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 「平成」の書き収めです。

① 私が感じた「衝撃の大きさ」
② そのニュースがその後の当該スポーツ界、あるいは日本社会に及ぼした影響の大きさ

 の2つの尺度を用いて検討し、10大ニュースを選ぶことにします。

 第10位は、平成27年・2015年の「ラグビーワールドカップ2015・1次リーグ・プールB緒戦で日本代表チームが南アフリカ代表チームを34-32で破った」ゲームです。

 日本ラグビー界における史上最大の快挙であることは間違いありませんし、ラグビーワールドカップ史上屈指の番狂わせでしょう。

 一方で、この「歴史的勝利」が生れたにも係らず、世界ラグビー界における日本チームのポジションがあまり変化していないように感じられるところは、少し残念です。
 「この勝利を活かし切れていない」という意見にも繋がるのでしょう。

 第9位は、平成5年・1993年の「サッカー・Jリーグの創設」です。

 平成5年5月15日のヴェルディ川崎VS横浜マリノスのゲーム(当時の国立競技場)が開幕戦となりました。この歴史的なゲームは、マリノスがヴェルディを2-1で破りました。

 創設時のJリーグは10チームでしたが、1998年までに18チームに増加し、1999年にはJ1(16チーム)とJ2(10チーム)の2部制に移行、2014年にはJ3が開始されました。
 Jリーグは着実に拡大・発展しているのです。

 そして日本サッカー界も、ワールドカップ出場や海外ビッグクラブへの選手加入等々、世界の舞台での活躍を続けています。
 この「日本サッカーの発展」の礎となっているのが「Jリーグ創設」であることは、間違いないところでしょうし、その影響力は創設時に予想したものより相当に大きいと感じられます。

 第8位は、平成12年・2000年の「シドニーオリンピック2000・陸上競技女子マラソンにおける高橋尚子選手の金メダル」です。

 この金メダルは、ご存じの通り「オリンピックの陸上競技における日本女子選手初の金メダル」でした。
 1928年アムステルダムオリンピック・女子800mにおける、人見絹枝選手の銀メダル(オリンピック全競技・種目を通じて日本人女性選手による初のメダル獲得)から72年の歳月を要して、日本女子プレーヤーはついにメインスタジアムの真ん中に日の丸を挙げたのです。

 2004年アテネオリンピックにおける野口みずき選手の金メダルへと繋がる、日本女子マラソンの黄金期でした。

 高橋尚子選手を指導した小出義雄氏が平成の末、平成31年4月24日に他界されたのも、象徴的な感じがします。

 第7位は、平成30年・2018年のフィギュアスケート「羽生結弦選手のオリンピック2連覇」です。
 
 2014年の冬季ソチ・オリンピックと2018年の平昌オリンピックにおける金メダル獲得ですが、「五輪2連覇」は66年振りの快挙でした。

 羽生選手の2連覇は、世界における地歩を営々と積み上げてきた日本男子フィギュアスケート界のひとつのピークを示していると感じます。
 そして、世界一であろう「日本のフィギュアスケート人気」の大黒柱であることも間違いありません。
 その点からは、現在の世界のフィギュアスケート界を牽引しているのは「日本のフィギュアスケートファン」であるとも言えるのでしょう。

 第6位は、平成16年・2004年の「MLBにおけるイチロー選手のシーズン最多262安打達成」です。

 イチロー選手の262安打は、MLBのシーズン最多安打記録を84年振りに更新したものでしたが、イチロー選手が登場するまでは、それまでジョージ・シスラー選手が保持していた257安打の記録を更新するプレーヤーが21世紀に現れるとは、MLBの関係者・ファンの誰もが「考えたことも無かった」のではないでしょうか。
 ホームランが重要視されるようになってきたという、ベースボールの変化をも乗り越えて、イチロー選手は「1世紀前のベースボール」を呼び起こしてくれたのです。
 歴史を超えた大記録であろうと思います。

 第5位は、平成10年・1998年の競馬「シーキングザパール号による海外G1レース・モーリスドゲスト賞制覇」です。

 1998年8月9日、フランス・ドーヴィル競馬場、芝コース1,300mのモーリス・ド・ゲスト賞に5番人気で臨んだシーキングザパール(4歳牝)は、見事な逃げ切り勝ちを魅せてくれたのです。レコードタイムでの快勝でした。(このレコードタイムは2013年まで破られませんでした)

 1958年、アメリカ競馬にハクチカラが挑戦して以来、数多くの日本馬が海外の重賞レースにトライしてきたのですが、最高格付G1レースを制したのはシーキングザパールが初めてだったのです。
 彼女が、日本競馬にとっての「厚い壁」を突き破ったことは間違いありません。
 この勝利は、地元フランスの競馬マスコミはもとより、近代競馬の母国イギリスでも大きく採り上げられました。「日本競馬の世界デビュー」という側面も有ったのでしょう。

 そして翌週に行われたジャック・ル・マロワ賞G1でも、タイキシャトルが優勝を飾りました。
 日本馬G1初制覇から、わずか一週間後のG1制覇です。シーキングザパールによる「壁の突破」の価値は、とても大きなものであったと改めて感じました。

 その後の日本馬は、海外G1レースにおいても臆することなく、それどころか堂々たる走りを魅せてくれるようになりました。

 2019年3月30日、ドバイワールドカップディのドバイターフG1におけるアーモンドアイや、4月28日、香港チャンピオンズディのクイーンエリザベス2世カップG1におけるウインブライトの優勝は、記憶に新しいところです。

 第4位は、平成17年・2005年の「日本プロ野球におけるセ・パ交流戦の開始」です。

 それまで、真剣勝負という意味であれば、日本シリーズ以外に存在しなかった、セントラルリーグ各チームとパシフィックリーグ各チームによる公式戦が始まったのです。
 この時の交流戦(第1回交流戦と言っても良いと思います)は、千葉ロッテマリーンズが優勝しました。

 20世紀においては、「人気のセ、実力のパ」などと言われていて、オールスター戦においては、パ・リーグのスター選手達の張り切りようが、いつも報じられていました。

 21.世紀に入って、投手が打席に立つセ・リーグとDH制のパ・リーグは、どちらが強いのだろうと常に話題になっていた時期に、ついに「交流戦」が始まったのですから、やや人気が低迷していると言われていたプロ野球界にとって、大きな起爆剤となった制度変更でした。

 「交流戦」はパ・リーグが強いことは、平成時代を通じて明らかになっていて、NPBはパ・リーグの方が実力上位というのは定着している見方というか、「事実」なのでしょうが、この交流戦には、もうひとつの大きな意味が有ったと考えます。

 それは、パ・リーグの有力選手の名前・存在が、プロ野球界全体に広く知られるようになり、結果として、セ・リーグの各チームも含めたプロ野球全体の人気回復というか人気上昇に結び付いていると感じられるところです。
 現在のプロ野球は「球場で観るもの」として定着していて、どのゲームもチケットの入手が難しくなっています。プロスポーツのひとつの有るべき姿なのではないでしょうか。

 「交流戦」の果たした役割は、想像以上に大きなものだと思います。

 第3位は、平成9年・1997年のゴルフ「タイガー・ウッズ選手によるマスターズ・トーナメント初優勝」です。

 この時21歳でマスターズを制したタイガー・ウッズ選手は、1999年に全米プロ選手権大会、2000年に全米オープン大会と全英オープン大会を制して、24歳で4大メジャー大会制覇=グランドスラムを成し遂げました。
 そして、以降の「平成時代の世界のゴルフ界」を牽引したのが、タイガー・ウッズ選手であったことに異論を差し挟む人はとても少ないでしょう。メジャートーナメント15勝、PGAツアー81勝を始めとする圧倒的な実績は、他の追随を許さないものですし、何より300ヤードを遥かに超える飛距離をベースとしたプレー内容が、ゴルフ競技の在り様を変えたのです。

 そのタイガー・ウッズ選手が43歳になって、「平成最後のメジャー」マスターズ2019をも制するのですから、信じられないというか、事実は小説よりも奇なり、といったところでしょうか。

 第2位は、平成7年・1995年の「野茂英雄投手、MLBロサンゼルス・ドジャースと契約」です。

 様々な理由により「日本プロ野球におけるプレーの場を失った」野茂投手が、アメリカ・メジャーリーグに活躍の場を求めて海を渡ったのです。
 この野茂投手の挑戦とMLBにおける大活躍が、日本人野球選手のMLB挑戦の道を開いたことは、空前絶後の「偉業」でしょう。

 野茂投手の成功の後、数多くの日本人プレーヤーがMLBにおいて躍動したことは、皆さんご承知の通りです。

 もちろん、野茂投手自身の活躍も「金字塔」と呼ぶに相応しいものです。
 MLB12年間での、通算123勝はいまだに圧倒的な日本出身投手としてのNO.1ですし、通算323登板(318先発登板)、1,976と1/3イニング登板等々、偉大というか空前の記録が続きます。
 そして何より、「ナショナルリーグNL、アメリカンリーグAL、両リーグにおけるノーヒットノーラン達成」は、まさに快挙です。何しろ、MLBの歴史上でも、サイ・ヤング投手、ジム・バニング投手、ノーラン・ライアン投手に続く、史上4人目の偉業でした。

 平成7年の野茂英雄投手のMLB挑戦は、日本のお茶の間の景色を変えたことも間違いありません。NHKのMLB放送が始まり、日本の春・夏・秋、日本人はMLBを良くテレビ観戦するようになりました。
 日々の事ですので、これは大きな変化でしょう。

 アメリカ合衆国各地のボールパークにおける、イチロー選手や松井秀喜選手らの打撃や、佐々木主浩投手、田中将大投手らのピッチング、大谷翔平選手・投手の活躍を、当たり前のように日々観ることができるのも、「野茂英雄投手のお蔭」と言っても良いのではないでしょうか。

 そして第1位は、平成5年・1993年の「ドーハの悲劇」です。

 その衝撃の大きさは圧倒的でした。

 日本サッカーの悲願、それは日本のサッカーファン全ての悲願でもありましたが、ワールドカップ初出場に「あと一歩」まで迫っていた日本代表チームは、1993年10月28日、カタールの首都ドーハのアルハリ・スタジアムでイラク代表チームとの「決戦」に臨みました。

 1994年ワールドカップ・アメリカ大会出場権をかけた、アジア地区最終予選の一戦でしたが、この試合に勝利すれば、「悲願」が達成されるのです。

 日本においては「深夜のテレビライブ中継」に、とても多くの国民が見入りました。
 私も妻と共にテレビに噛り付きました。

 試合は、前半5分に三浦知良選手がヘディングシュートを決めて先制し、日本チームが1-0とリード。前半はこのままで終了しました。

 しかし、後半10分イラクチームに同点ゴールを許してしまい1-1。
 手に汗握る展開です。
 
 疲労からか運動量が落ち、イラクチームに押され気味の日本チームでしたが、後半24分に中山雅史が勝ち越しゴールを挙げました。
 我が家のリビングルームに「大歓声」が上がったことは言うまでも有りません。

 この後、両チームとも運動量が落ちて、ゆっくりと試合時間が過ぎ(そのように感じられたのです)、後半45分が迫ってきました。
 「ついにワールドカップに日本チームが行ける」、期待は最高潮に達しました。
 この時、私はリビングのフローリングに正座していました。

 イラクチームにコーナーキックが与えられました。ロスタイム(現在ではアディショナルタイムと呼ばれますが、当時はロスタイムと言いました)に入って、これがラストプレーではないか・・・と思いました。
 これをイラクチームはショートコーナーとしてプレー。
 そして、センタリングが上り、イラクの選手がヘディングシュート、これが放物線を描いて日本ゴール向かって左隅に決まりました。

 この時のショックは、筆舌に尽くしがたいもので、今後もこの衝撃を超えるものが、スポーツシーンから齎されることは無いのではないかと思います。

 このゲームは2-2の引分けでした。そして、日本チームのワールドカップ出場は、再び成らなかったのです。

 「ドーハの悲劇」は、ワールドカップ出場という高い壁を抜くことの難しさを、改めて痛感させてくれたものでしたが、この「悲劇」を糧にして、その後の日本サッカーが進歩を続けて来たことは、皆さんご承知の通りです。

