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 2017年11月の中国オープンで優勝し、12月のスーパーシリーズ・ファイナルを初制覇、2018年3月のドイツオープンに優勝し、全英オープンでも準優勝と活躍を続けていた山口茜選手が、バドミントン・女子シングルスの世界ランキングで日本人プレーヤーとして初めて1位になると報じられ、4月19日の新ランキング発表を楽しみに待ちました。

[4月19日付・女子シングルスランキングにおける日本人選手(20位まで)]
① 山口茜選手
⑥奥原希望選手
⑬佐藤冴香選手
⑭大堀彩選手
⑮川上紗恵奈選手
⑲高橋沙也加選手

 1位の山口選手はもちろんとして、20位までに6名の選手が入っていますし、21位以降にも多くの日本人選手が居ました。
 日本女子バドミントン界のレベルアップ、層の厚さを感じさせるランキングでした。

 ひとりだけが突出して強いのではなく、日本国内にもライバルが存在するところが、日本チームの「強さの根源」なのでしょう。

 せっかくですから男子も観てみましょう。

[4月19日付・男子シングルスランキング(20位まで)]
⑬西本拳太選手
⑯坂井一将選手
⑰桃田賢斗選手

 女子ほどではないにしても、20位以内に3名の選手がランクインして、30位以降にも複数の選手が居ました。男子は、これからトップ10入りを目指して、日本チーム内での激しい競争が続くのでしょう。
 日本男子プレーヤーが、トップ5入りするのも、そう遠い話ではないと思います。

 日本のバドミントンは伸び盛りです。
 
 各選手の国際大会での大活躍が期待されるところでしょう。
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 最近の、羽生結弦選手と大谷翔平選手の言葉です。

 平昌オリンピックにおける羽生選手の活躍とMLB2018における大谷選手の活躍は、現在の日本スポーツ界における「双璧」と呼んで良いほどの大きさとインパクトを持っていると感じますが、そのふたりのアスリートの「心持ち」を示す言葉なのです。

 平昌オリンピックを控えて、羽生結弦選手は足首を故障しました。4回転ルッツという、単独の演目としては現在最も高い基礎点が配されている=最も難易度が高い、技の練習中の転倒でした。

 相当重い故障と報じられましたから、「羽生選手はオリンピックに間に合うのか」といった報道が続き、ご本人もしばらくの間マスコミの前から姿を消しました。
 オリンピックに出場できるかできないかはともかくとして、出場してきたとしても、故障の影響が大きく、本来のプレーは望むべくもないのではないかと、多くの人は考えたことでしょう。

 その羽生選手は、しかし、敢然とオリンピックの舞台に登場したのです。
 ショートプログラムのノーミスの演技は、本当に衝撃でした。
 そして、フリー演技、気迫十分の演技は、観る者に圧倒的な感動を齎しました。あれ程の演技は、なかなか観られるものでは無いでしょう。

 その後、様々なシチュエーションで羽生選手に対するインタビューが行われました。
 その中で、何度か頭書のコメントが出てきたのです。

 「足首を故障したから金メダルが取れた」という、逆説的な説明です。
 では、故障せず、順調に来ていたら、金メダルは取れなかったのか、という疑問というか、論理上の確認事項が生じますが、これはそういうことでは無いのでしょう。
 「故障せず、順調に」来ていた状況で、オリンピックには臨んでいないのですから、そうした比較は出来ないのです。

 私の様な市井の素人が、この深いコメントを理解しようとすれば、「故障を前向きに捉えて様々な取り組みを行ったことが金メダルに結びついた」ということであろうと思いますし、そこから教訓を得るとすれば「逆境をも前進の糧とする」あるいは「逆境こそが成長の糧となる」といったことなのでしょう。

 当然のことながら、凄い考え方です。素晴らしい考え方と言っても良いでしょう。
 4年に一度の大会直前に故障を発症すれば、多くの場合「絶望的な気持ち」になるのでしょうし、後ろ向きの考え方になったとしても何の不思議もないというか、自然な感じがします。

 今春の園遊会で、羽生選手は天皇陛下に対して「練習が出来ない時にも色々なことを学びました」と説明し、天皇陛下から「どんなこと?」と質問を受けて、「筋肉の付き方や関節の在り様などを・・・」と答えていました。
 この他にも、故障で静養していた時期に、その時間を有効に使って、羽生選手は成長を続けていたのでしょう。
 オリンピックを連覇するアスリートの懐の深さ、心持ちの高さを感じます。

 MLBデビュー直後から目覚ましい活躍を魅せている大谷翔平選手ですが、何より「物おじしない様子」「伸び伸びとしたプレー振り」が凄いと感じます。
 世界一のベースボールリーグで、戦闘能力十分な猛者を相手に、持てる力を存分に出しているところが、何にも増して素晴らしいところでしょう。

 そして、試合を重ねる度に成長しているように見えるところが、本当に素晴らしい。
 日々の成長、と言うのは簡単ですが、なかなかできることでは無いのに、大谷選手は実行していて、それも相当「高速の成長」を続けているのです。

 これが「勝ち負けを超えている」ところが一層高度な感じがします。

 例えば、DHで三振ばかりを重ねた試合があったとしても、その試合で大谷選手は「思い切りバットを振っています」ので、次の試合に経験が生きるであろうと感じさせるのです。
 単に「バットに当たったか、当たらなかったか」だけの問題に過ぎないと、観ている者に感じさせるところが、尋常では無いのです。数多くのMLB関係者・専門家が、結果は結果として、大谷選手の可能性の大きさを評価しているのです。

 ピッチングにおいても同様で、4失点して勝利投手になれず、防御率が悪化した試合でも、MLBに行って初めて101マイル=163km/hの速球を複数投じたりします。
 相手選手は、「もの凄いスピードボールと落差十分のスプリット」を具備していることを感じますから、次の対戦の困難さを想像することでしょう。
 観ている監督やコーチ、関連マスコミの人達も、「大谷翔平の凄さ」ばかりを感じてしまうのではないでしょうか。

 ホームランを含む4失点を喫し、5四球も与え、一見「散々な内容」の試合なのですが、その投球を眼にした者は「次回投球、将来のプレーの凄さ」ばかりを感じるというのですから、なかなか居ないタイプのアスリートです。

 実際のところ、101マイルの速球に、落差十分のスプリット、変化鋭いスライダーをストライクゾーンに投げ込まれたら、容易なことでは打てないというのは道理です。

 メジャーのボールやマウンド、移動やローテーション、調整方法等々の沢山の要素に慣れてきたら、「大谷翔平はどんな投手になるのだろうか」、現在は初めて対戦する投手ばかりですが、その球筋や変化の具合、投球スピード等を自身にインプットできた後は「大谷翔平はどんな打者になるのだろうか」と、MLBの関係者、ファンは皆期待していると思います。

 全ての事象に対して、極めて前向きな大谷選手ですが、「全てのプレーを糧にする」ように見える大谷選手の心持ちを良く示す言葉が「イラッときたら負けだと思う」というコメントでしょう。

 投手として痛打を浴びる、打者として三振する、微妙な投球をストライクと判定される、あるいはボールと判定される、牽制球でアウトになる、といった「日々の事象」に対して、大谷選手は「イラッとしない」ように心掛けているのです。
 全てを自らの糧としようとするには、とても効果的な心持ですが、「容易には実行できない心持ち」でしょう。

 人間は、日々の生活の中で「イラッとする」ことがあります。それも、相当の頻度で発生するでしょう。
 仕事の場においては勿論として、日常生活でも「癇に障る」ことは次々に起こるものです。
 イラッとした時には、文句を言い、批判を書き、時には怒りの行動さえ起こしてしまうというのは、普通の人々にとっては、普通の事なのかもしれません。

 その時々に、人間・大谷翔平は「イラッとしたら負けだと思う」のです。
 この若さで、信じられないような心持ちだと感じます。

 試合のプレー毎に、大谷選手の表情からは、「気合十分な様子」や「残念そうな様子」が感じられますし、相手プレーヤーを睨みつけたりする仕草が観られますが、「めげたり落ち込んだりする様子」は皆無です。
 全てを前向きに捉えているのでしょう。
 「成長することが約束されているような心持ち」と言っても良さそうです。

 羽生選手にしても大谷選手にしても、それぞれの競技に対する「才能の高さ」は誰もが認めるところでしょう。
 世界屈指のタレントなのです。「底知れぬ運動能力」なのです。

 その「底知れぬ運動能力」を保持しているアスリートが、「前進するために、これ以上ない心持ち、物の考え方」を身に付けているのですから、強い訳です。
 世界トップクラスのアスリートとなるのも、ある意味では自然なことなのでしょう。

 逆に言えば、どんなに素晴らしいフィジカル面の才能を備えていたとしても、「不運を嘆き」「失敗を他者のせいにする」ような心持ちのプレーヤーでは、その才能を活かすことは難しいということになりそうです。

 こうした「高い次元の心持ち」を具備しているのが「23歳のアスリート」であることも、私の様な「年寄」から見ると、本当に凄いことだと感じます。

 拙い比較材料ですが、私の様な凡人でも、23歳のころからこうした「心持ち」を具備できていれば、もっともっとさまざまな点で成長できたかもしれないと、考えてしまいますが、それは所詮無理なことなのでしょう。努力により身に着くものでもないと思います。

 こうした「心持ち」を保持できること自体が才能のひとつなのかもしれません。
 素晴らしいフィジカルを、大きく成長させることが出来る「心持ち」も、おそらくは「天賦の才の一部」なのです。

 残念ながら、経験を積んだからと言って到底達することが出来ない「至高の境地」なのだろうとも思います。

 23歳にして「前進すること『しかできない』ような素晴らしい心持ちを具備するアスリート」となっている、羽生結弦選手と大谷翔平選手の今後の活躍は、私などの想像を遥かに超えるものとなるのでしょう。
 4月29日、京都競馬場芝3200mコースで開催される、第157回天皇賞競走(春)の注目馬検討です。

 「大混戦」です。

 「古馬」最高の栄誉とも呼ばれる春の天皇賞に、G1ホースが1頭しか出走してこないというのは、とても珍しいことでしょう。
 そのG1ホース・シュヴァルグランが、前走で13着と大敗を喫していて、調子が下がっているようにも観えるのですから、軸馬を探すのが大変です。

 では上り馬はと見ると、G2・G3ホースの中でも、前走の成績が良いという馬が少ないのです。

 「格」、「調子」のどちらから見ても、難しいレースと言うことになります。

 さて、注目馬です。

 第一の注目馬は、6枠12番のレインボーライン。
 前走の阪神大賞典G2を快勝しました。昨年のこのレースて12着と大敗していますから、適性と言う面では疑問も有りますが、「馬が変わった」と観たいところです。

 第二の注目馬は、7枠14番のアルバート。
 格ではやや見劣りしますが、ステイヤーとしての実力に期待します。ステイヤーズステークス3600mG2を3勝、ダイヤモンドステークス3400mG3にも勝っていますので、当代屈指のステイヤーです。

 第三の注目馬は、3枠6番のガンコ。
 2017年12月からの4走で1着3回・3着1回と、とても安定したレースを見せています。「馬が変わった」と観たいところです。粘り強い末脚に期待します。

 見れば見る程「どの馬が勝ってもおかしくない」レースです。

 ゴール前、脚を残しているのはどのサラブレッドなのでしょうか。
 サッカー日本代表チームのハリルホジッチ監督の解任が、4月上旬に報じられました。

 この「解任」の良し悪しについては、ここでは採り上げません。唯一の判断材料と考えている、ワールドカップ2018ロシア大会における、ハリルジャパンと西野ジャパンの成績比較が出来ないからです。

