FC2ブログ
HOME   »  2018年10月
RSSフィード iGoogleに追加 MyYahooに追加
[第10節・10月27日・カンプノウ]
FCバルセロナ5-1レアルマドリード

 前半、バルセロナが2点を挙げてリードし、後半早々にレアルがマルセロ選手の得点で1点差に追い上げましたが、その後バルセロナが3点を加えて圧勝しました。
 ルイス・スアレス選手のハットトリックが強烈でした。

 これでレアルは、今季4勝4敗2引分の勝点14となって、9位に沈んでいます。
 
 「世界屈指のビッグクラブ・レアルマドリード程のチームでも」こんな惨状を呈するという現実に、少し驚いています。
 世界トップクラスのプレーヤーを世界中から集めて、レアルマドリードは創られています。それは20世紀の後半から一貫しています。従って「レアルはいつも強い」という感じなのです。

 そのチームが、第6節から「4敗1引分」というのですから、信じられないような成績でしょう。
・第6節・9月25日 セビージャ3-0レアルマドリード
・第7節・9月28日 アトレティコマドリード0-0レアルマドリード(引分)
・第8節・10月5日 アラベス1-0レアルマドリード
・第9節・10月19日 レバンテUD2-1レアルマドリード
・第10節・10月27日 バルセロナ5-1レアルマドリード

 レアルはこの5試合の間に、UEFAチャンピオンズリーグでも戦っています。
・UEFA-CL・GL 10月1日 CSKAモスクワ1-0レアルマドリード
・UEFA-CL・GL 10月22日 レアルマドリード2-1ヴィクトリア・プルゼン

 以上の7ゲームで、1勝5敗1引分というのが、レアルの成績となります。

 世界屈指のビッグクラブであり、世界中に居る数多くのファン、「レアルマドリードこそ世界一のクラブ」と信じているファン、にとっては「耐えられない成績」とも言えそうです。
 特に「エル・クラシコ」における大敗は、こうした一連の事態の象徴的な出来事になっていると思います。

 当然のように、フレン・ロペテギ監督への風当たりも強くなりました。
 エル・クラシコの大敗後、地元紙の「マルカ」は「ロペテギ監督の解任、後任にはアントニオ・コンテ氏が有力」と報じ、続いて29日、クラブから「解任」が発表されたのです。

 今春、スペイン代表監督とレアルマドリード監督の間で揺れ動き、ワールドカップ2018開幕直前にスペイン代表監督を解任されてしまったロペテギ監督は、レアルでも僅か4ヵ月間で解任されてしまったのです。

 「レアルマドリード程のクラブでもこうなるのか」と改めて感じます。

 チームスポーツは、一度歯車が狂い出すと、容易には止められないことを如実に示す事象なのでしょう。
スポンサーサイト
[9月6日・フースバルアレーナミュンヘン]
フランス0-0ドイツ

[10月13日・アムステルダムアレナ]
オランダ3-0ドイツ

[10月16日・スタッドドフランス]
フランス2-1ドイツ

 第1回UEFAネーションズリーグのグループリーグも半ばを過ぎました。
 リーグA・グループ1も、全6ゲームの内4ゲームを終えたのです。

 ここまで、フランスチームが2勝1引分で首位、オランダチームが1勝1敗で続き、ドイツチームが2敗1引分で3番手となっています。
 
 緒戦ホームでフランスと引分けたドイツでしたが、第2戦はアウェイでオランダに完敗。第3戦もアウェイでフランスに逆転負けを喫しました。

 ドイツ代表チームが「連敗」するのは、2000年以来18年振りと報じられています。
 
 ワールドカップ2018大会前は、優勝争いの本命と見られていたドイツチームが、すっかり「勝ち方を忘れた」状態になっているのです。

 これは、とても不思議な状態に観えます。

 というのは、2016年9月から2017年10月にかけて行われた、ワールドカップ2018欧州予選のグループCにおいて、ドイツチームは10戦10勝という圧倒的な強さで、予選突破を果たしています。
 この頃のドイツチームは、まさに世界最強の名を欲しい儘にしていました。

 グループCの10ゲームでは、得点43・失点4という、1試合4点強の凄まじい得点力と、失点は2ゲームで1点以下という強力な守備力で、「全く隙の無いチーム」と称されていたのです。
 イタリアチームやオランダチームが敗退した、とても熾烈な予選の中で、ドイツチームは「全参加チーム中唯一の10戦全勝チーム」だったのですから、本大会の優勝候補筆頭に挙げられたのも、無理もないというか自然なことでした。

 1年前まで「負けることを知らなかった」チームが、1年も経たないうちに、「勝ち方を忘れた」というのですから、摩訶不思議なことだと感じます。

 もちろん、ワールドカップ2018で初めてと言って良い「グループリーグGL敗退」を経験したことは、ドイツチームにとっては衝撃であったことでしょう。
 そのショックが尾を引いているという見方は、妥当なものだと思います。

 とはいえ、ではワールドカップ2018欧州予選から、ワールドカップ2018本大会までの間に、ドイツチームに何があったのか、ということになってしまい、謎は全く解明されていないのです。

 ドイツ代表チームが、チーム史上屈指の「苦境」に立っていることは間違いないのでしょう。

 あのゲーリー・リネカー選手(イングランド代表として48ゴールを挙げた世界的なフォワードFWプレーヤー、Jリーグ名古屋グランパスエイトにも一時期所属)が、「フットボールとは、22人がボールを奪い合い、最後はドイツが勝つスポーツ」という有名な言葉を残しています。

 「安定した強さ」において他の追随を許さないドイツチームが、「信じられないような迷走」をしているのですから、サッカーというのは難しいスポーツなのです。
[10月27日・第4戦・ドシャ―スタジアム]
ボストン・レッドソックス9-6ロサンゼルス・ドジャース

 6回を終え、ドジャースが快勝するゲームに観えました。
 試合の流れは完全にドジャースに有ったのです。

① 前半は第3戦と同様の投手戦

 ドジャース先発のヒル投手、レッドソックス先発のロドリゲス投手、両投手は良く投げました。
 ヒル投手のカーブの前に、ボストン打線は手も足も出ない様子でしたし、ロドリゲス投手のキレの良いストレートと上質なコンビネーションも見事でした。

 特に、ボストン打線は、第3戦から「沈黙状態」に入っていましたから、ドジャースとしてはレッドソックス打線が眠っている間に、勝利を決めておきたいところでした。

② プイグ選手の3ランホームラン

 6回裏、ドジャースにチャンスが訪れました。
 ベリンジャー選手の内野ゴロからのレッドソックスの守備の乱れをついて1点を先取。
 続くプイグ選手が、ロドリゲス選手のストレートをレフトスタンドに突き刺しました。
 打った瞬間にそれと分かるホームラン。

 リーグチャンピオンシップシリーズでも観られた、プイグ選手の勝負強い打撃でした。
 以前も書きましたが、ヤシエル・プイグはドジャースのムードメーカーですから、ベンチはもちろんとして、ドジャースタジアムを埋め尽くしたドジャースファンも「お祭り騒ぎ」となりました。

 「自慢のブルペン陣」を考慮すれば、このまま「4-0」でドジャースが勝つと、誰もが信じて疑わない空気が、スタジアム全体に漂ったのです。

 第3戦「歴史的延長戦」を制した勢いそのままに、ドジャースがシリーズの流れをも掴んでいるように観えました。

③ モアランド選手の3ランホームラン

 ところが7回表、先発のヒル投手とリリーフのアレクサンダー投手がひとつずつ四球を与えての1・2塁から、ボストンの代打モアランド選手がライトスタンドに3ランホームランを放り込みました。
 ドジャースのライトフィールダー・プイグ選手が一歩も動けない、大きな当たりでした。

 レッドソックスファンは全米中に居ますから、この日のドジャースタジアム、54000人以上の観客を飲み込んだスタジアムにも、かなりの数のレッドソックスファンが居たわけですが、そのファンが大声援を送りました。
 そしてドジャースのプレーヤーやファンは、「何かおかしいぞ」と感じ始めたのです。

 「快勝」であるはずのゲームに、暗雲が漂い始めたという感じでしょうか。

④ ジャンセン投手が再び被弾

 ドジャースは8回からクローザのジャンセン投手をマウンドに送りました。
 昨日のゲームで2イニングを投げているジャンセン投手でしたが、ロバーツ監督は再び2イニングを任せたのです。

 そして8回表、ジャンセン投手はピアース選手に同点ソロホームランを浴びてしまいました。
 昨日に続いての被弾でした。

 当たりが止まっていた、ボストンの中軸打者ピアース選手のホームランは、レッドソックス打線が目を覚ますきっかけとなりました。

⑤ 9回表の怒涛の攻め

 持ち味であるカットボールのキレが悪く、球速も不十分というジャンセン投手では抑え切れないと見て、ドジャースは9回表、フローロ投手をマウンドに送りました。

 延長戦でもないのに、クローザの後にさらに投手を投入するということ自体が異例のことですので、これでは「抑え切れない」と感じました。
 フローロ投手→ウッド投手→前田投手と繋いだドシャースブルペン陣でしたが、レッドソックス打線の餌食となり5点を献上しました。

 前夜に続いて登板した前田投手も、前夜に比べればストレート・スライダー共にキレが不足していましたから、「目を覚ました」ボストン打線には歯が立ちませんでした。

 結果として見れば、8回からジャンセン投手を投入したドジャースベンチの作戦ミスが最大の敗因に観えますが、9回裏の守備におけるレッドソックスのキャッチャーの様子を観れば、「両ベンチ共にギリギリの人繰りの中で戦っていること」は間違いありませんので、ベンチ采配の巧拙と言うより、「チーム力の差」と考える方が自然なのかもしれません。

 いずれにしても、ドジャースにとっては「痛恨の逆転負け」でした。

 総合力で上回るレッドソックスを相手に、このゲームを4-0あるいは4-1で勝利して、2勝2敗のタイとすることができれば、シリーズを振り出しに戻すことができたのですが・・・。

 レッドソックスが3勝1敗と、2018年のワールドチャンピオンに王手をかけました。

 このままレッドソックスが押し切ると思います。

 ドジャースにとっては「奇跡の3連勝」しか道が無くなってしまいました。
[第1戦・10月27日・マツダスタジアム]
広島カープ2-2ソフトバンクホークス
(延長12回・規定により引き分け)

 2018年の日本一チームを決める日本シリーズ第1戦は、両チーム総力を挙げてのゲームとなり、12回を戦い切って引分けました。
 4時間38分の激闘。

 スピード十分な好プレーの応酬、何とも言えない緊張感に溢れた試合は、さすがに「日本プロ野球最高のゲーム」でした。

 初回にカープが2点を先制し、5回ホークスが2点を挙げて追い付きました。
 カープが8投手、ホークスが7投手を繰り出しての攻防は、見応え満点の展開でした。
 両チームの力量が「互角」であることを示した試合とも言えそうです。

 日本シリーズ緒戦の引分けは1986年以来32年振りと報じられています。
 両チーム合わせて「44選手」が登場したのは、史上タイ記録とのことです。

 ある意味では、両チームとも「手の内を披露した」試合でもあったと思います。

 交流戦が有るとはいえ、リーグが異なる両チームにとっては、貴重な情報を入手することが出来た試合であったと思います。
 12回の激闘で得られた「膨大な情報」を、どちらのチームが上手く、第2戦以降に活かして行くのでしょうか。

