疲れは残っているけれども、空腹感十分で、眼をぎらつかせている野獣といった雰囲気があります。

 「達成感」という面からは、アストロズに分がありそうです。

 コンディションではドジャーズが優位、「達成感」ではアストロズに分がある、といった状況下、2つの要素を総合すると、どうでしょうか。

 私は、僅かにアストロズが4勝を挙げる可能性が高いと感じます。

 ドジャーズは、初戦をものにして一気に押し切る形を取りたいところでしょう。コンディションの良さで圧倒したいところです。
 逆にいえば、クレイトン・カーショー投手を立てての初戦を落とすようだと、苦しくなりそうです。

 アストロズは初戦を落としたとしても、「諦めることの無い戦い」を続けて行きそうです。

 今シーズンの「世界一」を目指して、激闘が幕を開けます。
2017年のワールドシリーズWSは、ロサンゼルス・ドジャーズ(ナショナルリーグNL)とヒューストン・アストロズ(アメリカンリーグAL)の対戦となりました。

 共に、レギュラーシーズンで一時期、驚異的な強さを示したチーム同士の争いとなったのです。
 ある意味では、順当な組合せと言って良いのでしょう。

 そして、レギュラーシーズン途中で、それぞれのチームの「ワールドシリーズ制覇」に向けて、トレードで移籍してきた、バーランダー投手とダルビッシュ投手にとっても、「本番」がやって来た形でしょう。

 サイ・ヤング賞を始めとする、MLBにおいて投手に与えられる栄誉のほとんどを手にしてきたバーランダー投手にとっては、残る栄冠は「ワールドシリーズのチャンピオンズリング」のみとなっていましたから、今季WS進出の可能性が高いアストロズへの移籍は、望むところであった筈です。
 そして、見事にその夢を実現しました。

 日本からMLBに挑戦し、数々の活躍を魅せてきたダルビッシュ投手にとっても、WSの舞台は「憧れの場所」であり、一度は立ってみたいところであったことでしょう。
 こちらもポストシーズンで見事な投球を披露して、その場に辿り着いたのです。

 ドジャーズにはカーショー投手、アストロズにはカイクル投手という「絶対的なエース」が存在しますから、バーランダー投手とダルビッシュ投手は「絶対的な2番手」ということになります。
 そして、両チームの2人の投手は、チームの「世界一」に向けて、とても大きな責任を負っているのです。

 見所満載の今シリーズですが、「優勝請負人」としてのバーランダー投手とダルビッシュ投手の比較も、見逃せないポイントなのです。
[10月21日・ALCS第7戦]
ヒューストン・アストロズ4-0ニューヨーク・ヤンキース

 両チーム3勝3敗を受けての、アメリカンリーグ・チャンピオンシップALCSシリーズの最終戦は、アストロズ投手陣がヤンキース打線を零封し勝利、ワールドシリーズWS進出を決めました。
 アストロズはALCS初制覇、WSへの2度目の進出となりました。

① 両チームとも地元で負けず。

 ミニッツメイドパークで行われた4試合はアストロズが4勝、ヤンキースタジアムの3仕合はヤンキースが3勝というシリーズとなりました。

 両チームとも「地元で強かった」のです。

 第7戦も、ミニッツメイドパークを埋め尽くした4万3000人の大観衆の大声援が、1回表から試合終了まで響き続けました。

 「ミニッツメイドパークの力」が、アストロズプレーヤーの背中を押し続けたのです。

② 打てなければ勝てない。

 第7戦、ヤンキースは完封負けを喫しました。
 ベースボールは「0得点では勝てない」のです。(当たり前のことを書いて恐縮です)
 特にMLBのポストシーズンでは、打てなければ勝利はおぼつきません。

 こうした結果になってみると、ヤンキースにとっては第1戦・2戦の「1-2の2連敗」が痛かったのでしょう。打線が打つことで、どちらかのゲームを取れていれば、シリーズの流れは全く違うものとなったことでしょう。

③ 精神的支柱

 2016年シーズンの半ばからスタートしたヤンキースのチーム大改造は、最短期間で大きな成果を上げました。
 野手陣の若返り施策が、これ程速く成果を挙げると予想した人は少なかったのではないでしょうか。

 ポストシーズンでもワイルドカードを勝ち抜くと、地区シリーズではレギュラーシーズン102勝のクリーブランド・インディアンズを相手に0勝2敗の土俵際からの3連勝という、「驚異的な反発力」を魅せました。
 田中将大投手の第3戦の好投が、流れを大きく変えたことは、間違いありません。

 そしてALCSでも2連敗から3連勝を魅せました。
 常に追いかける立場、追い込まれた立場で「若きヤンキース」は地力を発揮したのです。

 しかし、初めて3勝2敗と、あと1勝でWS進出という立場、相手チームより優位な立場になった時、初めて「若さ」が顔を覗かせたのではないでしょうか。

 第6戦を落として3勝3敗となっての最終戦、先制を許して劣勢になった時、「チームを鼓舞するプレーヤー」が見当たりませんでした。
 ベンチに元気が無かったのです。

 「若きヤンキース」では止むを得なかったのでしょう。
 
 それでも、2017年シーズンは「若きヤンキース」にとって、とても有意義なものであったと思います。ひとりひとりのプレーヤーが、多くのものを学び、身に付けたことでしょう。
 2018年シーズン以降の飛躍に向けての土台となったと感じます。

 田中将大投手の2017年シーズンも終了しました。
 ポストシーズンにおける活躍は、見事でした。MLBにおける自らの投球スタイルを確立したシリーズであったと思います。

 契約の関係から、2018年シーズンに田中投手がどのチームでプレーするのかは決まっていないのでしょうけれども、「ヤンキースにとって不可欠なプレーヤー」であることを、自ら証明したポストシーズンともなったのです。
[10月12日・week6・バンクオブアメリカスタジアム]
フィラデルフィア・イーグルス28-23キャロライナ・パンサーズ

 week5を終えて4勝1敗と好調なチーム同士の対戦となったゲームは、イーグルスが逃げ切りました。
 総獲得ヤードを始めとする殆どのスタッツが概ね互角で、攻撃時間はパンサーズ31分26秒、イーグルス28分4秒とパンサーズが勝った形ですが、試合を決めたのはターンオーバー数、パンサーズ3:1イーグルスだったのでしょう。パンサーズは痛いところでパスインターセプトを取られていました。

 いずれにしても、クオーターバックQBカーソン・ウェンツ選手とキャム・ニュートン選手を中心とした両チームの攻撃陣が元気ですから、イーグルス、パンサーズ共に、今シーズンの活躍が十分に期待されるところです。

 ところで、このゲームの第2クオーターQにキャム・ニュートン選手がタッチダウンを挙げました。QB自らが16ヤードを走り切ってのTDでした。
 これでニュートン選手は、今季3つ目のTDです。

 ここで、テレビ放送の中で興味深いデータが示されました。

[2011年以降のTD獲得数・上位4選手]
① マショーン・リンチ選手 53
② キャム・ニュートン選手 51
③ レショーン・マッコイ選手 49
④ エイドリアン・ピーターソン選手 45

 リンチ、マッコイ、ピーターソンという当代屈指のランニングバックRBの中に、QBのニュートン選手が入っています。それも2位です。

 全てのNFLプレーヤーを対象としたデータにおける「2位」ですから、驚くべきと言うか、少し呆れてしまいました。

 「走れるQB」「モバイルQB」という言葉が使われるようになって久しく、これまでも数多くの名QBが登場してきましたが、やはり「QBラン」は「緊急発進」といった意味合いが強いものだと感じます。

 当初決めた攻撃プラン1、プラン2、プラン3・・・が上手く機能せず、セイフティバルブとしてのプレーも選択できなかった時に、止むを得ない選択としてQBランが有る、といった「20世紀のQBプレー」という姿は、21世紀においては次第に遠いものとなり、QBも攻撃のオプションのひとつになってきたと言われますが、それにしても攻撃の主要なプレーヤーはRBであり、ワイドレシーバーWRやタイトエンドTEであって(当たり前のことを書き恐縮です)、QBランが選択されるのは、それらのプレーの後であることは間違いないところでしょう。