 さて、2015年3月から始まった、ハリルジャパンの足跡・戦歴を観て行こうと思います。

1. ワールドカップ予選

 何時の時代も、日本代表チームの監督の最大の役割期待は「ワールドカップ出場」です。
 アジア地区予選のハリルジャパンの戦い振りを観てみましょう。

[2次予選]
① 2015年6月16日 日本0-0シンガポール
② 2015年9月3日 日本3-0カンボジア
③ 2015年9月8日 日本6-0アフガニスタン
④ 2015年10月8日 日本3-0シリア
⑤ 2015年11月12日 日本3-0シンガポール
⑥ 2015年11月17日 日本2-0カンボジア
⑦ 2016年3月24日 日本5-0アフガニスタン
⑧ 2016年3月29日 日本5-0シリア

[最終予選]
① 2016年9月1日 UAE2-1日本
② 2016年9月6日 日本2-0タイ
③ 2016年10月6日 日本2-1イラク
④ 2016年10月11日 日本1-1オーストラリア
⑤ 2016年11月15日 日本2-1サウジアラビア
⑥ 2017年3月23日 日本2-0UAE
⑦ 2017年3月28日 日本4-0タイ
⑧ 2017年6月13日 日本1-1イラク
⑨ 2017年8月31日 日本2-0オーストラリア
⑩ 2017年9月5日 サウジアラビア1-0日本

 ハリルジャパンのワールドカップ2018出場権獲得に向けた戦いは以上の様になりました。

 2次予選は、チーム創りの途上でもあったのでしょうが、安定した戦い振りを披露しました。
 本田選手、岡崎選手、香川選手らのベテランが着々と得点を重ねるシーンが印象的でした。

 最終予選は少し様相が異なりました。
 2016年9月1日、ホーム(埼玉スタジアム)での緒戦で、UAEによもやの敗戦を喫したのです。そもそも「最終予選の緒戦で敗れると本戦には進出できない」というジンクスが存在しましたから、ハリルジャパンの前途に暗雲が立ち込めたのです。

 ここでハリルジャパンは、メンバーを大きく変えました。
 この後の最終予選のゲームでは、原口選手や浅野選手、清武選手が得点を挙げて行くこととなりました。
 そして、2017年8月31日のオーストラリア戦(埼玉スタジアム)で、浅野選手と井手口選手が得点して2-0で完勝し、ロシアへの切符を手に入れたのです。
 このゲームは、「ハリルジャパンの最高傑作」でしょう。

 ゲームを通じて、ピッチ全体でオーストラリアチームに圧力を掛け続け、中盤でボールを奪って相手ゴールに攻め込むという、素晴らしい戦略とプレーが実現されたのです。
 「これがハリルホジッチ監督のサッカー」だと感じたものです。

 ところが、その1週間後の9月5日、最終予選の最終戦でサウジアラビアに0-1で敗れてしまいました。
 違和感がありました。いかにアウェイとはいえ、「ワールドカップ出場権を得て勢いに乗っている筈」の日本チームが、なすすべなく敗れたのです。「こんなことがあるのだろうか」と思いました。

 ハリルジャパンのワールドカップ予選の戦いの中で、違和感のあったゲームは3つ。
 ひとつ目は、最終予選初戦のUAE戦の敗戦、ふたつ目は、2017年6月13日のイラクとの1-1の引分、もうひとつは最終戦のサウジアラビア戦です。

 出来の良い試合と悪い試合の差が大きすぎるという感じがします。
 
 ふたつ目のイラク戦、勝てばロシアに大きく前進できる筈だったゲームでの引分が、最も違和感が大きかったと思います。このゲーム終了後、ハリルホジッチ監督がベンチで長い間座り込んでいた姿が象徴的でした。
 おそらく、このゲームは指揮官のイメージとは全く違う内容・結果だったのでしょう。
 「監督が考えているチームのパフォーマンス」と、実際のゲームにおけるチームの出来との落差は、私達が観ているものより相当大きかったのかもしれません。

2. 東アジア地域の大会

 ハリルジャパンの東アジア地域の大会における戦い振り観てみましょう。

[東アジアカップ]
① 2015年8月2日 北朝鮮2-1日本
② 2015年8月5日 日本1-1韓国
③ 2015年8月9日 日本1-1中国

[東アジアE-1選手権]
① 2017年12月9日 日本1-0北朝鮮
② 2017年12月12日 日本2-1中国
③ 2017年12月16日 韓国4-1日本

 東アジア地域の大会におけるハリルジャパンの戦い振りは、お世辞にも良いとは言えません。
 「得点力が低い」のが気になるところです。
 上記の6試合を通じて2得点が最高なのです。いかに、新しい選手を試す場とし臨んだと見ても、上手く行っている試合が皆無というのでは、代表チームとしては情けないところでしょう。

 特に2017年12月16日の日韓戦の大敗は、とても悪い印象を残しました。
 日本のサッカー界にとっては「日韓戦」というのは、特別な意味を持ちます。
 勝利が求められることは当然として、大敗は許されることでは無いというか、ライバル同士の激突ですから、気迫のぶつかり合いとなって、大差が付きにくいカードなのです。
 
 残念ながら、試合内容も悲惨なものでした。およそ、チームとしての体を成していないのです。(言葉が悪くて恐縮です)

 もし、ハリルホジッチ監督の解任に大きな影響を与えた試合があるとすれば、この日韓戦が最大のものだったのではないでしょうか。

 私の友人も、「無様な試合だった。もうハリルジャパンのゲームは見たくない」と言っていました。
 自身も若いころは高いレベルのサッカープレーヤーであり、50年来のサッカーファン、これまでも幾多の日韓戦を観てきた彼が、絞り出すように言うのです。ショックの大きさが分かります。

3. ワールドカップ出場決定後の主な国際親善試合

 ワールドカップに向けてのチーム創りにおいて、とても重要なゲームが続きました。

① 2017年11月10日 ブラジル3-1日本
② 2017年11月14日 ベルギー1-0日本
③ 2018年3月23日 日本1-1マリ
④ 2018年3月27日 ウクライナ2-1日本

 ヨーロッパに遠征しての4ゲームは、本大会に向けてのメンバー絞り込みの観点からも、とても重要なものであったと思いますが、結果は良くないものでした。

 4試合で1勝も出来なかったことも残念ですが、何より試合内容が良くなかった。
 プレーには「本大会に向けての覇気」が感じられませんでしたし、「ハリルジャパンが世界に問うサッカー戦術」も全くと言って良いほど観えませんでした。

 ひと言で言えば、面白みに欠ける試合が続いたのです。
 「我らが代表チーム」がワールドカップに向けて戦っているのに、少しもワクワクしないというのは、残念を通り越して「不思議」でさえありました。
 少なくとも、この4試合は、ワールドカップ2018に呈示する「日本のサッカー」では無かったと思います。

 ハリルホジッチ監督は、本大会まで僅か2ヵ月というタイミングで解任されました。
 「大目標大会の2ヵ月前に監督を替える」ということ自体が、望ましくないことであるのは間違いないことでしょう。
 誰が考えても、出来ることなら「やりたくない」荒療治です。

 そのことの良し悪しは、頭書の通りここでは論じませんが、ハリルジャパンのワールドカップ・ロシア大会出場決定後の試合は、残念なものばかりであったと感じます。
[4月22日・エンゼルスタジアム]
サンフランシスコ・ジャイアンツ4-2ロサンゼルス・エンゼルス

 1回表ジャイアンツの攻撃において、その怪記録?は生まれました。

 無死ランナー1塁、2番のベルト選手が計16本のファウルを重ね、21球目をフェアゾーンに打ってライトフライに倒れたのです。
 3-2のフルカウントからの11球連続ファウルというのも、凄いことです。
 1打席で13分を要したのです。

 これまでの記録は、1998年にヒューストン・アストロズのグティエレス選手が記録した20球でした。

 ベルト選手相手に21球を投じた、エンゼルスのバリア投手は3回途中・77球でマウンドを降りました。
 一方のベルト選手は、この試合で3安打1ホームランと大活躍、5打席でエンゼルス投手陣に、ひとりで「40球」を投球させたのです。
 ベルト選手は4試合連続ホームランを達成したとのことですので、打撃好調であることは間違いありません。「良く球が観えている」ことが、「1打席21球」の要因のひとつなのでしょう。

 この試合は、大谷翔平選手がMLBで初めて「4番DH」で出場しました。

 MLBデビュー僅か22試合目での4番でしたが、大谷選手が出場する試合では「何かが起こる」と考えるのは、贔屓目が過ぎると言われてしまいそうです。
 4月15日から22日にかけて開催された、ATP1000・モンテカルロマスターズ大会で、錦織圭選手が準優勝しました。

 決勝こそ、ラファエル・ナダル選手に敗れましたけれども、錦織選手が世界ランキング4位に居た2015年頃でも、クレーコートにおいてナダル選手に勝つことは容易なことではありませんでしたから、止むを得ないことだと感じます。
 ナダル選手は、この大会「11度目の優勝」という、まさに「クレーの鬼」の本領を発揮したのです。

 錦織選手(世界ランク36位)の今大会の勝ち上がりを観てみましょう。(世界ランクは4月16日時点)

・4月16日・1回戦
 錦織圭2-1トマーシュ・ベルディハ(チェコ、世界ランク18位)
・4月18日・2回戦
 錦織圭2-0ダニル・メドベージェフ(ロシア、49位)
・4月19日・3回戦
 錦織圭2-1アンドレアス・セッピ(イタリア、62位)
・4月20日・準々決勝
 錦織圭2-1マリン・チリッチ(クロアチア、3位)
・4月21日・準決勝
 錦織圭2-1アレキサンダー・ズべレフ(ドイツ、4位)
・4月22日・決勝
 ラファエル・ナダル(スペイン、1位)2-0錦織圭

 さすがに「マスターズ」大会だけあって、世界ランク上位のプレーヤーが多数出場していました。
 準々決勝で世界ランク3位のチリッチ選手、準決勝で4位のズべレフ選手を連破したのは、「復活」の証でしょう。

 加えて、6試合中4試合が「セットカウント2-1」の勝利でした。
 いかにも「錦織選手らしい粘り強い戦い振り」だったのです。「自らの試合運び」をコート上で示すことが出来たということは、やはり「復活」の証左であろうと感じるのです。

 錦織選手は、故障(手首の痛み)により、2017年から大会に出るのもままならない状況が続き、世界ランクも下げていましたが、ようやく「戦える状態」になってきたということなのでしょう。

 勝ち負けももちろんですが、元気一杯の錦織圭選手のプレーこそが、日本のテニスファン待望の姿なのです。
[4月20日・決勝・ヨルダン]
日本1-0オーストラリア

 4月7日のベトナム戦からスタートした、今回の「なでしこジャパンの戦い」は、優勝・連覇という最高の結末となりました。

 今大会の決勝トーナメント進出=ワールドカップWC2019出場権獲得、という大切な大会でした。
 増してや、日本チームが入ったグループBには、オーストラリアチームと韓国チームが居るという、とても厳しい状況でしたから、「WC出場が危うい」と言われていましたし、実際に、7日のベトナム戦で「4点しか取れなかった」(ベトナムチームに対しては失礼な書き方で恐縮ですが)ために、なでしこジャパンのWC進出に「赤信号」とも言われたのです。

