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[8月6日・1回戦]
佐久長聖5-4旭川大高(延長14回)

 2018年の春の甲子園大会から導入されていた「タイブレーク制」が適用されたゲームが、史上初めて行われました。
 8月6日の第4試合でした。
 甲子園大会の歴史に刻まれるゲームとなったのです。

 12回を終えて4-4の同点となった試合は、大会規定に則り、13回からタイブレークに突入しました。
 毎回「ノーアウト1・2塁」という状況から試合が始まるものです。

 今大会の地方大会では、計35試合がタイブレークで決着したと報じられていますが、甲子園大会で「その野球」が行われるのは初めてでした。

 延長13回の表裏は、両チームともに犠打失敗等の為に無得点に終わり、14回の表、佐久長聖高校チームは1番真銅選手のバントが内野安打となってノーアウト満塁のチャンス。続く上田選手の二塁ゴロの間に、三塁ランナーが生還して1点を勝ち越しました。
 旭川大高校チームも、14回裏の攻撃が残っていますから、この二塁ゴロでは本塁封殺を狙うことなく、併殺を取りに行ったのです。大量点を阻止する観点からのプレーでしょう。

 選手の体力面、健康維持の観点からのタイブレーク制度導入は、高校野球の将来を考えれば必要な措置であろうと、私は考えています。
 延長13回からの開始では無く、より早い回からのスタートでも良いのではないかとも考えています。

 「歴史的な試合」が行われた以上、今後は「タイブレーク下での勝ち方」の研究・実行が続いて行くことになるのでしょう。

 そして、それはそれで「劇的なドラマ」が数多く生まれるのであろうと思います。
 7月30日から8月5日にかけて、中国・南京市で開催された第24回バドミントン世界選手権大会で、我らが日本チームは金メダル2、銀メダル2、銅メダル2という、素晴らしい成績を収めました。
 日本チームにとって、史上最高の成績と言って良いでしょう。

 まずは男子シングルス。
 桃田賢斗選手が優勝しました。世界選手権で日本男子が優勝するのは、史上初です。
 桃田選手は決勝で、中国のSHI yuqi選手をゲームカウント2-0(21-11、21-12)で破りました。圧勝と言って良い内容です。大会前の世界ランキングは7位でしたが、実力は世界のトップ3に入っているのでしょう。

 続いては女子ダブルス。
 日本バドミントン躍進の象徴と呼んで良い種目です。今大会も、準決勝進出4チームの内3チームが日本ペアでした。
 決勝では、松本麻佑選手・永原和可那選手のペアが、福島由紀選手・廣田彩花選手のペアをゲームカウント2-1(19-21、21-19、23-21)で下して優勝しました。
 最初にマッチポイントを握ったのは福島・廣田ペアでしたが、松本・永原ペアは冷静な応酬から、ここぞというポイントを取って反撃し、押し切りました。
 2人共170cmを超える「長身ペア」というのは、日本バドミントンチームとしては珍しいタイプです。今後の飛躍が期待されます。
 福島・廣田ペアにとっては、残念な準優勝となりましたし、その福島・廣田ペアに準決勝で敗れ銅メダルとなった田中志穂選手・米元小春選手ペアも含めて、日本女子ダブルスの選手層は、極めて厚いものとなっています。

 続いては男子ダブルス。
 このところの女子ダブルスの活躍に負けじと、男子ダブルスも決勝進出を果たしました。凄いことです。
 園田啓悟選手・嘉村建士選手ペアは、準決勝で台湾ペアを破り、決勝では中国ペアとの対戦となりました。第1ゲームを12-21で失った後の第2ゲームでは互角のプレーを魅せましたが、惜しくも19-21で落として、銀メダルとなりました。
 残念でしたけれども、世界選手権の準優勝の価値は極めて大きいと思います。

 最後は女子シングルス。
 このところ国際大会での活躍が目立つ山口茜選手が、準決勝でインドのSindhu選手に接戦で敗れました。第2ゲームは21-23の大激戦でした。
 山口選手にとっては、とても残念な結果でしょうけれども、世界選手権の銅メダルは堂々たる成績です。

