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 11月場所の大一番。

 12勝1敗でトップを走る貴景勝と2敗で追う高安の取組は、11月場所注目の取組でした。
 そして、「引き落し」で高安が勝ち、両力士は2敗で並び千秋楽に向かったのです。

 高安が勝ちましたが、しかしその相撲内容は貴景勝が圧倒していました。
 立合いから貴景勝が押し込み、高安は西土俵に詰まりました。
 この場所の貴景勝の相撲で時折観られた、「あまりの押しの強さ」で相手力士が片足で棒立ちになってしまうシーン、栃ノ心との一番では栃ノ心がそのままひっくり返りましたし、錦木との一番でも貴景勝がそのまま錦木を土俵に押し付けました。

 この高安との一番でも「その押し」が炸裂したのです。
 であれば、貴景勝の勝ち、になりそうなものですが、「あまりの押しの強さ」で背中を向けてしまった高安が、腰を右に捻りながら、くるりと向き直ると、貴景勝は土俵にばったりと倒れてしまったのです。
 高安の背中を押して、送り出しで貴景勝の快勝と思われた相撲が、高安の勝ちとなった瞬間でした。

 「勝ちに不思議な勝ち有り。負けに不思議な負け無し。」とは、プロ野球の野村克也氏が口にしたことで有名な名言ですが、まさにそうした勝負でした。
 高安にとっては、土俵際で相手力士に背中を向けてから向き直ったら相手が倒れていたのですから、「不思議な勝ち」であったと思います。
 一方で、自らの足が流れてバランスを崩してしまった貴景勝にとっては「必然の負け」であったことでしょう。

 12勝2敗で並んだ両力士の千秋楽の結果については、皆さんご存知の通りです。

 こうした形になれば「追う方が有利」というのは常識でしょうが、貴景勝にはこうした逆風を跳ね返す力というか、能力が備わっているのでしょう。
 この能力こそが、貴景勝の最大の強みであろうと思います。

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 2005年12月のステイヤーズステークス勝ち馬がデルタブルースです。

 デルタブルースは競走馬として重賞を3勝していますが、そのいずれもが3000m以上のレースでした。
 2004年の菊花賞(3000m)、2005年のステイヤーズS(3600m)、そして2006年のメルボルンカップ(3200m)です。
 父ダンスインザダークから受け継いだのでしょうか、21世紀の中央競馬では指折りのステイヤーでしょう。

 デルタブルースは2歳11月のデビューから5戦勝ち上がることが出来ず、初勝利は3歳4月の未勝利戦でした。
 その後も条件戦を戦いながら3歳10月の九十九里特別(2500m、1000万条件戦)を勝利して、ようやく菊花賞に出走することとなりました。

 2004年の第65回菊花賞、デルタブルースは8番人気という、その戦績から見れば高い人気を得ました。ファンは、そのステイヤー血統を認識していたのでしょう。
 そして、このレースを見事に勝ちました。
 2着のホオキパウェーブに1・1/4馬身差を付けての初重賞勝利が、クラシックレースだったのです。

 「菊花賞馬」となったデルタブルースは、その後ジャパンカップ(2400m、ゼンノロブロイの3着)、有馬記念(2500m、ゼンノロブロイの5着)、アルゼンチン共和国杯(2500m、サクラセンチュリーの5着)と重賞を連戦しますが、少し距離が短い?のか、善戦はするものの勝てません。

 そして2005年12月の第39回ステイヤーズステークスに出走しました。
 3600mとなればデルタブルースの距離ですから、1番人気に応えて、2着の牝馬エルノヴァとの競り合いを制して、久し振りの勝利を挙げたのです。

 5歳の秋には戦いの場をオーストラリアに求め、23頭立ての長距離G1レースであったメルボルンカップ2006に挑みました。
 日本からの遠征馬ですから7番人気でしたが、1番人気のポップロックをアタマ差抑えて、見事に優勝。岩田康誠騎手とのコンビで海外G1制覇を成し遂げました。

 デルタブルースは故障がちの馬でもありましたから、個人的には「そろそろ引退かな」と思いましたが、この後7歳まで11走もするのです。
 G1を2つ勝っているので、当然出走レースもG1中心となりましたから、ディープインパクト、メイショウサムソン、アドマイアムーンといった強豪馬とのレースが続きましたので、メルボルンカップの後、デルタブルースが勝ち馬となることはできませんでした。

 デルタブルース号、父ダンスインザダーク、母ディクシースプラッシュ、母の父ディキシーランドバンド、母の父の父ノーザンダンサー。通算成績37戦6勝(内オーストラリア2戦1勝)、主な勝ち鞍、菊花賞、メルボルンカップ、ステイヤーズS。

 デルタブルースは、種牡馬になることが出来ませんでした。

 「生粋のステイヤー」血統のために、種牡馬としての市場ニーズが無かったのでしょう。
 7歳まで長く走った理由も、ここにあるのでしょう。

 日豪のG1を2勝しているクラシックホースが種牡馬に成れないというのは、とても残念な気がしますが、21世紀の競馬では仕方がないことなのかもしれません。

 11月場所は、貴景勝が13勝2敗で優勝しました。

 大混戦の場所となりましたから、10日目辺りでは、優勝は12勝3敗、あるいは11勝4敗ではないかといった見方も多かったことを思えば、好成績での優勝と言って良いと思います。

 貴景勝の初日の取組相手は横綱・稀勢の里でした。
 
 この相撲で稀勢の里は、立合いで「左から突き放し」ました。
 場所前から、出稽古等での好調が伝えられ、「ついに復調か」と期待されていた稀勢の里としては、この「左からの突き放し」で勝負の大半を決める、上手くすればこの突き放し一発で貴景勝を仕留める位の気持ちで、技を繰り出したのではないでしょうか。

 ところが、貴景勝は少し後退したものの全く体制は崩れず押してきました。
 予想外?の反撃に慌てた稀勢の里は、押し返しましたが、結局貴景勝の強烈な突き落とし気味の「叩き込み」によって、土俵に腹ばいになったのです。

 この一番が「11月場所の骨格を決めた」ように感じます。

 稀勢の里は結局、この一番で発症した故障により休場してしまいましたが、体の故障より大きかったのは「心理的影響」、自信喪失ではなかったか。
 「復調している筈」の自らの必殺技が効かなかったことのダメージは、とても大きなものだったのでしょう。

 実のところは、11月場所で最も好調な力士と初日に当たったのです。
 優勝争いに加わるような好調力士は、横綱と言えども簡単には勝てないのは道理です。
 本来は「絶好調の小結」に敗れたことを、それ程気にする必要は無かったのでしょうが、初日ではそれは分からなかったのです。

 加えて、場所を通して威力を発揮する「貴景勝の突き落とし」ですが、初日の段階でそれ程の威力があるとは認識されていなかったために、稀勢の里にとっては「土俵に叩き付けられたこと」のショックが、とても大きなものだったのではないかと感じます。
 実は「優勝力士の必殺技」を受けたのですが、初日の段階では「自らの調子が悪い」と捉えた可能性があります。

 この取組で完勝した貴景勝が、勢いに乗って11月場所の優勝に辿り着いたことは、言うまでもないことです。

 初日結びの一番「稀勢の里VS貴景勝」は、2018年11月場所を象徴する取組だったのでしょう。

 待ちに待った「日本男子500mの次代のエース」が登場しました。

 11月23日・24日にかけて行われた、スピードスケートのワールドカップ苫小牧大会では、「無敵の女王」小平奈緒選手の優勝や、女子団体追い抜きでの日本チームの優勝など、現在世界トップクラスに居る日本人選手が、その力を見事に示しました。

 一方で、男子500mに「新星」が登場したのです。

 1日目・23日のレースで新濱立也選手(しんはま たつや、22歳)は、同走の世界記録保持者・クリズニコフ選手との競り合いを制して35秒45でワールドカップ初優勝、そして2日目・24日には35秒20で2連勝を飾りました。
 苫小牧ハイランドスポーツセンターという屋外リンクで、2本とも実に安定したスケーティングを披露しました。堂々たる滑りであったと感じます。

 身長183cm・体重83kgという、日本男子スプリンターとしては大柄な体躯です。

 この体躯から、とても素早いスタートを切ります。
 1日目のグリズニコフ選手とのレースでも、100mでリードを奪いました。
 2コーナーから3コーナーにかけては、クリズニコフ選手が盛り返しました。世界記録保持者のさすがのスケーティングです。
 そして3コーナーから4コーナーにかけて、新濱選手が良い加速を魅せて、4コーナーは少しリードして回りました。

 「とても上手いコーナリング」でした。

 このスピードを活かして、そのままゴールインしたのです。

 2日目も同様のレースでした。

 1日目のアウトと2日目のイン、2日とも新濱選手は4コーナーを、膨らむことも無く、バランスを崩すことも無く、スムースに回りました。500mスケーターとして見事なことです。

 男子500mは、スピードスケート競技における「日本のお家芸」です。
 鈴木恵一選手、北沢欣浩選手、黒岩彰選手、井上純一選手、堀井学選手、清水宏保選手、長島圭一郎選手、加藤条治選手、と続く連綿たる歴史が有るのです。
 「男子500m」が日本人プレーヤーに向いていることを、世界中に示し続けて来たのです。
(2013年12月22日の本ブログ「日本男子スピードスケート500mの系譜」稿をご参照ください)

 しかし、2010年バンクーバー・オリンピックの長島選手の銀メダル、加藤選手の銅メダルを最後に、「お家芸」は鳴りを潜めていました。残念ながら、2014年のソチ、2018年の平昌とオリンピック2大会連続で、メダル無しに終わったのです。

 この間は女子陣、小平奈緒選手や高木美帆選手らが「スピードスケート日本スプリント」の伝統を堅持した印象です。

 そして2018年、待ちに待った男子500mの「新星」が登場したということになります。

 恵まれた体躯に宿るパワーと、日本伝統のコーナリングを保持している、新濱立也選手の世界での戦い振りに注目したいと思います。
 
 Jリーグは11月20日に理事会を開催し、来季の外国籍選手枠の拡大とホームグロウン制度導入を決めたと発表しました。

 外国籍選手についての2018年シーズンと2019年シーズンの比較は、以下の通りです。

① 外国籍選手の登録人数

 2018年・1チーム5名以内→2019年・制限無し

② 試合にエントリーすることが出来る外国籍選手

 2018年・1チーム3名*→2019年・J1は5名、J2とJ3は4名
 (*但し、アジアサッカー連盟加盟国籍の選手は1名追加でエントリーできる)

