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[3月30日・パナソニックスタジアム]
ヴィッセル神戸4-3ガンバ大阪

 後半9分、左サイドのイニエスタ選手から前線のポドルスキ選手にパスが通り、ポドルスキ選手はガンバのペナルティーエリアに突進しました。ガンバのディフェンダーを吹っ飛ばしての突進。
 そして、ゴール前のビリャ選手にラストパス、これをビリャ選手がヘディングでガンバゴールに叩き込みました。

 世界的名手3人による、美しいゴールでした。

 もちろん3選手とも全盛時は過ぎていて、運動量やスピードという面では衰えも観られるのですけれども、ポドルスキ選手の突進の迫力、ラストパスの威力・精度、ビリャ選手のゴール前でのジャンプ力、大きく曲がってくるラストパスへのジャストタイミングの対応といった、個々の局面でのパワーとテクニックは、まさに世界のトップクラスという感じがしました。

 ガンバが先制し、ヴィッセルが追いかける展開となったゲームですが、共にゴール前の攻撃の組み立てが良く、点の取り合いとなりました。

 後半35分のヴィッセルの同点ゴール、そして後半44分の勝ち越しゴールは、いずれも田中順也選手のゴールでした。
 相手ゴール前の崩しも素晴らしいものでしたが、キッチリと決める技術は「別のもの」として、見事なものでしょう。田中選手のシュート力は、とても高いと感じます。

 Jリーグのレベルアップを魅せてくれたゲームでした。
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 3月場所の土俵を湧かせた「2人の平幕力士」が、逸ノ城と碧山です。

 前頭4枚目の逸ノ城は、中日に栃ノ心に敗れましたが、それ以外は白星を並べ、14勝1敗と言う見事な成績。殊勲賞に相応しい相撲です。
 豪栄道、高安の両大関、貴景勝、御嶽海らの強豪力士を次々と破って行く姿には、「強さ」を感じました。先場所までの「ずるずると後退して」敗れるという相撲が全く観られなくなれば、巨体と重い腰が威力を発揮するのです。
 「次代の横綱」候補(大関以下の力士の中で、最も横綱に近い存在だと考えています)が、ようやく目覚めたのかもしれません。

 前頭7枚目の碧山も12勝3敗の好成績。敢闘賞に相応しい相撲です。
 「もりもりと前に出る相撲」が凄い威力を発揮したのです。
 もともと、好調な場所はとても強い力士です。過去2年間を見ても、2017年7月場所、前頭8枚目で13勝2敗、2018年11月場所、前頭11枚目で11勝4敗と、二桁白星を示現しています。
 碧山は「前に出る圧力が強い場所」では、三役と言うか、大関クラスの強さを魅せるのです。この相撲が継続できれば、まだまだ32歳と若いのですから、大関も十分に狙えると思います。

 逸ノ城と碧山は、現在の大相撲に欠かすことができない力士なのでしょう。

[3月28日・ヤンキースタジアム]
ニューヨーク・ヤンキース7-2ボルチモア・オリオールズ

 4度目の開幕投手としてオリオールズ戦に先発登板した田中将大投手が、83球・5と2/3イニングを投げて、被安打6、奪三振5、与四球0、失点2(自責点1)の好投を魅せ、今季初勝利を挙げました。

 4度目の開幕投手でしたが、これまでの3度は勝利投手とはなっていませんでしたので、田中投手にとっての「開幕戦初勝利」でした。

 コントロールが良く、安定感十分な投球でした。

 「変身中」と報じられる田中投手(本ブログ2019年3月5日の記事「[MLB2019] 田中将大投手 変身中?」をご参照ください)ですが、今回は昨年までの投球、低めにボールを集める丁寧な投球で相手打線を抑えていました。

 さて3月28日、アメリカ本土におけるMLB2019年シーズンが開幕しました。

 「ベースボール・イズ・アメリカ」。
 春から秋にかけてのアメリカ合衆国を彩る戦いが、今年も始まったのです。

 3月31日、阪神競馬場芝2000mコースで開催される、第63回大阪杯競走G1の注目馬検討です。

 良いメンバーが揃いました。
 現在の我が国の中距離馬NO.1を決めるに相応しいメンバーでしょう。

 これだけ実績馬が揃うと、上がり馬では厳しいかなと感じます。

 さて、注目馬です。

 第一の注目馬は、4枠6番のキセキ。
 ジャパンカップ2018のアーモンドアイの世界記録に迫った走りが印象に残っています。このところ、やや勝ち運には見放されていますが、昨秋からは調子が上向きと見ています。

 第二の注目馬は、2枠2番のワグネリアン。
 日本ダービー2018、神戸新聞杯2018を連勝中。久々ですが、中間調教でも良い走りを魅せているようです。日本ダービー後、一層強くなったように見えます。

 第三の注目馬は、5枠7番のブラストワンピース。
 有馬記念2018快勝以来の出走です。7戦5勝という勝率は、3歳G1路線を戦ってきたことを考え合わせれば秀逸でしょう。ここを勝つようなら、世代最強ということになりそうです。

 今回は、以上の3頭に注目します。

 日本ダービー2016の覇者マカヒキの様子も気になるところです。

 守備プレーにおいて、イチロー選手は「頭からのダイビングキャッチはしない」、と言われています。

 確かに、とても多くのイチロー選手の守備を観てきて、数々のスーパーキャッチやレーザービームを眼にしてきましたが、ヘッドスライディングプレーは直ぐには思いつかないのです。
 考えてみれば、不思議なことでしょう。

 イチロー選手には、守備においては「走り抜けた方が速い」という持論があるのだそうです。
 なるほどと思いますが、さらに「怪我・故障や味方の選手との接触を避けるため」と聞けば、心底なるほどと感じます。
 イチロー選手は、守備プレーにおいても、「出場を続けること」を第一義に考えていたのでしょう。それは、とても良く理解できます。
 こうしたプレーの繰り返しの中で、2001年から2010年までの10年連続ゴールドグラブ賞という、気の遠くなるようなキャリアを積み上げ、「エリア51」を確立して行ったことに、改めて驚かされるのです。
 そして、こうした日々の取組から、「10年連続200安打越え」を達成するための必要条件が整っていたということになります。

 また、走塁においても「ヘッドスライディングをしない」ことを実践していたと伝えられています。
 確かに、イチロー選手のヘッドスライディングも観たことが有りません。
 スライディングは「必ず足から」行っていました。

 これも「怪我・故障に見舞われない」ことが、目的のひとつであることは明らかでしょう。
 ヘッドスライディングには、数多くのリスクが存在します。相手守備プレーヤーのスパイクとの接触は、その最たるものでしょう。スパイクの歯によって、手や指を傷つけることは、そう珍しいことではありません。手や指を怪我してしまえば、打席に立つ時に大きな障害になります。

 そうした考え方から「慎重で、ややもすると萎縮したようなプレー」を続けるのではなく、日本プロ野球で199個、MLBで509個、通算708盗塁という素晴らしい成績・金字塔を樹立する中で、「怪我をしない工夫」も実践していたというところが、本当に凄いと感じます。

 イチロー選手は、毎試合継続して打席に立ちヒットを放ち続けるために、守備・走塁においても「細心の注意」をはらっていたことになります。

 このことは、理屈では誰にでも理解できることなのでしょうが、実践するとなればとても難しいことでしょう。
 世界最高峰の舞台でのプレーですから、「とっさのダイビングキャッチやヘッドスライディング」はありそうなことに観えます。

 そうすると、イチロー選手は守備や走塁の時にも、常に「極めて冷静」であったことになります。

 とても人間技とは思えないような「冷静さ」が、数々の記録の礎になっていることも間違いないのでしょう。

 3月24日、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで行われた、フェンシングのワールドカップ男子エペ団体種目で、日本チームが優勝を飾りました。
 長いワールドカップの歴史において、初の優勝でした。

 世界中の29チームが参加した大会で優勝を捥ぎ取ったのは、見延和靖選手(31歳)、加納虹輝選手(21歳)、山田優選手(24歳)、宇山賢選手(27歳)の4選手により構成される日本男子チームです。

 オリンピックにおける連続のメダル獲得で知られている「フルーレ種目」とは、剣→武器そのものが異なり、フルーレより相当重い武器をフルーレより広い範囲(ほぼ全身)に向かって突いて行くエペ種目は、最もヨーロッパにおける「決闘」に近い種目とも言われています。
 
 重い武器を素早く動かさなくてはならないという面から、外国人プレーヤーに比べれば「非力」な日本人プレーヤーが苦手としてきた種目でしょうが、ついに「世界一」に輝いたことになります。

 もちろん、ワールドカップは1シーズンに5試合が行われます(日本で行われる「高松宮杯」もそのひとつ)から、大会の格としては最高位という訳には行かないのですが、世界の強豪が出場している大会における優勝の価値は、とても大きなものでしょう。