 その「情報活用力」がシリーズの帰趨を決めることになるかもしれません。
 10月18日から21日にかけて、韓国のナインブリッジコースで開催された、ザCJカップ大会2018は、ブルックス・ケプカ選手(アメリカ)が4日間通算267打・21アンダーパーの好スコアで優勝しました。
 ケプカ選手はPGAツアー5勝目、2017年の全米オープンでメジャー初制覇を果たして以降、安定したプレーが続いている印象です。現在のPGAツアーの主役のひとりと言って良いでしょう。(この優勝で世界ランキング1位となりましたから当然と言えば当然ですが)

 さて、このトーナメントの最終日、最終的には3位タイに入ったライアン・パーマー選手(アメリカ)が素晴らしいプレーを披露しました。
 前半9ホールを3バーディ・ノーボギーの33打でクリアしたパーマー選手は、後半12番ホールから最終18番ホールまで「7ホール連続バーディ」としたのです。

 ショットが悉くピンに絡んでの結果というよりは、パットが「入り捲った」連続バーディという印象です。4~7m位の易しくは無いパッティングが、面白いように入りました。

 後半は「29打」のロースコアプレーであり、18ホール通算62打という新コースレコードでした。

 ハーフ20打台のプレーというのは、これまでも何度かテレビ画面で目にしましたけれども、多くの場合にはイーグルを交えてのもので、「7連続バーディ」というのは記憶にありません。
 痛快なプレーであったと感じます。

 このトーナメントにおけるナインブリッジコースは、とても良く整備されていて、フェアウェイFWも芝が綺麗に揃っていましたから、打ち易い環境だったのでしょう、各選手のショットの度に大きくて長いターフ(この長さに超一流の技を感じます)が飛び、ピンに絡んでいくショットも数多く観られました。

 グリーンも良く出来ていましたし、加えて「ホール周辺に微妙なアンジュレーションが少なかった」ように観えましたから、全体として長めのパットも良く決まりました。「ラインに乗せることが出来れば、しっかり入る」グリーンだったのです。

 従って、パーマー選手以外のプレーヤーにも好スコアが続出していました。
 
 このように、予想できない要素が少なければ、5m以上のパッティングでもポンポン入れて来るというところに「PGAツアーのトッププロの凄い技術」を、改めて感じます。
 グリーンの状態が良ければ、どんどん入るのです。
 
 まっすぐ打つこと(とても難しいことです)はもちろんとして、ライン・強さも含めて、相当数の要素を瞬時に把握して、間違えることなくパットして行く姿は、まさに世界最高水準のプレーでしょう。
 月一ゴルファーには想像もできないような領域です。

 350ヤードを超えるようなドライビングショットも凄いものですが、こうしたパッティングも負けず劣らず凄いものだと感じます。

 凄いショットと凄いパットの両方を具備していなければ勝利することが出来ないのが、PGAツアーなのでしょう。(当たり前のことを書き、恐縮です)
[第3戦・10月26日・ドジャースタジアム]
ロサンゼルス・ドジャース3-2ボストン・レッドソックス
(延長18回・ドシャースのサヨナラ勝ち)

 試合時間という面では「記録ずくめ」のゲームでした。

 ワールドシリーズの最多イニング試合は、過去3度延長14回があったそうですが、このゲームはそれを大きく超えて「18回」まで戦いました。

 MLBの100年を優に超える歴史上、ポストシーズンゲームの最長試合時間も更新したのです。

 「1世紀に1度しか観られない」凄いゲームと言っても良いのでしょう。

 両軍が1本ずつソロホームランを打ち合って、1-1のまま試合は延長に入りました。

 その延長13回の表裏に、両軍ともに守備のミスを犯して1点ずつを失い、2-2となって、延長戦は続きました。

 そして延長15回の裏、前田健太投手がマウンドに上がりました。ドジャースの7人目の投手でした。

 前田投手は、内野安打と四球で無死1・2塁のピンチを招いてしまいます。
 絶体絶命のピンチ。
 前田投手も頻繁に深呼吸をしていましたから、とても緊張していたのでしょう。

 ここでレッドソックスは送りバントに出ました。1死2・3塁として、確実に「1点」を奪おうという作戦でした。
 バスケス選手が三塁方向に慎重にバントしました。
 前田投手は素早くマウンドから駆け下り、3塁に矢のような送球。間一髪アウト。

 目の覚めるようなプレー。
 前田投手のフィールディング能力の髙さを示すプレーでした。

 試合後のインタビューで「何をしてくるのか分からなかったが、1球目からバントの構えをしてくれたので、これは確実にバントさせて、3塁でアウトにしようと思った」と、前田投手はコメントしました。

 高校野球時代から「バントプレーの経験が豊富」な日本人投手の利点も、存分に発揮されたのでしょう。
 「確実にバントさせて」というところが、いかにもという感じがします。
 確かに、バントと分かっていながら、前田投手は「バントがし易いコースに、バントがし易い中速球」を投げ込んだように観えました。
 日本人投手の中でも、取り分けフィールディングに定評のある前田投手にとっては、「バントをしてくれる方がベター」という感じだったのであろうと思います。

 1死1・2塁とした前田投手は、ここから2打者連続三振として、この回のピンチを乗り切りました。
 
 延長15回の裏、ドジャースは得点を挙げることが出来ず、ゲームは16回に進みました。
 16回表も、前田投手はマウンドに上がりました。
 そして、3打者連続三振という見事な投球を魅せました。
 これで、15回から「5打者連続三振」を成し遂げたのです。

 特に、右打者の外角低めへのスライダーのキレは抜群でした。
 前田投手がMLBで戦って行く上での最大の武器であることを明示してくれたのです。

 17回裏には、「代打」としてカーショー投手(選手)が左打席に入るなど、両チームとも残されたプレーヤーは殆ど居なくってきました。
 このまま試合が続けば、「誰が投げ、誰が打つのか」分からない状況が予想されるところまで来ていたのです。

 そして18回裏、マンシー選手がイバルディ投手の投球を捉え、レフトスタンドにサヨナラホームランを打ちこんで、さしもの死闘も幕を閉じました。

 このゲームを落とすようなことが有れば、今シリーズ3連敗となり、ワールドチャンピオンが絶望的な状況になる所でしたから、ドジャースにとっては「MLB史上・ワールドシリーズ史上に残るロングゲーム」を戦ったことはもちろんとして、「勝利し1勝2敗」としたことが、とても大事であったことは言うまでも有りません。

 サヨナラ勝ちの勢いを利しての、ドジャースの反撃が期待されるところです。
 10月28日、東京競馬場芝2000mコースで開催される、第158回天皇賞(秋)競走G1の注目馬検討です。

 天皇賞(秋)が3200mから2000mに短縮されたのは1984年ですから、30年以上の月日が流れました。
 1938年から1983年までの46年に及ぶ3200mレースの歴史にはまだ及びませんけれども、相当の歴史を積み上げて、「古馬中距離の王者」を決めるレースとして定着してきていると感じます。

 2018年も良いメンバーが揃いました。
 まさに、現在の中央競馬を代表する中距離馬が顔を揃えたのです。

 従って、このレースは紛れの少ない「力勝負」になるでしょう。
 「力量とコンディション」によって、結果が出てくると考えます。

 さて、注目馬です。

 第一の注目馬は、4枠4番のレイデオロ。
 言わずと知れた2017年の日本ダービー馬。2017年のジャパンカップ2着以降勝ち切れないレースが続いていましたが、前走・オールカマーG2でアルアインとの叩き合いを制して優勝しました。競り合いにも動じなかったという精神面の強さを高く評価したいと思います。

 第二の注目馬は、4枠5番のスワーヴリチャード。
 前述のレイデオロの日本ダービーの2着馬にして、4歳となって本格化した印象です。前走・安田記念G1の3着は距離が少し足りなかったという感じですので、2000mはピッタリでしょう。

 第三の注目馬は、5枠7番のアルアイン。
 2017年の皐月賞馬ですから、2000mへの適性は十分。前走はレイデオロと互角の勝負を演じました。このところなかなか勝てていませんが、G1の上位常連の強さは本物でしょう。勝ち負けのレースを魅せてくれると思います。

 今回は、以上の3頭に注目します。

 強豪古馬による「骨太のレース」が期待されます。
[第1戦・10月23日・フェンウェイパーク]
ボストン・レッドソックス8-4ロサンゼルス・ドジャース

[第2戦・10月24日・フェンウェイパーク]
ボストン・レッドソックス4-2ロサンゼルス・ドジャース

 2018年のワールドシリーズWSは、レッドソックスの2連勝で幕を開けました。

 先攻・後攻の有るベースボールにおいて、「点の取り合い」となり、レッドソックスの得点力がドジャースに勝っているという展開の2ゲームでしょう。

 第1戦、1回裏、レッドソックスの1番打者ムーキー・ベッツ選手と、ドジャースの大エース・クレイトン・カーショー投手の対決が象徴的でした。
 粘ったベッツ選手が、最後はセンター前に運んだのです。

 「ベッツ選手が出塁してホームに帰ってくる」というのが、2018年のレッドソックスのプレーでした。(ベッツ選手は今季アメリカンリーグAL得点王です)
 ワールドシリーズの舞台でも、自分達のパターンで戦って行けることを、この対決で示したのです。
 
 また、ボストンの上位打線は良く当たっています。
 第1戦は、1~4番で7安打。第2戦は4安打。1番ベッツ選手、2番ベニンテンディ選手、3番ピアース選手、4番D.J.マルティネス選手というラインナップは、とても強力で好調を維持している感じです。
 「1~3番が出塁して4番で返す」という日本の野球の様な展開がとても効果的なシリーズとなっています。

 この1~3番の特徴は「大きくない」ということでしょうか。3プレーヤーとも身長175cm~180cmと、MLBの野手の中では「普通」あるいは「少し小さい」サイズなのですが、どの選手もとても粘り強く、好打の持ち主です。
 そこに「勝負強さの塊」たるマルティネス選手(今季AL打点王)が控えているのですから、ボストンの得点力は半端なものではありません。

 一方のドジャースは、第1戦でカーショー投手が4イニング・5失点で降板しては、分が悪い。
 第2戦のリュ・ヒョンジン投手も4と2/3イニング・4失点と、レッドソックスの強力打線を抑えきれませんでした。

 レッドソックスにとっては、第2戦先発のデビット・プライス投手の6イニング・2失点の好投も大きかったと感じます。
 ブルペンも、ケリー投手、イオバルディ投手、クローザのキンブレル投手が、それぞれ1イニングを零封するという「理想的な継投」が実現しています。

 第2戦までは、投打ともに「レッドソックスが一枚上手」というシリーズ展開となりました。
 カーショー投手、リュ投手で連敗のドジャースにとっては苦しい展開と言わざるを得ません。

 ホーム・ドシャースタジアムに戻っての、ドジャースの巻き返しが期待されます。
 モーリスは2016年の天皇賞(秋)を制覇しました。
 2着のリアルスティールに1・1/2馬身差を付けての圧勝でした。

 このレースに限らず、古馬になってから=2015年と16年のモーリスは、まさに「驚異的な」強さを示したのです。
 この2年間は、11戦9勝・2着2回という全連対でしたし、G1レースを6勝しています。

 G1・6勝は以下の通り。

① 2015年6月7日 安田記念 1600m
② 2015年11月22日 マイルチャンピオンシップ 1600m
③ 2015年12月13日 香港マイル 1600m
④ 2016年5月1日 チャンピオンズマイル 1600m
⑤ 2016年10月30日 天皇賞(秋) 2000m
⑥ 2016年12月11日 香港カップ 2000m

