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HOME   »  2018年11月05日
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 11月3日、第66回全日本剣道選手権大会が開催され、決勝で西村英久6段(29歳)が内村良一錬士7段(38歳)を破って優勝しました。
 西村選手は昨年に続いての連覇、通算3度目の優勝となりました。

 全日本大会での「安定感」なら他の追随を許さない内村選手を相手にしての、西村選手の戦い振りは圧巻でした。
 開始直後の睨み合いから、あっという間に「コテ」で1本を奪い、その直後に再び「コテ」で1本を決めました。試合時間は、おそらく2分とはかかっていないでしょう。(剣道は試合時間が表示されませんので、推定ですが)

 「コテ」は西村選手の得意技です。

 もちろん、「剣道」ですから「その一撃で相手の戦力を完全に奪う」プレーでなければ「1本」とは認定されませんので、ちょっと当たった位、あるいは綺麗に当たった位、では1本とはなりません。
 「メン」ならば、真剣であれば「頭を2つに割る威力」がなければ1本とはなりませんし、「ドウ」ならば「上半身と下半身が離れるような威力」が必要ですし、「ツキ」ならば「喉を突き抜けて首の後ろに剣先が達するような一撃」が要るのです。

 決勝の西村選手の「コテ」も真剣であれば、1度目の1本は手首から先を切断するような強烈な一撃でしたし、2度目の1本は「肘から先が飛んでいた」ことでしょう。いずれも、文句無しの打ち込みでした。

 西村選手は「メン」も使いますが、大事な試合では「コテ」で勝負します。
 準決勝の安藤翔選手との試合でも「コテ」2本での勝利でした。

 全日本選手権大会の準々決勝以降となれば、日本トップクラスの選手が揃って居るので、なかなか1本が取れないのは自然なことですし、ましてや得意技ともなれば、相手選手(日本トップクラスの)は相当に警戒するので、決めることは至難の技なのです。

 ところが西村選手は、準決勝と決勝の4度の1本を全て「コテ」で決めているのですから、既に「得意技」というより「必殺技」の領域でしょう。
 加えて、10分の試合時間の中で「2本先取」というルールとはいっても、両選手合わせて1本が1度しか無い試合も少なくない中で、西村選手は2試合とも「2度の1本」を示現しています。
 凄まじい「コテの威力」なのです。

 この優勝で西村選手は3度目の日本一となり、歴代優勝回数2位タイとなりました。
 6度の優勝を誇る「伝説の」宮崎正裕選手に次ぐ回数となったのです。

 既に、日本剣道史に足跡を残す剣士となった西村英久選手ですが、その西村選手の全盛期のプレーが観られたのが、今大会では無かったかと感じます。全日本の決勝を2分未満で勝ち切るというのは、尋常な強さでは無いのです。

 試合後のインタビューで「剣道を楽しんだ」と、西村選手はコメントしました。
 「試合を楽しんだ」のではなく、「剣道」を楽しんだというところが凄いところでしょう。
 
 決勝で敗れた内村選手(西村選手同様3度の全日本優勝を誇る名剣士)は試合後、「西村は強かった」とコメントしました。
 内村選手程の大豪が舌を巻く強さだったのです。

 歴史的な剣士の、プライムタイムのプレーを魅せていただいた、第66回大会でした。
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