 さて、KaZブログが選ぶ、平成のスポーツ10大ニュースを列挙します。

① 平成5年(1993年) ドーハの悲劇
② 平成7年(1995年) 野茂英雄投手 MLBロサンゼルス・ドジャースと契約
③ 平成9年(1997年) タイガー・ウッズ選手 マスターズ・トーナメント初優勝
④ 平成17年(2005年) 日本プロ野球における「セ・パ交流戦」開始
⑤ 平成10年(1998年) 競馬・シーキングザパール号による海外G1レース制覇
⑥ 平成16年(2004年) イチロー選手のシーズン最多262安打達成
⑦ 平成30年(2018年) 羽生結弦選手のオリンピック2連覇
⑧ 平成12年(2000年) シドニーオリンピック女子マラソン 高橋尚子選手の金メダル
⑨ 平成5年(1993年) サッカー・Jリーグの創設
⑩ 平成27年(2015年) ラグビーワールドカップ・日本チームが南アフリカチームを撃破

 どのニュースも、インパクト十分であり、各方面に大きな影響を与えるものであったと感じます。

 もちろん、この10大ニュース以外にも、とても印象的なスポーツシーンが有りました。

 例えば、平成23年(2011年)の「なでしこジャパン ワールドカップ優勝」とか、平成28年(2016年)の「伊調馨選手 オリンピック史上初の4連覇」とか、平成10年(1998年)の「横浜高校 甲子園大会春・夏連覇 松坂大輔投手夏の決勝でノーヒットノーラン」とか、平成17年(2007年)の「ウオッカ号 牝馬として64年振りに日本ダービー優勝」とか、平成29年(2017年)の「桐生祥秀選手 100m・9秒98」、といった大ニュースは、前述の10大ニュースに匹敵するものでしょう。

 31年間に及ぶスポーツシーンから、10のニュースを選ぶのは、とても難しいことなのです。

 「平成」は、沢山の、本当に沢山の素晴らしいスポーツシーンを私達に齎してくれました。
 それは、日本のスポーツ界が、世界トップクラスの舞台で活躍できるまでにレベルアップを続けた時代でもあったと思います。
 そのレベルアップは、見事なものでした。

 「令和」の日本スポーツ界は、東京オリンピック2020から幕を開ける感が有ります。

 また、素晴らしいシーンを沢山魅せていただけることでしょう。
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 4月21日深夜のTBSテレビ番組「S☆1」に出演した、プロ野球解説の野村克也氏(83歳)が、自身が選ぶ平成ベストナインを発表しました。

 平成の30年余りの期間において、日本プロ野球に登場したプレーヤーの中からベストナインを選定してくれたのです。

① 投手先発 ダルビッシュ有
② 投手中継ぎ 遠山奨志
③ 投手抑え 佐々木主浩
④ 捕手 古田敦也
⑤ 一塁手 落合博満
⑥ 二塁手 辻発彦
⑦ 三塁手 原辰徳
⑧ 遊撃手 宮本慎也
⑨ 左翼手 松井秀喜
⑩ 中堅手 柳田悠岐
⑪ 右翼手 イチロー

 さすがに、さすがに素晴らしいラインナップです。

 捕手であった野村氏らしく、二塁手・辻選手と遊撃手・宮本選手は、打力というよりは「守備力とゲームを読む力」で選んでいます。野球においては「センターライン」が大事、チームの骨格となるという考え方なのでしょう。
 捕手は愛弟子の古田選手で、「圧倒的」と評しました。
 
 それ以外の野手については、「圧倒的な打力」を物差しとしたように観えます。
 特に、イチロー選手を除けば「長打力」に重きを置いています。
 「豪華絢爛」なメンバーであることは、誰もが認めるところでしょう。

 中継ぎの遠山投手については、「松井秀喜専用のストッパー」とし、「度胸の良さ」を高く評価しています。
 逆に言えば、野村監督にとって松井秀樹選手は、本当に抑え難いプレーヤーだったということになります。

 最後に、このチームを率いる監督は、という問いに対して、「そんなの、聞く必要が無いね。俺でしょ。俺にやらせたら最高だろうね」とコメントしました。

 なるほど・・・。

 1868年に発足した明治新政府が対応しなければならない課題は山積していましたが、中でも欧米諸国等と徳川幕府が締結した不平等条約の撤廃・改正は、最も重要な課題のひとつでした。

 所謂国際社会や国際法についての知識が、日本側に不足していた江戸時代に結んだ条約は、相手国にとってとても有利な内容になっていたのです。
 欧米列強に追い付け・追い越せという目標実現のためには、不平等条約への対応は不可欠のものでした。

 とはいえ、「日本という国は立派な国に成ったので条約を改正してください」と申し入れたとしても、相手国が直ぐに「分かりました」と言う筈も無く、取組は難航を極めました。
 そもそも、自分に有利な条約は、できることなら永続したいと考えるのは当然のことでしょう。

 こうした状況下、日本政府としては「日本が急速に欧化している」ことを示し、近代国家となったことをアピールする必要がありましたから、東京・日比谷に「鹿鳴館」という会館を造り、毎日のように各国の大使等を招待してパーティなどを開催しました。
 参加する日本人は、いずれも洋服というかパーティドレスを身に纏い、ダンスを行ったり、欧米の人達と会話を楽しんだりしました。日本の近代化を明示しようとしたのです。

 海外に使節団を送り、相手国で条約改正の申入れを行うとともに、国内ではこうした取組によって、我が国が「平等な条約を締結するに相応しい国」であることをアピールし続けたのでしょう。

 そうした取組の一環として、根岸競馬場におけるロビー活動が有りました。

 横浜山手の外国人居留地に根岸競馬場(後の横浜競馬場)はありました。(本ブログ2013年1月27日の記事「[競馬コラム33] 根岸競馬場 日本近代競馬発祥の地」をご参照ください)
 この根岸競馬場は、来日した外国人が設立し運営していて、会頭も歴代のイギリス公使が務めていました。
 日本に赴任した欧米各国の大使館や企業の関係者にとっては、所謂「母国に置けるものと同じ競馬」を楽しむ場として、根岸競馬場の存在感・価値は、とても大きなものであったことでしょう。
 当然ながら、競馬開催日には、根岸競馬場に海外列強の要人が数多く集まりました。

 こちらから出向くまでも無く、数多くの外国要人が集まっている根岸競馬場が「外交交渉の場」として、とても貴重なものであったことは言うまでも無いことで、日本政府もこれを大いに活用したのです。
 明治天皇も外交官や外務担当政治家を連れて、頻繁に足を運んだと言われています。

 ご承知のように、サラブレッドの母国イギリスでは、王室と競馬との係わりはとても深く、現在でも「ロイヤル・アスコット」は王室主催の大イベントですし、エリザベス女王の所有馬が大レースに出走することがあれば、大きなニュースとして報じられます。
 
 根岸競馬場に頻繁に足を運んでいた明治帝は、明治13年(1880年)に競馬場に豪華な花器を下賜しました。
 この花器(金銀銅象嵌銅製花瓶一対)を賞品として、日本レースクラブによる初めてのレース「The Mikado’s Vase Race」が1880年の春に開催されたのです。それまで、根岸競馬場で開催されたレースは全て外国人主催でしたので、まさに記念すべきレースであったと思います。

 私は勝手に、この1880年春のレースが実質的な「第1回天皇賞」であったと考えています。

 さて、明治30年代に入ると、イギリスとの条約改正を始めとして、各国との不平等条約改正が一気に進みました。
 前述のような各種の取組の成果とも言えるのでしょうが、何より、農業、鉱工業、商業等の産業の勃興・成長による国力増大が最大の要因でしょう。国民一人一人の頑張りが、日本を「対等の条約を締結するに相応しい国、対等の条約を締結することが相手国の利益に結びつく国」に引き上げたのであろうと思います。

 この頃の日本は、イギリスと密接な関係にありました。
 明治35年(1902年)には日英同盟が結ばれ、イギリスは明治37年(1904年)から始まった日露戦争における大きな後ろ盾となりました。
 さらに、日露戦争で日本の軍馬の質・量両面からの劣後が明らかになると、日本軍部は日英同盟を拠り所としてイギリスに優秀な軍馬の大量輸入を依頼しました。これにイギリスが応え、英連邦に属し日本に近く、馬産地であったオーストラリアから3,700頭を日本に輸出したのです。
 日本の軍部は、体格面で日本在来の馬を圧倒する、オーストラリアからの輸入馬を、そのまま軍馬として使用することは無く、日本国内の馬の改良のために1頭200円で民間に払い下げたと伝えられています。将来を見据えた施策でしょう。
 この時の3,700頭が、我が国の馬の改良に大きな力となったことは間違いありません。

 こうした日本とイギリスの親密な外交関係において大きな役割を果たしたのが、当時の駐日イギリス公使(後に全権大使)であったクロード・マクドナルドでした。
 当時、横浜競馬場会頭も兼務していたマクドナルド公使は、明治天皇とも親しかったとされており、明治天皇から贈られた「盃」を賞品として、明治38年(1905年)5月6日「The Emperor’s Cup(エンペラーズカップ)」を創設しました。以降、横浜競馬場では毎年、このレースに明治天皇から商品が下賜されることとなったのです。
 「毎年」という点がとても重要で、JRAでは「エンペラーズカップ」を天皇賞の前身としています。

 この「The Emperor’s Cup」と言う英語呼称が色々な形で和訳され、最終的には「帝室御章典」に統一されて、横浜競馬場だけでは無く、東京競馬場や鳴尾競馬場(後の阪神競馬場)、そして馬産地である福島、札幌、函館、小倉の各地においても「帝室御章典」競走が拡大実施されたのです。

 年2回開催の競馬場もあり、7つの競馬倶楽部による帝室御章典が「年10回開催」体制となって、それが統合されながら、昭和12年(1937年)に天皇賞が創設され、太平洋戦争を経、1984年からは秋の天皇賞の距離が3,200mから2,000mに短縮されて、現在のような「天皇賞(春)(秋)の形」が出来あがったことは、皆様ご承知の通りです。

 ところで、明治天皇は明治32年(1899年)までは、横浜競馬場に足繁く巡幸されたのですが、不平等条約改正が進むと、以後は一切競馬場に行かなくなりました。
 いろいろな理由が有るのでしょうが、「きっぱり」という感じもします。

 この後、帝室御章典が全国に拡大するのですけれども、いわゆる「天覧競馬」は全く行われなくなったのです。
 少し不思議な感じもします。

 大正天皇、昭和天皇も競馬場に巡幸されることはありませんでした。

 そして平成17年(2005年)の天皇賞(秋)、第132回天皇賞において、平成天皇が106年振りに競馬場に姿を現したのです。「天覧競馬」の復活であり、史上初の「天覧天皇賞」でもありました。

 競馬が「日本社会における健全な娯楽として定着した」との判断が有ったのかどうか、「復活」の理由は分かりませんけれども、「天皇賞レースを天皇陛下が観戦する」という、ごく自然なことが、史上初めて実現した瞬間でした。

 このレースは、5歳牝馬のヘヴンリーロマンスが、大豪ゼンノロブロイ(5歳牡馬、前年の優勝馬)をアタマ差抑えて優勝しています。上がりの競馬における凄まじい競り合いでした。
 レース後、ヘヴンリーロマンスの鞍上・松永幹夫騎手は、天皇皇后両陛下がご覧になられているメモリアルスタンド前で、ヘルメットを取って、馬上から深々と一礼をしました。
 大きなニュースとなったこの一礼も、日本競馬史上初のものということになります。

 そして7年後の平成24年(2012年)、第146回天皇賞(秋)、平成天皇は東京競馬場に2度目の巡幸を行いました。
 このレースは、直線でインを突いたエイシンフラッシュが、良く伸びて圧勝。
 レース後、両陛下がご覧になられているフジビュースタンド前に引き上げてきた、鞍上のミルコ・デムーロ騎手が、下馬してヘルメットを取り、深々と一礼したシーン、この美しいシーンは、記憶に新しいところです。

 「平成」は「天覧競馬」が復活した時代でもありました。

 「令和」時代にも、日本競馬において素晴らしいシーンが数多く生まれるよう、祈らずにはいられません。
 「平成最後の」が流行語の様に使われていますが、まさしく、JRAの平成最後のG1レースが、4月28日に開催されます。

 「淀の天皇賞」には、独特の空気が有ります。
 本命、あるいは有力とレース前に目されていた馬が、最後の直線で「パッタリ」と動けなくなることが有るのです。
 「3,200mの恐ろしさ」と言って良いのでしょう。

 「長距離」がスペシャリストの戦いになったのは、何時頃からでしょうか。

 かつては、2,400mの大レース、例えば日本ダービーを勝った馬が、「何とか辛抱する」ことができた距離であったものが、今では3,200mを走り切るのは「長距離のスペシャリスト」でなければならない時代になってきているのです。

