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[1月20日・アローヘッドスタジアム]
ニューイングランド・ペイトリオッツ37-31カンザスシティ・チーフス

 NFCチャンピオンシップに続いてOTオーバータイム(延長)に縺れ込んだゲームでしたが、ペイトリオッツがタッチダウンTDを挙げて押し切りました。
 最後は、このゲームのペイトリオッツの戦略であった「ラン攻撃主体の攻め」が実った形です。
 ホーム・アローヘッドで戦い、「あと一歩」までペイトリオッツを追い込んだチーフスにとっては、本当に残念な結果となりましたが、「良く戦ったゲーム」であったと感じます。負けはしたものの「ポストシーズンに弱い」という定評を覆すに十分な内容でしょう。

 このゲームのポイントは第4クオーターQの攻防でした。

 第3Qを終ってペイトリオッツが17-7と2ポゼッションをリードしました。
 両チームの守備陣が踏ん張り、第1Q~3Qでは「爆発的な攻撃」を抑え込んできたのです。

 特にペイトリオッツ守備陣の「前掛かりな守り」、ブリッツを多用して、チーフスのクオーターバックQBパトリック・マホームズ選手にプレッシャーを掛け続けた守備は「迫力満点」でした。
 マホームズ選手は第3Qまでに4つのサックを喫し、持ち前の「異次元のハイパーオフェンス」はなかなか発揮できなかったのです。
 このまま持ち味を発揮できないままチーフスが敗れ去るようなら、「ポストシーズンに弱い」という酷評は残るだろう、と考えながら観ました。

 ところが第4Q、チーフスオフェンスは力を発揮したのです。

 まず、第4Qに入って早々にランニングバックRBデイミアン・ウィリアムズ選手への2ヤードTDパスを決めました。14-17の3点差としたのです。

 続いて、試合時間残り7分52秒、QBマホームズ選手は再びウィリアムズ選手に23ヤードのTDパスを決め、17-21と逆転しました。
 ついにゲームを引っくり返したのです。

 「常勝軍団」ペイトリオッツを相手にしての逆転は、チーフスに歓喜を齎しました。選手達はフィールド上で喜びのパフォーマンスを演じ、アローヘッドスタジアムには大歓声が響き渡りました。

 さて、逆転を許したペイトリオッツですが、試合時間は7分以上も残っていますから、こちらとしては「いつもの」逆転に向けてのプレーを開始しました。
 試合時間残り3分35秒、RBソニー・ミッチェル選手が10ヤードのTDラン。
 必死に守るチーフス守備陣を突き抜ける、スピード十分なランでした。
 ペイトリオッツが24-21と逆転したのです。

 再度の逆転を目指してQBマホームズ選手がフィールドに登場しました。
 そして、相手エンドゾーンに迫り残り2分6秒、RBウィリアムズ選手が2ヤードを抜き切りTD。
 チーフスが28-24と再度逆転したのです。

 「百戦錬磨」のQBトム・ブレイディ選手がフィールドに登場しました。
 当然ながら「2分もあれば」ブレイディ選手にとっては十二分でした。
 残り42秒、RBバークヘッド選手が4ヤードを走りTD。
 ペイトリオッツが31-28として再度再度逆転しました。

 さすがに試合は決まったと思いました。
 キッチリとゲームをマネジメントするペイトリオッツが、試合時間残り40秒で3点をリードしたのですから、残り時間の守備マネジメントを考慮してもチーフスの反撃は困難であろうと感じました。ペイトリオッツにとっては、プレーオフゲームにおける「いつもの3点差勝利」なのであろうと思ったのです。

 しかし「マホームズの切れ味」は、ペイトリオッツのベリチックHCヘッドコーチの想定をも超えるものだったのです。

 残り時間がとても少ない中で、チーフスは前進し、残り11秒キッカーKのハリソン・バッカー選手が39ヤードYのフィールドゴールFGを決めました。
 60分・4つのQを終えて、ゲームは31-31と振り出しに戻ったのです。

 このOTでペイトリオッツが勝ち切ったことは頭書の通りですが、この第4Qの攻防は、本当に素晴らしいものでした。「4度の逆転と1度の同点」が、第4Qを彩ったのです。
 若きQBマホームズ選手にとって、得ることが多い試合であったことでしょう。

 ペイトリオッツは「いつものようにスーパーボウルに進出」しました。
 これだけのシーズンを重ねても、「決して飽くことが無い」ベリチックHCとQBブレイディ選手の「勝利への執念」には、感心するばかりです。

 とても良いチームを創り上げつつあるチーフスには、来シーズンの捲土重来に期待します。
 
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[1月28日・準決勝]
日本3-0イラン

 今大会、対戦相手として最強と観られていたイランチームとの試合で、森保ジャパンは伸び伸びと戦い、3点を奪って快勝しました。

 テレビ中継を観ていましたが、プレーおよびプレーヤーの「輪郭」がしっかりしていて、強いチーム同士の良い試合を感じさせました。

 この感覚は、おそらく「各プレーヤーの無駄の無い動き」と「高いレベルの技術・スピード」が相俟って生まれるものだと考えていますが、相当にハイレベルなゲームであったということでしょう。
 サムライブルーとイランチームの強さ、そしてアジアサッカーのレベルアップをも感じさせる「しっかりとした輪郭」の映像であったと思います。

 前半は、両チームが持ち味を発揮しての競り合いが続きました。
 両チームともにチャンスが有りましたが、両チームの守備陣が良く守り抜きました。
 特に、森保ジャパンのゴールキーパーGK権田選手の左脚でのクリアは、素晴らしいプレーでした。

 後半に入っても拮抗した展開は不変でしたが、日本チームはイランチームの「僅かな隙」を付いて先制しました。
 後半11分の大迫選手のヘディングシュートでしたが、このシュートの「強さ」が際立ちました。「ドーン」という音が聞こえてきそうなシュート。
 決定機に決めることが容易では無いのが国際大会です。これだけキッチリ決めることが出来るという意味で、大迫選手は一層「半端無い存在」に成長しているのでしょう。

 後半22分には大迫選手のペナルティーキックPKが決まって2-0と、日本チームがリードを広げました。このPKも威力十分。迷いの無い高いレベルのシュートです。

 そしてインジュリータイムに入った後半47分、左サイドを駆け上がった原口選手が、ドリブルから強烈なシュートを突き刺しました。
 この迫力・威力もワールドクラスで、ワールドカップ・ロシア大会・決勝トーナメントのベルギー戦でのシュートを彷彿とさせました。原口選手のドリブルからのシュートは、日本代表チームの強力な武器でしょう。

 こうして、「拮抗した試合」にもかかわらず、森保ジャパンが3-0で快勝したということは、「日本チームの決定力が勝った」ということに他なりません。
 現在の代表チームは、歴代日本代表チームの中で最も決定力が高いという感じがします。

 さて、我らが森保ジャパンは決勝に駒を進めました。

 ここまでの試合ぶり、グループリーグを静かに発進し、試合毎にメンバーを入れ替えて、チーム全体の疲労蓄積を抑え、1点差でキッチリと勝ち抜き、チーム構成の検討をも進め、フルメンバーでの準決勝を3点差で快勝する、という「日本チームのドライブ」を観る限り、今大会最強のチームであることは間違いないと思いますが、だからといって「決勝で必ず勝てる」というものではないのが、ハイレベルな国際大会の怖いところでしょう。

 これまで、ワールドカップや各大陸のナショナルチームNO.1を決める大会などにおいて、大会最強と目されていたチームが決勝で敗れ去って行った例は、数多いのです。
 「決勝は特別」なのでしょう。

 チームのピークを準決勝・イランチームとのゲームに持ってきた森保ジャパンの戦略は、見事に成功しました。
 決勝は「残る力の全て」を投入して戦うことになります。

 前半、「少しの運」が森保ジャパンに味方すれば、優勝を手繰り寄せることが出来ると思います。

 これまでのアジアカップの最多優勝記録は日本代表チームの4回ですが、最多記録を塗り替える「5回目の優勝」に向けて、森保ジャパンの健闘が期待されます。
[1月20日・メルセデスベンツスーパードーム]
ロサンゼルス・ラムズ26-23ニューオーリンズ・セインツ

 セインツが先行し、ラムズが追いかけ、第4クオーターQ試合時間残り19秒で23-23の同点となったゲームは、オーバータイムOT(延長)でラムズが押し切りました。
 両チームが持ち味を発揮した素晴らしいゲームでした。

 このゲームの勝敗を決めたのは、ひとりのキッカーの高難度のフィールドゴールFG成功でした。
 ビックゲームにおける、「熟練の技」でしたが、ミラクルでした。

 第4Q試合時間残り1分45秒、セインツのキッカーKウィル・ルッツ選手が31ヤードYのFGを決め、23-20とリードした時には、さすがはクオーターバックQBドリュー・ブリーズ選手とショーン・ペイトンHCヘッドコーチの巧みなゲームマネジメントが功を奏したと感じました。

 しかし、ラムズは全く諦めていなかったのです。

 QBジャレット・ゴフ選手を中心とした攻撃陣の反撃が始まりました。
 強力なセインツ守備陣の抵抗にあいながらもじりじりと前進、何とかFGが可能なレンジまで到達しました。
 とはいえ「48Y」のFGトライ。
 このキックの成否により、闘いを続けられるかどうかか決まるという「プレッシャーの固まり」の様なFGに挑むのは、ラムズのKグレッグ・ズーライン選手。
 この環境ですから、レギュラーシーズンの成績など全く関係が無い、大袈裟に言えば「NFLプレーヤーとしてのキャリアを賭けたトライ」でした。

 恒例?の嫌がらせタイムアウトも入って、ズーライン選手のトライは続きます。
 
 セインツのホーム・メルセデスベンツスーパードームの大観衆が固唾をのんでというより、大騒音を発揮し続ける中、ショットはやや右側に飛び、ぎりぎりに入りました。
 ラムズにとっては「乾坤一擲」のFG成功。
 ゲームはOTに入りました。

 OT最初のセインツの攻撃を、ラムズ守備陣が抑え込みました。
 セインツオフェンスを抑え込んだことは、今季ラムズディフェンスの充実振りを如実に示していました。

 続くラムズオフェンスに対してのセインツディフェンスの抵抗も見事なもので、フィールドポジションを勘案すれば、ラムズはパントに追い込まれたように観えました。
 ところがパンターでは無く、Kのズーライン選手が登場したのです。

 60ヤード近いのではないかと思いましたが、「57ヤードのトライ」でした。スナッパーからの距離も、通常のFGトライより数ヤード短くセットされていたように観えましたが、それでも「57ヤード」というとても長いトライ。
 そもそも「届くのだろうか」と思いました。方向はもちろんとして、飛距離・シンを食うキックが必須というのですから、難度は増すばかり。

 蹴りました。

 ボールは真ん中を通過しました。
 距離的には、まだ少し余裕がある程の「スーパーショット」でした。

 ショーン・ペイトンHCの積極的なトライが見事に成功した瞬間でもありました。
 もし、この4thダウンのトライが失敗すれば、センターライン近辺という自軍にとってはとても苦しい、セインツにとってはとても良いポジションからの攻撃を許容することになるのですから、真の「賭け」だったのです。

