FC2ブログ
HOME   »  2018年01月
RSSフィード iGoogleに追加 MyYahooに追加
 1月場所は栃ノ心の優勝で幕を閉じましたが、優勝力士栃ノ心の髷を結う床山さんが話題になっています。
 1月28日の朝日新聞デジタルの記事「定年前・・・優勝力士の髪結う夢かなった 春日野部屋の床末」(竹園隆浩氏著)をとても楽しく読ませていただきました。

 現在63歳の床末(とこまつ)は、あと1年半で定年を迎えるのですが、これまで優勝力士の髪を結ったことが無かった、正確には、優勝力士が表彰式に出る直前の髪結いをしたことがなかったということになるのでしょうが、その床末が、1月場所の栃ノ心の優勝、名門・春日野部屋にして46年ぶりの優勝により、その機会を得たのです。

 優勝を決め、笑顔いっぱいの関取が、東の支度部屋の最奥、普段は横綱が座る場所に陣取り、マスコミのインタビューに応じながら、表彰式への身支度をする時間帯、床山は渾身の技を駆使して「大銀杏」を整えるわけですが、この「時間」は力士にとっては勿論として、床山にとっても「晴れ舞台」なのです。多くの記者に囲まれながらの髪結いは、何と華やかで、晴れがましいことでしょう。

 とはいえ、床山・床末にとっては、これが初めての場でした。

 床末は、床山の中で最高位の「特等床山」ですが、大相撲界の特徴としての「部屋付」ですから、春日野部屋の力士が優勝しない限り、このチャンスはありません。
 床山の世界における地位がどんなに高くても、所属部屋から優勝力士が出ない限りは、この晴れ舞台には立てないのです。

 もうひとりの「特等床山」(そもそも現在の大相撲界に2人しか居ないというのが凄い)である床蜂(とこはち、63歳)は、なんと宮城野部屋付ですので、横綱・白鵬の髪結いを担当し、40回の優勝における表彰式前の髪結いを経験してきました。
 同じ「特等床山」でも、床末とは大違い。

 ほとんど諦めていたかもしれない「晴れ舞台」が、定年まで1年半というタイミングで床末に訪れるのですから、人生と言うのは摩訶不思議なものです。

 この記事には、14日目、初優勝を決めた後の栃ノ心の髪を結う床末の写真が掲載されていますが、千秋楽の表彰式、天皇賜杯を拝戴する前の髪結いの時の、床末の表情をゆっくりと見てみたかったものです。

 もちろん「髪結い」が仕事、それも最高峰の仕事人ですから、真剣そのものの様子でしょうが、その真剣な表情の中に、何とも言えない「喜び」が、「満足感」が、「誇り」が、滲んでいたのでしょう。
スポンサーサイト
[1月21日・ジレットスタジアム]
ニューイングランド・ペイトリオッツ24-20ジャクソンビル・ジャガーズ

 ジャガーズがペイトリオッツ「王朝」に挑み、第4クオーターQ残り9分まで20-10とリードしましたが、そこからペイトリオッツは2タッチダウンTDを挙げて、キッチリと逆転勝ちしました。

 ポストシーズンゲームにおけるペイトリオッツらしい試合運びでしたし、5点差以内の勝利というのも、まさにベリチックヘッドコーチHCとクオーターバックQBトム・ブレイディ選手のゲームという感じがします。

 ジャガーズが第2Qに2つのTDで14-10と逆転し、第3Qと第4Qにジョシュ・ランボー選手のフィールドゴールFG(54ヤードと43ヤード)で20-10とリードを広げた時には、緊張感あふれる展開でした。
 「本命」ペイトリオッツをジャガーズが追い込んだのです。

 しかし、ベリチックとブレイディのコンビは「慌てず騒がず」、第1Q~第4Q前半までのジャガーズのプレーを冷静に分析し、効果的なプレーを選択、QBブレイディ選手からワイドレシーバーWRダニー・アメンドラ選手へのTDパス、それも「短いパス」を使用して2TDを挙げたのです。
 ペイトリオッツの「鉄板プレー」であり、「計算通り」という感じがしました。

 さて、昨季のチャンピオンチームが、今季もスーパーボウルに駒を進めました。
 QBブレイディ選手にとって「6度目の制覇」(自身の史上最多記録の更新)を目指すスーパーボウルとなります。

 40歳を越えて、衰えるどころか、ますます強さを増している感のあるトム・ブレイディのプレーから、眼が離せません。
[1月21日・リンカーンフィナンシャルフィールド]
フィラデルフィア・イーグルス38-7ミネソタ・バイキングス

 色々なことが有った中で、第1シードと第2シードの戦いとなった、ナショナル・フットボール・カンファレンスNFCのチャンピオンシップゲームは、イーグルスが圧勝しました。

 共に「強力な守備」を持ち味として、今季レギュラーシーズンを勝ち抜いてきた両チームですが、カンファレンスチャンピオンを決めるゲームでは、イーグルスの守備が勝りました。

 第1クオーター残り時間10分20秒、Q、バイキングスのクオーターバックQBケイス・キーナム選手から、カイル・ルドルフ選手への25ヤードのタッチダウンTDパスが通って、バイキングスが7-0とリードしたところから、ゲームが動きました。
 ルドルフ選手にとって「この試合唯一のレシーブ」が、バイキングスの先制となったのです。

 その約3分後(第1Q残り6分42秒)、このゲームを象徴するプレーが生まれました。
 QBキーナム選手のパスを、イーグルスのディフェンダー、パトリック・ロビンソン選手がインターセプト、ターンオーバーからロビンソン選手は50ヤードを走り切り、そのままTD。
 インターセプトリターンTDというビッグプレーが現出したのです。

 このプレーで一気に勢いに乗ったイーグルスは、第2Qに2TDと1フィールドゴールFGで17点を加えて試合の主導権を握り、第3Q、第4Qにも加点して圧倒しました。

 このゲームにおけるイーグルス守備陣は、コーリー・グラハム選手もインターセプトを魅せるなどバイキングスオフェンスを抑え込み続けました。

 前週のディビジョナルプレーオフゲームにおける、アトランタ・ファルコンズの攻撃を「10点に抑えた自信」、NFL屈指のハイパーオフェンス、昨年度のMVPQBマット・ライアン選手を封じた自信、がこのゲームのプレーにも溢れていたと感じます。

 バイキングスは、今季もスーパーボウルに届きませんでした。
 「ここぞ」というゲームにおける弱さが、今ポストシーズンでも出てしまったという印象です。
 とはいえ、今季のバイキングスのチーム力は高く評価して良いと思います。
 攻撃と守備のバランスの良いチーム、別の言い方をすれば「お行儀の良いプレー」のクオリティを上げていくことで、来季の活躍も期待できるのでしょう。

 さて、QBカーソン・ウェンツ選手抜きのイーグルスが、ついにスーパーボウルまで駒を進めました。
 NFCの第1シードチームとして、堂々とスーパーボウルに登場するのです。

 ディビジョナルプレーオフ、チャンピオンシップと続けた「堅守」を持って、ペイトリオッツ「王朝」にどこまで迫れるか、とても楽しみです。
 昨夏の甲子園大会を最後に、熊本・秀岳館高校の監督を辞めた鍛冶舎巧氏が、母校・県立岐阜商業高校の監督に就任すると、昨年末に報じられました。

 県岐商といえば、甲子園大会の「常連」です。
 岐阜県出身の方々に話を聞くと、かつては「毎年、県岐商が出ていた」印象だと言います。

 夏の甲子園大会の28回出場は、北海高校の38回、松商学園の36回らに次いで、中京大中京高校や天理高校と並ぶ5位タイの回数です。
 春の甲子園大会の28回出場は、龍谷大平安高校の40回、中京大中京高校の30回に次いで、東邦高校と並ぶ3位タイです。

 そして、夏1回、春3回の全国制覇を果たしていますし、甲子園大会通算87勝は全国の公立高校NO.1の勝ち星なのです。

 甲子園の名門中の名門と呼んでよいと思います。

 その県岐商も21世紀になってからは、めっきりその姿を甲子園大会で眼にすることが減りました。

 そこで、秀岳館高校時代に4度の甲子園で通算10勝4敗、3季連続ベスト4という、目覚ましい活躍を魅せた鍛冶舎監督に白羽の矢が立ったということなのでしょう。

 比較的選手を集め易かった私立高校とは異なり、県立高校ですから、主に岐阜県の高校生プレーヤーで戦って行くこととなり、現在の甲子園大会に出場すること、そして甲子園で勝利を重ねることは、一層難しいことなのかもしれませんが、鍛冶舎監督の手腕に期待したいと思います。

 2018年の春の甲子園大会の出場校も発表されました。

 寒い日が多い今冬、「春はセンバツから」ということで、甲子園大会の開幕が待たれる今日この頃です。
[14日目・東京両国国技館]
栃ノ心(寄り切り)松鳳山

 13日目まで1敗でトップに立っていた前頭3枚目の栃ノ心が、松鳳山を寄り切りで破り、13勝1敗として、千秋楽を待たずに幕ノ内最高優勝を決めました。
 初土俵から12年、30歳3か月での初優勝でした。

 今場所の栃ノ心の相撲は、本当に素晴らしいものでした。
 どっしりと腰が安定し、前に出る流れの中での積極的な攻めが続きました。
 これまで時折見られた、「がっぷり四つからの力勝負」という取組は、少なかったと思います。
 取り口に「良い流れ」が有ったのです。

 この取組でも、松鳳山との激しい突き合いから、松鳳山のタイミングの良いいなしが出ました。栃ノ心もバランスを崩しかけましたが、体勢を立て直して左下手を入れて寄り立てました。右の上手を取ることは、最期までできませんでしたが、前に出る圧力が十分だったのです。
 今場所を象徴するような取り口であったと思います。

 今場所の相撲内容を観る限り、「1月場所の幕ノ内力士の中で最も強い」ことは明らかで、優勝も自然なことだったと感じます。

 膝の大怪我を負い、幕下の下位に下がっていた頃、手術を前にした栃ノ心に会った方から話を聞きました。
 手術が決まり、同じように膝を怪我していた力士に対して「痛くない?」と聞いていたそうです。優しい人柄が滲んでいます。