 その結果でしょうか、天皇賞(春)2019も13頭立てとなりました。
 近年は当然のように、フルゲートになり難いのです。
 
 また、ウオッカやジェンティルドンナ、近時ならアーモンドアイといった「男勝りの牝馬」が活躍する時代にあっても、「淀の3,200m」は厳然たる「男の世界」です。
 これまで牝馬が優勝したことが無いのです。

 やはり「過酷なレース」なのでしょう。

 さて、注目馬です。

 第一の注目馬は、7枠10番のフィエールマン。
 菊花賞2018の勝ち馬です。そして、強いと言われる現4歳世代です。加えて、5戦3勝・2着2回という抜群の安定感を誇ります。やはり中心馬でしょう。

 第二の注目馬は、2枠2番のエタリオウ。
 菊花賞2018の2着馬、それも優勝したフィエールマンとハナ差でした。ここまで10戦1勝・2着7回と言うのは、いかにも「勝ち切れない」という特徴が出ていますが、長距離への適性は十分でしょうし、大崩れもなさそうです。

 第三の注目馬は、6枠9番のユーキャンスマイル。
 前走3,400mのダイヤモンドステークスG3を快勝。菊花賞2018の3着馬です。長距離への適性は十分です。

 今回は、以上の3頭に注目します。

 結果として、菊花賞2018の1・2・3着馬=4歳馬となりました。

 「平成最後のG1」の最後の直線の競り合いが、とても楽しみです。

 「20世紀の4大ボウルゲーム」の全てに勝っているのがオハイオ州立大学チームです。

 これは「有るようでなかなか無い」記録でしょう。
 バックアイズは、カレッジフットボールの名門チームなのです。

 アメリカ合衆国オハイオ州コロンバスに在るオハイオ州立大学自体が、全米屈指の名門公立総合大学です。
 創立は1870年、公立名門校が集う「パブリックアイビー」のひとつです。

 そのオハイオ州立大学のフットボールチームの活躍は、全米に鳴り響いています。
 
 ローズボウルでは、1950年の初勝利を皮切りに8度の勝利を重ねています。
 今年2019年1月1日に行われたゲームでも勝利しました。

 シュガーボウルでも、1999年の初制覇から2015年までに3度の勝利。

 オレンジボウルでも、1977年に勝利。

 コットンボウルでも、2017年に勝利しているのです。

 出場チームが、決められたカンファレンス所属という「伝統的な条件」がある4大ボウルにおいて、それを全て制覇しているというのは、凄いことだと思います。
 もちろん、ボウル・チャンピオンシップ・シリーズBCSやカレッジフットボール・プレーオフの開始に伴って、伝統的なボウルゲームの出場校が、「全米王者決定戦」に向けて変化してきたことが、全てのボウルゲームに出場できることになった要因のひとつなのですけれども、それにしても、少ない出場機会を活かして勝利するというのは、容易なことではないでしょう。

 数ある「カレッジフットボール名門チーム」の中でも、オハイオ州立大学バックアイズは「21世紀になってもとても強い」チームと言って良いと思います。

 4大ボウルゲームに比べて、少し新しいフィエスタボウルにおいても大活躍しています。
 1983年にピッバーグ大学パンサーズを破って初勝利を挙げると、2002年、2003年、2005年、2015年、とこれまで6勝、2008年、2016年には惜しくも敗れていますが、出場するだけでも大変なことですから、21世紀におけるバックアイズの強さには驚かされるばかりです。

 そして「プレーオフ制度」がスタートした2015年1月12日の全米王者決定戦(AT&Tスタジアム)では、オレゴン大学ダックスを42-20で下して、全米王者に輝きました。

 「21世紀にも強い」オハイオステート・バックアイズですから、NFLで活躍するOBも現役選手が目白押し。

 まずはジョーイ・ボッサ選手。ロサンゼルス・チャージャーズのディフェンスエンドDEです。2016年にデビューし、2017年にはプロボウルにも選ばれました。J.J.ワット選手(ヒューストン・テキサンズ)2世との呼び声も高い、若手ディフェンダーです。

 続いてはエゼキエル・エリオット選手。ダラス・カウボーイズのランニングバックRBです。やはり2016年にデビューし、その年にプロボウル選出。

 続いては、マイケル・トーマス選手。ニューオーリンズ・セインツのワイドレシーバーWR。やはり2016年デビューですが、クオーターバックQBドリュー・ブリーズ選手を中心とした華麗なパス攻撃のチームにおいて、既にエースレシーバーです。

 前述のボッサ選手やエリオット選手、トーマス選手が在籍した頃のバックアイズが強かったのは、自然なことなのでしょう。2014年シーズンの全米チャンピオン、ビッグ・テン・カンファレンス優勝に輝いています。

 続いては、キャメロン・ヘイワード選手。ピッツバーグ・スティーラーズのDEです。2011年デビュー。「鉄のカーテン」を誇るスティーラーズで、プロボウルとオールプロに選出されています。

 続いては、マルコム・ジェンキンズ選手。フィラデルフィア・イーグルスのフリーセイフティFSです。NFLデビューは2009年、ニューオーリンズ・セインツのコーナーバックでした。この2チームで、2010年(第44回)と2018年(第52回)の2度のスーパーボウル制覇に貢献しています。2チームで2度のスーパーボウル、そして2度の制覇というのは、マルコム・ジェンキンズ選手の「星の強さ」を感じます。

 さて、ミシガン大学ウルヴァリンズの記事の中で、ミシガン・スタジアムが全米大学の中で最大と書きましたが、オハイオステート・バックアイズのホーム、オハイオ・スタジアムも100,000人以上を収容する巨大なものです。
 バックアイズは、全米屈指のハイレベルなカンファレンスであるビック・テン・カンファレンスに所属しています。そして、ウルヴァリンズとは伝統的なライバル関係にあります。ただでさえ入手困難なバックアイズ戦チケットですが、オハイオ州立VSミシガンのチケットはなかなか手に入らないそうです。

 ちなみにバックアイズとは「トチノキ」のことで、オハイオ州が”Buckeye State”と称されることに由来しています。
 オハイオ州立大学は、オハイオ州を代表する大学なのです。
 4月21日に行われた読売マイラーズカップ競走G2は、ダノンプレミアムが快勝しました。
 ゴール前、「グイッと」1馬身あまり突き放したレース振りは「鮮やか」の一語。
 このサラブレッドの強さを高らかに示したのです。

 「上がりの競馬」となりました。
 このレベルのマイル戦としては、とても遅い前半でした。ハロンタイムが、12秒6→11秒4→12秒0→12秒5と前半800mが48秒5もかかっています。
 一方で後半は、11秒8→10秒9→10秒3→11秒1の44秒0でしたから、要は4角を回って「ヨーイドン」の競馬だったのです。

 こういう競馬は「荒れる」ことが多いのですが、ダノンプレミアムは上がり3ハロン32秒2という快足を飛ばして、快勝しました。
 上がり3ハロンで33秒を切ってくる脚というのは、それ自体が凄いものですが、それでもこのレースで最速の上がりではありませんでした。5着のストーミーシーが32秒0、3着のパクスアメリカーナ、4着のインディチャンプ、6着のケイアイノーテックは32秒1で走り抜けています。まさに「ヨーイドン」を明示した内容のレースなのです。

 それでもダノンプレミアムの強さが際立つのは、ゴール前100mから「グイッと」出た脚の鋭さと力強さ故でしょう。
 「ヨーイドン」にも拘わらず、ゴール直前で「格の違い」を魅せたのです。

 この勝利で、ダノンプレミアムは7戦6勝。
 日本ダービー2018以外には負けていないのです。

 「本物」の強さを身に付けたサラブレッドだと感じます。
 嬉しいニュースが飛び込んできました。

 4月21日にカタール・ドーハで開幕した、陸上競技のアジア選手権大会2019の男子100m競走で、桐生祥秀選手が優勝したのです。

 1973年から2年に一度開催されてきた、アジアNO.1を決める大会ですが、アジア大会などと比べるとやや報道が少なく、特に、男子100m種目となると過去22回・40年以上の間、この大会で日本人ランナーが優勝したことが無い、ということもあって、いつも?小さな扱いだったという印象が有ります。
 
 「本当は日本人ランナーの優勝を観たいのだけれども、『やっぱりダメか』という大会」が続いていたのではないでしょうか。

 そうした歴史的経緯?を踏まえて、今回のアジア選手権大会も、日本のマスコミにおいては「ひっそりと」開幕した感じがしますが、その大会2日目に「ビッグニュース」が生まれたというところなのでしょう。

 日本陸上界初の快挙であることはもちろんとして、今回の桐生選手の優勝には、大きな価値が有ると思います。

① 予選・準決・決勝の3レース全て1着であったこと。

 「予選は予選だから、通過すれば良いので、順位には拘らない」という意見もあろうとは思いますが、優勝するプレーヤーは、予選から決勝までの全てのレースで1着であることも多いのです。

 特に100m種目となれば、ややリラックスして走る、ゴール前で「流す」ことができる、予選や準々決勝、準決勝のタイムも、「全力」の決勝と大きな差が無いことが多く、このリラックスした状態でのタイムこそが、当該ランナーの地力と観て良いとも思います。
 もちろん、「流して1着」は素晴らしいことです。

 実際に今大会の桐生選手は、予選で10秒29、準決勝で10秒12、決勝で10秒10と素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれました。
 この準決勝の10秒12こそが、現在の桐生選手のベースの力なのでしょう。

② 10秒10という好タイム

 追風1.5mの中で行われた決勝レースを、桐生選手は10秒10で制しました。
 もちろん、9秒98の自己ベスト記録を保持する桐生選手にとっては、まだまたのタイムという見方もあるでしょうが、シーズン初めのこの時期としては、十分というか、とても良い記録であると考えます。

 東京オリンピック2020の前年シーズンの4月の国際大会としては、理想的なタイムなのではないでしょうか。
 そして、そのタイムで「優勝したこと」の価値はとても大きなものでしょう。

③ 60mからの高いパフォーマンス

 決勝レースの桐生選手のスタートから30m辺りまでは、やや「ギクシャク」した走りでした。スムースさに欠け、加速も十分では無かったと思います。
 内側コースのムハンマド・ゾーリ選手(インドネシア)らに、50m付近では70cmほどのリードを許しました。
 ご承知のように、100m競走においては「70cm」は大差ですので、桐生選手にとっては厳しいレースとなったのです。

 ところが60mを過ぎたあたりからの、桐生選手の走りは、リラックスしてバランスの良いものとなりました。「減速への対応」が上手く行ったのです。
 他のランナーがどんどん減速して行く中で、桐生選手は「減速を最小限に抑えて」、ゴール寸前に抜き去り、トップでゴールインしました。この「減速を抑える走り」は、世界で戦って行く上で不可欠の技術です。
 この技術を、この時期に披露してくれたことが素晴らしいと感じます。

 これで「前半30mまで」を、桐生選手や陣営が考えているような走りが出来れば、再び9秒台が出る可能性が高いと思います。

 それにしても、アジア屈指のスポーツ大国であり、アジア大会などではメダルラッシュに沸く「日本チーム」が40年間以上に渡って優勝することができなかったのが、この大会の「男子100m」なのです。

 人類にとって、最も「基本的なスポーツ種目」のひとつである100mは、国力とか競技人口といった物差しでは測れない、「ひとりの天才が、別々の地域で、別々の時期に生まれる」という性格のものなのでしょう。
 
 特別な施設・設備が無くとも、あるいは不足していても、誰もがチャレンジすることができる種目としての100m競走。市町村の、県の、地域の、国の、大陸の、そして世界の、「人類最速を決める種目としての100mの価値」を、改めて感じさせられるニュースでもありました。

 少し間が空いてしまいましたが、全米カレッジフットボールのシリーズは続きます。

 前稿の通り、1902年の第1回ローズボウルにおいて、西部代表のスタンフォード大学カージナルに49-0で圧勝したのがミシガン大学ウォルバリンズです。

 ウォルバリンズは、アメリカ合衆国のカレッジフットボール創成期から現在に至るまで、強豪チームとして厳然たる地位を占めています。

 カレッジフットボールの歴史が古いミシガン大学ですが、そもそもミシガン大学自体が1817年に当時のミシガン準州のデトロイトに創設されており、アメリカ合衆国で最も歴史の有る公立大学です。
 1837年に現在のアナーバーに移設されたというのですから、まさに「歴史と伝統を誇る」名門大学なのです。

 チーム愛称「ウォルバリンズ」のウォルバリンは「クズリ=クロアナグマ」のことで、ミシガン州の別名が”Wolverine State”であるところから名づけられているのですから、「The ミシガン州」と呼んで良いチームなのでしょう。