 この大会で男子日本チームは、1回戦で開催国アルゼンチンチームを破り、2回戦ではフェンシングの母国と言っても良い強豪国フランスチームを破りました。
 この1・2回戦の勝利が、日本チームに勢いを付けたことは間違いありません。

 3回戦でイタリアチーム、4回戦でベネズエラチームを撃破して、決勝では現在国際フェンシング連盟(FIE)の本部が置かれているスイスチームを破り優勝しました。
 決勝には、加納選手、見延選手、宇山選手が出場しました。(ゲームには1チーム4名の内3名が出場するルール)

 これまで報道が少なかったのですが、見延選手は2016年のリオデジャネイロ・オリンピックの同種目個人で6位に入っていて、ワールドカップでも個人で3勝していますし、格上の大会であるワールドカップ・グランプリ(1シーズン3試合)でも1勝を挙げていますから、男子エペチームは「着実に世界トップクラスに迫ってきた」ことになります。

 そして今般、団体でもワールドカップを制したのです。
 快挙であり、日本フェンシング界にとっても、大きな一歩なのでしょう。

 「全身のどこを突いても良い」という種目の性格上、エペのゲームは「とても守備的」になり易いと言われます。
 「足先」を突かれても、相手のポイントとなってしまうのですから、ディフェンスィヴになるのも止むを得ないのですけれども、そうした「守り合い」の中で果敢な攻撃、スピード・威力十分な突き(エペでは、一定の強さ以上の突き(電気的に把握されます)でなければカウントされません。「決闘」で相手を倒す、相手に大きなダメージを与える、には、パワフルな突きが必要なのでしょう。触った程度ではダメなのです。その点では、剣道競技の一本に近いと言えそうです)を決めて行かなければ、勝利は覚束ないのですから、とても難しい種目と言うことになります。

 日本チームは本場ヨーロッパの強豪チームを破って、ワールドカップを初制覇しました。

 「フルーレ」に加えて「エペ」が、東京オリンピック2020における注目種目となったことも、間違いないのでしょう。

 千秋楽の栃ノ心VS貴景勝の取組の際に、NHK大相撲テレビ放送の解説者・舞の海秀平氏が語った言葉です。

 14日目まで7勝7敗の栃ノ心、3月場所カド番の栃ノ心が負ければ「大関からの陥落」、9勝5敗の貴景勝が負ければ「大関取りならず」の可能性が高い、一番という、本当に両力士にとって「絶対に負けられない戦い」となってしまったのです。

 三役揃い踏みからの流れで仕切りが続きました。
 そして立合い、両力士互角の立合いに観えましたが貴景勝の方が低かったので、もりもりと押します。
 栃ノ心は懸命にまわしを手繰りますが全く届かず、貴景勝が一気に押し出しました。
 「電車道」の完勝でした。

 堂々と当たって行った栃ノ心の取口も、この取組を盛り上げました。

 立合い前に、もうひとりの解説者・北の富士勝昭氏は、「栃ノ心は立合いに注文を付けるような力士では無い。そういう力士ではないが、あまりに重い取組なので『絶対に無い』とは言えない」とコメントしました。
 一気に出てくるであろう貴景勝に対しての「立合いの注文」は確かに有効に見えましたし、とにかく「勝てば良い」、内容は問わない取組、ある意味では「何をやっても許される」取組だったのかもしれませんから、栃ノ心が普段ならやらないプレーを行う可能性もあったのです。

 しかし、栃ノ心は堂々と立合い、貴景勝の当りを堂々と受けて、堂々と?押し出されました。(変な書き方で恐縮です)
 後世に語り継がれる「堂々たる相撲」であったと感じます。

 貴景勝はこの一番に勝って10勝とし、直近3場所の勝ち星を34勝としました。
 大関に推挙されるか否かは「勝ち星数」だけによるものではないことは当然のことですが、最新の場所が9勝と言うのでは「勢い」に欠けます。
 
 単に3場所33勝と言うのであれば、12勝・13勝・8勝でも良いことになりますが、おそらくはそうした展開では大関には推挙されないというか、検討の場、「まな板の上」に乗らないでしょう。
 
 そして、「勢い」を持って33勝をクリアした後には、「相撲の内容」が問われることとなります。
 その内容と言う面で、この千秋楽の相撲は100点満点でした。

 3月27日には、新大関・貴景勝が誕生することになります。

 2019年3月場所千秋楽の「栃ノ心VS貴景勝」は、立派な取組でした。

 2018~19年のUEFAチャンピオンズリーグCLラウンド16の残るひとつの戦いです。
 FCバルセロナが強さを魅せて勝ち上がりました。

[2月19日・第1戦・パルクオリンピックリヨン]
オリンピック・リヨン0-0FCバルセロナ

[3月13日・第2戦・カンプノウ]
FCバルセロナ5-1オリンピック・リヨン

 アウェイの第1戦を0-0で引分けたバルセロナが、カンプノウでの第2戦で圧勝して、準々決勝に駒を進めました。

 さすがに「戦い慣れている?」というか、実力上位のバルセロナが順当な戦いを魅せたと言って良いでしょう。

 前半18分、リオネル・メッシ選手のペナルティーキックで先制したバルサは、同31分フィリペ・コウチーニョ選手のゴールで2-0とリードを広げました。

 後半13分にリヨンはルーカス・トゥザール選手(フランス)のゴールで1-2と追いすがりましたが、同33分メッシ選手の2点目ゴールが決まり、これでゲームの大勢は決しました。同36分にジェラール・ピケ選手、同41分にはウスマン・デンベレ選手のゴールが立て続けに決まって、バルサの大勝となったのです。
 カンプノウは「歓喜の嵐」だったことでしょう。

 バロンドールの常連であるメッシ選手ですが、今季は「一皮剥けた」感が有ります。
 益々得点力を増している感じがするのです。

 ルイス・スアレス選手との2トップに、分厚い中盤を擁するFCバルセロナは、今季も当初から優勝候補の一角を占めていたのですが、「クラブ3強」の残りの2チーム、レアル・マドリードとバイエルン・ミュンヘンが「意外にも」敗退した今となっては、優勝候補筆頭に踊り出たことは間違いありません。

 3月21日から22日の深夜に実施された「引退会見」で、イチロー選手は「監督になることだけは無い」と明言しました。

 その理由を「人望が無いんですよ。本当に人望が無い」と説明したのです。

 このコメントには、全く同意できませんでした。

 MLBでイチロー選手と共にプレーした選手たちは、一様にイチロー選手の素晴らしさを称賛し、イチロー選手と一緒にプレーしたことは自らの誇りであるとコメントし、イチロー選手の人間性の高さ、気さくな人柄、等々称賛の嵐に観えます。

 こんな人物が「人望が無い筈が無い」のです。

 引退会見という場で、「自分には人望が無い」と明言する、確信を持って言い張る?のは何故なのでしょうか。

 私は、イチロー選手が「ヒットを打つこと」の為に「全てを集中してきた・捧げてきた」キャリアに対して、イチロー選手自身が感じていることなのではないかと思います。
 
 その2にも書きましたけれども、「レギュラーシーズンで1本でも多くのヒットを打つため」に、全ての事を犠牲にしてきたという意識がイチロー選手に在るのではないかと思うのです。

 従って、チームの同僚との食事会や飲み会、休日のレジャー会合などにも、イチロー選手は「一切参加してこなかった」のでしょうから、「そんな自分に人望など在る訳がない」と考えているのかもしれません。

 しかし、当然のことながら、イチロー選手の身近にいるプレーヤー達は、そうした「求道者のような日々の過ごし方」に感心し、リスペクトし、出来ることなら自分もイチロー選手のようになりたいと考え、イチロー選手に話しかけ、その高い人間性に触れて、すっかりファンになっているように観えるのですから、話がややこしいのです。

 イチロー選手が「絶対に人望を得られない日々の行動」と考えているものが、周囲の関係者からの「人望の高さ」に結びついているという、不思議な現象が発生している形でしょうか。

 2004年シーズン、シスラー選手を超える258安打目を放ち塁上に居るイチロー選手のもとに、マリナーズベンチから数多くのプレーヤーがフィールドに歩み出て、イチロー選手を取り囲み祝福しました。盛大な祝福でした。
 その取り囲まれたイチロー選手の方が、その様子に戸惑っている感じが漂っていました。
 この試合の後のインタビューで、「みんながベンチを出て祝福してくれるとは思ってもみなかった」と語っていたと記憶しています。