③ Jリーグ提携国**の国籍を有する選手は、外国籍選手枠の対象外

 2018年と2019年で同じ扱い
 (**タイ、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、シンガポール、インドネシア、マレーシア、カタール)

 相当の拡大だと感じます。

 登録数が無制限になったことも大きなことですが、試合に5名まで出場できるようになったことは、より大きな影響を与えるでしょう。
 イレブンの半数近くが外国人選手でも、Jのゲームに出場できるのです。

 日本人プレーヤーの参加機会の確保と、試合を通じての強化、という観点から見れば、上限人数に達したという見方もありそうです。

 また、ホームグロウン制度が導入されることとなりました。
 「若い頃そのクラブで育成した選手を一定数登録しなければならない」という趣旨の制度です。制度内容は細かく決められていますが、自クラブで育成した選手と契約しておかないと、チーム全体の契約選手数が削られるという制度ですので、各チームはキッチリと対応して行くこととなるのでしょう。

 ホームグロウン制度が昔からあるのは、ドイツ・ブンデスリーガです。ブンデスリーガでは「ドイツ人枠」(各チームはドイツ人選手12名と契約しなければならず、内6名は自チームで育成した選手とする)という制度が有り、クラブ近隣のドイツ人プレーヤーを育成し、チームに入れておかなければならないのです。
 「ドイツサッカーの足腰を支える制度」と言って良いでしょう。
 
 そして、イングランド・プレミアリーグも2010年からホームグロウン制度を導入しました。先行するブンデスリーガを参考にしたのでしょうか。
 プレミアのホームグロウン制度導入が、2018年ワールドカップ・ロシア大会におけるイングランドチームのベスト4進出に、早くも貢献しているとしたら、素晴らしいことだと感じます。

 Jリーグの益々の発展が期待されます。
 2018年のレギュラーシーズン、アメリカンリーグALのOPS第1位は、ロサンゼルス・エンゼルスのマイク・トラウト選手でした。1.088という素晴らしい数値を叩き出したのです。

 OPSは出塁率OBPと長打率SLGを合計した数値で、MLBの打撃部門において「チーム勝利への貢献度の高さ」を示す指標として、近年重要性が増している指標です。

 OPSが「1」を越えると、「リーグあるいはMLBを代表するプレーヤー」の証明となりますので、毎シーズン数人しか居ない、あるいはひとりも居ないシーズンもあります。

 2018年レギュラーシーズンで見ると、「1」を超えているのは、

[アメリカンリーグAL]
マイク・トラウト選手 1.088
ムーキー・ベッツ選手(ボストン) 1.078
J.D.マルティネス選手(ボストン) 1.031

[ナショナルリーグNL]
クリスチャン・イエリッチ選手(ミルウォーキー) 1.000

 の計4人しか居ません。

 ベッツ選手、マルティネス選手、イエリッチ選手は、いずれもチームの地区優勝に極めて大きな貢献をしたことは周知の事実でしょう。

 一方で、トラウト選手は、チームの成績はいまひとつでしたから、「孤軍奮闘」といった活躍であったのかもしれません。(もちろん、大谷翔平選手・投手も活躍しましたけれども)

 このマイク・トラウトと言うプレーヤーは、「常に高いOPSを叩き出す」プレーヤーとして知られています。
 別の言い方をすれば、「常にMLBを代表する野手」であるということになります。

 トラウト選手の過去5年間のOPSを見て行きましょう。

・2018年 OPS1.088(AL1位) OBP.460 SLG.628 四球122個
・2017年 OPS1.071(AL1位) OBP.442 SLG.629 四球94個
・2016年 OPS.991(AL2位) OBP.441 SLG.550 四球116個
・2015年 OPS.991(AL1位) OBP.402 SLG.590 四球92個
・2014年 OPS.939(AL3位) OBP.377 SLG.561 四球83個

 トラウト選手は、2011年にデビューし、2012年以降全てのシーズンで「OPSのAL3位以内」を確保している、素晴らしいプレーヤーです。

 2015年シーズンにおいて、「.991」の記録で初めてリーグトップを達成しました。そして、2017年・18年は2シーズン連続のリーグ1位となっているのです。

 OBP(出塁率)もSLG(長打率)も安定していますが、近時は出塁率の高さが際立っています。2018年シーズンでは.460とリーグ1位です。感覚的には「2打席に1度出塁している」感じなのです。
 攻撃における貢献度は、計り知れないものが有ります。
 何しろ、トラウト選手が打席に立てば、2回に1度は出塁するのですから。

 これには四球が大きな役割を果たしていることも、間違いありません。
 トラウト選手の2018年の四球は122個と、これもAL1位です。2014年シーズンと比較すれば、40個近く四球が増えていることが分かります。

 MLB屈指の好打者に対する相手投手達の警戒と、選球眼の良さが要因であろうと思います。

 2018年の盗塁も24個ですし、中堅手としての守備力、快足を飛ばしての好守備にも定評がありますから、トラウト選手がMLBを代表するオールラウンダーであることも、周知の事実です。
 常に「OPSリーグ3位以内」を確約できるプレーヤーというのは、MLBにおいてさえ「唯一無二」の存在なのです。

 新人王を受賞して帰国した大谷翔平選手が記者会見で、「トラウト選手からは学ぶことしかない」とコメントしていたことも、当然のことなのでしょう。
 11月25日、東京競馬場芝2400mコースで開催される、第38回ジャパンカップ競走G1の注目馬検討です。

 日本競馬の国際化推進のために1981年に開始されたジャパンカップJCも、2006年のディープインパクトの勝利以来12年連続で日本馬が優勝を続けています。
 日本馬のレベルアップということも、もちろんあるのですが、加えて、「世界屈指の高速馬場」、とても固い日本の芝馬場に適応してきた日本馬に対して、柔らかく重い馬場で戦ってきた欧州馬や、ダートコースでの戦いが多いアメリカ馬が、対抗できなくなってきていることを示しているようにも観えます。

 結果として、海外馬の挑戦自体が減り、今年も僅か2頭の出走となっています。
 日本競馬最高の国際レースとしては、やや寂しいところでしょう。

 今年は、全体の出走数も14頭と多くは無い数になっています。
 「JCに出走するだけでも名誉なこと」という時期も、既に過ぎたのかもしれません。

 さて、注目馬です。

 第一の注目馬は、1枠1番のアーモンドアイ。
 大本命でしょう。
 「三冠牝馬」として、ジェンティルドンナ以来の出走となります。そのジェンティルドンナは「三冠馬」オルフェーヴルとの競り合いを制して優勝しています。牡馬陣にオルフェーヴル程の強さ、安定した強さを具備している馬が居ないのであれば、3歳のジェンティルドンナの時以上に、アーモンドアイが勝つ可能性が高いと見るのが自然です。
 出走頭数が少ない最大の要因も、この馬の出走であろうと思います。

 個人的には、凱旋門賞2018に出走していれば、エネイブルを相手に十分に勝ち負けのレースが出来たのではないかと感じています。
 今年しか無かったのではないかと思います。来年では斤量が大幅に増えますので、勝つのは困難でしょう。

 第二の注目馬は、3枠3番のサトノダイヤモンド。
 2017年のフランス遠征、凱旋門賞での大敗’(15着)以来、自信喪失したかのような走りが続きましたが、前走・京都大賞典G2で久々の勝利を挙げました。「凱旋門賞ショック」から立ち直りつつあるのであれば、牡馬陣の大将格でしょう。

 第三の注目馬は、7枠12番のカプリ。
 JCですから外国馬も選びたいのです。凱旋門賞5着→英チャンピオンステークス4着と、欧州最高レベルの2000~2400mのG1レースで健闘しています。13年振りの海外馬制覇が有るとすれば、この馬でしょう。

 JC2018は、以上の3頭に注目します。

 アーモンドアイが勝つようであれば、クリフジ、シンザン、シンボリルドルフといった中央競馬史上最強馬陣への仲間入りに向けての道程ということになるのでしょう。
 アメリカンリーグALのエドウィン・ディアス投手(シアトル・マリナーズ)とナショナルリーグNLのウェイド・デービス投手(シカゴ・カブス)が、2018年シーズンのセーブ王です。

 ディアス投手は57セーブを挙げ、2位のクレイグ・キンブレル投手(ボストン・レッドソックス、42セーブ)、3位のブレイク・トレイネン投手(オークランド・アスレティックス、38セーブ)、4位のアロルディス・チャップマン投手(ニューヨーク・ヤンキース、32セーブ)らを抑えて、圧倒的なトップでした。

 デービス投手は43セーブを挙げ、2位のケンリー・ジャンセン投手(ロサンゼルス・ドジャース、38セーブ)、3位のフェリペ・バスケス投手(ピッツバーグ・パイレーツ、37セーブ)らを抑えて、こちらも独走のセーブ王獲得です。

 ディアス投手は2016年にメジャーデビューした24歳ですが、2017年には34セーブを挙げて頭角を表し、2018年の大ブレイクを迎えました。
 身長191cm・体重75kg、右投げです。

 デービス投手は2009年メジャーデビューの33歳ですが、こちらは先発でスタートし中継ぎを経てクローザに転身、2016年27セーブ、2017年32セーブと存在感を増して、2018年に頂点に立ったのです。
 身長196cm・体重100kg、右投げです。

 両投手は、若手とベテランという違いはあるものの、「近年、急速に力を付けてきた」という点では同じです。
 
 クローザ界の重鎮達の中で、次第に自らの存在感を上げ、ついにリーグを代表するクローザとなったのです。
 
 共に160km/h前後の速球を主体に、ディアス投手はスライダー、デービス投手はナックルカーブを駆使して、共に高い奪三振率を誇ります。

 年齢こそ差が有りますが、クローザとしてはニューフェイスの両投手の今後の活躍に注目です。

 2018~19年のUEFAチャンピオンズリーグCLも、11月の上旬にグループリーグGLの第4戦を終えて、各チームの残りゲームは2つずつとなりました。
 GLも佳境を迎えているということになります。

 決勝トーナメント進出に向けて、各組の「姿」がはっきりしてくる時期です。

 例えばA組ならボルシア・ドルトムントとアトレティコ・マドリードが勝点を9として、トップ争いを演じています。
 B組なら、FCバルセロナが勝点10で首位、インテルが勝点7で2番手。
 D組なら、ポルトが勝点10で首位、シャルケ04が勝点8で2番手。
 E組なら、バイエルン・ミュンヘンが勝点10で首位、アヤックスが勝点8で2番手。
 F組なら、マンチェスター・シティが勝点9で首位、リヨンが勝点6で2番手。
 G組なら、ASローマとレアル・マドリードが勝点9で並び、首位争い。
 H組なら、ユベントスが勝点9で首位、マンチェスター・ユナイテッドが勝点7で2番手です。