 ウォルバリンズの戦績は「華やか」の一語でしょう。
 特に20世紀においては、全米屈指の強豪チームでした。

 ローズボウルでは1902年を皮切りに8度の勝利を重ねていますし、シュガーボウルでも2012年に勝ちました。オレンジボウルでも2000年に勝利し、フィエスタボウルでも1985年に勝っています。
 
 また、ミシガン大学には全米大学最大のスタジアム「ミシガン・スタジアム」があります。
 そして、ウォルバリンズの1試合当たりの平均観客数は11万人を超えると言われています。
 「入れ物」の大きさの関係もあるのですが、NFLの各チームより平均観客数は相当に多いのです。

 ウォルバリンズが所属するのは、全米屈指のレベルを誇る「ビッグ・テン・カンファレンス」です。
 「ビッグ・テン」における、ミシガン州立大学スパルタンズ、オハイオ州立大学バックアイズ、ペンシルベニア州立大学ニタニーライオンズ、ウィスコンシン大学バッジャーズといった「強豪チーム」との競り合いは、毎シーズン熾烈を極めます。
 アメリカンフットボールファンならば、一度は「ビック・テン」の一シーズンの全試合を観てみたいと考えることでしょう。
 「ミシガン・スタジアム」がいつも11万人大観衆で埋め尽くされるのも、さもありなん、というところなのです。

 NFLで活躍するOBということになると、何といってもニューイングランド・ペイトリオッツのクオーターバックQBトム・ブレイディ選手でしょう。「ペイトリオッツ王朝」のQBとして、あらゆるNFL記録を塗り替えつつあります。

 その名門ミシガン大学ウォルバリンズも、20世紀に比べて21世紀になってからは、やや精彩を欠いているとの指摘もあります。

 ウォルバリンズの「復活」が期待されているのでしょう。

 マスターズ2019の松山英樹選手の、ラウンド後の練習量が話題になりました。

 毎日のラウンド後、2時間以上、3日目などは3時間以上の練習をしていました。
 凄い練習量だと思います。

 チーム松山の関係者の話として、時には「ちょっと気分転換の為にゴルフしよう」と言ったりするのだそうです。

 ゴルフを仕事としている松山選手が「気分転換」の為にゴルフをするというのは、とても興味深い話です。

 普通に考えれば、日々の仕事に疲れたので「別の形で気分転換」をしようとするのでしょう。
 例えば、営業職や事務職のサラリーマンなら、業後の「一杯」とか、好きなゲームをやるとか、休日には好きなスポーツをするといった形、仕事とは全く違うことをするのが気分転換になります。

 ところが松山選手は、仕事と気分転換が同じゴルフなのです。
 不思議な話でしょう。

 考えられるのは、「松山選手はゴルフが大好き」ということでしょうか。
 大好きなゴルフですが、仕事となれば「やりたくはないトレーニング」もやらなくてはならない。そのトレーニングによって、少し「ゴルフが嫌」になりそうになったら、「気分転換にゴルフをする」のかもしれません。

 こうして書いてくると、ある話を思い出します。
 マラソンの高橋尚子選手の逸話です。
 高橋選手が現役時代に、練習が終わった後「ちょっと遊んできます」と言って15~20km走っていたというのです。(本ブログ2015年9月5日の記事「高橋尚子氏「練習が終わってから『ちょっと遊んできます』といって15~20km走っていました」をご参照ください」

 松山選手にしても、高橋選手にしても、プロゴルファーとして、オリンピックの金メダルを目指すランナーとして、我が国を代表するプレーヤーです。
 その二人は共に、自分が取組んでいる競技が大好きなのでしょう。

 そして松山選手はマスターズトーナメントのラウンド後、1ラウンド出来る位の時間を練習に費やし、高橋選手は40km位の強く厳しい練習後に15~20kmを走っていたのですから、「大好き」というだけでは、とても出来ないことでしょう。

 お二人とも、「抜群の持久体力・精神力」を具備していること、いたことは間違いありません。
 
 この「持久体力・精神力」こそが、トップアスリートに備わっている資質なのかもしれません。

 日本水泳2019から、もうひとつ。

[4月8日・男子100mバタフライ決勝]
1位 水沼 尚輝 51秒43
2位 小堀 勇氣 51秒97
3位 安江 貴哉 52秒02

 男子バタフライチームに「新星」が登場しました。
 日本選手権という大舞台における、とても印象的な登場です。

 前半から先頭グループに付いて行き(50m地点で2位、24秒06)、残り25mからは「圧巻の泳ぎ」でした。この迫力は、間違いなく「世界レベル」です。
 派遣標準記録もきっちりとクリアして魅せたのですから。

 作新学院高校に入学した時、3年制には萩野公介選手が居たそうです。
 既に、日本のトップクラスで活躍していた萩野選手は、水沼選手にとっては「雲の上の存在」だったと報じられていますが、高校卒業後メキメキと力を付けて、ついに世界選手権の代表をゲットしました。
 今や、日本の男子バタフライ短距離陣のエースのひとりと言って良いでしょう。

 少し遅咲き?、22歳の水沼選手の世界選手権2019、そして東京オリンピック2020における、大活躍が期待されます。

 3日目を終えて11アンダーパー、首位のフランチェスコ・モリナリ選手と2打差で最終日のスタートを切ったタイガー・ウッズ選手の18ホールを観て行きましょう。

 3番ホールをバーディとしたものの4番でボギーを打ち、最も苦手としている5番も落として連続ボギーとしてしまいました。
 14年振りのマスターズ制覇、11年振りのメジャートーナメント優勝を目指すウッズ選手の前途に暗雲が漂ったのです。

 モリナリ選手は第1ラウンドの12番ホールから、第2・第3ラウンドとノーボギーという、バーディとボギーが交錯するのが一般的なオーガスタ・ナショナルゴルフクラブを相手にして「完璧なゴルフ」を展開していましたから、追い付くどころか差が開く状況だったのです。

 「やはり今回も難しいか」と感じられた7番ホール。
 タイガー・ウッズ選手はここをバーディとし、モリナリ選手は久しぶりのボギーを打ちました。
 続く8番パー5も素晴らしいセカンドショットによって2オンを果たし、惜しくも?イーグルは成らなかったものの、連続バーディとして、ウッズ選手に「僅かな希望」が生まれたように感じられました。

 とはいえ、久々のボギーを打ったモリナリ選手も、キッチリと8番ホールでバーディを奪って13アンダーを堅持していました。

 そして、最終組はアーメンコーナーに入りました。
 難しい11番ホールで、ウッズ選手はボギー。モリナリ選手は、さすがのパーでした。再び差が開いたのです。

 12番パー3。世界で最も美しいパー3と言う人もいるホールです。
 「最も」かどうかは分かりませんけれども、幾多のドラマを生んできたホールであることは確かです。
 マスター達にとっては短いパー3なのですけれども、この短いホールでマスター達がグリーンヒットできなかったり、時には池に打ち込むのですから、とても不思議と言うか、怖ろしいホールです。マスターズの女神がいたずらをするとも言われています。おそらくは、上空の風が安定せず、その読みが難しいことと、オーバーしてのグリーン奥からの寄せが難しいので、選手たちが「手前目」を狙っていることが多いのが、「いたずら」の原因であろうと思います。

 そして、モリナリ選手はこの「罠」に嵌ってしまったのです。
 
 よもやの池ポチャ。
 第3打も寄らず、ダブルボギーとしました。

 ウッズ選手はこのパー3をキッチリとパーで通過しました。
 2人のプレーヤーは11アンダーで並んだのです。

 他方、最終組がスコアを伸ばせない状況下、前の組のプレーヤーが抜き去って行くのもメジャートーナメントの特徴です。
 何しろ、世界トップレベルのプレーヤーが凌ぎを削っているのですから、最終日に自らのスコアを伸ばせないプレーヤーが順位を落とすのは「自然な」ことでしょう。
 15番パー5をイーグルとしたパトリック・カントレー選手や13・14番を連続バーディとしたザンダー・シャウフェレ選手が12アンダーとスコアを伸ばして、トップに立ったのです。

 タイガー・ウッズ選手が戦わなければならない相手が増えました。

 そして13番。左ドッグレッグのパー5。これも、とても有名なホールです。
 ティーインググラウンドからの絵で、多くのゴルフファンが、ひと目で「オーガスタの13番」と分かるのですが、そういうパー5は、世界中のコースを観ても多くは無いでしょう。

 ウッズ選手とモリナリ選手は共にバーディとして、12アンダーで首位タイに上がりました。

 そして15番パー5、マスターズで勝つためには、どうしてもスコアを伸ばさなければならないホールです。
 タイガー・ウッズ選手はこの勝負所でバーディを奪っています。
 
 マスターズに優勝する時には、こうした局面で「イーグル」が出ることも多いのですが、今回・このホールではモリナリ選手が第3打を池ポチャしてしまったのです。
 おそらくはライが悪かったのでしょうが、まるでクラブフェースとボールの間に水膜が出来てしまったショットのように、飛距離が出ませんでした。
 12番の池は、土手に当たって落ちたものでしたが、15番のそれは池のど真ん中に落ちてしまいました。モリナリ選手にとっては本当に不本意なプレーだったことでしょう。

 これを観たウッズ選手は、慎重に、本当に慎重にバーディパットをプレーしました。
 これで13アンダーとして、ウッズ選手は「単独トップ」に踊り出たのです。
 そして、この13アンダーが優勝スコアとなりました。

 続く16番パー3で、タイガー・ウッズ選手は連続バーディを奪い、2番手グループとの差を2打としました。
 16番パー3はウッズ選手が得意としている、相性の良いホールでしょう。これまでのマスターズ大会においても、劇的なシーンがいくつも観られました。
 今回も、「伝統的な最終日のピン位置」に対して、「ここに打たなければならない」グリーン上のポイントにティーショットをヒットさせました。ボールはゆっくりと斜面を転がり下り、カップのすぐ横を通過して、ピン下70cm位のところに止まりました。このパットをしっかりと決めたのです。

 オーガスタ・ナショナルゴルフクラブをラウンドしたことが無い人でも、これまでマスターズトーナメントを見続けてきた人なら、最終日の16番ホールは「あそこに打てば良い」ことは分かっています。
 しかし、そこに中々打てないのです。直径1m弱のターゲットポイントに、きっちり打てる、それも、マスターズの優勝争いの最中に、首位に立つプレーヤーとして打って行けるところが、何よりも凄いことなのでしょう。

 18番パー4では、タイガー・ウッズ選手の第2打が、あまり飛びませんでした。
 こちらもライが悪かったのであろうと思いますが、モリナリ選手の15番の第3打と共に、「不思議なショット」でした。最新のクラブとボールとの間で発生しうる現象だとしたら、要対応事案なのかもしれません。

 18番ホールをボギーとしたタイガー・ウッズ選手ですが、1打差で勝ち切りました。
 短いボギーパットを決めた瞬間、オーガスタの森には「大」歓声が響き渡り、ウッズ選手は喜びを爆発させました。これまで観たことも無い「弾ける喜び」であったと感じます。

 「逆転のシャウフェレ」と呼ばれ、今大会も3日目を終えてトップから5打差という、自らのパターンに沿った位置からの追い上げを魅せて、12アンダーまでスコアを伸ばした、ザンダー・シャウフェレ選手。
 「メジャーに滅法強く」、メジャートーナメント3連勝を目指して、冷静かつ計算し尽くされたプレーで12アンダーまでスコアを伸ばした、ブルックス・ケプカ選手。
 現在の「世界ランキング1位」を争う存在として、常に優勝争いの中心に居て、12アンダーまでスコアを伸ばした、ダスティン・ジョンソン選手。

 この3名の誰が優勝しても、おかしくないトーナメントだったのでしょう。

 しかし、この3プレーヤーを抑えて13アンダーで栄冠に輝いたのは、「生きる伝説」タイガー・ウッズ選手でした。
 タイガー・ウッズ選手でなければ、抑え切れなかったのではないか、とも感じます。

 様々なショット、驚きに溢れたシーンが交錯した、素晴らしい大会でした。
① FCバルセロナ4-0マンチェスター・ユナイテッド(2戦合計)
・第1戦1-0(オールド・トラフォード)、第2戦3-0(カンプ・ノウ)

② アヤックス3-2ユベントス(2戦合計)
・第1戦1-1(ヨハンクライフ・アレーナ)、第2戦2-1(ユベントス・スタジアム)