 つまり、イチロー選手は「人付き合いの悪いプレーヤー」として、ボールパークと自宅を往復するだけの人物は、同僚から普段「何なんだあいつは・・・」と思われていると思っていて、自分が記録を樹立したとしても、誰も祝福などしてくれる筈もない、と考えていたのに、あにはからんや、ベンチ内の前関係者がグラウンドに出てきて祝福してくれたのですから、とても「驚いた」ということになります。

 さて2004年の「驚かされた祝福」から15年を経ても、いまだにイチロー選手の口から「人望が無い」という言葉が出てくるのは、本当に意外です。
 この15年間に、MLB2,000本安打、3,000本安打等々の記録が樹立され、都度多くの関係者から祝福を受けてきた、本当に多くの世界中のファンからも祝福を受けた筈なのに、「まだ、そんなことを・・・」という感じがします。

 そうした捉え方を、イチロー選手が取り続けている理由は「謎」ですけれども、やはり「求道者としての意識」が強いところから、生じているのかもしれないと感じます。
 
 ベースボールに全てを捧げて生きてきた生き様からは、周囲の人々との良好なコミュニケーションは絶対に生まれない、と15年経っても考えている可能性があります。(ひょっとすると「監督はやりたくないので口実にしている」可能性もありますが)

 当然のことながら、お世辞や耳触りの良いことばかりを周囲の人々に言い続け、実際の行動に実が無く粗末で、表裏のある人物に、本当の人望など集まる訳はありません。
 そんな人物は、周囲の人々から軽蔑されるのがオチでしょう。

 イチロー選手には「人望が有り」ます。
 それも「半端無い人望」です。
 そのイチロー選手が「人望が無い」と明言する理由は、やはり不明です。
 
 確かに、自ら「人望が有る」などという言葉を平気で使うようでは、その人物に「人望が無い」ことを証明していることになってしまうのかもしれませんが・・・。

 さいたまスーパーアリーナを舞台に開催された、フィギュアスケートの世界選手権大会ですが、日本チームのメダルは男子シングルの羽生結弦選手の銀メダルだけでした。

 もちろん、世界選手権大会で銀メダルを獲得するというのは、とても立派な成績ですが、日本のファンの大会前の期待と比べれば、とても残念な結果であったことも間違いないでしょう。
 「完敗」というのが的確な言葉であろうと思います。

 男子シングルの羽生選手・宇野選手と女子シングルの紀平選手の3つのメダル獲得は確実で、男女ともに金メダルの可能性もあるというか、相当に「高い」という期待をしていたのです。

 しかし、世界のレベルはとても高かったのです。
 当たり前のことなのですけれども、どうしてもそういうことは忘れてしまいがちなのでしょう。

 日本チームの各選手に共通していたのは、「ショートプログラムSPでの不振」でした。
 大会最初のジャンプを思い通りには跳べない選手が続出したのです。

 紀平選手が1回転、羽生選手が2回転となって、「無得点」の発進となってしまいました。

 「地元大会」ということに対する気負い・力みが無かったとは言えないと感じます。

 それに加えて「世界の進歩に日本が付いて行けていなかった」という要素が加わって、今般の結果が生じたのではないでしょうか。

 我が国に限ったことではありませんが、地元開催というのは、普段の生活環境を維持した状況でゲームに臨むことが出来ることや、圧倒的な応援を背に戦うことが出来ること、「勢いに乗って」好成績を連発することが出来ると言ったメリットがありますが、一方で、「他国開催」を大きく上回る「応援・期待」がプレッシャーに繋がり易く、ひとりの選手、ひとつのチームの失敗が他のプレーヤー達に伝播し易いというリスクもあるのです。

 「地元開催世界大会」に存在する厳然たるリスクについては、東京オリンピック2020に向けて、日程・会場の設定、プレーヤーの出場順番等々、開催国として可能な限りの対策を講じておく必要がありそうです。
 
[2月21日/23日・さいたまスーパーアリーナ]
1位 ネイサン・チェン選手 323.42点(SP107.40、フリー216.02)
2位 羽生結弦選手 300.97点(SP94.87、フリー206.10)
3位 ビンセント・ゾウ選手 281.16点(SP94.17、フリー186.99)
4位 宇野昌磨選手 270.32点(SP91.40、フリー178.92)
5位 金博洋 262.71点(SP84.26、フリー178.45)
6位 ミハイル・コリヤダ選手 262.44点(SP84.23、フリー178.21)

 ネイサン・チェン選手の圧勝でした。

 ショートプログラムSPも素晴らしい演技でしたが、フリースケーティングは「圧巻」でした。
 殆どノーミスの演技でしたが、単にノーミスと言うだけでは無く、ひとつひとつの演目の完成度が見事でした。フリー最初の演目、4回転ルッツを観た時の衝撃、単独の演目としては現在最も難しいとされている演目を完璧に熟しました。
 驚いて観ていると、そのGOEが4点を優に超えて5点に迫っていました。
 単独ジャンプで5点に近い加算点とは凄い・・・。

 この大会というか、現時点のチェン選手の地力の高さを如実に示したルッツジャンプであったと感じます。
 
 次々に繰り出されるその後の演目でも、次々に高い加算点が与えられました。
 スピンやステップといった、ジャンプに比べれば大きな得点が付きにくい演目でも、相当の加算点が付き続けました。
 多くの演目に付いて、羽生選手より上の加算点であったと思います。

 大会前、今年1月の全米選手権大会で「344.22点」という驚異的な得点を叩き出したことが報じられていました。
 何故、世界のフィギュアスケート大国のひとつであるアメリカのNO.1を決める大会が国際スケート連合(ISU)の非公認なのかは不思議なことですが、いずれにしても世界屈指のナショナル選手権大会で340点越えという、とんでもないスコアを記録していたのです。

 そして、その記録が決して「まぐれ」ではなかったことを、さいたまスーパーアリーナで世界中に示したのです。

 当然のことながら、羽生結弦選手がSPの最初の4回転ジャンプを成功していたとしても、今大会はネイサン・チェン選手が優勝していたことでしょう。
 SP1位、フリー1位、それも2位に大差を付けての1位ですから、別次元のレベルに居るのです。

 故障から復帰の羽生選手も素晴らしい演技を魅せてくれました。

 久しぶりのゲームに臨むに際して、自らを懸命に鼓舞し、勝利への執念を示し、試合勘が鈍っていたであろう中で、あれだけのフリーを演じるのですから、オリンピックチャンピオンの名に恥じないというか、「普通?の世界選手権(変な言い方で恐縮ですが)」であれば十分に優勝に値するプレーを魅せてくれました。
 今回は「ネイサン・チェン選手の大会」だったのです。

 それにしても、2018年平昌オリンピックから2019年の世界選手権にかけての1年間における男子フィギュア界の進歩は、凄まじいものであったことを、改めて認識させてくれた大会でした。
 最近の世界選手権の過去のメダリスト達が、全くメダルに届かなかったのです。

 「フリープログラムに4回転ジャンプを4本入れる」選手が「続出」しましたし、最高難度演目「4回転ルッツ」も珍しいものではありませんでした。
 この1年間で、「4回転を飛ぶ」から「何種類の4回転を何回成功させる」時代に、一気に進んだのです。長足の進歩でしょう。

 特にアメリカチームの成長は目覚ましいものです。
 今大会3位となったビンセント・ゾウ選手は、大会前から「メダリストに相応しい選手であることを示す」と公言して、それを実行しました。
 281.16という総合得点は、とても高いレベルのものです。2018年までなら優勝していても不思議の無い水準でしょう。

 「チェン選手とゾウ選手」、アメリカチームは最強の2プレーヤーを得ました。
 この「10歳代の2選手」が、今後の世界の男子シングルを牽引して行く存在なのでしょう。

 日本プロ野球NPBで1,278安打、メジャーリーグMLBで3,089安打を放ったイチロー選手が、史上屈指の「ヒットメーカー」であることに、異議を差し挟む人は少ないでしょう。
 空前絶後の記録と言って良いと思います。

 イチロー選手のプレーヤーとしての目標は、ほぼ「レギュラーシーズンでヒットを打つこと」にあったのではないかと、私は感じています。
 その結果として、イチロー選手の「ヒットに関する記録」は枚挙に暇がないレベルになりました。

 今回は、その中でも特筆すべき記録を挙げようと思います。

① MLB2004年シーズンの262安打

 MLBにおけるシーズン最多安打数です。84年間破られなかったジョージ・シスラー選手の257安打を更新した金字塔。このシーズンのプレー振りは「圧巻」の一語でしょう。
 プレーヤーとしてのイチローを象徴する記録であり、10年後20年後にイチロー選手を語る時、真っ先に採り上げられる記録でしょう。

② NPB1994年シーズンの210安打

 NPBにおいて、当時のシーズン最多安打記録でした。
 その後、この記録は本数では塗り替えられましたが、イチロー選手が示現した「130試合で210安打」という記録の凄さは、現在でも燦然と輝くものでしょう。