 このG1・6勝の内、海外(香港)のG1が3勝含まれています。

 2015・16年のモーリスは、日本国内はもちろんとして、香港でも無敵の強さを魅せたのです。

 2歳から3歳にかけては「準オープン」クラスのレースに出走していたモーリスが、4歳の1月に若潮賞(1600m)、スピカステークス(1800m)の特別レースを連勝して、ミラクルな2年間をスタートしました。
 以降は、1600~2000mで無類の強さを示す「中距離の鬼」に変貌したのです。

 父のスクリーンヒーローも晩成型でしたが、モーリスもまさに大器晩成を受け継いだのでしょう。

 モーリス号、父スクリーンヒーロー、母メジロフランシス、母の父カーネギー。通算18戦11勝(国内15戦8勝、海外3戦3勝)。主な勝ち鞍は、前述のG1・6勝。母の父カーネギーは1994年の凱旋門賞馬です。モーリスは、カーネギーのブルードメアサイアーとしての代表馬ということになります。

 モーリスは、2017年から北海道安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬としての活動に入りました。オーストラリアとのシャトル種牡馬ともなっていると報じられています。
 その産駒のデビューが、とても楽しみです。

 それにしても、4歳以降2年間のモーリスの強さは、日本競馬史上屈指のレベルでしょう。
 「信じられない程に強かった」と感じます。
 アメリカ合衆国・ニューヨーク州・クーパーズタウンのベースボール殿堂博物館に、大谷翔平選手が今季公式戦で使用したヘルメット、脛当て、肘当てを寄贈したと、10月11日に報じられました。

 ベースボール殿堂博物館からの依頼に応じたものだそうです。

 「殿堂博物館に自身が使った道具が展示されること」は、MLBでプレーする全てのプレーヤーの憧れの的であることは言うまでもありませんが、そこに「デビューしたてのルーキープレーヤーのアイテム」が展示されるのは、異例のこととなります。
 ましてや「複数のアイテム」ともなると、極めて異例ということでしょう。

 大谷選手・投手は、今季4月にMLB初登板・初勝利を飾った際に、その時に使用した「帽子」を既に寄贈していると伝えられていますから、4アイテムが殿堂博物館に寄贈されたことになるのです。(立派な「大谷コーナー」ができそうです)

 これは、先発投手として、打者として、いわゆる「二刀流での活躍」が、殿堂博物館から高く評価されたことを明確に示す事実でしょう。

 それは、取りも直さず、「1世紀以上ぶり」という活躍の連続に、アメリカのベースボールファンが大注目し、大絶賛していることの表れでもあります。

 既に「伝説」となった感のある「MLB2018年シーズンの大谷翔平」ですが、2019年シーズン以降、この「伝説」をどんどん上積みして行ってほしいものです。
 10月20日からハンガリーのブダペストで開幕した、レスリングの世界選手権大会3日目となる22日、嬉しいニュースが飛び込んできました。

 フリースタイル男子65kg級で乙黒拓斗選手(19歳、山梨学院大)が優勝を飾ったのです。
 19歳10ヵ月での世界選手権優勝は、1974年高田裕司選手(現、日本レスリング協会専務理事)の20歳6か月の記録を塗り替えた、日本選手の最年少世界一の記録となりました。
 伝説となっている感のある高田裕司選手の記録を塗り替えたというのは、まさに快挙でしょう。

 乙黒選手は、決勝でプニア・バジラン選手(インド、8月のアジア大会王者)を16-9で破りました。
 決勝では、途中で脚を痛め苦しい展開となりましたが、終始リードしたまま6分間を戦い抜くという、堂々たる勝利でした。

 この3日目は、フリースタイル男子57kg級の高橋侑希選手と同92㎏級の松本篤史選手が3位・銅メダルに輝きました。
 共に素晴らしい成績ですが、特に松本選手は、日本が苦手としている重量級での世界大会における久々(1988年ソウル五輪の太田章選手・90kg級以来)のメダル獲得でした。
 日本選手が重量級でも十分に戦えることを明示してくれたのです。

 更に女子でも、59㎏級の川井梨沙子選手と55kg級の向田真優選手が、共に決勝進出を決めています。

 日本チームが大活躍した3日目となったのです。

 このところ「パワハラ騒動」に揺れ、8月のアジア大会ではやや元気が無かった日本チームですが、世界選手権2018では見事な戦いを披露しています。

 この勢いで、「日本レスリング」の強さを、世界に示していただきたいものです。
 10月11日~14日、横浜カントリークラブCCを舞台に開催された2018年の日本オープンは、4日目・最終日を首位でスタートした稲森佑貴選手(24歳)が68打でクリアして、2位のショーン・ノリス選手に2打差の通算270打・14アンダーパーのスコアで優勝しました。

 稲森選手は、史上8人目のツアー初優勝→日本オープン制覇を達成したのです。

 凄い飛距離を有するわけでは無く、ミラクルなパッティングを持ち味とするわけでもない稲森選手ですが、「ティーイングショットの正確性」でラウンドを構築しました。
 これは「極めて正確」で、最終ラウンドでもパー3を除く全てのホールで、ティーショットがフェアウェイFWをヒットしました。

 FWが広めの横浜CCといっても、「日本オープンのセッティング」のもとでは驚異的な安定感と言って良いでしょう。

 身長169cm・体重69kgという、日本人プレーヤーの中に入っても小柄な稲森選手ですが、この「正確性」で、日本ゴルフ最高峰の大会を制しました。

 海外ゴルフのプレーヤーのタイプであれば、かつてのジーン・リトラー選手やゲーリー・プレーヤー選手を思い出させるタイプでしょうか。(古過ぎるとお叱りを受けそうですが・・・)
 
 我が国にもこのタイプ、「精密機械タイプ」のプレーヤーが登場したのです。

 稲森佑貴選手の今後の活躍が期待されます。
[10月20日・NLCS第7戦・ミラーパーク]
ロサンゼルス・ドジャース5-1ミルウォーキー・ブリュワーズ

 最終の第7戦まで縺れ込んだ、ナショナルリーグNLのリーグチャンピオンシップシリーズCSは、2本のホームランで5点を挙げたドジャースが、ブリュワーズを振り切ってリーグチャンピオンに輝き、ワールドシリーズに駒を進めました。
 ドジャースは2年連続23回目のNLチャンピオンとなったのです。

 第6戦を勝ち、3勝3敗としたブリュワーズが、ホームで戦う第7戦でしたので、互角の両チームとはいえ、ブリュワーズにやや分があるかと観られていましたが、ドジャースは好打・好守でゲームの主導権を握りました。

① 1回・2回は今シリーズ不振のプレーヤーが活躍

 1回裏、ブリュワーズの2番打者、今シリーズ不振をかこっていたイエリッチ選手が、右中間にホームランを放ちました。
 立ち上り、「ボールが来ている」ように観えた、ドジャース先発ビューラー投手の速球にやや詰まったかに観えましたが、打球はドジャースライトフィールダー・プイーグ選手のグラブの上を超えて、ギリギリにフェンスをも超えました。

 第6戦勝利の勢いをそのまま受け継いだかのような、イエリッチ選手のホームランでしたから、ミラーパークは大歓声に包まれました。

 そして2回表を迎えます。
 この回先頭の4番マチャド選手が打席に立つと、ミラーパークは「地鳴りのようなブーイング」に包まれました。
 第4戦、1塁手のアギラール選手の脚を「わざと蹴った」ように観えるプレー、MLBから1万ドルの罰金を科されたプレーに対するブーイングです。
 第6戦から続くこのブーイングの音はとても大きく、とても響くものでした。

 今シリーズの前半は活躍が目立ったマチャド選手でしたが、第6戦以降は鳴りを潜めていましたから、存外このブーイングが堪えているのかなとも感じました。

 そのマチャド選手が三塁前にバントヒットを決めたのです。
 メジャーリーグでは滅多に観られない、大型中軸プレーヤーのバントヒットでした。

 続く5番のベリンジャー選手が、右中間スタンド深いところへ2ランホームランを放ちました。これは会心の当たりでしょう。
 今シリーズ全くの不振であったベリンジャー選手から、会心のホームランが飛び出したのです。

 イエリッチ選手のホームランで傾きかけていたゲームの形勢を、一気に引き戻した大ホームランでした。

 第7戦の1回と2回は、今シリーズ不振であった選手達が結果を残し、ゲームを動かしたのです。

② 5回裏、テイラー選手の超ファインプレー

 第7戦の帰趨に最も大きな影響を与えたプレーを選定するとすれば、このファインプレーでしょう。
 勝敗を決めたファインプレーと言っても良いと思います。

 ドジャースの先発ビューラー投手は、初回こそイエリッチ選手にホームランを許しましたが、以降はしっかりと立ち直りました。
 158km/h前後のストレートが良く決まり、ブリュワーズに連打を許しません。
 5回裏も2アウトを取り、このまま5回を投げ切るかに観えましたが、1番のケイン選手(このところの好調さを示しました)に2ベースヒットを浴びてしまいます。

 ここでロバーツ監督がベンチを出て、ビューラー投手は降板となりました。
 4イニングと2/3、73球、被安打6、奪三振7、与四死球0、失点1の好投でしたので、レギュラーシーズンなら続投もあったかもしれませんが、さすがにポストシーズン・リーグチャンピオンシップシリーズ第7戦ともなれば、交替は自然なことでしょう。
 
 続く打者は、第一打席でホームランを放っているイエリッチ選手ですから、ロバーツ監督は「左」のウリーヤス投手をマウンドに送りました。
 MLBでは「左投手対左打者」は、左投手が相当有利というのが定説になっています。
 あの大谷翔平選手も、相手チームの先発が左となれば、ベンチスタートが多かったのです。

 さて、イエリッチ選手VSウリーヤス投手の対戦は、イエリッチ選手が意地を見せました。NLの首位打者・打点2位・本塁打3位という「あわや三冠王」という好成績を残し、2018年シーズンのNL・MVP有力候補としての意地です。
 レフトフェンス際に大飛球を放ったのです。「抜けた」と感じました。

 ところが、この大飛球を、レフトフィールダー・テイラー選手が、背走し体を一杯に伸ばして、グラブの先で好捕したのです。
 スーパーキャッチでした。

 この打球が抜けていれば、2塁に居たケイン選手がホームインして2-2の同点となり、ブリュワーズにとってはチャンスが続きましたから、ゲームの帰趨は全く分からないものとなっていたことでしょう。
 ホームの大声援も、一段と威力を発揮していたと思います。

 しかし、それら全てをテイラー選手の美技が抑え込みました。
 ミラーパークは静まり返ったのです。

③ 6回表、プイーグ選手の3ランホームラン

 実質的に試合を決めたのは、このホームランでした。

 MLBのプレー構成を変革しつつあるとも言われている、ブリュワーズのカウンセル監督ですが、その特徴でもある小刻みな投手リレーが、6回表にも観られました。

 この回、3イニングを抑え切ったヘイダー投手に代えて、マウンドにセデーニョ投手を送り込みました。最初から、この回先頭のマンシー選手ひとりを抑えるための登板だったのです。