 もともと場所後には、ジョージアで出産した奥様と赤ちゃんに会いに行くと報じられていましたので、何にも勝る、嬉しい報告が出来るのでしょう。

 本ブログでは何度も書いていますが、「十両で全勝優勝した力士は大関以上に昇進する」という大原則が有るのです。

 栃ノ心関には、この勢いで大関に駆け上がっていただきたいと思います。
[1月14日・ハインツフィールド]
ジャクソンビル・ジャガーズ45-42ピッツバーグ・スティーラーズ

 両チーム合わせて87得点という「点の取り合い」は、ジャガーズに軍配が上がりました。

 そもそも、伝統的に「堅守」を誇るスティーラーズが、ポストシーズンゲームで「点の取り合い」というのも違和感がある話で、利用チーム合わせて12本のタッチダウンTDという有様自体が、スティーラーズの試合では無かったということなのかもしれません。

 第1クオーターQはジャガーズが2本のTDで14-0とリード。
 第2QにもジャガーズがTDを加えて21-0とリードを広げた時には、一方的なゲームになるかと思われました。
 しかし、スティーラーズがクオーターバックQBベン・ロスリスバーガー選手からワイドレシーバーWRアントニオ・ブラウン選手へのパス、ホットラインのパスでTDを返し反撃が開始されました。
 第2Qにもう一本ずつのTDの応酬が有り、ジャガーズが28-14とリードして、前半を終了しました。

 第3Q、スティーラーズがQBロスリスバーガー選手からランニングバックRBリビオン・ベル選手へのパスでTD。28-21と追い上げました。

 第4Q、ジャガーズがRBレナード・フォーネット選手のランでTD。35-21と再びリードを広げると、QBロスリスバーガー選手からWRブラウン選手へのTDパスが通って35-28。

 続いて、QBブレイク・ボートルス選手からトミー・ボハノン選手へのTDパスで、42-28と再び、ジャガーズが突き離します。この辺りは、「追い縋るスティーラーズを何度も何度もジャガーズが叩く」といった感じでした。
 「ジャガーズってこんなに得点力があったか」と感じ、「スティーラーズの守備がこれ程破られるのも珍しい」とも感じました。
 ジャガーズのオフェンスコーディネートが本当に上手く行ったというところなのでしょう。
 
 42-35とスティーラーズが追い上げた、第4Q残り1分50秒、ジャガーズのキッカーKジョシュ・ランボー選手が45ヤードのフィールドゴールFGを決めて、45-35とリードを10点に広げたところで、ゲームは決しました。
 残り10秒を切ってからのQBロスリスバーガー選手のTDパスは「意地を魅せた」プレーでしょう。

 このゲームでは、RBフォーネット選手が3TDランと気を吐きました。
 スティーラーズオフェンスを相手に「ランで3TD」というのは、プレーオフ史上でも滅多に観られないことだと思います。
 今季のスティーラーズ守備陣の弱点が観えた試合だったのかもしれません。

 それにしても、QBロスリスバーガー選手が5本のTDパスを決めても勝てなかったホームゲームというのは、スティーラーズとしてはショックであったろうと思います。
 AIがその威力を発揮するためには、「ビッグデータ」が揃っていることが重要です。

 過去の様々なデータとの比較・分析により、未来・将来を予測するのです。

[定点性・連続性]

 ビッグテータに「定点性」「連続性」が備わっていると、そのデータの活用がとても容易になり、かつAIの判断の正確性が向上することになります。

 例えば、気象予報であれば、過去の気象情報が相当正確に、かつ大量に保管されていますので、その活用により、AIの予報は極めて正確なものとなります。

 ある地点の気温・湿度・雨量・風速・風向き等々のデータは、気象庁や世界中の各機関の継続的な努力により、相当な量と質で蓄積されていますから、現在の気象予報の精度は極めて高いものなのでしょう。

 現在の気象予報・天気予報は、AIが行っていると思いますし、このジャンルはAIが最も得意とするものでしょう。
 AIは必要な情報、膨大な情報を瞬時に集め、分析し、プログラムにより結果を出します。
 その間、数分あるいは数秒かもしれません。

 気象予報士の皆さんは、その個性的なキャラクターにより、このAIが予測した結果を視聴者の皆さんに分かり易く伝えるのが仕事と言うことになりそうです。
 この「伝える作業」についても、AIが直接行う時代も直ぐにやってきそうです。

 人型ロボットとの併用になるのか、漫画等の画面を利用するのかはともかくとして、AIが「言葉を使う」ことに精通しつつあることは、皆さんご承知の通りです。

 さて、スポーツにおけるAIの活用となれば、この「定点性」「連続性」の確保は、気象情報程に容易なことではないでしょう。

 各競技によって程度は様々でしょうが、30年間あるいは40年間以上に渡って、同レベルのデータが保存されている競技は少ないと思います。

 まずは「フィジカル関連情報」ですが、身長・体重を始めとするプレーヤーの基本情報、それに付随する筋力や俊敏性等の情報、そして「プレーの様子」が揃えば、相当に有効なビッグデータとなりそうです。

 この情報を、統計学的に誤差が少なくなるであろう量を確保することが、容易なことでは無いことはお分かり頂けると思います。

 例えば、高校野球の甲子園大会は、相当以前からの映像情報は残っていると思いますので、これに個々のプレーヤーの基本情報を組合せることが出来れば、「高校生時期の日本トップクラスの野球選手」に関するデータとして有効なものとなるでしょう。

 一方で他の競技では、甲子園大会程の映像データ、全国大会の映像データが残っているとは思われませんので、ビックデータとしては不十分と言うことになるのかもしれません。
 高校サッカーや高校ラグビーなら、かなり近いレベルのデータがあるかもしれませんが。

 アメリカの各プロスポーツ、MLBやNFL、NBAといった団体のスポーツなら高いレベルのビッグデータが存在しそうです。
 アメリカは「データ分析」が大好きな国ですし、ベーシックなところで「合理的に考える習慣」も一般化しているように感じられます。

 いずれにしても、AIをスポーツで活用するとすれば、いかにして大量の高品質なビッグデータを収集・蓄積するかがポイントとなるのでしょう。

(その6へ)
[1月14日・USバンクスタジアム]
ミネソタ・バイキングス29-24ニューオーリンズ・セインツ

 バイキングスが先行し、セインツが追い上げ、第4クオーターQ残り時間29秒、フィールドゴールFGで24-23とついに逆転した時には、勝利はセインツのものと思われました。

 第1Q、第2Qは、バイキングスの持ち味である「強力ディフェンス」が機能しました。相当多様な攻撃パターンを保持する、今季のセインツオフェンスを見事に封じたのです。

 エースクオーターバックQBサム・ブラッドフォードを欠く攻撃陣も、QBケイス・キーナム選手、ランニングバックRBラタビアス・マレー選手らの活躍もあって、第1・2Qにタッチダウンを上げて17-0とリードしたのです。

 「バイキングスはプレーオフに弱い」と言われることが多いチームですから、心配そうに見守っていたホームのファンも、「今日は行ける」というムードでした。

 ところが、第3Qにはいりセインツの反撃が始まり、第4Q残り3分6秒、QBドリュー・ブリーズ選手からRBアルビン・カマラ選手へのTDパスが決まった時には、まだ23-21とリードしていたとはいえ、バイキングスには「また負けるのか」といった雰囲気が漂いました。
 「さすがはブリーズ」というプレーだったのです。
 
 そして、第4Q残り29秒で頭書のFGが決まり、セインツが逆転しました。

 USバンクスタジアムのバイキングスファンは頭を抱えたことでしょう。

 残り時間も僅か(10秒)な中で、QBキーナム選手からWRステフィン・ディグス選手への長いパス。これをディグス選手がキャッチしてそのまま走り込みました。
 逆転のTD。
 セインツ守備陣の大きなミスに助けられた形のTDとはいえ、大試合における大逆転TDパスは、滅多に観られるものではありません。

 USバンクスタジアムは歓喜の渦。

 バイキングスファンにとっては「待ちに待った瞬間」でした。

 USバンクスタジアムは、スーパーボウル2018=第52回スーパーボウルの会場です。
 「SB会場をホームとするチームがスーパーボウルに登場する」という快挙に向かって、バイキングスが一歩を進めた好ゲームでした。
[1月13日・リンカーンフィナンシャルフィールド]
フィラデルフィア・イーグルス15-10アトランタ・ファルコンズ

 ナショナル・フットボール・カンファレンスNFCの第1シード・イーグルスと第6シード・ファルコンズが、イーグルスのホームで戦うディビジョナル・プレーオフ・ゲームでしたが、戦前の予想は「ファルコンズが圧倒的に有利」というものでした。

 スーパーボウルSB2017の出場チームであり、昨季のMVP、クオーターバックQBマット・ライアン選手を擁するファルコンズが、今レギュラーシーズンの終盤に調子を上げ、最終戦week17でポストシーズンに滑り込み、ワイルドカード・プレーオフで今季好調だった「若き」ラムズを撃破してきていましたから、相当調子を上げていると見られていたのです。

 一方でイーグルスといえば、今季快進撃の主役であったQBカーソン・ウェンツ選手が、レギュラーシーズン終盤に故障で戦線離脱、第1シードとはいっても「手負い」状態でしたから、プレーオフゲームでは相当不利であろうと思われたのです。

 結果として、アメリカのメディアの間でも、「ファルコンズがどういう形で勝つのか」といった論調が目立ちました。

 第1クオーターQ、早速ファルコンズのハイパーオフェンスが機能しました。
 今季というか、マット・ライアン選手を中心としたファルコンズオフェンスの特徴のひとつでもある「3rdダウンでの強さ」が発揮され、前進を続けます。
 早速フィールドゴールFGを決めて、ファルコンズが3-0とリードします。