 「QBの怪我」という、チーム運営に大影響を与えるリスクを軽減するためにも、QBランは多用されるべきプレーでは無い筈です。

 ところがキャム・ニュートン選手は、あの「ビースト」マショーン・リンチ選手と互角のTD数を積み重ね、あの「当代最高のRB」エイドリアン・ピーターソン選手を大きく上回るTDを挙げているのです。

 キャム・ニュートン選手は「走れるQB」では無く、「パスも出来るRB」と呼んだ方が良いのかもしれません。
 10月22日、京都競馬場芝外回りコースで開催される、第78回菊花賞競走Gの注目馬検討です。

 三冠最後のレースに、今年も18頭が出走して来ました。フルゲートです。
 多くの出走馬にとって初体験となる3000mという長距離戦ですから、長い歴史においても数多くのドラマが生まれて来ました。
 ただでさえ、予想が難しいレースなのです。

 これに加えて、今年は「重い馬場」が加わりました。
 連日のように降り続く雨、レース当日は台風の接近も有って大雨の可能性も有りますから、「不良」馬場となるかもしれません。
 深い芝の不良馬場となれば、過去の戦績は殆ど参考にならないと感じます。

 今回は、「不良馬場」に適応できるかもしれない馬を選ぶことにします。

 さて、注目馬です。

 第一の注目馬は、5枠10番のベストアプローチ。
 英国ダービー馬ニューアプローチの産駒です。重いエプソム競馬場のダービーを制した父親の力量に期待します。
 青葉賞G2や日本ダービーでの戦い振りから、相応の地力も備わっていると思います。

 第二の注目馬は、8枠17番のプラチナヴォイス。
 米国三冠レースで2着2回のエンパイアメーカー産駒です。パワーが必要なアメリカのダートコースで活躍した父親、既に大種牡馬の仲間入りをしている父親の力に期待します。
 スプリングステークスG2や皐月賞、前走セントライト記念G2の走りは、同期上位の力を示しています。

 第三の注目馬は、1枠1番のブレスジャーニー。
 エンパイアメーカー産駒のブレスブランの仔です。エンパイアメーカーの血統を日本に入れようとして輸入されましたが、そのエンパイアメーカー自身が日本に輸入された形。
 休養明けの1戦となりますが、2歳時には東スポ2歳ステークスG3を制しています。
 同期トップクラスの馬の復活と見たいところです。

 今回は以上の3頭に注目します。

 もともと「実力が拮抗している」と言われてきた今年の3歳牡馬陣です。
 この馬場では、どんな展開になるのでしょうか。
 今季のチャンピオンズリーグも、グループリーグの中盤を迎えています。
 そして、グループBでは、パリ・サンジェルマンが好調な試合を続けています。

① 9月12日 パリ・サンジェルマン5-0セルティック
② 9月27日 パリ・サンジェルマン3-0バイエルン・ミュンヘン
③ 10月18日 パリ・サンジェルマン4-0アンデルレヒト

 サンジェルマンにとっての今季グループBでの緒戦・セルティック戦の先制点は、前半19分にネイマール選手が挙げました。
 サンジェルマンの今季UEFA-CLを象徴する先制点でしょう。

 FCバルセロナから移籍してきた「ブラジルの至宝」の活躍が、今季の鍵だったからです。

 「ブラジルの至宝」は見事に機能しました。
 そしてチームに、良い意味での「化学反応」を起こしているように見えます。
 パリ・サンジェルマンの得点力が、格段に上がった印象です。

 特に凄かったのが、2戦目のバイエルン・ミュンヘン戦であったことは、異論のないところでしょう。

 前半2分にダニエウ・アウベス選手、前半31分にカバーニ選手、そして後半18分にネイマール選手がゴールを挙げ、バイエルン攻撃陣を零封して、完勝しました。
 現在のクラブ3強の一角に対する完勝は、いかにホームゲームとはいえ、現在のパリ・サンジェルマンの充実ぶりを如何なく示しました。

 第3戦も、ムバッペ選手、カバーニ選手、ネイマール選手、ディマリア選手とゴールを並べて圧勝、ブラジル、ウルグアイ、アルゼンチン、フランスの主力プレーヤーが揃った豪華絢爛な攻撃陣はもちろんとして、「3ゲームで失点0」という守備力も高く評価しなければならないでしょう。

 パリ・サンジェルマンは、UEFA-CL2017~18の最大の注目チームなのです。
[10月18日・ALCS第5戦・ヤンキースタジアム]
ニューヨーク・ヤンキース5-0ヒューストン・アストロズ

 ヤンキースの先発として登板した田中将大投手は、7イニング・103球を投げて、被安打3、与四球1、奪三振8、失点0という見事なピッチングを魅せました。
 「ポストシーズンの先発投手の投球」の見本のような、端正で美しいプレーであったと感じます。
 これで田中投手は、今季ポストシーズン2勝目となりました。

 1回目の登板が失点0、2回目の登板が失点2、そして今回・3回目の登板が失点0というのですから、ポストシーズンゲーム=大試合における強さを如何なく発揮している形でしょう。
 マウンドを降りる田中投手に対して、ヤンキースタジアムのファンからの拍手が、なかなか鳴り止みませんでした。

 これで、今季ポストシーズンに出場した日本人3投手は、いずれも「ポストシーズン2勝目」を挙げたことになります。

 凄い活躍です。

 本来の先発としてでは無く、中継ぎとして登板している前田健太投手(ロサンゼルス・ドジャーズ)は、レギュラーシーズンの投球にも増して「素晴らしいコントロールと球威」が際立っています。
 「必ずストライクが取れる投手」を相手にすると、打者は初球から打っていかないと、追い込まれてしまっては分が悪いと考えますので、自然に早打ちになります。
 前田投手の2勝目の登板(3度目の登板)は「わずか5球で3アウト」を取りました。
 これで、ポストシーズン4度の登板で、全て1イニングを投げて、12人の打者を相手にパーフェクト。「何事も無かったかのように抑えて」いるのです。

 あたかも、ボストン・レッドソックス時代の上原浩治投手のポストシーズンの活躍の様です。あの時は「上原浩治の3分クッキング」と称されました。
 今季の前田投手の活躍は、上原投手の後を継いでの「3分クッキング」に観えます。
 上原投手は、日本プロ野球史上屈指のコントロールを誇る投手ですが、前田投手にもそのコントロールの良さが備わっているのでしょう。加えて150km台半ばのストレートがありますから、「鬼に金棒」状態なのです。

 ドジャーズにワールドシリーズ制覇を齎すために、今季途中で移籍してきたダルビッシュ有投手は、その期待に存分に応える活躍を魅せています。
 こちらは「気迫溢れる投球で相手打線を捻じ伏せている」印象。
 ストレートの数を抑えて、メジャー屈指と評されるスライダーを始めとする変化球を、容赦なく投げ込みます。
 パワーピッチャーが、自在に変化球を操るとなれば、これは打てないのが道理です。
 ダルビッシュ投手は、ドジャーズに行って、その持てる力を十分に発揮できるようになった感が有ります。

 さて、前田投手とダルビッシュ投手が所属するドジャーズと、田中投手が所属するヤンキースが、それぞれのリーグチャンピオンシップシリーズを優位に進めています。

 ドジャーズVSヤンキースのワールドシリーズとなる可能性が十分にあるのです。

 さて、「ポストシーズン3勝目」を先に挙げるのは、どの投手なのでしょうか。

 ワクワクします。
 SANSPO.COMの10月13日の「乾坤一筆」(芳賀宏氏のコラム)の記事「球界はファン守る対策を・・・広島戦チケットが金券ショップで10倍超の高値に」を興味深く読ませていただきました。

 記事によれば、9月14日のDeNA戦のチケット(SS指定席)が5万円、9月17日のヤクルト戦内野砂かぶり席が8万円で、金券ショップで販売されていたのだそうです。
 両方とも定価の10倍以上の金額とのこと。
 ペナントレースの優勝が決まる前後の試合であったこともあるのでしょうが、凄いプレミアムが付いていたのです。

 もともと、広島カープ戦のチケットの入手が困難なことは、何度も報じられています。
 それが優勝間近ともなれば、購入希望が殺到するのも無理もない感じがします。

 モノの価格は「需要と供給」で決まりますから、需要の高まりに応じて価格が上昇するのは、資本主義経済の下では自然な形でしょうが、それにしても10倍以上ともなると「高過ぎる」ということになり、一般のファンが購入し難い水準になってしまうとの見方もあるのでしょう。
 確かに、大きな負担です。