 Kズーライン選手は、NFCチャンピオンシップゲーム2019において、ミラクルな2本のショットを決めました。

 決まるか決まらないかで、ゲームの勝敗が決するというショットを2本も決めるというのは、キッカー冥利に尽きるゲームであったことでしょう。

 NFCチャンピオンシップ2019は、Kグレッグ・ズーライン選手にとってのキャリア最高のゲームとなったのです。
 大相撲2019年1月場所・千秋楽、玉鷲は遠藤を突き落としで破って13勝2敗とし、優勝を決めました。
 今場所の「突き押し」の威力を見せつけた取口でした。

 玉鷲の優勝は、初土俵から「1151番連続の出場」の上に、燦然と輝くものでした。
 怪我・故障に強いというか、ほとんど大きな故障を発症しないという、強い体と故障し難い取口、そして日々の稽古の賜物と言って良いでしょう。

 「15年間に渡って本場所の土俵に上がり続けている」というのは、休場力士が目立つ昨今においては、一層輝かしい事実です。

 もともと安定感十分な力士であった玉鷲が、一段と強さを増したのは2015年1月場所からだと思います。この場所、東前頭9枚目で10勝5敗と二桁勝利を遂げた玉鷲は、同年3月場所に小結に昇進し、この場所は4勝11敗と大負けしましたが、その後は幕ノ内上位に定着、2016年11月場所に小結に返り咲くと10勝5敗で技能賞も受賞、2017年1月場所には東関脇となったのです。
 その後は関脇を4場所連続で務め、前頭上位・三役の常連としての活躍を続けてきました。
 そして、今場所の優勝に結びつけた形です。

 今場所の取口で目立ったのは、「左右のおっつけ・いなし」でしょうか。
 真っ直ぐに押すだけでは無く、押しが止まった時には、相手力士を左右に揺さぶったのです。
 威力十分な押しに、左右の動きが加わることで「取口に幅ができ」、相手を崩す手段となりました。

 表彰式における「優勝力士インタビュー」では、玉鷲の「人柄の良さ」が伝わりました。
 朴訥と、自慢することなど微塵も無く、インタビューに応じる姿には、力士が本来身に付けているべき「優しさ」が溢れていました。

 「気は優しくて力持ち」という言葉が有りますが、まさに玉鷲の為にあるようなフレーズであると感じます。

 34歳2か月と遅咲きの優勝でしたが、まだまだ体は若いと報じられていますので、大関を目指して取ってほしいと思います。

 何かを成し遂げようとするのに、必要な心身のスキルさえあれば、年齢など全く関係ないのですから。

 イタリア1部リーグ・セリエAは、1月19日~21日にかけて第20節の各試合を行いました。
 全38節の内の20節ですから、折り返し点ということになります。

 ここまでの順位は以下の通り。

1位 ユベントス 18勝2引分・勝点56
2位 ナポリ 15勝3敗2引分・勝点47
3位 インテル 12勝4敗4引分・勝点40
4位 ACミラン 9勝4敗7引分・勝点34
5位 ASローマ 9勝5敗6引分・勝点33
6位 ラツィオ 9勝6敗5引分・勝点32

 リーグ史上最長の「7連覇」を継続しているユベントスが、今季も走っています。
 ここまで「無敗のドライブ」なのです。

 伝統の守備に加えて、今季はクリスティアーノ・ロナウド選手とマリオ・マンジュキッチ選手という、世界屈指のストライカー2選手を擁して、得点力が向上していますから、「強いのも道理」ということなのでしょう。

 スペイン・リーガエスパニョーラのレアル・マドリードから移籍直後は、なかなかゴールを挙げることが出来ず、「不調あるいは下り坂」かと囁かれたクリロナ選手ですが、セリエAの水に慣れてしまえば、あっという間に得点を重ねて、既に得点ランキング首位に上がってきています。
 当然という見方もあるとは思いますが、やはり凄いプレーヤーなのです。

 加えて、第20節のゲームでは、ブラジルのドウグラス・コスタ選手やドイツのエムレ・ジャン選手、が得点を挙げてきましたから、ユーベ攻撃陣の選手層は厚くなっているのです。

 2番手に付けているナポリも、アルカディウシュ・ミルク選手(ポーランド)やドリース・メルテンス選手(ベルギー)を中心として、良く攻め戦っていて、他のリーグであれば首位に居ても何の不思議もない好成績なのですけれども、ユーベの「無敗の進撃」の前には、付いて行くのがやっと、という感じでしょうか。

 ナポリがどこまで食い下がるかに注目したいとは思いますが、ユベントスの「8連覇」を止めるのは、至難の技でしょう。

 ドイツ1部リーグ・ブンデスリーガの2018~19年シーズンは、1月18日~20日に第18節の試合を終えました。
 全34節の内の18節ですから、リーグ戦は折り返しを過ぎたところです。

 ここまでの順位は以下の通り。

1位 ボルシア・ドルトムント 14勝1敗3引分・勝点45
2位 バイエルン・ミュンヘン 12勝3敗3引分・勝点39
3位 ボルシア・メンヘングラートバッハ 11勝4敗3引分・勝点36
4位 RBライプツィヒ 9勝5敗4引分・勝点31
5位 アイントラハト・フランクフルト 9勝6敗3引分・勝点30
6位 VfLヴォルフスブルク 8勝6敗4引分・勝点28

 イングランド・プレミアリーグのリバプールと同様に、今季「無敗のドライブ」を続けていたドルトムントが、2018年12月18日・第16節のゲームで、フォルトナ・デュッセルドルフに1-2で敗れました。今季リーグでの初黒星でした。
 その後の第17節で、3番手に付けているメンヘングラートバッハを2-1で下していますから、まだまだ好調を維持しているのでしょうが、2番手バイエルンの足音が聞こえてきたことは確かでしょう。
 パコ・アルカセル選手やマルコ・ルイス選手を中心とした攻撃陣の得点力維持が、今後の戦いの肝になりそうです。

 シーズン初めは思わぬ不振に喘いでいたバイエルンですが、18節を終えて2番手まで順位を上げてきました。
 ロベルト・レバンドフスキ選手、フランク・リベリ選手、トーマス・ミュラー選手といった攻撃のスター選手達に、レオン・ゴレツカ選手も加わって、ようやく体制が整ってきた感じでしょうか。
 とはいえ、「強い時のドルトムント」はとても強いので、今季は最後まで縺れる展開となりそうです。

 3番手には、ボルシア・メンヘングラートバッハが入っています。
 1960~70年代には、ドイツ1部リーグの2強=バイエルンとメンヘングラートバッハを占め、5度のリーグ優勝を果たしていた名門チームです。あの頃は、ボルシアと言えばまずはメンヘングラートバッハでした。
 世界サッカー史上屈指のミッドフィールダーMFギュンター・ネッツァー選手を擁したメンヘングラードバッハは、その圧倒的なスピードと得点力でドイツサッカー、欧州サッカーを牽引する存在だったのです。「駿馬のイレブン」という素晴らしい尊称もありました。

 しかし、20世紀終盤からはすっかり低迷し、2部落ちも経験していました。
 その「古豪」メンヘングラートバッハが3番手と、復活の兆しを示していることは、個人的にとても嬉しいことです。
 現在は、世界的なスーパースターを擁するチームではありませんが、とてもバランスの良い戦いを演じていると思います。

 勝点から見ると、この上位3チームの優勝争いかと思いますが、5番手のフランクフルトには是非頑張ってほしいものです。長谷部選手の活躍が、本当に楽しみです。

 ブンデスリーガ2018~19は、ボルシアの2チームとバイエルン・ミュンヘンの争いになりつつありますが、おそらくは、ドルトムントとバイエルンが最後まで凌ぎを削るシーズンとなるでしょう。

 「7連覇」に向けて追い上げを図るバイエルンに対して、ドルトムントがどこまで踏ん張れるか、見所です。

[1月26日・決勝・メルボルン・ロッドレーバーアリーナ]
大坂なおみ2-1ペトラ・クビトバ

 見事な勝利でした。

 大接戦となった試合ですが、セットカウント1-1からの第3セット・第3ゲーム、クビトバ選手のサービスゲームをブレイクした大坂選手が、その後の自らのサービスゲームを取り続けて押し切りました。
 四大大会の決勝で「自らのサービスゲームをキープし続けることの難しさ」は誰もが知っていることでしょうが、大坂選手はこれを見事に実現したのです。

 これで、2018年9月の全米オープン大会に続いて、「四大大会を連勝」したことになります。「5ヵ月間でグランドスラムを2つ勝つ」というのは、これはもう世界一のプレーヤーにしか出来ないことであることは、自明でしょう。

① 第1セットを取れば・・・。

 第1セットを取った時の大坂選手の勝率が非常に高い、というか「過去2年間無敗」であることは知られていましたので、この試合でも第1セットに注目が集まりました。
 タイブレークの末、第1セットを7-6でものにした時、大坂選手の優勝が現実のものとなったのでしょう。

 ビッグサーブを主体としたクビトバ選手のプレーの質の高さは、さすがにファイナリストと感じさせるものでした。実際、第2セットに大坂選手がクビトバ選手のサービスゲームを40-0とリードし、トリプルマッチポイント=3チャンピオンシップポイントを掴んだ時には、このまま大坂選手が押し切ると思われました。
 しかしクビトバ選手はここからポイントを連取し、このゲームを確保するどころが、その勢いで第2セットを奪ってみせたのです。もの凄い「反発力」でした。

 とはいえ、「第1セットをものにしている」大坂選手の優位は不変で、このクビトバ選手の大反撃をもってしても、セットカウントで追い付いたに過ぎなかったとも言えるのでしょう。

 大坂選手が終始この試合をリードしていたということになります。

② クビトバ選手のフォアサイドへのパッシングショット

 この試合においては、肝となるポイントで、大坂選手のバックからのクロスのショット、レフティーのクビトバ選手にとってはフォアサイドへのショットとなりますが、が良く決まりました。
 大坂なおみ選手に「全豪のタイトル」を齎したショットでしょう。

 この試合を通じて、全体として正確なショットを繰り出していたクビトバ選手でしたが、唯一、フォアのストロークショットにはミスが多かったと感じます。

③ 世界ランキング制度1位は結果に過ぎない。

 かつて、日本男子最高の世界ランキング4位となった錦織圭選手が「世界ランキングは気にしていない」とコメントした(本ブログの2015年3月1日付記事「[メキシコオープン2015]ランキングは気にしていない錦織圭選手」をご参照ください)ように、世界ランキングは結果に過ぎないのでしょう。

 この試合とて、優勝すれば2000ポイントP、準優勝なら1300Pが付加されると報じられていましたが、何故「2000P:1000P」ではないのか、あるいは「2000P:1500P」ではないのか、といった「恣意性」がどうしても存在します。