 メジャー移籍後、大活躍を続けていた時期のイチロー選手が、「ヒットを沢山打ったという印象のシーズンは?」という質問に対して、「1994年シーズン」と答えていたのを思い出します。

 イチロー選手にとっても「ヒットを打って打って打ちまくったと最も感じたシーズン」は、NPB1994年だったのかもしれません。

③ MLB2001~2010年シーズンの「10シーズン連続200安打越え」

 これももちろんMLB最高記録です。

 それまでの「8シーズン連続」を塗り替えたものですが、やはり「空前絶後」であろうと思います。
 毎シーズン、200安打をクリアした際にイチロー選手へのインタビューが行われましたが、その答えは常に「厳しい戦いだった」というトーンで一貫していました。「シーズン200安打」は、イチロー選手にとって最大・最重要の「必達目標」だったのでしょう。

 2009年に「9年連続」を成し遂げた時のイチロー選手へのインタビューには、本当に「安堵感」が満ち満ちていました。「やっと、この争いを終えることができる」という言葉の重みをひしひしと感じたものです。

 この記録は、イチロー選手の極めて高度なコンディション管理能力をも、如実に示しています。
 世界最高水準の舞台、ベースボールにおける世界で最もハードな職場で、10年間に渡って、大きな故障も無く(故障したとしても短期間で復帰できる状態をキープし続け)、体調を維持し、打撃技術水準も維持していたというのは、「神業」という以外に呼びようが無いでしょう。

 2010年代=現代最高のヒットメーカー、ヒューストン・アストロズのホセ・アルトゥーベ選手は2014~2017年の4シーズン連続で200安打越えを達成しましたが、2018年は故障の為に惜しくも169安打に止まりました。
 もちろん、4年連続200安打越えも素晴らしい記録なのです。
 それを考え合わせる時、イチロー選手の「10年連続」の偉大さが、一層際立つのでしょう。

 2019年3月21日日中、NHK-BS放送で「全て見せます イチロー選手の3,089安打」という番組が有りました。これは再放送でしたが、この日の「引退発表}を予測して放送したものでしょう。

 何回目の視聴でしょうか。その番組を延々と観ることができました。
 
 次から次へとヒットを放つイチロー選手のシーンが連続するわけですが、痛烈な当たりや内野安打と共に印象的だったのは、「二塁ベースの少し左側を抜けて行くヒット」と「テキサスリーガーズヒット」でした。

 MLB初安打も、2004年の258安打目もそうであったと記憶していますが、二塁ベースの左側へのヒット」はイチロー選手が得意とするものであり、イチロー選手「独特のコース」であったと感じます。他の打者では、なかなか観られないコースの打球だからです。
 もちろん、イチロー選手は「狙って」打っているに違いありませんが、あのコースに強い打球を運ぶという技術には、感心また感心です。

 テキサスヒットも数多く登場しました。
 内野手と外野手の間にポトリと落とすヒットですが、これが絶妙です。
 かつて「打撃の神様」と称された川上哲治選手がその晩年に得意としたと言われるテキサスヒットを、イチロー選手は「狙って」打っていたのでしょう。

 「野手が居ないところに打つ」こと、「(1塁に走る)時間を稼げる打球を打つ」ことに、これ程に習熟していたバッターは、イチロー選手だけだったのではないでしょうか。

 「THEヒットメーカー」なのです。

 3月24日、中京競馬場芝1,200mコースで開催される、第49回高松宮記念競走G1の注目馬検討です。

 春のスプリンター王決定戦。
 18頭のフルゲート。「新しい短距離王」の戴冠に向けて、数多くの上がり馬が挑戦してきた印象です。
 血統も含めて、多様性に富んだメンバーでしょう。

 我が国の今後のスプリンター界を占う一戦だと思います。

 さて、注目馬です。

 第一の注目馬は、7枠13番のダノンスマッシュ。
 前走シルクロードステークスG3を快勝しました。4歳牡馬ですが、2歳時に朝日杯FSで5着に入っています。同世代のトップクラスで戦ってきたということになります。重賞連勝中ですから、「本格化」したとの期待もかかります。父ロードカナロアの後継馬と成れるか、注目のレースです。

 第二の注目馬は、7枠15番のモズスーパーフレア。
 前走オーシャンステークスG3を快勝しました。オープン→重賞と連勝中です。4歳牝馬ですが、3歳の秋から成績が安定してきました。こちらも「本格化」の段階に入っているのかもしれません。

 第三の注目馬は、8枠16番のデアレガーロ。
 前走京都牝馬ステークスG3で、ミスパンテールやアルーシャを抑えて初の重賞勝ち。5歳牝馬ですが、まだまだ伸びていると観ます。

 今回は以上の3頭に期待します。

 注目馬が外枠に集まっていますので、レッツゴードンキを始めとする内枠の馬にも十分チャンスが有りそうです。

 「電撃の6ハロン」、どのような展開になるのか、とても楽しみです。


 どんな選手でも、この日はやってくるのですが・・・。

 2019年3月21日、MLB2019年シーズンの開幕シリーズ、シアトル・マリナーズとオークランド・アスレティックスの東京ドーム2連戦の第2試合終了後、イチロー選手が引退を表明しました。

 前日から、引退会見がありそうだと報じられていたのですが、深夜のインタビューでイチロー選手の口から「引退」の言葉を聞いた時には、やはりショックでした。

 1992年7月11日、日本プロ野球でデビューし、2019年3月21日にMLBで引退。
 28年に及ぶ「イチロー選手の長い旅」。
 素晴らしい旅でした。

 どれほど多くの夢・希望・喜びを、私達に齎してくれたのでしょうか。

 稀代の野球選手、ベースボールプレーヤーが引退しました。

 その活躍に、心からお礼申し上げます。

 元横綱・稀勢の里・荒磯親方が、NHK大相撲放送の解説に初登場しました。

 現役時代は無口な印象で、勝っても負けても「ぶっきらぼう」な感じでした。
 もちろん、この「ぶっきらぼう」な感じは、大相撲の力士に共通した物腰です。
 大きな体で、とても「強い存在」として、時には神事の対象ともなる「力士」が、ペラペラと喋るのでは、やや軽薄のそしりも免れないでしょうから、力士は無口というのが相場となっているのでしょう。
 これは日本文化の一端と言っても良さそうです。

 その無口な力士の典型であった荒磯親方が、テレビ放送の解説者としては、必要十分な言葉数でとてもしっかりとした解説をしたという評判です。
 確かに、聞き取り易い口調・言葉づかいで、引退したばかりの横綱として様々な情報や取組分析・評価を披露していました。
 横綱・白鵬が絶賛したとも伝えられている、立派な解説だったのです。

 大相撲の解説と言えば、21世紀においては北の富士勝昭氏が第一人者でしょうが、その北の富士氏も76歳ということで、「後継者」が待たれる状況です。
 
 今般、解説者デビューを果たした荒磯親方は、次代を担う大相撲解説者になれるものなのでしょうか。

 大相撲に限ったことではありませんが、スポーツのライブ放送の解説に必要な要素を考えてみましょう。

① ストック解説

 解説者自らの現役時代の経験を元に話を進めるやり方です。
 この日の荒磯親方の解説でも、現役を引退したばかりの親方として、自らの対戦相手としての各力士に付いて、その経験を活かした解説が数多く登場しました。

 例えば、阿武咲の取組の際には「阿武咲関は、肩甲骨が柔らかい。普通の力士より10cm・20cmは手が前に出るのではないか。今後の活躍が期待される力士です」と説明していましたし、嘉風の時には「嘉風関は相手力士の研究が凄いので、自分も良く話を聞きに行っていました」と解説しました。
 とても興味深い話が多かったと感じます。

 こうした「最高レベルのプレーヤーによる、自身の経験を元にした、具体的なコメント」というのは、一般の人や一般のメディア関係者には到底分からないこと、知らないことが披露されますので、豊かな内容の話になる場合が多いのです。
 「深遠な経験」を上手に説明されれば、多くの人が感心するのは自然なことでしょう。
 いつも書くことで恐縮ですが、「本物」は素晴らしいのです。

 話の内容のレベルが高いことはもちろんとして、それを平易に口述できることがポイントです。
 プレーヤーの頃から「よく考えて、事に臨んでいた」ことの証にも観えます。
 ただ闇雲にトレーニングをし、試合を戦っていたのでは、解説者としての責任を果たせるレベルの解説は、難しいのではないでしょうか。
 当然のことながら、「解説者になるための才能」が存在し、その才能を保持し、磨いて行ける人しか、長期間の解説者という仕事を全うすることは出来ないのでしょう。