 もちろん、まだ他のチームにも「2番手以内に食い込むチャンスは十分に有る」のですが、残り2ゲームとなると、「こういうケース」という想定が出来るようになるものなのです。
 
 ところが、C組は「大混戦」の様相を呈しています。
 4試合を終えてのC組の順位は
① リバプール 2勝2敗・勝点6・得失点差2
② ナポリ 1勝3引分・勝点6・得失点差1
③ パリ・サンジェルマン 1勝1敗2引分・勝点5・得失点差4
④ レッドスター・ベオグラード 1勝2敗1引分・勝点4・得失点差△7

 勝点6~4の間に4チームが犇めいているのです。
 残り2試合ですから、どのチームにも勝ち抜けの可能性が十分にあります。

 「引分のナポリ」と呼びたくなるほど、SSCナポリの粘り強い戦い振りが印象的です。
 11月6日のパリ・サンジェルマン戦でも、前半べナルト選手に先制ゴールを許すも、後半18分にインシーニェ選手のゴールで1-1の同点として、そのまま引き分けました。

 CLですから当然のことなのかもしれませんが、サンジェルマンも良いメンバーを揃えて戦いました。フォワードFWはネイマール選手とエムバペ選手、ミッドフィールダーMFには、ドラクスラー選手やディ・マリア選手、ディフェンスDFにはマルキーニョス選手やチアゴ・シウバ選手、そしてゴールキーパGKにはブフォン選手と並ぶのですから、「世界オールスター」チームと呼んでも良さそうです。
 これ程のチームを相手に1-1で引分けをゲットするのですから、ナポリの守備力も相当のものがあることは明らかでしょう。

 10月2日のリバプールとのゲームでも、堅い守りで終盤まで0-0の展開、後半45分にインシーニェ選手がゴールを挙げて1-0で勝ち切りました。
 「引き分けでも可」のゲームを勝ったようにさえ見えるところが、今季のナポリなのでしょうか。

 いずれにしても、モハメド・サラー選手、サディオ・マネ選手、アレクサンダー・アーノルド選手、ファン・ダイク選手、そしてGKにアリソン選手といったスタープレーヤーを揃えるリバプールを破ったというのも、見事な戦い振りでしょう。

 SSCナポリの強さは本物です。

 また、得失点差△7と「借金を一身に背負っている」ように見えるレッドスター・ベオグラードですけれども、勝点はしっかりと積み上げています。

 11月28日に予定されている第5戦は、リバプールVSサンジェルマン、ナポリVSベオグラードです。
 このゲームに勝ったチームが、ノックアウトステージ=決勝トーナメントに大きく前進します。
 一方で、再び引分が生まれるようなら、最終第6戦まで全く分からない展開、滅多に観られない大混戦となるのです。

 その可能性も十分に有ると感じます。

 第1回ジャパンカップ競走(1981年11月)の優勝馬メアジードーツは、5歳牝馬でした。ジャパンカップは牝馬の勝利で幕を開けたのです。

 それ以降2017年までに、ジャパンカップJCでは7頭の牝馬が8勝を挙げています。

 全37回のレースの内8回が牝馬の優勝ということになります。
 3回は「せん馬」が勝っていますので、牡馬26勝、牝馬8勝、せん馬3勝ということになります。
 この成績を観て、ジャパンカップにおいて牝馬が活躍していると言えるかどうかは、いろいろな意見があると思いますが、おおむね牡馬3:牝馬1という比率と考えれば、出走頭数からして、少なくとも「牝馬が弱い」とか「牝馬は勝てない」という成績では無いでしょう。

 凱旋門賞ほどではないにしても、「2400mの力勝負」としてのジャパンカップにおいても、牝馬が健闘していると、私は思います。

 牝馬の優勝を観て行きましょう。

① 第1回(1981年) メアジードーツ(5歳、アメリカ)
② 第3回(1983年) スタネーラ(5歳、アイルランド)
③ 第9回(1989年) ホーリックス(6歳、ニュージーランド)
④ 第29回(2009年) ウオッカ(5歳、日本)
⑤ 第31回(2011年) ブエナビスタ(5歳、日本)
⑥ 第32回(2012年) ジェンティルドンナ(3歳、日本)
⑦ 第33回(2013年) ジェンティルドンナ(4歳、日本)
⑧ 第35回(2015年) ショウナンパンドラ(4歳、日本)

 ジェンティルドンナの連覇(牡馬・牝馬・せん馬を含めても唯一の連覇)やウオッカ・ブエナビスタの見事な走りといった日本馬の活躍はもちろんとして、オグリキャップとの壮絶な競り合い(クビ差)を制したホーリックスの強さとレース後のタイム「2分22秒2」を観た瞬間の驚き(当時の芝2400mの世界レコード。当時の日本ダービー優勝記録より3秒位速い印象でした)など、JCの歴史に刻まれる素晴らしいレースが並んでいます。

 この「牝馬の強さ」の要因を考えてみましょう。

 やはり、「斤量」も大きいように見えます。
 「3歳55kg、4歳以上57kg、牝馬は△2kg」という定量条件は、3歳牝馬53kg、4歳以上牡馬57kgという「4kg」の差を生みます。
 凱旋門賞ほどではないにしても、3歳牝馬にとっては大きなアドバンテージでしょう。

 とはいえ、全37回のレースで3歳牝馬が勝ったのは、第32回のジェンティルドンナだけですので、この「斤量差」は本質的な問題では無いとも言えそうです。

 凱旋門賞同様に「強豪牝馬は2400mで強豪牡馬と互角に戦える」と観るのが良さそうです。芝2400mの大レースについては、「牡馬・牝馬の差は無い」ことを、過去のレース成績が示しているのではないでしょうか。

 さて、2018年のレースには、3歳「三冠牝馬」アーモンドアイが登場します。

 歴代の名牝と比較しても相当に強いと評されていますから、8頭目の優勝牝馬となる可能性は十分なのでしょう。

 2018年シーズンをワシントン・ナショナルズで戦ったハーパー選手とロサンゼルス・ドジャースで戦ったマチャド選手が、2018年オフシーズンにおけるFAの注目プレーヤーです。

 どちらも「実績十分」なプレーヤーですので、多くの球団による「大争奪戦」が予想されます。
 両選手が共に26歳と、FAプレーヤーとしては「とても若い=今後長く活躍できる可能性がある」ことが、両選手の「市場価値」を一層高めているのでしょう。
 つまり両選手共に、とても若い頃からメジャーリーガーだったのです。
 
 ブライス・ハーパー選手は、ラスベガス高校時代から「全米に知られたスーパープレーヤー」でした。
 アメリカ合衆国最大手、というか世界で最も有名なスポーツ誌「スポーツ・イラストレーテッド」は、ハーパー選手を、2009年6月8日号の表紙に登場させています。「570フィート=約174mのホームランを打ち、96マイル=約154km/hの速球を投げる、16歳」として紹介しています。
 今風に言えば「素晴らしい二刀流プレーヤー」としての紹介であり、「ベースボール界の選ばれし者」と称していたのです。最大級の賛辞でしょう。NBAのスーパースター、「王様」レブロン・ジェームズ選手(同じく、高校生時代に同誌の表紙を飾りました)を引き合いに出して、ハーパー選手を「ベースボール界のレブロン・ジェームズ」とも評しました。

 当然のことながら、MLBドラフトにおいても最上級の評価を得て、2010年のドラフト全体1位でナショナルズから指名を受け入団しました。
 2012年シーズンに20歳でメジャーデビューして以降の活躍はご承知の通りです。
 膝等の故障により、時々出場できなくなるところは少し残念ですけれども、出てくれば常に強烈な打撃を披露してきました。2015年シーズンは、153試合に出場して42本塁打、OPS1.109とリーグ最高値を叩き出したのです。

 また、特筆すべきはその守備力でしょう。主にライトフィールダーとして守るハーパー選手ですが、センターやレフトでも十分に働けるのです。「大型ホームランバッター」にありがちな守備面の不安は無いと言って良さそうです。

 マニー・マチャド選手は、ハーパー選手と同期のドラフトで、野手としてハーパー選手に次ぐ2番手でボルチモア・オリオールズから指名を受け入団しました。
 そして、2018年の7月にロサンゼルス・ドシャースにトレードされ、2018年のワールドシリーズで中心選手として大活躍したことは、記憶に新しいところです。
 こちらも2012年にメジャーデビューし、ショートあるいはサードの華麗で堅実な守備と、シーズン30本以上の本塁打を安定して打てる打棒で鳴らしています。とても「頼りになるプレーヤー」ということでしょう。

 この2選手は、体格も似ています。
 身長は共に6フィート3インチ=約191cmと同じ。野手としては大柄な体躯から、素晴らしいプレーを繰り出すのです。

 この2選手は「FA史上最高額の契約」を示現する可能性があるとも報じられています。
 今オフシーズンの最大の注目点でもあるのです。

 ブライス・ハーパー選手とマニー・マチャド選手の行方は、2019年シーズンの戦いにも大きな影響を与えることでしょう。

 11月13日、スノーボード競技(ハーフパイプ種目)の日本第一人者、2014年ソチオリンピック、2018年平昌オリンピックの冬季五輪2大会連続銀メダルリストである平野歩夢選手(19歳)が、2020年東京オリンピックから正式種目となるスケートボードに挑戦、日本代表入りを目指すことを表明しました。

 表明の中で、「スケートボードを始めたのは4歳の時。スノーボードと同じタイミングで始め、慣れ親しんできた」とコメントしていました。もともと、平野選手の新潟県村上市の実家はスケートボード場を営んでいたとのことですし、スノーボードのトレーニングの一環としてスケートボードにもトライしてきたということですので、素地は十分でしょう。

 スノボ・ハーフパイプにおいて、世界的有名プレーヤーであるショーン・ホワイト選手をギリギリまで追い込むほどの競技力を誇る平野選手ですから、その身体能力をもってすれば、スケートボードにおいても、世界トップクラスの実力を身に付けることが出来ると感じます。
 もちろん日本国内には強力なライバル達が居ますが、互いに凌ぎを削って、本番・東京オリンピック2020における日本チームのメダル獲得に結び付けることが出来れば素晴らしいことでしょう。