 これにひきかえイーグルスの攻撃はなかなか上手く行きませんでした。
 第1Qを観る限り、ゲームは「予想通り」ファルコンズペースに観えました。

 第2Qに入っても、ゲームの様相は同様でしたが、よく観ると、ファルコンズにも得点が入らないのです。
 ファルコンズ攻撃陣は、1~2回のフレッシュダウンは取るのですが、3回目辺りで前進できなくなるのです。

 実は、イーグルスの強力ディフェンス、特に今季リーグNO.1の「ランディフェンス」がじわじわと効果を上げてきていたのです。
 
 ファルコンズのハイパーオフェンスは、次第に抑え込まれていきました。

 ゲームは前半を終わってファルコンズの10-9というロースコアなものになり、第3Q、第4Qにジェイク・エリオット選手のFGで3点ずつを上げたイーグルスが15-10と逆転し、そのまま押し切りました。

 戦前の不利予想を覆すイーグルスの勝利でしたが、よくよく観れば「第1シードの力」を示したゲームと言えるのでしょう。
 QBニック・フォールズ選手を中心とした攻撃陣と強力な守備陣という総合力で、ファルコンズを凌ぎました。

 確かに、QBカーソン・ウェンツ選手を欠くことは大変残念なことなのですが、「今季のイーグルスの総合力は本物」であることを示したゲームだったと感じます。
 東京体育館で行われた卓球の全日本選手権大会は、1月21日に男女シングルスの決勝を迎え、男子は張本智和選手が、女子は伊藤美誠選手が、ともに初優勝しました。

 張本選手は14歳、伊藤選手は17歳と、ともに「史上最年少」での栄冠でした。

 張本選手は、日本男子卓球界の第一人者であり、オリンピックシングルスのメダリストである水谷隼選手を4-2で破っての優勝でした。
 試合に臨んでの対応力に定評がある水谷選手を押し切っての優勝の価値は、計り知れないものが有りますし、加えて、試合後「たぶん何回やっても勝てない」との水谷選手の「脱帽宣言」が出るに至っては、今大会の張本選手の強さが際立ちます。

 それにしても「中学生の日本チャンピオン」というのは、凄いことです。

 伊藤選手は、共に凌ぎを削り合うライバルの平野美宇選手を4-1で破り優勝を遂げました。
 こちらは、女子ダブルス、混合ダブルスと共に「史上最年少の女子三冠」という偉業も成し遂げています。日本女子卓球の歴史に燦然と輝く栄光です。

 「卓球日本」における若手の台頭は、ついに頂点を極めるまでになりました。

 とはいえ、ベテラン選手の反撃も予想されるところです。
 水谷選手もこのまま引き下がるとは到底思えません。「10度目の全日本制覇」に向けて、立て直してくることでしょう。

 ベテランと若手が一体となって戦う時、「卓球日本」の世界一が見えてくるのだと思います。
 1月18日、スポーツ庁から中学生の部活時間の指針が示されたと報じられました。

 スポーツ庁による「指針」の狙いは、現状極めて忙しく、長時間労働を強いられている教職員の労働実態の改善にあるとも伝えられていますが、スポーツに取組む生徒たちにとっても、とても大きな影響のある「ルール呈示」だと思います。

① 試合に臨む際の「体調」に合わせたトレーニングの実施

 過剰に疲労した状況下で、技術的なトレーニングを行うことは有効ではないと考えます。
 やはり、試合に臨むときの体調で各種のトレーニングを行うことが大切でしょう。
 その「体調」において使える技術やパワーでなければ、意味が無いとも思います。

 長々と練習を行い、フラフラになった状態で技術を身に付けたとしても、実戦で使う機会は殆ど無いでしょうし、正しい技術が身に付く可能性も低いと考えます。

 「試合が長引いた場合」については、「中学生段階の試合が疲労困憊の状態にならないように試合のルールを制定する」方向で対応すべきだと思います。
 
② 体に対する無理な負荷を避けること

 当然のことながら、体が出来あがっていない年齢の「中学生」に、過度な負荷を課することは回避しなくてはなりません。
 故障などを発症してしまっては、元も子もないからです。
 将来、別のスポーツを行おうとするときや、日常生活に、支障のある状況になったりしては、何のための「中学生時代のスポーツ」なのか分からなくなってしまいます。

 この点からも、平日2時間、休日3時間、週休2日という指針は、スタートラインとしては妥当な基準なのでしょう。

③ 「長くやれば良い」というものではないこと

 「練習時間とスキルが比例する」なら、こんなに簡単なことはありません。上手くなるため、強くなるためには、長々と練習をすればよいことになります。世の中に、そんなに簡単な話がある筈がないのです。
 実際には全く無関係であることは明らかです。

 「強くなるための努力」には、高いレベルの合理性が不可欠です。
 指針で決められた時間の中で、自らにとっていかに合理的な練習を行うことが出来るかが、大事なポイントであることは間違いありません。

 今後、今回の指針の「時間」による効果に対して、様々な検証が行われることと思いますが、①や②を実現していくために、「いかに短時間で効果的な練習を行っていくか」がノウハウとして蓄積されていくものと思います。

④ 生徒に対する「目途」の提示

 監督・コーチといった立場の人たちに対すると同時に、生徒に対しても明確な基準として提示できるところが、良いと思います。

 当該スポーツが大好きな生徒の中には、「もっと練習したい」と考えて「やり過ぎる」リスクがあります。ライバルの選手達より「長く、沢山練習すれば、自分の方が上手く強くなる筈」といった勘違いが、生まれる可能性も有るのでしょう。
 こうした生徒が「つぶれてしまう前に」歯止めをかける必要があるのです。

 心身共に成長する過程にある中学生に対して、妙な根性論とか、過度な励まし、そして長々としたトレーニングは回避すべきことであることは、誰もが分かっていることだと思いますが、これを「ルールとして公示」することの意義は、大変大きなものだと感じます。

 様々な点から「合理的な取組」を行う習慣は、若いうちに身に付けることが大事なのでしょう。
 
 スポーツ庁は、今回の指針には「罰則規定」も考えていると報じられています。
 「部活の運営に罰則規定」というのも、何かものものしいですし、寂しい感じもしますが、「合理的なものの考え方をどうしても身に付けることが出来ない人」が存在するのであれば、止むを得ないことなのかもしれません。

 「合理的なものの考え方をどうしても身に付けることが出来ない人」が周囲に害毒をまき散らす存在になりやすいことは、数々の例が証明しているところです。

 我が国のスポーツの将来に対する、今回のスポーツ庁の「指針」の効果が期待されます。
 大相撲2018の1月場所は、場所前から危惧されていた横綱の休場、白鵬と稀勢の里が相次いで休場するという、残念な事態となりましたが、一方で番付の上位から下位まで全勝の力士が居るという、楽しみな展開でもあります。

 まずは前頭15枚目の朝乃山。
 初日から体が動いています。もともと力の有る力士ですから、体調さえ良ければ、この番付なら強いだろうとは予想していましたが、予想以上の快進撃。
 白星を積み重ねていただき、二桁、あるいは平幕優勝も目指してほしいものです。

 続いては前頭3枚目の栃ノ心。
 今場所は脚の具合も良く、持てる力を存分に発揮しています。「十両を全勝優勝した力士は大関以上まで昇進する」という大原則?(これまで例外無しの法則)がありますが、栃ノ心は「十両全勝優勝力士」のひとりなのです。これ位の成績を残すのは当然という意見もあるでしょう。
 大関昇進を目指して、その足場となる場所にして欲しいものです。

 続いては関脇御嶽海。
 今や大相撲の看板力士のひとりとなった感が有りますが、今場所も持ち味である「本場所での強さ」を如何なく発揮しています。幕ノ内で、2017年の6場所すべてにおいて勝ち越した唯一の力士ですから、その安定感は、現在の角界NO.1でもあります。
 2横綱が休場した場所ですから、優勝候補の一角となることでしょう。

 そして横綱鶴竜。
 「進退のかかる場所」で、さすがの相撲を展開しています。今場所は押されてもなかなか後退せず、悪い癖である「はたき」も出ていませんから、まずは好調と言うところでしょう。このまま落ち着いた取り口を継続できれば、優勝の本命です。

 7日目には、早くも「全勝対決」が組まれました。結びの一番、鶴竜と栃ノ心です。
 これでひとりは1敗になるのですけれども、いずれにしてもこの4力士が2018年1月場所の主役であることは間違いないでしょう。
[1月7日・メルセデスベンツスーパードーム]
ニューオーリンズ・セインツ31-26カロライナ・パンサーズ

 セインツのドリュー・ブリーズ選手とパンサーズのキャム・ニュートン選手という、現在のNFL屈指のクオーターバックQB対決となった注目のゲームは、セインツが終始ゲームをリードして、そのまま押し切りました。

 「稀代のパサー」と「史上最高のモバイルQB」の対決は、「アメリカンフットボールの在り方」にも影響を与えかねない?(大袈裟な書き方で恐縮です)ものでしたが、ブリーズ選手の「上手さ」が目立つ試合となったのです。

 第1クオーターQは、両チームの守備陣の頑張りもあって、両QB共に攻め倦みました。
 殆ど持ち味を発揮することが出来なかったのですが、残り時間1分58秒、ブリーズ選手からテッド・ギン選手へのパスが決まり、ギン選手が快足を飛ばして一気にタッチダウンTDを奪い、ゲームが動きました。
 このパスの「丁寧さ」が、まさにドリュー・ブリーズの真骨頂でした。丁寧に正確に上から落としたのです。80ヤードのTDパスでした。

 そして、第2Q残り時間9分9秒、再びブリーズ選手から「丁寧なパス」が投じられ、2つめのTD。14-3とリードを広げたプレーでしたが、このプレーを観て「このゲームはセインツのものだ」と感じました。
 当代屈指のQB対決でしたが、このゲームに関しては、ブリーズ選手がニュートン選手を上回っていたのです。

 今季のセインツは、もともとの持ち味であるパス攻撃に、2人のランニングバックRB、アルビン・カマラ選手とマーク・イングラム選手のラン攻撃が加わり、その破壊力は倍増しました。(エイドリアン・ピーターソン選手も居るのですが・・・)
 このゲームは、「ニューセインツ」の力を示した試合とも言えるのでしょう。