 ところが、セデーニョ投手はマンシー選手にヒットを許してしまいます。その役割期待に応えられなかったのです。

 直ぐにジェフレス投手にスイッチされました。

 ジェフレス投手は、ヘイダー投手らと共に、2018年のブリュワーズの快進撃を支えてきた看板投手です。カウンセル監督としては「自慢の投手陣」を繋いで、1点差のまま終盤の反撃に望みをかける戦略だったのでしょう。

 しかし、ジェフレス投手は続くターナー選手にヒットを許して、無死1・2塁というピンチを招きました。
 続くマチャド選手はライトフライに打ち取って、1死1・2塁。
 続くベリンジャー選手を2塁ゴロに打ち取って、2死1・3塁と、何とか2アウトまで漕ぎつけました。

 そして打席に6番のプイーグ選手を迎えたのです。

 プイーグ選手は、「馬」と称される筋骨隆々(特にお尻の筋肉)のプレーヤーです。喜怒哀楽を表情や行動に露わにするタイプのアスリートでもあり、ある意味ではドジャースのムードメイカーとも言えるプレーヤーですが、一方で「やや淡白なプレー」も指摘されています。

 そのプイーグ選手が、ジェフレス選手の外角スライダーを見事に弾き返しました。
 打った瞬間にバンザイのような仕草を披露しましたから、余程手応えが良かったのでしょう。
 打球は、左中間スタンドに一直線、ライナーで飛び込みました。

 1塁ベース近辺でホームランを確認してからのプイーグ選手の喜び様は大変なもので、ホームベースを踏んでからは、大声を出してベンチに戻り、ベンチの中でも大声を出して「喜びを爆発」させました。
 静まり返ったミラーパークに、ドシャースの選手達の歓声が響き渡りました。

 その爆発に見合うだけの、「値千金の一発」だったのです。

 ドシャースのロバーツ監督は、7回裏2死からクローザーのジャンセン投手をマウンドに送りました。
 クローザーを7回から送るというのは、MLBでも滅多に観られないことで、クローザーに「7.つのアウト」を期待するというか、任せるというのは、2イニング位なら投げられるジャンセン投手といっても、やや荷が重いのではないかと感じました。

 さすがにジャンセン投手は、7回裏、8回裏をピシャリと抑えました。
 4つのアウトの内3つが三振でしたから、ブリュワーズ打線は「手も足も出なかった」のです。

 ミラーパークは、静まり返りました。
 ここでNLCSが行われているとは、信じられない程の「静けさ」でした。

 一方で、8回裏辺りから、ドジャースのブルペンではカーショー投手のピッチが上がりました。
 「まさか、9回裏にクレイトン・カーショーを投入するなんてことは無いだろう・・・」と思いましたが、カーショー投手はガンガン投げ込んでいます。完全に登板の準備なのです。

 9回表のドジャースの攻撃で、ジャンセン投手に代打が出されましたから、投手交代が決まりました。
 そして9回裏、カーショー投手がゆっくりとライト側からマウンドに上がったのです。

 静まり返ったミラーパークには「驚きの空気」が漂いました。

 カーショー投手は、淡々と、ある意味では「簡単に」3アウトを取ったように観えました。

 カーショー投手のこの日のクローザーとしての登板には、謎が多いと感じます。

 確かに、このゲームのブルペンの一員としてカーショー投手は登録されていましたから、ロバーツ監督はゲーム前から「今日はカーショーで締めよう」と考えていたのかもしれません。

 一方で、ワールドシリーズを考えれば、大エース・カーショー投手は「初戦の先発投手候補」でしょう。
 その緒戦は10月23日に迫っているのです。僅か「中2日」で先発させるのでしょうか。
 「十分な休息」という面からは、この登板は有害な物の様に観えます。

 私には、この登板は「カーショー投手が強く希望したもの」に観えます。

 ドジャースの大看板である、クレイトン・カーショー投手から「どうしても投げたい」と言われれば、ロバーツ監督としても断ることは難しいでしょう。

 であるとすれば、カーショー投手としては「20日にクローザーとして登板することが23日の先発に有益である」と判断したことになります。

 さて、MLB2018年ポストシーズンのワールドシリーズは、アメリカンリーグALのボストン・レッドソックスとNLのロサンゼルス・ドジャースの対戦となりました。

 MLB屈指の名門チーム同士の対戦です。

 戦力的には、レギュラーシーズン108勝のレッドソックスに分があると見るのが妥当でしょう。
 投打共に、非常に高いレベルのチームに仕上がっています。

 一方で、「2年連続のワールドシリーズ」であるドジャースには、昨年の敗退への反省と、リベンジに向けた強い気持ちがあります。

 ドジャースがレッドソックスと互角以上のワールドシリーズを戦って行くためには、やはり、クレイトン・カーショー投手の「大車輪の活躍」が、絶対に必要だと思います。
 10月5日から7日の第7節を終えて、ブンデスリーガ2018~19の「景色」が観えてきました。
 最近の数シーズンとは、相当に異なる「景色」です。

 順位は、
・1位 ボルシア・ドルトムント 5勝2引分・勝点17・得失点差17
・2位 RBライプツィヒ 4勝1敗2引分・勝点14・得失点差7
・3位 ボルシア・メンヘングラートバッハ 4勝1敗2引分・勝点14・得失点差6
・4位 ヴェルダー・ブレーメン 4勝1敗2引分・勝点14・得失点差5・得点13
・5位 ヘルタBSC 4勝1敗2引分・勝点14・得失点差5・得点12
・6位 バイエルン・ミュンヘン 4勝2敗1引分・勝点13・得失点差4

 2012~13年シーズンから「6連覇中」のバイエルンが、第7節を終えて6位に沈んでいるのは、近時のブンデスリーガにおいては「異変」でしょう。

 バイエルンは、第1節から4節までは連勝し、「いつものようなシーズン」を送っているように観えました。
 ところが、第5節でFCアウグスブルグと1-1で引分けると、第6節のヘルタBSCに0-2で完敗し、第7節もメンヘングラートバッハに0-3で良いところ無く敗れたのです。
 まさに「変調」です。

 カップ戦やチャンピオンズリーグなどへの対応の為に、メンバーを落として臨んだのかといえば、そんなことはなく、第7節もほぼベストメンバーでした。
 レヴァンドフスキ選手、トーマス・ミュラー選手、アリエン・ロッベン選手、ハメス・ロドリゲス選手、ディエゴ・アルカンタラ選手らを揃えた攻撃陣と、マヌエル・マイアー選手やマッツ・フンメルス選手、ヨシュア・キミヒ選手らを並べた守備陣を持ってして、メンヘングラートバッハに0-3負けというのは、とても違和感が有ります。
 第4節・9月22日から第5節・9月25日の間、この3日間に、「バイエルン・ミュンヘンに何が起こった」のでしょうか。

 一方、首位に立っているドルトムントは「得点力が際立ち」ます。
 第5節の1FCニュルンベルク戦は7-0、第6節のバイヤー・レバークーゼン戦は4-2、第7節のFCアウグスブルク戦は4-3と、「直近3ゲームで15得点」です。アウグスブルク戦ではパコ・アルカセル選手(スペイン)がハットトリック、アルカセル選手はレバークーゼン戦でも2得点と調子を上げています。そして、現時点でリーグ得点王争いのトップに立っているのです。

 2番手のRBライプツィヒから5番手のヘルタBSCまで4チームが勝点14で並び、その下にバイエルンが居るという、近年稀に見る「大混戦」となっているブンデスリーガ。

 久しぶり?の激しい優勝争いが観られそうです。
 10月22日、京都競馬場芝3000mコースで行われる、第79回菊花賞競走G1の注目馬検討です。

 「菊」は難しいレースです。
 多くの馬が未経験の長距離3000mですから、「適性」がレースに行っていきなり出て来ることも多いのです。

 春のクラシックロードの主役達と秋の上り馬の対決という構図は、今年も同じですが、今年は各馬の力量が接近している、つまり軸になる馬を探すのに苦労する年になっています。
 それだけに面白いレースとも言えます。

 さて、注目馬です。

 第一の注目馬は、5枠9番のエタリオウ。
 前走G2神戸新聞杯は、日本ダービー馬ワグネリアンの2着。ワグネリアンが出走しないとなれば、この馬が実力最上位と観ることもできます。4頭出てくるステイゴールド産駒の代表としての活躍が期待されます。

 第二の注目馬は、2枠4番のジェネラーレウーノ。
 前走G2セントライト記念を快勝しました。スクリーンヒーロー×ロックオブジブラルタルの力強い血統に期待します。

 第三の注目馬は、2枠3番のブラストワンピース。
 前走G3新潟記念で古馬を相手に快勝しました。重賞2勝、5戦4勝という安定感もポイントでしょう。ハービンジャーの代表産駒を目指してほしいものです。

 今回は、以上の3頭に注目します。

 菊花賞2018は、日本ダービー馬は出て来ませんが、メンバーが揃ったという印象です。

 「大混戦」のレース展開が予想されますが、最後の100mで抜け出してくるのは、どの馬でしょうか。
 10月5日から7日にかけて行われた第8節を終えて、今季プレミアリーグは稀に見る「大接戦」となっています。

[第8節を終えての順位表]
・1位 マンチェスター・シティ 6勝2引分・勝点20・得失点差18
・2位 チェルシー 6勝2引分・勝点20・得失点差13
・3位 リバプール 6勝2引分・勝点20・得失点差12
・4位 アーセナル 6勝2敗・勝点18・得失点差9
・5位 トッテナム・ホットスパー 6勝2敗・勝点18・得失点差8

 8ゲームを終えて6勝が5チーム、その5チームがいずれもビッグクラブにして優勝候補なのですから、今季のプレミアは「強豪チームによる激しい競り合い」という図式です。

 緒戦・第1節でアーセナルを相手にアウェイで2-0と好スタートを切ったシティは、その後も安定したゲームを続け、第8節ではリバプールと0-0で引分けました。
 接戦の中でも、やはり「本命」という感じがします。

 2番手のチェルシーは、第2節でアーセナルに3-2と競り勝ち、第7節ではリバプールと1-1で引分けました。ワールドカップでも大活躍したエデン・アザール選手が7得点で、得点王争いのトップに立っているのは頼もしい限り。
 
 3番手のリバプールは、第5節でスパーズを2-1で破りました。サディオ・マネ選手(セルビア)、モハメド・サラー選手(エジプト)、ダニエル・スターリッジ選手を擁する攻撃陣が、徐々に調子を上げている感じがします。

 4番手のアーセナルは、第1節と2節を、シティとチェルシーに連敗という厳しいスタートを切りましたが、その後は6連勝。ピエール・エメリク・オーバメヤン選手(ガボン)やメスト・エジル選手らを擁する攻撃陣に期待がかかります。

 5番手のスパーズは、第4節でワトフォードに1-2で手痛い敗戦を喫し、第5節でリバプールに敗れ連敗となりましたが、それ以外はキッチリと勝ち切っています。序盤の段階で「もし」は無いのでしょうが、もしワトフォードに勝っていれば、首位に立っていたのです。
 ワールドカップ2018でも大活躍したハリー・ケイン選手を中心とした攻撃は迫力十分です。

 「ビッグクラブ同士による潰し合い」となっているプレミア2018~19は、眼が離せない展開となって来ました。

[10月17日・ドシャースタジアム]
ロサンゼルス・ドシャース5-2ミルウォーキー・ブリュワーズ

[10月17日・ミニッツメイドパーク]
ボストン・レッドソックス8-6ヒューストン・アストロズ

 ナショナルリーグNLのリーグチャンピオンシップシリーズ第5戦は、ドジャースが先発クレイトン・カーショー投手の好投もあって、ブリュワーズを押し切り、対戦成績を3勝2敗として、NLチャンピオンに王手をかけました。