 女子ダブルスに始まった「日本バドミントンの躍進」は、他の種目にも着実に、しかし劇的に拡大しています。

 この強さは「本物」だと感じます。
 7月2日から15日にかけて行われたウィンブルドン2018の男子シングルスは、ノバク・ジョコビッチ選手が優勝しました。
 ジョコビッチ選手にとっては2015年大会以来、4度目の全英制覇でした。

 ロジャー・フェデラー選手、ラファエル・ナダル選手、ノバク・ジョコビッチ選手の所謂「3強」の時代が終焉に差し掛かっていると言われて久しいのですが、結局2018年のウィンブルドンも「3強」が制しました。

 先輩格のフェデラー選手が初めてウィンブルドンを制したのは2003年ですから、それから15年が経っています。
 次鋒格のナダル選手が初めて全仏に勝ったのは2005年ですから、13年が経過しました。
 末弟格のジョコビッチ選手が初めて全豪に勝ったのは2008年ですから、こちらも10年が過ぎているのです。

 随分長い間、男子テニス・メジャートーナメントのシングルスは、「3強の時代」が続いているということになります。

 四大トーナメントの男子シングルスで過去10年間、「3強」以外のプレーヤーが優勝したのは、以下の通りです。

① ウィンブルドン 2013年・2016年アンディ・マレー選手
② 全米 2009年デル・ポトロ選手、2012年アンディ・マレー選手、2014年マリン・マリッチ選手、2016年スタン・ワウリンカ選手
③ 全豪 2014年スタン・ワウリンカ選手
④ 全仏 2015年スタン・ワウリンカ選手

 「40個のタイトル」の内8個を「3強」以外のプレーヤーが制しているのですけれども、残る32個は「3強」が獲得しているのですから、その強さは別格でしょう。

 それにしても、「3強」以外の選手と言っても、マレー選手とワウリンカ選手が3回ずつ勝っていますから、全米オープンのポトロ選手とマリッチ選手を加えても、四大大会の男子シングルスタイトルは、過去10年間、7名のプレーヤーしか勝っていないことになります。これも驚かされる事実です。
 過去10年の四大大会男子シングルスにおいては、「若手の台頭」が喧伝されたのですが、実は「3強の時代」が続いていたことが良く分かります。
 デル・ポトロ選手は20歳11か月で全米を制し、その後の活躍が期待されたのですが・・・。
 また、マレー選手とワウリンカ選手も2017年以降はあまり振るいません。

 フェデラー選手が36歳、ナダル選手が32歳、ジョコビッチ選手が31歳と、「3強」も肉体的な衰えを感じる年齢になっている筈なのですが、その「支配力」は増しているように観えるのが凄いところでしょう。

 世界テニス界の男子シングルスにおいては「世代交代が進んでいない」という見方があるかもしれませんが、それよりは「3強がとても強い」、「3強の現状維持力・日々の鍛錬のレベルがとても高い」と考える方が良さそうだと感じています。

[8月3日・プログレッシブフィールド]
ロサンゼルス・エンジェルス7-4クリーブランド・インディアンズ

 大谷翔平選手が、敵地プログレッシブフィールドで大爆発しました。

 3番DHで出場した大谷選手は1回表の第1打席、インディアンズ先発マイク・クレビンジャー投手からレフトスタンドにホームラン、3回表の第2打席は再びクレビンジャー投手からレフトスタンドにホームラン。
 目の覚めるようなプレーを披露したのです。

① 敵地での初ホームラン

 前ゲームまでの9本塁打は全てホームのエンジェルスタジアムで放ったものでした。MLBにおいてはホームゲームが多い(NPBのような地方球場でのゲームはほぼ無い)ので、別に珍しいことではないのですが、内弁慶ではとの指摘がそろそろ出て来そうな時期でしたので、そうした指摘を封じるホームランでもありました。

② 連発

 大谷選手のMLBで初めての連続ホームランでした。1試合2本塁打も初めてです。
 凄かったのは、レフトスタンドに流し打ってのホームランに続いて、引張のライトスタンドへのホームランを並べたところでしょう。2本目はフェンスを遥かに超える大きな一発でした。
 大谷選手の「飛距離」をまざまざと見せつけたのです。