 これに比べて、「四大大会優勝の価値」は厳然たるものです。
 歴史と伝統に彩られ、何時の時代もウイナーは絶賛されるのです。

 大坂選手は、「四大大会覇者」「全豪オープンチャンピオン」「四大大会2勝目」「四大大会連勝プレーヤー」として評価されるのが良いと感じます。

 大坂なおみ選手は、「日本テニス界の夢」を次々と実現しています。

 「精神面の年齢は4歳児位」と、ご本人が謙遜(グランドスラマーの精神年齢が4歳児位というのは、他の選手の立場を考えると、あまりにも謙遜が過ぎるようにも観えますが)するように、まだまだ技術面も含めて、大坂選手は成長途上なのでしょう。

 「伸びしろ十分」な大坂選手に、全仏オープン、全英オープン(ウインブルドン)の優勝、ひいては「年間グランドスラム」を期待してしまうのは、行き過ぎでしょうか。
 イングランド1部リーグ・プレミアリーグは、1月19日~20日に第23節の試合が行われました。
 全38節の内の23節ですから、プレミアは折り返しを過ぎて後半戦に入っている形です。

 ここまでの順位は以下の通り。

1位 リバプール 19勝1敗3引分・勝点60
2位 マンチェスター・シティ 18勝3敗2引分・勝点56
3位 トッテナム・ホットスパー 17勝6敗・勝点51
4位 チェルシー 14勝4敗5引分・勝点47
5位 アーセナル 13勝5敗5引分・勝点44・得失点差16
6位 マンチェスター・ユナイテッド 13勝5敗5引分・勝点44・得失点差13

 第20節まで「無敗のドライブ」を続けてきたリバプールが、第21節・1月3日にシティに1-2で敗れ、独走状態から、リバプールとシティの争いという様相に変わってきていると思います。

 リバプールは、モハメド・サラー選手、サディオ・マネ選手、ロベルト・フィルミーノ選手を柱とした攻撃陣が相変わらずの得点力を誇示していますが、一方で23節のゲームにも観られるように(クリスタル・パレスを相手に4-3の打ち合いを制す)、やや失点が増えているのかもしれません。

 シティは、セルヒオ・アグエロ選手、ラヒム・スターリング選手、レロイ・サネ選手を中心とした強力な攻撃陣の調子が上がってきている上に、直近の4ゲームで無失点と守備も堅調です。
 リバプールを追い上げる体制が整ったというところでしょうか。
 
 3番手のスパーズは、このところの実力を今季も発揮しています。ハリー・ケイン選手を中心とした攻撃陣が安定した力を示しているのです。一方で、23試合を終えて、引分がひとつも無いというのは、こうしたレベルの高いリーグでは珍しいことでしょう。
 今後は「負けない戦い」を展開して行く必要がありそうです。

 チェルシー、アーセナル、マンUの3ビッグクラブは、やや期待を裏切る戦い振りでしょうか。
 今季は、UEFAチャンピオンズリーグへの出場権(プレミアリーグは上位4チームまで)を巡る戦いということになりそうです。

 降格圏の争いでは、19番手のフラム(3勝15敗5引分・勝点14)と最下位・20番手のハダーズ・フィールドタウン(2勝16敗5引分・勝点11)が苦しいリーグ戦となっています。
 後半戦の巻き返しがあるのでしょうか。

 プレミアリーグ2018~19は、折り返しを過ぎて、リバプールとマンチェスター・シティ「2強」の様相です。
 今季の両チームのサッカーは、それぞれ「とても美しい」ものだと感じます。
 これは、世界最高レベルの争いなのでしょう。

[1月24日・UAEドバイ]
日本1-0ベトナム

 森保ジャパンが、後半12分の堂安選手のペナルティーキックで挙げた1点を守り切り、準決勝へ駒を進めました。
 チーム全体として動きが悪く、ゲームの出来としては良くなかったと感じますが、それでも勝ち上がったところは見事なものです。
 こうした公式大会では結果が求められますが、ここまでは素晴らしい成績です。

 また森保ジャパンは、発足以来「10戦無敗」・9勝1引分という、歴代の日本代表チームの中で最高の滑り出しを魅せています。
 これも、素晴らしいことだと思います。

 いろいろな見方・意見があるのでしょうが、事実は何より雄弁でしょう。

 さて、準決勝は強豪イランチームとの対戦となります。
 今大会随一の強敵です。
 実質的な決勝と言って良いかもしれません。
 温存していた大迫選手を始めとして、森保ジャパンとしての現状の「フルメンバー」でのゲームとなるのでしょう。

 「本気」の日本代表チームの戦い振りが注目されます。

 スペイン1部リーグ・リーガエスパニョーラの2018~19年シーズンは、1月18日~21日にかけて第20節の各試合が行われました。
 全38節の内20節ということですから、今シーズンも折り返しを迎えたのです。

 ここまでの順位は以下の通り。

1位 FCバルセロナ 14勝2敗4引分・勝点46
2位 アトレティコ・マドリード 11勝1敗8引分・勝点41
3位 レアル・マドリード 11勝6敗3引分・勝点36
4位 セビージャFC 9勝5敗6引分・勝点33
5位 アラベス 9勝6敗5引分・勝点32
6位 ヘタフェCF 8勝5敗7引分・勝点31

 第6節から10節にかけて、「常勝軍団」レアル・マドリードが敗戦を積み重ねた時には、今季のリーガは混戦になるか、と思わせましたが、20節まで進んでくると、やはり「3強」が上位に名を連ねる、いつものリーガエスパニョーラの姿になってきています。

 バルセロナは、「最強の2トップ」リオネル・メッシ選手とルイス・スアレス選手が、それぞれ18得点と15得点を挙げて、リーグの得点王争い上位に名を連ねています。
 相変わらずの得点力で、リーグをリードしているのです。

 2番手のアトレティコは、アントワーヌ・グリーズマン選手の9得点を中心とした攻撃陣の得点力がやや不足しているのですけれども、とにかく「負けない」ゲームを繰り広げています。第20節=20試合を終えて8引分というのですから、大袈裟に言えば「2試合に1試合は引分」という形です。
 この「負けない」サッカーで着々と勝点を積み上げているのですから、とても興味深いシーズンを戦っているということになります。

 3番手のレアルは、ようやく調子を上げてきているとは言っても、第18節ではレアル・ソシエダ相手に0-2で完敗するなど、まだまだ不安定な戦いが続いています。
 カリム・ベンゼマ選手やガレス・ベイル選手を中核とした攻撃陣の得点力が上がってこないと、安定した戦いが出来ないのではないかと感じます。
 引き続き、チームの立て直しが急がれるのでしょう。

 その他では、カップ戦であるスペイン国王杯で準々決勝に駒を進めているヘタフェが、リーガでも好調な戦いを魅せています。第20節でも、リーグで5番手に付けているアラベスを相手に4-0と快勝しました。チームの得点王ホルヘ・モリーナ選手を中心として、このところ得点力が上がっていますので、後半戦の戦い振りが楽しみです。

 また、このところリーグでは比較的上位で戦っていたバレンシアFCが、今季ここまで9番手・5勝4敗11引分と低迷しています。とても引分の多い展開ですが、こちらは「勝ち切れない」ということなのでしょうか。

 伝統的な「スペインリーグ3強」の様相を呈してきた今シーズンの、後半戦が楽しみです。

 1月22日、元関脇・豪風が引退を決意したと報じられました。

 今場所、東十両12枚目の番付に居る豪風は、9日目まで1勝8敗と負け越しが決まっていました。9敗すれば幕下への陥落が濃厚と見られていた中での「引退決意」でした。
 10日目からは休場する見込みとのこと。

 秋田県出身(金足農業高校出身で昨夏の甲子園大会でも話題となりました)、中央大学から尾車部屋に入門し2002年夏場所に幕下15枚目付け出しで大相撲にデビューしました。

 突き押し相撲ですが、何より「素早い動きから勝機を見出す取口」で多くのファンを唸らせました。
 観ていてとても面白い相撲です。
 まさに「プロプレーヤー」であり、「大相撲に欠かせない存在」でした。

 小兵ながら大物喰いという面から、同部屋の嘉風との「風・風コンビ」は、私が最も注目してきたコンビ?でした。(変な書き方で恐縮です)

 39歳まで関取を張ることができる力士は滅多に居ません。
 昨2018年5月場所で幕内に再入幕(38歳10ヵ月)したことは、見事という他はありませんでした。

 引退後は、年寄「押尾川」を襲名するとのこと。

 「第2の豪風」を是非育てていただきたいと思います。

[1月21日・ラウンド16]
日本1-0サウジアラビア

 前半20分、コーナーキックCKから冨安健洋選手のヘディングシュートで挙げた1点を守り切って、日本代表チームが決勝トーナメント1回戦を勝ち抜きました。

 見事な先制点でしたが、その後はサウジアラビアの攻勢にさらされました。
 「必死の防戦」が続いたのですけれども、テレビ観戦していた時には「失点する空気」は感じられませんでした。
 日本代表を応援するファンとしての「勝手な」感想であろうとは思いますが、守勢に回っていたとはいえ、日本チームの動きは決して悪いものでは無かったのです。

 ポゼッションは、日本が23.7%、サウジが76.3%と報じられています。
 ボール支配率でサウジアラビアチームが上回っていたとは感じましたが、まさか3/4以上も支配されていたというのは、意外でした。
 
 もちろん、サッカー競技はポゼッションを競うものでは無く、得点を競うものですから、相手チームの方がボール保持率が高かったとしても十分に戦えるのは当然なのですが、それにしても40%対60%ではなく、24%対76%という大差の中で、キッチリと勝ち切った日本チームの試合運びには感心します。

 逆に言えば、サウジアラビアチームのプレーヤーの動きも、とても良かったということになりますし、ボールキープテクニックもとても高かったことになります。
 当たり前のことを書き恐縮ですが、日本チームも進歩しているが、アジアの各チームも長足の進歩を遂げているということなのでしょう。

 これで、森保ジャパンはグループリーグGLから「4試合連続で1点差ゲーム」で勝ち続けていることになります。
 何か「勝ち方を知っている」かのようです。

 ワールドカップを始めとする国際大会で、ベスト4に入るチームに観られるように、「コンディションのピークを準決勝に持っていく」、つまり「GLはコンディションが良くない状態で戦う」という戦い方を、我らが日本代表も身に付けつつあるのかと期待してしまったりします。

 再び「楽観的に過ぎる」とお叱りを受けそうですが、このチームにはそうした雰囲気を感じるのです。

 森保ジャパンの次戦は1月24日、ラウンド8・準々決勝、ベトナムチームとのゲームです。

 NFCナショナル・フットボール・カンファレンスとAFCアメリカン・フットボール・カンファレンスの、今季NO.1チームを決めるチャンピオンシップゲームが、1月20日に行われました。

[NFCチャンピオンシップ2019・メルセデスベンツスーパードーム]
ロサンゼルス・ラムズ26-23ニューオーリンズ・セインツ(延長)

[AFCチャンピオンシップ2019・アローヘッドスタジアム]
ニューイングランド・ペイトリオッツ37-31カンザスシティ・チーフス(延長)