 一方のパンサーズは、レギュラーシーズンで2戦2敗(week3:13-34、week13:21-31)、プレーオフでも敗れて、今季セインツに0勝3敗と残念な結果に終わりました。
 NFC南地区で同じ11勝5敗の成績でプレーオフに進出した両チームでしたから、今季のパンサーズは「セインツにやられた」ということになるのでしょう。
 キャム・ニュートン選手の悔しそうな顔が眼に浮かびます。

 来季の「パンサーズによるセインツへのリベンジ」が注目です。
 このところ、様々な競技で「暴力沙汰」が発生しています。

 もとより、「暴力」は一切許されるものでは無く、本ブログでも、「殴る・蹴る」といった行為を併用するトレーニングでは強くなることは出来ない、と書いてきました。

 一方で、「暴力沙汰」に関して、別の種類の情報も明らかになって来ています。

 例えば、大相撲の稽古において、親方から注意を受けると「舌打ち」をする力士がいるのだそうです。この話を聞いた時に、「まさか」そんな力士は居ないだろうと思い(大相撲を職業として選択し、強くなろうとしている人がそんなことはする筈が無いという考え方)、大相撲関係者に確認したところ、そういう力士が居るのだそうです。

 「舌打ち」をしても、絶対に殴られることが無いことが分かっているから、こうした行為を行う、という話でした。

 当該の力士を強くしたいと考えて指導している人の言葉に対して「舌打ち」で応えるというのは、その指導が「嫌」だからでしょう。誰でも、やりたくないトレーニングはあるものだとは思います。
 とはいえ、「自分が嫌なトレーニングはやらない」というのでは、強くなるのは難しいでしょう。弱点を克服するためのトレーニングが、当該プレーヤーにとって「やりたくない種類のもの」であることは、自然な話です。

 加えて、たとえその稽古をやったとしても、こうした「心持ち」=「嫌だな」と思いながらやるのでは、トレーニングの効果も上がり難いものだと思います。

 結果として、こうした「心持ち」のプレーヤーは、上達するのが難しいのでしょう。

 周囲の指導に対して「舌打ち」で応えるのは、そのプレーヤーの自由ですが、そのプレーヤーは強くなることは諦めた方が良さそうです。

 そうしたプレーヤーが引退する時に「自分が強くなれなかったのは、指導者に恵まれなかったからだ」と考えるべきではないでしょう。もともと、「強くなるのが難しい心持ち」のプレーヤーだったのです。大成しなかったのは自分の責任なのでしょうから、他者のせいにするべきではありません。

 また、こうした「心持ち」は、幼少時からの育った環境等によって身に付いているものなのでしょうから、本格的なトレーニングを行う段階から直していくのも、相当難しいことの様に思われます。

 筋力、運動神経、俊敏性、体格といったフィジカルな各ポイント以外に、「スポーツ上達に向いた心持ち」というのも、「天賦の才能」のひとつであろうと思います。

 時折一流のアスリートから聞かれる、「いくらトレーニングをしても飽きることが無かった」という言葉の重さを、改めて感じるのです。
[1月7日・エバーバンクフィールド]
ジャクソンビル・ジャガーズ10-3バッファロー・ビルズ

 両チームの守備陣が活躍し、ロースコアゲームとなりました。

 もともと今季のジャガーズ守備陣の強さは定評の有る所でしたが、ビルズ守備陣も互角の戦いを展開したのです。

① 前半を終えて3-3

 第1クオーターQ、第2Qとパントによる攻撃交替が延々と続きました。
 いつ果てるともしれない0-0ゲームが動いたのは、第2Q残り1分53秒でした。
 ビルズがフィールドゴールFGを決めて3-0とリードしたのです。

 ゲームと言うのは不思議なもので、0-0から3-0と動くと、ジャガーズにもチャンスが巡ってきて、第2Q残り時間7秒にFGを決めて3-0。ゲームはまた振り出しに戻りました。

② 第3Q終了間際にジャガーズが決勝タッチダウンTD

 第3Qに入っても、「じりじり」とした試合の流れは不変でした。
 両チームによる「守り合い」が続いたのです。

 第3Q残り時間1分30秒位、相手ゴール前2ヤードに迫ったジャガーズは「ラン・ダイブ」攻撃を仕掛けました。必殺の戦法でしたが、ビルズ守備陣も反対側からダイブを仕掛けて、この攻撃を止めました。凄いプレーの応酬でした。

 再びTDは入らないのかと観えた、第3Q試合時間残り49秒、クオーターバックQBブレイク・ボートルズ選手からベン・コヤック選手へのTDパスが決まりました。
 この試合唯一の華やかなシーンでした。

③ 第4Qも両チーム無得点

 第3QにジャガーズがTDを決めましたから、試合が動くかと思いましたが、第4Qも両チームの守備陣が頑張り、結局得点は入りませんでした。

 ジャクソンビルの強力な守備陣に対して、ビルズの攻撃陣が準備を怠ったという訳では無く、今季「サックスオンビル」と呼ばれる程にQBサックが多かった守備陣を相手に、ビルズは第3QまでQBサックを殆ど許しませんでした。戦前の準備が功を奏したのです。

 とはいえ、攻撃的な守備を続けたジャクソンビルディフェンスが、第4Q残り時間1分17秒、ついにQBタイロッド・テイラー選手を掴まえました。テイラー選手は頭部をフィールドにしたたか打ちつけて、脳震盪状態になり、セカンドQBネイサン・ピーターマン選手に交替しました。

 そして、第4Q残り時間26秒、QBピーターマン選手のパスを、ジャガーズのコーナーバックCBジャレン・ラムジー選手が、パスカット→そのボールを地表寸前でキャッチというスーパープレー、インターセプトとして試合を終らせたのです。
 NFLのCBの極めて高い運動能力を、まざまざと感じさせるプレーでした。

 この試合は、最後の最後まで「守備陣が主役のゲーム」だったのです。
 1月10日、日本高校野球連盟は「タイブレーク制を夏の甲子園大会や春・夏・秋の地方大会」にも導入することを発表しました。
 2017年9月19日に「春の甲子園大会への導入」が発表されていましたから、2018年から甲子園大会におけるタイブレーク制の実施が決まったのです。

 2018年は「甲子園大会におけるタイブレーク制元年」ということになりました。

 我が国の高校野球における「タイブレーク規定」では、タイブレークの開始イニングは「10回」か「13回」ということになっています。そして、「元年」は「13回」からの開始となったのです。
 「延長12回を終えて同点であった時、13回からは無死1・2塁、打順は前の回から続く『継続打順』で行い、決着がつくまで続ける」という内容です。

 例外として、各大会の決勝戦は従来通り「延長15回、引分再試合」ルールが使用されますが、再試合はタイブレーク制が導入される形です。

 本ブログではかねてから導入を勧めていましたので、「選手の負担軽減」を主な狙いとしたタイブレーク制の導入は、とても良いことだと感じます。
 最近の甲子園大会でも「延長15回引分再試合」が時折観られることを勘案すれば、導入が急がれたところでしょう。

 一方で、このルール変更が我が国の高校野球に対してどのような影響を与えるのかは、とても興味深いところです。
 タイブレーク下での効果的な戦術の創造については、全国で行われる地方大会におけるタイブレーク制関連情報の収集は、2018年甲子園大会に向けてのポイントのひとつとなるのでしょうし、延長10回に入った頃からの選手起用にも、タイブレークを意識したものが増えそうです。
 延長13回の打順を意識した選手起用は、監督の大事な決断となるのでしょう。

 個人的には「延長13回からの開始」では、連戦が続く甲子園大会における選手の負担軽減と言う面からは遅すぎると感じますが、まずは「元年」のゲームを楽しみに観たいと思います。
[1月6日・ロサンゼルスメモリアルスタジアム]
アトランタ・ファルコンズ26-13ロサンゼルス・ラムズ

 31歳のヘッドコーチHCジョン・マクベイ、2年目のクオーターバックQBジャレッド・ゴフ、3年目のランニングバックRBトッド・ガーリーという若いメンバーで地区優勝を成し遂げたラムズの戦い振りが注目されたゲームでしたが、昨年のスーパーボウルSB出場チーム・ファルコンズがさすがのプレーを魅せて押し切りました。

 前半は13-10でファルコンズがリードしましたが「ほぼ互角」の展開であったと思います。

 ファルコンズは第3クオーターQ、第4Qも着々と加点して後半も13得点でした。
 ファルコンズが各Qで得点を重ねた大きな理由は、「5~10ヤードの短いパスプレー」を重ねたことにあると思います。

 戦前の戦略の問題だと思いますが、ファルコンズはこのゲームを「短いパス」で戦うこととしたのでしょうし、この戦略・戦術がぴったりとマッチしたのです。

 試合後のスタッツを観てみましょう。

・ラン獲得ヤード ファルコンズF124、ラムズR115
・パス獲得ヤード F198、R246
・総獲得ヤード F322、R361
・ファーストダウン獲得数 F20回、R19回
・パス(成功-トライ数) F21-30、R24-45
・被インターセプト数 F0、R0
・リターン獲得ヤード F4、R7
・攻撃時間 F37分35秒、R22分25秒

 やはり、殆ど互角となっていますが、攻撃時間のみがファルコンズが多くなっているのです。
 「少しずつの前進」を図り、フィールドゴールFGを取り加点しながら、ラムズの攻撃時間を削って行くという戦略が功を奏したのでしょう。

 31歳のジョン・マクベイHCは、NFL史上最年少でのプレーオフ勝利はなりませんでした。
 これまでの記録は、オークランド・レイダーズを率いたジョン・マデンHCの33歳ですから、ジョン・マクベイHCにとっては、来シーズンにもチャンスが有るということなのでしょう。

 ラムズのQBゴフ選手は、2016年ドラフト全体1位の評価を、今季見事に証明しましたが、プレーオフでの勝利はなりませんでした。
 10年目のQBマット・ライアン選手の円熟のプレーに完敗したのです。