 これが「ダフ屋行為」ともなれば違法ということになるのでしょうが、一般の金券ショップで販売されているとなれば、問題の無い行為となりそうです。(厳密な法律的な評価は分かりませんが)
 現在人気絶頂の大相撲のチケット(特に10日目以降分)も、相当の高値が付いていることが想像できます。

 思い起こせば、今から20数年前の冬、出張でニューヨークに行った際に、滞在期間が週末にかかりましたので、ホテルのコンシェルジュに「NFLのニューヨーク・ジェッツとニューヨーク・ジャイアンツ」のチケットが取れないか問い合わせました。
 しばらくして、部屋に電話が有り話を聞くと、1枚1000ドルだというのです。当時の為替レートは正確には覚えていませんが、1枚15万円位の感じでした。

 滅多に遭遇できない「ニューヨーク対決」のゲームでしたから、相当高価でも観ようと思っていましたが、さすがに15万円では手が出ませんでした。
 アメリカにおける人気スポーツのチケットを発売日に窓口から購入せずに、ゲームの直前に入手しようとすると、とても高額になることを、実感させてくれた事象でした。
 現在なら、もっと高額であろうと思います。

 こうした「高騰」への対策としては「チケット転売不可」にする方法がありますが、これは「諸事情により会場・スタジアムに行くことが出来なくなった方のチケットが無駄になる」リスク、主催者側から見れば「空席が目立つ」リスクがありますので、簡単には導入できないやり方でしょう。
 「空席が目立つ」様子は、どうしても観戦したい人達から見れば「何故?」ということにもなりそうです。

 また、発売と同時に売り切れてしまうような状況下で、「何が何でも観たい」というニーズのある方には、金券ショップの存在が必要だという意見もありそうです。

 加えて、転売不可チケットを購入する側も「本人確認」「本人であることの証明」が必要となり、場合によっては住所等の個人情報を開示しなくてはならなくなるかもしれません。
 スポーツ観戦の為に、個人情報を開示するということには、抵抗のある人も居るでしょう。

 古くて新しい問題である「人気チケット高騰問題」は、解決が難しい問題でもあるのでしょう。
[10月17日・ALCS第3戦・ヤンキースタジアム]
ニューヨーク・ヤンキース8-1ヒューストン・アストロズ

 アストロズ2勝0敗を受けての、アメリカンリーグ・チャンピオンシップゲームALCS第3戦は、ヤンキースが2回裏に3点、4回裏に5点を挙げてリードし、先発のサバシア投手が6イニングを無失点の好投、アストロズの反撃を9回表の1点に抑えて、快勝しました。

 第1戦、第2戦を1-2という接戦で落としたヤンキースでしたが、地元に戻っての快勝ですから、反撃開始というところでしょう。

 第1戦の先発・田中将大投手、第2戦の先発・セベリーノ投手が共に良く投げ、アストロズ打線を抑えたのですけれども、2ゲーム共に1点しか取れなかったヤンキースとしては、何か「負けた感じがしない」ゲームが続いていたように思います。
 とはいえ、シリーズとしてはアストロズが2勝とリードし、相当優位に立っていたことも事実です。

 レギュラーシーズンの勢いそのままに、アストロズがこのまま押し切ってしまうのではないかと思われましたが、ヤンキースとしては「踏み止まった」形でしょう。

 特に、ジャッジ選手の3ランホームランが飛び出したのが大きいと感じます。
 「ヤンキースのワールドシリーズ進出」に、ジャッジ選手のホームランは不可欠だからです。

 ポストシーズンに入って「絶不調」だったジャッジ選手が、ついに目覚めたのです。
 これでヤンキースとしては「戦う態勢が整った」ということでしょう。

 まだ2勝1敗と、アストロズが優位にあることは間違いありませんが、一方でアストロズ打線は、ヤンキースから1試合に2点までしか取れない状況が続いているのですから、余裕のある戦いを披露しているわけではありません。

 こうなると、第4戦は「天王山」となりそうです。
 アストロズが勝って「王手」をかけるのか、ヤンキースが勝って「シリーズの流れを掴むのか」、注目の一戦です。
[10月9日・week5・ソルジャーフィールド]
ミネソタ・バイキングス20-17シカゴ・ベアーズ

 第1クオーターQを終えて、ベアーズが2-0とリードしました。
 「2-0」というスコアは、NFLのゲームにおいてはとても珍しいと感じました。(野球かサッカーのようなスコアです)
 もちろん、1Qにベアーズがセイフティで2点を挙げたのですけれども、両チーム合わせてセイフティによる得点しかないという状況が、とても珍しいと思うのです。タッチダウンTDの7点やフィールドゴールFGの3点と合わせてのセイフティの2点というのは、時々見かけるのですが・・・。

 バイキングスの先発クオーターバックQBブラッドフォード選手は、全く精彩を欠きました。そもそも動きが悪く、「ゲームに入れていない」といった状態。左膝の故障から回復しての緒戦でしたが、ポケットの中で全くフットワークが使えず、味方の守備選手にぶつかって倒れサックされるという姿を観ると、まだまだ故障は癒えていないと感じました。
 ハイズマントロフィー受賞者として、颯爽とNFLにデビューしたスタープレーヤーの雰囲気は皆無でした。

 バイキングスの攻撃が機能しなかった主な理由は、QBブラッドフォード選手の不調なのでしょうけれども、オフェンスラインの弱さも目立ちました。
 ベアーズ守備陣の4menラッシュで、何度もQBサックを受けてしまうのです。
 スペシャルプレーならいざしらず、通常の守備で突破されてしまうのでは、QBの不調をカバーするどころではありません。

 「2-0」というスコアが長く続く、文字通りのロースコアゲームの中で、しかし、バイキングスディフェンスは頑張りました。
 第2Q残り時間2分28秒、グリフェン選手が相手QBトゥルビスキー選手をサック、ファンブル、このボールをバイキングスが確保してのターンオーバー。敵陣14ヤードという、絶好のポジションでボールを獲得したのです。

 こうした形で得たボールですから、通常ならTDを獲得するのが流れですが、この日のバイキングスオフェンスではなかなか前進もできません。
 結局FGとなってしまいました。

 前半を終って、バイキングスが3-2と逆転しましたが、何とも言えないロースコアゲーム、「貧攻」の応酬と呼ばれても仕方が無いゲームとなりました。
 
 各weekの注目カードとして月曜日に1試合だけ行われ、全米にテレビ放送される「マンデーナイトゲーム」としては、華やかさに欠ける展開となってしまったのです。

 ベアーズの先発QBはルーキーのトゥルビスキー選手でした。このゲームがNFLデビュー戦でした。
 ブラッドフォード選手とは違ってコンディションは良く、時折切れ味鋭いプレーも披露するのですが、これがなかなか継続できない。ファーストダウンを継続することが出来ず、パントというパターンが繰り返されました。
 ドラフト全体2位という、とても高い評価でNFL入りしたプレーヤーですが、少なくとも前半は「NFLの洗礼」を受けた形でした。

 バイキングス、ベアーズ共に攻撃が機能しないゲームでしたので、「守備力が勝った」前半と言っても良いのかもしれません。
 トータルのゲインは、バイキングス55ヤード、ベアーズ121ヤードと惨憺たるものでした。

 変な言い方で恐縮ですが、こういうゲームを観ると。QBペイトン・マニング選手やトム・ブレイディ選手、アーロン・ロジャース選手、ドリュー・フリーズ選手らのドライブの凄さを改めて感じます。
 QBがデザインされたプレーをしっかりと展開し、着々と前進し、TDを獲得して行くというのは、決して当たり前のことでは無いということを、改めて感じさせてくれるゲームでした。

 第3Qに入り、ブラッドフォード選手の後を受けたQBキーナム選手のもと、バイキングスの攻撃が動き始めました。「テンポとスピード」が戻ったのです。
 残り8分16秒、キーナム選手からルドルフ選手に13ヤードのTDパスが決まりました。これでバイキングスが10-2とリードを広げました。

 一方のベアーズの攻撃は、時折犯す反則の影響も大きく、なかなか上手く行きません。
 ファーストダウンを獲得できず、パンターが登場するシーンばかりでした。

 3Q残り5分半、再びパンターのオドネル選手が登場しました。このゲーム9回目のパントのための登場でした。
 これだけ「パンターの背中」がテレビ画面に映し出されるゲームも滅多に無いと思います。