③ トッテナム・ホットスパー4-4マンチェスター・シティ(2戦合計、アウェイゴール差でトッテナムが準決勝進出)
・第1戦1-0(トッテナムホットスパー・スタジアム)、第2戦3-4(シティオブ・マンチェスター・スタジアム)

④ リバプール6-1ポルト(2戦合計)
・第1戦2-0(アンフィールド)、第2戦4-1(エスタディオ・ド・ドラゴン)

 4月17日までにホーム&アウェイの2試合を終えて、準々決勝の結果が揃いました。

 バルセロナとマンUの対戦は、バルセロナの圧勝でした。
 敵地オールド・トラフォードのゲームを、マンUのオウンゴールで奪ったバルセロナが、ホーム・カンプノウではメッシ選手の2ゴールとコウチーニョ選手のゴールで3-0と快勝し、準決勝進出を決めました。
 引分で良いと考えて臨んだであろう第1戦を勝利したことから来る「余裕」が表れた対戦でしょう。ユナイテッドとしては、気勢を削がれてしまった形です。

 メッシ選手の1点目は、イングランド代表ディフェンダーDFアシュリー・ヤング選手のスライディングタックルを「ひらり」と交わし、ブラジル代表ミッドフィールダーMFフレッジ選手を又抜きのドリブルで抜いて、ゴール左隅に叩き込むというファンタスティックなものでした。
 「メッシにスペースを与えたら・・・」を絵に描いたようなゴール。相手が世界トップクラスのDFであっても、メッシ選手がスピードに乗り、自由にボールを扱える状況であれば、「誰にも止められない」ことを明示したゴールであったと感じます。

 アヤックスとユベントスの対戦は激闘となりましたが、チャンピオンズリーグCLに出てくれば強いアヤックスが押し切りました。
 ユベントスとしては、ホームの第2戦、前半28分にクリスティアーノ・ロナウド選手のゴールで先制しました。この後、どんどん追加点を挙げて行きたかったのでしょうが、前半34分にファン・デ・ベーク選手に同点ゴールを許し、後半にデ・リフト選手に逆転弾を浴びて、万事休しました。

 ドニー・ファン・デ・ベーク選手は、オランダ出身、21歳のMF。マタイズ・デ・リフト選手は、オランダ出身、19歳のDF。両選手とも既に代表チームでのプレー経験が有りますが、新生オランダ代表チームを長く支えて行く、若手のエース格です。

 今季の台風の目と言われてきたアヤックスは、さすがの強さを魅せていると思います。

 プレミア勢同士の対戦となったシティとトッテナムの戦いは、トッテナムがアウェイゲームで3得点を挙げて、競り勝ちました。
 シティオブ・マンチェスター・スタジアムで行われた第2戦は、壮絶な「打ち合い」となりました。
 前半開始早々にスターリング選手のゴールでシティが先制しましたが、その僅か3分後にスパーズはソン・フンミン選手のゴールで同点に追い付くと、その僅か3分後にソン・フンミン選手が2点目を挙げて2-1と逆転しました。

 しかし、その僅か1分後に、シティはベルナルド・シウバ選手のゴールで同点としました。前半11分には2-2のスコアとなっていたのです。壮絶な立ち上がりでしょう。

 そして前半21分にはスターリング選手がこの日2点目を挙げて、シティが3-2と再逆転しました。

 さらに、後半14分にアグエロ選手が追加点を挙げて、シティが4-2とリードしました。
 このまま押し切れれば、シティが準決勝進出となったのですが、後半28分スパーズのフェルナンド・ジョレンテ選手(スペイン)がゴールを挙げて3-4と追い上げました。アウェイで3点という、驚異の攻撃力を魅せたスパーズが、準決勝進出の体制を築いたのです。

 追加点・5点目を目指してシティが攻め立てますが、スパーズが良く守って、ゲームはシティの4-3のままで終了しました。
 ギリギリではありましたけれども、トッテナム・ホットスパーとしては快心の戦いであったことでしょう。
 シティにとっては、後半アディショナルタイムのスターリング選手のシュートがスパーズゴールを揺らしましたが、VARによって、スターリング選手にラストパスを出したアグエロ選手がオフサイドと判定され、ノーゴールとなったことが、とても残念でした。

 リバプールはポルトを圧倒しました。現在の戦力を勘案すれば「順当勝ち」といって良いのでしょう。
 敵地・第2戦の4得点が、サディオ・マネ選手、モハメド・サラー選手、ロベルト・フィルミーノ選手(ブラジル)、ヴィルギル・ファン・ダイク選手(オランダ)の4名の別々のプレーヤーから生まれているところが、いかにもリバプールという感じがします。「どこからでも点が取れる」のが、現在のリバプールサッカーなのでしょう。

 さて、アヤックスとスパーズの戦い振りが印象に残る、準々決勝の激突でした。

 準決勝の組合せは下記の通りとなりました。
・トッテナム・ホットスパーVSアヤックス
・バルセロナVSリバプール

 スパーズとアヤックスの対戦は、4月30日の第1戦(トッテナム・ホットスパー・スタジアム)がポイントとなるでしょう。ここでアヤックスがどのような戦いを披露するのか、大注目です。
 5月8日のヨハンクライフ・アレーナに有利な形で臨めるようなら、アヤックスにも十分に勝機が有ります。

 バルセロナとリバプールは、リーガエスパニョーラとプレミアの「強豪同士の激突」となりました。
 「横綱対決」という趣で、まさに「互角」でしょう。間違いなく、世界最高水準のゲームが披露されます。

 バルセロナのリオネル・メッシ選手、ルイス・スアレス選手、フェリペ・コウチーニョ選手、セルヒオ・ブスケツ選手、イヴァン・ラキティッチ選手、ジョルディ・アルバ選手、ジェラール・ピケ選手と、リバプールのモハメド・サラー選手、サディオ・マネ選手、ファビーニョ選手、アレクサンダー・アーノルド選手、ヴィルギル・ファン・ダイク選手、といった世界的なプレーヤー同士の「個の対決」も見所十分でしょう。

 特に、第1戦(カンプ・ノウ)でのリバプールの戦い振りが楽しみです。熱狂的なバルセロナサポーターの大歓声の中で、ここを引分で乗り切れれば、5月7日の第2戦、アンフィールドにおいて、リバプールに歓喜の瞬間が訪れるかもしれません。

 イングランド・プレミアリーグの2チームが準決勝に進出しました。

 決勝が、プレミア勢同士の対戦となる可能性も十分に有ります。

 プレミア勢の強さが目立った2018~19年の戦いも、佳境を迎えました。
 ペナントレースも、各チーム15~16試合を消化しました。
 各チームが、リーグの他のチームと一当たりしたのです。
 ここで、現在の順位を観ておきましょう。

[セントラルリーグ]
1位 ヤクルト・スワローズ
2位 読売ジャイアンツ 1.5ゲーム差
3位 DeNAベイスターズ 2.0ゲーム差
4位 中日ドラゴンズ 2.5ゲーム差
5位 阪神タイガース 5.0ゲーム差
6位 広島カープ 7.0ゲーム差

[パシフィックリーグ]
1位 ソフトバンク・ホークス
1位 楽天ゴールデンイーグルス
3位 日本ハム・ファイターズ 2.0ゲーム差
4位 西武ライオンズ 2.5ゲーム差
5位 オリックス・バッファローズ 3.0ゲーム差
6位 ロッテ・マリーンズ 4.5ゲーム差

 セ・リーグは、ヤクルトがスタートダッシュに成功しました。
 予想外と言うと、ファンの方々に叱られてしまいそうですが、「絶妙のバランス」の中で、「勝つ野球」を実践しています。

 ヤクルトのチーム防御率は3.60とリーグ3位です。チーム打率は.254でこちらもリーグ3位です。この成績を観ると、ヤクルトが2位のジャイアンツに1.5ゲーム差という、この時期ならば大きな差を付けて、首位を走っている理由がよく分からないことになります。

 スワローズが「断トツ」なのは得点力です。94得点は、2番手73得点のジャイアンツを大きく引き離しているのです。
 打率はそう高くないのに得点が多いというのは、「得点機での打率が高い」ことに他なりません。今季、ここまでのスワローズ打線は、とても勝負強いのです。
 そして62失点と、こちらはドラゴンズに続いて2位タイです。投手陣も、ピンチで良く踏ん張っているのです。
 この絶妙なバランスの上に、スワローズの首位快走が出来あがっています。

 このヤクルトから7ゲーム差の最下位に沈む広島カープは、チーム防御率が4.37とリーグ5位、打率が.207とリーグ6位です。
 特にチーム打率は、5位の阪神の.231と比べても大差の6位ですから、相当に重症ということになります。早急な改善が無いと、このまま沈むばかりになりかねません。

 2~4位のジャイアンツ、ベイスターズ、ドラゴンズは接戦を演じていますが、中ではドラゴンズのチーム盗塁数が目立ちます。ここまで13個と2位タイの4チームの5個を圧倒しているのです。捕手の肩および投手との連携が良くなり、なかなか盗塁が出来なくなっているNPBです(何しろ15試合で5盗塁しか出来ていないチームが大半なのですから)が、ドラゴンズだけはしっかりと機動力を発揮しているのです。
 この差が、今後のペナントレースにどのような影響を与えるのか、とても興味深いところです。

 一方のパ・リーグは、ソフトバンクと楽天の首位争いとなっています。
 チーム防御率ではソフトバンクが2.50と圧倒的な成績です。チーム打率では、西部が.262でトップ、ソフトバンクと楽天が.249前後で追っている形。
 こうなると、首位タイで頑張っているゴールデンイーグルスの要因が分からなくなりますが、こちらもセ・リーグのヤクルトと同様に、「得点力が高い」のです。
 楽天は69得点で西武に次いで2位となっています。

 それにしても、他を圧する86得点を誇るライオンズが4位というのも、ある意味では不思議でしょう。チーム防御率は4.25とリーグ5位とはいえ、それを十分にカバーできるだけの得点力に観えます。
 これは、「接戦に弱い」ことを示しているのかもしれません。

 最下位のロッテは、広島と同様にチーム打率がリーグ6位、.219に留まっています。
 防御率も4.71と6位ですから、この順位も止む無しという状況でしょうか。
 とはいえ、マリーンズのチーム本塁打数は23本とリーグトップです。6位の日本ハムの6本に比べれば約4倍ですから、今後の反撃の礎になるかもしれません。

 「ヤクルトと楽天の健闘」が、4月16日時点のペナントレースの特徴ということになりそうです。
 2019年のクラシック競走の序盤を飾る2レース、クラシックレースの母国・イギリスで言えば、1,000ギニー競走と2,000ギニー競走に相当する、桜花賞と皐月賞が終了しました。
 共に、素晴らしいレースでした。

[4月7日・桜花賞]
1着 グランアレグリア レコード勝ち
2着 シゲルピンクダイヤ 2・1/2馬身
3着 クロノジェネシス クビ
4着 ダノンファンタジー ハナ
5着 ビーチサンバ クビ

[4月14日・皐月賞]
1着 サートゥルナーリア
2着 ヴェロックス アタマ
3着 ダノンキングリー ハナ
4着 アドマイアマーズ 2馬身
5着 クラージュゲリエ 1・1/2馬身

 どちらのレースも「ゴール前の各馬の脚色」が秀逸でした。
 私には、日本競馬のレベルアップが強く感じられたのです。
 「こういうハイレベルなレース」を、我が国で普通に?観られるようになったという「感慨」さえ感じる程です。

 桜花賞は、直線でグランアレグリアが一気に抜け出しました。素晴らしいスピードでした。
 一気に3馬身ほど開きましたが、そこからの他馬の粘り強い走りも秀逸で、シゲルピンクダイヤとクロノジェネシスは、グランアレグリアの「独走・大差勝ち」を許しませんでした。

 皐月賞は、大外を回ったサートゥルナーリアが直線で先頭を伺いました。飛びの大きい、豪快な走りでした。ここで一気に先頭に突き抜けるのかと思いましたが、内からダノンキングリーが、中からヴェロックスが伸びて、3頭の叩き合いとなりました。
 サートゥルナーリアがアタマ差を懸命に維持して、ゴール板を駆け抜けたレースでした。

 3頭の叩き合いはハイレベルなものでした。
 疲れ切っての倒れ込むような競り合いでは無く、ゴールに向かって加速して行く、迫力満点の争いだったのです。

 サートゥルナーリアは相当強い馬だと感じましたが、その「相当強い馬」に一歩も引けを取らない馬が2頭も居たというところが、凄いと思います。
 「圧倒的な素質」だけでは勝つのが難しい、楽勝できないのが、現在の日本のクラシックレースであることを明示してくれました。