 今シーズンのMVP候補と言われるRBトッド・ガーリー選手と共に、そのプレーオフでの活躍が期待された「若き」ロサンゼルス・ラムズでしたが、緒戦で姿を消しました。

 ラムズにとっては、緒戦の相手=第6シード・ファルコンズは、最も戦いたくなかった相手なのかもしれないと感じます。
 1月8日に幕を閉じた全国高校サッカー選手権大会は、前橋育英高校チームが優勝しましたが、その試合日程、極めて過密なスケジュールについて、長友佑都選手が警鐘を鳴らしたと報じられました。

 前橋育英チームは、1月2日の緒戦から、3日、5日、6日と試合を行い、8日の決勝戦に臨みました。「1週間で5試合」という極めて厳しいスケジュールだったのです。

 一方、同じく8日に幕を閉じた全国高校ラグビー大会は東海大仰星高校チームが優勝しましたが、こちらのスケジュールも過密でした。
 12月30日の緒戦から、1月1日、3日、5日と戦い、8日の決勝戦に臨んでいます。
 10日間で5試合を戦っていたのです。
 サッカーに比べてラグビーの方が、連日の試合が無いという点や準決勝から決勝まで「中2日」が確保されていますので、少し余裕のある日程と言えるのでしょうが、それでも2日に1試合という、ラグビー競技の性格を考えれば極めて厳しいスケジュールであることは間違いないでしょう。

 冬休みの間に大会を終了したいということから、こうしたスケジュールとなっているのでしょうが、長友選手の「選手がつぶれてからでは遅い」というコメントにも表れているように、「異常な日程」という指摘を受けても仕方が無い様相です。

 共に90回以上の歴史を誇る大会ですから、「昔からこうやってきた」という意見もありそうですが、例えば長友選手が出場した時には「12日間」の大会だったものが、今大会は「10日間」となっているように、以前より一層厳しいスケジュールになってきていることを見逃してはならないと思います。僅か2日の短縮ではありません。この2日があれば、連日の試合を防ぐことが出来るのです。

 年々、プレーヤーの体調管理に対する取組が進んでいる時代において、スケジュールが厳しくなって来ているのは何故なのでしょうか。

 全力でプレーするとすれば「1週間で1試合が適性」と感じられる、「走り続けるスポーツ」としてのサッカーやラグビー競技において、1週間で5ゲームとか、10日間で5ゲームというのでは、各チームがそのパフォーマンスをグラウンドで十分に展開することが出来ない可能性があります。

 さらに、休養十分な時なら100の力を出せるが疲労残りの状態なら30に力が落ちてしまうタイプの選手より、休養十分の時70・疲労残りでも60の力を出せるタイプの選手の方をレギュラーメンバーに選定するということも、ありそうです。

 日本の高校最高レベルの大会で、より高いパフォーマンスを示せる選手より、ベストパフォーマンスは低いが、より「使い減りしない選手」が試合に出場するということが起こるとしたら、世界で戦って行くために最高パフォーマンスを向上させるという面からは、マイナスになっている可能性もあるでしょう。

 対応策としては
① 大会期間を長くすること
② 出場チーム数を減らすこと

 といったやり方が考えられますが、種々の要因から①が難しいとすれば、②を検討する必要があるのかもしれません。

 野球の甲子園大会でも同様ですが、「各都道府県から1校以上の代表チーム」が出場するのでは、過密なスケジュールを回避するのは困難なのです。
 かつてのように、隣県との代表決定戦を行うことも、ひとつの方法でしょう。

 「全国の都道府県から『私達の代表チーム』が檜舞台で戦う」というのは、とても魅力的な大会構成ですし、一度「1都道府県1代表以上」の大会となったなら、いまさら戻せないという意見もあるのでしょうが、こうした過密スケジュールが「当該競技のレベルアップの阻害要因になっている怖れが有る」のであれば、見直しも検討すべきなのでしょう。

 「1週間あるいは10日間に5試合」という「異常な」スケジュールへの対応は、待った無しなのではないでしょうか。
[1月6日・アローヘッドスタジアム]
テネシー・タイタンズ22-21カンザスシティ・チーフス

 前半はチーフスの、後半はタイタンズのゲームでした。
 これぐらいくっきりと「流れ」が変わった試合も、珍しいのではないでしょうか。

① 前半はチーフスの一方的な展開

 第1クオーターQを終えて、2タッチダウンTDを挙げたチーフスが14-0とリード、第2Q残り時間3秒で、再びチーフスがTD。これで21-3とリードした時には、チーフスの一方的なゲームになるかと思われました。

 ところが、第3Qに入ると試合の流れは徐々に、しかし確実にタイタンズのものになって行ったのです。

② マリオタ選手からマリオタ選手へのパスからマリオタ選手がTD

 このゲームを象徴するプレーでした。

 第3Q残り時間6分44秒、タイタンズがチーフスゴール前に攻め込みました。

 ここでクオーターバックQBマーカス・マリオタ選手がランを見せて、ゴール内に居る味方レシーバーにパス。このパスをチーフスのディフェンダーがカットし跳ね返したのです。
 このカットしたボール、跳ね返されたボールがマリオタ選手にすっぽりと収まり、そのまま左隅にTD。
 スコアはタイタンズの10-21となりました。

 このプレーが「試合の流れを変えた」と思います。

 QBマリオタ選手からマリオタ選手へのパスという「滅多に観られないプレー」の現出は、勝利の神様がタイタンズを応援しているように観えました。

③ ホームのプレーオフゲームで24年間勝てないチーフス

 ここまで来ると「ジンクス」というよりは「呪い」のように感じられます。
 カンザスシティは1994年以来ホームでのプレーオフゲーム5連敗となってしまったのです。
 
 そもそも「ホームチームが有利」と言われるNFLプレーオフにおいて24年間勝利していないというのは「NFL史上最悪の記録」です。

 このゲームのように、前半一方的な展開でリードしても、最期は逆転を許すというのは、とても不思議なことです。

 名将アンディ・リードヘッドコーチを迎え、地区優勝も果たしたチーフスなのですが、プレーオフゲームでの弱さは解消されませんでした。
 
 一方、前半は決して好調には観えなかったタイタンズですが、後半はランニングバックRBデリック・ヘンリー選手やQBマリオタ選手のラン攻撃が機能し、結果としてベテランワイドレシーバーWRエリック・デッカー選手へのTDパスが決まるといった形で、持ち味を発揮しました。

 ハイズマン・トロフィーコンビである、QBマリオタ選手とRBヘンリー選手がついに本格化したとすれば、タイタンズも黄金時代を迎えることになるのでしょう。

 「王朝」を築いているニューイングランド・ペイトリオッツとのディビジョナルプレーオフでのタイタンズのプレーが、とても楽しみです。
[2017年12月31日・week17・M&Tバンクスタジアム]
シンシナティ・ベンガルズ31-27ボルチモア・レイブンズ

 レギュラーシーズン最終のweek17、レイブンズはこの試合に勝てば3シーズンぶりにプレーオフに進出できる立場に居ました。
 そして、第4クオーターQ試合時間残り1分を切った時点で27-24とリードしていました。

 ホームのファンも自分のチームの勝利を信じて疑わず、大声援を送り続けていたのです。

 ベンガルズの攻撃。
 第4Q残り時間53秒。
 ボールはレイブンズ陣49ヤード。フィールドのほぼ中央。
 4thDOWN・12ヤード。ギャンブルトライ。ファーストダウン獲得に向けては、相当に厳しい状況ですが、試合時間残り53秒なら当然のギャンブル。

 クオーターバックQBアンディ・ドルトン選手からワイドレシーバーWRタイラー・ボイド選手へのパス。
 これが、ワイドオープンで決まり、ボイド選手はそのまま走り、タッチダウンTD。

 ベンガルズの逆転へのトライが見事に決まったのです。

 試合はこのまま終了し、レイブンズはプレーオフ進出を逃しました。

 「堅い守備」を伝統としているレイブンズですが、このプレーではその威力を全く発揮することが出来ませんでした。

① ブリッツを仕掛けず。

 「この1プレーで今季が決まる」という大事な大事なプレーで、レイブンズ守備陣はQBブリッツプレーを行いませんでした。

 ブリッツに人数を投入することで、パスを通されてしまうことを警戒したのかもしれません。そういう考え方もあるでしょう。

 しかし、やや弱気では無かったか。
 「シーズンを決めるプレー」ならば、QBドルトン選手に圧力をかけるという選択の方が、チームに勢いが付いたのではないか。
 レイブンズにとっては、本当に惜しまれるプレーでした。

② ボールウオッチャー

 ドルトン選手からのこのパスが投じられた時、レイブンズ守備陣の各プレーヤーが「ボールウオッチャー」になっていたように観えました。足も止まり、ボールの行方を観ていたのです。

 キャッチ後のボイド選手の前進に対する反応が一瞬遅れる原因も、このウオッチだったと思います。
 次のプレーを予測する、そして事前に対応するという行動を大きく阻害するのが、ウオッチなのです。ボールウオッチャーになった時、プレーヤーは心身ともに機能停止するのでしょう。

 NFLという世界最高の舞台、世界最高水準のプレーヤー達をもってしても発生してしまう「ボールウオッチャー」の怖さをまざまざと感じさせてくれた瞬間でした。

③ 守備陣のリーダー不在

 レイブンズがスーパーボウルSBを制した時、フィールドにはレイ・ルイス選手が居ました。
 SB史上初めて、ラインバッカーLBとしてMVPを受賞した名プレーヤーでしたが、レイ・ルイス選手は、この時のレイブンズ守備陣のリーダーであり、精神的支柱でした。

 現在のレイブンズには、レイ・ルイス選手に代わるような守備陣のリーダーが存在しません。

 頭書のプレーにルイス選手が居たら、どんなプレーコールを行い、どのように動いたのでしょうか。

 この試合のM&Tバンクスタジアム=レイブンズのホームフィールドは、気温氷点下7℃、風も秒速7~14mと「体感温度氷点下10℃以下」と冷え込んでいました。同スタジアムで史上最も寒いゲームだと報じられました。