 ボールがスナップされ、オドネル選手がキャッチ、蹴ると思った瞬間、オドネル選手がパスしたのです。スペシャルプレーでした。
 パスを受けたカニングハム選手が相手ディフェンダーをかわしてTD!
 スペシャルプレーが見事に決まったのです。

 再生画像を観ると、普段よりオドネル選手の位置が「前」でした。凄いのは、この微妙な位置の違いに、守備陣の一部が感づいていて、パスプレーに対応する動きを見せていたことです。NFLのディフェンダーのレベルの高さを感じさせるシーンでした。
 従って、カニングハム選手も、無人の野を行くという訳にはいかず、守備陣とのやり取りの中でTDを奪ったのです。

 スコアはバイキングスの10-9、1点差となりました。
 ベアーズとしては「攻撃陣がダメなら守備陣の力で得点を」といったところでしょうか。

 ところが、せっかくベアーズが追い上げたにもかかわらず、バイキングスは直ぐに引き離しました。
 3Q残り3分半、バイキングスのランニングバックRBマキノン選手がビッグゲイン、58ヤードのTDランを披露したのです。
 
 TDに向けてのロングゲインと言えば、一般的にはパスプレーですが、「58ヤード」ともなればランプレーなのかもしれません。58ヤードを投げるというのは容易なことではないでしょう。(ランアフターパスでのロングゲインは、もちろんあります)

 17-9とバイキングスがリードして、第3Qを終えました。

 前半、「拙攻」の応酬だったゲームでしたが、3Qに入りバイキングスの攻撃が機能し始めましたので、このゲームはこのままミネソタが押し切ると思いました。
 ところが、ベアーズのQBトゥルビスキー選手が第4Qに入り輝き始めたのです。

 4Q残り12分半、トゥルビスキー選手からミラー選手への20ヤードのTDパスが通って15-17と追い上げると、続く2ポイントコンバージョンプレーも決めたのです。
 このスペシャルプレーは見事でした。
 ダブルリバースを思わせる「連続した後ろへの左右のパス」で、最期はQBトゥルビスキー選手が走り込みました。

 この試合がNFLデビュー戦となったトゥルビスキー選手でしたが、3Qまでは持てる力を発揮できなかったものの、4Qでは良いところを魅せてくれました。「ドラフト全体2位の片鱗」を示してくれたのです。
 特に「右へのブーツレッグ」プレーはタイミングも抜群、機動力も備えていますので、今後の活躍が楽しみです。

 さて、17-17の同点となったゲームは、残り時間16秒となって、バイキングスのキッカーK・フォーバス選手が登場、28ヤードのFGを決めて20-17とし、そのまま押し切りました。
 
 長い「マンテーナイトゲーム」の歴史上、ルーキーQBが出場したのは3人目ということでしたが、トゥルビスキー選手も勝利はなりませんでした。
 これで、マンデーナイトでルーキーQBは3連敗となったのです。

 NFLの先輩達の壁は厚いということなのでしょう。
 10月2日から8日にかけて、カナダ・モントリオールのオリンピックスタジアムで開催された、2017年の体操の世界選手権大会で、白井健三選手と村上茉愛選手が大活躍を魅せました。

① 金メダルの獲得

 白井選手は床と跳馬の2種目で、村上選手は床で優勝を飾りました。
 共に21歳の伸び盛りの選手が、世界の大舞台でNO.1に輝いたのです。今後の日本体操界を背負って行く男女のエースということになります。

 特に、白井選手の床は15.633点と、2位の選手に1.1の点差を付ける圧勝でした。この種目の白井選手の強さは、一頭抜けているのです。
 世界中のスペシャリストを相手にしての成績としては、驚異的なものでしょう。

② 個人総合の健闘

 白井選手は個人総合でも銅メダルを獲得しました。
 村上選手は個人総合で惜しくも4位でした。

 2人の若きエースは、個人総合でも日本の体操界を牽引する立場となったのです。
 特に村上選手は、個人総合予選をトップで通過するという、日本女子体操界にとって初めての領域に到達しました。
 決勝・平均台種目での落下は本当に残念でしたけれども、十分に世界大会でメダルを争うことが出来る実力を示してくれたのです。

 今大会は、男子個人総合の予選で、「絶対王者」内村航平選手が怪我で離脱するという、思いもよらぬ展開となりましたが、若手の成長がそれを補ったという点では、日本体操界にとって有意義なものとなりました。

 内村選手も「復活」を宣言しました。

 東京オリンピック2020に向けて、日本体操界の大活躍が期待されるところです。
 アメリカンリーグのチャンピオンシップALCSも2試合を終えました。
 ヒューストン・アストロズが2勝0敗と、ニューヨーク・ヤンキースをリードしています。

 レギュラーシーズンにおける強さをホストシーズンでも示している形ですが、特に目立つのはアルトゥーベ選手の大活躍でしょう。
 攻・走・守の全てに渡って、絶好調と言える活躍を魅せているのです。

① 23打数13安打

 地区シリーズの4試合とALCSの2試合、計6試合で23打数13安打・打率.565という驚異的な成績。
 4打数3安打が3ゲームも有るのです。

 今季レギュラーシーズン204安打の首位打者としての打棒を如何なく発揮しているのです。

② 初球から打つ

 相手投手の投ずる初球から打ち、ヒットにするシーンが多いと感じます。
 カウントを取りに来る投球=ストライク投球を逃さずに打っている形ですが、相手投手の様子を見ている暇も無く振っていているという難しさもあるでしょう。

 「ボールがよく見えている」ことは間違いありません。

③ 抜群の走塁

 10月14日のALCS第2戦、1-1で迎えた9回裏、1塁ランナーだったアルトゥーベ選手は、コレア選手の2塁打で一気にホームインしました。サヨナラ勝ちを演出したのです。
 とても本塁を陥れることは出来そうもないタイミングでしたが、アルトゥーベ選手は全く迷うことなく快足を飛ばし、3塁ベースを蹴って、本塁に突入しました。
 素晴らしいベースランニングでした。

 当然、塁に出れば常に盗塁を狙いますから、相手チームとってこれ程嫌なプレーヤーは居ないでしょう。

④ ファインプレーの連続

 もともと2塁守備に定評があるアルトゥーベ選手ですが、今季のポストシーズンでも再三ファインプレーを魅せています。
 「抜けるか」というゴロを止めて、アウトにするのです。

 派手な動きはありませんが、ファインプレーレベルの守備がとても多いと思います。

 身長168cm(165cmとの報道もあります)のMLBで最も小さなプレーヤーと言われているアルトゥーベ選手は、まさに「小さな巨人」なのです。
 2015年3月22日に始まった、FIFAワールドカップ2018ロシア大会の、北中米カリブ海予選は、10月10日に最終予選(第5次予選)の最終戦を終えました。

 これにより、北中米カリブ海から本大会に出場する3チームと大陸間プレーオフに進出する1チームが決まりました。

[最終予選順位]
1位 メキシコ 勝ち点21
2位 コスタリカ 同16
3位 パナマ 同13
4位 ホンジュラス 同13
5位 アメリカ 同12
6位 トリニダードトバゴ 同6

 メキシコ、コスタリカ、パナマの3チームが本大会に駒を進めました。
 メキシコチームは安定した戦いを続け、9月1日に、7大会連続16回目のワールドカップ出場を決めました。この地域のサッカーをリードしてきた存在として、さすがの戦い振りでした。

 近時、めきめき力を付けているコスタリカも、大事な試合での勝負強さが光り、2大会連続5回目の出場権を10月7日時点で確保しています。

 混戦となったのは、3位~5位の争いでした。
 3位なら勝ち抜け、4位ならプレーオフ、5位なら予選敗退という、極めて厳しい状況で10月10日の最終戦を迎えたのです。

 この最終戦で、ホンジュラスがメキシコを破りました。
 試合は前半メキシコチームが2-1とリードしました。ところが後半の9分、オチョア選手のオウンゴールでホンジュラスチームが2-2の同点に追いついたのです。
 そして、キオト選手のゴールで3-2とリードし、そのまま押し切りました。
 ホンジュラスチームにとっては「乾坤一擲」の勝利であり、勝ち点を13まで伸ばしたのです。