 MLB大谷翔平選手の活躍もあって、2018年は「二刀流」が注目されましたが、ここにも「スケートボードとスノーボード」の二刀流が登場しました。

 日本スポーツ史上においては、過去に夏・冬の両方のオリンピックに出場したプレーヤーが、女子に3名、男子に1名の計4名が居ますが、「夏・冬の両方の大会でメダルを獲得した選手」はまだ居ないのです。

 平野歩夢選手には、日本スポーツ史上初の快挙を期待したいと思います。

 「日本初」が強いモチベーションとなる平野選手なら、やってくれそうな気がします。
(本ブログ2014年3月10日の記事「平野歩夢と上原浩治のやる気スイッチは『日本人初』ということ」をご参照ください)

 11月9日から15日にかけて、6試合が行われた2018年の日米野球は、NPB選抜チーム=侍ジャパンがMLB選抜チームを相手に5勝1敗と勝ち越しました。

 NPB、MLB共にポストシーズンゲームが終了して間もない時期の開催でしたので、共に全ての超一流選手が出場しているわけではありませんでしたが、共に持ち味を発揮した面白いゲームが観られました。

 6試合を観て行きましょう。

[第1戦・11月9日・東京ドーム]
侍ジャパン7-6 MLB選抜

[第2戦・11月10日・東京ドーム]
侍ジャパン12-6 MLB選抜

[第3戦・11月11日・東京ドーム]
MLB選抜7-3侍ジャパン

[第4戦・11月13日・マツダスタジアム]
侍ジャパン5-3 MLB選抜

[第5戦・11月14日・ナゴヤドーム]
侍ジャパン6-5 MLB選抜

[第6戦・11月15日・ナゴヤドーム]
侍ジャパン4-1 MLB選抜

 本シリーズの流れに最も大きな影響を与えたのは、第1戦の展開でしょう。
 9回表を終わって、MLBが6-4とリードし、このまま押し切るかに見えましたが、侍ジャパンは代打・會澤選手のタイムリーヒットで1点差に迫り、柳田選手のセンターバックスクリーンへの2ランホームランで逆転サヨナラ勝ちを収めたのです。

 両チーム10安打ずつの互角の打ち合いでしたが、3本塁打でリードしたところは、いかにもMLBの「パワー」を感じさせる展開でした。
 その試合を決めたのが、柳田選手の豪快な一発だったのですから、「パワーなら負けない」と自信を持っていたであろうMLB選抜チームにとっては衝撃の展開だったことでしょう。

 第2戦以降も、侍ジャパンは良く打ちました。
 今シリーズ勝ち越しの最大要因は、侍ジャパンの得点力であったと感じます。

 第2戦は、侍ジャパンが17安打・12得点で圧勝しました。
 5回までに9点を挙げたのは、日米野球における日本チームとしても秀逸でしょう。

 第3戦は、MLB選抜が一矢を報いました。
 ポイントは5回表のモリーナ選手の3ランホームランでしょう。MLBを代表するキャッチャーの打力を見事に披露してくれました。

 第4戦は、侍ジャパンの逆転勝ち。
 9回表に一挙4点を奪いました。この4点の中には、菊池選手のスクイズも含まれています。日本野球らしいプレーだったと思います。

 第5戦も、侍ジャパンの逆転勝ち。
 1-5とリードを許した7回裏、甲斐選手や山川選手のタイムリーヒットで4点を奪って同点とすると、8回裏には甲斐選手が再びタイムリーを放って勝ち越し、そのまま押し切りました。

 本シリーズでは、日本チームの逆転が目立ちました。
 MLBチームのブルペンが少し弱かったこともあるのでしょうか、序盤にリードを許しても全く怯むことなく戦って行くという、姿勢・心持ちが素晴らしいと感じます。

 第6戦は、侍ジャパンが序盤のリードを守り切りました。
 2回表、源田選手のタイムリー3塁打などで4点を挙げた日本チームは、MLBチームに計10安打を許しながら、要所を締めて1失点に抑え込んだのです。
 先発の笠原投手から岩貞投手、佐藤投手、山崎投手と繋いだリレーが見事でした。

 日本で開催された日米野球2018ですから、日本チームに有利であったことはもちろんですが、侍ジャパンの戦い振りは堂々たるものであったと感じます。
 NPBのレベルアップをしっかりと示したシリーズだったのでしょう。

 ベースボール発祥国アメリカの代表チームを迎えての「日米野球」は、いつの時代もとても面白いゲームが多いと思います。
 そして、特に日本代表チームにとっては、いつの時代も「得る物が多い」シリーズだとも思います。

 1908年(明治41年)に開始された日米野球の歴史は、1世紀を超えました。

 これまでも、そしてこれからも、日米野球はNPBにとって、とても大事なイベントなのです。

 神宮の秋を彩る明治神宮野球大会2018高校の部の決勝が11月13日に行われ、北海道地区代表の札幌大谷高校が、北信越地区代表の星稜高校を2-1で下して、初優勝を飾りました。

 今大会の札幌大谷高校チームの勝ち上がりは以下の通り。
・11月9日・1回戦 札幌大谷6-5龍谷大平安(近畿地区代表)
・11月11日・2回戦 札幌大谷7-3国士舘(東京地区代表)
・11月12日・準決勝 札幌大谷5-2筑陽学園(九州地区代表)
・11月13日・決勝 札幌大谷2-1星稜

 この大会の宿命ですが「5日間で4試合」というハードスケジュールを乗り越えて、札幌大谷高チームは栄冠を手にしました。
 勝ち上がりを観ると、やはり緒戦の龍谷大平安戦の勝利が大きいと感じます。
 強豪犇めく近畿地区から出場した龍谷大平安高チームは、優勝候補の一角でした。
 この試合を6-5という競り合いで制して、札幌大谷高チームは一気に勢いに乗ったのでしょう。

 2回戦以降も強豪チームを連破し、決勝では「優勝候補筆頭」の呼び声も高い星稜高チームを逆転で破ったのです。

 もちろん、この勝ち上がりを観る限り、札幌大谷高チームのチーム力が非常に高いことが伺われます。
 まずは打力。準決勝までの3試合で5得点以上を挙げていますから、打線が強力な上に、決勝の7回2死からの北本選手のタイムリーに代表される「勝負強さ」も評価されなくてはなりません。

 続いては投手力。決勝の2年生・西原投手の好投、強打で鳴る星稜打線を1点に抑え込んだ投球は、まさに秀逸。
 ハードスケジュールの中では投手陣の頑張りが不可欠ですが、札幌大谷チームは投手の層も厚いのです。

 甲子園大会に出場経験の無い札幌大谷高チームが、明治神宮大会という全国大会を制覇したのは、見事の一語です。

 一方で、このところ言われている「甲子園常連校の変化」、かつての「殴る蹴るの指導方」(そのタイプの指導方がどれくらい広まっていたのかは分かりませんけれども)が使えなくなったために、「甲子園常連校チームが普通のチームになってしまった」という、やや乱暴な意見が、再び叫ばれる可能性もありそうです。(全ての常連校チームが「殴る蹴るの指導方」を取っていたとは思いませんが)

 「とても厳しい指導を経てきた伝統校チームの選手には『一種の凄み』があるので、相手チームの選手は、試合前の挨拶の時から『あいつら命賭けてるし、勝ってはいけないのかな』と感じてしまう」、それが伝統校チームの強さの一部だったという、ある意味では不思議な理屈が展開されることがあるのです。

 もし、こうした理屈が存在するのであれば、スポーツの指導局面で暴力を使うことがとても難しい時代となった現在、「一種の凄み」を身に纏ったチームはどんどん減り、消滅して行くのでしょう。

 日本の高校野球に「新しい伝統」が構築される時代が、来ているのかもしれません。

 11月18日、京都競馬場芝外回り1600mコースで行われる、第35回マイルチャンピオンシップ競走G1の注目馬検討です。

 2018年秋のマイル王決定戦に18頭が出走してきました。フルゲートです。

 マイルG1は実力が無ければ勝てませんが、レースの時のコンディションもとても大切です。つまり、実力馬が好コンディションの時に勝利を収めるわけで、調子は今ひとつなるも地力の高さで押し切るというのは、マイルG1では難しいと思います。

 2018年も良いメンバーが揃いました。
 2017年の本レースの勝ち馬・2着馬、2018年春のマイル王決定戦・安田記念の1・2着馬が顔を揃えています。一方でこの4頭は全て違う馬ですので、現在のマイル界に覇者は居ないことになります。
 このレースで「マイル界の覇者」が決まるのか、あるいは再び新顔が名乗り出て、マイル界の戦国時代が続くのか、がポイントとなるレースなのでしょう。

 さて、注目馬です。

 第一の注目馬は、4枠8番のモズアスコット。
 安田記念2018の勝ち馬です。前走毎日スワンステークスG2はハナ差の2着でしたが、調子は上がってきていると見ます。直近5走で1着1回・2着4回、その1着が安田記念という「安定して強い」成績です。枠順にも恵まれました。
 あのフランケルの産駒。ここでも、力強く粘り強い走りを魅せてほしいものです。

 第二の注目馬は、7枠15番のアエロリット。
 安田記念2018の2着馬にして、前走毎日王冠G2を快勝しています。実力馬で調子が良いということでしょう。安田記念1着のモズアスコットとの着差は「クビ」でした。
 今回は、どちらが勝つのでしょうか。

 第三の注目馬は、1枠1番のステルヴィオ。
 前走毎日王冠G2はアエロリッとの2着でした。マイルチャンピオンシップでは3歳馬はなかなか好走できないのですが、毎日王冠で古馬一線級との戦いを演じての上積みに期待したいと思います。
 ここで勝つようなら距離適性から「新マイル王」の誕生となるかもしれません。

 今回は、以上の3頭に注目します。

 ゴール前の激しい叩き合いを制するのは、どのサラブレッドなのでしょうか。
 過去の日本球界における高年俸選手は、以下の通りと報じられています。(推定金額とも報じられます)

① 佐々木主浩 6億5000万円(2004年、2005年)
② 松井秀喜 6億1000万円(2002年)
③ 阿部慎之助 6億円(2014年)
  黒田博樹 6億円(2016年)

 いずれも、日本プロ野球にその名を刻む名プレーヤーが並んでいます。
 特に、佐々木主浩投手と松井秀喜選手の年俸は、投手と野手の「上限」という意味合いが強いものでしたし、現在でもその位置付けは変わっていないように観えます。

 確かに、21世紀になって、「圧倒的な実力」をNPBで示し、共にMLBに挑戦して、大活躍した両選手は、NPBのトップクラスの選手にとっての大きなメルクマールになっているのは間違いありません。