 極寒の中で声援を送り続けたレイブンズファンにとっては、本当に寒い試合になってしまったのです。
 碓井哲雄氏(76歳)と北の富士勝昭氏(75歳)は、箱根駅伝と大相撲の名解説者です。

 両氏が何時から「解説」を始めたのかは、正確には記憶していませんが、少なくとも21世紀に入った時には、解説をしていただいていたと思います。

 北の富士氏の解説は、軽妙にして洒脱。最近では、向う正面の舞の海氏との「掛け合い」がとても面白いと思います。
 意外?なことですが、「横綱経験者が主たる解説者」になるのは、北の富士氏が初めてなのだそうです。

 碓井氏は、中央大学在学中に「栄光の箱根6連覇」の一員として大活躍。その後、母校中大や本田技研工業チームのコーチや監督を務めました。
 今や、日本テレビの箱根駅伝放送の解説者として、欠かせない存在となっています。

 その解説は、「駅伝競技の本質を思い出させてくれるもの」だと思います。
 2018年大会においても、6・7・8区で大幅なリードを創り出し、2番手チームに大差を付けた青山学院大チームの勝利の色が濃くなった状況で、碓井氏は「9区、10区も長いので、まだ何が起こるか、分かりませんよ」とコメントしました。

 テレビを観ていた私も「ああ、その通りだな」と感じました。

 箱根駅伝の本質である「完走することの難しさ」を、碓井氏はあらためて指摘したのです。
 饒舌ではないが、何と的確なコメントでしょうか。

 結果として、9区10区を観戦する者に「緊張感」を取り戻し、観戦への集中力を上げたことは、言うまでも有りません。そしてこのこと=観戦への興味を盛り上げることが、「解説者の最も大切な仕事」であることは、間違いのないところです。

 一方で、碓井氏も北の富士氏も70歳台も半ば。
 「後継者」の登場が待たれる年齢なのです。
 良い解説者は一朝一夕には生まれないでしょう。視聴者がその解説者の持ち味を肌感覚で理解するには時間がかかりますし、解説者の解説者としての成長にも一定の経験が必要であろうと思います。

 大相撲も箱根駅伝も、北の富士氏、碓井氏に続く後継者の育成を急がなければなりません。
 往路は東洋大チーム、復路は青山学院大チーム、そして総合では青学大が新記録で制した2018年の大会でしたが、総合3位に入った早稲田大チームと4位の日本体育大チームの健闘も光りました。

 箱根駅伝における早稲田大チームといえば「要所にスター選手=大砲を配し、その他の区間は『繋ぎ』」といった戦略で駅伝を展開するイメージでしたが、2017年・2018年と、スター選手不在の中で、とても丁寧なレースを遂行していた印象です。

 最終10区の谷口選手が、その典型でしょう。
 10km付近では、日本体育大チームの中川選手に迫られ、そのすぐ後方には法政大チームの矢嶋選手も追いかけていました。

 一般入試で早大に入り、練習によって箱根駅伝出場を勝ち取った谷口選手でしたが、さすがにここは苦しい、4位から5位、6位へと順位を下げるであろうと感じた方が多かったと思います。
 私もそう思いました。今年の早稲田チームは、全日本でも7位でしたし、各ランナーの力量を他チームと比較すれば、総合7~9番手位かと考えていましたので、ここで6位に下がったとしても十分な成績だと思ったのです。

 ところが、日本橋付近の映像が入ってきた瞬間、谷口選手は先行する東海大チームを抜き去り、3位に順位を上げていたのです。しっかりとした足取りでゴールを目指して疾走しています。
 驚かされました。

 谷口選手は、淡々と、しかしスピードを落とすことなく走り続けていたのです。素晴らしいランでした。
 箱根駅伝史上屈指の歴史と伝統を誇る「ワセダの駅伝」を魅せていただいた気がしました。

 日体大チームも「底力」を示しました。

 接戦となった往路、日体大チームは3区で15位まで順位を落とし、このままシード権外に留まるのかと観えましたが、4区で12位、そして5区では7位と、着実に順位を上げました。

 ところが復路の6区で再び11位に下がり、「シード権外」に下がってしまったのです。
 エレベータのように順位が上下しました。混戦駅伝を象徴するような様子だったのです。

 ここで7区の住田選手が快走を魅せました。区間2位の走りでチームを7位まで引き上げたのです。
 8・9・10区のランナーも、この位置を堅持しながら順位を上げて行きました。

 早稲田大チームと同様に、スター選手不在でしたが、結局4位という素晴らしい成績を残したのです。
 やはり、その歴史と伝統「粘り強い日体の走り」が示されたレースだと感じます。

 いわゆる「箱根の常連校」チームが、なかなかシード権を継続して確保することが難しくなっている現代ですが、この両チームは見事に「常連校の力」を魅せてくれたことになります。

 どんなスポーツ競技においても共通なことなのでしょうが、伝統を有するチームであれば良いのではなく、また新興チームであれば良いというものでも無い。最新の情報やノウハウを活用しながら、チームメンバーの力量・特性を精緻に把握し、日々の練習を通じて着実に実力向上を図っているチーム、加えて、大会に向けて慎重かつ大胆にコンディション作りに挑むチームが、大きな成果に恵まれるものだと思います。(当たり前ことを書き、恐縮です)

 そうした中でも、伝統チームには長い経験に裏打ちされ蓄積されてきた独自のノウハウがあり、新興チームには従来の常識を超える変化を受け入れる柔軟性と勢いが有るのです。

 箱根駅伝2018における、早稲田大チームと日本体育大チームの走りには、「伝統校チームの良さ」が存分に発揮されていたのでしょう。
 1月14日、両国国技館で開幕する2018年1月場所における注目力士の検討です。

 昨年末来、いろいろな事が起こり、落ち着かない大相撲界ですが、こういう時こそ本場所での充実した土俵を観たいものです。

 さて恒例の検討です。

1. 横綱陣

 「騒動」の渦中にある横綱陣ですので、今回は選定しないことにします。

 3名の横綱には、「横綱らしい相撲」を披露していただきたいと思います。

2. 大関陣

 このところ「影の薄い」大関陣ですが、横綱陣が土俵の地固めを行うのが難しい場所でしょうから、大関陣の奮起が期待されるのは自然な流れです。

 1月場所は、豪栄道、高安の両大関の活躍に期待します。

 豪栄道には持ち前のスピード溢れる相撲を、高安には勝ち負けにあまり拘らず、持ち味の「モリモリ相撲」に集中していただきたいと思います。

3. 関脇以下の力士

① 関脇・御嶽海
 今や大相撲の看板力士のひとりとなりました。本場所に強いという特徴を活かして、展開次第では優勝争いに参加してほしいものです。

② 小結・阿武咲
 「取り口を憶えられた」感のあった先場所でしたが、阿武咲もこれで三役の相撲を把握できたと思います。スピードとパワーを併せ持った相撲で、この壁を突破してくれることでしょう。

③ 朝乃山
 前頭16枚目まで番付を落としました。本来の実力を持ってすれば二桁勝利も可能だと思います。

④ 遠藤
 9月場所、11月場所と本来の相撲が戻ってきています。故障から、ようやく回復してきたのでしょう。相撲の上手さでは当代屈指の力士ですので、上位との対戦が予想される1月場所でも素晴らしい相撲を魅せてくれることでしょう。

⑤ 北勝富士
 先場所は11勝4敗で技能賞を受賞しました。前頭筆頭に上がった今場所も、横綱、大関陣を相手にした大活躍が期待できます。

⑥ 阿炎
 新入幕です。前に出る力が加わった「牛若丸相撲」に期待します。

⑦ 逸ノ城
 次第にかつての相撲が観られるようになってきました。大関取りに向けての活躍が期待されるところです。

⑧ 安美錦
 先場所は、前に出る形が出ない中、なんとか勝ち越しました。久し振りの幕ノ内での相撲で、何かを思い出してくれたことでしょう。番付が上がる程に持ち味が生きる相撲に期待します。

 様々な面で「変革の時期」に来ている大相撲界ですが、幕ノ内力士の「世代交代の時期」でもあろうと感じます。

 1月場所も数多くの力士が新入幕、再入幕を果たしています。

 三役、幕ノ内上位、それぞれの番付けにおいて、「次代を担う力士」の登場が待たれるところです。
 アメリカ・ハワイ州マウイ島カパルアのプランテーションコースで、1月4日から7日にかけて開催された、毎年頭恒例のトーナメント、前シーズンの優勝者しか出場できない、セントリートーナメント・オブ・チャンピオンズの最終日、ダスティン・ジョンソン選手が信じられないようなショットを魅せてくれました。

 19アンダーパーの大会首位で迎えた12番のパー4。
 433ヤードの打ちおろしホール。
 ジョンソン選手は1番ウッドを使ったティーショットを振り切りました。

 現在のPGAで屈指の飛ばし屋であるDジョンソン選手が「振り切るドライバーショット」を放つのは珍しいことです。いつもは「軽く」振ることが多いのですが、この時はフルショットに観えました。
 「ダスティンがフルショット・・・珍しいな」と呟きました。

 このショットは、フェアウェイFW左サイドとラフの境い目をヒットし、下りにかかって何回か跳ね、FWを転がりました。
 そして、グリーンに乗り!、そのままピンを目指して転がります。

 完全にラインに乗っているように観えましたし、強さも丁度という感じでしたから、「ダブルイーグルか・・・」と思いました。

 転がるボールの勢いが急速に衰え、止まったのはピン手前15cmでした。
 テレビ画面では分からない登り傾斜が、グリーンに存在したのでしょう。

 グリーンに上がったジョンソン選手は、このバットをタップイン。
 テレビ解説の田中プロが「生涯最短のイーグルパットでしょうか・・・」とコメントしました。

 本当にミラクルなホールでしたが、何より凄いのはティーショットの飛距離です。
 放送では「430ヤードのティーショット」と報じられていました。

 距離が正確なアメリカのコースですから、「433ヤード・パー4」というのは間違いないでしょう。グリーン一番奥に切られたカップまで届いた(15cmショートでしたが)ドライバーショットが430ヤード飛んだというのは、納得できます。