 パナマチームは前半、コスタリカチームに先制を許しましたが、後半の2ゴールで逆転勝ちを収めました。決勝点は後半43分でした。
 地元の大声援を受けて、パナマイレブンが輝いた瞬間でした。

 そして、「よもや」のこと、当事者から見れば「事件」と呼んでもよい様なことが起きたのです。
 アメリカチームがトリニダードトバゴチームに1-2で敗れたのです。

 今最終予選で、なかなか調子が上がらず、苦しい戦いを続けていたアメリカチームでしたが、さすがに勝ち点を積み上げ、最終戦を勝利すれば本大会に出場できるところまで来ていました。
 最終戦の相手は、最下位のトリニダードトバゴチームでしたから、順当にアメリカが勝つであろうと見ていた方が多かったと思いまする(もちろん、私もそう思っていました)

 いかにアウェイとはいっても、21世紀に入ってのアメリカサッカーの強さは本物と、誰もが感じていたからです。

 前半17分、アメリカのゴンザレス選手がオウンゴールを献上しました。
 結果としては、これが痛恨の失点となり、前半を0-2で折り返すと、後半の反撃も1点止まりで、敗れ去ったのです。

 そして、ホンジュラスがメキシコに勝利し、勝ち点を13に伸ばしていましたので、アメリカはプレーオフへの進出もかなわず、予選敗退となりました。
 ホンジュラスの勝利とアメリカの敗戦に大きな影響を与えたのは、「オウンゴール」でした。

 「自殺点」がこれほどに明暗を分ける要因になった最終予選も、珍しいのではないでしょうか。

 10日の最終戦を前にして、アメリカチームにとっては「まず、有り得ないケース」として認識していたであろう事態が起こりました。
 
 当たり前のことを書いて恐縮ですが、勝負事は何が起こるか分からないのです。

 一方、パナマチームはワールドカップ初出場を決めました。
 世界各地の今回の予選では、アイスランドに続いての「初出場」チームとなります。
 パナマサッカー史に燦然と輝く快挙です。

 ホンジュラスはアジア5位のチーム=オーストラリアとの大陸間プレーオフを戦うこととなりました。
 ケーヒル選手の執念の2ゴールで、辛くもアジア5位の座を確保したオーストラリアチームも死に物狂いの戦いを繰り広げることになるでしょうから、11月6日と14日のホーム&アウェイのプレーオフゲームは「死闘」になりそうです。

 1930年の第1回ワールドカップ・ウルグアイ大会(13チームが参加)で3位であったアメリカチーム、FIFAワールドカップにおいて最も歴史と伝統を誇るチームのひとつであるアメリカ合衆国が、2018年大会の出場を逃しました。

 世界各国のサッカーのレベルが着実に向上していることの、ひとつの証左なのかもしれません。
 10月15日、京都競馬場芝2000mコースで開催される、第22回秋華賞競走G1の注目馬検討です。

 オークス馬ソウルスターリングが毎日王冠G2に回りましたので、やや混戦模様のレースとなりました。

 オークス経由の馬達、モズカッチャン、ディアドラ、リスグラシュー、ブラックオニキス、ブラックスビーチらと、その他の路線を進んできた馬達、アエロリット、ファンディーナ、そして上り馬達、ラビットラン、タガノヴェローナ、リガビトスら、の三つ巴の戦いです。

 安定感のリスグラシューか重賞2連勝中のアエロリットが中心となるレースだと思いますが、直線の短い内回りコースですので「自在性」がポイントとなりそうです。

 さて、注目馬です。

 第一の注目馬は、2枠4番のモズカッチャン。
 オークス2着馬ですから、世代トップグループの実力は証明されています。前走ローズSの7着は仕上がり途上と観ます。ソウルスターリング不在のこのレースなら勝ち負けの勝負をしてくれるでしょう。

 第二の注目馬は、1枠1番のアエロリット。
 G1NHKマイルの勝ち馬です。ここまで7戦3勝・2着3回と安定感も十分。このレースの中心となる馬です。前走クイーンSでは2着に2・1/2馬身差を付けての完勝でした。コンディションも上々でしょう。

 第三の注目馬は、1枠2番のラビットラン。
 前走ローズSでは、春の主役達を従えての堂々たるレース振りでした。秋になって本格化したと観たいところです。

 秋華賞2017は、以上の3頭に注目します。

 あとは、全勝馬(3戦3勝)のリカビトスが眼に付きます。
 
 レース当日の京都地方の天候は雨。
 重馬場の影響が気になる所です。
 2015年10月に幕を開け、2年あまりに渡って戦いが続いていた、2018年ワールドカップ・ロシア大会の南米予選が、10月10日に最終戦を迎えました。

 今回の南米予選では、1位のブラジル以外の各チームの激しい競り合いが続きました。
 特に注目されたのは、アルゼンチンの戦い振りで、前節・10月5日の第17節を終えて6位と、大陸間プレーオフへの進出さえできないという順位に居たものですから、「アルゼンチンが予選敗退か」と騒がれていたのです。
 当代最高のフォワードのひとりとされるメッシ選手を始めとして、スタープレーヤーが目白押しのアルゼンチンチームが、本大会で見られないかもしれないというのは、世界中のサッカーファンの関心事となったのは、当然のことでしょう。

 加えて、最終戦のエクアドルとの一戦はアウェイであり、高地にあるエクアドル・キトのスタジアムでは、アルゼンチンは勝ったことが無いとの報道が流れて、一層注目が高まりました。

 しかし、さすがはメッシ選手、さすがはアルゼンチンチームです。この「痺れるゲーム」を3-1で勝ち切ったのです。メッシ選手のハットトリックでした。

 この結果、南米予選の上位は、
1位 ブラジル 勝ち点41
2位 ウルグアイ 同31
3位 アルゼンチン 同28
4位 コロンビア 同27
5位 △ペルー 同26
6位 チリ 同26

 となりました。

 1位から4位までが本大会出場を決め、5位のペルーチームが大陸間プレーオフに進出することとなったのです。

 南米選手権を連覇しているチリチームにとっては、「信じられないような結末」であったと思います。最終節でブラジルチームに3-0と完敗して、力尽きた形です。
 非常に完成度の高いチームとして、南米選手権大会を連覇し、コンフェデレーションズカップでもドイツチームと決勝を戦い、準優勝に輝いたチリチームですが、長く戦ってきたペルー史上最強のイレブンからの世代交代が、少し遅れてしまったのかもしれません。

 開始直後のブラジルチームの不調、中盤からのアルゼンチンチームの苦戦と、色々あった今回の南米予選でしたが、結局はブラジル・ウルグアイ・アルゼンチンの南米3強、ワールドカップ優勝経験のある3チームが1~3位を占めて、結果だけを見れば「いたって順当」なものとなりました。

 2018年のロシア大会では、現在の南米サッカーの神髄を、存分に楽しむことが出来そうです。
[10月11日・地区シリーズ第5戦・プログレッシブフィールド]
ニューヨーク・ヤンキース5-2クリーブランド・インディアンズ

 最終の第5戦まで縺れ込んだ地区シリーズでしたが、アウェイのヤンキースが快勝しました。
 先発のサバシア投手が4と1/3イニングを2失点で乗り切り、リリーフしたロバートソン投手とチャップマン投手がインディアンズ打線を無安打・無失点に抑え込んでの勝利でした。
 打っては、3番のグレゴリアス選手が2本のホームランでリードしました。
 9回表の追加点、インディアンズ守備陣の乱れも加わっての追加点には、このシリーズにおけるインディアンズの焦りが観えました。

 戦前は「インディアンズの優位」が伝えられました。
 9月の記録的な「22連勝」で勢いに乗るインディアンズに対して、ついにボストン・レッドソックスを捉えることが出来ず、ワイルドカードを勝ち上がってきたヤンキースでしたから、ポストシーズンへの準備という面からも、インディアンズの優位は動かないという見方が、多かったのです。

 そしてシリーズ第1戦、ヤンキースはインディアンズが繰り出す、バウアー投手・ミラー投手・アレン投手の前に手も足も出ず「3安打・零封」を喫したのです。
 「力の差とコンディションの差は明確」と誰もが感じました。