③ 1試合4安打

 2本塁打の後、シングルヒットを2本連ねました。
 1試合4安打は、日本プロ野球時代も通算して、自身初めてのこと。大きな自信となったことでしょう。

 このゲームの活躍は「記録ずくめ」のものだっのです。

 故障復帰後、「打者」としての出場が続いていますが、MLBデビュー4か月を経過して、ようやくメジャーのゲームに慣れて来たと言ったところでしょうか。
 ルーキーが「世界最高の舞台」に慣れるのには、4ヶ月くらいは必要なのでしょう。

 今後の驚異的な活躍を予感させます。
 7月31日にFull-Countから配信された「・・・代表56校出身のプロ野球選手は・・・」という記事は興味深いものでした。

 夏の甲子園2018の出場56校のOBが、どれくらい日本プロ野球およびMLBの現役選手として活躍しているかを調べたものです。

 以下、現役プロプレーヤーが多い順に並べます。

① 横浜 18人
② 大阪桐蔭、広陵 16人
③ 日大三 9人
④ 仙台育英、花咲徳栄 8人
⑤ 敦賀気比 7人
⑥ 北照、星稜、龍谷大平安、報徳学園 5人

 以上がベスト10になります。

 横浜からは中日ドラゴンズの松坂大輔投手やDeNAベイスターズの筒香嘉智選手、大阪桐蔭からは西武ライオンズの中村剛也選手や日本ハムファイターズの中田翔選手、広陵からは読売ジャイアンツの小林誠司選手や広島カープの野村祐輔投手、日大三からはヤクルトスワローズの近藤一樹投手、等々、数多くのプロプレーヤーが出ているのです。

 「甲子園常連校」の錚々たるチームが並んでいますが、やや意外?なのは南北海道代表の北照高校でしょうか。今大会で4度目の夏になりますが、ベスト10の他のチームと比べれば出場回数も多くは無く、甲子園大会における成績も上位という訳では無いチームです。
 とはいえ、2010年と2013年の春の甲子園大会ではベスト8に食い込んでいますから、この頃のプレーヤーがプロに進んでいるのでしょうし、高校時代の指導内容がプロ向きと言って良いのではないでしょうか。

 ベスト10には入りませんでしたが、4人を送り出している花巻東からはMLBの大谷翔平選手・投手が、同じく4人の二松学舎大付属からは広島カープの鈴木誠也選手が、2人の鳥取城北からは阪神タイガースの能美篤史投手が出ています。
 全国津々浦々から、プロ野球を支える人材が、甲子園から巣立っていることがよく分かります。

 当然のこととお叱りを受けそうですが、甲子園大会は未来のプロプレーヤーが登場する晴れ舞台でもあるのです。
 ワールドカップ2018ロシア大会も終わり、2018~19年の世界各地のリーグ戦開始に向けてプレシーズンマッチが行われていますが、前シーズンのセリエAの話題をひとつ採り上げようと思います。
 名物プレーヤーの引退です。

 2015年6月、イタリアサッカー界の名門・パルマFCが破産し自由契約となった、アレッサンドロ・ルカレッリ選手でしたが、後継チームとしてSSDパルマ・カルチョ1913が発足、セリエD(4部)のチームとしてスタートした時、その後継チームと契約を結びました。

 以降3年間に渡り、ルカレッリ選手はSSDパルマのセリエA昇格に向けて尽力し、2017~18年シーズンのセリエBにおいてチームは好成績(2位)を残し、来季からのセリエA復帰を決めたのです。

 そして40歳となったルカレッリ選手は、2018年5月27日、引退を表明しました。
 チームの「セリエA昇格セレモニー」における引退表明でした。
 パルマFCからSSDパルマにかけて、9年間のパルマでのプレーが終わりを告げたのです。