 共にオーバータイムOT(延長)に縺れ込む激戦となりましたが、NFCはラムズが、AFCはペイトリオッツが勝ち切りました。
 4チームの中で、どのチームがスーパーボウルに進出するのかは、最後の最後まで分からなかったのです。

 個々のゲームについては、今後書くことが有るかもしれません。

 ペイトリオッツのクオーターバックQBトム・ブレイディ選手とセインツのQBドリュー・ブリーズ選手という、NFLを代表するベテランQBと、ラムズのQBジャレット・ゴフ選手とチーフスのQBパトリック・マホームズ選手という、NFLの若手を代表するQBの対決は「1勝1敗」でした。

 ゴフ選手とマホームズ選手は共に、初のチャンピオンシップゲームでとても良く戦いました。

 後から行われたAFCチャンピオンシップの第4クオーターQにチーフスが逆転した時には、ラムズVSチーフスのスーパーボウルが観られるのではないかという展開でしたが、さすがに「ペイトリオッツ王朝」の壁は厚かったということでしょう。

 また、この2ゲームを通じては、各チームの「守備陣の頑張り」がとても印象的でした。
 
 20世紀のポストシーズンゲームは、「堅い守備」を前面に押し出したロースコアゲームが多かったのですけれども、2019年のチャンピオンシップゲームも当時に劣らぬ「堅守」を感じさせるものでした。
 
 「オフェンスもディフェンスも進歩している」状況下でも、やはり「堅守」無くしはカンファレンスチャンピオン獲得が不可能であることを、良く示してくれた2つのゲームであったとも思います。

 さて、第53回スーパ―ボウルは、ペイトリオッツとラムズの戦いとなりました。

 計算し尽くされたプレーの積み上げによってゲームを支配するペイトリオッツと、攻守のバランスがとても良いラムズは、ともに「スーパーボウルで戦うに相応しいチーム」です。

 最新鋭のメルセデスベンツ・スタジアムにおけるゲームは、「どのような映像を見ることが出来るのか」も含めて、とても素晴らしいものになるでしょう。

 決戦は2月3日です。
[1月12日・ロサンゼルスメモリアルコロシアム]
ロサンゼルス・ラムズ30-22ダラス・カウボーイズ

 NFCの人気チーム同士の対戦は、ラムズがカウボーイズを下しました。

 クオーターバックQBジャレット・ゴフ選手とダック・プレスコット選手、ランニングバックRBトッド・ガーリー選手とエゼキエル・エリオット選手、こうした対決にも注目が集まりましたが、試合全体を観れば「ラムズのラン攻撃がカウボーイズを上回った」印象です。

 ラムズは、エースRBガーリー選手とC.J.アンダーソン選手が共に活躍し、ガーリー選手が16度のキャリーで115ヤードをゲイン、1タッチダウンTD、アンダーソン選手が23度のキャリーで123ヤードをゲインし、2TDを挙げたのです。
 故障から回復途上のガーリー選手をカバーして余りある、アンダーソン選手の走りでした。

 一方、今季レギュラーシーズンにおいて1,434ヤードを走り、リーディングRBとなったエリオット選手は、20度のキャリーで47ヤードのゲインに止まりました。
 両チームの戦法の違いももちろんあるのでしょうが、このランゲインの差(ラムズ273ヤード、カウボーイズ50ヤード)は大きかったと感じます。

 今季「爆発的な攻撃」で勝ち進んできたラムズの攻めが実ったのが、第2クオーターQでした。
 第2Q開始早々にグレッグ・ズーライン選手のフィールドゴールFGで3点を返したラムズは、残り7分5秒にC.J.アンダーソン選手、残り3分35秒にはガーリー選手がランTDを挙げ、このクオーターで17得点、カウボーイズを0点に抑えて、前半を20-7で折り返したのです。
 この「13点差」が最後まで物を言ったゲームでした。

 全体として、インターセプトやファンブルが少ない「しっかりとしたゲーム」を両チームは繰り広げました。結果として、ラムズの方が強かったのでしょう。

 ラムズはNFCチャンピオンシップゲームに駒を進めました。

 「とてもバランスの良いチーム」がスーパーボウルを目指します。
[1月13日・ジレットスタジアム]
ニューイングランド・ペイトリオッツ41-28ロサンゼルス・チャージャーズ

 ペイトリオッツは、特にポストシーズンに入ると、相手チームの特性に合わせて、様々なスペシャルプレーを披露します。
 もちろん、他のチームも事前準備は行うのですが、ペイトリオッツが用意する戦法のバリエーションの豊富さ・完成度の高さ、スペシャルプレーを繰り出すタイミング、等には、いつも感心させられます。
 このゲームも、プレーオフゲームに向けて「練りに練った戦法」が見事に当たったものとなりました。

 第1クオーターQと第2Qにおいて、ペイトリオッツは「ラン攻撃」を止めの戦法と位置づけ、ランニングバックRBにはソニー・ミシェル選手を立てました。
 クオーターバックQBトム・ブレイディ選手のパス攻撃主体と想定していたであろうチャージャーズにとっては、対応に手間取ったことでしょう。

 「変幻自在」という言葉がぴったりのペイトリオッツのラン攻撃が展開され、第1Qに2つのタッチダウン、第2Qに3TDを重ねて、前半だけで35得点を奪い、28点をリードしました。
 これでゲームの勝敗は決まったのです。

 第3Q以降は、インターセプトやキックオフリターンによるTDを回避し、十分に時間を使った攻撃を続けました。
 勝ち切るための「慎重さ」は、ペイトリオッツ本来のものです。
 決して「調子に乗る」ということが無いのが、ベリチックヘッドコーチHCとQBトム・ブレイディ選手なのです。

 第4Q、41-14とリードを広げてから、チャージャーズに2TD・14点を奪われましたが、「試合を終わらせるために攻撃をさせた」ようにさえ観える、ゲーム・マネジメントでした。
 危なげない勝利というのは、こういうゲームを指すのでしょう。

 ペイトリオッツらしくなかった?のは、得失点差でしょうか。
 「13点もの大差」でポストシーズンゲームを勝つのは、ペイトリオッツとしては珍しいことです。
 おそらくは、第1Q・第2Qの攻撃が、試合前の想定以上に上手く行ったのであろうと、勝手に想像しています。

 チャージャーズは、QBフィリップ・リバース選手を中心としたパスオフェンスで、自らのプレーを展開しました。
 リバース選手は331ヤードを投げて3TDを奪っていますから、まずまずの出来だったのです。
 しかし、リバース選手は51回パスを投げて25回しか成功していません。
 ペイトリオッツは、チャージャーズのプレー、QBリバース選手のパスプレーを研究し尽くし、十分な対策を講じて、ディフェンスを行ったのであろうと感じます。

 このゲームは、攻守とも「ペイトリオッツが想定した通り」の内容だったのではないでしょうか。

 「2001年から連綿と続くペイトリオッツ王朝」は、やはり「畏るべし」なのです。

 1月5日に開幕した第17回アジアカップ大会は、1月17日にグループリーグGLの戦いを終えました。

 我らが日本代表チームは、GL3戦を全勝として、F組首位通過となりました。

[1月9日・GL第1戦]
日本3-2トルクメニスタン

[1月13日・GL第2戦]
日本1-0オマーン

[1月17日・GL第3戦]
日本2-1ウズベキスタン

 3試合とも1点差であり、試合内容についても試合毎に様々な反省点の指摘が有りますけれども、GLは「突破することが第一義」ですので、無事にクリアしたということになります。

 また、緒戦のトルクメニスタン戦、第3戦のウズベキスタン戦は、共に先制を許す苦しい展開でしたが、キッチリと逆転して「1点差」で勝ち切るのを見ると、森保ジャパンの「地力」を感じます。

 「楽観的に過ぎる」とのご意見もありそうですが、大迫選手、堂安選手、原口選手、武藤選手、塩谷選手と5プレーヤーで6得点という「点の取り方」も、チーム力を感じさせますし、守備陣についても試合を重ねるごとに改善してきている印象です。
 まだまだ改善しなければならないポイントが多いということは、「伸びしろ十分」ということではないでしょうか。

 若手主体のサムライブルーは、成長真っ只中なのです。
 
 決勝トーナメント1回戦=ラウンド16は、1月21日にサウジアラビアとの試合となりました。
 ここからはノックアウトステージの名の通り、1戦必勝で臨まなければなりません。

 森保ジャパンの力を世界に示す戦いが始まります。

[1月12日・アローヘッドスタジアム]
カンザスシティ・チーフス31-13インディアナポリス・コルツ

 初めてプレーオフゲームに臨んだ、チーフスのクオーターバックQBマホームズ選手でしたが、最初のプレーから持ち味を十分に発揮し、着々と得点を重ねて、チームを勝利に導いたのです。
 「ポストシーズンに弱い」筈?のチーフスにとって、これ以上ない「頼もしい」プレー振りでした。

 2017年ドラフトでチーフス入りし、2018年から主戦QBになったマホームズ選手にとって、最初のポストシーズンゲームがディビジョナルプレーオフという、とても重いものでしたが、「大きな舞台」でも怯むことは無いことを明示して魅せたのです。

 ワイルドカードプレーオフで強さを示したコルツディフェンスに対して、レッドゾーンまではパス主体、相手陣深く入り込みタッチダウンTDを狙う時にはラン主体という、見事な使い分け。
 このゲームでのQBマホームズのTDパスは0本でしたが、4つのTDを奪ったのです。

 まず第1クオーターQに、デイミエン・ウィリアムス選手のランと、タイリーク・ヒル選手のランで2TD。
 第2Qには、自らの4ヤードランでTDと、前半でフィールドゴールを含む24得点とゲームを支配しました。

 その後は手堅い試合運びで時間を消費し、第4Q残り2分32秒に、ダレル・ウィリアムス選手のランで止めのTDという、「落ち着き払った」マネジメントでした。
 
 「異次元」とも呼ばれる今季のチーフスオフェンスですが、守備陣の頑張りがこうした手堅い試合運びを可能にしたことも、間違いありません。
 「強力なオフェンスライン」を擁するコルツオフェンスを、特に第1Qでは見事に抑え込みました。
 コルツとしては、「雪が降る屋外フィールド」というのも影響したのかもしれません。(ホームスタジアムが屋内であるコルツはもともと屋外が苦手な傾向が有る上に、降雪があり、フィールド表面も荒れていました)

 さて、今季第1シードのチーフスは、AFCチャンピオンシップでペイトリオッツと戦うこととなりました。
 21世紀のAFCにおいて「スーパーボウルに進出するためには、どうしても打ち破らなければならない厚い壁」です。

 23歳のパトリック・マホームズ選手と41歳のトム・ブレイディ選手の対決は、今季ポストシーズンの最大の見所のひとつです。
 2019年の「球春」に向けての記事をもうひとつ。