 さて、話を戻します。

 この「ストック解説」は、それまで「知らなかったこと」が披露されるので、とても面白いのですが、ストック解説だけでは「長く解説者を続けることが出来ない」のも当然のことになります。
 「経験の在庫が尽きてしまえばストック解説が出来なくなる」からです。

 従って、「ストック解説」のみの解説者は、現役引退後しばらくの間は解説者としての仕事を熟すことが出来ますが、引退後1年・2年と月日を重ね、共にプレーしていた選手が居なくなると、その解説者も試合・番組において「面白い話」をすることが出来なくなってしまい、解説者としての引退?、早期の引退を迎えることになるのでしょう。

 現役引退後、10年以上の長きに渡って解説者を務めている北の富士氏などが、ストック解説以外の解説手法を身に付けていることは明白です。

② フロー解説

 ストック解説に対する、もうひとつの解説が「フロー解説」だと思います。(勝手に呼称を付けています)

 フロー解説は、眼前で行われているプレーに対しての説明です。
 「当該スポーツに関する高い見識」をベースに、ひとつひとつのプレーに対してコメントするのです。

 フロー解説においてポイントとなるのは、その解説内容が「視聴者・観戦者に理解される、納得していただける」ものであるかどうかでしょう。
 専門的な用語を駆使して、視聴者や観戦者に分かり難いコメントを並べるのでは、良い解説者とは言えないでしょう。ここが難しいところなのです。

 素人でも分かるような「初歩的な内容」では、視聴者・観戦者を唸らせることはできませんし、そんな当たり前のことを聞きたいと思っている人は居ない(別に解説者は要らない形)のですが、一方で、何を言っているのか分からないような複雑な話、分かり難いコメントというのも、プロの解説者としては回避しなくてはなりません。

 例えば、サッカー競技のゴールシーンで、そのゴールが生まれた要因、キーとなったプレーを的確に説明することが、フロー解説に求められるものとなります。

 この日の荒磯親方の解説は、自然なことながら、ストック解説が多かったのですが、フロー解説に繋がる解説もありました。
 例えば、高安の取組の時、「今場所は、腹の出方が良いので好調」であるとコメントしました。「腹の出方」というのは、上体の角度や腰の据わり方、筋肉の動き方等々によって、毎場所異なるもの、同じ力士でも毎場所異なるものであることを解説していただいたものだと思いますが、とても良い解説だと感じました。

 「腹に乗せて押し出した」といった解説は、これまでも耳にしたことが有りましたが、「腹の出方」というのは新鮮です。
 このコメントは、長い間一緒の部屋に居て、高安と日々の稽古を積み重ねてきた荒磯親方ならではの、荒磯親方でなくては知らない知識・経験をもとにしたものですので、広い意味ではストック解説なのでしょうが、それを現実の眼前の取組・取口に展開するとなれば、フロー解説の側面も持ち合わせていると考えます。

 もちろん、フロー解説といっても、自身の高度な知識・見識・経験をベースにして行われるものですが、それらを元に、視聴者・観戦者に「なるほど」と感じさせる解説にするためには、相応のノウハウが必要でしょうし、センスが不可欠なことは言うまでもないでしょう。
 解説の仕事を続けて行く中で、「こうした表現の仕方」が視聴者・観戦者に分かりやすくて「受ける」ことを学び、そのセンスを良い方向に拡大して行く努力が重要なことも言うまでもないでしょう。
 プロの解説者となるためには、日々の修練が必要なことは言うまでも無いことで、とても大変なことだと思います。

③ 軽妙な感想コメント

 上質な解説を行って行く上で、最も難しいのが「軽妙な感想コメント」だと考えます。

 例えば、北の富士氏の場合であれば、解説の合間に「いまのは良かったね」とか「これはダメでしょう」といったコメントが時々入ります。まさに「北の富士の解説」のアイデンティティと呼んで良いと思いますが、この「感想コメント」が視聴者・観戦者にとても受けるのです。

 こうした「軽妙な感想コメント」を積み重ねていく中で、通常ではなかなか言いにくいこと、批判的な解説も、自然に行うことが出来るようになります。
 例えば、「こんなに良い成績でも三賞が取れないの?協会もケチだね」といったコメントは、北の富士氏ならではのものでしょう。
 14日目を終えて10勝以上の白星を積み上げている力士が、三賞選考委員会の検討対象にも上らなかったことに付いて、北の富士氏としては不満が有るのでしょうが、それを軽妙に表現しています。
 もちろん、こうしたコメントはいきなり言っても違和感が有ると思います。「いつも言っている」から通るといった側面もあるのでしょう。長く解説者を務めているから言えることであり、一方で、こうしたコメントを言うことが出来るから長く解説者を務めることが出来るとも言えるのでしょう。

 そしてこの「軽妙な感想コメント」が、プロの解説者にとって最も難しいものであることは間違いありません。
 正確で分かり易いプレー解説を続けて行く中で、軽妙なコメントによって視聴者・観戦者をより楽しませる形、「解説のエンターティンメント性を高める手法」だからです。

 「軽妙な感想コメント」は、スポーツの解説者に求められる「最高峰の技術」として、特にプロの解説者にとっては不可欠な技能であろうと思います。
 今風に言えば「AIには難しい領域」なのでしょうから。

 大相撲2019年3月場所7日目の荒磯親方の解説は、とても興味深く、とても面白い解説でした。
 テレビ観戦を、より楽しいものにしてくれたのです。

 これからも時々、解説者として登場していただきたいものです。
 3月に実施される、3歳馬限定重賞となれば、クラシックレースに直結する位置付けと思われますが、毎日杯G3は皐月賞などのトライアルレースとはなっていません。

 毎日杯の前には、弥生賞やスプリングステークス、チューリップ賞やフィリーズレビューと、3歳限定のクラシック競走トライアルレースが目白押しなのですが、その日程の合間に「3歳限定レース」として存在しているのです。
 その存在自体が不思議な感じもします。

 一方で、毎日杯の勝ち馬を観て行くと、その後3歳のG1レースで大活躍した馬や、中央競馬を代表する強豪馬に成長した馬が、ズラリと並んでいます。
 この「実績」を見ると、毎日杯の必要性・存在意義を強く感じます。

 もともと1954年(昭和29年)開始と、とても長い歴史と伝統を誇る重賞競走ですが、実施時期が6月から3月に変更になった1971年(昭和46年)以降が、現在の毎日杯と比較されるべきレースでしょう。

 その1971年の勝ち馬がニホンピロムーテー。いきなりの菊花賞馬です。

 以下、毎日杯に勝ち、G1にも勝利した馬を挙げます。

 1977年のハードバージ。皐月賞馬。

 1979年のハシハ―ミット。菊花賞馬。

 1986年のフレッシュボイス。安田記念馬。

 1988年のオグリキャップ。有馬記念2勝、安田記念他G1レース4勝。

 1996年のタイキフォーチュン。NHKマイルカップの初代王者。

 1999年のテイエムオペラオー。皐月賞、ジャパンカップ他G1レース7勝。

 2004年のキングカメハメハ。日本ダービー、NHKマイルカップの勝ち馬。

 2008年のディープスカイ。日本ダービー、NHKマイルカップの勝ち馬。

 2010年のダノンシャンティ。NHKマイルカップの勝ち馬。

 2013年のキズナ。日本ダービー馬。

 2017年のアルアイン。皐月賞馬。

 そして2018年のブラストワンピース。有馬記念馬です。

 こうして見ると、毎日杯の勝ち馬はクラシックレースに強いことはもちろんとして、他のG1、特にNHKマイルカップには、初代王者のタイキフォーチュンを始めとして、とても強いことが分かります。
 キングカメハメハとディープスカイという、日本ダービーとNHKマイルカップの「変則2冠馬」の2頭が、共に毎日杯を勝っているというのが象徴的でしょう。
 芝1800mという毎日杯の特性が、表れているということなのでしょうか。

 一方で、上述の馬達の中には、2歳G1レースに勝っている馬は居ませんから、「クラシック戦線への登場が少し遅れた馬がステップとする重賞レース」という面もありそうです。

 報知杯弥生賞、フジテレビ賞スプリングステークスという「3歳牡馬クラシック戦線の王道レース」に、勝るとも劣らない重みを持っているのが、毎日杯なのです。

[2月19日・第1戦・アンフィールド]
リバプールFC0-0バイエルン・ミュンヘン

[3月13日・第2戦・フスバルアレーナミュンヘン]
リバプールFC3-1バイエルン・ミュンヘン

 第1戦をホームにおいて0-0で引分けたリバプールが、アウェイの第2戦を3-1で快勝して、準々決勝進出を決めました。

 バイエルンとしては、ホームでの「完敗」という残念な結果となってしまいましたが、「バイエルンの中核であり、ドイツ代表チームの中核」でもあった、ミュラー・フンメルス・ボアテングの3選手が代表を外されてしまったこと(本ブログの2019年3月8日付の記事「ドイツ代表チームから、マッツ・フンメルス選手、ジェローム・ボアテング選手、トーマス・ミュラー選手が離脱」をご参照ください)も影響したのか、やや「元気が無かった」という感じがします。