 一方で、各々の選手を評価する際に、「佐々木と比べて」「松井と比べて」という話になり、契約交渉の際にも「さすがに佐々木以上と言うことは無いだろう」「松井以上と言うことは無いだろう」ということになって、NPBトップクラスの選手にとっての「年俸キャップ」としての機能を果たしてきたのでしょう。
 別の言い方をすれば、もっと稼ぎたいという選手にとっては「壁となる存在」であったとも言えそうです。

 しかしながら、2018年シーズンオフ、FA宣言をした浅村栄斗内野手(27歳、西武ライオンズ)に対して、ソフトバンク・ホークスが4年・28億円前後の大型契約を用意していると報じられたのです。
 年俸に換算すれば7億円です。
 佐々木投手の6億5000万円を大きく超える金額が提示されたことになります。

 加えて、「4年契約」というのが凄いところでしょう。
 前述の佐々木投手や松井選手が、1~2年の年俸金額であったのに対して、浅村選手にソフトバンクが提示しようとしていると報じられている契約は4年なのです。

 この「大型契約」は実現すれば、日本プロ野球の年俸上限、契約体系に、大きな影響を与えるものとなります。(もちろん、他の球団からより魅力的な契約が提示される可能性もあります)

 様々な要因の下で、NPBの年俸はMLBに比して低いのです。
 例えば、ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手は、年俸21億円・7年契約です。
 単年の金額も、例えばNPB2005年の佐々木投手の3倍ですし、何より「7年」は長い。

 もちろん、各球団の財務状況や、企業としての儲ける力、といった面で、MLBはNPBより遥かに強く大きいことがベースになっているのでしょうから、「NPBは低いから上げるべき」などと簡単に言うことは出来ないことなのでしょう。
 そもそも、NPBの各球団は「企業として黒字なのかどうか」が何時の時代も指摘されてきているのです。
 一般的には「赤字企業が高年俸を払う」というのは、不自然なことです。

 とはいえ、「親会社の広告手段として十分な価値が有り、親会社がとても高収益」ということであれば、球団単体の収支や財務力が弱くとも、高年俸を払い得ることになるのでしょう。

 2018年のシーズンオフになって、NPBのFA選手が「高年俸を目指す姿勢」を明確にしているように観えます。プロ選手としては、当然のことなのかもしれません。
 西勇希投手(27歳、オリックス・バッファローズ)に対しても、ホークスは4年・20億円前後の契約を用意していると報じられていますし、丸佳浩外野手(29歳、広島カープ)にはカープから3年・12億円(含む出来高払い)の契約が提示されたにもかかわらず、丸選手はFAを宣言しています。そして、読売ジャイアンツが6年・25億円前後の契約を用意しているとも報じられているのです。

 NPBトップクラスの選手たちが、こうした大型契約をものにすることとなれば、当然ながら、他の選手達の来シーズン以降の年俸契約交渉にも甚大な影響を与えることになるでしょうし、NPBプレーヤー全体の年俸底上げに結びつく可能性もありそうです。

 MLBでは、「年俸30億円超」のプレーヤーが既に居ますし、今オフシーズンでも新しい「30億円プレーヤー」の誕生が予想されています。

 一方で2018年は、NPBにとって「新しい水準・タイプ」の契約方法が生まれる年になるのかもしれません。

 競走馬の中には、時折「恐怖の一発屋」と呼びたくなるタイプが居ます。

 2013年のマイルチャンピオンシップを制覇したトーセンラーも、そうしたタイプだと感じています。

 新馬戦を勝ち、4戦目にきさらぎ賞G3で重賞初制覇を遂げたトーセンラーは、2011年のクラシック候補となりました。
 ところが、皐月賞7着、日本ダービー11着と不本意な成績に終わり、菊花賞では3着と健闘しましたが、結局、3歳の皐月賞から4歳・2012年一杯、11戦連続で勝利を挙げることが出来ませんでした。

 2012年7月には福島の七夕賞G3、8月には小倉記念G3、9月には新潟記念G3と転戦しましたが、勝利は遠かったのです。
 クラシック三冠レースの常連だった馬としては、調子落ちの印象でしたから、「トーセンラーはピークアウトした」と感じていました。

 そして5歳となった2013年2月の京都記念G2に久し振りに出走してきたのです。
 「休養明け」という印象でしたが、2着のベールドインパクトに1・1/2馬身差を付けて快勝しました。直線の走りはとても力強いものでした。

 勇躍4月の天皇賞(春)に臨んだトーセンラーは、フェノーメノの2着と良い走りを魅せました。天皇賞(春)を連覇するという「3200mの鬼」フェノーメノを1・1/4馬身まで追い詰めたのです。

 本格化し「トーセンラーのG1勝利も間近」と思いましたが、ここから宝塚記念、京都大賞典と勝ち切れないレースを続けました。

 そして2013年のマイルチャンピオンシップを迎えたのです。トーセンラーにとって初のマイル戦でした。
 18頭のフルゲートとなったレースで、トーセンラーは「強い時の直線の走り」を魅せて、2着のダイワマッジョーレに1馬身差を付けて快勝しました。

 そしてこのレースが、トーセンラーにとって最後に勝利したレースとなりました。

 競走馬については、長く観ていれば、何となく「こういう馬」という感覚が身に付くことが多いのですが、トーセンラーは6歳になってからも、最後まで「よく分からない馬」でした。

 結果として、どのレースでも「恐怖の存在、いつ来るか分からない存在」であり続けたのです。

 トーセンラー号、父ディープインパクト、母プリンセスオリビア、母の父リシウス。通算成績25戦4勝。主な勝ち鞍、マイルチャンピオンシップ、京都記念、きさらぎ賞。
 母の父リシウスは、あの大種牡馬ミスタープロスペクター産駒です。

 トーセンラーの競走成績を見ると、「距離適性」が観られないと思います。
 3歳時は、2000mの皐月賞や2400mの日本ダービーより3000mの菊花賞の方が好成績です。
 一方で古馬になってからは、2200mの京都記念や1600mのマイルチャンピオンシップに勝ちながら、3200mの天皇賞(春)でもフェノーメノの2着に来たりしています。

 確かに「不良馬場」での成績は良くありませんから、馬場は「良」に向いていたのでしょうが、距離についてはスプリンターとか中距離馬とかステイヤーという区分には、馴染まなかったように観えます。

 「距離」より「気分」だったのかもしれないとも思うのです。

 トーセンラーは、私には「とても不思議な馬」でした。
 11月13日朝、大谷翔平選手が「新人王」に選出されたとのニュースが入りました。
 嬉しいことです。

 大谷選手の今回の受賞を最も良く表現しているのは、11月12日のニューヨーク・ポスト紙(電子版)のコメントでしょう。
 「アンドゥハー、トーレス(共にヤンキースの選手)はアメージングな大谷には足りない」と評し、大谷選手の新人王受賞を予想したのです。
 今回の選考において、大谷選手のライバルとなったアンドゥハー選手、トーレス選手が所属するヤンキースの地元紙、バリバリのヤンキース応援誌であるニューヨーク・ポスト紙の冷静で客観的で的確な評価でした。

 「アメージング」、これこそがMLB2018年レギュラーシーズンの大谷翔平選手・投手の活躍を最も良く表現している言葉でしょう。

 毎日毎日、「今日の大谷は何をしてくれるのだろう」「何を魅せてくれるのだろう」と、日本のファンのみならず、アメリカのベースボールファン、あるいは普段はベースボールを観ない人々も、「ワクワクしながら」注目し続けたのです。
 
 このような状態が、プロスポーツの「ベストな在り様」であることは、明らかです。
 
 「お金を取ってプレーを見せる」プロスポーツが追い求めなければならない「義務」の究極のゴールが、「アメージングなプレー」「ファンをいつもワクワクさせる」ことであるのは当然です。
 楽しいこと、ワクワクさせてくれることに対して、ファンや観客は喜んでお金を払うのですから。

 少し話が逸れますが、「チームや個人の勝利」も、観ている者を「ワクワクさせる」ひとつの手段に過ぎません。逆に言えば、「ワクワクしない勝利」はプロスポーツにおいては無意味というか有害です。これは、アマチュア・スポーツにおいてさえ無意味・有害なものでしょう。
 いつも書いて恐縮ですが、「勝てば良い」というものではないのです。
 「誰からも支持されない勝利」や「多くの人から敬遠・軽蔑される勝利」というものが、数多く存在するのです。
 そんな勝利は、無い方が良いのは当然でしょう。

 話を戻しますが、2018年の大谷選手・投手のプレーは、常に「ワクワクさせてくれるもの」でした。それも「とても」ワクワクさせてくれるものであったと思います。
 今日も大谷選手が観られると思ってテレビのスイッチを入れた時、「明日登板予定」だから先発出場していないと分かった時の「ショック」というのは、甚大なものでした。これほどがっかりしたのも久しぶりというか、スポーツを観始めて初めてのことかもしれないと感じます。

 アメリカの人々も同じだったようで、SNS等のWebへの投稿で「大谷が出場しているゲーム以外は、ベースボールは観ない」といったものさえ、相当数ありました。
 普段はベースボールを観ない人も、大谷選手・投手のプレーだけは観ようとしたのです。言うまでもないことですが、大谷選手のプレーにそれだけの魅力が備わっていた、「アメージング」であったということになります。
 やはり、「見たことが無いもの」から発せられるインパクトは、想像以上に大きなものなのでしょう。「ハイレベルな二刀流」というのは、そうした存在なのです。

 それだけに、「肘の故障」により投手・大谷が観られなくなった時の「衝撃」や、ファンの心配、失望はとても大きなものだったことでしょうが、選手・大谷はその不安の相当部分を、打者としてカバーしました。肘を故障してから、打撃成績は向上したのです。

 これも凄いことというか、信じられないようなパフォーマンスと言わなければならないでしょう。
 少なくとも21世紀のMLBにおいては、「大谷翔平以外には成し遂げることが出来ない芸当」なのです。

 従って、大谷選手・投手の新人王受賞は、打率やホームラン数、OPS、登板数や勝ち星等々の成績で評価することは出来ないものであろうと思います。

 「凄いホームランだ」、「凄い速球だ」「凄いベースランニングだ」と、一投一打に眼を見張り、歓声を挙げ、とても幸せな気分を味わったこと、他に代替物が無いほどの「アメージング」を提供してくれた「大谷翔平」という存在に、心からお礼を申し上げます。