 アメリカンリーグALのリーグチャンピオンシップシリーズ第4戦は、レッドソックスが点の取り合いを制して勝ち切り、対戦成績を3勝1敗として、ALチャンピオンに王手をかけました。

 例年同様に、「一投一打」でゲームの流れががらりと変わる激戦が続いていますが、両リーグともに大詰めに来たのです。

 ALの方は、総合的に観てレッドソックスの方が力量的に僅かに上の印象です。
 アストロズは先発投手陣と、粘り強い打線をベースに「とても負け難いチーム」なのですが、レッドソックスはその上を行っている感じで、アストロズを優しく包み込む舞台である筈のミニッツメイドパークで、レッドソックスが連勝しているのが大きいと思います。

 ALは、このままボストンが押し切ると見ます。

 一方NLは、「互角」の戦いが続きましたが、第4戦1-1からの延長戦をドジャースがサヨナラ勝ちで制して、シリーズの流れが少しドジャースに傾きました。
 加えて第5戦の、大エース・カーショー投手の好投は心強い限りでしょう。
 ポストシーズンに入ってから、「なかなか三振が取れない投球」が続いていたカーショー投手ですが、このゲームでは7イニングで9奪三振と本来の投球に戻りつつある印象です。投球に本来の「キレ」が戻ってくれば、MLB最強投手の力を発揮してくることでしょう。
 もしドシャースがワールドシリーズに進出すれば、「強力な軸」となりそうです。
 
 とはいえ、NLCSの帰趨はまだまだはっきりしないと感じています。
 ミルウォーキーの反撃も十分に考えられますので、今後も「1球でシリーズの流れが変わり得る戦い」が続くものと見ます。

 ALのレッドソックスとワールドシリーズを戦うのは、どちらのチームなのでしょうか。
 10月14日、静岡県三島市民体育館で開催された全日本女子オープン大会・57㎏級で、伊調馨選手が優勝しました。

 決勝も含めた3試合を、いずれもフォール勝ち(緒戦はテクニカルフォール勝ち)という圧倒的な強さを示したのです。

 リオデジャネイロ・オリンピックで前人未到の4大会連続金メダルと言う快挙を成し遂げた後、しばらくは休養の時期が有り、その後は「騒動」に巻き込まれましたから、この大会の伊調選手のプレーは「2年2ヵ月ぶり」でした。

 「ひとまわり細くなった」ように観えました。
 57㎏級に対応して絞ってきたのでしょうが、肝心の筋肉が落ちていないか、余計な心配をしました。
 
 しかし、そのプレー、特にプレースピードは、全盛時に引けを取らないものでした。
 技の切れも、全盛時のままという感じで、決勝の望月選手との試合では、伊調選手の代名詞である「カウンター」が見事に決まりました。相手の攻撃を、自らのチャンスとする伊調選手の技、天才としか言いようのない「技」は、健在なのです。

 この優勝で、伊調選手は12月の全日本選手権大会への出場権を得ました。

 長い休養明けのプレーヤーに心配される「スタミナ」と「パワー」を、今後のトレーニングでどこまで積み上げることが出来るかが、ポイントとなりそうです。

 加えて、伊調馨選手が不在の間に、全日本のトップクラスには新しいプレーヤーが育ってきています。
 当然であり、自然なことですが、「伊調馨、何するものぞ」というプレーヤー達が手ぐすねを引いて待っている、12月の全日本選手権は、見所満載の大会となることでしょう。
[国際親善試合・10月16日・埼玉スタジアム2002]
日本4-3ウルグアイ

 森保ジャパンが、相手ゴール前でのスピード十分な攻撃で4点を挙げて、ウルグアイチームとの競り合いを制しました。

① きびきびした動き

 このゲームに勝利したこと、世界ランキング5位のチームに勝利したことは、もちろん大きな成果ですが、何より良かったのは「日本チームの動き、特に攻撃時の動きが良かったこと」ではないかと考えます。

 高いレベルで、これだけ動くことが出来れば、日本チームは十分に世界と互して戦って行くことが出来るでしょう。

 こういう「生き生きとしたプレー」が、日本代表チームに求められていたものだと感じます。

② ドリブルと動き出し

 ウルグアイのペナルティーエリア付近で、日本チームは効果的なドリブルを繰り出し、相手ディフェンダーの裏側に鋭く飛び出しました。
 中島選手や堂安選手が、縦横無尽に動き回ったのです。

 世界屈指のストライカーを持たないチームとして、世界トップクラスのチームと戦って行く上で、最も求められる動きが出来ていたと思います。
 スピード・俊敏性共に十分なプレーの連続は、これからの日本チームの「あるべきプレー」を示現していました。

③ 相手ゴールキーパーGKのクリアボールを押し込むプレー

 森保ジャパン2点目の大迫選手のシュートと4点目の中島選手のシュートは、相手GKムスレラ選手の好クリアのボールを叩き込んだものでした。

 これまでの日本代表チームに求められていながら、なかなか出来なかったプレー・ゴールを、このゲームでは2度も実現して魅せたのです。相手が世界屈指の守備力と世界屈指のGKを誇るウルグアイ代表チームだったのですから、喜びも一塩。

 2点共に、ペナルティーエリア付近からの威力十分なシュートも素晴らしいものでしたし、そのクリアボールへの反応というか、飛び出しの俊敏性とボールの「将来位置の予測」の的確さは、見事なものでした。

 日本代表チームによる「こういうゴール」を長い間渇望していたのです。

 日韓ワールドカップ2002の決勝、ドイツVSブラジル戦における、リバウド選手のシュートを、ドイツGKカーン選手が弾き、こぼれたボールをロナウド選手が蹴り込んだプレーは、とても有名なプレーであり、あの大会のワールドカップの行方を決めたプレーでしたが、世界トップクラスのゲームでは、こうしたゴールがとても大切なのです。
 
 国際親善試合とはいえ、このゲームにおける森保ジャパンのプレーは、とても気持ちの良いものでした。

 この「動き」さえあれば、我らがサムライブルーは、世界のどのチームと戦っても「試合になる」と感じます。
 とても暑かった2018年の夏がようやく終り、秋競馬が本格化しています。

 G1レースが目白押しの秋競馬ですが、3歳のレースとなればやはり「菊」でしょう。
 クラシックレースの中で「一番強い馬が勝つ」と言われるレースです。

 「菊花賞」の過去10年の勝ち馬を改めて観てみました。

 少し驚かされました。

 勝ち馬が「ふたつのタイプ」に明確に分類されるように観えるのです。

① タイプ1→「菊花賞を勝つために生まれてきたサラブレッド」型

・2008年オウケンブルースリ→3歳の4月デビューで重賞初挑戦が菊花賞。それを勝利しました。その後、重賞をひとつ勝っていますが、その1勝のみ。通算27戦5勝。

・2009年スリーロールス→重賞初挑戦が菊花賞。これを勝利しましたが、その後は0勝。通算12戦4勝。

・2010年ビッグウィーク→重賞2戦目が菊花賞。これを勝利し重賞初制覇。その後、中京の障害未勝利を勝っていますが、平場では0勝。通算26戦5勝。

 2008年~2010年は、皐月賞や日本ダービーとは無縁で、菊花賞に勝つために走っていたように観えるサラブレッドの優勝が続きました。
 菊花賞勝利後は、オウケンブルースリが重賞をひとつ勝っていますが、オウケンブルースリにしてもその1勝のみでした。

・2014年トーホウジャッカル→3歳の5月デビューで重賞2戦目の菊花賞に勝利(重賞初勝利)。その後は0勝。通算13戦3勝。

・2017年キセキ→重賞3戦目の菊花賞を勝ち、重賞初勝利を挙げました。現役ですので、こちらのタイプと決めてしまうのは少し早いのかもしれませんが、春のクラシックレースに縁が無かったというところは共通しています。
 現時点で、菊花賞後は0勝、通算11戦4勝。

 上記の5頭は、春のクラシック路線には間に合わず(あるいは本格化前)、秋の上り馬として菊花賞に臨み、見事に優勝しました。
 そして、「菊」で燃え尽きてしまったかのように、その後は「菊花賞馬に相応しい」好成績を挙げることが出来ませんでした。(キセキはこれから好成績を挙げるかもしれません。凱旋門賞2018への登録も報じられました)

② タイプ2→「日本競馬を代表する強豪馬」型

 春のクラシックでも活躍し、同期で「一番強い馬が勝つ」と言われる菊花賞を勝ち、我が国の競馬を代表する強豪馬として活躍したサラブレッド達です。

・2011年オルフェーヴル→言わずと知れた三冠馬。有馬記念2勝、宝塚記念優勝など、素晴らしい成績を残しました。
・2012年コールドシップ→皐月賞と菊花賞の二冠馬。有馬記念、宝塚記念、天皇賞(春)にも勝利しています。
・2013年エピファネイア→皐月賞と日本ダービーが2着。菊花賞勝利後、ジャパンカップにも優勝しています。

 2011年~13年は「強い菊花賞馬」が続きました。

・2015年キタサンブラック→皐月賞3着、日本ダービー14着でしたが、秋に本格化して「菊」を勝ち、その後は、天皇賞(春)(秋)、ジャパンカップ、有馬記念とG1制覇を続けました。
・2016年サトノダイヤモンド→皐月賞3着、日本ダービー2着ときて菊花賞優勝。その勢いで3歳にして有馬記念も制しました。

 これらのサラブレッドには「国際舞台での活躍」も観られます。日本を代表する競走馬として、毎年のように国際重賞レースに挑戦してきたのです。(ゴールドシップやキタサンブラックは海外で走ってはいませんが、海外の大レース挑戦の計画が有ったものの、コンディション等の関係で遠征しなかった形です)
 オルフェーヴルの2012年・13年のG2フォア賞2勝からの凱旋門賞2着2回は、まさに日本馬海外挑戦のエポックでしょう。

 さて、過去10年間の菊花賞馬をざっと見てきました。
 やはり、「ふたつのタイプ」に分けられると感じます。

 その中間タイプは存在しないように観えるのです。
 加えて「5頭ずつ」の同数で分けられるのですから、ある意味では不思議なことでしょう。

 2018年は、どちらのタイプが勝つのでしょうか。
[10月14日・神宮球場]
読売ジャイアンツ4-0ヤクルトスワローズ

 セントラルリーグのクライマックスシリーズCSファーストステージ第2戦、ジャイアンツの菅野智之投手がノーヒットノーランの快投を魅せました。
 CS史上初の快挙です。

 スワローズを相手に6回までパーフェクトピッチング、7回2死から山田哲人選手との息づまるような対戦から四球を出してしまいましたが、後続をピシャリと締めて、ノーヒッターを達成しました。

 9イニング・113球を投げて、奪三振7、与四球1の完璧な投球でした。

① 「凄み」満点の投球

 このゲームの菅野投手は1回から「打たれる感じがしない」投球を披露しました。

 大谷翔平投手の様な165km/hの速球がある訳では無く、大魔神・佐々木主悦投手の様に落差抜群のフォークボールがある訳でもないのですが、「打者が振り切ることが出来ない投球」だったのです。
 もの凄い決め球がある訳ではない中での好投でしたから、一層「凄み」が感じられました。