 第2戦の前半26分、サディオ・マネ選手(セネガル)の先制点でリードしたリバプールは、同39分にオウンゴールで同点とされましたけれども、後半24分にディフェンダーのヴィルギル・ファン・ダイク選手(オランダ)のゴールで2-1とリードし、同39分にはマネ選手の2点目のゴールを挙げて、ゲームを決めました。

 今季チャンピオンズリーグCLのラウンド16では、プレミアリーグから、マンチェスター・シティ、リバプール、トッテナム・ホットスパー、マンチェスター・ユナイテッドの4チームが勝ち上がりました。
 準々決勝進出チーム=ベスト8の内4チームがプレミアのチームとなったのです。

 「今季CLはプレミアリーグが元気」です。
 3月23日に幕を開ける、第91回選抜高等学校野球大会の注目チーム検討です。

 今大会の第一印象は「粒ぞろい」でしょうか。
 スバ抜けたチームはありませんが、力量十分なチームが複数存在するという感じがします。
 熱戦の連続になりそうです。

 さて、注目の10チームです。

① 龍谷大平安
② 広陵
③ 星稜
④ 桐蔭学園
⑤ 札幌大谷
⑥ 春日部共栄
⑦ 横浜
⑧ 東邦
⑨ 習志野
⑩ 筑陽学園

 力量が同じくらいであろうチームがズラリと並んでいます。
 1回戦の組合せ等から何とか順番を付けた形ですが、「順不同」といってもよさそうです。(申し訳ありません)

 星稜VS履正社、広陵VS八戸学院光星と強豪同士が激突する1回戦が有ります。
 履正社と光星が勝ち上がっても不思議はありません。ここは「好み」の問題かもしれません。

 「春の甲子園大会に強いチーム」は重要視したいと考えます。
 長い歴史に洗われている以上、チームが存在する地域の気候、固有の練習方法、得意なプレー、伝統的な作戦、等々、何か「春の大会で力を発揮できる」理由が有る筈だからです。
 広陵、東邦、平安といったチームは、「春に強いチーム」の代表格でしょう。

 報道を観ると、前評判が最も高いのは星稜高校チーム、続いて高いのは札幌大谷高校チームでしょうか。
 どちらも、もちろん優勝候補です。

 昨秋の関東大会覇者である桐蔭学園高校チームは、当該大会において「くじ運に恵まれた」との見方もありますが、それでも「優勝する」というのは地力が無ければ無理であることは言うまでもありませんし、逆転満塁サヨナラ本塁打で勝つというのは「尋常ならざる勢い」「今年のチームの特性」も感じます。

 このところ安定した成績を残している高松商業高校チームや、新監督の下で「新生チーム」を示したいであろう智弁和歌山高校チームも期待されます。

 おそらくは、「どこが優勝してもおかしくない」というのが、91回センバツなのです。

 3月9日、ニューヨーク・ヤンキースは、田中将大投手を2019年シーズンの開幕投手に指名したと公表しました。

 MLB6年目の田中投手にとって4度目の開幕投手となります。
 4度は、日本人投手の最多記録です。

 素晴らしいというか、凄いことです。

 メジャーリーグのどのチームにおいても「開幕投手になること」は素晴らしい栄誉ですが、それが「メジャーで最もメジャーな球団」と呼ばれ、豊富な資金力を擁して、毎年のように大きな戦力補強を行っているヤンキースともなれば、その価値というか、その希少性はより高まると見るのが自然でしょう。

 ましてや「6年目で4度目」なのです。
 田中投手に対する、ヤンキース首脳陣の信頼の高さを如実に表している事実でしょう。

 もちろん、2019年シーズンについて見れば、本来ならルイス・セべリーノ投手(2018年シーズン19勝のチームの勝ち頭)が務めるべきなのでしょうが、そのセべリーノ投手が右肩炎症で開幕に間に合わないとなって、田中投手に白羽の矢が立ったのです。

 故障無くスプリングトレーニングを過ごすことの重要性というか、故障なく過ごすことがメジャーリーガーにとって最も大事なことのひとつであることを、改めて認識させてくれました。

 「6年で4度」も開幕投手となるというのは、そのピッチャーの能力の高さはもちろんとして、「開幕時に故障していないことの証明」であることも明白です。
 「田中将大の準備能力の高さ」もよく分かります。

 2014年のMLBデビューから5年連続で二桁勝利を挙げている田中投手が、現在のニューヨーク・ヤンキースで最も安定しているピッチャーであることも、言うまでもないことなのでしょう。

 開幕戦での素晴らしいピッチングが、とても楽しみです。
 
[2月20日・第1戦・エスタディオメトロポリターノ]
アトレティコ・マドリード2-0ユベントス

[3月12日・第2戦・ユベントススタジアム]
ユベントス3-0アトレティコ・マドリード

(2戦計3-2でユーベが勝ち抜け)

 再びの逆転勝ちで、ユベントスがアトレティコを破りました。
 今季のラウンド16は「絵に描いたような逆転」が多いのですが、このカードも典型的な逆転劇となったのです。
 とはいえ、マンUやアヤックスと比較すれば、アウェイではなくホームでの逆転ですので、「波紋は少ない」とも言えるのでしょうが、このレベルでの0-2から3-2への逆転は、やはり衝撃的です。

 さらに、その3得点が、クリスティアーノ・ロナウド選手のハットトリックというのが、劇的なのです。
 前半27分の先制点から2発の強烈なヘディングシュート、後半41分のペナルティーキックPKまで、アトレティコはクリロナ選手ひとりにやられたという感じでしょうか。

 「クリスティアーノ・ロナウドはアトレティコ・マドリードの天敵」という報道もあります。
 レアル・マドリード在籍時から、クリロナ選手がアトレティコ戦に登場したのは33試合、その「33試合で25ゴール」を挙げているというのですから、確かにクリロナせんしゅにとっては「とても相性が良いチーム」ということになります。

 レアル時代にも、チャンピオンズリーグの決勝トーナメントにおいて、アトレティコはクリロナ選手に苦汁を飲まされ続けてきたのですが、今回も立ちはだかったのはクリスティアーノ・ロナウドだったのです。

 ひとりのプレーヤーが、世界的に有名なビッグクラブの天敵になるというのも、何だか凄い話だと思います。

 ユベントスは、セリエAのトップチームとしての面目を保ったのです。

[2月20日・第1戦・アレーナアウフシャルケ]
マンチェスター・シティ3-2シャルケ04

[3月12日・第2戦・シティオブマンチェスタースタジアム]
マンチェスター・シティ7-0シャルケ04

(2戦計10-2でシティが勝ち抜け)

 第1戦、アウェイで3-2と勝利し優位に立っていたシティが、ホームの第2戦で大爆発、7点を挙げてシャルケを零封・圧倒しました。

 前半0-0で迎えた35分、アグエロ選手のペナルティーキックPKで先制したシティは、直後の38分にアグエロ選手が2点目を挙げると、一方的なゲームとなりました。
 「シャルケ側が戦意を失った」形かもしれません。

 前半42分にサネ選手が3点目をゲットすると、後半はスターリング選手、ベルナルド・シウバ選手、フォーデン選手、ジェズス選手が立て続けにゴールを挙げました。

 「素早いパスサッカーからゴール前に侵入する」シティのサッカーが「やりたい放題」となれば、チャンピオンズリーグCLの決勝トーナメントにおいても、これ位の得点は入る、ということを証明したようなゲームでした。

 今季CLのプレミア勢は好調です。
 3月10日、スピードスケート・ワールドカップWCの今季最終戦、ソルトレークシティ大会(アメリカ)の女子1500mで、高木美帆選手が1分49秒839という驚異的な世界新記録を樹立して優勝しました。
 女子において「史上初の49秒台」という、歴史的なレースとなったのです。

 会場のユタ・オリンピックオーバルは世界屈指の高速リンクです。
 これまでも数多くの世界記録を生んできたリンクですが、今大会も世界新記録ラッシュに沸きました。

 同じレースで複数の選手が世界新記録をマークするレースもあったのです。
 
 例えば1日目の男子500mでは、新濱立也選手が33秒835の世界新記録をマークして首位に立ちましたが、後から滑ったパヴェル・クリズ二コフ選手が33秒616で世界記録を更新して優勝しました。