 サートゥルナーリア陣営としては、今後のレースに向けて、「ランニングフォームの修正」さえ含めた、「大人の走り」を追及して行く必要があるのかもしれません。

 20世紀から21世紀初頭までのレースであれば、どちらのレースも4着に入った馬の走りで十分に勝てていたと思います。
 「その前を走っている3頭分が日本競馬の進歩」なのでしょう。

 2つの良いレースを魅せていただきました。

 1997年、2001年、2002年、2005年、2019年・・・。

 タイガー・ウッズ選手がマスターズ・トーナメントを制した年です。

 この2005年から2019年までの「長い空白」に、ウッズ選手の苦悩が滲んでいます。
 「雌伏14年」・・・、一言で済ませるには、あまりに長い期間でしょう。

 現在43歳のウッズ選手にとって、この「長い空白」は概ね「自身の30歳代」に重なります。
 
 ゴルフ史上に燦然と輝く存在、史上最強との呼び声も高いタイガー・ウッズ選手にしても、その「30歳代」を棒に振った感もあるのです。
 
 メジャー大会15勝、PGAツアー通算81勝という「金字塔」は、「もしタイガーの30歳代が健在であったなら」、もっと凄い数字になっていたかもしれない、とも思います。

 他方、ゴルフというスポーツの長く深い歴史を考慮すると、あのまま、あの20歳代の勢いでウッズ選手が走り続けていたなら、早い時期に故障を、致命的な故障を発症していたかもしれないとも思います。

 ジャック・ニクラウス選手のメジャー18勝、サム・スニード選手のPGAツアー82勝という史上最高成績は、幾多のゴルフプレーヤーの血と汗と涙の上に成立しているものであることを考え合わせれば、どのような形にしろ、ウッズ選手も「あのスピードで走り続けることはできなかった」可能性が高いのではないでしょうか。

 以上を総括すると、タイガー・ウッズ選手にとっては、色々なことが有った30歳代が結果として良い休憩期間となって、これからの「第二のタイガー・ウッズの戦歴」の礎となったと考えたいところです。

 精神面、肉体面を含めた、多くのトラブルと多くの手術・治療を経て、多方面で成長した「新生タイガー・ウッズ」が誕生し、ついにマスターズ・トーナメントに再び勝利するに至りました。
 それも、全盛期には成し遂げられなかった「メジャートーナメントにおける『逆転勝ち』」。
 明らかに、新しいタイガーが生まれたのです。

 もちろん、加齢に伴う肉体的な衰えはどんなアスリートでも避けて通ることは出来ませんから、体や心と相談しながらの「40歳代のラウンド」になるのでしょうが、ウッズ選手の持つオーラの大きさは、他の選手の追随を許さないものですから、なるべく多くの大会に姿を魅せていただきたいものです。
 
 「タイガー・イズ・バック」・・・。

 「世界ゴルフ界の至宝」としての、タイガー・ウッズ選手のラウンドは、これからも続きます。

[4月7日・男子200m平泳ぎ決勝]
1位 渡辺 一平 2分07秒02
2位 小日向 一輝 2分08秒57
3位 小関 也朱篤 2分08秒96

 素晴らしいレースでした。
 今大会NO.1の迫力を感じました。

 自らの持つ世界記録2分06秒67の更新を目指して、渡辺一平選手のトライは、現在の渡辺選手の力、世界トップクラスの実力を日本はもちろんとして、世界中に示しました。

 スタートからの入りは「いつになく速い」もので、先行型の実力者・小関選手を30メートル手前で捉え、後は「一人旅」となりました。
 50m・28秒86、100m・1分00秒76、150m・1分33秒43と、世界記録を上回るペースでクリアし、ラスト50m。
 世界新記録への期待が高まりました。

 しかし、残念ながら残り20mでスピードが落ちて、僅かに届きませんでした。

 レース後のインタビューで、渡辺選手は「バテました」とコメントしました。
 ラスト50mの話でしょうけれども、あのまま押し切れれば素晴らしい世界新記録であったことは間違いありませんから、渡辺選手は「世界記録近辺の安定した泳力」を証明したと言って良いでしょう。
 凄いことです。

 それにしても、「世界新記録を狙って泳ぐ」というレースは、有るようで無い、滅多に観られるものではありません。
 オリンピックの決勝でも、まずは「勝負」が優先される場合が殆どでしょう。

 渡辺選手は「自ら保持する世界記録」の更新を、レース前に宣言し、その宣言に相応しいレースを魅せてくれたのです。

 世界選手権大会での活躍が、本当に楽しみです。

 また、このレースでは、2位の小日向選手の健闘、冷静かつ大胆な泳ぎも見事でした。
 こちらも狙った通りに「派遣標準記録をクリアして2位」に入ったのです。
 高い実力が無ければ、到底できない泳ぎでしょう。

 日本男子平泳ぎチームの選手層が厚くなってきていると感じます。
 2012年8月19日に最初の記事を掲載した「スポーツを考える-KaZ」ブログが、2019年4月12日の「[水泳・日本選手権2019] 難波実夢選手の活躍」で、丁度3,000記事目となりました。
 皆様の応援のお蔭です。

 本当に、ありがとうございます。

① 1,000記事到達は、2014年10月20日
② 2,000記事到達は、2017年1月4日
③ 3,000記事到達は、2019年4月12日
④ 2013年2月2日から、毎日1記事以上のアップを継続中
  丸6年以上続けることが出来ています。今後も、可能な限り続けて行きたいと思います。

 それにしても、ブログを始めた時には、3,000もの記事を書くことになろうとは、想像もしていませんでした。

 色々なスポーツが大好きな私にとっては、スポーツを観た時、プレーした時に感じたことを記事にすることは、いつもとても楽しいことです。
 記事を書く度に、スポーツの「奥深さ」を感じることも、相変わらずです。
 一方で、仕事をしながらのブログ対応でもあり、書きたいと考えていた記事が結局書けずに終わってしまうことも、相変わらず毎月相当数あります。これは、残念なことです。
 
 また、これからも皆様からのコメントをお待ちしています。

 「スポーツを考える-KaZ」は、今後も様々なスポーツを、様々な角度から、「考えて」行きたいと思っています。

 引き続き、ご愛顧・ご支援の程、よろしくお願い申し上げる次第です。

[3月21日・東京ドーム]
シアトル・マリナーズ5-4オークランド・アスレティックス

 菊池投手は4・2/3イニング、91球を投げて、被安打4、奪三振3、与四球1、失点2の投球なるも、勝ち負けつかず。

[3月29日・セーフコフィールド]
ボストン・レッドソックス7-6シアトル・マリナーズ

 菊池投手は6イニング、86球を投げて、被安打4(被本塁打2)、奪三振5、与四球0、失点3の投球なるも、勝ち負けつかず。

[4月5日・ギャランティートレードフィールド]
シカゴ・ホワイトソックス10-8シアトル・マリナーズ

 菊池投手は5イニング、93球を投げて、被安打7、奪三振4、与四球1、失点6の投球成るも、勝ち負けはつかず。

[4月10日・カウフマンスタジアム]
シアトル・マリナーズ6-5カンザスシティ・ロイヤルズ

 菊池投手は6イニング、80球を投げ、被安打5(被本塁打2)、奪三振3、与四球1、失点3の投球成るも、勝ち負けは付かず。

 菊池雄星投手は、3月21日のメジャーデビューから4度先発登板しましたが、ここまで「勝ち負けが付かない」という状況です。
 このこと自体が、とても珍しいことのように感じられます。

 投球内容は、MLBデビュー直後の登板であることを考え合わせると、「相当良い」ピッチングに観えます。
 第2戦から4戦は、いずれも5イニング以上を投げていますから、「ゲームを造る」という、先発投手としてのベーシックな、そして最も大事な仕事は出来ています。

 では、味方の援護不足で勝ち星が付かないのかというと、そうでもなく、第3戦では、菊池投手の6失点で大きくリードされたマリナーズでしたが、反撃して8点を挙げ一度は逆転に成功しました。この時点では、菊池投手に勝ち投手の権利が生じたのです。
 こうした展開なら、そのままマリナーズが押し切りそうなものですが、再逆転を許して敗れ、結局菊池投手には勝ち負けが付かなかったのです。

 菊池投手は、自らへの役割期待に相応に応えています。
 「80球で6イニングを投げ切った」第4戦などは、MLBの先発投手として望ましいピッチングといっても良いでしょう。しっかりとメジャーに適応しつつあるのです。

 時折、「投げる時は味方がなかなか点を取ってくれない」といった、味方打線との巡り合わせが悪い投手が居ますが、菊池投手の場合には、マリナーズ打線は良く打ってくれていますので、これには当たりません。

 そうすると、菊池投手に勝ち負けが付かないのは、まさに「たまたま」ということになりそうです。

 こうした「不思議な状況」が続いている時こそ「踏ん張りどころ」なのでしょう。
 
 ベースボールの神様は、ちゃんと観ていると思います。
 MLB2019年レギュラーシーズンは、各チームが10~16試合を消化しました。
 まだスタート直後ですから、チーム順位については「これから」ということなのでしょう。

 一方で、4月11日時点の個人成績を観てみると、目立つ記録がありました。

① 打率5割1分4厘

 アメリカンリーグAL、シカゴ・ホワイトソックスのティム・アンダーソン選手の成績です。
 9試合に出場して「37打数19安打」というもの。
 この時期には、4割手打者が数名居るのが例年の形(今季もナショナルリーグNLに3名、ALに2名居ます)ですが、「5割打者」は驚異的でしょう。

 アンダーソン選手がどこまで走ってくれるのか、とても楽しみです。

② 8セーブ

 ALデトロイト・タイガースのシェーン・グリーン投手が8セーブでトップを走っています。
 凄いのは「8登板・8セーブ」というところ。
 セーブ成功率が100%なのです。

 タイガースは8勝4敗で、AL中地区の首位を走っていますから、8勝すべてがグリーン投手のセーブ試合ということになります。
 シーズン開始直後とはいっても、何だか凄い成績だと感じます。

 グリーン投手は、部門2番手のホセ・アルバラド投手(タンパベイ・レイズ)、ロベルト・オズナ投手(ヒューストン・アストロズ)の4セーブを大きく引き離して、トップを快走しています。

 どこまでセーブ数を伸ばしてくれるのか、こちらもとても楽しみです。

 MLBは、個々のプレーヤーの活躍を追っていくのも、とても面白いのです。
 マスターズ・トーナメントは2日目を終えて、決勝ラウンド進出プレーヤーが決まりました。

 日本人勢では、小平智選手と松山英樹選手が+1、金谷拓実選手が+3のスコアで予選ラウンドを突破しました。

 さて、1・2日目のラウンドを観て、タイガー・ウッズ選手(△6で6位タイ・首位と1打差)のプレーが印象的でした。
 何より、「ショットにもパットにも雰囲気があり」ました。
 世界NO.1プレーヤーとしての貫録というのか、オーラというのか、「静けさ」というのか、全盛時に匹敵する部分と、新生タイガーとしての新たな空気が、良くマッチしています。
 まだショットの距離感が合わないこともありますが、決勝ラウンドに向けてしっかりと調整して来ると思います。
 このストロークのスムースと美しさが有る限り、ウッズ選手が優勝争いに絡んで来ることは間違いないでしょう。

 その他のプレーヤーでは、ブルックス・ケプカ選手(△7で首位タイ)の自信溢れるプレーが目立ちました。
 PGAツアー5勝の内3勝がメジャータイトルという、メジャー大会に滅法強いプレーヤーですが、今大会も「想定通りのドライブ」を継続しています。(本ブログ2018年8月15日の記事「[全米プロ選手権] メジャー大会に強い ブルックス・ケプカ選手」をご参照ください)

 さらには、ザンダー・シャウフェレ選手も、1日目は73打とやや出遅れましたが、2日目には65打と一気にスコアを伸ばし、トータル△6で首位グループに1打差と好位置につけています。今季の好調さを持って決勝ラウンドでの活躍が期待されるところでしょう。

 また、本命のダスティン・ジョンソン選手も、ショットの距離のバラつきに苦労はしていますが、それでも△6というのが凄いところ。世界屈指の飛ばし屋としては、オーガスタナショナルは苦手なコースであろうと思いますけれども、克服する実力が有ることは衆目の一致するところでしょう。

 チャールズ・ハウエル三世(△4で12位タイ)も好調です。このところやや不調の時期が続いていましたが、今大会のコンディションは良いようです。プレー振りから見てオーガスタには有っていると思います。