 アレッサンドロ・ルカレッリ選手のキャリアを観ると、イタリアを代表する超一流のプレーヤーという訳ではありません。アズーリに選出されたことは有りませんし、所属したチームも、ユベントスやミラノの2チーム、ASローマといった、セリエAを代表するようなチームはありません。

 しかし、所属したチームが「セリエAで戦う」という点では、とても大切な役割を果たしてきたのです。

 2004~05年シーズンはリヴォルノにおいて、チームのセリエA残留に貢献、2007~08年シーズンはジェノアCFCのセリエA残留に力を発揮しました。
 2008~09年シーズンには、兄のクリスティアーノ・ルカレッリ選手と共にパルマFCのセリエA昇格に向けてチームを牽引し、これを成し遂げています。

 「セリエAへのこだわり」という面では、とても印象的なプレーヤーでしょう。。

 身長182cm・体重78㎏のディフェンダーは、セリエAにて「いぶし銀の様に輝く星」だったのです。

 SSDパルマ・カルチョ1913は、アレッサンドロ・ルカレッリ選手の背番号「6」を永久欠番にすると報じられました。
 8月2日、第100回大会の組合せ抽選会が開催されました。

 いわゆる「常連校」が多い大会ですから、緒戦の組合せも豪華?絢爛、決勝や準決勝のカードでも何の不思議もない対戦が数多く登場しました。

 こうした強豪校同士の戦いは、優勝チームを予想して行く中では「大きな不確定要素」となりますので、結果として、今大会活躍が期待されるチームの選定も、とても難しいものとなれます。

 さて、注目の10チームです。

① 大阪桐蔭

 春の甲子園2018での戦い振りと北大阪大会での勝ち上がりを観ると、このチームだけは初戦の相手がどこであろうと、第一の注目チームでしょう。その強さは「底知れない」感じがします。

 とはいえ、緒戦の相手・作新学院もとても強いチームです。8年連続の夏の甲子園でもあり、気後れなく甲子園球場でのプレーに臨めるのですから。
 大阪桐蔭に弱点があるとすれば「あまりに伸び伸びとプレーしてしまう」ところでしょうか。作新学院チームの投手陣が1~3回を無難にクリアして、「3点以内に抑える」ことが出来れば、作新学院チームにも十分にチャンスがあります。

② 日大三

 このところ、甲子園において、かつてのような強さが観られない日大三チームですが、苦戦が続いた西東京大会を勝ち抜いた価値は大きいと感じます。
 持ち味の「おおらかな野球」に期待します。

③ 花巻東

 優勝旗を東北に・・・と言われて久しいのですが、今大会の花巻東チームには、その可能性が十分に有ると感じます。
 最後は「チームワーク」が物を言いそうです。

④ 花咲徳栄

 昨年のチャンピオンです。今年のチームは、昨年に比べればやや小粒な感じがしますが、逆に良く纏まっていると思います。
 競り合いに強いところを魅せていただきたいものです。

⑤ 聖光学院

 2回戦からの登場となります。緒戦の報徳学園戦は接戦となるでしょうが、ここを勝ちぬいて勢いに乗りたいところです。

⑥ 星稜

 石川大会の決勝は「打ちまくり」ました。記録ずくめのゲームでした。
 大会初日の第一試合を引き当てて、大先輩・松井秀喜氏の始球式を目の当たりにするという「小説の様なストーリー」を実現したところに、このチームの「運」を感じます。

⑦ 浦和学院

 緒戦の最後に登場します。しかも相手は仙台育英。浦和学院VS仙台育英は、決勝戦でも不思議の無いカードでしょう。当然に、どちらが勝ってもおかしくないわけですが、浦学がこの難敵を抜くことができれば、勝ち進んで行くことでしょう。

⑧ 智弁和歌山

 春の甲子園2018の準優勝チームです。春は「ミラクル」な戦いを続けました。
 甲子園歴代最多勝記録を誇るの高嶋監督のもと、第100回でも大暴れしてほしいものです。

⑨ 木更津総合

 近時、千葉代表が振るいません。久し振りに、習志野、銚子商、拓大紅陵と続く「千葉の野球」の存在感を示してほしいと思います。

⑩ 慶応

 1916年の第2回大会優勝チームは慶応普通部でした。第100回大会で「慶応」の名が再び輝く可能性は十分でしょう。
 今年のチームは、投打のバランスの良いチームです。