 女子1000mでも、優勝したブリトニー・ボウ選手、2位の高木美帆選手、3位の小平奈緒選手の3名が世界新記録でした。

 そして、女子1500mにおいて、高木美帆選手の見事な世界新記録が生まれたのです。

 「世界記録製造リンク」といえば、20世紀にはドイツのインツェルが有名でしたが、21世紀はソルトレーク・オリンピックの会場であった「ユタ・オリンピックオーバル」ということなのでしょう。

 さて、女子の1000m・1500mといえば、日本の小平・高木の2選手とアメリカのボウ選手の争いとなっていて、今季のワールドカップ・シーズン総合成績では、1000m・1500m共にボウ選手が優勝し、両種目共に高木美帆選手が総合2位、1000mでは小平選手が総合3位と健闘しています。
 シーズンを通しては、ブリタニー・ボウ選手の強さ・安定感が秀でているのです。

 そのボウ選手に、0.5秒近い差を付けた高木選手の、今回の世界記録の凄さが一層際立つところでしょう。

 ちなみに、今季WC女子500mのシーズン総合優勝は、オーストリアのバネッサ・ヘルツォーク選手でした。小平選手は、出場したレースでは無敗ですが、全てのレースに出場しているわけでは無かったのです。
 ちなみに今大会(WCソルトレークシティ大会)の500mでも、小平選手が1日目・2日目共に優勝しているのですが、ヘルツォーク選手は2位と3位に入っています。

 2010年代の後半、日本女子スピードスケート陣は素晴らしい活躍を続けていますが、「王国」オランダ勢を始めとして、世界には強者が沢山いるのです。(当たり前のことで恐縮です)

 3月10日、ノルウェー・オスロで行われた、今季のワールドカップWC第23戦、小林陵侑選手(22歳)は合計250.1点で5位に入り、2018~19年シーズンの総合優勝を決めました。

 日本人選手として史上初の総合優勝です。
 また、1979年に開始されたスキージャンプ・ワールドカップにおいて、欧州以外の地域の選手が優勝したのも史上初です。
 2018年3月の世界オールラウンドスピードスケート選手権大会における高木美帆選手に続く、「欧州勢以外の史上初の優勝」です。冬のスポーツにおいても、日本のアスリート達が「歴史と伝統」を誇るタイトル、これまで「ヨーロッパが独占していた牙城」を崩し始めているのです。

 まさに快挙でしょう。

 不安定な風が吹き難しいコンディションであったと伝えられたオスロ大会で、小林選手は127m・126mと上手くまとめて5位に入り、総合優勝に向けてのライバル、22戦まで総合2位に付けて小林選手を追っていたカミル・ストッフ選手(31歳)が、この大会で13位に留まって、残り5大会を全てストッフ選手が優勝し、全てで小林選手が31位以下=ポイント0、となったとしても、小林選手を上回ることができないため、小林選手の総合優勝が決まった形です。

 今季ここまで23戦して11勝という、素晴らしい成績を残していた小林陵侑選手に、また大きな勲章が与えられたのです。

 伝統の「ジャンプ週間」に、日本人選手として初めて優勝し、今度はWC総合優勝ですから、小林選手は「日本男子スキージャンプ史に新たな一歩を刻み続けている」ことは間違いありませんし、まだ22歳ですから、今後の活躍が大いに期待されます。

 今季11勝の内訳を見ると、2018年12月18日のスイス・エンゲルベルクの大会から2019年1月19日イタリア・バルディフィエメ大会までの6連勝が中心となっています。まさに「ジャンプ週間」を挟んだ6連勝ですから、今季は「ジャンプ週間」に勝つためのシーズンだったようにも見えます。

 今季大ブレイクの小林選手も、先日のノルディック世界選手権大会では好成績を残すことはできませんでしたが、スキージャンプの神様は「オリンピックと世界選手権のメダル獲得は次の機会に」と考えているのかもしれません。

 1984年の報知杯4歳牝馬特別G2(現、フィリーズレビュー)に優勝したのがコーセイです。

 このレースは、当時から桜花賞トライアルレースでした。

 このレースを勝って本番に臨んだコーセイは、マックスビューティがぶっちぎりで勝利したレースの2着に入りました。
 続いて5月のオークスにも挑み、こちらもマックスビューティの4着と健闘しています。

 当時の「抽せん馬制度」によって競走馬となったコーセイの活躍は、競馬ファンの間でも評判となり、コーセイは「抽せん馬の星」と呼ばれるようになっていました。

 その後、脚部不安を発症してしまい、長期の休養の後古馬4歳になって復帰したコーセイは、福島の七夕賞G3に勝って、5歳時には中山記念も制して、「4年連続の重賞4勝」という堂々たる成績を残しました。
 七夕賞も中山記念も牡馬を相手にしての重賞制覇です。
 ちなみに、1989年中山記念の2着馬は、あのキタノカチドキ産駒のカイラスアモン(牡6歳)でした。懐かしい名前が並びます。

 コーセイの活躍は、どうしても「抽せん馬」という視点から捉えられやすく、「馬主の購入価格が480万円だった馬が2億1855万円余(当時の抽せん馬最高獲得賞金額)の賞金を獲得した」といった趣旨の報道が多かったと記憶しています。

 コーセイ号、父タイテエム、母ハマノルーフ。通算18戦6勝。主な勝ち鞍、中山記念、報知杯4歳牝馬特別、テレビ東京3歳牝馬ステークス、七夕賞。1986年度優駿賞最優秀3歳牝馬賞受賞。

 お父さんのタイテエムは「花の47年組」の関西3強の一角、凱旋門賞馬セントクレスピンを父に持ち「貴公子」と呼ばれたサラブレッドでした。(本ブログ2018年10月3日の記事「[競馬コラム213]「花の47年組」」をご参照ください)
 そのタイテエムの仔でJRAにおいて重賞を4勝したのはコーセイだけですから、コーセイはタイテエムの「代表産駒」と言って良いでしょう。

 華やかな栗毛に大流星が印象的であったコーセイは、2014年6月に30歳で亡くなりました。
 つい最近のことです。

 コーセイは、30歳を越える長寿をも全うしたのです。

 カリフォルニア州スタンフォードに本部を置くスタンフォード大学は、ご存知のように全米屈指の名門校です。

 全米大学ランキングでも、MITマサチューセッツ工科大学やハーバード大学と並んで、常にトップ3に入っている印象が有ります。
 入学への難易度や大学内での教育水準・研究のレベル、OBの活躍、等々、全ての面で全米を代表する大学のひとつなのでしょう。

 そのスタンフォード大学カージナルは、カレッジフットボールの世界でも、屈指の名門チームなのです。

 全米カレッジフットボールにおいて最古の歴史を誇るボウルゲーム・ローズボウルの1902年・第1回のカードは、スタンフォード大学VSミシガン大学でした。
 西部の大学チームを代表するスタンフォードが、東部を代表するミシガンを招待して行われたものですが、このゲームは49-0でミシガンが圧勝しています。

 このゲームが始まりとなって、ローズボウルはPacific Coast conference(現在のパシフィック12カンファレンス)とビッグ・ナイン・カンファレンス(現在のビッグ・テン・カンファレンス)のゲームとして、長い間運営されてきたのです。

 スタンフォード大学カージナルは、ローズボウルでは1927年・1928年・1936年・1941年・2013年・2016年と6度の優勝を誇りますし、オレンジボウルでも2011年に勝利、フィエスタボウルにも2011年に出場(オクラホマステート・カウボーイズに惜敗)するなど、犇めきあう有名強豪チームの間に入って、着実な実績を積み上げています。

 NFLで活躍したOBでは、何といってもデンバー・ブロンコスのクオーターバックQBジョン・エルウェイ選手が有名でしょう。1990年から5度スーパーボウルに進出し、最初の3度は勝てなかったというか、大敗を続けましたが、1998年と99年には連覇しました。その闘志溢れるプレー振りは、多くのファンを魅了したのです。

 スタンフォード大学カージナルは、20世紀前半のローズボウルを彩り、21世紀になってからは各ボウルゲームで、活躍を魅せています。

 いわゆる「カレッジフットボール強豪校チーム」を相手にしても、「強い時にはとても強いチーム」として、全米カレッジフットボール界に個性十分な存在感を示し続けているのです。

 お金の話で恐縮ですが、2018~2019年オフシーズンのFA市場の目玉プレーヤーであった、ブライス・ハーパー選手とマニー・マチャド選手の移籍先が決まりました。(本ブログの2018年11月20日付の記事「[MLB2018オフシーズンFA] ブライス・ハーパー選手とマニー・マチャド選手」をご参照ください)

 両プレーヤーとも、「FA史上最高額の契約」を示現する可能性があると見られていましたが、予想に違わぬビッグディールでした。

 まずは2月21日、サンディエゴ・パドレスがマニー・マチャド選手を獲得したと発表しました。
 10年・総額3億ドル(約330億円。1ドル=110円として)という、物凄い契約です。
 総額、1年あたりの平均金額(約33億円)ともに、FA史上最高額と報じられました。