 第2戦、8-3とリードし好投を続けていたサバシア投手を早々にグリーン投手に交替し、大逆転負けを喫した時には「采配ミス」との指摘も多かったのですが、ヤンキースベンチも「第1戦完敗」のショックを引き摺っていたのでしょう。
 それ程に、シリーズの流れは一方的なものでした。

 この流れを一気に堰き止め、逆にヤンキースの流れに引き戻したのは、第3戦の田中将大投手の7イニング・無失点の力投であったことは、異論のないところでしょう。
 贔屓目では無く、客観的に観て、あの力投の価値は計り知れないものが有ります。

 「縦に落ちるボール」を持つ投手と、殆ど対戦が無かったインディアンズ打線は、田中投手の投球に「きりきりまい」したのです。(古い言葉で恐縮です)
 そして、「田中投手がいつ何時マウンドに上がるかもしれない」という恐怖?のようなものが、インディアンズ打線の調子を狂わせたというのは、穿ちすぎた見方でしょうか。

 地区シリーズ「2連敗からの3連勝」というのは、滅多に観られるものではありません。
 まさに「大逆転」なのです。

 アメリカンリーグALのチャンピオンを決めるリーグチャンピオンシップは、10月13日から始まります。
 ヒューストン・アストロズとニューヨーク・ヤンキースの顔合わせとなりました。

 今シーズン開始直後からAL西地区を独走し、早々に地区優勝を決めたアストロズは、地区シリーズでもレッドソックスを3勝1敗で破り、悠々とリーグチャンピオンシップに進出してきました。

 このリーグNO.1決定シリーズも、やはりアストロズ優位という評判なのでしょう。

 しかし、レギュラーシーズン102勝のインディアンズを破ったヤンキースですから、レギュラーシーズン101勝のアストロズにも、怯むことなく戦いを挑んでくれることでしょう。

 レギュラーシーズン100勝以上のチーム2つ破って、ワールドシリーズに進出したチームというのは、過去に有るのでしょうか?

 ヤンキースには、「MLBの歴史に残る快挙」を期待します。
 2018年のワールドカップ・ロシア大会ヨーロッパ最終予選のグループリーグが、10月10日に最終戦(各チームの第10戦)を終えました。
 これで、A~Iの9グループの1位と2位が確定し、1位の9チームは本大会に進出、2位の9チームの勝ち点上位8チームがプレーオフに進出し、ホーム&アウェイ方式で戦って勝利した4チームが、本大会に出場することとなります。

 さて、各組の上位を見てみましょう。

[A組]
1位 フランス 勝ち点23
2位 スウェーデン 同19
3位 オランダ 同19

[B組]
1位 ポルトガル 同27
2位 スイス 同27

[C組]
1位 ドイツ 同30
2位 北アイルランド 同19

[D組]
1位 セルビア 同21
2位 アイルランド 同19
3位 ウェールズ 同17

[E組]
1位 ポーランド 同25
2位 デンマーク 同20

[F組]
1位 イングランド 同26
2位 ▲スロバキア 同18

[G組]
1位 スペイン 同28
2位 イタリア 同23

[H組]
1位 ベルギー 同28
2位 ギリシャ 同19

[I組]
1位 アイスランド 同22
2位 クロアチア 同20

 各組2位のチームの中で、プレーオフ進出を逃したのは、F組のスロバキア・勝ち点18ですが、勝ち点19で2位のチームが4つ(スウェーデン、北アイルランド、アイルランド、ギリシャ)もあることを考え合わせると、本当に惜しい、という感じがします。
 WC欧州最終予選というのは、何時の時代もまさに大接戦なのです。

 また、GLの前半から勝ち抜きに「黄色信号」といわれていたオランダチームは、A組3位に止まり、残念ながら本大会出場を逃しました。
 最終の第10戦ではスウェーデンチームを2-0で破り地力を示したのですが、如何せん、「本気を出すのが遅かった」といったところでしょうか。

 アイスランドチームはI組の1位となり、見事に「ワールドカップ初出場」を勝ち取りました。組分けに恵まれたという見方もあるのでしょうが、クロアチアやウクライナといった強豪を相手にしての1位通過は、見事という他はありません。

 B組では、ポルトガルとスイスの2チームが熾烈な1位争いを繰り広げました。やはり1位で早々に本大会出場を決めたいというのは、どのチームにとっても最大の目標なのです。勝ち点27で並びましたが、得失点差でポルトガルが1位となりました。

 C組ドイツチームの10戦10勝・勝ち点30というのは、素晴らしい成績でしょう。得点43・失点4というのは、毎試合4点以上を挙げ、2試合で1失点しかしないということになります。現在のドイツチームは「得点の取り方を知り」「失点しない方法も知っている」チームということになります。
 本大会でも、優勝候補の筆頭となりそうです。

 D組はセルビアチームが1位通過を果たしました。ユーロ2016で旋風を巻き起こした、ガレス・ベイル選手率いるウェールズは3位となって、予選敗退が決まったのです。

 さて、プレーオフの抽選は10月17日に行われます。

 これがまた、欧州最終予選のとても怖いところなのです。
 イタリア、スイス、スウェーデン、デンマーク、ギリシャといったワールドカップの常連チームにとっても、どのチームが相手になるのかは分かりません。
 B組で同勝ち点ながら2位となったスイスチームなどは、強豪チームと当たらないことを祈っているのではないでしょうか。
 常連中の常連、ワールドカップ優勝4度を誇るイタリアチームも、必勝の気概でプレーオフに臨むことになりますが、相手次第では「極めて厳しい2ゲーム」になる可能性があるのです。

 プレーオフの組合せを決める上で重要なシードチームの選定は、10月16日に発表されるFIFAランキングにより決まります。
 今回のGLの組分けにも、FIFAランキングは大きな影響を及ぼし、同じ組にフランス、スウェーデン、オランダが入るという「死の組」を創出しました。

 FIFAランキングはとても重要なのです。特に、この時期は。

 我らが日本代表チームも、親善試合とはいえランキングが近く、下位に居るハイチに負けたりしていては、本大会の組合せにも影響が出る可能性があるのです。

 この時期の代表チームにとっては「親善試合も負けられない戦い」であることは、間違いありません。
 今シーズンは、各チームのルーキーランニングバックRBの活躍が目立ちますが、その中でも特に、カンザスシティ・チーフスのRBカリーム・ハント選手の走りは見事の一言です。

 開幕からの3試合で、538ヤードをゲインし、6つのタッチダウンTDを挙げているのです。NFL歴代でも、ルーキーRBの記録としては屈指のものです。

 このハント選手について、week4の対ワシントン・レッドスキンズ戦のNHK-BS放送の中で興味深い情報が披露されていました。

 学生時代(小中学校の頃)、1ゲームで700ヤードをゲインしたというのです。

 とてつもない数字です。

 ご承知のように、NFLにおいては1ゲーム・100ヤード超の走りが、RBに課せられるメルクマールです。一流RBでも毎試合100ヤードを走るというのは、至難の技なのです。

 それが「700ヤードを超えるゲイン」というのですから、桁違いと言って良いでしょう。

 もちろん、少年時代のことであり、レベル差がとても大きいチーム同士のゲームであったことは想像できますが、それにしても、その時代は試合時間も短いことを考え合わせれば、ボールを貰ったら毎回相当の距離をゲインし、ゲームを通じて走り続けているように見えない限りは、「700ヤードゲイン」は実現できないでしょう。

 逸話は続きました。

 ハント選手は「大学時代に1度もファンブルしなかった」というのです。
 ハント選手は、所謂「アメリカンフットボール一流校」に在籍はしませんでした。
 従って、強いリーグで戦っていた訳ではないのですが、それにしても「一度もファンブル無し」というのは、凄いことです。

 カリーム・ハント選手は、少年時代から大学生に到るまで「大天才RB」だったのです。

 そして、テレビ番組の解説者(河口正史氏であったと記憶しています)が話を締めました。

 「NFLはそういうプレーヤーの集まりなのです」と。

 野球でも、サッカーでも、ゴルフでも、どんなスポーツでも、後に世界を引っ張るようになる選手の少年時代の「凄い話」は枚挙に暇がありません。

 ハント選手も、NFLデビュー戦となったweek1のニューイングランド・ペイトリオッツ戦、ハント選手のNFL最初のボールキャリープレーにおいて、ペイトリオッツディフェンダーの手がハント選手のボールを掻き出し、ファンブルしました。
 大学時代に1度もファンブルしなかったハント選手が、NFLにおける最初のプレーでファンブルしたのです。ひょっとすると「人生で初めてのファンブル」だったのかもしれません。