 いくら下りのホールとはいっても、PGAツアーでもなかなか観られるものでは無いスーパーショットでした。

 ちなみに、この後の14番ホール・パー4でも、ジョンソン選手はワンオンしていました。
 解説の田中プロは「ひとりだけパー3が多い・・・」と呆れながらコメントしていました。

 ダスティン・ジョンソン選手は、24アンダーパー、2位に8打差を付けて、この大会を圧勝しました。

 「世界ランキング1位の実力」を、まざまざと示したのです。

 昨シーズン、ツアー4勝のDジョンソン選手ですが、今季のPGAでも大活躍、というか、ただ勝つというレベルを超える、「信じられないようなプレー」を、何度も魅せていただけることでしょう。
[1月7日・秩父宮ラグビー場]
帝京大学21-20明治大学

 第54回ラグビー大学選手権大会の決勝は、明治大チームが先行し、帝京大チームが追いかける展開となりましたが、帝京大が後半逆転して優勝、9連覇を達成しました。

① 前半は明治大チームのペース

 明治大チームは最初のプレーから積極的な攻撃を魅せました。
 前半7分にはインターセプトからトライ。
 守備における早い仕掛けからのインターセプト、インターセプトから「真っ直ぐ走って」のトライは、明治伝統のプレーです。
 20世紀の頃から、何度もこのプレーを大舞台で披露してきたのです。

 さらに、前半14分、26分と立て続けにトライを奪い、帝京の攻撃を10分のトライ一本に抑え込んで、前半を17-7で折り返しました。

 後半最初の得点、後半5分のペナルティゴールPGも明示が上げて、20-7とリードを13点に広げたのです。

 早いタックルを中心とした明治大チームの守備が決まっていましたので、このまま押し切れるかもしれないというムードが漂いました。

② 後半、勝負どころでの帝京大チームの連続トライ

 後半、明治にPGを許した時には、帝京の動きが悪く、早々に疲れが出たかに観えましたが、ここからが帝京の強いところ。
 自陣でペナルティーを得ると素早いスタートから一気に明治ゴール前に迫り、15分にトライ・ゴール、20分にもトライ・ゴールと一気に21-20と逆転しました。

 この集中力が帝京大チームの最大のストロングポイントなのでしょう。

③ 後半22分から40分までの攻防

 このゲーム最大の見所は、この18分間でした。
 両チームのフィフティーンが「1点差」を巡って、攻め、守ったのです。
 気迫溢れるプレーの応酬でしたが、明治大フィフティーンに僅かに疲れが観えました。

 帝京大チームは「明治陣でのプレー」に徹しました。追加点を取れればよいが、取れなくても1点差で押し切るプレーを展開したのです。
 特に、残り8分からのプレー振りは、「点差以上の力の差」を感じさせるものでした。

 今季の帝京大チームには、対抗戦での慶応大チーム戦が3点差、選手権決勝の明治大チーム戦が1点差と、ギリギリ逃げ切った印象のゲームが観られましたが、実態は「負けない試合」を創ったということなのでしょう。

 とはいえ、「いつでも逆転できる」と考えて試合に臨むチームというのは、何か予想外のことが発生した時には負けるリスクがあります。
 このリスクが「連覇の目に観えない疲労」のひとつなのかもしれません。

 明治大学は、伝統の力とプレーで、このリスクを巧みに突いたプレーを展開しましたが、惜しくも届かなかったというところでしょうか。

 いずれにしても、帝京大学の「9連覇」は空前の快挙です。
 2018年の「負けないラグビー」も、大学ラグビー史上に輝くものでした。

 2018年の決勝戦を糧にして、岩出監督を始めとする帝京大学チームが来シーズンどのようなチームを創って来ていただけるのか、それがとても楽しみです。
[1月6日・準決勝・埼玉スタジアム]
流経大柏(千葉)1-0矢板中央(栃木)

[1月6日・準決勝・埼玉スタジアム]
前橋育英(群馬)6-1上田西(長野)

 第96回全国高等学校サッカー選手権大会の準決勝2試合が行われ、流経大柏高チームと前橋育英高チームが勝って、決勝進出を決めました。

 流経大柏は、今大会のプレーの特徴である「丁寧な試合運び」が発揮され、「負けないサッカー」を示現し、矢板中央を破りました。
 前橋育英は持ち前の攻撃サッカーを展開して上田西を圧倒、ボール支配率や試合の流れから判断して「9割方試合を支配した」ように観えました。長野県勢として初の決勝進出を目指した上田西としては、準々決勝の疲労が残っていたとしか思えない、残念な試合内であったと思います。

 流経大柏VS前橋育英というカードとなった決勝戦ですが、夏に続いての全国制覇を目指す流経大柏と、前年準優勝からの2年連続の決勝進出の前橋育英という、強豪チーム同士の戦いとなりました。
 共に「攻撃サッカー」を標榜するチームですので、「ゴール前の攻防の成否」が見所となりそうです。

 それにしても、準決勝進出4チームが全て東日本勢であり、準々決勝進出8チームの内、米子西高チームと長崎総合科学大付属高チームの2チーム以外の6チームが東日本勢という「東高西低」の大会となりました。

 本大会は1917年開始の「100年の歴史」を誇りますが、

① 1948年~1965年(全国高等学校蹴球選手権大会の時代)

 戦後の我が国高校サッカー創世記のサッカーどころとして知られる「埼玉県」と「静岡県」のチームの強さが確立された時期でしょう。
 浦和、浦和西、浦和市立といったチームや、藤枝東チームが強さを魅せていました。

 とはいえ、この時代は「広島県」(修道高、例示、以下同じ)や「大阪府」(池田高)のチームも度々優勝していましたから、必ずしも東日本勢ばかりが強かったとは言えないと思います。

② 1966年~1986年(選手権大会)

 相変わらず、埼玉・静岡のチームの優勝も多いのですが、「東京都」(帝京高)や「茨試県」(古賀一)のチームの優勝が加わり、やや東日本勢が優勢な時期でしょう。

③ 1987年~2004年

 「長崎県」(国見高)や「鹿児島県」(鹿実高)、「福岡県」(東福岡高)を始めとする九州勢の優勝が増えます。また、「千葉県」(市船橋高)のチームの優勝も目立つようになりました。

④ 2005年~2018年

 東北地方(青森山田高)や日本海側(富山第一高他)のチームの優勝が加わりました。優勝チームが全国に拡大している時期なのでしょう

 こうして見て来ると、現在は「全国どの地域のチームでも優勝できる時代」と言えそうです。

 そうした中で、2018年大会は東日本勢が強い大会となっている、ということなのだろうと思います。
 決勝戦では、どんなプレーが生れるのでしょうか。
[2017年12月26日・week16・リンカーンフィナンシャルフィールド]
フィラデルフィア・イーグルス19-10オークランド・レイダーズ

 NFC東地区の優勝を決め、カンファレンス首位を目指すイーグルスと、今季途中から失速しプレーオフ進出を逃したレイダーズの一戦は、第2クオーターを終えて7-7の同点となりましたが、第4Qに勝ち越しのタッチダウンTDを決めたイーグルスが勝利しました。
 今季の勢いの差を感じさせるゲームでした。

 このゲームでは、「滅多に観られないシーン」が現出しました。
 「30秒間に3回のターンオーバー」が発生したのです。

 インターセプトやファンブルによって生ずる「ターンオーバー」は、「試合の流れを変えるプレー」として、大きなインパクトを持っています。
 1試合で1~2回というのが、通常の発生ペースだと思います。

 当然ながら、各チーム、各プレーヤーは「ターンオーバーを絶対に回避」しなければなりませんし、プレーコールの大前提となっていることは言うまでも有りません。

 そのターンオーバーが、この試合では、短時間のうちに多発したのです。

 その異常事態?は、第3Q残り時間4分26秒、レイダーズの攻撃から始まりました。

 敵陣48ヤード地点からのレイダーズの攻撃。レイダーズが10-7とリードした局面でした。

 QBデレク・カー選手はセス・ロバーツ選手にパスを投げました。
 これをイーグルスのパトリック・ロビンソン選手がインターセプト。パスコースを予測していたような、鮮やかなインターセプトでした。

 ロビンソン選手のプレーによって、とても良いフィールドポジションからの攻撃権を得たイーグルスは、まずパス攻撃を行いましたが失敗。
 続いて第3Q残り4分5秒、ランニングバックRBジェイ・アジャイ選手のラン攻撃。この試合でTDも挙げて好調のアジャイ選手のラン攻撃はしっかりと前進し、イーグルスのチャンスは拡大したかに観えました。
 ところが、ファンブルしていたのです。
 レイダーズのレジー・ネルソン選手が、アジャイ選手の胸から「ボールを掻き出した」のです。凄いパワーでした。

 再びのターンオーバーとなって、攻撃権はレイダーズに移りました。戻りましたと言っても良いでしょう。

 第3Q残り3分55秒、RBマショーン・リンチ選手のラン攻撃。ゴリゴリ前進するリンチ選手のランプレーでした。
 これも前進を果たしたかに観えた瞬間、イーグルスの守備陣が群がりました。

 今度は、イーグルスのマイカル・ケンドリクス選手が掻き出したのです。
 なかなか観られない「リンチ選手のファンブル」でした。

 第3Q残り時間4分26秒から3分55秒までの30秒間の間に、3つのターンオーバーが生れた瞬間でした。

 30秒間・4プレーの内3プレーがターンオーバープレーというのは、滅多に観られないことです。
 3つめと4つめは連続しました。

 スポーツにおいては、時々ミラクルなことが起こりますが、「30秒間で3回のターンオーバー」というのも、NFLというフィールドにおいては信じられない出来事なのです。
 箱根駅伝2018では、予選会から出場した城西大、拓殖大、帝京大の3チームが10位以内に入り、2019年大会のシード権を獲得しました。
 いずれのチームも大健闘であったと感じますし、粘り強いレース振りが印象的でした。