 夏の甲子園2018は以上の10チームに期待します。

 好カードが目白押しの大会ですから、毎日ハラハラドキドキのゲームが続くことでしょう。
 7月19日~22日にかけてカーヌスティ・ゴルフリンクスを舞台に行われた全英オープンゴルフ大会2018において、タイガー・ウッズ選手は4日間通算279打・5アンダーパーで6位タイに食い込みました。
 様々なトラブルや体調不良からの復調の過程としては、とても良い成績を残したのです。

 特に最終日の前半では、他の選手がスコアを崩す中で、堅実なプレーを魅せて一時トップに立ちました。
 「タイガーの2008年以来のメジャー制覇」に期待が高まりましたが、サンデーバックナインで失速してしまい、6位タイに終わったのです。

 このラウンド、「最終ラウンドを首位から4打差の6位でスタートして、結局優勝できなかった」タイガー・ウッズ選手のプレーを観て、「全盛期のタイガーとは違う」といった見解がいくつか示されているようですが、それはタイガー・ウッズ選手の全盛期のゴルフと比較すると、的外れな感じがします。

 タイガー・ウッズ選手のメジャー14勝(マスターズ4勝、全米オープン3勝、全英オープン3勝、全米プロ4勝)は全て、「最終日、首位か首位タイからスタート」した時に達成されているというのは、相当有名な事実です。
 タイガー・ウッズ選手は、メジャー大会において、最終日に逆転優勝したことは1度も無いのです。

 全盛期においても最終ラウンドで逆転優勝したことが無いプレーヤーが、今回カーヌスティで4打差をひっくり返して優勝することは考えにくいことですし、もし逆転で勝利を収めることがあれば、それは「タイガー・ウッズ選手の変身」とでも呼ぶべきことでしょう。
 
 20世紀末から2008年までのプライムタイムにおいても、ウッズ選手は「最終日首位でスタートして逃げ切るというパターン」以外では、メジャートーナメントでは勝っていないのですから、今回勝利を収められなかったことは、「全盛期のタイガーと同じ」と評価するべきことでしょう。

 こうした形は、別にメジャー大会に限ったことでは無く、通常のPGAツアーの大会や他のトーナメントでも、ウッズ選手は殆どが逃げ切り勝ちです。逆転勝ちは、ごく僅かなのです。

 タイガー・ウッズ選手の戦い方は、第3ラウンドまでに首位に立ち=優位に立って、最終日にスコアを伸ばすことが出来れば伸ばす(2000年のペブルビーチGLにおける全米オープンはこのパターンでした)けれども、多くの場合には「第3ラウンドまでのスコアを維持」しようというプレーを展開します。決して、スコアを落とすリスクのあるプレー、バーディを無理に狙っていくといったプレーには挑まないのです。
 そして、他の選手のプレー振り・スコアを観ながら、「追い上げられたり、並ばれたり、逆転されたりしたら、リスクを取って行く」といった具合に、ホール毎に慎重に最終日のプレーを進める、という形なのです。

 タイガー・ウッズ選手は「とても慎重なプレーヤー」であると、私は考えています。
 従って、「最終日の派手な大逆転劇」とは無縁のプレーヤーなのです。

 「タイガーチャージ」という表現があります。タイガー・ウッズ選手がバーディやイーグルを連発し、スコアを大きく伸ばすラウンドを指した表現ですが、これは第1~3ラウンドまでの間に実行されるプレー振りで、多くの場合には「3ラウンドの内のひとつのラウンド」だけです。
 ウッズ選手は、タイガーチャージにより3日目終了時点で首位に立ち、最終ラウンドはそのリードをしっかりと守るタイプのプロゴルファーなのです。

 ウッズ選手は、自身のゴルフを良く知っているので、今回最終ラウンドの途中で追い上げて首位に立ちながら、結局6位タイに終わったことについて、ラウンド後のインタビューでもそれ程悔しさを表現しませんでした。
 「最終日首位でスタート」することが出来るようになってはじめて、「真の復活」であると、自身でも良く分かっているのではないでしょうか。