 10日のオーストラリアVSベトナムのゲームで、オーストラリアが8-0で大勝し、日韓戦が0-0の引分けに終わった時には、グループリーグGL最終戦は相当に厳しい試合になるものと予想されました。

 13日の最終戦で、韓国チームがベトナムチームを相手に前半から得点を重ねた時には、なでしことしてはオーストラリアに「勝つしかない」という展開となりました。
 ゲームは、オーストラリアが攻め、日本が守るという展開となりましたが、後半18分に素晴らしい連携から坂口選手が先取点を挙げた時には、「このまま守り切るしかない」と感じました。
 しかし、残り時間10分を切ってからオーストラリアのケール選手に同点弾を許してしまいました。なでしこジャパンのWC出場は「絶望的」な状況下と思われたのです。

 ところが、後半早々に4点目を奪った韓国チームが、その後ベトナムゴールを割ることが出来なかったという結果が報じられました。これはこれで、驚かされました。

 なでしこジャパンは、かろうじて決勝トーナメント進出=WC出場、を果たしたのです。

 オーストラリアチームとのゲーム内容を観ても、「よく進出した」という見方が多かったのではないでしょうか。

 WC出場という「大成果」をゲットしただけでも、今大会のなでしこジャパンとして十分な戦い振りであろうと、私も感じましたが、ここからが「なでしこの伝統」なのでしょうか。
 
 17日準決勝の中国戦を3-1で圧勝し、20日の決勝を制したのです。

 澤穂希選手や宮間あや選手を擁して、WC2011を制し、オリンピックでもメダルを獲得した「強いなでしこ」からの世代交代の只中に在るチームとして、世界的に有名なプレーヤーが少ないチーム事情のもと、「アジアカップ連覇」という偉業を達成したのです。

 決勝のオーストラリア戦も、前半のPKをゴールキーパーGK山下選手が左に飛んで、見事に止めました。「信じられないような」好セーブでした。
 「信じられないようなプレー」は、「なでしこの伝統」であろうと思います。

 澤選手、宮間選手の時代のなでしこは、6:4あるいは7:3で押されているゲームを堅守で支えながら、数少ないチャンスを物にしてビッグゲームを勝ち切っていました。
 その「伝統」が、現在のなでしこジャパンにも脈々と流れているのです。

 後半残り時間が少なくなった状況下、ドリブルで相手ゴール前に進出した横山選手が強烈なシュートをゴール右上に突き刺した時には、「新生なでしこ」の力をまざまざと感じました。

 なでしこジャパンの「勝負強さ」は健在なのです。
 2018年のMLBレギュラーシーズンも、4月21日時点で、各チームが約20試合を終えました。
 全162試合中の20試合ですから、約1/8を消化したことになります。

 まだ1/8ではないかとの見方も有りますが、各チームの今シーズンの調子の良し悪しが把握できる時期でもあります。

 各地区の様子を観て行きましょう。

[アメリカン・リーグAL]

[東地区]
① ボストン・レッドソックス 17勝3敗
② トロント・ブルージェイズ 13勝7敗 4.0ゲーム差
③ ニューヨーク・ヤンキース 10勝9敗 6.5
④ タンパベイ・レイズ 7勝13敗 10.0
⑤ ボルチモア・オリオールズ 6勝15敗 11.5

[中地区]
① クリーブランド・インディアンズ 10勝9敗
② ミネソタ・ツインズ 8勝7敗 0.5ゲーム差
③ デトロイト・タイガース 9勝10敗 1.5
④ シカゴ・ホワイトソックス 4勝13敗 5.5
⑤ カンザスシティ・ロイヤルズ 4勝15敗 6.5

[西地区]
① ヒューストン・アストロズ 15勝7敗
② ロサンゼルス・エンゼルス 14勝7敗 0.5ゲーム差
③ シアトル・マリナーズ 11勝8敗 2.5
④ オークランド・アスレチックス 10勝11敗 4.5
⑤ テキサス・レンジャーズ 7勝15敗 8.0

[ナショナル・リーグNL]

[東地区]
① ニューヨーク・メッツ 14勝6敗
② フィラデルフィア・フィリーズ 13勝7敗 1.0ゲーム差
③ アトランタ・ブレーブス 12勝8敗 2.0
④ ワシントン・ナショナルズ 10勝11敗 4.5
⑤ マイアミ・マーリンズ 5勝15敗 9.0

[中地区]
① セントルイス・カージナルス 12勝8敗
② ミルウォーキー・ブリュワーズ 13勝9敗 0.0ゲーム差
③ ピッツバーグ・パイレーツ 12勝9敗 0.5
④ シカゴ・カブス 9勝9敗 2.0
⑤ シンシナティ・レッズ 3勝17敗 9.0

[西地区]
① アリゾナ・ダイヤモンドバックス 14勝6敗
② コロラド・ロッキーズ 12勝10敗 3.0ゲーム差
③ ロサンゼルス・ドジャーズ 9勝10敗 4.5
④ サンフランシスコ・ジャイアンツ 8勝12敗 6.0
⑤ サンディエゴ・パドレス 8勝14敗 7.0

 AL東ではボストンが走っています。17勝3敗・勝率.850というのは、凄いスタートダッシュです。打線が好調で、投手陣も持てる力を発揮しているのですから、不思議の無い勝ちっぷりと言っても良いのでしょう。
 まだ20試合を消化した時点で3.0ゲーム差を付けているのですから、今シーズンのレッドソックスは相当強いと観て良いでしょう。
 ヤンキースは、ようやく勝率が5割を超えました。自慢の打線の調子が上がらないのが苦しいところです。トロントと共に、どこまでボストンを追えるかに注目です。

 AL中は、全体に勝率が低いシーズンとなっています。
 トップのクリーブランドでさえ、僅かに貯金2。ホワイトソックスとカンザスシティは、建て直しが待たれるところです。

 AL西は、2017年のワールドチャンピオン・ヒューストンがトップ、エンゼルスが僅差の2位となっています。
 戦力的にはやや苦しいエンゼルスですが、大谷翔平効果でどこまでアストロズに付いて行けるかが注目でしょう。

 NL東では、ニューヨーク・メッツが走っています。現在のニューヨークでは、メッツの方がヤンキースより好調と言うことになります。
 とはいえ東地区では、4番手のナショナルズまで含めた4チームの争いが続くように観えます。

 NL中は文字通りの「接戦」。セントルイスとミルウォーキー、ピッツバーグの3チームが1.0ゲーム差内に犇めいています。加えて、4番手のカブスもなんとか付いていますから、中地区はこの4チームによる競り合いが続くことでしょう。
 それにしても、シンシナティの3勝17敗・勝率.150というのは悲惨です。早急な立て直しが必須でしょう。

 NL西ではアリゾナが走りました。
 常に西地区の覇権を争っているドジャーズとサンフランシスコは3番手と4番手に留まっていますし、何より「借金生活」というのが意外なところです。ダイヤモンドバックスが、どこまで走り続けるのか、2強+コロラドが何時上がって来るのかが注目です。
 
 MLB2018は約20試合を終えた段階で、AL東・ボストンとNL西・アリゾナが走りました。
 一方で、NL中は大混戦の気配ですし、AL中と西は2チームによる熾烈な首位争いとなっています。

 今シーズンも、ホームランが数多く飛び出す展開となっています。
 ALではマイク・トラウト選手(エンゼルス)が早くも8号、NLでもブライス・ハーパー選手が8号を放っています。
 そして、ALには2番手タイの6号を放っているプレーヤーが7名も居ますし、NLにも7号のプレーヤーが2名、6号が5名と、両リーグともに同じような様相、いつでも・どこでもホームランが飛び出す、といった様相を呈しているのです。

 結果として、いわゆる「ビッグイニング」が多いシーズンとなっていると感じます。
 各チームともに「1イニングの失点を2点以下に抑える工夫・努力」が、シーズンを戦って行く上での、大事なポイントとなるのではないでしょうか。
 4月19日、FIFA(国際サッカー連盟)が、主要な大会の運営方法を大幅に変更する方針であると報じられました。

 ひとつは、ワールドカップのプレ大会として行われてきたコンフェデレーションズカップを廃止すること、もうひとつは廃止されるコンフェデ杯に代わって、クラブワールドカップを開催すること。
 結果として、これまで毎年実施されてきたクラブWCは4年に一度の開催となりますし、開催時期は6月となります。
 クラブWCとしても、大幅な変更となるのです。(コンフェデ杯は2017年大会が最後となり、毎年開催されるクラブWCは2018年大会が最後となります)

 こうした「大変更」の理由として、FIFAは「現状は、ファンやスポンサーの支持が得られていないこと」を挙げています。
 FIFAの財務面からすれば、この2大会にはスポンサーの支持が得られない=スポンサーが付かない、というのが大問題なのでしょうが、その原因はファンの支持が得られないこと、例えば、テレビ放送の視聴率が低いこと、となります。

 世界最大のスポーツイベントとも言われるFIFAワールドカップの人気は、衰えることを知らないように感じられますが、FIFAとしては、「ワールドカップに続く人気イベントの創造」を目論んで、コンフェデ杯やクラブWCを創設したのでしょうが、取り敢えずその「狙い」は達成されなかったと総括して、次の段階に進んだと見るのが良さそうです。

① コンフェデレーションズカップ

 1992年に創設された、ワールドカップ前年に開催される大会。
 出場国は、アジア、アフリカ、北中米カリブ、南米、オセアニア、ヨーロッパの「6大陸」の代表各1チーム・計6チームと、ワールドカップ開催国、そして招待チームの計8ナショナルチームです。

 1992年と95年はキング・ファハド・カップと称され、サウジアラビアで開催されましたが、第3回・1997年大会からはFIFAコンフェデレーションズカップとなり、以降は、開催地もワールドカップ開催国が大半を占めています。

 1992年から2017年にかけて行われたコンフェデ杯には「コンフェデ杯優勝国は本大会で優勝できない」というジンクスがあります。このジンクスを破るチームが何時現れるか注目されていましたが、残されたチャンスは、2017年優勝のドイツチームが、2018年ワールドカップ・ロシア大会で優勝できるか否かに、かかることとなりました。

② クラブワールドカップ

 2000年に開始された、クラブチーム世界一を争う大会。
 第2回大会は2005年に行われ、ここで形が整い、前述の「6大陸」のNO.1クラブ決定大会の優勝チーム=6チームで争う仕組みとなりました。
 以降14回の開催です。

 もともと1960年代から、インターコンチネンタルカップとして「ヨーロッパと南米のNO.1クラブチーム同士の対戦によりクラブチーム世界一を決める大会」が行われていて、1981年からは、開催国を中立国である日本とし、トヨタカップとして運営されてきましたが、これを吸収する形でクラブワールドカップが創設されたのです。

 ヨーロッパと南米以外の地域のクラブチームにも、世界一になるチャンスが与えられた形ですが、結局のところ14回の大会で、欧州・南米以外のチームが優勝した例は無く、加えて、南米のチームが優勝した例も4度しかない上に、2013年以降はヨーロッパ代表チーム(それもレアル・マドリードとFCバルセロナのリーガエスパニョーラの2チーム)が優勝を独占していますので、大会のひとつの狙いは効果を現さなかったことになります。

 結局は、欧州か南米のNO.1クラブが世界NO.1となりますので、大会の盛り上がりも「いまひとつ」ということになるのでしょう。

 こうしたFIFAの取組は、欧州サッカー連盟(UEFA)と北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)による「ネーションズリーグ」の創設と連動しているとも言われます。