 一方で、順天堂大、駒沢大、中央大といった、いわゆる「伝統校」チームがシード権を獲得することが出来ませんでした。

 これらのチームは、優勝実績十分な、いわゆる「箱根の常連」チームです。
 「箱根の景色」ともなっている、これらのチームを持ってしても、現在の「箱根のシード権」を確保するというのは、容易なことでは無いのです。
 「箱根」のレベルがとても高くなっていることの、ひとつの証左なのかもしれません。

 「名前で勝てる時代は終わった」というのは、野球の甲子園大会の名物監督のコメントです。
 同じことが、箱根駅伝でも言えるのでしょう。

 予選会を勝ち抜くことの難しさは言うまでもありませんが、本戦で10位以内に入ることの難しさは、それを遥かに上回るのでしょう。

 精緻な分析と対応策の立案・実行、登らなければならない「山」は、本当に高いのです。
[12月25日・week16・メルセデスベンツスーパードーム]
ニューオーリンズ・セインツ23-13アトランタ・ファルコンズ

 ナショナル・フットボール・リーグNFL2017~18シーズンも大詰めのweek16、プレーオフ進出を賭けた一戦、ナショナル・フットボール・カンファレンスNFC南地区の同地区対決は、セインツがファルコンズを終始リードして押し切りました。

 ファルコンズの強力なハイパーオフェンスを、第3クオーターQまでフィールドゴールFG1本に抑え込んだ、セインツ守備陣の頑張りが目立つ試合でした。ゴール前1ヤード以内からの攻撃を受けても、タッチダウンTDを許さなかったのです。
 もちろん、いくつかの幸運も有ったのですが、その幸運を活かすも殺すも自らのプレー次第なのです。(当たり前のことを書き、恐縮です)

 さて、この試合で、セインツのクオーターバックQBドリュー・ブリーズ選手(38歳)がパスによる獲得、通算70,000ヤードを達成しました。
 毎シーズン3,500ヤードを投げ続けて20年かかるという、気の遠くなるような記録です。

 NFL史上においても「70,000ヤード越え」は僅かに3人しか居ません。

 ペイトン・マニング選手、ブレット・ファーブ選手、そしてプリーズ選手なのです。

 加えて、この試合でブリーズ選手はもうひとつの大記録を更新しました。
 「12年連続4,000ヤード」です。

 もともと11年連続というNFL記録もブリーズ選手のみの記録であり、これを更新したのです。

 この2つの大記録が達成された頭書の試合は、「記録に残るゲーム」であり、ブリーズ選手とセインツの面々は、この試合を見事に勝利で飾ったのです。

① 身長183cmのQB

 ドリュー・ブリーズ選手の体格は、身長183cm・体重95kgと報じられています。

 NFLのQBとしては、身長が低いQBということになります。

 NFLのQBに臨まれるサイズは「6の6」と言われる6フィート・6インチですから198cm。2m近い身長が望ましいとされているのです。
 攻撃の司令塔として、「高い位置からフィールド全体を見渡す」ことができる、様々な方向にパスを投げること、相手守備陣の手の上から真っ直ぐなパスを投げること、等に高身長が有利といった面からの「6の6」なのでしょう。

 ところが、ブリーズ選手は183cmという、NFLのQBとしてはとても低身長にもかかわらず、NFL史上に燦然と輝く大記録を達成し、今後の活躍次第ではファーブ選手の71,838ヤード、ペイトン・マニング選手の71,940ヤードを塗り替える可能性も十分に有ります。

② 怪我・故障が少ないこと

 21世紀最初の年2001年にサンディエゴ・チャージャーズでNFLデビューを果たしたブリーズ選手は、以降17シーズンを積み重ねてきました。
 そして2006年にセインツに移籍し、ここから「4,000ヤード/1シーズン」記録がスタートし、現在に至っているのです。

 NFLのQBとして、1シーズンでも4,000ヤード越えを達成することは凄いことだと思いますが、それを12シーズン継続するというのは偉大という他は無く、ある意味では「奇跡的なこと」でしょう。

 ブリーズ選手の人並み外れた運動神経や身のこなしの素早さ、等々の個人的な能力の高さは言うまでも無く、NFLのQBとして史上屈指のプレーヤーであることは間違いないのですが、そうした選手でもギリギリのプレーの中では、何が起こるか分からないのか「世界最高のフィールド」でしょう。

 「天才同士のコンタクト」は、常人の想像を遥かに超えるものなのです。
 そうしたフィールドで、毎試合スターターとしてプレーしながら、大きな怪我や故障と無縁と言うのは、それ自体が賞賛の対象となります。
 試合前の準備、試合後のメンテナンスも、とても丁寧かつ的確な処置が施されていることも、想像に難くありません。

③ 素晴らしいプレーの数々

 ブリーズ選手のパフォーマンスの高さは、誰もが認めるところです。

 いわゆる「鉄砲肩」ではありませんが、そのパスは正確そのもの。コントロールの良さは、正に史上最高クラスでしょう。
 レシーバーの右肩・左肩、頭上・膝下、等々の投げ分けはもちろんとして、パスのスピード調整も極めて巧み。ターンボールがとても少ないと思います。
 特に「上から落とすパス」の上手さは、何度見ても感動させられます。
 「20cm長ければレシーバーが捕れず、50cm短ければ相手守備プレーヤーにインターセプトされてしまう」といったパスを、1試合に何度も眼にするのです。

 また、いわゆる「モバイルQB」ではありませんが、ポケット内での移動、ポケットを出るタイミングや無駄の無い動きは、相手守備陣からすると「とても捕まえにくいQB」ということになります。
 もちろん、「とても捕まりにくいQB」だからこそ、70,000ヤードを達成できるのですけれども・・・。

 ドリュー・ブリーズ選手は、既に2008年にスーパーボウルSBを制しています。
 
 とはいえ、NFL史上に燦然と輝く「稀代のパサー」としては、2歳年上のトム・ブレイディ選手(SB制覇5回)等と比べれば、SB優勝回数では物足りない感じがします。ご本人も、もっと勝ちたいと考えていることでしょう。

 今季プレーオフにおける、セインツとブリーズ選手の活躍が期待されます。
 1月2日・3日にかけて行われた箱根駅伝2018は、青山学院大学チームが6区山下りで先頭に立ち、そのまま一度も首位を譲ることなく走り切りました。

① 6区、7区、8区の快走

 青学大の6区小野田選手、7区林選手、8区下田選手は、いずれも区間賞の走り、7区の林選手は区間新記録の快走を魅せました。
 この3名のランナーが、第94回大会の骨格を決めたのです。
 本当に見事な走りでした。
 第9区、第10区は、原監督が言うところの「ピクニックラン」を示現していました。

 「大混戦」が予想された大会でしたが、各チームが「往路」に有力選手を集めたのに対して、青学大チームは「復路」にもエース級を配しました。加えて、期待の初出場ランナーが、期待通り、あるいは以上のパフォーマンスを示したのです。
 「20kmを走れるランナーの層が厚かった」ことが勝因でした。

② 青学大・東洋大の「2強」のレース

 戦前は、神奈川大、青学大、東海大の「3強」による戦いが予想されましたが、走ってみれば青学大と東洋大の「2強」の戦いとなりました。

 「往路」は東洋大チームが1区から5区まで首位を譲ることなく完勝し、「復路」は青学大チームが完勝したのですから、この2チームの力、コンディショニングの成功が、他の18チームを大きく上回っていたということになります。

 青学大チームは4連覇を達成しました。「史上6校目」の快挙です。
 「箱根」への注目が高まる一方の時代ですから、史上最強の4連覇と言っても良いのかもしれません。
 箱根駅伝における新興チームである青学大にとっては、歴史を造る大会が続いていて、その中で偉大な足跡を残しているということでしょう。
 世代交代の過程で、今年のレースは青学大チームにとって「勝つための困難度の高い大会」であったと考えられますが、出雲や全日本での勝利を犠牲にしても、「20kmを走り切る練習」に注力し、「復路」に重点を置いた選手配置も功を奏しました。戦略的な成功とも言えるのでしょう。
 ここも勝ちましたので、来年以降も連覇を伸ばして行く可能性が有るのです。

 一方の東洋大チームは「10年連続の3位以内」と言う、これも快挙を成し遂げました。
 こちらも「史上6校目」です。
 「往路」は、1年生が3名も走って制しました。1・2年生7名のチームで2位を勝ち取ったのです。当然のことながら、2019年のレースがとても楽しみです。

 こうして見れば、箱根駅伝2019も青山学院大学と東洋大学を中心に展開される可能性が高そうです。

③ 天候に恵まれた大会

 昨年に続いて2018年のレースも、天候に恵まれました。
 もちろん、「復路」の強い向かい風や、やや高かった気温という、いくつかの点はありましたけれども、概ね望みうる最高の環境だったのでしょう。
 一時期、例年のように出ていた「棄権」チームが、このところ減っているのは、天候の影響も大きいと思います。

 それが好記録に結び付いたことは明らかです。
 優勝した青学大の総合タイム10時間57分39秒、2位東洋大の11時間2分31秒、ともに好記録でした。

 記録は環境に大きな影響を受けますので、2018年のレベルが高かったとは一概には言えないのでしょうが、やはり全体のレベルが上がっていると観るのが公平なのでしょう。

 現在の箱根駅伝は、チーム内の代表争いも含めて、出場すること自体が大変なことであり、シード権を獲得した10チームは、偉業を成し遂げたと言っても良いのかもしれません。

 箱根駅伝2018は、出場した全ランナーが走り切りました。

 良い大会でした。
プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
「スポーツを考える-KaZ」ブログへ
ようこそ!
我が家の月下美人も16年目。同時に30個の花が咲くこともあります。スポーツも花盛りですね。一緒に楽しみましょう。

最新記事
最新コメント
検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Page Top
CALENDaR 12345678910111213141516171819202122232425262728293031