 AFC(アジアサッカー連盟)が主催する、アジアチャンピオンズリーグACL2018の決勝・第2戦が11月10日に行われ、鹿島アントラーズはペルセポリス(イラン)とアウェイで0-0の引分として、2戦合計2-0で優勝しました。
 敵地での「見事な引分」でした。

 J1リーグ最多優勝回数を誇るアントラーズですが、これまでACLでは不思議と良い成績を残すことが出来ませんでした。
 ジュビロ磐田や浦和レッズ、ガンバ大阪の優勝を横目に見て、アントラーズのプレーヤーやファンは、悔しい思いをしてきたことでしょう。

 しかし、今大会のアントラーズはとても「安定した戦い振り」を披露して、栄冠をものにしました。

 決勝トーナメントの勝ち上がりを観て行きましょう。

[ラウンド16]
・5月9日(カシマ) 鹿島3-1上海上港
・5月16日(上海) 上海上港2-1鹿島  2戦計4-3で鹿島の勝ち

[準々決勝]
・8月28日(カシマ) 鹿島2-0天津権健
・9月18日(天津) 鹿島3-0天津権健  2戦計5-0で鹿島の勝ち

[準決勝]
・10月3日(カシマ) 鹿島3-2水原三星
・10月24日(水原) 鹿島3-3水原三星  2戦計6-5で鹿島の勝ち

[決勝]
・10月3日(カシマ) 鹿島2-0ペルセポリス
・11月10日(アザディ) 鹿島0-0ペルセポリス  2戦計2-0で鹿島の勝ち

 準決勝の水原三星との対戦が、最も接戦でしたが、リードを許した後の「一気の連続ゴール」に、今大会に臨むアントラーズの気迫が溢れていましたし、何より現在のアントラーズの「得点力」を如何なく示しました。

 決勝のペルセポリスとの対戦では、第1戦のカシマスタジアムでのゲームが秀逸でした。
 こうした大会、こうしたゲームにおける「2-0」の勝利というのは、何か圧倒的な地力を感じさせたのです。「アウェイゴール」を許さなかったことが、鹿島にとっての「第2戦に向けての余裕」を醸成したことは、言うまでもありません。

 伝統的に「ノウハウを着々と蓄積して行くことが出来る」ところが、鹿島アントラーズというチームの強みでしょう。
 今回のACL優勝で、アントラーズは伝承されるノウハウとしての、「ACLの勝ち方」を身に付けた様に感じます。

 第32節・11月10日のセレッソ大阪戦は、終盤の失点で1-2と敗れましたが、並行して行われていたゲームで2位のサンフレッチェ広島が敗れたために、川崎フロンターレのJ12018の優勝が決まりました。
 フロンターレは2017年シーズンに続く「連覇」を達成したのです。

 なかなか「タイトルに手が届かないチーム」と言われ、実際のところカップ戦決勝も含め、何度も「このゲームで勝てばタイトル獲得」という試合に敗れ続けていたのですが、2017年のリーグ戦を制し、「連覇」となれば、その「安定した実力」は揺るぎないものと言ってよいのでしょう。
 2017年シーズンが「劇的な逆転優勝」であり、2018年は「2試合を残しての優勝」というのも、チーム力の向上と安定を明示しています。

 そもそも「J1の連覇」が至難の技であることは、連覇したチームが過去に4つしかないことでも分かります。
 ヴェルディ川崎が1993年と94年、鹿島アントラーズが2000年と01年および2007~9年の3連覇、横浜マリノスが2003年と04年、サンフレッチェ広島が2012年と13年の4チームが「連覇実現チーム」です。
 何度もJ1を制しているジュビロ磐田でも、連覇はしていないのです。

 2018年シーズンは開始直後からサンフレッチェが走り、シーズン半ばでは「もう優勝は決まり」と言われました。サンフレッチェの「戦い振り」が秀でていたのです。
 フロンターレとの勝点さも最大13点となりました。大差です。

 しかしフロンターレは、諦めることなく追い続け、サンフレッチェの「変調」もあって、一気に逆転し、そのまま押し切った印象です。

 優勝後のインタビューで「2019年は複数のタイトルを取りたい」という抱負を、多くのプレーヤーが挙げていました。

 「3連覇」と「初のカップ戦優勝」を成し遂げることで、自動的に「複数のタイトル獲得」となるわけですが、2018年シーズンの後半のプレーを観ると、十分に実現できそうだと感じます。

 長い間控えめだった?川崎フロンターレには、あまり遠慮せずに「黄金時代」を築いてほしいとも思うのです。

 2018年シーズンのアメリカンリーグAL最多勝投手は、タンパベイ・レイズのブレイク・スネル投手でした。21勝5敗という、堂々たる成績です。

 コーリー・クルバー投手(クリーブランド・インディアンズ、20勝7敗)やルイス・セベリーノ投手(ニューヨーク・ヤンキース、19勝8敗)、カルロス・カラスコ投手(クリーブランド・インディアンズ、17勝10敗)、リック・ポーセロ投手(ボストン・レッドソックス、17勝7敗)といった、錚々たる投手達を抑えて、今季AL最多勝の栄光を手にしたのです。

 ところで、スネル投手と聞いて、今春直ぐにピンときた方は相当のMLB通でしょう。
 私は、シーズン途中から、「もの凄い投手が現れた」と認識しました。正直なところ、レギュラーシーズン開幕前は全く知らなかったのです。

 2011年といいますから、今から7年前にドラフト1位でショアウッド高校からレイズに入団しましたが、マイナーリーグで2015年までトレーニングを続けました。高校卒業とはいえ、5年間に及ぶマイナー生活を送ったのです。
 それも、AAAに上がったのは2015年の様ですから、マイナーの中でも相当に苦労したように観えます。

 一方で、2015年にAAAに上がってからは、本来の才能が開花した印象が有り、2016年4月23日のヤンキース戦でメジャーデビューを果たし、6月のボストン戦でメジャー初勝利を挙げました。

 しかし、メジャーでの大活躍には、再び時間がかかりました。
 2016年シーズンは19試合に登板して6勝8敗・防御率3.54、2017年シーズンは24試合に登板して5勝7敗・防御率4.04と、先発投手陣の中では「6番目の投手」といった役割でしょうか。

 そのスネル投手が、2018年シーズンで大ブレイクしたのです。

 コントロールが良くなり、150km/h台半ばのストレートとチェンジアップ、カーブ、スライダーを交えての投球が、圧倒的な威力を示したのです。

 いったい「2017年から2018の間に、スネル投手に何があったのか」という感じがします。

 2018年シーズンは最多勝のみならず、防御率も1.89でAL1位、ピッチャーとして現在最も注目されている指標であるWHIP(投球イニング当たりの与四球・被安打数合計)では、ジャスティン・バーランダー投手(ヒューストン・アストロズ)の0.90に次いで、0.97でAL2位という、素晴らしい成績なのです。
 改めて書くことでもないのですが、「打線の援護に恵まれて最多勝投手となった訳では無い」ことは明らかです。

 身長193cm・体重82㎏のスリムな左腕は、25歳にして覚醒した感が有ります。

 さすがに「ドラフト1位」だとも思いますが、7年に及ぶキャリアにおいて「着々と力を蓄えた」ことも間違いないのでしょう。

 21勝・防御率2点切りは、本物にしか出来ない数字だと思います。

 2019年シーズン以降のブレイク・スネル投手の活躍が、とても楽しみです。

 NHK杯2018の女子シングルが11月9日~10日に行われ、紀平梨花選手(16歳)が、ショートプログラムSP5位からの大逆転で優勝を飾りました。
 フリーの演技は、154点を超える今季世界高得点でした。

 紀平選手は、グランプリシリーズGP初出場での初優勝という、日本女子スケーターとしては史上初の快挙を成し遂げたのです。

 本ブログで紀平選手を最初に採り上げたのは2016年10月2日の記事です。「世界初の快挙」と題して、当時14歳であった紀平選手が、ジュニアGPの大会で「6種類8度のトリプルジャンプを成功させた」快挙に付いて書きました。

 現在有る全てのトリプルジャンプ(トリプルアクセルも3回転ジャンプのひとつです)を熟すというのは、女子選手はもちろんとして男子選手でも容易なことではないのですから、紀平選手がこの時点=2年以上前の段階で、技術面から見れば「日本一の女子フィギュアスケーター」であったと考えても、自然なことでしょう。

 不思議なことは、2年以上前に日本最高のレベルに達していたプレーヤーのシニアデビューが2018年~19年シーズンに持ち越されたことです。

 平昌オリンピックは、年齢制限の為に出場できなかったと記憶しています。
 加えて、手の骨折等があって調子が出ない時期が有ったことも周知のことです。

 そうした諸事情を勘案しても、日本トップクラスというか世界トップクラスのテクニックを保持するアスリートのGPシリーズデビューが、2018~19年シーズンの第4戦というのは、いかにも遅すぎる感じがします。
 どうして第1戦にデビューできなかったのでしょうか。

 ご本人の調子が上がらなかったといった理由であれば、止むを得ない感じがしますが、またぞろ、協会内の確執とか、愚人が口を挟んでの訳の分からない勢力争い、が要因であれば、「スポーツパワハラ元年」のひとつの事象ということになってしまいます。
 そういった詰まらない事情が無いことを祈るばかりです。

 さて、紀平選手はコンディションが整っていれば、ジャンプシークエンスにおいて殆どミスをしないタイプのプレーヤーです。
 NHK杯2018SPの最初のジャンプ、トリプルアクセルで転倒したのは、とても珍しいことで、紀平選手でも「GPデビュー戦ということで緊張」するのだと感じました。

 とはいえ、転倒の理由はご本人が一番分かっていたのでしょうから、以降に付いて心配はないと観ていましたが、案の定、フリーも含めてその後の全てのジャンプをきっちりとプレーしたのです。(フリーの最初のジャンプ、トリプルアクセルからのコンビネーションジャンプは少し詰まりました。演技の最初のジャンプはやはり緊張するものだと感じましたが)

 現時点の一般的な比較をすれば、女子におけるトリプルアクセルは、男子における4回転ジャンプに相当する技であろうと思います。
 それを2度成功させ、内1度はコンビネーションなのですから、紀平選手の演技の基礎点は、他の選手より相当高いものでしょう。基礎点の高い演技をミスなくプレー出来れば、優勝するのは自然なことです。

 大会終了後のインタビューで、3位となったロシアのトゥクタミシェア選手が「トリプルアクセルを2度飛べる選手が居ることは素晴らしいこと」とコメントしています。
 トゥクタミシェア選手もフリー演技で1度のトリプルアクセルを成功させていますが、「2度成功させることの難しさ」をコメントしていただいたのでしょう。