 「球威十分」、コントロール抜群の投球だったのです。ヤクルト攻撃陣は、文字通りの「きりきり舞い」でした。
 そうした状況下で、唯一の出塁・四球を選んだのが山田哲人選手であったことが、この記録の重みを増していると感じます。今季も30・30を達成した、ヤクルト打線最強の打者にして、四球を選ぶのが精いっぱいだったように観えました。

 「ザ・投球」と称されるべき、菅野投手の9イニングであったと思います。

② 20世紀の大投手達を髣髴とさせるパフォーマンス

 21世紀になってから、還暦を過ぎたお茶の間のお父さん達からは「6回まで投げればよいとか、100球が目途とか、先発投手が情けない限りだ」という声が上がっていました。
 確かに「投手の分業化」は著しく進んでいたのです。

 しかし、そうした風潮の中で「菅野投手は別」だったのです。

 2018年シーズンの菅野投手のプレー振りは、20世紀の先発投手達、それもとびっきりの大投手達に一歩も引けを取らない、というか、それを超えている感さえ有ります。(いずれも2リーグ制導入以降の記録)

 例えば、「シーズン8完封勝利」

 これは、NPB全体でも1978年の鈴木啓示投手以来の記録ですし、ジャイアンツでは1963年の伊藤芳明投手(10完封)以来55年振りの記録となります。斎藤雅樹投手も江川卓投手も達成できていないのです。

 続いては、「2度目の3連続完封勝利」

 この記録を達成しているのは、金田正一投手(1958年・1965年)、米田哲也投手(1964年・1965年)、バッキー投手(1965年・1966年)の3投手のみ。菅野投手は4人目の達成者です。
 半世紀を経ての達成というのも、素晴らしいことでしょう。

 続いては、「3年連続の最優秀防御率」

 過去に達成しているのは稲尾和久投手(1956年~58年)のみ。菅野投手は史上2人目です。

 続いては、「200イニング超を投げ200奪三振」

 ジャイアンツにおいては、1981年の江川卓投手以来の記録です。

 等々、他にも挙げればきりが無いほどの記録が続きます。
 「お父さん達の嘆き」に、十分以上に応える大活躍でしょう。

③ 28登板、202イニング投球、10完投、8完封、15勝8敗、防御率2.14、200奪三振

 菅野投手は2018年のペナントレースでこうした記録を残し、最多勝・最優秀防御率・最多奪三振の「投手部門三冠」を達成しました。

 「沢村賞」の選考基準7項目を全てクリアしています。
 ミラクルなシーズンを送ったのです。

 菅野智之投手が、現在の「日本プロ野球界最高の投手」であることは、間違いないでしょう。
 ボール犬「わさび」(柴犬、メス、14歳)の引退式が10月8日に行われたと報じられました。

 3歳時、始球式のボールをマウンドに運ぶボール犬としてデビューした「わさび」にとって、11シーズンに渡る活躍に終止符が打たれたのです。

 「わさび」のデビュー戦は、2008年独立リーグの信濃グランセローズ戦でした。
 以降、籠に入れたボールを運ぶ愛くるしさが評判となり、NPBの千葉ロッテ、北海道日本ハム、東京ヤクルト等々の試合に登場するようになり、2013年にはオールスター第3戦(福島・いわきグリーンスタジアム)にも登場したのです。
 「わさび」はオールスター戦出場回数1回を誇る名犬?ということになります。

 さすがに14歳ともなると、年齢的な衰えもあり、今般の引退となったのでしょう。

 NPBのボール犬といえば、その草分け的存在である「ミッキー」(ゴールデンレトリバー、オス)が有名です。
 2005年3月、広島カープVS福岡ソフトバンクのオープン戦で、日本プロ野球初のボール犬としてデビューしました。
 8歳の誕生日目前のことでした。

 「ミッキー」は広島カープ所属のボール犬でした。背番号は111、登場曲はフランダースの犬でした。「ミッキー」は「わさび」と違い、始球式用とは限らず、ボールを運ぶことが仕事でした。デビュー戦?も、3回裏終了後、主審が「来い」と合図すると、ボール3個入りの竹籠を加えてホームベース付近に行ったそうです。

 当然のことながら、ボール犬となるには、場内の大歓声や大きな音に驚かないという資質、とても重要な資質が必須な訳で、目的地に間違いなく籠を運ぶ能力と共に、十分なスキルが要求されます。
 「ミッキー」も「わさび」も高いスキルを具備していたのです。

 「ミッキー」も2006年7月にオールスター戦に登場しています。
 「わさび」は「ミッキー」に続いたということになります。

 「ミッキー」は2007年9月、高齢を理由に惜しまれながら引退しました。
そして、今度の「わさび」の引退により、NPBにはボール犬が居なくなったと報じられています。

 MLBでは、いくつかの球団にボール犬が居ると聞いていますし、中にはボールだけでは無くバットも運ぶ「BatDog」も居るそうです。

 最高峰の技術・体力を保持する選手たちが、人生をかけて戦う「真剣勝負」、プロ野球の試合において、「一服の清涼剤」としてボール犬が果たす役割は、とても大きなものだと感じます。
 「ミッキー」はベースボールカードにも登場し、背番号111のレプリカユニフォームも在ったと聞いていますので、「ファンの発掘」にも寄与していたのでしょう。

 「ミッキー」や「わさび」に続く、ボール犬の登場が待たれます。
 10月12日付・東洋経済オンラインの記事「フェンシング2.0に挑む会長・太田雄貴の奮闘(瀬川 泰祐氏著)」は大変興味深いものでした。

 2017年8月に日本フェンシング協会の会長に就任した太田雄貴氏(北京オリンピック銀メダリスト)を中心とした「大改革」についての記事です。

① 300人から1600人に増加

 2016年に300人だった全日本選手権大会決勝の観客数が、2017年には1600人と5倍以上に増えたとのこと。

 これは、尋常なことではありません。

 全日本選手権大会という歴史と伝統に彩られた大会の観客数が、たった1年で(正確には2017年8月から12月までの僅か4ヵ月間だと思われますが)5倍になるというのは、おそらく、日本選手権大会を実施している全ての競技を含めても初めてのことでしょう。
 歴史の有る大会であればあるほど、「5倍」という大ジャンプは困難を極めると考えられるからです。

 テレビ放送で「LEDを多用した試合」を観ましたが、それも改革のひとつであったことを、この記事で知りました。
 2017年のこの大会に向けて、太田会長を始めとする新執行部は「20以上もの施策を実施した」のだそうです。
 素晴らしい取組です。

② 1000円のチケット料金を5500円にして、2日で完売

 続いて、2018年の全日本選手権大会(12月9日)に向けて、改革が続きました。

 2017年大会では一律1000円だった入場チケットを、2018年大会ではS席5500円、A席4000円、B席2500円として9月に販売し、販売開始後40時間で完売したというのです。全体の70%が発売初日に売れたそうです。

 太田会長の言葉「1000円で売っていた商品を5500円で売るために、どういう付加価値を付けていかなきゃいけないかを考えました・・・」の成果ということになります。

 就任後僅か1年余りで、「必要な付加価値を付けることに成功した」のですから、見事という他は無いと思います。

③ 2018年全日本選手権大会は「東京グローブ座」で開催

 東京グローブ座といえば、新宿区百人町にある演劇・ミュージカル向けの劇場です。
 そこでフェンシングの全日本大会を実施するというのですから、一見破天荒な話でしょう。
 
 昨年1600人の観客を集めた大会にもかかわらず、東京グローブ座の収容人員は703人ですから、熱心なファンから見れば「2人に1人しか入れない」ということになり、チケットに殺到したという面もあるのでしょうが、当然ながら、それも計算の上で会場を選定していることは明らかです。

 いずれにしても「大改革の面目躍如」といったところでしょうか。

 東京オリンピック2020に向けて、日本フェンシング界の挑戦は緒に就いたばかりなのでしょう。
 太田会長以下の今後の取組が、本当に楽しみです。

 当たり前のことを書き恐縮ですが、「どんな組織でも半年・1年で大きく変わることが出来る」のです。
 ひとりの小さな頭では無く、皆の知恵を集めて良く考え、施策を立案し、しっかりとした準備の下で、丁寧に実施すれば、効果が上がるのです。(施策立案、準備、実施のいずれも「ゆっくりしていてはダメ」です。時代が目まぐるしく動いている中では、スピード自体が価値なのです)

 それにしても、「スポーツパワハラ元年」とも言われる2018年のスポーツ界、「見苦しいこと」「聞き苦しいこと」「信じられない程粗末な事象」が多発している状況下、日本フェンシング界では、何と素晴らしい取組が行われていることでしょう。

 「俺は偉いんだ」と威張ってばかりいて、何もしない、或いは、何をやってもピントがずれている、或いは、判定における不正の横行等々、件の人達が「とんでもない存在悪」であることは間違いなさそうです。
 ポストシーズン真っ盛りのMLBですが、2018年のレギュラーシーズン結果にも、眼を向けて行きたいと思います。
 今回は「シーズン安打数」です。

[アメリカンリーグAL]
1位 ウィット・メリフィールド選手(カンザスシティ) 192本
2位 J.D.マルティネス選手(ボストン) 188安打
3位 ニコラス・カステラノス選手(デトロイト) 185安打

11位 ホセ・アルトゥーベ選手(ヒューストン) 169安打

[ナショナルリーグNL]
1位 フレディ・フリーマン選手(アトランタ) 191安打
2位 クリスチャン・イエリッチ選手(ミルウォーキー) 187安打
3位 ニック・マークエイキス選手(アトランタ) 185安打

 両リーグとも、今シーズンは「200安打打者」が誕生しませんでした。
 ALで毎年のように「200安打越え」を示現してきたアルトゥーベ選手が、今季は故障の為137試合の出場に留まったことが大きかったとは思いますが、MLB全体として、「安打数」への拘りが小さくなったことも、理由のひとつにあるのでしょう。

 今シーズンも「全体の三振数が安打数を上回り」ました。
 現在のMLBでは、「長打の試合勝利への貢献度」が高く評価されていますので、三振を恐れることなく長打を狙っていく形の攻撃が、奨励されているように観えます。
 ヤンキースのジャッジ選手が115安打/152三振・27本塁打、オークランドのクリス・デービス選手が142安打/175三振・48本塁打、テキサスのギャロ選手は103安打/207三振・40本塁打といった具合。

 今後MLBにおいては、「シーズン200安打」という指標の価値が、年々下がって行く可能性があるのかもしれません。

 10月3日、読売ジャイアンツの高橋由伸監督(43歳)の今季限りの辞任公表に続いて、11日、阪神タイガースの金本知憲監督(50歳)の辞任が報じられました。

 ジャイアンツとタイガースという、セントラルリーグの老舗名門球団の監督が揃ってユニフォームを脱ぐということになったのです。

 2018年ペナントレースの成績を観れば、ジャイアンツは3位、タイガースは最下位と言うことですが、両監督共、「成績不振」を辞任理由に挙げています。

 また、両監督共に「球団からは来季監督を依頼されている中」での辞任と伝えられました。
 俗な言い方をすれば、「クビになった訳では無く、自ら身を引いた」形です。

 両監督のコメントを見ると、「チーム成績が主要因」と言いつつも、「(監督在任中)しんどかった」という印象が色濃く滲んでいます。
 お二方とも、監督としての仕事がとても辛かったということなのでしょう。
 成績の良し悪しもさることながら、この「辛さ」がお二方に大きなダメージを与えたものと感じられます。