 タイガー・ウッズ選手がメジャートーナメントに勝てなくなってから「10年以上」が過ぎました。
 この10年間のゴルフ道具等の進歩は目覚ましく、300ヤードドライブは多くのプレーヤーが「容易に」実現できるプレーになっています。タイガー・ウッズ選手より飛ばすプレーヤーも何人も出てきました。タイガーの「飛距離の優位」は無くなったのです。

 一方で、ウッズ選手は42歳になりました。
 多くのゴルファーにとってのプライムタイムである「30歳前後」から、随分時を経たのです。
 肉体的な衰えは隠せないでしょう。

 こうした状況下で、しかし、ゴルフ界は「タイガー・ウッズ選手の復活」を待っています。切望していると言っても良いでしょう。
 何より、他の選手たちの「タイガー待望」は、本当に強いものだと感じます。

 ツアー復帰後のタイガー・ウッズ選手が出場しているトーナメントに出場した、数多くのライバルプレーヤー達が「ゴルフ場に響き渡る大歓声、(大ギャラリーを連れた)タイガーの組から発せられる大歓声を聞くと、以前のPGAツアーを思い出す」、「これこそPGAツアーの在るべき姿」であるとコメントしています。

 PGAツアーに出場している多くのプロゴルファーにとって、「タイガーの居ないトーナメント」は、とても寂しいものだったのでしょう。
 「タイガーが居なければ、自分が勝てる確率が上がる」などと考えるプレーヤーでは、世界最高峰のPGAツアーでプレーし続けることは出来ないのであろうと思います。
 「PGAツアーの繁栄が有って初めて、ツアープレーヤーとしての自分達の活躍の場がある」「大歓声が響き渡るコースこそ、自分がプレーする所である」「世界中の人達・メディアに注目されるフィールドで戦いたい」、と考えるようでなければ、生き残っては行けないのがPGAツアーなのであろうと思います。(他の世界最高峰のプロスポーツ競技でも同様でしょう)

 ファンはもちろんとして、ライバル選手達からも、その「復活」を切望されているのですから、タイガー・ウッズ選手は、何としても復活しなければならないのでしょう。

 スーパースターというのは、「とても辛い」存在なのかもしれません。
[7月25日・準々決勝]
大阪桐蔭2-1金光大阪

[7月27日・準決勝]
大阪桐蔭6-4履正社

[7月30日・決勝]
大阪桐蔭23-2大阪学院大

 春の甲子園2018で圧倒的な強さを魅せて優勝した大阪桐蔭チームが、北大阪大会を制して、夏の甲子園2018に駒を進めました。
 史上初の「2度目の春夏連覇」を目指しての登場です。

 その強さを考えれば、ゆうゆうと地方大会を勝ち抜いたのではないかと思われますが、さすがに「甲子園への道」は簡単なものではありませんでした。

 準々決勝の金光大阪とのゲームは、3回裏に大阪桐蔭が先制し、4回表に金光大阪が1-1に追い付いて、5回裏に大阪桐蔭が2-1とリードする展開でした。
 ゲームはこのまま9回を終えたのです。

 金光大阪チームの2人の投手、久下投手と鰺坂投手の小刻みな投手リレー=久下→鰺坂を3度繰り返しました、の前に、大阪桐蔭チーム自慢の打線が追加点を挙げることが出来ず、1点差の接戦となったのです。
 大阪桐蔭は根尾投手が完投しました。
 「何が起こるか分からない1点差ゲーム」を凌ぎ切った、大阪桐蔭チームの守備力の高さが伺われる試合でしたが、イレギュラーバウンドや思わぬエラーが発生する可能性もあったのですから、辛勝でもあったのでしょう。