 2018年シーズンの読売ジャイアンツでは、「育成」外国人プレーヤーの活躍が目立ちました。

① クリストファー・クリソストモ・メルセデス選手

 ドミニカ共和国出身の24歳。左腕投手。身長188cm・体重82kg。
 2017年、読売ジャイアンツの海外トライアウト合格により「育成契約」で入団。
 2018年7月10日、対ヤクルトスワローズ戦で1軍デビュー、初先発初勝利。7月18日の阪神タイガース戦で2勝目を挙げました。デビューから2試合連続無失点勝利は、日本人プレーヤーを含めても、ジャイアンツ史上初でした。
 その後の活躍はご承知の通りで、シーズン終了まで先発ローテーションを守り、5勝を挙げて、チームのクライマックスシリーズ進出に大貢献しました。
 2019年の年俸は850万円と報じられています。

② ホルヘ・マルティネス選手

 ドミニカ共和国出身の25歳。右投げスイッチヒッターの野手。身長188cm・体重95kg。
 2017年、読売ジャイアンツのトライアウト合格により、「育成契約」で入団。
 2018年7月27日に支配下登録され、同日の中日ドラゴンズ戦で1軍デビュー、初打席初本塁打を記録しました。
 残念ながら8月9日の阪神タイガース戦でスライディングを行った際に左手小指を負傷し、8月26日に登録抹消。
 2019年の年俸は830万円と報じられています。

③ サムエル・アダメス選手

 ドミニカ共和国出身の24歳。右腕投手。身長193cm・体重86kg。
 2014年、アマチュアFAとしてMLBカンザスシティ・ロイヤルズと契約。2016年4月、読売ジャイアンツが「育成契約」での獲得を発表しました。
 2018年6月16日に支配下登録および1軍登録、6月24日ヤクルトスワローズ戦に中継ぎで1軍デビュー、初セーブは8月4日中日ドラゴンズ戦、初ホールドは8月11日の広島カープ戦で記録しました。
 2019年の年俸は910万円と報じられています。

 この3選手は、いずれも「育成契約」の外国人プレーヤーであり、2018年には印象に残るプレーを披露しました。特にCCメルセデス投手は、ペナントレース終盤の先発陣の一翼を担ったと感じます。

 「日本人プレーヤーの育成は苦手」と言われる巨人軍ですが、外国人、特にドミニカ出身プレーヤーの育成では、相応の成果を挙げつつあります。

 そして2018年12月7日、下記の2選手の「育成契約」による入団が公表されました。

④ イスラエル・モタ選手

 ドミニカ共和国出身の22歳。右投右打の外野手。身長188cm・体重98kg。
 2013年から2017年までMLBワシントン・ナショナルズ傘下のマイナーチームでプレー、通算188試合に出場して、打率.257、13本塁打、80打点、21盗塁の成績を残しました。

⑤ レイミン・ラモス選手

 ドミニカ共和国出身の22歳。右腕投手。身長185cm・体重85kg。
 2015年から2018年までMLBタンパベイ・レイズ傘下のマイナーチームでプレーし、全てリリーフで65試合に登板、10勝6敗13セーブ、防御率2.99を記録しています。

 ドミニカ出身選手に偏っているとはいえ、若手外国人プレーヤーと積極的に契約を結び、日本球界での活躍に向けて「育成」していこうとする、読売ジャイアンツの姿勢は注目しなければなりません。
 既に、メルセデス投手やアダメス投手は、一軍戦力になっているのです。

 「育成契約」でスタートしていますので、5プレーヤーの年俸は、まだまだ低いのですが、日本球界でブレイクすることで「大金」を手にすることが出来ます。「ジャパニーズ・ドリーム」に向けての健闘が期待されるのです。当然のことながら、「日本プロ野球の一層の国際化」に結びつくものでしょう。

 2019年シーズン、読売ジャイアンツは丸選手や炭谷選手などの「大補強」が注目されています(本ブログ2018年12月16日の記事「[NPB2018シーズンオフ] 剛腕?原辰徳監督 読売ジャイアンツ大補強!」をご参照ください)が、この「5名のドミニカ人プレーヤー」の活躍にも注目です。
 一年で一番寒い時期ですが、「球春」は確実に近づいています。

 少し前の話になりますが、2018年11月4日オリックス・バファローズを自由契約となっていた金子千尋投手(35歳)と日本ハム・ファイターズと来季の契約が合意に至ったと報じられました。

 金子投手が自由契約になったのは11月2日でしたから、「僅か2日後」の契約合意でした。

 いかにも日本ハム球団らしい、と感じました。

 「伝統の交渉力」でしょう。

 日本ハムファイターズといえば、大谷翔平投手や清宮幸太郎選手に代表されるような、「スカウティングと育成」がトレードマークになっていて、「若手を育てる」チームと評されていますが、一方で「ベテラン大選手」を活用して、再生して行く球団でもあるのです。

 2004年、東京から北海道に球団が移転した年には、MLBから日本球界に戻ってきた新庄剛志選手と契約しました。新庄選手は日本ハムでも大活躍し、2006年にチームの日本一に貢献したことは、ご承知の通りです。

 2005年には、ヤクルト・スワローズからFAとなっていた稲葉篤紀選手と契約しました。やはり2006年の日本一に貢献したのです。
 現在は侍ジャパンの監督を務めるとともに、日本ハムのスポーツ・コミュニティ・オフィサーとしても活躍しています。

 2008年には、読売ジャイアンツからトレードで二岡智宏選手を獲得しました。二岡選手も主に代打で大活躍。2度のリーグ制覇に貢献しました。

 そして今回、少し間は空きましたが金子千尋投手との契約を実現したのです。

 金子投手は、2014年のパシフィックリーグMVPにして沢村賞投手です。当時は、「日本球界を代表する投手」であり、2017年シーズンにも27試合に先発し、184と1/3イニングを投げて、12勝8敗という好成績を残しています。
 2018年シーズンは不振でしたが、2019年に二桁勝利を挙げたとしても何の不思議も無いところです。

 「スカウティングと育成」の日本ハム球団は、ドラフトで2018年夏の甲子園大会のヒーロー・吉田輝星選手を1位で指名し、入団に漕ぎ着けました。
 一方「ビッグネーム再生」の日本ハム球団は、金子千尋投手と契約に漕ぎ着けたのです。(12月10日には、「千尋」から「弌大」に登録名を変更したと報じられました。読み方は「ちひろ」で同じです)

 吉田輝星投手と金子弌大投手の2019年シーズンの活躍が、本当に楽しみです。
 2月3日に行われる第53回スーパーボウルに向けての、NFL2018~19年シーズンのポストシーズンは、1月12日・13日の両日に、ディビジョナルプレーオフゲーム4試合が行なわれました。

 今季のポストシーズンに付いて、少しおさらいしておきましょう。(このところ毎季この形です)

① 2018年から行われたレギュラーシーズン・各チーム16試合の結果を踏まえて、アメリカン・フットボール・カンファレンスAFCの4地区16チームの地区優勝4チームと成績上位2チーム計6チームと、ナショナル・フットボール・カンファレンスNFCの4地区16チームの同6チームの、総計12チームがポストシーズンに進出しました。

② AFCとNFCのポストシーズン進出各6チームのレギュラーシーズン成績を比較し、上位から第1シード、第2シードの順で第6シードまでを決めます。

③ ワイルドカードプレーオフゲーム
 各カンファレンスの第3シードから第6シードまでの4チーム・計8チームが戦い、勝ったチーム、各カンファレンス2チーム・計4チームがディビジョナルプレーオフに進出します。

④ ディビジョナルプレーオフゲーム
 ワイルドカードプレーオフゲームに勝った4チームが、各カンファレンスの第1シード・第2シードのチームと戦います。各カンファレンス2チームずつが勝ち上がり、チャンピオンシップゲームに進出します。

⑤ チャンピオンシップゲーム
 AFCとNFCのチャンピオンチームを決めるゲームです。カンファレンスチャンピオンは、それだけで大きな栄誉です。

 そして、カンファレンスチャンピオンとなった2チームが、今季ナショナル・フットボール・リーグNFLのチャンピオンを決めるゲーム「スーパーボウル」に進出します。

 各カンファレンスのチャンピオンチーム(日本プロ野球で言えば、セントラルリーグ・パシフィックリーグの優勝チームのようなものです)は、当然のことながら、とても尊重されますので、スーパーボウルに出場すること自体が大変な名誉であり、出場したプレーヤーには「第○回スーパーボウル出場」とキャリアに記されます。

⑥ スーパーボウル
 AFCとNFCのチャンピオンチームが覇を競う、世界一のスポーツ大国アメリカ合衆国においても、最大のスポーツイベントです。

 ご存じの方には退屈な記述だったと思いますが、念のため簡単に「おさらい」しました。

 さて、話を戻しましょう。

 今季のディビジョナルプレーオフゲームの結果です。

[AFC・1月12日・アローヘッドスタジアム]
カンザスシティ・チーフス31-13インディアナポリス・コルツ

[NFC・1月12日・ロサンゼルスメモリアルコロシアム]
ロサンゼルス・ラムズ30-22ダラス・カウボーイズ

[AFC・1月13日・ジレットスタジアム]
ニューイングランド・ペイトリオッツ41-28ロサンゼルス・チャージャーズ

[NFC・1月13日・メルセデスベンツスーパードーム]
ニューオーリンズ・セインツ20-14フィラデルフィア・イーグルス

 AFC第1シード・チーフス、第2シード・ペイトリオッツ、NFC第1シード・セインツ、第2シード・ラムズの、シード上位4チームが全て勝ち上がりました。
 かつては「ワイルドカードからの勢いのあるチーム」が勝ち上がることも珍しくなかったのですが、近年は上位シードチームの強さが目立つようになってきました。
今季はその典型でしょう。

 ポストシーズンはサドンデスの戦いであり、怪我も厭わない凄まじいプレーが続きますので、「本気の戦い」とも言われますから、従来はあまり差が付かないこと多かったのですが、今季ディビジョナルプレーオフでは「3点差以内のゲーム」は有りませんでした。
 上位シードチームがレギュラーシーズンでの戦い振りをプレーオフでも魅せた形ですし、しばらくゲームが無かったことに伴う「試合勘」の問題も見事にクリアしています。
 ヘッドコーチを始めとするスタッフの努力が感じられますし、NFL各チームにポストシーズンゲームの戦い方についてのノウハウが蓄積されつつあるようにも感じます。

 4つのゲームの中では、セインツを相手にしたイーグルスが第1クオーターQに2つのタッチダウンTDを挙げて、一気に14-0とリードしたのが「戦いを続けて来たチームの勢い」を感じさせるものでした。
 第2Q以降、セインツが冷静に逆転したのは、さすがという他はありません。

 この4ゲームの個々の内容については、別途書くことが有るかもしれません。

 カンファレンス優勝チームを決めるチャンピオンシップゲームは、以下の通りに開催されます。

[AFC・1月20日]
カンザスシティ・チーフスVSニューイングランド・ペイトリオッツ

[NFC・1月20日]
ニューオーリンズ・セインツVSロサンゼルス・ラムズ

 NFLを代表するベテランQB、セインツのドリュー・ブリーズ選手とペイトリオッツのトム・ブレイディ選手は共に、既にスーパーボウルを制しているなど、実績十二分なスーパープレーヤーです。