 紀平梨花選手は、現在世界の女子シングル界を席巻するロシアの選手達と、互角に戦って行けるスケーターです。
 日本女子フィギュアスケート界の「至宝」として、今後益々の活躍が期待されるところです。

 NHK杯2018女子シングル種目の表彰式に臨んで、1~3位の選手が舞台裏に集まった時、2位の宮原知子選手が紀平選手を笑顔で迎えていました。同じチームの選手として、「お姉さん格」の宮原選手が魅せてくれた素晴らしいシーンであったと思います。
 世界トップクラスのプレーヤー同士の、ひとつの在り様なのでしょう。

 丁度、MLBロサンゼルス・エンジェルスのスプリングトレーニングにおける、アルバート・プーホールズ選手と大谷翔平選手との在り様に似ているのではないかと、勝手に考えてしまいました。
 アメリカPGAツアーに、また新星が登場しました。

 23歳のキャメロン・チャンプ選手です。

 チャンプ選手は、10月25日~28日に行われた、サンダーソンファームズ選手権大会で、4日間通算267打・21アンダーパーのスコアで2位に4打差を付けて、PGAツアー初優勝を飾りました。
 4日間首位を守っての完全優勝でした。

 ツアー9戦目にしての初優勝でしたが、そのプレー内容が凄いのです。

 4日間を通じてのドライバー(1番ウッド)ショットの平均飛距離が344ヤード、最もとんだショットは360ヤードだったと報じられました。
 PGAツアーには、ジャスティン・ジョンソン選手やババ・ワトソン選手といった「飛ばし屋」が相当数居ますが、それらの飛ばし屋達に勝るとも劣らない飛距離を具備しています。
 身長183cmの決して大柄とは言えない体躯のどこから、あの飛びが生まれてくるのか、不思議な感じさえします。

 加えて、パッティングが上手いのです。
 このトーナメントでも2位の成績だったそうです。

 「とても飛んで、パッティングも上手い」となれば、並みのルーキーではないでしょう。

 次の週に行われたシュライナーズホスピタルforチュルドレンオープン大会でも、3日目途中まで優勝争いを演じていました。(最終ラウンドで73打を叩き、28位タイという結果でした)

 PGAツアーには、どんどん新星が登場します。
 相当強いプレーヤーが、どんどん出てくるのです。
 「懐の深さ」を感じます。

 現在の世界ランキング1位はブルックス・ケプカ選手です。ジャスティン・ローズ選手やダスティン・ジョンソン選手、ジャスティン・トーマス選手らと激しいトップ争いを演じています。
 新3強、ロリー・マキロイ選手、ジェイソン・デイ選手、ジョーダン・スピース選手も復権に向かって戦いを続けています。
 我らが松山英樹選手も頑張っています。
 そして、タイガー・ウッズ選手も復活しました。
 もちろん、他にも強豪プレーヤーが目白押しです。

 こうした状況のPGAツアーに、新星キャメロン・チャンプ選手も加わったのです。

 PGAツアーは今、「戦国時代」と呼んで良いのかもしれません。
 テキサンズが走っています。

 開幕3連敗を喫した時には、ちぐはぐなプレーが続きましたが、week4でインディアナポリス・コルツに競り勝ってから、とても勝負強いゲームを続け、week9を終えて6勝3敗として、アメリカン・フットボール・カンファレンスAFC南地区で首位に立っています。

 6連勝を見てみましょう。

[week4・9月30日・ルーカスオイルスタジアム]
テキサンズ37-34コルツ(OT)

[week5・10月7日・NRGスタジアム]
テキサンズ19-16ダラス・カウボーイズ

[week6・10月14日・NRGスタジアム]
テキサンズ20-13バッファロー・ビルズ

[week7・10月21日・エバーバンクフィールド]
テキサンズ20-7ジャクソンビル・ジャガーズ

[week8・10月25日・NRGスタジアム]
テキサンズ42-23マイアミ・ドルフィンズ

[week9・11月4日・スポーツオーソリティフィールドアットアナハイム]
テキサンズ19-17デンバー・ブロンコス

 ひと目で感じるのは「ロースコアゲームにおける競り合いでの強さ」でしょう。

 Week8マイアミ戦の42得点は「例外的」で、多くのゲームは20得点前後で相手チームをよりロースコアに抑え込んで勝っています。

 得失点差も「7点以内」が多いのですから、まさに「ギリギリの競り合いを制している」試合が多いことになります。

 ロースコアゲームで競り合いに強いとなれば、守備陣が充実していることは間違いありません。
 開幕3連敗の頃でも、守備陣の頑張りが目立っていました。
 「守備陣の頑張りからの得点」も多かったと記憶しています。

 そしてweek4以降は、「競り合いに強い攻撃陣」が機能し始めたということになります。

 テキサンズ攻撃陣の中心はクオーターバックQBデショーン・ワトソン選手です。2017年ドラフトにおいて、1巡目(全体12位)指名を受けて入団しました。テキサンズの強化に向けて、大きな期待を背負っての入団であることは、言うまでもありません。
 そして、2年目の今シーズン、見事な活躍を魅せているのです。

 QBワトソン選手と共に攻撃陣を引っ張るのは、ランニングバックRBラマー・ミラー選手と、ワイドレシーバーWRのディアンドレ・ホプキンス選手、ウィル・フラー選手でしょう。
 これに、QBワトソン選手自身のランを加えた攻撃が、テキサンズオフェンスを形作っているのです。

 「渋い」戦いを進めるテキサンズが、2018~19年シーズンの台風の目になる可能性が十分に有ると感じます。

 11月11日、京都競馬場芝外回りコース2200mで行われる、第43回エリザベス女王杯競走G1の注目馬検討です。

 3歳以上の牝馬で争われるレースですので、その時の3歳馬と古馬の力量比較が大事になります。
 今年は3歳牝馬の出走が少ないので、一般的には古馬優位ということになりそうです。

 とはいえ、古馬陣も近時安定した成績を残している馬は居ませんので、難しいレースとなりました。
 加えて、重賞常連馬と上がり馬の比較も有りますので、検討の組合せは増えるばかりです。
 逆に言えば、検討の楽しさを存分に味わえるレースなのかもしれません。

 さて、注目馬です。

 第一の注目馬は、3枠5番のレッドジェノヴァ。
 前走京都大賞典G2は牡馬に混じって2着と大健闘。サトノダイヤモンドには敗れましたが、アルバートやシュヴァルグランには先着しました。急速に力を付けている印象です。ここでも勝ち負けのレースを魅せてくれるでしょう。

 第二の注目馬は、4枠8番のカンタービレ。
 前走秋華賞G1はアーモンドアイの3着。ゴール前のしっかりした脚色が印象的でした。こちらも、秋になって充実していると思います。

 第三の注目馬は、7枠13番のノームコア。
 前走紫苑ステークスG3は2着に3馬身差の圧勝。初重賞勝利を飾りました。典型的な上がり馬ですが、5戦して3勝・3着2回という安定感が光ります。Cルメール騎手のG1勝利記録もかかっていますから、勢いならこの馬なのでしょう。

 今回は、以上の3頭に注目します。

 淀外回りの長い直線で抜け出してくるのは、どの馬でしょうか。
 11月11日に福岡国際センターで開幕する、大相撲11月場所の注目力士検討です。

 9月場所は、横綱・白鵬の「復活」優勝の場所でしたが、栃ノ心、御嶽海と新興勢力?の優勝が続いた後、再び大横綱が待ったをかけた感が有ります。
 大相撲界は今、新旧入り乱れた戦国時代を迎えているのでしょう。

 土俵外の騒動でも揺れた2018年の角界ですが、11月場所で「土俵の充実」を示して、しっかりと締め括っていただきたいと思います。

1. 横綱陣

 先場所優勝の白鵬を挙げたいところですが、場所後手術を行ったこともあって休場が決まりました。。

 今場所は、「復帰2場所目」の稀勢の里に期待しましょう。
 場所前の稽古についての情報では、好調が伝えられています。

2. 大関陣

 先場所、カド番を凌いだ栃ノ心を挙げたいところですが、膝に故障を発症したとのこと。
 
 今場所は、高安の初優勝に期待しましょう。
 稀勢の里が元気になると、高安も元気になるのではないかと思っています。

3. 関脇以下の力士

③ 御嶽海

 9月場所の大関とりはなりませんでしたが、御嶽海の実力は誰もが認めるところでしょう。今場所再び、優勝争いに顔を出すようなら、大関取りも夢ではありません。

④ 朝乃山

 9月場所の後半は精彩を欠きました。どこか故障したのではないかと訝っています。
 その故障も癒えたとして、11月場所では二桁勝利を期待します。

⑤ 遠藤

 9月場所の後半は精彩を欠きました。こちらは間違いなく、どこか故障していたのだと思います。そこからの復帰度合いが気にはなりますが、怪我との付き合い方も身に付けていることでしょうから、この番付=前頭12枚目なら、大勝を期待します。

⑥ 阿武咲

 9月場所は精彩を欠きました。持ち前の馬力が全く発揮できなかった印象です。こちらもどこか故障していたのではないかと思います。故障も癒えた今場所、この番付=前頭13枚目なら、大勝を期待します。

⑦ 貴景勝

 地力が付いてきました。器用なところもありますので、小結になっても十分に上位と戦って行けると思います。「大関取り」の足場となる場所にしてほしいものです。

⑧ 阿炎

 9月場所は良い相撲を取っていましたが、星には恵まれなかった印象です。役力士との取組が減る番付=前頭7枚目に下がりましたので、思う存分暴れていただきたいと思います。

⑨ 豊山

 故障も有って9月場所は不本意なものとなりました。地力が付いてきていることは周知のことですので、ここまで番付が下がった=前頭10枚目、からには大勝を期待します。

⑩ 北勝富士

 前頭筆頭の番付で、自分の力を試す場所となりました。前に出る相撲を取ることが出来れば、勝ち越しが十分に狙えると思います。

 11月場所は、以上の10力士に期待します。

 多士彩々の大相撲界ですから、もちろん他にも有力力士が沢山います。

 「素晴らしい土俵」が期待されるのです。

 スズパレードは「重賞8勝馬」です。

 1984年の皐月賞と日本ダービーは共に4着でした。この年の両レースの勝ち馬は、あの「三冠馬」シンボリルドルフ。
 「ルドルフのダービー」で4着に食い込んでいたのです。この世代のクラシックレースを飾った1頭、同期トップクラスの牡馬であったことは間違いないでしょう。

