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HOME   »  2019年05月03日
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 4月29日、日本武道館で行われた全日本柔道選手権大会は、ウルフ・アロン選手が初優勝を遂げました。

 100kg超級の世界選手権代表選考に大きく影響する大会でしたから、大型選手達の戦い振りが注目されました。
 優勝候補である、原沢久喜選手(2018年優勝者)と王子谷剛志選手(2017年優勝)の決勝対決が予想されたのです。

 ところが準々決勝で2選手共に敗れました。

 太田彪雅選手と対戦した原沢選手は、前半こそ内股、大外刈といった技で攻撃を仕掛けましたが、4分を過ぎて延長に入ってからは「疲労」が目立ち、太田選手の攻撃を受けることとなって、最後は袖釣込腰で技ありを取られて完敗しました。
 意外なほどの「持久力不足」を露呈したのです。

 ウルフ・アロン選手と対戦した王子谷選手は、概ね一方的に攻められ、最後は内股で一本を取られました。帯を取られての一本負けは、「スピード不足」と指摘されても仕方がないところでしょう。
 一方、劣勢を予想されたアロン選手の「連続攻撃」がとても印象的でした。

 ウルフ・アロン選手は準決勝で小川雄勢選手と対戦しました。
 この試合でも、ウルフ選手は次々と技を繰り出し、最後は大内刈で仕留めました。
 小川選手は、力を発揮できない試合でした。

 加藤博剛選手は準々決勝で、開始16秒、景浦心選手を支釣込足で破りました。
 この技では、加藤選手と景浦選手の体が離れてしまい、景浦選手は背中を畳に付いたわけではないのですが、景浦選手の体が大きく飛んでいましたので、加藤選手の技の効果が大きかったことは事実ですので、一本です。

 背中が付けば1本、体の横側が付けば有効、といった「見た目」の評価基準もあるのでしょうが、より本質的には「相手の技が効いて自身のコントロールが出来なくなった場合」には、何らかの判定を受けるということになるのでしょうし、そうでなければ格闘技ではないでしょう。

 話を戻します。

 加藤選手は準決勝の太田選手との対戦では、好きあらば巴投を仕掛けました。この巴投は加藤選手のお家芸です。2012年の大会でも、巴投を主体に戦い、見事に本大会を制しています。
 繰り返し繰り出される巴投を太田選手はかわしていましたが、故障を発症して、最後は巴投で一本負けを喫しました。

 さて、全日本柔道選手権2019は、130kg前後の選手達では無く、90から100㎏の選手同士によって決勝が争われることとなりました。

 技のバリエーションから観て、ウルフ・アロン選手がやや有利かと思われましたが、そこは「百戦錬磨」の加藤博剛選手は、組手を工夫して、ウルフ選手の連続技を封じました。今大会、準決勝まで好調に技を繰り出していたウルフ選手も「動き難い」体制となったのです。
 一方で加藤選手の方も、なかなか技をかけ難い体制でしたので、試合は4分を超えてゴールデンスコアGSに入りました。
 そして、加藤選手にもさすがに疲れが見えた5分29秒、ウルフ選手の支釣込足が決まりました。見事な一本でした。
 加藤選手は決勝で「負けない柔道」を展開しましたが、勝つのは難しい戦法だったのかもしれません。

 ウルフ・アロン選手は、素晴らしいプレーを披露してくれました。
 この大会の5試合を全て一本勝ちでクリアして魅せたのです。
 相手選手の重心の移動を瞬時に判断して、次から次に技を繰り出す柔道は、現在のルールの下ではとても効果的なものです。

 加藤選手も技が良く出る柔道でした。
 
 こうした柔道を繰り広げる選手が決勝を争ったことに、大きな意味のある大会だったのかもしれません。
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