 ハント選手に対する、先輩NFLプレーヤーによる強烈な洗礼となった訳ですが、ハント選手はそれで「しゅんとしてしまう」ようなプレーヤーではありませんでした。
 NFLルーキー史上屈指の活躍を続けて居るのです。

 「天才が集まっているNFL」において、カリーム・ハント選手が今後どのような活躍を魅せてくれるのか。

 本当に楽しみです。
[10月8日・地区シリーズ・ヤンキースタジアム]
ニューヨーク・ヤンキース1-0クリーブランド・インディアンズ

 ヤンキースの先発・田中将大投手が素晴らしい投球を魅せました。

 7イニング・92球を投げ、被安打3・奪三振7・与四球1の失点0という見事な投球でした。

 1回表はストレート主体、2回表は変化球主体と、キャッチャーのサンチェス選手との協働も万全というところでしょう。ひとつのイニングが終わる度に、ベンチ内で入念な打ち合わせが行われていました。

 4回表の1死3塁のピンチは2者連続三振で乗り切り、6回表のリンド選手の大飛球はジャッジ選手が冷静に捕りました。
 身長201cmのジャッジ選手ですから、ほんの少しジャンプすれば届く打球でしたが、何しろタイミングが大切、少しでも狂えばホームランになる打球でしたが、完璧なタイミングでした。「絶対に負けられない試合」という重みを考慮すれば、大ファインプレーでしょう。

 いくつかの山を乗り越えながら、田中投手は冷静で気迫十分な投球を続けました。

 0勝2敗と追い込まれた状況で、相手打線を零封するために、持てる力を存分に発揮したのです。
 特に、「打たせて取る」ピッチングが出来たことが何よりでした。球数を抑えることが出来、必要な時には三振を取るという、超一流投手の投球だったと思います。

 2017年シーズンは、被本塁打も多く、防御率も4.7を超えるという不本意かつ不安定な投球であった田中投手ですが、この大事なゲームで今季1・2の投球が出来るのですから、凄いものです。

 チャンスに強い打者をクラッチヒッターと呼びますが、この日の田中投手はさながら「クラッチピッチャー」といったところでしょうか。
 この大試合での強さは、田中投手に備わった特質なのかもしれません。

 ヤンキースは、7回裏のバード選手の特大ホームランで奪った1点を、ロバートソン投手、チャップマン投手のリレーで守り切りました。
 2安打を浴びながらも、4三振を奪って、1と2/3イニングを粘り強く投げ切ったチャップマン投手の熱投も見事でした。

 1敗を喫したとはいえ、地区シリーズにおけるインディアンズの優位は変わらないところでしょうが、ヤンキースが第4戦をジャッジ選手のホームランで勝つようなら、大逆転も有り得るでしょう。
[10月7日・地区シリーズ・ナショナルズパーク]
ワシントン・ナショナルズ6-3シカゴ・カブス

 試合は、8回裏の大逆転でナショナルズの勝利となりましたが、カブスの先発・レスター投手の好投が印象的でした。

 ボストン・レッドソックス時代の活躍を始めとして、大試合の経験十分なレスター投手は、「落ち着き払った投球」を展開しました。
 6イニング・86球を投げて、被安打2、奪三振2、与四球2、失点1という、見事な投球でした。

 何より素晴らしいと感じるのは、フライアウト・ゴロアウトが多いことです。特に、フライアウトは9(全18アウトの半分)を数えました。
 従って、球数を抑えることが出来ます。4回を終えて44球と、極めて効率的な投球でした。「三振を取らない、取りに行かない」ことが、この好投の要因のひとつなのでしょう。

 5回裏には2死満塁のピンチを招きましたが、ナショナルズの1番テイラー選手を三振に抑えました。ここぞという場面では、狙って三振を取ることが出来る能力の高さは、素晴らしいものです。
 外角へのチェンジアップで空振りを取ったのですが、さすがにレスター投手もガッツポーズを魅せました。

 当然ながら、「落ち着き払った」プレーでも、心の中には「闘志が溢れている」訳です。闘志満々でありながら落ち着いているから意味が有るのであって、冷え切って意気消沈した状態で、静かにプレーしていても、何の意味も有りません。
 そうした心持では、ベースボールの最高峰であるMLBのポストシーズンゲームを戦って行くことは、到底不可能でしょう。

 5回に多くの球数を要したため、レスター投手の球数は73となりました。
 そして6回を無失点で抑えたレスター投手は、86球でマウンドを降りたのです。

 「1球が重い」ポストシーズンゲームでは、各チームのエースと位置づけられる投手でも、クオリティスタート(6イニングを3失点以下で投球すること)を実現するのは至難の業です。
 ご承知のように、2017年のポストシーズンでも、各チームの大エースと呼ばれる投手達が、次々と2回、3回といった短いイニングでマウンドを降りています。打者側の気迫がもの凄く、レギュラーシーズンの様な投球を披露するのが、非常に難しいのです。

 そうした中で、キッチリとクオリティスタートを切ったレスター投手の好投が際立ちます。
 86球での降板でしたが、「1球が重い」ポストシーズンですから、レギュラーシーズンゲームにおける100球以上の投球に相当するのではないでしょうか。

 ジョン・レスター投手は、まさに「MLBのスターター」なのです。
[10月6日・地区シリーズ・ドジャースタジアム]
ロサンゼルス・ドジャーズ9-5アリゾナ・ダイヤモンドバックス

 ナショナルリーグNL西地区同士の対戦となった地区シリーズの第1戦は、初回に4点を先制したドジャーズが、そのままリードを保って押し切りました。

 その1回裏のドジャーズの攻撃において、「ワンアウトを取る難しさ」が表れていました。

 地区シリーズ第1戦の先発を任された、ダイヤモンドバックスのウォーカー投手でしたが、いきなり2人のランナーを許し、3番のターナー選手を迎えました。
 そしてターナー選手は3ランホームランをレフトスタンドに叩き込みました。

 続くベリンジャー選手がヒットで出て、プイーグ選手のタイムリーヒットが生まれて、ドジャーズは4-0とリードしたのです。
 ここまでノーアウト。

 ウォーカー投手が、グランダーソン選手を三振に仕留め、ワンアウトを取ったのは「38球目」でした。

 本当に長い道のりだったのです。

 9番のカーショー投手を打ち取って、ウォーカー投手が1回表のドジャーズの攻撃を終らせるのに要した球数は「48球」に及びました。
 そして、1イニングでマウンドを降りたのです。

 先発投手は「ワンアウトを取ることで落ち着く」と言われますが、そのワンアウトを取ることは容易なことではありません。ましてや「1球が重いポストシーズンゲーム」となれば尚更でしょう。
 ウォーカー投手、そしてダイヤモンドバックスにとっては、ワンアウトを取る難しさを痛感する試合となってしまいました。

 ダイヤモンドバックを苦手とし、打線のコンディションが心配されていた、ドジャーズにとっては、絶好の「ポストシーズン立ち上り」となりました。
 このゲームにとっても、ポストシーズンを戦って行く上でも、大きな4得点だと感じます。

 1回の表を投げ切って、ベンチで休んでいた大エース・カーショー投手が、1回裏の自軍の攻撃の際に、少し驚いたような表情を見せていたのが印象的でした。
 「長い長い攻撃」が続き、ついには自身の打席が回ってきてしまったのです。

 カーショー投手は、このゲームでソロホームランを4本浴びました。
 現在のメジャーリーグNO.1投手との呼び声が高いカーショー投手としては、不本意な投球だった訳ですが、この「長い長い攻撃」の間が、カーショー投手にも影響を与えた可能性が有ります。

 一方で、この攻撃で火が付いたドジャーズ打線は計9点を挙げて、カーショー投手が勝利投手となりました。
 ポストシーズンゲームの初戦に登板することが多い(大エースですから当然のことですが)カーショー投手ですが、これまでは殆ど負け投手となっています。(ポストシーズン初戦でカーショー投手が勝ち投手になったゲームが有ったかどうか、記憶に在りません)