 この偉大なる2人のスーパースターに挑むのは、チーフスのQBパトリック・マホームズ選手とラムズQBジャレッド・ゴフ選手です。共に、若手QBの代表格であり、今季の活躍は見事なものでした。

 「新旧対決」となる、2つのチャンピオンシップゲームから眼が離せません。

 個人的には、QBマホームズ選手とチーフスの戦いに期待しています。
 これまで「ポストシーズに弱い」と酷評されてきたチーフスが、ペイトリオッツ王朝を相手に、その歴史を変える戦いを魅せてくれるのでしょうか。
[1月12日・秩父宮ラグビー場]
明治大学22-17天理大学

 第55回全国大学ラグビーフットボール選手権・決勝が行われ、明治大学チームが天理大学チームとの接戦を制して優勝を飾りました。
 大学ラグビーの名門・明治大学チームとしても22年振りの優勝です。
 21世紀に入って初めての優勝ですから、名門「復活」と呼んでも良いのでしょう。

① ラインアウトでの優位

 このゲームは明大チームが押し気味に進めましたが、その最大の要因はラインアウトプレーでの優位でしょう。
 明大チームは自らのラインアウトは、ほぼ全て確保し、相手・天理大チームのラインアウトプレーの半数以上は獲得していたと思います。

 ご承知の通り、ラインアウトプレーでは、並んでいる選手のどの選手にボールを投げるかは、投げる側のチームにしか分かりませんから、そのボールを受け取ることについては、投げる側のチームが圧倒的に有利です。
 増してや「リフティング」が反則にならなくなって久しいので、ますますその有利さが拡大している印象でした。投げ手と受け手のタイミングが多少ズレても、受け手はリフティングのお蔭で長く空中に居ることができますし、自らのジャンプ力以上の高さまで上がることが出来ますから、投げ込まれる場所が分からない相手チームが、このボールを獲得するのは、20世紀以上に難しいものとなってきたのです。

 ところが、このゲームの明大チームは、天理大チームのラインアウトを良く読み、投げ込まれる選手を予測すると共に、天理大チームとほぼ同じタイミングでリフティングを行っていましたから、「敵ボールの奪取」に見事に成功していました。

 ラインアウトで相手ボールを取るには、相手チームのプレーを再三観て研究することが大事なことは言うまでも有りませんが、それ以上に「伝統の戦法」が駆使されていたように感じます。20世紀において、早稲田大学チームとの激闘などにおいても、明大チームは良く相手ボールのラインアウトでボールを奪取していました。
 「伝統の技」と呼んでも良さそうな、明大のプレーでした。

 天理大チームとしては、自陣から相手陣に蹴り込みタッチを切って地域を取ったとしても、相手ボールラインアウトを取ることがほぼ不可能であり、また、敵陣でペナルティーを得、タッチキックを蹴ることが出来るようになったとしても、敵ゴール前数メートルの地点のマイボール・ラインアウトプレーで、5割以上の確率で相手に奪取されてしまう、あるいは「自分達が狙う戦法にマッチした形で綺麗にボールを確保する」ことが出来ないとすれば、ラインアウトを選択し難くなってしまいます。天理大チームの「攻撃のバリエーション」が大きく制約されることとなりました。

② 伝統の「高い守り」

 相手チームがバックスにボールを展開した際に、明大チームのディフェンスは、凄く速いタイミングで相手プレーヤーにコンタクトします。

 これは「明治伝統の高い守り」と称されるプレーです。
 20世紀の早明戦などでは、この「高い守り」が随所で観られました。

 守備側のバックスプレーヤーが、深く・低い位置からトイメン他のプレーヤーに仕掛けるのではなく、最初から前の位置に居て、トイメンのプレーヤーがパスを受けた瞬間にタックルするというプレーは、一方で、相手プレーヤーに交わされてしまえば、がら空きの「自らの後方」を一気に走られて、大きな前進を許すリスクが有りますし、加えて「オフサイド」の反則を取られる怖れもあるプレーです。

 実際、20世紀の早明戦などでは、度々オフサイドを取られていました。

 当たり前のことで恐縮ですが、スポーツにおけるどんなプレーでも長所と短所があるのです。(もし、長所のみのプレーや、長所が短所を大きく上回るプレーが有れば、どのチームも直ぐに採用することになります)

 一長一短がある中で、守備において明大チームは「高い守り」を伝統的に使用しているのです。「相手プレーヤーの体制が整う前に」仕掛ける、あるいは「相手プレーヤーが『縦に』加速する前に」仕掛けることの効果を戦法上重視しているということなのであろうと思いますが、このゲームでもこの「高い守り」が随所に披露されました。
 天理大チームの展開プレーに対して、相当の威力を発揮したことは間違いありません。

 21世紀になって、「明治ラグビー」にも多くの変化が観られるのですが、伝統のプレーも活きているということなのでしょう。

③ 「目が覚めるのが遅かった」?天理大学チーム

 試合開始直後、最初の攻撃プレーで天理大チームはトライを挙げました。
 このトライによって天理大フィフティーンは「行ける。帝京戦と同じように戦える」と感じてしまった可能性が有ります。圧倒的にボールを支配し、自在の攻めを展開できると考えたのでしょう。

 ところが、各局面における明大チームの速い仕掛けの前に自分達のプレーが出来ず、ボール支配率も互角か、やや明治が上という展開となりましたから、天理の選手達は「?」と感じている内に、次々と得点を許してしまい、後半も半ばを過ぎた時点で「22-5」という大差を付けられてしまっていたのです。

 ここで、天理大学チームは「目が覚めた」ように観えました。(明大チームの選手達が疲労に伴って僅かにプレーの精度・威力を落としたことも、もちろん有るのでしょうが)
 この後、怒涛の攻めを魅せて2トライ・1ゴールを挙げたのです。

 もともと「個の力」では互角の両チームですから、もう少し早く「目が覚めて」いれば、試合の結果は異なるものになっていたかもしれません。

 逆に言えば、明治大学チームがとても上手に試合を進めたということになります。相手チームが眠っている内に得点を重ねたのです。
 ここにも、伝統校チームの「試合運びのノウハウ」を感じます。

 「縦の明治」と称される、「前に前に直線的に攻める」明治ラグビーは、その試合振りからも多くのファンに支持されてきました。
 かつて「重戦車フォワード」と呼ばれた「大きくて重いプレーヤー」を主体としたチームは、20世紀の大学ラグビー界において、「横の早稲田」と比較される、一方の雄だったのです。

 その明治ラグビーが、大学ラグビー界全般のプレーヤー大型化に連れて、その優位性を失い、なかなか勝てなくなって久しかったのですが、昨年に続く2年連続の大学選手権決勝進出に象徴されるように、「復活」に向けて着実な歩みを続けています。

 この試合、秩父宮ラグビー場は立錐の余地も無い程に「超満員」でした。
 観客同士が肩をぶつけ合い、遠目には座席の位置も良く分からず、立ち見客も大勢いるという「大入り満員」は、ラグビー界はもちろんとして、野球やサッカーを含めた全ての競技を通じても、久し振りの事の様に感じられます。

 押し合いへし合いのスポーツ観戦は「20世紀半ば・1970年頃までの現象」と思っていましたが、「そんなことはない」ことを、このゲームは示してくれました。
 当たり前のことを書き恐縮ですが、「見たい人が多く、入場制限を行わなければ」観客席は超満員になるのです。

 良い試合でした。
[1月6日・ソルジャーフィールド]
フィラデルフィア・イーグルス16-15シカゴ・ベアーズ

 ナショナル・フットボール・カンファレンスNFC北地区1位のベアーズと東地区2位のイーグルスのワイルドカードは、イーグルスが1点差で勝利しました。

 クオーターバックQBミッチェル・トゥルビスキー選手を中心とした、得点力十分な攻撃陣と「伝統」の守備陣を擁し、レギュラーシーズンを12勝4敗としたベアーズが相当有利なのではないかと、戦前見られていたゲームでした。
 そして第4クオーターQ残り時間9分9秒、QBトゥルビスキー選手のタッチダウンTDパスが決まって15-10と逆転した時には、ホーム・ソルジャーフィールドのベアーズファンは「勝利を確信」したことでしょう。

 ベアーズ守備陣は、その後のイーグルスの攻撃を良く凌ぎましたが、第4Q残り1分1秒、ついにQBニック・フォールズ選手からワイドレシーバーWRゴールデン・テイト選手へのパスが決まって、イーグルスが16-15と再逆転しました。

 残り時間は1分を切っていましたから、ベアーズとしては相当に追い込まれた状況でしたが、点差は僅かに1点、フィールドゴールFG3点で逆転可能でしたから、地元ファンの大声援を背にベアーズ攻撃陣が奮起、タリク・コーエン選手の見事なキックオフリターンから、相手陣25ヤードまで前進しました。

 43ヤードのフィールドゴールトライは、短くは無いものの、NFLのキッカーであれば十分に決められる距離です。
 試合時間残り10秒=イーグルスに反撃の余裕を与えない時間となって、キッカーのコーディ・パーキー選手が登場しました。

 この試合、前半のベアーズの得点はFGによるものでした。パーキー選手は既に3本のFGを決めていたのです。4本目を決めればベアーズの勝利、8シーズンぶりにポストシーズンに登場し、地元ファンが待ちに待ったプレーオフでの勝利が目前に迫りました。

 パーキー選手のキックは成功しました。(後から見れば1度目のトライ)
 しかし、キック直前にイーグルスからのタイムアウト申請が有って蹴り直しとなったのです。
 NFLでは「恒例」の嫌がらせ?です。

 そして2度目のパーキー選手のキック。
 これが左のポストを直撃し、手前に跳ね返ってしまいました。
 ベアーズファンの「悲鳴」がソルジャーフィールドに響き渡りました。

 ベアーズにとっては「悪夢」のような幕切れでした。

 イーグルスにとっても「信じられないような」結果でしょう。自陣ゴール前25ヤードまで前進を許した時には、半ば諦めていた勝利が転がり込んだのですから。
 日本流にいえば「勝負は下駄を履くまで分からない」のです。

 QBカーソン・ウェンツ選手でシーズンを開始し、終盤にQBニック・フォールズ選手に交替してポストシーズンを勝ち進むという「イーグルス・システム」?は、2017~18年シーズンにはスーパーボウル制覇に結びつき、今季も「信じられないような」ワイルドカードゲーム勝利を生みました。

 イーグルスはディビジョナルプレーオフゲームで、南地区1位・第1シードのニューオーリンズ・セインツと戦います。
 QBドリュー・ブリーズ選手を中心とした、圧倒的な攻撃力を誇るチームを相手にして、この「イーグルス・システム」がどのような威力を発揮するのか、とても楽しみです。
[1月5日・AT&Tスタジアム]
ダラス・カウボーイズ24-22シアトル・シーホークス

 実力伯仲の人気チーム同士の対戦は、カウボーイズが第4クオーターQの2つのタッチダウンTDでリードを奪い、シーホークスの反撃を1TDに抑えて勝ち切りました。

 ゲームは全体としてカウボーイズのペースでした。
 ファーストダウン獲得数はカウボーイズ23回、シーホークス11回、総獲得ヤードもカウボーイズ380ヤード、シーホークス299ヤードだったのです。
 カウボーイズのラン攻撃が上手く行き、対照的にシーホークスのランはなかなか出ませんでした。