 第1回UEFAネーションズリーグは2018年9月にスタートするのです。

 世界サッカー界の大会の「仕組みの変更」が、多方面で始まっています。
 これらの変更が、サッカー競技そのものに対して、どのような影響を与えるのか、興味深いところです。
 4月10日、後藤完夫(ごとうさだお)氏の逝去が報じられました。75歳でした。
 日本における、1970年代からのアメリカンフットボールファンにとっては、とても懐かしい名前です。

 後藤氏は、慶応義塾高校在学中にアメリカンフットボールを始めました。1960年代のことです。慶応義塾大学に入ってからも、ランニングバックRBとして活躍を続け、日本学生選抜チームにも選ばれています。

 大学卒業後の1970年9月に専門誌「TOUCHDOWN」を創刊しました。
 紆余曲折はありましたが、1970年代中盤には「TOUCHDOWN」は、我が国を代表するというか、唯一のアメリカンフットボール専門誌として、その地位を確立していったと思います。

 1970年代後半になると、週に一度、テレビでNFLのゲームが放送されるようになり、アメリカのカレッジフットボールのゲームも時々放送されるようになりましたが、後藤氏は、その番組の解説者として度々登場しました。

 優しい口調で、易しく解説する後藤氏のコメントから、私たちはアメリカンフットボールの「何たるか」を学んだのです。
 ピッツバーグ・スティーラーズとオークランド・レイダーズが強かった時代、クオーターバックQBテリー・ブラッドショー選手とQBケン・ステブラー選手の対決、ダラス・カウボーイズのQBロジャー・ストーバック選手の活躍等が、直ぐに思い出されます。

 他方、口さがない人たちから「後藤の解説は間違っていることが多い」とか「後藤はアメフトを知らない」といった誹謗・中傷のようなコメントが、出されることも有りました。その指摘の正誤は分かりませんけれども、少なくともアメリカ合衆国のアメリカンフットボールを、20世紀の我が国に紹介したという点は事実でしょう。他の人達がなかなか出来なかったことを、後藤氏は実施したのです。

 21世紀になり、NFLの情報が大量に日本に齎されるようになるとともに、後藤完夫氏の姿や声をテレビで見聞きする頻度は大幅に下がりました。

 そして2016年には、専門誌としての「TOUCHDOWN」が書店に並ぶことも無くなったと記憶しています。

 一方で、現在でも「20世紀の日本に関連するアメリカンフットボールの情報」については、「TOUCHDOWN」編集部(あるいは、その後を継いだ組織)に確認するのが正確というか、そこにしか無い情報も多いと、業界の方から聞くことがあります。
 当時来日したアメリカチームや対戦した日本チームのメンバーとか、国内各大会の各チームのメンバーなど、「TOUCHDOWN」にしか残っていない情報が、数多く存在するのでしょう。

 後藤氏の功績、日本のアメリカンフットボール界に残した功績は、窺い知れるものより遥かに大きいのではないかと感じます。

 決して発行部数が多かったとは思われない「TOUCHDOWN」を後藤氏はコツコツと続けました。資金面を始めとして、相当のご苦労があったであろうと思います。

 1970年代、週に一度のNFL放送と後藤完夫氏の優しい声は、素晴らしいエンターティンメントでした。とても楽しみにしていたものです。

 本当に、ありがとうございました。
 4月18日、荒川静香氏のフィギュアスケート世界殿堂入りが報じられました。

 「世界フィギュアスケート殿堂」は、アメリカ合衆国コロラド州コロラドスプリングスに在る、「世界フィギュアスケート博物館」と「栄誉の殿堂」が授与と管理を行っている賞です。

 当然ながら、容易には受賞できない栄誉であり、日本人では3人目となります。

 日本人受賞者のひとり目は、2004年の伊藤みどり氏でした。伊藤氏は、1992年アルベールビル・オリンピックの女子シングル銀メダリストであり、世界の女子で初めてトリプルアクセルと、3回転+3回転の連続ジャンプを成功させたことが評価されたものだと伝えられています。

 ふたり目は、2010年の佐藤信夫氏でした。佐藤氏はコーチとして、浅田真央選手を始めとする世界トップクラスの選手を数多く育てたことが評価されたものでしょう。

 そして、三人目が荒川氏で、2018年の受賞となります。2006年トリノ・オリンピック女子シングルの金メダルが評価されたことは、間違いありません。

 選手の表彰については「現役引退後5年以上経過」という条件がありますから、伊藤氏や荒川氏の受賞には少し「時間差」を感じることになります。
 いずれにしても、三氏の受賞は、世界のフィギュアスケート関係者からの高い評価を明示しているという点で、本当に素晴らしいことだと感じます。

 荒川静香選手のトリノにおける金メダルは、この大会の日本選手団「唯一のメダル」でしたから、日本のウインタースポーツファンにとって、とても貴重なメダルでしたし、男女を通じて、フィギュアスケート競技における「初めてのオリンピック金メダル」でもありました。
 今回の受賞に「日本チーム唯一」「日本フィギュアスケート界初」といった「物差し」がどの程度影響したかは、分かりませんけれども、その偉業は、誰もが納得する高いレベルのものだったのです。
 AIはプログラム通りに動く、それもとても速く動くので、当該プログラムの性能に左右される、という面は、間違いなくあるのでしょう。

 粗末なプログラムであれば、その「粗末さ」に応じた働きしか出来ないのは自然なことです。

 一方で「学習し成長する」AIも存在しています。
 特に近時は、その「学習し成長する」内容が進歩している(変な言い方ですが)ようです。

 10年ほど前に「ファジー」という概念が流行りましたが、その延長線上の概念の様な気もします。

 こうした「学習し成長する」仕組みも、プログラムの一種、あるいはアプリケーションの一種でしょうから、「成長する方向」が正しいかどうか、というポイントが有りそうですが、いずれにしても、自らの能力を高めていくAIが存在しているのです。

 この成長が、人間の成長(例えば、6歳から18歳までの知的成長)と同じようなものか、異なるものかは分からないのですが、新しい情報に接しながら、着々と成長を重ねるAIもあるのです。

 例えば、サッカー競技において「Eチームの監督の役割を任されているAI」が、試合を重ね、勝ったり負けたりを繰り返しながら、「勝利の要因」「敗戦の原因」についての情報を蓄積し分析しながら、Eチームが勝つためのノウハウを積み上げていくとすれば、それは大きな「成長」ということになります。
 このノウハウの積み上げは、相手チーム別のものもあるでしょうし、Eチームの基礎的な能力アップに関するものもあるのでしょうが、何の先入観も無く成長し続けるとすれば、その成長はバランスが良く、スピーディなものとなる可能性が十分に有りそうです。

 例えば、1970年ワールドカップ・メキシコ大会のブラジル代表チームの監督を任されたAIが、ゲームの途中でトスタン選手とペレ選手とリベリーノ選手を一気に交替させる、といった指示が出される可能性もあるのでしょう。
 こうした交替は、「人間の監督であれば有り得ないもの」ですが、成長したAIなら有るのかもしれません。何しろ、AIには先入観は無いのですから。いかに、「世界最強チームの中核」である、トスタンとペレとリベリーノとはいっても、相手チームの布陣・出来とゲーム展開によっては、試合途中で大変革が必要とAIが判断する可能性はあるのでしょう。

 「学習と成長」の能力を得たAIには、大きな「創造力」が期待できます。
 人間では50年・100年かかる成長を、5年・10年で実現できれば、人間には思いもよらぬ「やり方」を創り出す可能性があるのでしょう。

 この創造力こそが、人間がAIに期待する最大の価値の様な気がします。

 (その10へ)
[4月7日・第33節・エディハドスタジアム]
マンチェスター・ユナイテッド3-2マンチェスター・シティ

 伝統のダービーマッチです。
 今季第2戦は、ユナイテッドの「大逆転勝利」でした。

 前半は完全にシティがゲームを支配しました。
 前半25分、コーナーキックからヴァンサン・コンパニ選手が綺麗なヘディングシュートを決めて先制し、その僅か5分後にイルカイ・ギュンドアン選手が2点目を決めた時には、「シティの一方的なゲーム」になるように観えましたし、ホームのファンは「4シーズン振りのリーグ優勝」に向けて、大歓声を送りました。

 ところが後半になると一変しました。
 ユナイテッドの反撃が始まったのです。
 ゴール前に走り込むポール・ポグバ選手に「良いラストパス」が供給されるようになったのです。
 そして、後半8分、10分と立て続けにゴールが決まりました。迫力満点の攻撃でしたし、ポグバ選手の「決定力」をまざまざと示すシーンでした。

 後半24分、クリス・スモーリング選手が3点目を挙げて、ついにユナイテッドが逆転しました。

 「楽勝」と感じていたシティは、逆転されて慌てたのでしょうか、UEFAチャンピオンズリーグ用に温存していたと思われるプレーヤーを次々と投入して「勝ちに行き」ました。
 後半27分にケヴィン・デブライネ選手とガブリエル・ジェズス選手、31分にセルヒオ・アグエロ選手がピッチに立ちました。

 しかし、一度ユナイテッドに傾いた「流れ」は取り戻すことが出来ませんでした。入っても何の不思議もないシュートが、相手ゴールキーパーGKデヘア選手の好セーブやポストに阻まれます。

 6分にも及ぶ長いロスタイムを経て、ゲームはそのままユナイテッドの勝利となりました。

 CLでも敗退し、やや精彩を欠くシティですが、このゲームもよもやの逆転負けを喫したのです。

 このゲームでは、両チームのラストパス供給プレーヤーの活躍が際立ちました。
 前半は、シティのレロイ・サネ選手(ドイツ)、後半はユナイテッドのアレクシス・サンチェス選手(チリ)です。

 サネ選手は、ペナルティエリアライン上でボールをキープし、的確なラストパスを供給し続けました。
 サンチェス選手は、ペナルティエリアの内外でボールをキープし、こちらもピンポイントのラストパスを魅せてくれました。後半は、サイドも選ばぬ、縦横無尽のプレーでした。
 両選手共に、強力なドリブルと正確なパスを誇る、素晴らしいプレーヤーなのです。

 サネ選手とサンチェス選手の「活躍量」が、そのまま「ゲームの流れ」に結び付いたゲームであったと感じます。

 シティは次節、早々に今季プレミアリーグ制覇を決めました。4季ぶりの優勝は、記録ずくめのものだったのです。
 4月12日~15日、アメリカ合衆国サウスカロライナ州ハーバータウン・ゴルフリンクスで開催された、PGAツアー・RBCヘリテージ大会で、小平智選手がプレーオフの末優勝を飾りました。

 小平選手は初めてのPGAツアー優勝でした。

 最終日、首位から6打差でスタートした小平選手は、1番から3番ホールを連続バーディとして勢いに乗り、7バーディ・2ボギーの66打で回り、4日間通算12アンダーパーとして、トップに立っていたキム・シウ選手の結果を待ちました。

 ハーバータウンGLの各ホールはとても難しいコースですから、14アンダーでスタートしたキム選手も次第にスコアを崩して、ついに12アンダーで並びプレーオフに突入したのです。

