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[8月27日・シティフィールド]
シカゴ・カブス5-2ニューヨーク・メッツ

 カブスのダルビッシュ投手が、8イニング・104球を投げて、被安打5、奪三振7、与四球1、失点1という堂々たるピッチングを魅せて、5勝目(6敗)を挙げました。
 今季27試合目の先発登板でした。

 素晴らしい投球内容でしたが、このゲームで注目されたのが「与四球1」でした。

 何しろ「約1ヵ月間、ダルビッシュ投手はフォアボールを与えていなかった」のです。
 何だか凄い話です。

 世界最高のベースボールリーグで、キッチリと先発ローテーションを守っている投手が、1か月間に渡って「与四球0」というのは、ある意味では信じられないことです。

 ダルビッシュ投手のコントロールの良さはもちろんとして、常に「逃げることなく勝負している」ことを示す、事実なのでしょう。
 3ボール2ストライクから、ボールになる球を投げていないこともありますし、たとえボールになる球を投げたとしても、それをMLBの打者が高率で打ちに行っているということですから、高度な投球術であることは間違いありません。

 ダルビッシュ投手は、定評のある「投球の威力」に加えて、「良いコントロール」と「高度な投球術」をも身に付けたと見ます。

 「鬼に金棒」。
 一層の活躍が期待されます。

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 夏の甲子園2019の記事をもうひとつ。

[8月12日・第2試合]
海星3-2聖光学院

 海星高チーム・柴田蓮人、聖光学院高チーム・須藤翔、両先発投手の素晴らしい投手戦でした。
 
 テレビで観戦していると「どんどんイニングが進み」ました。
 あっという間に5回終了、という感じだったのです。

 柴田投手は、9イニング・93球、33人の打者を相手にして、被安打7、与四死球0、奪三振2。
 須藤投手は、9イニング・109球、36人の打者を相手にして、被安打8、与四死球0、脱三振2、という「互角」の投球内容でしょう。

 決して、両投手ともノーヒットノーランに近いピッチングをしていたわけでは無く、ヒットも相当数浴びていますが、ランナーを背負い、失点しても、「打たせて取る」というスタイルに徹していたのです。

 両チームの打線も、ウェイティングという戦法を取らず積極的に打って行った、別の言い方をすれば「打者に打てると感じさせる」投球を、両投手が行っていたということになります。

 結果として、

① 令和の甲子園大会初の「無四球試合」
② 両投手の球数計202球
③ 試合時間1時間43分

 という、とてもスピーディなゲームが実現したのです。
 しかも大接戦、両チームが力を尽くした密度の濃い試合でした。

 21世紀の甲子園大会のゲームで完投すれば、大抵は「130球越え」、時には「150球前後」の球数になってしまうことが、決して「当たり前では無い」ことを、柴田・須藤の両投手は示してくれました。
 
 今大会、屈指の好ゲームであったことは、間違いありません。

[8月17日~21日・男子]
優勝 インド(世界ランキング5位)
2位 ニュージーランド(同8位)
3位 日本(同16位)
4位 マレーシア(同12位)

[8月17日~21日・女子]
優勝 インド(世界ランキング10位)
2位 日本(同14位)
3位 オーストラリア(同2位)
4位 中国(同11位)

 東京オリンピック2020のホッケー会場として新装なった大井ホッケー競技場(正式には、大井ふ頭中央海浜公園ホッケー競技場と呼ぶのだそうです)のこけら落としとしての、テスト国際大会(READY STEADY TOKYO)が開催されました。

 そして、アジア大会2018において、そろって初優勝を果たした(本ブログ2018年9月6日の記事「[アジア大会2018・ホッケー] 「サムライジャパン」と「さくらジャパン」の初優勝!」をご参照ください)、男子の「サムライジャパン」が3位、女子の「さくらジャパン」が2位と、共に好成績を挙げました。
 特にさくらジャパンは、8月21日の優勝をかけたインド戦で1-2の惜敗を喫しましたが、見事な戦い振りであったと思います。

 この大会は「非公開大会」でしたから、ほぼ「無観客試合(関係者のみ観戦)」が続いたことになります。
 オリンピックの組織委員会が主催した大会ですし、色々なチェックポイントを網羅したのでしょうし、「非公開」には理由があるのでしょうけれども、折角のサムライジャパン、さくらジャパンの活躍が、ほとんど報じられなかったことは、やはり少し残念でした。

 また、こうしたテスト大会に参加いただいた、男女のインドチーム、男子のニュージーランドチーム、マレーシアチーム、女子のオーストラリアチーム、中国チームにも、お礼を申し上げなければならないと感じます。