 6歳になって1987年の宝塚記念G1を制覇しています。
 古馬になっても、G1レースの主役を張り続けていたのです。

 にもかかわらず、スズパレードは「地味な馬」だったという感じがします。
 
 そのスズパレードが重賞勝ち馬となったのは、1984年6月・3歳時のラジオたんぱ賞G3(1800m、福島競馬場)でした。そして2勝目が、同年11月の福島記念G3(2000m)だったのです。福島で重賞常連馬となったのです。

 ラジオたんぱ賞で2着のルーミナスレイサーに2と1/2馬身差を付けて圧勝したスズパレードですが、福島記念も2着のスマートボーイに2馬身差を付けて快勝しています。
 スズパレードは「勝つ時は、しっかりと差を付けて勝つタイプ」だったのでしょう。

 4歳になった1985年の金杯(東)G3でも、2着・リキサンパワーに3馬身差を付けてレコード勝ちしています。
 1600m~2200mの、所謂中距離のレースでは、時代を代表するサラブレッドの一頭だったことは間違いないと感じます。

 スズパレード号、父ソルティンゴ、母スズボタン、母の父ロムルス。通算成績25戦12勝、主な勝ち鞍、宝塚記念G1、中山記念G2、ダービー卿チャレンジトロフィーG3(2勝)、オールカマーG3、他重賞8勝。
 父ソルティンゴは、放牧中の事故で急死し1世代しか産駒を残していませんから、スズパレードはソルティンゴの代表産駒ということになるのでしょう。

 唯一のG1勝利となった1987年の宝塚記念のメンバーが凄いのです。
 2馬身差の2着がニッポーテイオー、3着がニシノライデン、4着がシンブラウン、5着がスダホーク、6着がフレッシュボイス・・・。G1なのだから当たり前だろうとお叱りを受けそうですが、こうした錚々たるメンバーを相手に圧勝するスズパレードの強さを、改めて感じます。

 そういえば、この年の安田記念G1ではスズパレードはフレッシュボイスの7着に敗れましたが、このレースでスズパレードは「単枠指定馬」でした。
 現在のように「馬番連勝馬券」が無い時代に、中央競馬会がある意味では「公認する強い馬」として、G1レースで指定されたのです。
 この時代における「スズパレードの1600mレースにおける強さ」を何よりも証明してくれる事実です。

 それ程強かったにもかかわらず、少し「地味」だったかなと感じるのは、私の勝手な印象なのでしょう。

 ソフトバンク・ホークスが4勝1敗で制した、2018年の日本シリーズですが、ホークスの捕手・甲斐拓也選手がシリーズMVPに輝きました。

 文句無しの受賞でしょう。

 このシリーズで、最も「記憶に残るプレー」を魅せたプレーヤーがMVPとなったのです。

 日本シリーズにおいて「捕手」がMVPを受賞するのは、2009年のジャイアンツ・阿部慎之助選手以来とのことですが、阿部選手は「捕手としての守備プレーと共に、チームの中心打者としての打棒」も評価されてのMVPであったと思いますが、甲斐選手は「守備力、特に盗塁を阻止する強肩」が評価されてのことでしょうから、同じ捕手受賞と言っても、異なる内容であることは確かです。

 シリーズを通じて「6度連続でカープの盗塁を阻止」したのです。もちろん、日本シリーズ新記録でした。
 広島カープに一度も盗塁を許さなかったのですから、ホークスの優勝への貢献も極めて大きなものでした。

 また、その「盗塁阻止の様子」が凄い。
 カープの快足を誇る走者が2塁ベースの遥か手前、1~2m位手前の位置に居る時に、ソフトバンクの2塁ベース上の守備選手が「球を持って待ち受けている」シーンが何度も観られました。
 クロスプレーにさえならず「悠々とアウトを取る」絵が、何度も観られたのです。

 本塁から2塁への送球のスピード・強さ・コントロールも見事なものですが、何と言っても「投球を捕球してから、球をグラブから取り出し、2塁に投げる」一連の動きの俊敏性は、素晴らしいものが有ります。
 「目にもとまらぬ素早さ」なのです。

 この「素早さ」を甲斐選手がどのようにして身に付けたのかは分かりませんけれども、この「素早さ」が、野球・ベースボールを通じて世界最高レベルであることは間違いないでしょう。

 甲斐拓也選手の、日本シリーズ2018におけるプレー振りとMVP受賞は、日本プロ野球の「捕手レベルの向上」を明示したものだと感じます。
 2010年と2011年のエリザベス女王杯を連覇したのが、スノーフェアリーです。

 スノーフェアリー(Snow Fairy)は、アイルランド馬ですから、外国調教馬によるJRA・G1レースの連覇。もちろん史上初の快挙でした。
 エリザベス女王杯におけるスノーフェアリーの活躍は、「日本競馬の国際化」を象徴する出来事のひとつと言って良いでしょう。

 日本語なら「雪の妖精」ですが、これが「とんでもなく強い妖精」でした。

 まず、3歳時に本家イギリスオークスとアイルランドオークスを制覇しています。どちらも、牝馬にとって「最高の栄誉」であることは言うまでも無いことです。
 そして、「雪の妖精」は世界に戦いの場を求めました。

 3歳の11月に、日本のエリザベス女王杯に挑み、これを圧勝、12月に香港カップG1(2000m)にも挑戦して、これも勝ちました。
 3歳時にG1・4勝、内2つは彼女にとっての「海外競馬」だったのです。
 この活躍が評価されて、この年のカルティエ賞最優秀3歳牝馬の栄誉に浴しました。
 ヨーロッパNO.1の3歳牝馬となったのです。

 4歳・古馬になってからもスノーフェアリーはG1レースに挑戦し続けます。
 英・愛のチャンピオンステークスや凱旋門賞に出走して、いずれも3着以内と健闘しますが、ヨーロッパの一線級を相手にしては、さすがになかなか勝てませんでした。
 そして4歳の11月、再びエリザベス女王杯に姿を現したのです。

 2010年のレースで2着に4馬身差と圧勝していましたから、2011年も自然に一番人気となりましたが、ここでは日本馬が意地を魅せました。
 直前の秋華賞を勝っていたアヴェンチュラが食い下がり、クビ差の2着、3着には1馬身差でアパパネが入りました。
 日本牝馬の力を示した形ですが、スノーフェアリーは「優勝は譲らなかった」のです。

 スノーフェアリー号、父インティカブ、母クラフティ・イグザンプル、母の父クラフティ・プロスペクター、アイルランド馬。通算成績21戦8勝。主な勝ち鞍、英オークス、愛オークス、愛チャンピオンステークス、香港カップ、エリザベス女王杯(2勝)。
 G1を6勝していますが、何より凄いと感じるのは、生涯21戦の8戦目以降の14走が全てG1レースであったことです。「14戦連続のG1出走、内6勝」というのは、牝馬の競走成績として、おそらく世界屈指のものでしょう。

 日本馬がどんどん海外の大レースに挑戦する時代となりましたが、裏を返せば、海外強豪馬が日本のレースにどんどん挑戦してくる時代でもあるのです。

 スノーフェアリーは、その事実を明示してくれた「妖精」でした。

 11月3日、第66回全日本剣道選手権大会が開催され、決勝で西村英久6段(29歳)が内村良一錬士7段(38歳)を破って優勝しました。
 西村選手は昨年に続いての連覇、通算3度目の優勝となりました。

 全日本大会での「安定感」なら他の追随を許さない内村選手を相手にしての、西村選手の戦い振りは圧巻でした。
 開始直後の睨み合いから、あっという間に「コテ」で1本を奪い、その直後に再び「コテ」で1本を決めました。試合時間は、おそらく2分とはかかっていないでしょう。(剣道は試合時間が表示されませんので、推定ですが)

 「コテ」は西村選手の得意技です。

 もちろん、「剣道」ですから「その一撃で相手の戦力を完全に奪う」プレーでなければ「1本」とは認定されませんので、ちょっと当たった位、あるいは綺麗に当たった位、では1本とはなりません。
 「メン」ならば、真剣であれば「頭を2つに割る威力」がなければ1本とはなりませんし、「ドウ」ならば「上半身と下半身が離れるような威力」が必要ですし、「ツキ」ならば「喉を突き抜けて首の後ろに剣先が達するような一撃」が要るのです。

 決勝の西村選手の「コテ」も真剣であれば、1度目の1本は手首から先を切断するような強烈な一撃でしたし、2度目の1本は「肘から先が飛んでいた」ことでしょう。いずれも、文句無しの打ち込みでした。

 西村選手は「メン」も使いますが、大事な試合では「コテ」で勝負します。
 準決勝の安藤翔選手との試合でも「コテ」2本での勝利でした。

 全日本選手権大会の準々決勝以降となれば、日本トップクラスの選手が揃って居るので、なかなか1本が取れないのは自然なことですし、ましてや得意技ともなれば、相手選手(日本トップクラスの)は相当に警戒するので、決めることは至難の技なのです。

 ところが西村選手は、準決勝と決勝の4度の1本を全て「コテ」で決めているのですから、既に「得意技」というより「必殺技」の領域でしょう。
 加えて、10分の試合時間の中で「2本先取」というルールとはいっても、両選手合わせて1本が1度しか無い試合も少なくない中で、西村選手は2試合とも「2度の1本」を示現しています。
 凄まじい「コテの威力」なのです。

 この優勝で西村選手は3度目の日本一となり、歴代優勝回数2位タイとなりました。
 6度の優勝を誇る「伝説の」宮崎正裕選手に次ぐ回数となったのです。

 既に、日本剣道史に足跡を残す剣士となった西村英久選手ですが、その西村選手の全盛期のプレーが観られたのが、今大会では無かったかと感じます。全日本の決勝を2分未満で勝ち切るというのは、尋常な強さでは無いのです。

 試合後のインタビューで「剣道を楽しんだ」と、西村選手はコメントしました。
 「試合を楽しんだ」のではなく、「剣道」を楽しんだというところが凄いところでしょう。
 
 決勝で敗れた内村選手(西村選手同様3度の全日本優勝を誇る名剣士)は試合後、「西村は強かった」とコメントしました。
 内村選手程の大豪が舌を巻く強さだったのです。

 歴史的な剣士の、プライムタイムのプレーを魅せていただいた、第66回大会でした。
プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
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我が家の月下美人も16年目。同時に30個の花が咲くこともあります。スポーツも花盛りですね。一緒に楽しみましょう。

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