 そしてプレーオフの3ホール目で小平選手がバーディを奪い、優勝を決めました。

 この日の最終ラウンドでも5m前後の難しいパッティングを決めて、難度か踏み止まっていた小平選手でしたが、最後のバーディパットも相当に長いものでした。

 初優勝の鍵は「絶妙なパッティング」ということになりそうです。

 それにしても、5m前後のパッティングが入るか入らないかで、それも「複数」入るか入らないかで勝敗が決まるというのは、「勝利の神様の存在」を改めて感じる展開でした。

 小平選手のPGAツアー優勝は、男子日本人プレーヤー5人目の快挙です。
 1983年の青木功選手の優勝を皮切りに、丸山茂樹選手(3勝)、今田竜二選手、松山英樹選手(現役、5勝)、そして小平智選手の5名。

 日本ツアーを主戦場としているプレーヤーによる「21世紀の初制覇」と言っても良いのかもしれませんし、そうだとすれば、日本ツアーで戦う選手たちに大いなる勇気を与える優勝なのでしょう。
 4月3日から11日にかけて行われたベスト8の激突は、予想を超える結末となりました。

 全体としては、「省エネ・慎重なプレーで次ステージを狙ったチームが思わぬ失敗を演じた試合」が多かった感じがします。

[FCバルセロナ対ASローマ]
・4月4日(カンプノウ) バルセロナ4-1ローマ
・4月10日(スタディオ・オリンピコ) ローマ3-0バルセロナ
・2戦計 4-4 アウェイゴール1のASローマが勝ち抜け

 第1戦を4-1で快勝したバルサとしては、アウェイの第2戦は「0-2で負けても良い」位の気持ちと戦術で臨んだのでしょう。開始直後は、やや守備的なフォーメーションを組んだかもしれません。
 ところが、この目論見は、前半6分の失点・ジェコ選手の先制点で動揺しました。

 とにかく点を取るしかないローマは、積極的に攻めます。
 後半13分にデロッシ選手が2点目を挙げると、バルサには焦りの色が観えました。
 そして後半37分マノラス選手が3点目を挙げて、ローマが勝ち抜けの権利を得ると、バルセロナは反攻に出ましたが、ここからのローマはセリエAのチームに変身したのです。
 イタリア伝統の堅い守りが展開されました。

 ローマゴール前に数多くのディフェンダーが散りばめられている形では、さすがのバルセロナも容易には得点できない形となり、試合はこのまま終了しました。

 第1戦を圧勝していたバルサにとっては「悪夢」のようなゲームでしたが、2シーズン連続のベスト8敗退となると、ここが「鬼門」になりつつあるかもしれません。

[マンチェスター・シティ対リバプール]
・4月4日(アンフィールド) リバプール3-0マンチェスター・シティ
・4月10日(ザ・シティ・オブ・マンチェスター・スタジアム) リバプール2-1マンチェスター・シティ
・2戦計 5-1でリバプールが勝ち抜け

 プレミアリークでは独走しているシティですが、ここでは「完敗」でした。
 第1戦の前半が堪えたのでしょう。
 12分にサラー選手、21分にチェンバレン選手、31分にマネ選手が立て続けに得点して、リバプールが一気にリードしました。
 もともと堅い守りを身上としている、今季のシティとしては、珍しいというか拙い試合運びであり、2ゲームを費やしても、この3点ビハインドを跳ね返すことは出来ませんでした。
 一方のリバプールとしては、名門チームとしての素晴らしい試合運びであったと感じます。

[ユベントス対レアル・マドリード]
・4月3日(アリアンツ・スタジアム) レアル・マドリード3-0ユベントス
・4月11日(ベルナベウ) ユベントス3-1レアル・マドリード
・2戦計 4-3でレアルが勝ち抜け

 第1戦、アウェイでレアルが完勝しましたので、第2戦ではやや守備的に入ったのでしょうが、「打倒レアル」に向けてのユーベの気迫は凄まじく、マンジュキッチ選手の2得点などで3-0とリードして、ゲームはロスタイムに入りました。
 ここでユーベにとっては痛恨のPKを与えてしまい、これをクリスティアーノ・ロナウド選手がキッチリと決めて、レアルが勝ち抜けを決めたのです。

 このPK判定に対しては、ユーベのゴールキーパーGKブフォン選手が猛抗議、「試合の流れを知らない者は審判をやるべきでは無い」といった趣旨の抗議を繰り広げました。
 結局ブフォン選手はレッドカード・退場となりました。確かに、このタイミングのPKは痛恨であったことでしょう。

 第1戦にもクリロナ選手が2得点、特に2点目のオーバーヘッドキックシュート→ゴールは「歴史に残るビューティフルゴール」でした。「滞空時間の長さ」が評判となっていましたが、確かに「クリロナ選手だけがスローモーションで動いていた」ように見えた、不思議なプレーでした。
 結局、ユーベはクリロナ選手一人に負けた感のある準々決勝だったことでしょう。

 一方のレアルとしては、ベルナベウでの余裕を持ったゲームの筈が、ギリギリまで追い込まれた形ですが、結局勝ち切れるところに「CLに愛されている」ところが出ているのかもしれません。

[バイエルン・ミュンヘン対セビージャFC]
・4月3日(ラモン・サンチェス・ビジュアン) バイエルン・ミュンヘン2-1セビージャFC
・4月11日(フースバル・アレーナ・ミュンヘン) バイエルン・ミュンヘン0-0セビージャFC
・2戦計 2-1でバイエルンが勝ち抜け

 第1戦、アウェイで2-1と競り勝ったバイエルンが、ホームで慎重な試合運びを魅せて勝ち切った形でしょう。
 セビージャとしては、緒戦前半31分にサラビア選手のゴールで1-0とリードした後の37分、オウンゴールで同点とされたのが、最後まで響きました。
 バイエルンは相変わらずの「安定感」を示しました。

 UEFA-CL2017~18のベスト4には、「常連」のレアル・マドリードとバイエルン・ミュンヘンの2チーム、そしてプレミアからリバプール、セリエAからASローマという形になりました。
 欧州4大リーグから、それぞれ1チームずつという形です。
 リバプールもASローマも十分な伝統を誇る名門チームですが、ことCLのベスト4となると「新鮮」な感じがします。準決勝の戦いにおいて、イングランドサッカー・イタリアサッカーの意地を魅せていただきたいものです。

 4月13日の抽選会で準々決勝の組合せが決まりました。
・レアル・マドリードVSバイエルン・ミュンヘン
・ASローマVSリバプール

 レアルとバイエルンの激突は、長い長いチャンピオンズリーグの歴史、欧州NO.1クラブチームを決めたいという「サッカーファンの本能的な欲求」から生まれた大会において、最も歴史と伝統ある対戦と言って良く、CLのクラシコとさえ呼ばれます。
 これまで、幾多の名勝負を繰り広げてきた両チームの対戦が、今季は準決勝で実現したのです。レアルは、この「クラシコ」を制した季には、必ずと言って良い程CLを制しています。一方のバイエルンも、CL制覇に向けて必ず倒さなければならない相手なのです。

 ASローマとリバプールは、共に自国リーグの名門チームですが、CLでの決勝進出はこれまで多くはないでしょう。共に是が非でも勝ち上がりたいところだと思います。
 特にASローマとしては、久々のセリエAチームの決勝進出がかかります。
 「勢いに乗る」両チームの戦いは、戦術面も含めて見所満載です。

 準決勝の第1戦は4月24日・25日、第2戦は5月1日・2日に行われます。
[4月12日・カウフマンスタジアム]
ロサンゼルス・エンゼルス7-1カンザスシティ・ロイヤルズ

 MLBにデビューしたばかり、まだ10試合程度しか出場していないルーキーの大谷翔平選手の活躍が続いています。

 このゲームでは「申告敬遠」と「三塁打」を初めて経験しました。

 このゲームの7回表、8番DHで出場していた大谷選手に二死満塁のチャンスで打席が回ってきました。
 そして、大谷選手は右中間真っ二つの長打を放ち、満塁のランナー全員をホームに迎え入れるとともに、長身・大きなストライドのベースランニングで快足を飛ばして、三塁ベースを陥れました。
 滑り込みこそ見せましたが、実質的には「スタンドアップ・トリプル」と呼んで良い、悠々とした三塁打でした。

 「凄いな」と感じました。

 三試合連続ホームランも凄いのですが、この日の三塁打を観た時、これまでで一番「凄いな」と感じたのです。

 大谷選手の活躍は、既にMLBに鳴り響いています。何しろ「週間MVP」に選ばれたのですから。
 であれば、相手投手の研究も進んでいて、打ち辛い球種・コースで攻められることは必定です。当然ながら「初めて対戦する投手」ばかりですから、時々は「ノーヒットの試合があっても良い」というか、あるのが普通?でしょう。
 例え、MLBで10年プレーしている選手でも「ノーヒットのゲームはある」のです。それも、相当数・相当の頻度で・・・。

 にもかかわらず、大谷選手は先発出場した全試合でヒットを続けています。

 この日の4打席目に飛び出した三塁打ですが、大谷選手に「この日ノーヒット」という気負いの様なものは全く感じられませんでした。全ての打席において「同じように打席に入り、同じように構え、同じように投球を見、同じように振っている」のです。

 何だか「凄い」と思いませんか。

 この打席では、ロイヤルズのマウアー投手の内角速球、156km/hのストレートを「両腕を畳んで振り抜き」、右中間へライナーを飛ばしました。
 「腕を畳んで内角球を捉まえる」というのは、高度な打撃技術であることは誰でも知っていることですが、相手がメジャーの速球投手となれば、その難しさは増すばかり・・・。
 それを「芯で捉えてフェンスまで運ぶ」のですから、本当に「凄いバッター」なのです。

 そろそろ「打てなくなっても」何の不思議もないのに、まだ打ち続けている、それも「満塁走者一掃の三塁打」なのです。
 大谷選手にとって「初めての経験」ということは、観る側にとっても「初めてのシーン」なのですが、大谷選手は毎試合の様に、観客に初めてのシーンを提供しています。

 「凄いな」・・・。
 第90回選抜高校野球大会は、甲子園大会に初めて「タイブレーク制」が導入された大会でした。

① 適用された試合は無し。

 今大会導入されたタイブレーク制は「延長13回から適用」されるものでした。一方で、今大会において、延長13回まで縺れ込んだ試合はありませんでしたから、実際にこの制度が稼働した試合はありませんでした。

 では、「タイブレーク制」導入の影響は、無かったのでしょうか。

② 今大会の延長戦
・3月30日・3回戦 創成館2-1智弁学園(延長10回)
・3月31日・3回戦 花巻東1-0彦根東(延長10回)
・3月31日・3回戦 星稜4-3近江(延長10回)
・4月1日・準々決勝 智弁和歌山11-10創成館(延長10回)
・4月3日・準決勝 智弁和歌山12-10東海大相模(延長10回)
・4月3日・準決勝 大阪桐蔭3-2三重(延長12回)

 大会前半は、延長戦が無く、順調に?試合を消化しました。「今大会は延長が少ない」と感じました。
 しかし3回戦になると、試合にも慣れ、実力が拮抗するチーム同士の対戦となりますから、縺れる試合が増えました。
 とはいえ、「延長10回」のゲームばかりが続きましたから、「今大会は延長も短い」と妙な感想を持ちました。
 
 こうした状況でしたから、甲子園球場の照明が使われる試合はありましたが、夜のとばりが降りた状態でのプレーは無かったと思います。

 準決勝は2試合とも延長になりました。
 これは、大会史上初のことと伝えられていますが、何しろ1日で2試合の日程ですから、やはり夜遅い試合には、ならなかったのです。

 準決勝・第2試合、大阪桐蔭VS三重が今大会唯一の11回以降まで戦ったゲームとなりました。12回裏に大阪桐蔭がサヨナラ勝ちを収めなければ、ついにタイブレーク制が適用される試合になるところだったのです。