 新装なった「大井ホッケー競技場」が、「日本ホッケーの聖地」になることは、間違いなさそうです。

 新しいレギュレーションで実施された、2019年のPGAツアー最終戦、ツアーチャンピオンシップトーナメントbyコカコーラは、ロリー・マキロイ選手(北アイルランド)が優勝し、2018~19年シーズンのフェデックスカップ「年間王者」に輝きました。

 マキロイ選手は2015~16年シーズンに続いて2度目の年間王者となり、1,500万ドル(約16億円)を獲得しました。

 新レギュレーションの下、マキロイ選手は5アンダーパーでトーナメントをスタート(前トーナメントまでのポイント5位)しました。
 そして、プレーにおいて13アンダーパーを記録し、通算18アンダーパーで優勝したのです。

 前トーナメントまでのポイントランキングトップ、10アンダーパーからスタートしたジャスティン・トーマス選手は、4日間で3打しかスコアを伸ばすことができず、トータル13アンダーパーで3位タイに終わりました。
 前トーナメントまでのポイントランキング3位、7アンダーパーでスタートしたブルックス・ケプカ選手は、4日間で6打スコアを伸ばしましたが、トータル13アンダーパーでトーマス選手と並んで3位タイでした。

 2位には、4アンダーパーでスタートし、4日間のプレーで10打スコアを伸ばしたザンダー・シャウフェレ選手が14アンダーパーで入りました。
 シャウフェレ選手も良くスコアを伸ばしたのですけれども、第4ラウンドがマキロイ選手4アンダー、シャウフェレ選手イーブンパーという、この4打差がそのまま大会結果となったのですから、「逆転のシャウフェレ」としては、残念な形でしょう。

 3アンダーパーでスタートした、我らが松山英樹選手は、第1ラウンドと第3ラウンドのプレーで各4アンダーと気を吐きましたが、2日目・第2ラウンドの5オーバーが響き、結局トータル5アンダーパーの9位タイとなりました。
 PGAツアーのトップ30による年間王者を決めるトーナメントで9位タイというのは、もちろん好成績と観て良いのでしょうけれども、1日目を終えて「首位と3打差」まで迫っていたことを考え合わせると、残念な結果とも言えるでしょう。

 前週のプレーオフ第2戦・BMW選手権トーナメントを快勝して、プレーオフ第3戦・ツアー最終戦を迎えたトーマス選手が、4日間で3打しか伸ばせなかったというのは「意外」という感じがします。ゴルフという競技の難しさを、改めて感じさせる事実でしょう。

 また、2018~19年シーズンのメジャー大会での活躍が目立った、ケプカ選手とシャウフェレ選手も、あと一歩届きませんでした。
 
 最終日・最終組は、3日目までトップのケプカ選手と2番手のマキロイ選手のカップリングでした。
 そして、勝負を分けたのは、12番ホールと13番ホール(いずれもパー4)でしょう。
 
 この2ホールをマキロイ選手はバーディとし、ケプカ選手はボギーとして、「2ホールで4打の差」がついたのです。このレベルのトーナメントのサンデーバックナインとしては、決定的な大差でした。

 ビッグトーナメントに強く、プレーの安定度で言えば、現在のプレーヤーの中では世界一とも称されるケプカ選手に対して、これだけのプレッシャーを掛けるマキロイ選手の「強烈な」プレーが印象的な2ホールでした。

 「勢いに乗った時には手が付けられない」、ロリー・マキロイ選手の強さが際立ったトーナメントだったのでしょう。

 スイスのバーゼルで開催されていた、バドミントンの世界選手権大会は8月25日に各種目の決勝が行われ、4種目という史上最多の種目で決勝進出を果たしていた日本チームは、男子シングルスと女子ダブルスで優勝、女子シングルスと男子ダブルスで準優勝という、好成績を残しました。

[男子シングルス決勝]
桃田賢斗選手2-0アンダース・アントンセン選手(デンマーク)

[女子シングルス]
プサルラ・シンドゥ選手(インド)2-1奥原希望選手

[男子ダブルス]
アッサン選手・セティアワン選手(インドネシア)2-1保木卓朗選手・小林優吾選手

[女子ダブルス]
松本麻佑選手・永原和可那選手2-1福島由紀選手・廣田彩花選手

 桃田選手は、21-9、21-3という圧倒的なスコアで連覇を果たしました。
 「本大会全6試合で1ゲームも落とさない」という、強さが際立つ大会であったと感じます。

 松本・永原ペアは、福島・廣田ペアとのフルセットの激戦を制し、こちらも連覇を達成しました。女子ダブルスの選手層の厚さが、日本チームの強さの根源であることは間違いありません。
 素晴らしいことです。

 奥原選手は、7-21、7-21というスコアで、シンドゥ選手に完敗しました。決勝は残念な結果でしたけれども、決勝に進出したことはとても大きな成果であったと観るべきでしょう。