 加えて、ジャスティン・トーマス選手(△3で16位タイ)も次第に調子を上げているように観えます。現代最強のゴルファーのひとりであり、爆発力抜群ですから、走り始めれば一気に抜け出す可能性が有ります。

 松山英樹選手は、1日目は相当調子が悪い感じでした。プレーがバラバラで、ショット、パットともに「力み」があり、それが悪い結果に繋がっていたように思います。
 ところが2日目に入り、どんどん調子を上げました。2日目の前半はショットがとても良かったのですが、ゲームの組み立てが悪くスコアには結び付きませんでした。そして2日目の後半、プレー全体のバランスが良くなりました。その象徴が18番ホールのバーディでしょう。3m前後のパッティングも、とても良い感じでした。
 この調子であれば、3日目・4日目にスコアを伸ばして行ってくれることでしょう。
 かえすがえすも、決勝ラウンドのスタート位置が低い(+1)ことが悔やまれるところです。
 4日間通算20位前後まで順位を上げてくれるものと思います。

 タイガー・ウッズ選手は「オーガスタの大舞台」にとても似合います。
 本当に多くのパトロンを引き連れて、オーガスタの森に「大歓声」を齎しています。

 アーノルド・パーマー選手やジャック・ニクラウス選手らも生み出していた、この「大歓声」こそが、PGAツアーそのものなのです。
 4月14日、中山競馬場芝2,000mコースで開催される、第79回皐月賞競走G1の注目馬検討です。

 今年もフルゲート、18頭が出走してきました。
 牝馬は居ません。
 
 スプリングステークス2019の勝ち馬・エメラルファイトは出走していませんが、それ以外の有力馬は顔を揃えましたから、メンバーが揃った皐月賞ということになります。

 近年は、朝日杯フチュリティーステークスの勝ち馬が、なかなかクラシックレースに勝てない傾向が有ります。(本ブログ2018年12月13日の記事「[競馬コラム223] クラシックレースに勝つためには朝日杯フューチュリティーステークスに勝ってはいけないのか?」をご参照ください)
 今年も、朝日杯FSに出走しなかった馬達が主役になるのでしょうか。

 さて、注目馬です。

 第一の注目馬は、6枠12番のサートゥルナーリア。
 大本命になりそうです。3戦3勝で、そのレース内容がとても良いのです。2018年12月28日以来の実戦となりますが、近時はこうしたローテーションでもきっちりと仕上げてくるケースが増えていますので、かつてのような「久々」の心配は小さいのでしょう。

 第二の注目馬は、2枠4番のダノンキングリー。
 こちらも3戦3勝です。前走共同通信杯では、朝日杯FS2018の覇者アドマイアマーズに完勝しました。上がりの切れ味は抜群ですので、上手く脚を使えれば、勝ち負けの勝負に持ち込めるかもしれません。

 第三の注目馬は、1枠1番のアドマイアマーズ。
 2歳王者としての意地を魅せていただきたいものです。安定感のあるレース振りを評価します。

 今回は、以上の3頭に注目します。

 ヴェロックスとメイショウテンゲンも気になるところですが・・・。

 やはり、良いメンバーが揃った皐月賞なのです。
[4月7日・マツダスタジアム]
阪神9-0広島

[4月9日・マツダスタジアム]
ヤクルト10-1広島

[4月10日・マツダスタジアム]
ヤクルト15-1広島

[セントラルリーグ順位・4月10日現在]
1位 ヤクルト、巨人
3位 DeNA 1ゲーム差
4位 中日、阪神 2ゲーム差
6位 広島 4ゲーム差

 2018年シーズンまで、3シーズン連続でペナントレースを制し、セ・リーグに「王朝」を築いてきた広島カープが、2019年シーズンのスタートに際して、明らかな「変調」を来たしています。

 まだ11試合を消化したのみとはいえ、順位が最下位。
 まだ序盤なので「十分に巻き返し可能」ということなのでしょうが、直近3試合の試合内容が悪過ぎます。こちらは重傷に観えます。
 地元マツダスタジアムの3試合で「2得点・34失点」というのは、過去3シーズンのカープからは考えられない「惨状」でしょう。

 投手陣が崩壊し、打線も湿りっぱなし、という状況ですが、特に「2得点/3試合」が問題だと思います。

 トレード等による戦力の変化が有るにしても、2018年シーズン・ペナントレースで圧倒的な力を示したチームが・・・。
 スポーツにおいては、本当に不思議なことが起きます。

 広島カープに、何が起こっているのでしょうか。
[4月2日・女子400m自由形]
1位 難波 実夢 4分09秒39
2位 五十嵐 千尋 4分10秒89

[4月7日・女子800m自由形]
1位 難波 実夢 8分30秒62
2位 小堀 倭加 8分32秒57

 女子長距離界に素晴らしい選手が登場しました。
 高校2年制・16歳の難波選手です。

 もちろん、まだまだ記録的には世界と戦える水準では無いのですけれども、世界を相手にしては少し停滞していた感のある日本女子長距離陣にとって、待望の「新星」でしょう。

 ご承知のように、女子800m自由形は2004年・アテネオリンピックで、柴田亜衣選手が金メダルを獲得しています。
日本女子にとっては「伝統の種目」なのです。

 今年3月のジュニアオリンピックでの優勝(短水路800m自由形)から一気に日本選手権で2種目を制したのですから、まさに「伸び盛り」。

 テレビで観る限り、泳ぎは荒削りであり、改善して行くところは「山ほど」ありそうですから、今後の成長が本当に楽しみです。
 今シーズンのメジャートーナメント初戦、マスターズトーナメントの開幕が4月11日に迫りました。

 いつも同じコースで開催される唯一のメジャーです。

 今年も、美しい、本当に美しいオーガスタナショナルゴルフクラブを舞台に、華やかなトーナメントとなることでしょう。

 さて、近時のPGAツアーというか、世界のプロゴルフ界は「戦国時代」と呼ぶに相応しい状況、メジャー大会に「誰が勝っても不思議では無い」位に、上位プレーヤーの力量差が小さくなっていると思います。

 今シーズンのメジャー大会開始にあたって、それぞれのランキングを確認しておきましょう。

[世界ランキング・4月8日現在]
1位 ジャスティン・ローズ選手(イングランド)
2位 ダスティン・ジョンソン選手(アメリカ)
3位 ロリー・マキロイ選手(北アイルランド)
4位 ブルックス・ケプカ選手(アメリカ)
5位 ジャスティン・トーマス選手(アメリカ)    
   ・
26位 松山英樹選手

[FedExCupポイントランキング・4月8日現在]
1位 マット・クーチャー選手(アメリカ)
2位 ロリー・マキロイ選手(北アイルランド)
3位 ザンダー・シャウフェレ選手(アメリカ)
4位 ポール・ケーシー選手(イングランド)
5位 ゲーリー・ウッドランド選手(アメリカ)
   ・
10位 ジャスティン・ローズ選手
   ・
12位 ダスティン・ジョンソン選手
   ・
36位 ジェイソン・デイ選手(オーストラリア)
37位 松山英樹選手
   ・
81位 タイガー・ウッズ選手(アメリカ)
   ・
170位 ジョーダン・スピース選手(アメリカ)

 世界ランキングでは、相変わらず、ジャスティン・ローズ選手とダスティン・ジョンソン選手が「世界一」の座を巡って争っています。

 一方で、今シーズンの成績を示すFedExCupポイントでは、マット・クーチャー選手やザンダー・シャウフェレ選手といった、ベテランから中堅に位置するプレーヤーが頑張っているのです。
 クーチャー選手は、マヤコバ・クラシック大会とソニーオープンinハワイ大会で今季2勝、シャウフェレ選手は、WGC・HSBCチャンピオンズ大会とセントリートーナメントofチャンピオンズ大会で今季2勝と、好調なのです。

 世界ランキングが上位で、FedExCupポイントも上位なのは、ロリー・マキロイ選手です。今季はザ・プレーヤーズという大きな大会を制しています。

 一方で、マキロイ選手と共に、一時は「新・3強」とも呼ばれた、ジェイソン・デイ選手とジョーダン・スピース選手は、今季は不調を囲っています。
 スピース選手に至っては、ほとんどトーナメントで姿を観ない状況なのです。

 とはいえ、「メジャーとなれば話は別」というプレーヤーも多いのでしょう。
 タイガー・ウッズ選手にとっても、得意なコースで一気に大活躍するシーンが観られるかもしれません。

 「誰が優勝するのか」、予想がとても難しいマスターズ2019ですが、個人的には、シャウフェレ選手、Dジョンソン選手、マキロイ選手、ケプカ選手、ウッドランド選手、そしてタイガー・ウッズ選手と松山英樹選手、に注目したいと考えています。

 4月2日~8日にかけて、東京辰巳国際水泳場を舞台に開催された、第95回日本選手権水泳競技大会には、東京オリンピック2020の前年の大会ということもあって、例年以上に注目が集まりました。

 一方で、いわゆる「新星」の登場は少なく、過去10年間に渡って伸び続けてきた日本水泳界としては、「ひと休み」の大会になった印象も有ります。
 世界選手権への派遣標準記録の水準が例年以上に高かったとはいっても、それをクリアした選手が10名に留まったのは残念なことでしょう。

 そうした状況下、大本里佳選手の躍進が目立ちました。

[4月3日・女子200m個人メドレー]
1位 大橋 悠依 2分09秒27
2位 大本 里佳 2分09秒91

[4月6日・女子100m自由形]
1位 青木 智美 54秒45
2位 大本 里佳 54秒51

[4月8日・女子50m自由形]
1位 大木里佳 25秒02
2位 佐藤綾 25秒25

 大会二日目の女子200m個人メドレーにおける、大橋選手と大本選手の競り合いは素晴らしいものでした。
 既に、世界トップクラスの大会でメダルを狙う力を身に付けている大橋選手を相手に、大本選手は一歩も引かず、最後まで喰い付いたのです。
 両選手共に、世界選手権への派遣標準記録をクリアしました。

 また、大本選手は、自由形種目でも日本トップクラスであることを示しました。
 100mでは2位、50mでは優勝したのです。
 「自由形に強い」ことは、他種目を熟していくスイマーにとって、とても大切なことです。

 22歳の大本選手は、今「伸び盛り」なのでしょう。

 特に、個人メドレー種目では、大橋選手との「二枚看板」に成り得る素材です。

 大橋選手にとっても「佳きライバル」の出現であろうと思います。
 つまりは、日本女子競泳陣にとって、とても頼もしいスイマーが出現したことになります。

 今後の大本里佳選手の活躍が、大いに期待されます。
 20世紀最後の年2000年に、ニュージーランドトロフィーとアーリントンカップを制したのが、エイシンプレストンです。

 2019年ならば、4月6日に中山競馬場で行われるニュージーランドトロフィーG2と4月13日に阪神競馬場で行われるアーリントンカップG3に優勝することは、至難の技ということになりますが、2000年にはアーリントンCが2月26日、ニュージーランドTが4月8日の開催でしたから、スケジュール的に可能だったのです。

 とはいえ、「なあんだ」ということでは無いでしょう。
 
 当時は、外国産馬がクラシックレースに挑戦することができませんでしたから、前年の朝日杯3歳ステークスG1を制して世代NO.1に位置付けられたエイシンプレストンが、出走可能な3歳限定G1レース・NHKマイルカップに向けて、皐月賞の頃に東西の2つのマイル重賞を制したという、達成がとても難しいことをやってのけたと見るべきだと思います。
 
 残念ながらNHKマイルカップは骨折の為出走できませんでしたが、4歳~6歳時エイシンプレストンは香港で3つのG1レースを制しました。2001年の香港マイルと2002年・2003年のクイーンエリザベス2世カップ(2,000m)です。
 日本のG1競走では、健闘するもののついに勝利を挙げることができませんでしたが、香港・沙田競馬場(シャンティ競馬場)が余程合っていたのかもしれません。

 エイシンプレストン号、父グリーンダンサー、母ワランティアプライド、父の父ニジンスキー。父グリーンダンサーはニジンスキー系の名種牡馬。
 通算32戦10勝、主な勝ち鞍、朝日杯3歳ステークス、香港マイル、クイーンエリザベス2世カップ2勝、ニュージーランドトロフィー、毎日王冠、アーリントンカップ、北九州記念。

 470kg前後、鹿毛のとてもバランスの良い馬体が印象的だったエイシンプレストンは、全10勝の内8勝が重賞勝ちと、とても勝負強いサラブレッドでもありました。
 そのキャリアの中でも、3歳春のマイル重賞2連勝は、とても大きな勲章だと感じています。
[3月31日・ドジャースタジアム]
ロサンゼルス・ドジャース18-5アリゾナ・ダイヤモンドバックス