 いずれにしても、今大会前半は延長戦が少なく、後半延長戦が増えたと言っても「10回まで」の試合が多かったのです。
 これは、やはり「珍しい」状況と言えそうです。

 チームを預かる、各チームの監督さん達の頭の中、気持に、「タイブレークには入りたくない」という意識が有り、様々な局面で「早めの勝負」が採用されることが多かったのではないでしょうか。

 「無死1・2塁」から始まるタイブレークは、リスクが高いというか、何が起こるか分からないという面があるでしょうから、勝利の確率を少しでも上げたいと考えている監督にとっては、選択したくない局面なのであろうと思いますし、それが今大会の延長戦事情に現れているように感じるのです。

 次は夏の甲子園2018、第100回の記念大会です。

 甲子園大会における初めてのタイブレーク制適用試合は、何時観られるのでしょうか。
 4月15日、中山競馬場芝2000mコースで開催される、第78回皐月賞競走G1の注目馬検討です。

 16頭が出走してきました。

 昨年の朝日杯FSを圧勝した2歳王者・4戦無敗のダノンプレミアムが回避しましたので、「混戦」模様となりましたが、トライアルレースを始めとする各重賞で好走した馬達が顔を揃えましたので、メンバーは揃った印象です。

 これまでの今季クラシック路線の各レースを観ると、充実したレースが多いと感じます。将来性十分な若駒が多いのでしょう。「強い世代」なのかもしれません。

 さて、注目馬です。

 第一の注目馬は、5枠9番のオウケンムーン。
 あの「右利き」オウケンブルースリ産駒です。前走共同通信杯G3は快勝でした。3連勝中。右回り中山で、連勝を伸ばしてほしいものです。

 第二の注目馬は、8枠15番のステルヴィオ。
 アーモンドアイが桜花賞を圧勝して、勢いに乗るロードカナロア産駒。前走スプリングステークスG2では、ゴール前で勝負強いところを魅せました。朝日杯FS2017ではダノンプレミアムに次いで2着でしたから、世代トップクラスの実力は証明されています。
ここを勝つようなら、2018年のクラシックロードの主役に躍り出るでしょう。

 第三の注目馬は、5枠10番のジェネラーレウーノ。
 スクリーンヒーロー産駒。前走京成杯G3は快勝でした。3連勝中。スクリーンヒーロー×ロックオブジブラルタルとなると、「とても丈夫な馬」という印象ですので、安定した実力を示してくれそうです。

 今回は以上の3頭に注目します。

 いずれも、前走で重賞勝ちをしていますので、調子の良さで選んだ形となりました。

 春爛漫の皐月賞、個性豊かなサラブレッド達の競演・素晴らしいレースを期待します。
 プロ野球は4月11日時点で、各チームが10~11試合を消化しました。

 とても「面白い」展開です。

[セントラル・リーグ]
① 阪神タイガース
② 広島カープ 0.5ゲーム差
③ ヤクルトスワローズ 
④ DeNAベイスターズ 0.5ゲーム差
⑤ 中日ドラゴンズ 0.5ゲーム差
⑥ 読売ジャイアンツ 1.0ゲーム差

 大本命・広島を抑えて、阪神が首位に立っています。
 相変わらずチーム打率は低い(.239、リーグ5位)のですが、チーム防御率が断トツのトップ(2.56、2位のDeNAは3.01)となっていて、投手力・守備力によって首位に立っていることが分かります。
 ヤクルトの健闘も目立ちますが、ポイントは首位→6位の差が、僅かに2.5ゲームと言う点でしょう。
 大混戦なのです。

 カープが走り始めるのが何時なのかが焦点になりますが、当面の間、セ・リーグは混戦が続きそうです。

[パシフィック・リーグ]
① 西武ライオンズ
② ロッテマリーンズ 1.5ゲーム差
③ 日本ハムファイターズ 1.0ゲーム差
④ ソフトバンクホークス 0.5ゲーム差
⑤ 楽天ゴールデンイーグルス 2.0ゲーム差
⑥ オリックスブルーウェーブ 1.0ゲーム差

 8勝2敗で西武が好スタートダッシュを切りました。
 セ・リーグの阪神と同様に、チーム防御率2.66はリーグで断トツのトップです。
 やはり、勝率と防御率には、相当の相関関係があるのでしょう。
 加えて、チーム打率.273もリーグトップです。
 現在のライオンズは、投打ともに好調なのです。

 ロッテが7勝4敗で続いています。
 チーム防御率3.65はリーグ3位、チーム打率.264は2位とバランスが良い戦い振りとなっています。

 また、パ・リーグは、まだ10試合強しか消化していないのに、首位→6位に6ゲームもの差が付いています。西武・ロッテの2チームが白星を重ねているということになります。
 こちらも、大本命のソフトバンクが何時走り始めるのかがポイントですが、西武がどこまでこのペースで勝ち続けられるかも、注目点のひとつでしょう。
 大エースを擁するチームが走ると、なかなか止められないものなのです。

 プロ野球ペナントレースは、とても面白い展開になっています。
 「まだ10試合」という人もいれば、「もう10試合」という人もいます。
 
 大本命の広島とソフトバンクに対して、他のチームがどこまで戦えるのか、あっと驚く下剋上はあるのか、興味は尽きません。
 東京辰巳国際水泳場を舞台に、4月3日から8日にかけて実施された、第94回日本選手権水泳競技大会では、連日のように日本新記録が誕生しました。
 今や世界トップクラスに躍り出た「日本競泳」の力を示す大会となったのです。

 若い力の台頭も、各種目で観られましたが、特に印象的だったのは女子背泳ぎ種目における、酒井夏海選手でした。

 4月3日に行われた50m決勝では27秒82で優勝、5日の100mでは59秒83で小西杏奈選手に次いで2位、最終日8日の200mでは2分8秒28で優勝と、3種目制覇こそなりませんでしたけれども、女子背泳ぎの第一人者に躍り出た感があります。
 50mと200mは、日本高校新記録でもありました。

 まだ高校2年生、17歳の酒井選手ですが、その泳ぎは堂々たるもので、泳ぐ度に記録を更新している感があります。
 2016年にシニアデビューし、2017年の日本選手権やジャパンオープンでも活躍していましたから、もともと期待されていたわけですが、何しろ「背泳ぎ」は現在の日本競泳陣の弱点と言われていますから、日本で勝つことに加えて、世界レベルに駆け上がることが求められている訳で、その面から、今大会における酒井選手の活躍は、高く評価されるべきものでしょう。

 特に200mの泳ぎは見事でした。
 2コースを泳ぎ、終始先行して、ラスト50mもしっかりと泳ぎ切ったのです。

 まだまだ世界記録2分4秒06には4秒以上足りないタイムですが、その潜在能力の高さを示した泳ぎであったと感じます。

 身長174cmと恵まれた体躯を備え、物に動じない性格で本番に強いとも言われる酒井夏海選手の、今後の国際大会での活躍が大いに期待されます。
 4角を後ろから2頭目で回ったアーモンドアイが、直線で前を走る15頭を次々と抜き去り、ついには先頭を走るラッキーライラックをも交わして、1・3/4馬身差を付けてゴールしました。
 いわゆる「ごぼう抜き」であり、かつてなら「どん尻強襲」とも呼ばれた勝ち方でした。

 1971年のヒカルイマイの日本ダービー勝利、1983年のミスターシービーの日本ダービー優勝は、今でもファンの間で語り継がれる「4角最後方からごぼう抜き」の伝説的なレースでしたが、こういうレースを2018年の桜花賞久し振りに魅せていただきました。

 21世紀に入ってからの重賞レース、特にクラシックレースではこうした「どん尻急襲」型のレースは影を潜めていたと感じます。
 勝つ確率が高い「好位差し」型あるいは「先行」型のレースを、特に人気馬は採ることが多くなったのです。
 また、競走馬自体も、「好位差し」型に調教されることが多いのだろうと思います。

 これも無理のないことで、道中のペースが遅くなれば、いわゆる「ヨーイドン」型の競馬になってしまい、最後方からの追い上げが間に合わないリスクもありますし、馬場状態が悪ければ末脚が不発に終わる可能性も有るわけですから、人気馬を出走させる陣営にしてみれば、「最後方からの直線一気」という戦術は選択し辛いものなのは、自然なことでしょう。

 その難しい選択を採り、見事に優勝して魅せたアーモンドアイの力は、素晴らしい、そして凄まじいものであることは、間違いないでしょう。

 ヒカルイマイは皐月賞・日本ダービーの二冠、ミスターシービーは三冠馬となっています。

 レース後のインタビューで、クリストフ・ルメール騎手が「三冠を狙う」とコメントしたことも、十分に頷けるところなのです。
 ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手の勢いが止まりません。

 DHで出場したゲームで3試合連続ホームラン、先発登板した2ゲームで2連勝、とアメリカファンの言葉を借りれば「彼は現実か?」という活躍なのです。

 100年位前の、ボストン・レッドソックス時代のベーブルース選手との「二刀流」比較も、相当回数行われていますが、既にこの比較も難しいレベルの活躍になっていますから、現在の大谷翔平選手の活躍は「空前絶後」のものと言っても良いのでしょう。

 特に凄いと感じるのは、
① パワー=打球の初速と飛距離
② 投球のコントロールの良さ

 の2点でしょう。

 コンパクトに振った1号・2号ホームランがスタンドに飛び込み、3号は少し強く振ったというか、MLBのゲームに慣れてきて、大きなスイングで打っていった感じですが、この初速がMLBトップクラスの180km/h越え、137m弾というのですから、素晴らしいの一語。同じ試合で一塁正面を付いた強いゴロ(アウトになりましたが)の初速も177km/hと報じられました。とにかく「強い打球」を打てるのです。
 練習では150m弾を複数放っていると報じられていますから、今後もとても大きなホームランを魅せてくれそうです。

 投球としては、「まだ」160km/h前後の速球しか投げていません?し、スプリット(フォークボール)の切れ味が高く評価されていますが、何より「コントロールの良さ」が際立っています。
 MLBでは、160kmの速球は珍しいものでは無いのでしょうが、それが「狙ったところ」に投じられるとなると話は別なのでしょう。
 また、剛球投手でありながら殆どフォアボールを出さないというのも、相手チームにとってはとてもやり難いことなのでしょう。「剛球投手は四球から崩れる」というパターン?が大谷投手には当てはまらないのです。
 これではなかなか失点しないのも道理で、4月8日の「19打者連続アウト」という驚異的な投球となって現れるのです。
 いきなりパーフェクトかと期待されたこの試合後の記者会見でも、「初ヒットを許した後の四球」を反省していたと伝えられていますから、大谷投手は与四球を常に注意していることが分かります。

 まだ「大谷選手がMLBに慣れて行く途上」であることは明白ですので、今後、これまで以上のパフォーマンスを魅せてくれることは、間違いないことの様に思われます。

 本拠地初登板となったゲームの観客数は4万5千人近くとなり、スタジアムの最高入場者数ゲームのひとつとなったそうです。大谷投手の一挙手一投足に大歓声が上がり続けたのです。
 また、アメリカのSNSでは、「ベースボールは普段見ないが、これから大谷が出場するゲームは全部見る」といった書き込みが多いそうです。