 名門球団の監督が大変な重責であることは言うまでも無いことであり、どんな方が取り組んだとしても「楽しい仕事である筈は無い」のでしょうが、お二人とも「重責を楽しむ部分が小さかった」ということなのかもしれません。

 どんなに辛い仕事でも、全体の10分の1位楽しめる部分、喜べる部分が有れば、なんとか耐えていけるものでしょうが、お二方のコメントからは「常に苦しかった」というニュアンスが伝わってきます。
 その心労蓄積は、私達の想像を大きく超えるものだったのでしょう。

 お二方とも、監督としてはまだ若いので再びユニフォームを着るチャンスがありそうですが、取り敢えずは「お疲れ様でした。しばらくはゆっくりお休みください」という言葉をかけて上げるのが良いのかなと、一野球ファンとして思います。
[アメリカンリーグAL地区シリーズ]
ヒューストン・アストロズ<3勝0敗>クリーブランド・インディアンズ

[ナショナルリーグNL地区シリーズ]
ミルウォーキー・ブリュワーズ<3勝0敗>コロラド・ロッキーズ

[NL地区シリーズ]
ロサンゼルス・ドジャース<3勝1敗>アトランタ・ブレーブス

 2018年シーズンの地区シリーズは、早々に3カードの決着が付きました。

 アストロズVSインディアンズは、3ゲームとも接戦となりましたが、「最後はアストロズが押し切った」印象ですので、アストロズの方が地力が上、特に「先発投手陣の安定感」で上回ったというところでしょうか。

 ブリュワーズVSロッキーズも、3ゲームとも接戦でしたが、3ゲームとも先制したブリュワーズが終始ゲームを優位に進め、終盤の得点で勝ち切ったという形。ロッキーズにとっては、初戦のサヨナラ負けが悔やまれるところでしょう。

 ドジャースVSブレーブスは「互角」と見られていましたが、初戦・第2戦のドジャース先発投手の好投が光りました。2試合連続完封勝ちと言うのは、ポストシーズン地区シリーズではなかなか観られないものでしょう。先に王手をかけられてしまい、ブレーブスとしては一矢を報いるのがやっとでした。

 いずれも、レギュラーシーズンの成績上位のチームが勝ち上がったのです。

 これら6チームのレギュラーシーズンの勝ち数を見ると
・アストロズ103勝-インディアンズ91勝
・ブリュワーズ96勝-ロッキーズ91勝
・ドジャース92勝-ブレーブス90勝

 となっていますから、他地区チームやインターリーグのゲームを踏まえたレギュラーシーズンの成績通りの結果になっている形で、今季は「番狂わせ」が少ないことが分かります。

 残る地区、ALのもうひとつのカードが最期になりました。
ボストン・レッドソックス<3勝1敗>ニューヨーク・ヤンキース

 レギュラーシーズンの勝ち星でも、レッドソックス108勝VSヤンキース100勝となっていますから、こちらもレギュラーシーズン成績上位が勝つという結果となりました。
 ヤンキースは第2戦で意地を見せましたけれども、第3戦の大敗で勢いを失ったのでしょう。

 2018年のMLBポストシーズンは、NLワイルドカードにおいて、ロッキーズ(レギュラーシーズン91勝)がシカゴ・カブス(同95勝)を破った以外は、レギュラーシーズンの勝ち数比較通りの結果となったのです。
 
 さて、ポストシーズン2018は、いよいよAL・NLのリーグチャンピオンシップに突入します。

 このままの傾向が続くとすれば、ALはレッドソックスが、NLはブリュワーズが有利と言うことになりますが、それでは「ポストシーズンゲームの意味が無い」という、極端なご意見も出てきそうです。

 アストロズとドジャースの健闘が期待されますし、両チームにはリーグチャンピオンに輝く実力が十分に有ると感じます。
 
 ニュージーランド代表(オールブラックス)とオーストラリア代表(ワラビーズ)の対戦=キヤノン・ブロディスローカップ2018が10月27日に迫りました。

 ほとんど常に世界ランキング1位のオールブラックスと、その永遠のライバル・ワラビーズの対決は、世界ラグビー界注目のゲームでしょうし、それが来年に迫った、ワールドカップの決勝会場に予定されている神奈川・日産スタジアムで開催されるのですから、遠路はるばるやってきた両チームにとっても、色々と得るものが有ることになります。

 さて、お金の話で恐縮ですが、このゲームのチケット価格が興味深いと感じます。

 いずれも前売り価格ですが、カテゴリー1指定席が1枚30,000円、同2指定席が21,000円、同3指定席が15,000円、同4指定席-大人7,000円・子供3,500円、車椅子エリアが7,000円となっています。

 通常の我が国で開催されるスポーツイベントのチケット価格に比して、「高い」というイメージなのでしょうか。

 「公式戦ではなく親善試合」という点から見れば高いのでしょうし、「世界最高水準のチーム同士の対戦」という視点からは、相応、あるいは安いというご意見も有りそうです。

 私の感覚では「相応」というところでしょうか。

 昔の話で恐縮ですが、25年程前のNFLのニューヨーク対決のチケット、試合前日に宿泊先ホテルのコンシェルジュに依頼して用意してもらったチケットが1枚1,000ドル(現在のレートなら約110,000円)であったことや、新しいヤンキースタジアムのネット裏席のチケットが1枚440ドル(同約48,400円)、MLBの公式戦が東京ドームで開催された時のネット裏席が25,000円、であった等々の事例から見れば、オールブラックスVSワラビーズの親善試合の最も高価な席のチケットが30,000円というのは、良いバランスのように感じられるのです。

 ひょっとすると、日本のプロスポーツのチケット価格は、その他の物価と比べて、やや低いのかもしれないと考えてしまいます。
 もちろん、現代日本の需要と供給からチケット価格が決まっていることは当然のことですから、無暗に上げれば良いというものではありません。

 つまり、「日本のチケット代が安い」とすれば、安い理由が有ると考えるのが自然です。

 もちろんチケット価格は、選手の年俸やスタジアムの環境等、そのスポーツ全般に大きな影響を与えるものですから、その国のそのスポーツの維持・発展に、本質的な影響を与えるものであることは、言うまでも無いことでしょう。

 そして、スタジアムでの観戦、自分の眼でプレーを観、自分の五感でゲームを感じるというのは、テレビ観戦やパソコン観戦では到底得ることが出来ない「素晴らしい物」であることも、言うまでも無いことでしょう。
 現場での観戦は、画面で観るものとは「全くの別物」なのです。
 そして、その価値が、チケット価格に反映されるものなのでしょう。

 プロスポーツを主催する側としては、この「素晴らしい物・価値」をキッチリとお客様やお客様予備軍にアピールする努力が必要なのでしょうし、観戦する側としては、この「素晴らしい物・価値」を把握し感じる感性と知識・情報を、身に付けて行く必要があるのでしょう。
 昨2017年シーズン終了後、マイアミ・マーリンズは大幅なチームの改革を実施しました。
 元ヤンキースのデレク・ジータ氏を始めとするチーム首脳陣が、「年俸の高い中心選手達」を放出し、若手主体のチーム作りに取り掛かったのです。

 ジャンカルロ・スタントン選手、クリスチャン・イエリッチ選手、ディー・ゴードン選手らが放出されました。

 マーリンズの屋台骨を支えていた、これらのプレーヤー達の2018年シーズンを観て行きましょう。

 まずはイエリッチ選手。
 ミルウォーキー・ブリュワーズに移籍し、ナショナルリーグNLの首位打者に輝きました。
 打率.326、187安打、36本塁打、22盗塁、OPS1.000という、見事な活躍です。
 打って、走って、守れるという、万能型プレーヤーとして、リーグ最高水準の成績を残したのです。
 イエリッチ選手について観れば、「移籍が才能を開花させた」と言って良いでしょう。

 続いてはスタントン選手。
 売り物のホームランは38本とまずまずでしたが、打率は.266とやや低く、OPSも.852と不本意なものでした。
 ニューヨーク・ヤンキースに移籍して、ややヤンキースの毒気?に当てられたというところでしょうか。

 続いてはゴードン選手。
 シアトル・マリナーズに移籍しましたが、売り物の盗塁こそ30個とまずまずでしたが、打率は.268と不本意なものでした。力を発揮できていないと見るのが妥当でしょうか。

 イエリッチ選手とスタントン選手は、チームがポストシーズンに進出し、両名とも中心選手として頑張っています。
 大袈裟に言えば「解体された」マーリンズの中心プレーヤー達は、さすがに何処に行っても「隠れ無き実力」を示しているのです。

 一方で「大改革」を目指したマーリンズの方は、63勝98敗・勝率.391という散々な成績、MLB全体で見ればボルチモア・オリオールズに次ぐ低い勝率で2018年レギュラーシーズンを終えました。

 「再建途上」ということはあるのかもしれませんが、マーリンズファンから「何も楽しむものが無いチーム」という声が出てきている怖れはあります。

 当然のことながら、プロスポーツは、もちろん勝った方が良いのですが、「勝てば良いというものでは無い」のです。
 例えば、贔屓のプレーヤーが活躍すれば、試合は負けても満足できることも有るのですから・・・。
 前回、イナボレス号のコラムを書いた時、久し振りに「花の47年組」という言葉を思い出しました。
 この「47年」は「昭和47年」(1972年)にクラシックレースを走ったことから付けられた名称と書きましたが、昭和が平成となり、来年には次の元号になるのですから、前の元号と呼べる内に、この素晴らしい世代を「おさらい」しておこうと思います。

① ヒデハヤテ号(通算9戦6勝、父タマナー、母ワカシラオキ)

 最強世代の名を欲しいままにした「47年組」の先陣を切ったのは、ヒデハヤテでした。1971年の阪神3歳ステークスを圧勝し、最優秀3歳牡馬(現在なら2歳)を受賞しています。無事に走り続けていれば「三冠馬」になったのではないかと言われます。(この世代には、このフレーズが何度も登場します)
 残念ながら、3歳春のスプリングステークスで故障し、クラシックの舞台を踏むことはありませんでした。

② ランドプリンス号(21戦6勝、父テスコボーイ、母ニューパワー)

 ヒデハヤテが姿を消した後、1972年クラシックレースの主役に躍り出た「関西3強」の一角。
 皐月賞を制しました。

③ ロングエース号(10戦6勝、父ハードリドン、母ウインジェスト)

 「関西3強」の一角。日本ダービーを制しました。ロングエース、ランドプリンス、タイテエムの3強によるゴール前の叩き合いは、「ザ・3強のダービー」と呼ばれる名レースでした。(本ブログ・2013年5月25日の競馬コラム59「第39回日本ダービー「ザ・3強」のレース」をご参照ください)

④ イシノヒカル号(15戦7勝、父マロット、母キヨツバメ)

 関西3強に対抗する東の一番手と称され、皐月賞はランドプリンスの2着、菊花賞とこの年の有馬記念を勝ちました。
  「花の47年組」で唯一の年度代表馬に輝いていますから、多士彩々のこの世代の代表馬ということになれば、イシノヒカルなのでしょう。

⑤ タイテエム号(16戦8勝、父セントクレスピン、母テーシルダ)

 「関西3強」の一角。1973年の天皇賞(春)を制しました。
 父セントクレスピンが1959年の凱旋門賞馬であり(持込馬。当時、凱旋門賞馬の仔は日本競馬では少なかったのです)、鹿毛・四白流星の華やかな馬体もあって「貴公子」と称されました。