[4月6日・クアーズフィールド]
ロサンゼルス・ドジャース10-6コロラド・ロッキーズ

 先発陣の3番手投手として、3月31日に今季初登板した前田健太投手は、6と2/3イニング・106球を投げて、被安打5(被本塁打3)、奪三振6、与四球2、失点3という安定したピッチングを魅せて勝利投手となりました。
 被本塁打3というのは、前田投手としては珍しく多かったのですが、いずれもソロホームランだったのが不幸中の幸いでしょうか。

 続いて今季2戦目・4月6日は、5イニング・91球を投げて、被安打4、奪三振4、与四球4、失点1という好投を魅せて勝ち投手となりました。
 しっかりとゲームを造るピッチングだったのです。

 「開幕2戦2勝」というのは、MLBに挑戦した日本人投手にとって史上初のことと報じられています。
 野茂英雄投手から、数多くの投手がメジャーリーグで活躍して来ましたが、前田健太投手は、誰も成し得なかったことをやってのけたのです。

 大差のゲームとなったとはいえ、今季初登板から100球を超える投球を演じているのを観ると、前田投手の2019年シーズンに対する準備が順調であったことを示しています。
 そして、第2戦では、緒戦に罹病しかけた「ホームラン病」をしっかりと抑え込んでいます。

 2016年にMLBデビューした前田投手は、1年目に175と2/3イニングを投げて16勝、2年目は134と1/3イニングを投げて13勝、3年目は125と1/3イニングを投げて8勝と、成績を落してきました。
 あまり報じられませんでしたけれども、2018~19年にかけて、前田投手は十分な準備をしてきたのではないでしょうか。

 前田健太投手の2019年シーズンの活躍が、本当に楽しみです。
 反則ギリギリ、あるいは完全な反則、あるいはスポーツマンシップに照らして「いかがなものか」といったプレーは、これまでの甲子園大会でも観られましたが、2019年春の大会では、一層目立ったようです。

 いくつかのゲームでは、こうしたプレーが数多く観られました。

① 打者がキャッチャーの位置を盗み見る。

 この行為は、かつては「ちら見」が多かったのですが、打者が「ちら見」した後、キャッチャーが位置を変えることもある(当たり前のことですが)ので、それに対抗する?ためか、打者の中には、「ずーっと見ている・眼の中の『黒目』が捕手側にしばらく張り付いて離れない、あるいは何度も見る選手」が居ました。
 眼の動きがテレビ画面にはっきりと映っています。
 打者は、「次の投球に関する情報を収集するために、集中して投手の動き・様子を観て」プレーすることが必要でしょう。
 それ程に捕手の方を観たいのであれば、堂々と顔を向けてみれば良いとも思います。

② セカンドランナーが打者に、投球のコースを教えるプレー

 これは完全な反則です。
 セカンドランナーが、審判から注意を受けるゲームさえありました。
 「みっともない」プレーです。

③ ファウルを三振とアピール

 打者がファウルを打った際に、ファウルチップを直接捕球したかのように装い、捕手が手を挙げてアピールしたプレーもありました
 ワンバウンドしたボールが、当該捕手の太腿とグローブの間に挟まって止まっていたので、こうしたアピールをしたのかもしれませんが、球審はもちろんファウルのコール。
 このプレーも、テレビ画面にはっきりと映っていました。

 「球審を欺こう」としたプレーなのかもしれませんが、甲子園大会の審判のレベルは、とても高いのです。

 「アウトが取れれば儲けもの」といったアピールに見えるところが、残念なところでしょう。
 そもそも、審判や相手チームを「欺いて」でも自分に有利な結果を求める姿勢は、「いかがなものか」という誹りを免れないでしょう。

 こうしたプレーを観ると、甲子園大会の野球が「変質」しているのでなければ良いが、と感じてしまいます。

 また、ある試合では、試合終了後、監督から「サイン盗み」があったと相手チームの控室まで行っての抗議(一般的には「怒鳴り込んだ」ということになります)が有り、その抗議に対して、相手チームの監督から「そちらもやっているでしょ」との反論が有った、と報じられています。

 事実であれば、本当に「情けない」応酬です。

 反則を指摘されて、そちらも反則しているだろう、と返すのでは、相手が悪いことをしているのなら、こちらも悪いことをしても良い、という考え方となります。
 「そちらが泥棒をしているから、こちらも泥棒する」とは酷い。

 「勝つためなら何でもやる」「とにかく勝てば良い」といった風潮は、スポーツで「上達する」「強くなる」という目的からは、かけ離れたもののように思われます。

 例えば、いつも「キャッチャーをちら見してキャッチャーの位置から投球コースを予測している打者」「セカンドランナー他から投球コースを教えてもらっている打者」は、相手投手・バッテリーが次に投げる球のコース等を「予測する力」や、「予測が外れた時の対応力・幅広い球種やコースへの対応力」は身に付き難いでしょう。
 対戦型の競技においては、相手の次の動きを予測することが、プレーにおいて最も大事なスキルのひとつであることは明白です。
 こうしたプレーをする選手は、そのスキルアップの道を自ら閉ざしていることになります。

 「(事前に)コースが分からなければ打てない」と生徒が言うので、「サイン盗み」をやったと言っている監督も居る、と報じられています。

 本当なのでしょうか?

 もし本当なのであれば、本末転倒の極みでしょう。投球が来る前からコースが分からないと打てない選手を、打てるように鍛えて行くのがスポーツでしょう。(余りに当たり前のことで、書いていて妙な気分になります)
 「自らの実力不足を不正で埋めよう」という選手は、スポーツマンとしての基本的な資質に欠けている人物ということになります。

 とにかく試合に勝って、大会で少しでも良い成績を残さないと、選手にはプロ野球や大学野球、社会人野球などから声がかからない、監督は「現在の監督契約を継続」できないし、より良い条件の監督職のオファーが来ないと考えることが、こうした「見苦しいプレー」が生まれる理由なのかもしれません。
 また、「他のチームもやっているのだから、ウチもやらないと『損だ』」と考えている可能性もあります。

 いずれも、選手や監督が「明日の自分の進路の為に」やっているのかもしれませんが、多くのプレーヤーの「明日への成長を阻害している」とも感じられます。
 これまで、日本プロ野球やMLBで活躍してきたプレーヤーの皆さんは、高校生時代に、こうしたプレーはやっていなかったと信じたいところです。

 プロ野球や大学野球、社会人野球のスカウティングを担当する人達は、高校時代にその選手が所属したチームの、甲子園大会を始めとする各大会の成績のみで「選定」を行っているのではなく、その選手の現在の能力、潜在的な能力、成長力、等々の多方面から評価しているのであろうと思いますし、自らのチームの「次の監督」を探しているチームの関係者も、各大会の成績のみで「次監督を選定」しているのではないでしょう。

 例えば、高校野球の監督であれば、「教育の一環としての指導」を行い、選手を育てるとともに、「はつらつとしたプレー」で全国にその名を示すことの方が、より学校のPRに結びつくようにも思われます。
 逆に、「あの学校のチームは『いつも汚いプレー』をする」という評判になることは、プラスにはなりそうもありません。

 もちろん、ファンの立場からすると「潔くないプレー」は見たくないものです。
 応援しているチーム・選手が「汚いプレー」を得意とするのでは・・・。

 もの凄く多くの人間が関与している高校野球界ですから、全てクリーンで、美しいプレーで彩られているとは思いませんけれども、少なくとも「反則でも何でもよいから『勝てば良い』」という考え方が横行するようになってしまっては、高校野球の「自殺行為」のように観えます。

 イチロー選手の現役時代には、数多くの「本音のコメント」が聞かれました。

 これは、「自分は打てなかったけれど、チームが試合に勝ったから、良しとします」といった、他の選手の発言に対して、イチロー選手が語った言葉です。

 イチロー選手は、「自分が打てなかった(良い成績を残せなかった)試合で、チームが勝ったから満足している」というのは、プロのプレーヤーでは無い、プロ選手なら「自分が活躍して、チームが勝った時に満足しなくてはならない」ということを言っているのでしょう。

 イチロー選手が言っていることは、個々のプレーヤーとしては当たり前のことのように聞こえますが、近時のスポーツ報道においては、前者のような内容のものが多いことに、警鐘を鳴らしたようにも見えます。
 妙に「センチメンタルなコメント」はプロスポーツの本質を見えにくくする、と言っているのかもしれません。

 イチロー選手は、「プロ選手としての心掛け」を言葉にしてくれたのでしょう。
 試合においては、自分に対する役割期待に対して全力を尽くすことが肝要であると。

 それは、イチロー選手であれば、打席に立ちヒットを打ち、塁に出れば盗塁を狙い、外野手として責任を持った守備を行うこと、といったことになります。

 従って、チームが勝つか負けるかと言うのは、そのミッションを背負っている人、つまり監督やコーチのマネジメントの範疇であって、イチロー選手には直接は関係が無いこと、と言う風に考えていた可能性も有ります。
 監督やコーチは、チームの勝利に向かって、個々のプレーヤーの能力を最大限に引き出し、ゲームをマネジメントして行くのが仕事ということになります。

 こうした「明快」な考え方を言葉にしてくれる選手は、これまでも少なかったと思いますが、イチロー選手という、この面で最も大切な存在、その圧倒的な実績を背景に「高い説得力を有する発言」をしてくれる存在が、ベースボールの現場から失われてしまったことは、ある意味では大きな損失です。

 イチロー選手は、自身のプレーの局面局面で、「自分の仕事の仕方、仕事に対する考え方」を表明します。それは、至極当たり前のことなのかもしれませんが、なかなか他の選手からは聞かれない、貴重なコメントであることが多いのです。

 スポーツ競技に対する「達人のコメント」を聞く機会が減ることは、とても残念なことでしょう。

 先日の引退会見でも「僕、おかしなこと言ってます?」を連発したイチロー選手。

 もちろん、「おかしなことを言っている、おかしな考え方をしている」のは、こちらの方なのでしょう。
 4月7日、阪神競馬場芝1,600mコースで開催される、第79回桜花賞競走G1の注目馬検討です。

 いよいよ2019年のクラシックレースが始まります。
 第1弾は、牝馬によるマイル戦、桜花賞です。
 何とも言えない華やかさと「はかなさ」を感じさせる、伝統のレースです。

 今年もフルゲートの18頭が出走してきました。

 近時は、コース形状の変化も有って、いわゆる「桜花賞ペース」と呼ばれる、入りの速さ、最初の600mが異常なハイペースになることは少なくなりましたが、それでも「大勲章への意欲」と「レース経験が少ない若駒の気負い」、そして「逃げ作戦を採用した馬達の先頭争い」によって、スタート直後から各馬の競り合いが続く可能性が有ります。

 桜花賞2019には「大本命」が居ます。ダノンファンタジーです。
 ここまで5戦4勝、4連勝中、阪神ジュベナイルフィリーズに勝って2歳女王に就き、トライアルのチューリップ賞もキッチリと勝っていますから、格で観れば圧倒的でしょう。

 とはいえ、阪神JFに勝利した馬の3歳クラシックレースでの成績を振り返ってみれば、必ずしも勝てていないので、何が起こるか分からないレースとも言えるのでしょう。(本ブログの2018年12月5日の記事「[競馬コラム222] 阪神ジュベナイルフィリーズとクラシックレース」をご参照ください)

 そのダノンファンタジーが7枠15番と、外枠となりました。
 益々、難しいレースとなったのでしょう。

 さて、注目馬です。

 第一の注目馬は、4枠8番のグランアレグリア。
 前走は「2歳NO.1決定戦」朝日杯フューチュリテイーステークスに挑戦して、アドマイアマーズの3着と健闘しました。その後はじっくりと調教を積まれている形。ダノンファンタジーとの大舞台での対戦が楽しみです。

 第二の注目馬は、2枠4番のクロノジェネシス。
 前走クイーンカップG3は競り勝ちました。阪神JFでも2着。地力は十分でしょう。枠に恵まれましたので、その快足を活かしてほしいものです。

 第三の注目馬は、7枠15番のダノンファンタジー。
 前走チューリップ賞は快勝でした。やはり安定感はNO.1でしょう。ここを勝つようなら「牝馬三冠」を狙えると思います。

 今回は、以上の3頭に注目します。

 他にも、アクアミラビリスやルガールカルム、フィリアブーラ、ビーチサンバなど、楽しみな馬が目白押しです。

 メンバーが揃った桜花賞なのでしょう。
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