 デビューして僅か10日位しか経っていないのに、目新しい「二刀流」の活躍はMLBファンを拡大しつつあるようです。

 「大谷翔平」は早くも、MLBの「宝」になりつつあるのかもしれません。

 先日友人が「AIはまだまだ単純作業しかできないから、判断業務は人間のものだね」と言っていました。

 そうでもないと思います。

 今や、AIの判断能力は相当に高いと、私は感じています。

 例えば、法人投資家(かつては事業投資家と呼ばれることが多かったと思いますが)の株式投資は、現在概ねAIが実行しているように見えます。
 様々な要素をAIが把握し、プログラムに沿った売買を実行しているのです。

 個別銘柄なら、「○○円まで上がったら売り」「○○円まで下がったら売り」と、利益確定あるいは「損切」の両方の判断も行っています。
 個々の法人投資家のAIは、それぞれの法人の考え方により異なるプログラムを使用していると考えられますが、これが投資全体の流れとなれば、多くの法人投資家のAIは概ね「同じ方向」に動いているように見えます。株式投資に関する「人間の経験」をベースに作られたプログラムは、大同小異なのかもしれません。

 例えば、ダウ式平均株価が急落するようなシーンでは、「損切の為に売り急ぐ」AIが多いように見えます。結果として、2010年以降の株式相場は「急落」が多いのでしょう。
 株式市場に所謂セカンダリーが少ないことから、一度株価が下がり始めると歯止めがきかないという話は、今回のテーマではありませんから深堀はしませんけれども、多くの法人投資家の多くのAIが似たようなプログラムにより同方向に動くことが多いという「現象」は、AIというものを検証していく上では重要なことだと思います。

 多くの銘柄の動きを「瞬時」に把握し、売り買いの判断を「瞬時」に行い、売り買いの指示を「瞬時」に出し売買を実行する、というのは「AIの最も得意とする分野」でしょう。
 例えば「買おう」と判断してから、「数秒の間をおいて注文を出す」のでは、株価が変動しているリスクが有ります。AIなら、そのリスクを概ね最少に抑え込むことが出来ます。(リスクは0にはならないでしょう。例えば、東京所見取引所ならコンピュータで注文を出してから成約まで1秒強の時間がかかると思いますので)

 この「広範で数多くの情報を瞬時に把握・分析」し、「多くのフィージビリティスタディを瞬時に行って」、やらなければならない「次の行動内容を瞬時に構築」するという動きは、別に株式売買だけのものでないことは、誰でも分かることでしょう。

 スポーツの試合においても、全く動揺の判断業務をAIに任せることは、十分に有り得ることだと感じます。

 例えばサッカー競技なら、カメラから刻一刻と入ってくる各種の情報、
① 攻撃において、相手フィールドのどこにスペースが出来やすいか。
② どのような攻撃を仕掛けた時にスペースが出来やすいか。
③ 逆に攻められたときに、自陣のどこにスペースが出来てしまうか。
④ 個々のプレーヤーの運動量や俊敏性の変化、減少度合い。
⑤ 個々のプレーヤーのボールへのタッチ数や重要なプレーへの貢献度合い

 といった、膨大な情報を「漏らすことなく把握」することは、人間のベンチスタッフより正確で速いことは明白でしょう。

 これらの分析から、「次の選手交替の出入りのプレーヤー、交代の時期(例えば今から○分後にMプレーヤーの運動量は□%落ちると予想されるので、交替は△分後)の判断も行ってくれると思います。
 試合中のプレーヤーへの指示、ハーフタイムでの戦法変更の指示等にも、役に立つ情報が得られそうです。

 「AIが試合の映像を対象として考慮する要素数・内容」がベンチスタッフと同様であれば、漏れの無い分析と正確な判断という面では、AIの方が勝っていると考えるのが自然です。人の眼では、全プレーヤーを観ること自体が難しいでしょう。

 何か、以前書いた記事と同じような結論になっているようで恐縮ですが、スポーツにおいてAIの判断力が十分に役に立つことは、間違いがなさそうです。

 (その9へ)
 オリンピックが終わり、恒例?のフィギュアスケート・ルール改正の季節がやってきました。

 国際スケート連盟が本年6月の総会で決議しようとしている「ルール改正(採点方法の改正と言った方が分かり易いかもしれません)」の内容が、明らかになってきました。

 「より完成度の高いジャンプに、より高い得点が与えられる」方向性のようです。

 例えば、現在13.6点の4回転ルッツの基礎点11.5点へ、同10.3点の4回転トウループが9.5点に下がる一方で、トリプルアクセルは8.5点から8.0点、トリプルルッツは6.0点から5.9点と、4回転ジャンプと比較して3回転の方が「基礎点の下げ幅が小さい」のです。

 一方で、いわゆる出来栄え点=加点幅が±3点から±5点に拡大される方向とのこと。

 そうすると、例えば最高の出来栄えのトリプルアクセルは8.0+5.0=13.0点となって、普通の出来の4回転ルッツの11.5点を上回ることになるのです。

 まだ「改正の内容」が固まっているわけではありませんが、とはいえ「改正の方向性」は固まっているようですので、2018年~19年シーズンの競技会では、「ジャンプの完成度の高さ」がポイントとなってくるのでしょう。
 理屈上では、4回転を一度も飛ばなくとも、高いレベルの3回転を積み上げることで対抗できる可能性があります。

 確かに、2017年~18年の「採点基準」では、男子においては多くの種類の多くの4回転ジャンプを成功させれば、「必ず優勝できる」ルールでした。「基礎点合計がより高いプログラムを組み、それを成功できるか否か」、ある意味では「一か八か」のトライといった感じがしたものです。

 結果として、ジャンプとジャンプの間を繋ぐシークエンスが軽んじられ、いわゆる「スカスカの演技」が見られた、増えたとの指摘もあります。それでは、フィギュアスケートの魅力も半減だといった意見もあることでしょう。

 加えて、「演技後半で行ったジャンプの基礎点が1.1倍」というルールも同時に見直され、後半で飛ぶことが出来るジャンプの本数に制限が付くという方向だそうです。
 「全てのジャンプを演技後半に」という戦術は、取ることが出来なくなるのです。

 演技全体の技のバランスという面からは、とても良い改正の様に感じられます。

 男子についていえば、「とにかく多くの4回転ジャンプを成功させた選手が勝つ」という「定理」の変更に結びつきますし、女子については「4回転ジャンプ習得・成功が生き残るための必須条件」との近時の方向感の、見直しに繋がる可能性があります。

 フィギュアスケート競技においては、高難度の技に果敢に挑んでいく「力強さ・勇気」が大切なポイントですけれども、一方で「ほれぼれするような美しさ・完成度」もとても重要な要素であろうと思います。
 「日本の漁網技術が、メジャーリーグのファンを守る。」、スポーツライター・谷口輝世子氏の記事が4月3日に配信されました。
 とても興味深く読ませていただきました。

 MLBでは近時、ファウルボール等による観客の怪我のリスク増が問題になり、2018年シーズン開始時には全30球団が、ホーム球場の「防球ネット」を拡大したこと、そして、その「防球ネット」には、日本の漁網製造会社・ニチモウ社のものが数多く使われているという記事です。

 太さ約1.2mmで、色もグレーと緑が混ざったような特別な色が使われている糸で編まれているネットですから、観戦の邪魔になりにくいという技術が、アメリカにおいても支持されているということで、こうしたものについての「日本の物づくり技術の高さ」が、ここにも表れているということになります。

 私が感心したというか、印象的だったのは、「MLBの観客席において、ファウルボールにより怪我をする人が増えた」という事象です。

 かつては、「メジャーリーグの観客は『ゲームに集中している』ので、ファウルボールが観客にぶつかる確率が低い(ちゃんと避ける)」と言われていました。MLBの観客は「ボールの行方」を良く観ているということです。

 一方で、日本プロ野球NPBの観客は、「応援に忙しくて、試合を観ていない」と言われていましたし、現在でも野球ファンの友人からそういう声を聞きます。
 剛速球やタイムリーヒットのシーンを「見逃す」ことも多いのでしょう。ヒットが出たかどうか、好プレーが出たかどうかは、「他の観客の歓声」で分かる、といった人もいるのかもしれません。せっかくのLIVE観戦なのに、もったいないことです。
 また、NPBの応援は、相当に難しい?のかもしれません。プレーヤー毎に動作や掛け声、歌詞が異なりますから、応援席で正当な?応援が出来るようになるまで(変な書き方で恐縮です)には、相当の経験が必要?ということなのでしょうか。
 「他のファンと同じ応援が出来ないと、応援席には居づらい」という意識も有るのかもしれません。
 もちろん、こうしたバラエティに富んだ応援を繰り広げることが、観客にとっての野球観戦の楽しみのひとつという側面も有ります。
 結果的に、応援に夢中になる余り、プレー観戦は疎かになるという指摘もあるのです。

 さて、「防球ネット」の話です。

 こうした事情から、プレーやボールの様子を良く観ていないNPBの観客の為に、NPBでは、もともと「防球設備」が充実というか、内野から外野のポール際まで広範囲に敷設されているのだ、という説明になりそうです。

 ベースボール発祥の地であるアメリカのMLBでは「防球ネットは最小限に」という考え方で、これまでは運営されてきたのでしょう。
 「もともとベースボールには防球ネットなど存在しなかった」という考え方をベースにした運営がなされてきたのでしょう。

 従って、バックネット部分に限定されてネットが在っただけで、内野席側にはネットが在りませんでしたから、痛烈なライナー性のファウルボールや時には折れたバットが勢いよく観客席に飛んで行ったのです。
 それは相当に危険ですが、MLBの観客は気にしないというか、「それもベースボール」という意識で捉えていたように感じます。

 10年ほど前のMLB中継で、お子さんを連れて内野席で観戦していた観客にインタビューが行われ、放送されました。その時、そのお父さんは「ベースボールで使われているボールが、『どれほど堅くて、どれほどのスピードで飛んでくるか』を肌で感じてもらうには、ボールパークに来るのが一番」「選手たちがどんなに凄いことをやっているのか。そして、ベースボールはちゃんとやらなければ危険なもの、ということを子供たちに教えてあげたいと思って・・・」とコメントしていました。

 アメリカの普通のお父さん(変な書き方で恐縮です)ですが、お子さんへの教育的視点は素晴らしいなと感じましたし、さすがに「ベースボール・イズ・アメリカ」だと感じ入ったことを憶えています。

 文化としてのベースボールが浸透しているアメリカにおいては、「防球ネットは最小限」という考え方が変わることはないだろうとも思ったものです。

 ところが、インターネットの普及、特にスマートフォンの普及により、近時はMLBにおいてもグラウンドから眼を放す観客が増え、この数年はファウルボールやバットで怪我をする人が増えてしまったのです。
 
 もちろん、スマホから得られる、ベースボールに関係が無い情報に夢中になりゲームを観ていない観客も増えたのかもしれませんが、スマホから得られる各種の情報を、ボールパークでの観戦に活かそうという意味での、スマホ使用もあるのでしょう。
 いずれにしても、観客のほぼ全員が、MLBのプレーに真剣に集中し、チャンス・ピンチのシーンともなれば、「息を飲む状態」となって、ボールパークが水を打ったように静まり返るといったシーンが、徐々に変わりつつあるということになります。