 しかし、シーホークスは巧みな試合運びで互角の戦いを繰り広げました。
 第3Qには、クオーターバックQBラッセル・ウィルソン選手のランでTD、2ポイントコンバージョンも成功させて14-10とリードを奪いました。
 この試合でQBウィルソン選手は、3回のキャリーで14ヤードのゲインと、本来の動きは発揮できなかった(作戦として、走る回数を減らしたのかもしれません)のですけれども、「ここぞ」という場面では、NFLを代表するモバイルQBの力を示した形です。

 そして、続く4Qの残り時間12分32秒と同2分14秒に、カウボーイズはTDを挙げて逆転しました。
 この2つのTDは共に、QBブレスコット選手のランを中心に、ゴール前にシーホークスを押し込んで奪い取ったTDであり、このゲームの流れをついに物にした形でしょう。

 NFL屈指の人気チームであるカウボーイズが、ディビジョナルゲームに進出しました。

 テキサス州のみならず、全米のファンの盛り上がりは、大変なものでしょう。
 ロサンゼルス・ラムズとの対決が楽しみです。
[1月6日・M&T BANKスタジアム]
ロサンゼルス・チャージャーズ23-17ボルチモア・レイブンズ

 実力伯仲の戦いは、チャージャーズのフィールドゴールFGによる得点の積み重ね、特に第2クオーターQまでに4本のFGを成功させて、前半を12-0とリードしたことが大きく、そのまま押し切ったゲームであったと思います。

 NFLを代表するクオーターバックQBのひとり、フィリップ・リバース選手を中心とするチャージャーズのハイパーオフェンスと、守備の強さをチームカラーとするレイブンズのディフェンスが正面からぶつかった、見ごたえ十分なゲームでした。

 あのQBリバース選手が、このゲームにおいてパスで獲得したのは160ヤード。リバース選手としては、とても少ない数字です。
 レイブンズ伝統のディフェンスが良く機能したのです。

 一方で、タッチダウンTDを挙げるのが困難と見たチャージャーズは、第1Q残り時間7分3秒に21ヤード、同残り1分14秒に53ヤード、第2Q同3分26秒に40ヤード、同4秒に34ヤードのFGを決めました。
 両チームの守備陣が、良く頑張っていた中で、3×4=12点はとても重いものとなったのでしょう。

 チャージャーズは、第4Q残り9分14秒に5本目のFGを決め23-3として、試合を優位に進めました。
 この後、レイブンズが2TDを決めて14点を返したのですけれども、この「20点差」をひっくり返すことは出来なかったのです。

 ゲームを通してみれば、チャージャーズのディフェンスも良く機能したことが分かります。
 売出し中のモバイルQBラマー・ジャクソン選手のランも、9回のキャリーで54ヤードゲインに抑え込んでいます。試合前の守備戦略構築と実行が、とても上手く行ったのでしょう。

 チャージャーズはワイルドカードを勝ち抜きました。
 得意ではないであろうロースコアゲームを、勝ち切ったのです。

 もともと攻撃力には定評のあるチームですので、ニューイングランド・ペイトリオッツとのディビジョナルゲームでは、持ち味のハイパーオフェンスを披露すべく、準備を進めていることと思います。
 チャージャーズにも、十分にチャンスがあります。
[1月5日・NRGスタジアム]
インディアナポリス・コルツ21-7ヒューストン・テキサンズ

 アメリカン・フットボール・カンファレンスAFC南地区の同地区対決となったゲームは、レギュラーシーズン10勝6敗で地区2位だったコルツが、11勝5敗で首位だったテキサンズを破って、ディビジョナルプレーオフへの進出を決めました。

 エースクオーターバックQBアンドリュー・ラックの故障に伴う不在により、昨シーズン不振を極めたコルツでしたが、今季序盤もなかなか勝てず、レギュラーシーズンを1勝5敗という悲惨な成績でスタートしました。
 「今季もダメか」と思われましたが、そこから驚異の復活を魅せたのです。
 その後の10試合を9勝1敗の好成績で乗り切り、week17最終戦を勝てばプレーオフ進出というゲームも、タイタンズを33-17で下しました。

 1勝5敗からのプレーオフ進出はNFLのタイ記録でした。

 QBラック選手は、「ずーっとポストシーズンゲームを戦っていたようなシーズンだった」と回顧し、「この勢いで勝ち進みたい」とも語りました。

 一方のテキサンズも、自慢の守備陣に加えて、モバイルQBデショーン・ワトソン選手を中心とした攻撃陣が充実し、地区1位でのプレーオフ進出を果たしていましたから、注目の同地区対決となったのです。

 テキサンズのディフェンスプレーヤーと言えば、ラインのJ.J.ワット選手とラインバッカーのジェイデビオン・クロウニー選手が「2枚看板」です。
 今レギュラーシーズンでも、ワット選手がQBサック16回、クロウニー選手が同9回と、2人で25サックという、相手QBにとっては「とんでもない」プレーヤーが左右から襲い掛かってきたのです。

 このゲームでも、QBラック選手を守るコルツ・オフェンスラインと、襲い掛かるワット選手・クロウニー選手の対決が、見所のひとつでした。

 結果としては、「コルツ・オフェンスラインの勝ち」と言って良いでしょう。
 ダリウス・レナード選手を始めとするオフェンスラインは、ラック選手に十分なプレー時間を齎しつつ、サックの危険からも守り切りました。
 ワット選手やクロウニー選手を見事に封じて魅せたのです。
 戦前の守備プランが良かったことも間違いないところでしょう。

 ポケットの中で十分な時間を与えられれば、QBアンドリュー・ラック選手はNFL屈指のパス能力を存分に発揮できます。第1クオーターQ、第2Qと正確なパスが良く決まりました。
 そして、第1Qに2本、第2Qに1本のタッチダウンTDを奪ったコルツが、前半を21-0でリードしたのです。

 今レギュラーシーズンでの対戦成績は1勝1敗であり、2ゲームとも3点差以内の接戦だったのですが、このゲームはコルツの一方的なゲームとなりました。
 戦前の予想を大きく裏切る展開となったのです。
 会場がテキサンズのホーム・NRGスタジアムでしたから、テキサンズの攻撃が失敗する度に、場内には第1Qからブーイングが響きました。

 熱狂的な地元ファンの大声援を背に、しかし、テキサンズのオフェンスは上手く行きませんでした。第3Qまで、テキサンズオフェンスが零封されるというのは、本当に予想外だったのです。
 もちろん、コルツ守備陣の大活躍があったことは言うまでもありません。
 
 ゲームを通じて、コルツの「攻守に渡る落ち着き払った試合運び」が印象的でした。

 コルツはディビジョナルプレーオフでカンザスシティ・チーフス(第1シード・西地区1位)と戦うこととなりました。
 23歳・売出し中のQBパトリック・マホームズ選手を中心に、とても強力な攻撃力で第1シードを獲得したチーフスは、今季こそ「ポストシーズンに弱い」という情けない定評を覆そうとゲームに臨んでくることでしょう。

 2012年ドラフト全体1位、当時のコルツにとって「ペイトン・マニングの再来」とも評されたアンドリュー・ラック選手が、先輩QBとしてどのようなプレーを魅せるのか、見所十分なゲームが待っています。

 2019年のATP(男子プロテニス協会)ツアー・ブリスベン国際大会(オーストラリア・ブリスベン)の男子シングルス決勝は1月6日に行われ、第2シード・世界ランキング9位の錦織圭選手(29歳)が、第4シード・世界ランキング16位のダニエル・メドベージェフ選手(22歳)を、セットカウント2-1で破り、大会初優勝を飾りました。

 錦織選手は、2016年2月のメンフィス・オープン大会(アメリカ)以来3年振りの優勝でした。

 故障によりランキングを落とした錦織選手が、着々とランキングを上げてきたこの1年間でしたが、なかなかツアー「優勝」を飾ることが出来ませんでした。

 この大会での錦織選手は、動きがとても良く、全盛時に近いプレーを魅せるとともに、ベースラインの打ち合いでのショットの威力が増しているようにも見えました。「新生」錦織のプレーを披露してくれたのではないでしょうか。

 アメリカのスポーツ専門チャンネルESPNが「ケイ・ニシコリは52の大会出場で9度の決勝敗退を含む約3年に及んだ無冠の状態をついに止めた」と報じました。

 決勝で対戦したメドベージェフ選手は、現在売出し中のプレーヤーであり、それこそ「負ける気がしない」勢いで、アンディ・マレー選手やラオニッチ選手、ツォンガ選手を次々と下して決勝に進んできたわけですが、そのメドベージェフ選手を決勝で錦織選手が破ったのですから、その復活も「本物」であろうと感じます。

 錦織圭選手が久々のツアー優勝です。私達が待ちに待った優勝です。
 20代の内にグランドスラムを勝ちたいと言っている錦織選手にとって、とても大事な2019年シーズンが始まったのです。
 1952年から始まった、スキージャンプ競技伝統の大会「スキージャンプ週間」の2018~19年のシリーズにおいて、小林陵侑選手が4戦全勝という好記録で総合優勝しました。
 
 ヨーロッパでは「グランドスラム」と呼ばれる偉業で、60年以上の歴史上、2001~2年のスヴェン・ハンナバルト選手(ドイツ)、2017~18年のカミル・ストッフ選手(ポーランド)に続く3人目の達成者となりました。

 スキージャンプ競技に対する注目度が極めて高いヨーロッパにおいて、小林選手の快挙は大きく報じられ、「歴史を作った」という最大級の称賛が並んでいます。

 当然ながら、通常のジャンプ週間は、4戦中2勝あるいは3勝して優勝することが多く、20世紀においては1勝もせずに、上位の成績を積み上げての優勝も珍しいものではありませんでした。
 世界トップクラスのプレーヤー達を相手にしての大会においては、1勝を挙げることも至難の技であることは言うまでも無いでしょう。別に、ジャンプ競技に限ったことではありません。

 ここで、「ジャンプ週間」をおさらいしておきましょう。

① 毎年の年末年始8日間に、ドイツとオーストリアの4つの台で4連戦が行われます。
② 日程および4つの台は、12月30日がドイツのオーベルストドルフ、1月1日がドイツのガルミッシュ・パルテンキルヘン、1月4日がオーストリアのインスブルック、1月6日がオーストリアのビショフスホーフェンとなっています。

 台の形状はもちろんとして、天候も異なる4台で、8日間に渡って戦い「4連勝」するというのは、まさに奇跡的なことでしょう。
 日本人ジャンパーの力を欧州中、世界中に知らしめる「偉業」なのです。

 今シーズン当初から、小林選手の好調が伝えられていましたが、まさか「ジャンプ週間総合優勝」を成し遂げるとは思いませんでしたし、4戦全勝というのは想像もしていませんでした。
 今風に言えば「神の領域」のプレーでしょう。