 「関西3強」+イシノヒカルの4頭は、いずれも「生まれる年が違っていれば三冠馬になれた」と言われました。この世代には、ヒデハヤテを加えて「5頭の幻の三冠馬」が居たことになります。

 以上の5頭が「クラシック戦線」という視点で観た時の「花の47年組」の中核馬ということになりますが、この世代の奥行きはとても深いのです。
 続いては、「有馬記念」という視点です。

⑥ ストロングエイト号(37戦9勝、父アイアンリージ、母ストロングウインド)

 1973年の有馬記念を制しました。ハイセイコーやタニノチカラを相手にしての「あっと驚く勝利」でしたが、1974年にも大活躍をしましたので、実力十分なサラブレッドだったのです。

⑦ タニノチカラ号(24戦13勝、父ブランブルー、母タニノチェリ)

 1973年の天皇賞(秋)と1974年の有馬記念に勝ちました。そして、73年・74年と2年連続で最優秀5歳以上牡馬(現在なら4歳以上)の表彰を受けています。
 これで、「花の47年組」は、1972年~74年の3年連続で有馬記念を制したことになります。最強世代の面目躍如です。

 G1というか、当時の事ですから「八大競走」に優勝した馬達は、②から⑦の6頭です。
 「花の47年組」の凄いところは、八大競走以外の重賞でも大活躍した馬達が、ズラリと控えていて、それらの馬達は「とても個性的」で人気が高かったことでしょう。
 そのラインナップは、他世代を圧していると感じます。

 まずは、牡馬の個性派達から、観て行きましょう。

⑧ ハクホオショウ号(23戦8勝、父ヒンドスタン、母ステラパーダリス)

 日本競馬史に燦然と輝く大種牡馬ヒンドスタンの「最後の傑作」と称されました。
 安田記念を始めとする重賞4勝です。

⑨ スガノホマレ号(45戦8勝、父シンザン、母モトコ)

 重賞4勝馬ですが、何より「快足」で鳴らしました。芝の1100m、1200m、1400m、1600m、1800mでレコード勝ちしています。特に1800m、京王杯オータムハンデで叩き出した1分46秒5は「異次元のタイム」と呼ばれました。
 5つの距離でのレコード樹立は、タケシバオーと並ぶJRA最多記録です。(本ブログ・2012年9月4日競馬コラム2「京成杯AHとスガノホマレ」をご参照ください)

⑩ トーヨーアサヒ号(38戦8勝、父セダン、母カネカエデ)

 「花の47年組」で逃げ馬と言えばトーヨーアサヒでしょう。重賞5勝馬。
 キッチリとしたラップを刻み、そのまま押し切るというレース振りから、「走る精密機械」と呼ばれました。

⑪ ナオキ号(30戦13勝、父サウンドトラック、母エイトクラウン)

 重賞5勝馬です。宝塚記念や鳴尾記念を制しました。

⑫ イナボレス号(76戦8勝、父ヘリオス、母ボーレスクイン)

 「花の47年組」で最も多くのレースに出走しました。重賞4勝馬です。
 中央競馬最多重賞出走記録は金字塔です。(本ブログ・2018年9月20日の競馬コラム212をご参照ください)

⑬ ノボルトウコウ号(68戦13勝、父パーソロン、母サンビユロー)

 イナボレスの76戦が圧倒的だろうと思うと、「花の47年組」はレベルが高く油断禁物、ノボルトウコウは68戦を走っているのです。 イナボレスの独走は許さないと言ったところでしょうか。重賞5勝馬です。

⑭ ハマノパレード号(20戦8勝、父チューダーペリオット、母オイカゼ)

 1973年の宝塚記念に勝ち、勢いに乗って臨んだ高松宮杯で故障を発症、予後不良と判断され、翌日に「屠殺」されたことが物議を呼びました。(可哀そうなことをしました)予後不良後の「安楽死」というシステムを作るきっかけとなったとも言われます。
 重賞3勝馬です。

⑮ タケクマヒカル号(22戦9勝、父チューダーペリオット、母ソロナカホー)

 チューダーペリオット産駒がもう一頭。4歳になって本格化したタケクマヒカルは重賞を3つ勝ちました。

⑯ ツキサムホマレ号(52戦13勝、父チャイナロック、母ハロースカイ)

 イナボレスの76走、ノボルトウコウの68走に続くのが、ツキサムホマレの52走です。
 札幌記念と函館記念で重賞3勝。北海道で強い馬ということですが、1974年にはワシントンDCインターナショナル競走に招待され、海外遠征しました。「花の47年組」唯一の海外遠征馬なのです。

⑰ クリイワイ号(18戦6勝、父オンリーフォアライフ、母クリヒデ)

 東京・中山以外では走ったことが無い馬でしたが、18戦して掲示板を外した=6着以下、は1度だけという安定感を誇りました。重賞2勝馬です。

 ここまで書いてくると、「花の47年組」の層の厚さに驚かされますが、ようやく牝馬の登場です。
 
⑱ トクザクラ号(17戦7勝、父パーソロン、母トクノコギク)

 1971年の朝日杯3歳ステークスに勝ちました。メンバー唯一の牝馬が「東日本NO.1」の座に就いたのです。
 桜花賞は4着に敗れましたが、重賞4勝と気を吐きました。
 1971年の最優秀3歳牝馬賞(現在なら2歳)、72年の最優秀4歳牝馬(同3歳)の表彰を受けました。世代を代表する牝馬だったのです。

⑲ キョウエイグリーン号(35戦11勝、父マタドア、母リユウカオル)

 スプリンターズステークス(1973年)と安田記念(1974年)という、後にG1となる2レースを制しました。

 さすがの「花の47年組」も、そろそろ終わりだろうと思う方も多いとは思いますが、平場のみならず障害にも勇者が居るのです。

⑳ グランドマーチス号(63戦23勝(障害レース39戦19勝)、父ネヴァービート、母ミスギンオー)

 平場では思うような成績を残せなかったグランドマーチスは、古馬になってから障害競走に転向しました。体が大きくなり本格化したことも有るのでしょうが、祖母に1956年秋の中山大障害に優勝したハクレイが居たことも要因のひとつなのでしょう。

 この障害競走への挑戦が、グランドマーチスの運命を大きく変えたのです。
 1974年の春秋、75年の春秋の中山大障害を4連覇。加えて74年秋と75年春秋の京都大障害にも3連覇しています。
 障害の大レースにおいて「無敵の強さ」を示したのです。

 1974年と75年の2年連続で最優秀障害馬賞を受賞しています。
 そして、1985年にJRA顕彰馬に選出されています。
 この「顕彰馬」選出は、障害馬において唯一であり、優駿が居並ぶ「花の47年組」においても唯一です。

 「花の47年組」の20頭の馬達を挙げてきました。
 八大競走優勝馬や、重賞を2勝以上制した馬達を挙げてみましたが、多士彩々の世代ですので掲出漏れが有るかもしれません。その際はご容赦ください。

 イシノヒカル、ヒデハヤテ、関西3強(ランドプリンス、ロングエース、タイテエム)の5頭が、いずれも「幻の三冠馬」ではないかと言われていますし、3年連続の有馬記念制覇は世代の強さを明確に示していますが、何と言っても、この世代のバリエーションの広さが、凄いところでしょう。

 障害競走の顕彰馬、5つの距離でのレコードホルダー、中央競馬最多重賞出走記録保持馬、2年連続の最優秀5歳以上牡馬賞受賞馬、ワシントンDCインターナショナル競走出走馬、50戦以上走り重賞を複数制した4頭、等々、牡馬・牝馬、平場・障害、4歳(現在の3歳)・古馬、国内・海外、とあらゆるシーンで、長い間、多くの馬達が活躍したのです。

 「花の47年組」は、これからも長く語り継がれて行く存在なのではないでしょうか。
 10月7日、フランス・ロンシャン競馬場2400m芝コースで開催される、第97回凱旋門賞競走の展望です。

 今回日本からは、クリンチャーが挑戦します。

 さて、これまでにも何度も書きましたが、凱旋門賞には大きな特徴があります。

① 欧州馬が強い

 過去96回のレースで「欧州馬以外が優勝したこと」は一度もありません。

 つまり、日本馬が一度も勝ったことが無いというのは、欧州以外の地域の競走馬の中で、日本馬が弱いということではないのです。

 凱旋門賞では、フランス馬、アイルランド馬、英国馬が強いのです。

② 3歳馬が強い

 過去10年間で、3歳馬が7勝しています。

 斤量の差が、こうした傾向を生んでいるとも言われます。古馬牡馬59.5kg、古馬牝馬58.0kgに対して、3歳牡馬56.5kg、3歳牝馬55.0㎏と「3㎏の差」があるのです。
 世界トップクラスのサラブレッドが競う時、「3㎏の差」はとても大きいのです。

 3歳馬にとって、4・5・6歳馬より明確に有利なことが分かっているのですが、主催者側は決して斤量を見直そうとはしません。
 結果として、「3歳馬の優位」が続いています。

③ 3歳牝馬が強い、あるいは、牝馬が強い

 前述の3歳優勝馬7頭の内4頭が牝馬です。3歳馬の中でも牝馬が強いのです。
 斤量差の1.5㎏が効いているのかもしれません。

 また、4歳以上の優勝馬(全て4歳馬)3頭は全て牝馬なのです。
 つまり、過去10年の優勝馬の中で「7頭が牝馬」ということになります。

 これは「1.5kg差」の影響というより、「凱旋門賞には牝馬の方が向いている」と見た方が良いと考えます。
 ロンシャン競馬場の特性や2400mという、現代競馬では長距離に属するレースに対する適応力が、強い牝馬の方がある、ということかもしれません。

④ まとめ

 以上から、過去10年の結果を観る限り、凱旋門賞の優勝馬には、以下のような傾向が有ります。
・3歳馬が強い
・牝馬が強い
・5歳以上の馬は勝てない
・59.5㎏を背負っては勝てない

⑤ 2018年のレース展望

 実績から観れば10番のエネイブル(4歳牝)でしょう。9戦8勝、2017年の優勝馬です。3歳では無いのですが、2013年・14年を連覇したトレブと同様に、「3歳時強い勝ち方をした4歳牝馬は十分に勝てる」と観るのが自然でしょう。ちなみに2017年のレースでは、エネイブルは2馬身半差を付けて圧勝しています。

 続いては、19番のシーオブクラス。
 適性十分な「3歳牝馬」であり、5戦4勝で、このところ4連勝中です。G1ヨークシャーオークスを制してのローテーションも、昨年のエネイブルと同じです。勝たれたとしても、何の不思議もないでしょう。

 続いては、13番のキューガーデンズ。
 3歳牡馬です。このところ好調なレースを魅せているアイルランド馬ですが、エネイブル、シーオブクラスの2頭の英国馬に対して、意地を魅せて欲しいものです。

 凱旋門賞2018では、以上の3頭に注目したいと思います。

 日本馬で唯一挑戦するクリンチャーは、地力の差が少しあるかなと感じています。

 「エネイブルの連覇」をどの馬が阻止するのかが、見所でしょう。
プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
「スポーツを考える-KaZ」ブログへ
ようこそ!
我が家の月下美人も16年目。同時に30個の花が咲くこともあります。スポーツも花盛りですね。一緒に楽しみましょう。

最新記事
最新コメント
検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Page Top
CALENDaR 12345678910111213141516171819202122232425262728293031