 歴史と伝統に育まれたMLBの観客席も、IT技術の進歩・普及と無縁では無かったのです。
 2018年のクラシックレースが始まります。

 4月8日、阪神競馬場芝外回り1600mコースで行われる、第78回桜花賞競走G1の注目馬検討です。

 今回は「絶対的な存在」が居ます。
 4戦4勝の無敗馬・ラッキーライラックです。
 無敗という成績も素晴らしいのですが、レース内容も抜群です。前走チューリップ賞G2も2馬身差の完勝でした。3歳になってからの成長で、2番手集団との差を広げつつあるようにさえ見えます。
 余程のことが無い限り、この馬に勝たれると感じていましたが、1枠1番に入りました。

 ご承知のように「桜花賞の1~5番はなかなか勝てない」のです。
 この1枠1番を「余程のこと」と見るかどうか、が今回のポイントでしょう。

 注目馬です。

 第一の注目馬は、7枠13番のアーモンドアイ。
 売出し中?のロードカナロア産駒です。前走シンザン記念G3を完勝しました。C.ルメール騎手の手綱裁きにも期待がかかります。

 第二の注目馬は、7枠15番のプリモシーン。
 前走フェアリーステークスG3は完勝でした。ラッキーライラックと戦っていない分、苦手意識が無いのではないかと思います。

 第三の注目馬は、1枠1番のラッキーライラック。
 大本命馬が「桜花賞で内枠は勝てない」という21世紀のジンクスを破る可能性は、大いにあるのでしょう。器用な脚質で、コースの不利を悠々とカバーする可能性もあります。
 勝たれてしまえば、「やっぱり」という強さを備えています。

 桜花賞は、以上の3頭に期待します。

 「咲く桜も有れば、散る桜も有る」と言います。
2018年は例年になく「早い桜」でしたから、阪神コースはすっかり葉桜でしょうが、それでもウキウキするのは私だけではないでしょう。
 第90回選抜高校野球大会・決勝が4月4日に行われ、大阪桐蔭高校チームが智弁和歌山高校チームを5-2で破り、優勝しました。
 大阪桐蔭は、2017年大会に続く連覇達成です。36年振り、史上3校目の快挙でした。

 緒戦からの勝ち上がりを観てみましょう。

① 3月26日・2回戦 大阪桐蔭14-2伊万里(佐賀)
② 3月31日・3回戦 大阪桐蔭5-1明秀学園日立(茨城)
③ 4月1日・準々決勝 大阪桐蔭19-0花巻東(岩手)
④ 4月3日・準決勝 大阪桐蔭3-2三重
⑤ 4月4日・決勝 大阪桐蔭5-2智弁和歌山

 こうして見ると、2回戦と準々決勝では「強打の大阪桐蔭」を示現していますが、その他のゲームでは「守り勝っている」印象ですので、バランスの取れたチームということが分かります。

 特に、準決勝と決勝では、相手チームに追加点を許さない堅い守りから、「勝負所での一本のヒット」がキチンと飛び出しています。
 「本当に強い」というのは、こういうことなのかもしれません。

 大会前から、優勝の大本命と呼ばれ、その期待に応えたというのは、とても偉大なことです。

 夏の甲子園2018も、大阪桐蔭高校チームを中心とした戦いが展開されることになるのでしょう。
 千秋楽・結びの一番、横綱・鶴竜と大関・高安の取組は、取り直しとなりました。

 高安が土俵に落ちるのと、鶴竜の足が土俵外に出るのが同時、というのが勝負審判の協議の結果でした。この判断は、テレビでVTRを観ていた人達にとっても妥当なものと感じられたでしょう。
 鶴竜の足が俵を踏み越えて、土俵外の砂に触れていたというのは、取組の最中には分かり難いものでしたから、それを見つけた審判の眼は、さすがと言う感じがします。

 ただし、その「物言い」のタイミングは遅すぎました。
 
 行司が懸賞金を左の脇に抱え、まさに勝ち名乗りを挙げようという瞬間まで、物言いは行われなかったのです。
 勝負審判は、相当前から鶴竜の足の動きに付いて気が付いていた筈ですから、もっと早く物言いを付けるべきだったのです。

 何故躊躇していた、物言いが遅くなったのでしょうか。

 今場所の(あるいは今場所に限らず最近の)「物言いは遅い」ものが多いのですが、この取組の物言いも「遅すぎる感じ」でした。
 時には、勝ち名乗りを挙げている最中に「物言い」というシーンさえ見られます。
 勝ち名乗りが始まってしまえば、「時間切れ」の筈なのですが・・・。

 勝敗に疑問があれば直ぐに物言いを付けるべきで、いったいこの「十数秒」の間、勝負審判は何をしているのだろうかと感じてしまいます。まさか「他の誰かが物言いを付けるのを待っていた」わけではないとは思いますが・・・。

 何しろ、5名の勝負審判は、各々担当する持ち場があるので、「自分以外の勝負審判が気付かない点」、つまり「自分だけしか分からないポイント」を見つけ出すのが仕事なのですから、「他の審判の物言いを待った」ところで、出てくる可能性は低いのです。

 また、「物言いを付けると、軍配が上がった力士に悪い・申し訳ない、当該力士の師匠に悪い」といった感覚があるのでしょうか。そんなことは無いとは思いますが、そんな感覚を持っている人は、勝負審判と成る資格が無いことは明らかです。

 微妙な勝負において、取組後、軍配は自分に上がったものの、物言いが付くかもしれないと感じていた力士が、「付かなかった」のを見てホッとしてしまえば、「遅い」物言いの為に取り直しになった時、「取組に臨む自らの気持ちを構築する」ことが難しくなってしまうかもしれません。物言いが遅いことが、勝敗に大きな影響を与える怖れも有るのでしょう。

 ひとつの取組の結果によって、力士の人生が左右されることは、珍しいことでは無いでしょう。大袈裟に言えば、力士は「人生を賭けて」土俵に上がっているのです。

 勝負審判も自らの判断を信じて、あるいは少しでも疑問を感じたら、直ぐに「物言い」を付けていただきたいものだと思います。
 
 3月24日に開催された、2017年~18年スキージャンプ・ワールドカップ女子の第14戦(ドイツ・オーベルストドルフ)で、高梨沙羅選手が1本目100.5m、2本目96.5mを飛んで227.1点を挙げ優勝しました。

 待ちに待った「W杯54勝目」を達成したのです。

 今季絶好調を誇っていたマーレン・ルンビ選手(ノルウェー)は3位でした。

 このところのゲームを見る限り、今シーズンの記録達成は難しいかと感じていましたが、オリンピックの疲れもなんのその、見事な優勝を魅せていただきました。

 高梨選手にとっては2017年2月16日以来1年1ヶ月ぶりの勝利でしたから、この1年1か月の間、高梨選手は、男子のグレゴア・シュリーレンツァウアー選手と共に「ワールドカップ通算53勝」のトップタイに居たわけです。

 当たり前のことを書いて恐縮ですが、これまで世界中の幾多の名ジャンパーが達成できなかった「54勝目」というのは「至高の記録」です。
 
 男子で見れば、シュリーレンツァウアー選手が53勝、2位がマッチ・ニッカネン選手(フィンランド)の46勝、3位がアダム・マリッシュ選手(ポーランド)の39勝となっています。

 女子で見れば、高梨選手が54勝、2位が13勝で3名、ルンビ選手、サラ・ヘンドリクソン選手(アメリカ)、ダニエラ・イラシュコ選手(オーストリア)です。

 こうして見ると、「高梨選手の偉大さ」が良く分かります。
 
 14歳で世界デビューした高梨選手は、既に「空前の記録」を樹立しましたが、まだ21歳です。

 オーベストドルフの2戦目、今シーズンのワールドカップ最終第15戦でも高梨選手は優勝しました。通算55勝目を挙げたのです。
 来シーズンに向けて、とても良い締め括りを魅せてくれました。

 ワールドカップ優勝の一層の記録更新はもちろんとして、オリンピックや世界選手権での大活躍が期待されるところです。
 MLBに挑戦している大谷翔平選手が、メジャーデビューを果たし、3月29日の開幕戦(オークランド・アスレティックス戦)に「打者・大谷」として8番・DHで出場して初打席、ライト前に初ヒット(5打数1安打)を放つとともに、4月1日には敵地で「投手・大谷」として初先発(アスレティックス戦)し、6イニング・92球を投げて、被安打3・3失点・奪三振6・与四球1の好投を魅せて、勝利投手となりました。

 ホームランを打ったわけでは無く、165km/hのボールを投じたわけでもなく、完封勝利を挙げたわけでもない、打撃・投球ともに、「もの凄い」という内容では無いのですが、残した結果は「もの凄いもの」だと感じます。

 日本から渡米したばかりのプレーヤーが、メジャーでスプリングトレーニングを積み、それも異例の「二刀流」プレーヤーとしてトレーニングを積み、投手としても野手としてもプレシーズンゲームでは満足な成績は残せなかったにもかかわらず、「開幕メジャー」に名を連ね、開幕戦から出場して、初打席・初安打を放つとともに、開幕第4戦に先発登板してクオリティスタートを実現し、初勝利を挙げたというのですから、「なんだか凄いな」というか、「底知れぬ可能性」を漂わせているのです。

 そもそもルーキーが「メジャー初打席・初ヒット」、「メジャー初先発・初勝利」という結果を残すこと自体が驚異的であることは、異論のないところでしょう。どちらかひとつであっても、ベースボールを志す若者にとって「夢のような成果」なのです。

 それを両方、開幕から1週間も経たないうちに実現してしまうのですから・・・。

 これが「大谷選手の心身の才能の大きさ」なのであろうと思います。

 日本から来た若者が、「二刀流」などと言って騒いでいる、プレーをさせて観て「その可能性」が感じられなければ、ただの「ほら吹き」という扱いになる(嫌な言い方で恐縮です)筈なのですが、スプリングトレーニングで全く成績が上がらなくとも、エンゼルスのマイク・ソーシア監督以下のスタッフは、事も無げに「ロースター」に大谷選手を加えました。「メジャープレーヤーの資格有り」と明確に判断したのです。
 その「才能の大きさ」を感じたと言っても良いかもしれません。

 たとえ早々に結果が出なかったとしても、ベンチは、開幕1ヵ月位は「慣れる期間」として我慢して使い続けるつもりだったのかもしれませんが、そのプレーヤーは「最初から結果」を出しました。

 「・・・マウンドに行く時も、一番最初に野球を始めてマウンドに行く時の様な気持ちで行けたので、すごく楽しかったです」と初勝利の後コメントしました。
 これ程のコメント(少なくとも私はこれまで聞いたことが有りません)は、事前に用意できるようなものでは無いでしょう。本当に、そのように感じたのでしょうし、ひょっとすると「本当に初めて、ベースボールのマウンドに立つ」心持であったのかもしれないとさえ思います。日本における野球の経験など、全く頭に無かったのではないでしょうか。
 大谷選手は、日本での実績を背景にMLBに挑戦しているのではなく、ご本人の心持ちとしては、単純に「MLBに挑戦している」だけなのかもしれません。
 信じられないような領域に存在するアスリートという気がします。

 当然のことながら、大谷選手・投手は、メジャーの投手の「動くボール」などの投球に不慣れで、良く滑ると言われるメジャー球にも不慣れで、メジャーのマウンドや投球練習のやり方にも不慣れで、遠征やスケジュール管理にも不慣れです。慣れるまでには、相応の時間がかかるのでしょう。

 大谷投手が165km/hの投球を魅せてメジャーの打者をバッタバッタと打ち取り、場外ホームランを連発するまでには、まだまだ時間がかかるのです。
 しかし、大谷投手・選手がいずれ、こうした活躍を魅せるであろうことは間違いないことの様に思われます。
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カエサルjr

Author:カエサルjr
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