 そのカーショー投手が「勝利投手」になったのです。

 ドジャーズにとっては、この上無い、ポストシーズンの幕開けとなりました。
[10月5日・C組・ベルファスト]
ドイツ3-1北アイルランド

 FIFAワールドカップ2018ロシア大会に向けての、ヨーロッパ地区最終予選も佳境に入りました。
 C組では、ドイツチームがアウェイで北アイルランドチームを破り、最終予選を9戦9勝・勝ち点27として、最終戦を待たずに本大会進出を決めました。17大会連続、19度目の出場という、まさに「常連」としての戦い振りでした。

 9試合で、得点38・失点3という圧倒的な強さを魅せるドイツチームですが、このゲームでも開始早々の前半2分にルディ選手が先制すると、同22分にはバーグナー選手が2点目、後半41分にはキミッヒ選手が3点目を挙げ、ゆうゆうと勝利を収めました。

 インジュリータイムに入っての後半48分に北アイルランドがマゲニス選手のゴールで1点を挙げましたが、これはホームの意地を見せたというところで、C組の2位を決めた北アイルランドチームの「強さ」と充実ぶりを示したものだと思います。
 6勝1敗2引分の勝ち点19で、最終戦を待たずにグループ2位を決めたのですから、今大会の北アイルランドは強いと感じます。プレーオフを制して本大会に出てくるようであれば「台風の目」になるかもしれません。

[10月5日・F組・ロンドン]
イングランド1-0スロベニア

 イングランドチームが後半49分、インジュリータイムのケイン選手のゴールにより1-0で勝利を収め、9試合を終えて7勝2引分・勝ち点23として、最終戦を待たずに本大会進出を決めました。6大会連続、15度目の出場となります。
 0-0で引分けかと思われたゲームを勝ち切ったのは、極めて大きいと思います。

 F組は、イングランド、スコットランド、スロバキア、スロベニアが激しい鍔迫り合いを演じていましたが、10月5日のゲームで、イングランドがスロベニアに勝ち、スコットランドがスロバキアに1-0で勝利を収めましたので、最終戦を待たずに1位イングランド、2位スコットランドが固まりました。
 混戦が予想より早く収束した形でしょう。

 ヨーロッパ地区は、開催国ロシアを除くと、13チーム(最終予選各組1位の9チームと、各組2位チームにより争われるプレーオフに勝利した4チームの、計13チーム)が最終予選を突破して本大会に出場します。

 その13チームの内、9月3日にベルギーが早々にH組の首位を決め、10月5日にドイツとイングランドが各組の首位を決めましたので、3チームが本大会進出を決めた形です。残る枠は「10」ということです。

 各組とも厳しい戦いが続いていますが、やはりA組の動向が気になるところです。
 8試合を終えた段階で、フランスが勝ち点17でトップ、スウェーデンが同16で2番手、オランダが同13で3番手、ブルガリアが同12で4番手となっています。
 
 オランダは9月3日のブルガリア戦を3-1で勝ち、本大会出場に望みをつなぎましたが、当然ながら予断を許さない状況が続いています。

 また、I組は、やはり8試合を終えた段階で、クロアチアとアイスランドが勝ち点16でトップと2番手、トルコとウクライナが勝ち点14で3番手と4番手となっていて、文字通りの大混戦です。残り2試合は死闘となることでしょう。

 それにしても、他の組と比較してA組の組分けを見ると、予選のシードチーム選定に使用される「FIFAランキング」の重要性と抽選のアヤを強く感じるのです。
 NFLの2017年~18年レギュラーシーズンも序盤戦、10月3日までに第4週を終えました。
 今シーズンの各チームのコンディションを見るには十分な試合数4試合を終えたのです。

 全体としては、各チームの実力が非常に「拮抗」しているという印象です。

 例えば、3連勝と絶好のスタートを切り、昨季のスーパーボウル進出チームとして今季も勝ち続けるシーズンを展開するかに見えたアトランタ・ファルコンズが、week4でバッファロー・ビルズの前に17-23と完敗を喫しました。

 このゲームでファルコンズのクオーターバックQBマット・ライアン選手は42度のパスアテンプトで24度の成功、成功率は57%とまずまずでしたが、ライアン選手としては不満足なもので、何より242ヤードの獲得に止まり、タッチダウンTDパス成功も僅か1つでした。

 現在のNFL屈指の攻撃陣と言われるファルコンズオフェンスが、このゲームではビルズディフェンスに抑え込まれた形でしょう。

 では、ビルズが絶好調かというと、week4を終えて3勝1敗、得点73・失点54という形ですから、「とても勝負強い」シーズンを送っている形でしょう。得点力が十分とは言い難いので、今後も容易ならざるゲームが続くことでしょう。

 では、昨季のスーパーボウルチャンピオンのニューイングランド・ペイトリオッツはというと、2勝2敗と、珍しい?スタートを切りました。
 何しろ、ディフェンスがボロボロという感じなのです。4試合を終えて、得点129・失点128というのですから。QBトム・ブレイディを中心とした攻撃陣は、相変わらずの得点力を示している一方で、1ゲーム平均30点以上の失点というのは、ゲームマネジメント面からは、悲惨な状況と言って良いでしょう。
 「ペイトリオッツ王朝」としては、ディフェンスの立て直しが急務なのです。

 こうした「大混戦」のシーズンにあって、唯一の4連勝チームがカンザスシティ・チーフスです。

 初戦でペイトリオッツを42-27で撃破して勢いに乗り、week2ではフィラデルフィア・イーグルスを27-20で破り、week3ではサンディエゴ・チャージャーズに24-10で完勝して、week4を迎えました。

 オークランド・レイダーズを破って波に乗るワシントン・レッドスキンズを相手にしてのゲームでしたが、29-20でチーフスが逆転勝ちを収めたのです。
 このゲームは、第1クオーターQでレッドスキンズが10-0とリードしました。前週同様に、好調な守備陣がチーフスの攻撃を抑え込んだのです。

 第3Qを終えて17-17と接戦となったゲームでしたが、第4Qでチーフスの攻撃が勝り、フィールドゴールFG2本を含めての12点を挙げて押し切ったのです。

 今季のチーフスの最大の特徴は「安定した守備」でしょう。
 これに、QBアレックス・スミス選手を中心とした「多彩な攻撃」による確実な得点力が加わり、「負け難いチーム」に仕上がっている感じがします。
 
 唯一の全勝チーム・チーフスが、どこまで連勝を伸ばすのか注目です。

 その他の今シーズン好調なチームを挙げましょう。

 [アメリカンフットボールカンファレンスAFC]
・東地区のビルズ
 前述にも出てきましたが、今季は攻守のバランスが良いと思います。

・北地区のピッツバーグ・スティーラーズ
 近時は毎季力を付けている印象です。久しぶりにスーパーボウル出場を狙えるかもしれません。

・西地区のデンバー・ブロンコス
 相変わらずの強力ディフェンスが健在です。レイダーズとの首位争いが注目されます。

[ナショナルフットボールカンファレンスNFC]
・北地区のデトロイト・ライオンズ
 好調です。チームに勢いが有ります。

・南地区のキャロライナ・パンサーズ
 昨年の不振を払拭しつつあります。ファルコンズとの競り合いは見ものでしょう。

・西地区のロサンゼルス・ラムズ
 近年は強さが目立つようになってきました。ファンの多い名門チームの復活が、望まれるところです。

 一方で、「大混戦」のシーズンで不振が際立つのが、NFC東地区のニューヨーク・ジャイアンツとNFC西地区のサンフランシスコ49ersです。共に4連敗と低迷しています。

 特に、試合内容から見てジャイアンツは深刻でしょう。自分たちがやろうとしていることがほとんどできていない状況。この状態を一気に改善するのは、相当難しいことだと思います。
 49resの方は、相応の健闘は魅せているものの、競り合って勝てないという状態でしょうか。

 ジャイアンツも49ersも、まさに「名門チーム」ですから、復活が待たれるところです。

 NFL2017~18シーズンは、「高いレベルで、各チームの実力が拮抗」している状況だと思います。「良いチームが増えた」のです。

 こうなると、ベンチワークというか、ゲームごとの戦術・戦法の成否が、勝敗に大きく影響すると思います。

 どのチームにとっても「一寸先は闇」というのが、今シーズンなのかもしれません。
プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
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我が家の月下美人も16年目。同時に30個の花が咲くこともあります。スポーツも花盛りですね。一緒に楽しみましょう。

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