 ワールドカップにも組入れられているジャンプ週間の4勝を加えて、小林選手は今季ワールドカップ通算8勝となり、日本人ジャンパーのシーズン勝利数記録をも塗り替えました。
 本当に素晴らしいことです。

 昨年ワールドカップ3勝目を挙げた時だったと記憶していますが、小林選手の「今は負ける気がしない」というコメントが報じられました。世界の強豪選手達を前にして、随分強気なコメントだと感じましたが、その気持ちの強さも今回の偉業を支えたものなのでしょう。

 1月6日のビショフスホーフェンの第4戦、1本目135.0mで4位に付けた小林選手が、2本目で137.5mの大ジャンプを魅せて大逆転勝利を挙げました。
 既にジャンプ週間で3勝している小林選手としては、「失敗ジャンプ」のリスクを回避して、4位のままで4戦目を終えたとしても総合優勝できたのであろうと思いますが、ここでも敢然と勝ちに行ったところに、精神面の充実を感じます。

 衛星放送ユーロスポーツは2本目のジャンプについて、「日本人は度胸を見せつけた。彼は衝撃的なジャンプで首位へと唸りを上げて進んだ」と報じました。ヨーロッパの関係者が観ても「度胸を見せつけた」試技だったのです。

 瞬く間に、日本のエースに踊り出た小林陵侑選手は、あっという間に「世界のスキージャンプ史に不滅の記録」を刻みました。

 「1月場所が終了してからが力士のお正月」と言われる「初場所」が、1月13日から東京・両国国技館で開催されます。

 2018年の大相撲界は、本当に色々なことが有りました。
 栃ノ心、御嶽海、貴景勝の「初優勝」は、横綱の優勝が続いていた本場所に、新風を吹き込みました。

 他方、いわゆる「暴力・暴行」問題が後を絶たず、本当に暗い影を落とし続けました。この問題は、現在も継続していて、「大相撲の屋台骨を揺るがしかねない」重大事なのでしょう。

 そうした中、2019年の初場所が始まります。
 昔から大相撲をご覧になっている方々なら、直ぐに分かることでしょうが、初場所には他の場所に無い、何とも言えない「華やかさ」が有ります。
 着物姿の観客が多いとか、お正月の気分が続いているとか、理由は色々あるのかもしれませんが、「大相撲の開催と観戦」がひとつの「平和の象徴」であり、年頭の本場所に、「今年も大相撲が始まった」という雰囲気が、ここかしこに漂っているのではないかと感じています。

 そうした意味からも、本来「平和の象徴」であるはずの大相撲が、「暴力・暴行」の巣窟ということでは、話にならないという気がします。
 協会はもとより、ひとりひとりの力士が、大相撲の歴史やその社会的な位置づけを心に刻んで、日々の生活を営んでいただきたいと切に願わずには、いられません。

 さて、「新風」が吹き込んでいる大相撲界ですが、少し鳴りを潜めていた横綱陣も徐々に復帰してきました。
 新旧激突という図柄は、勝負ごとにおいて最も面白い時期ということにもなります。
 1月場所の注目力士を観て行きましょう。

1. 横綱陣

 やはり、稀勢の里の動向が最も注目されるところです。
 「進退を賭けた場所」になるのでしょう。

 もともと「全勝優勝」を目指すタイプの力士では無いと思いますので、序盤戦の取りこぼしなど恐れることなく、自らの豪快な相撲を披露していただきたいと思います。

 今場所は、稀勢の里に注目します。

2. 大関陣

 先場所、最後まで優勝争いを繰り広げた高安ですが、「2場所連続準優勝」ということになりますので、1月場所で優勝するようなら「横綱昇進」も有り得ることになります。
 終盤でやや疲れが出る印象ですが、乾坤一擲の戦いを披露していただきたいと思います。

 今場所は、高安に期待します。

 稀勢の里と高安という、旧鳴門部屋の2力士に注目することとなりました。

3. 関脇以下の力士

③貴景勝

 3番手は、この人しか居ないでしょう。
 2018年11月場所の優勝は見事でした。勝ち方を観ると、持ち味の「低い重心」が活きていたと思います。もちろん、対戦力士の研究が進むのでしょうが、押すだけの相撲では無いので、貴景勝側もバリエーションを広げて、「大関取り」に挑んでいただきたいものです。

④阿武咲

 11月場所は11勝4敗の好成績でしたが、相撲内容を観ると「まだまだこんなものでは無い」という印象でした。復帰途上にあったということでしょう。本来のスピードと押しの強さが戻ってくれば、前頭6枚目に上がっても十二分に戦えると思います。旋風を巻き起こしてほしいものです。

⑤阿炎

 11月場所は、6勝2敗と好スタートを切りながら、9日目からの7連敗という意外な結果となりました。本来の相撲が突然取れなくなったのです。
 今場所前の稽古で、問題点はカバーしていると思いますので、大暴れしてほしいものです。

⑥豊山

 11月場所は5勝10敗と不本意な結果でしたが、相撲内容は悪くなかったと感じています。体調の改善も見込める初場所では、本来の「大きな相撲」を披露していただきたいものです。

⑦御嶽海

 9月場所、11月場所と持ち味の「思い切りの良さ」が影を潜めました。取組ごとに「勝つためにはどうしたらよいか」を良く考えて実行するタイプの力士ですが、少し「考え過ぎ」て、前に出るのを忘れたのかもしれません。
 本来の「前に出ながらの仕掛け」を思い出してくれれば、優勝力士としての力量が発揮されることでしょう。

⑧矢後

 新入幕です。9月場所、11月場所と十両上位で着実に力を付けました。相当強くなっていると思います。幕内でも、思い切り自分の相撲を取ってもらいたいと思います。

⑨妙義龍

 ついに三役に戻りました。復帰の過程で、十両から幕内下位の頃は、本来の相撲が中々取れず、力が落ちたかとも言われましたが、ようやくコンディションが整ったのでしょう。そうであれば、三役常連としての力を魅せていただけるのでしょう。

⑩遠藤

 11月場所では、復活に向けた勢いが感じられました。今場所、本来の「前に出ながらの密着相撲」を披露して、二桁勝利をお願いしたいと思います。

 2019年の初場所は、以上の10力士に期待します。

 もちろん他にも、玉鷲、北勝富士、嘉風、朝乃山と楽しみな力士が目白押し。

 「暗雲」を振り払うような「充実した土俵」が期待されるのです。

 1月2日の往路は、東洋大学チームが優勝、東海大学チームが2位でした。

 天候にも恵まれ、稀に見る高速レースとなった箱根駅伝2019・往路でした。
 優勝した東洋大チームの走破タイム・5時間26分31秒、2位の東海大チームの5時間27分45秒は、共に新記録でした。

 1位と2位の差は1分14秒でしたが、これは見た目より遥かに小さな差でした。
 東洋大チームと東海大チームのレース内容から観ると、考えにくいような小差だったと感じます。

 東洋大の各区間順位は、1区が区間1位、2区が区間4位、3区も区間4位、4区が区間新記録の区間1位、5区が区間8位でした。
 一方の東海大は、1区が区間6位、2区が区間8位、3区が区間7位、4区が区間2位、5区が区間2位でした。

 往路5区間の内、東洋大チームが4区間で東海大を上回り、区間賞も東洋大が2個、東海大は0個でした。
 見た目には東洋大チームが圧倒していたのです。

 ところが、結果は僅かに「1分14秒差」でした。

 5区で東海が東洋を1分34秒追い上げたこともあるのですけれど、それにしても区間賞無しの東海大チームは、「順位よりタイム差」という、駅伝で最も大切な原理を忠実に守って走ったということなのでしょう。

 これまで何度も書いていて恐縮なのですが、「駅伝で順位が大切なのは最終区だけ」なのです。
 東海大チームの各ランナーは、区間順位は悪くとも、その区間で自分より速いランナーに懸命に食い付いて行ったことが良く分かります。
 当たり前のことですが、ラストスパートで競っているランナーより1m前に出るより、例えば箱根駅伝なら5kmから20kmの間で、持てる力を振り絞ってタイムを縮めることの方がずっと大切です。
 ラストスパートで5~10m位置いて行かれることなど、そのことに比べたら小さなことなのです。

 東海大チームは、見た目には「地味なレース」を往路で繰り広げましたが、僅か1分14秒差で2位に付けたのです。

 それが、初の総合優勝の礎となったことは、言うまでも有りません。
 NPB西武ライオンズからポスティングシステムでMLB挑戦を目指していた菊池雄星投手でしたが、契約交渉期限となる2018年12月31日(日本時間2019年1月1日)にシアトル・マリナーズとの契約が発表されました。

 そして1月3日、マリナーズの本拠地Tモバイルパークで入団会見を行ったのです。

 「流暢な英語」が、入団会見を報じた記事に共通したポイントでしょう。
 15歳の時からメジャーリーグを夢見ていた菊池投手にとっては、メジャーでプレーをして行く、メジャーで通用する投手になるために効果的なことは全て対応して行くことにしていたのでしょう。「英語」もそのひとつだったのだと思います。

 入団会見でも、マリナーズを選んだ理由を聞かれ、”I feel this team needs me the most. I felt the chemistry between us.”(このチーム=マリナーズが最も自分を必要としていてくれると感じました。相性の良さを感じました。)と応え、メディアの記者達を驚かせたと伝えられました。”the chemistry between us”が「相性が良い」という意味なのを、私は初めて知りました。

 マリナーズでの背番号は「18」。
 これは、2019年からNPB読売ジャイアンツでプレーすることとなった岩隈久志投手が2018年までマリナーズで背負っていた番号です。
 
 菊池投手は、まるで岩隈投手と「交替」のように、マリナーズ入りしたのです。

 MLBでは(NPBでも)、「左腕先発投手」はとても貴重な存在です。
 当然のことを書き恐縮ですが、右腕投手と左腕投手は違うのです。
 これまでMLBを観て来た感じからすると、例えば「スピードボール」について観れば「右腕の160kmと左腕の155kmが同じ位」打ち難い投球ではないでしょうか。
 変化球に付いても同様で、左腕の変化球はとても効果的です。

 もともと右利きのプレーヤーの方が多いので、大半のプレーヤーにとって右投手と当たる回数の方が多く慣れていること、逆に言えば左投手の投球に不慣れなことがこうした違いの要因のひとつでしょう。
 また、左打者にとっても同様で、やはり右投手の球を打ってきた経験の方が多いのです。
 投球の出所・角度・球筋が右投手とは明らかに異なりますから、打ち難いのも自然なことなのでしょう。

 MLBのスーパースターで言えば、ランディ・ジョンソン投手やクレイトン・カーショー投手が「左腕先発」の代表格でしょうか。

 菊池雄星投手のMLB挑戦は「日本の左腕先発投手」の挑戦でもあります。

 菊池投手の「高目ストレート」がMLBの強打者に通じるのか、MLB2019最大の見所のひとつでしょう。
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カエサルjr

Author:カエサルjr
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我が家の月下美人も16年目。同時に30個の花が咲くこともあります。スポーツも花盛りですね。一緒に楽しみましょう。

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