 準決勝は「九分九厘追い込まれたゲーム」でした。
 強豪・履正社チームを相手にしての準決勝は、0-0の拮抗した展開から、7回表大阪桐蔭チームが3点を挙げて優位に立ちました。
 しかし、「打倒・大阪桐蔭」に燃える履正社が反撃、7回裏に1点を返し、8回裏に一挙に3点をあげて逆転に成功しました。
 「8回裏の逆転」が、こうしたゲームでどれほど有効かは、野球をやったことがある人なら直ぐに分かることです。
 相手チームは「がっくり」来ると言われます。

 9回表の大阪桐蔭の攻撃も2死ランナー無し。
 履正社としては、ついに大阪桐蔭の壁を破ったかに見えました。
 
 しかし、野球は2アウトからとはよく言ったもので、信じられないことにここから「4者連続四球」で4-4の同点となり、6番山田選手のタイムリーヒットで6-4と再逆転したのです。
 何か小説の様な展開ですが、好投を続けてきた履正社チームの投手陣が、最後の最後で踏ん張り切れなかったということになりますし、大阪桐蔭チームの上位打線の圧力(2番打者から5番打者の4連続フォアボール)は、尋常なレベルでは無いのでしょう。
 それにしても、薄氷を踏む勝利であったことは間違いありません。

 そして決勝。
 こちらは序盤から一方的な展開となりました。

 準々決勝、準決勝と苦しいゲームを続けてきた大阪桐蔭チームの打線が大爆発したのです。記録ずくめの決勝でした。

 1回裏に4点を先制して、完全に勢いに乗りました。
 こうなると「手が付けられない打線」なのでしょう。
 2回裏に4点を加え、3回裏に1点、5回裏に1点で2桁の10点となりました。
 そして大坂学院大チームに2点を返された6回裏、11連打で13点を加えたのです。
 「何時終わるともしれぬ攻撃」でした。

 23得点は、大阪大会の新記録、あの桑田・清原のPL学園が樹立した17得点を大きく更新するものでした。

 金光大阪投手陣を相手にして2得点と苦しんだ打線とは、とても思えないような豪打でした。

 「全く異なる様相の準々決勝・準決勝・決勝」を勝ち抜いた大阪桐蔭チームには、何か「恐ろしい強さ」が感じられます。
 「どんな展開でも負けない強さ」とでも言うのでしょうか。

 夏の甲子園2018=第100回選手権大会、の優勝争いの中心となるチームは、間違いなく大阪桐蔭高校なのです。

 7月30日、第100回全国高等学校野球選手権大会の出場56チームが決まりました。

 第100回の記念大会であり、史上最多の出場チーム数となりました。

 最多出場回数は京都の龍谷大平安の34回目、宮城の仙台育英27回目、和歌山の智弁和歌山と広島の広陵と高知の高知商が23回目で続きます。

 今大会は「10回台」の出場チームがとても多い印象です。
 沖縄の興南12回目、鹿児島の鹿児島実業19回目、佐賀の佐賀商16回目、徳島の鳴門12回目、東兵庫の報徳学園15回目、北大阪の大阪桐蔭10回目、滋賀の近江13回目、西愛知の愛工大名電12回目、石川の星稜19回目、富山の高岡商19回目、新潟の中越11回目、南神奈川の横浜18回目、北神奈川の慶応18回目、西東京の日大三17回目、南埼玉の浦和学院13回目、栃木の作新学院14回目、福島の聖光学院15回目、と19チームを数えるのです。

 夏の甲子園大会に10回以上出場しているというのは「常連校」ですから、今大会は常連校が多いのでしょう。
 「第100回」ですから、地方大会において「野球の神様も少し匙加減をした」のでは、と感じるのは、穿った見方でしょうか。

 こうなると逆に、初出場が少なくなるのが道理ですが、6チームでした。
 西千葉の中央学院、三重の白山、西兵庫の明石商、奈良の奈良大付、北福岡の折尾愛真、南福岡の沖学園の6チームです。
 この6チームの中で、春夏を通じての初出場=「甲子園初見参」は白山と折尾愛真、沖学園の3チーム。
 こうして見ると、南北福岡大会は、本当にフレッシュなチームを送り込んできたことになります。

 この56チームが、どんな記念大会を描いてくれるのか、本当に楽しみです。

プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
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