 続いて2月28日、フィラデルフィア・フィリーズがブライス・ハーパー選手と契約合意したと報じられました。
 こちらは、13年・総額3億3千万ドル(約363億円、同上)です。契約総額ではMLB史上最高額と伝えられています。

 いやはやなんとも、空前の契約が成立したものです。

 注目の2プレーヤーでしたが、「なかなか決まらない」と感じていましたけれども、ビッグディールは最後の最後ということなのでしょう。2019年のスプリングトレーニング開始直後にキッチリと決まるところが、色々な意味で凄いところでしょう。

 こんなにお金を使って、球団として成り立つのだろうか、と余計な心配をしてしまいますし、両プレーヤーとも「サラリーに見合うだけの活躍が出来るのかしら」と、こちらも大きなお世話を焼いてしまうのが、私の様な庶民の悲しさ?かもしれません。

 「アメリカンドリーム」という言葉、とても「古い言葉」が有りますが、こうしたビッグディールを観ると、21世紀にもなお、アメリカンドリームの存在を感じます。

 世界最大のスポーツ大国アメリカ合衆国で認められることが、スポーツ界において、どれほど大きな価値を持つものなのかを如実に示してくれた、2つのビッグディールでした。

[2月12日・ラウンド16第1戦・スタディオオリンピコ]
ASローマ2-1FCポルト

[3月6日・ラウンド16第2戦・エスタディオドドラゴン]
FCポルト3-1ASローマ(延長)

(2戦計4-3でポルトが勝ち抜け)

 イタリア・セリエAとポルトガル・プリメイラリーガの強豪チーム同士の戦いは、共にホームで勝利を収め、90分×2では決着が付かず、第2戦の延長戦の末、ポルトが押し切りました。

 ポルトにとっては、0-2とリードを許した第1戦の後半34分、アドリアン・ロペス選手(スペイン)の挙げたゴール、試合は1-2で落としたものの、このアウェイでのゴールが最後まで物を言いました。
 逆に言えば、ローマとしては2-0とリードしての「少しの緩み」が惜しまれるところかもしれません。

 第2戦では、0-1と先制されたASローマは前半37分デ・ロッシ選手(イタリア)のペナルティーキックPKで追い付きました。
 2006年のワールドカップ・ドイツ大会におけるイタリア優勝時のメンバー=伝説のイレブンのひとりであり、クラブではASローマ一筋の闘将が、この試合でも力を示しました。

 そしてFCポルトに勝利を齎したのは、延長におけるアレックス・テレス選手(ブラジル)のPK成功でした。

 ミッドフィールダーMFのデ・ロッシ選手やディフェンダーDFのテレス選手が、こうしたビッグゲームのPKを任されているのです。
 この2プレーヤーへのチームの信頼はとても厚いのでしょう。

 延長の末ポルトが準々決勝に駒を進めたとはいえ、スタディオ・オリンピコ(ローマ)とエスタディオ・ド・ドラゴン(ポルト)に詰めかけた地元ファンは、贔屓チームの勝利に酔いしれたことでしょう。

 UEFA-CLにおけるノックアウトステージの「あるべき姿」を示現した、ファーストレグとセカンドレグであったと感じます。

[2月13日・ラウンド16第1戦・ウェンブリースタジアム]
トッテナム・ホットスパー3-0ボルシア・ドルトムント

[3月5日・ラウンド16第2戦・BVBシュタディオンドルトムント]
トッテナム・ホットスパー1-0ボルシア・ドルトムント

(2戦計4-0でトッテナムが勝ち抜け)

 スパーズが2戦2勝と完勝しました。
 
 第1戦、「サッカーの聖地」ウェンブリーでソン・フンミン選手(韓国)の先制点から立て続けに得点を加えて快勝し、第2戦はアウェイで大エースのハリー・ケイン選手(イングランド)のゴールを守り切ったのです。

 「勢いに乗ると手が付けられない」ドルトムントを零封した守備力が勝因でしょう。

 これほどの大差が付くとは予想されなかったカードです。

 最近のプレミアリーグのレベルアップを示した対戦と言って良いのかもしれません。
 オーストリアのゼーフェルトで開催されたノルディックスキーの世界選手権大会、女子のクロスカントリーでは、「王国」ノルウェーが相変わらずの強さを魅せるとともに、特に団体・リレー種目でスウェーデンチームの健闘が光りました。

 女子の各種目の優勝者は以下の通りです。

① スプリント マイケンカスペシェン・ファラ選手(ノルウェー)
② スキーアスロン テレーセ・ヨハウグ選手(ノルウェー)
③ 団体スプリント スウェーデン
④ 10kmクラシカル テレーセ・ヨハウグ選手(ノルウェー)
⑤ 団体リレー スウェーデン
⑥ 30kmフリー・マススタート テレーセ・ヨハウグ選手(ノルウェー)

 ノルウェーチームは、エースのヨハウグ選手の3冠を始めとして、6種目中4種目を制して面目を保ちました。
 一方でスウェーデンチームは、団体スプリントと団体リレーを制しました。

 スウェーデン女子チームは、2018年の平昌オリンピックでも、個人スプリントと15kmスキーアスロン種目で金メダルを獲得しています。
 このところ力を付けてきていることは間違いありませんので、当面は「王国」ノルウェー女子を追いかける、一番手の存在ということになります。

 2003年から2018年の長きに渡って女子チームを牽引してきた、マリット・ビョルンゲン選手の姿が無く、ヨハウグ選手も30歳を過ぎていますから、ノルウェーチームとしては後進の育成が急がれる時期が来ているのかもしれません。

[3月6日・ラウンド16第2戦・パルクデフランス]
マンチェスター・ユナイテッド3-1パリ・サンジェルマン
(2戦計3-3。アウェイゴール数の差でマンUが勝ち抜け)

 第1戦をホームのオールド・トラフォードにおいて0-2で落とし、絶体絶命のピンチに追い込まれていたユナイテッドが、パルク・デ・フランスで3-1と快勝して、アウェイゴール数差でサンジェルマンを退けました。

 長いUEFAチャンピオンズリーグCLの歴史において、ホームのファーストレグを2点差以上で落としたチームが、セカンドレグで逆転して突破するのは「史上初めて」と報じられていますから、マンUは「奇跡」を成し遂げたことになります。

 試合開始早々の前半2分にロメル・ルカク選手(ベルギー)のゴールで先制したマンUでしたが、さすがにホームのサンジェルマンも前半12分にフアン・ベルナト選手(スペイン)のゴールで同点に追い付きました。
 サンジェルマンとしては、第1戦の勝利が有りますから、「慌てず騒がず」ホームゲームを戦って行けばよかったのです。
 実際のところ、同点後はサンジェルマンが試合のペースを握っていました。
 
 ところが前半30分、マーカス・ラシュフォード選手(イングランド)がロングシュートを放つと、サンジェルマンのゴールキーパーGKジャンルイジ・ブフォン選手(イタリア)がこれを弾き、ゴール前にこぼれたボールをルカク選手が押し込みました。
 ラシュフォード選手の強烈な無回転シュートから生まれた得点でした。

 さて、2-1とマンUがリードして、ゲームは俄然緊迫しました。
 マンUがもう一点取って2点差で勝つようなら、大逆転となるからです。

 前半をマンUが2-1でリードして終えての後半も、試合の流れとしてはサンジェルマンがキープし、マンUが守るという形でした。

 今シーズンの前半、なかなか結果が出ず、モウリーニョ監督からスールシャール監督に交替して以降のマンUは「堅守」からのカウンターという形で、相応の成果を挙げてきていましたが、このゲームでもこの「やり方」が活きていました。

 何度かのサンジェルマンの攻撃・チャンスが得点には結びつかなかった中で、後半45分、サンジェルマンのディフェンダーDFプレスネル・キンペンベ選手(フランス)がハンドの判定を受けてペナルティーキックPKがマンUに与えられました。
 そしてこれを、ラシュフォード選手がキッチリと決めたのです。
 この歴史的な試合は「ラシュフォード選手のゲーム」と呼んで良いでしょう。

 試合はこのまま終了しました。
 ユナイテッドがサンジェルマンを3-1で破ったのです。

 マンUには「歓喜の瞬間」が訪れ、サンジェルマンにとっては「悪夢のようなゲーム」でした。

 それにしても、今季のCLラウンド16セカンドレグでは、レアル・マドリードがアヤックスに1-4で、パリ・サンジェルマンがマンチェスター・ユナイテッドに1-3で、共にホームで敗れ、準々決勝への道を閉ざされました。
 滅多に起こらないことが連続したのです。

 こうした現象も「伝染」するものなのかもしれません。

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