 その点は男子ダブルスの保木・小林ペアも同様です。
 第1ゲームを23-25で落としたことが痛く、第2ゲームは21-9で取りましたが、第3ゲームを落とし敗れました。
 勝つチャンスも十分にあったと観たいところです。

 東京オリンピック2020の前年の世界選手権大会としては、日本チームの成績はとても良かったと感じます。

 着々と実力を蓄えつつある日本バドミントン界ですが、この勢いを持って、一層の強化が期待されるのでしょう。


[8月23日・ミニッツメイドパーク]
ヒューストン・アストロズ5-4ロサンゼルス・エンゼルス

 アストロズの先発は、ザック・グレインキー投手でした。
 かつては、ロサンゼルス・ドジャースにおいてクレイトン・カーショー投手とともに2枚看板の一翼を担い、アリゾナ・ダイヤモンドバックスではエースとして活躍し、2019年7月にアストロズに移籍しました。

 この試合で勝利投手となって、今シーズン14勝4敗、アストロズ移籍後は4勝0敗という、見事な成績です。相変わらず、MLBを代表する先発投手のひとりなのです。

 グレインキー投手を加えて、アストロズの先発投手陣は一層充実したというか、MLB・NO.1の布陣になったのかもしれません。(成績は8月23日終了時点)

① ジャスティン・バーランダー投手 15勝5敗
② ゲリット・コール投手 15勝5敗 
③ ザック・グレインキー投手 4勝0敗
④ ウェイド・マイリー投手 12勝4敗

 バーランダー、コール、グレインキーの3本柱に、マイリー投手を加え、アストロズの先発陣は「4人まで万全」の体制です。
 バーランダーとグレインキー投手は「200勝投手」ですし、2018年にパイレーツから移籍したコール投手は、2018年の15勝から、安定した投球を魅せているのです。

 2017年にワールドシリーズを制覇したアストロズが、2019年も世界一の座を狙っていることは、間違いありません。

[8月23日・ミニッツメイドパーク]
ヒューストン・アストロズ5-4ロサンゼルス・エンゼルス

 ホームのアストロズが「白装束」、一方のエンゼルスが「黒装束」で固めたゲームは、「プレーヤーズ・ウィークエンド」の一戦です。

 プレーヤーズ・ウィークエンドは、お客様に「いつもよりリラックスしてベースボールを楽しんでいただきたい」という目的から、選手会がアイディアを出して実施されるもので、3試合がこの形で実施されます。MLBの全てのチームがこの形でゲームを行うのです。
 
 どちらのチームが白黒どちらのユニフォームを着るのかは、どうやらホームチームが選択するようです。大谷選手が「白装束」でプレーをしていた記憶が有りますから、2018年のプレーヤーズ・ウィークエンド・ゲームではエンゼルスは白を着ていたのでしょう。

 ユニフォームは、例えば「白」なら、ユニフォーム上下、アンダーウェア、帽子まで全て「白」です。(投手のみ黒い帽子をかぶりますが、これは投球のボールと帽子の白が重なり、打者から見え難いという理由の様です)

 一方で、バットやストッキング、靴は、自由な色・模様が許されているようです。
 この試合でも、国旗を模したバットやストッキング、パイナップルの模様のバットなどが使われていました。
 「お客様にリラックスして観ていただく」目的に沿った扱いなのでしょう。

 大谷選手は4打席ノーヒットと、このゲームでは活躍することは出来ませんでしたけれども、2塁ゴロエラーで出塁した際に、後続打者のヒットで一気に3塁まで走りました。この疾走が「黒ずくめの疾走」だったのです。大谷選手のランニングの躍動感が強調されて、なかなか格好良かったと思います。

 MLBでは、こうした「お客様に楽しんでいただく企画・催し」が数多く実施されているように見えます。
 例えば、「乳がん撲滅キャンペーン」のゲームでは「ピンク色」が多用されます。「ジャッキー・ロビンソンディ」のゲームでは、全ての選手が背番号42のユニフォームを着てプレーします。「軍人の日」のゲームでは、各選手が「迷彩色」を多用します。両チームが「昔のユニフォーム」を着用するゲームもあります。
 もちろん、ボブルヘッド人形が「球場への先着20,000名様に配布される」ゲームもあります。

 1レギュラーシーズン、各チームは160試合以上を行います。毎日のようにゲームが続くのです。
毎日のように行われるゲームですが、こうした種々の取組により「個々の試合を特別なものにする努力」が払われているように見えます。

 球場で観戦したファンの皆様にとっては、自分が観戦した試合が「マイク・トラウト選手が黒装束でプレーした試合だった」といった、一般の試合とは異なる「特別な試合」だったと、一生記憶に残るのではないでしょうか。
 素晴らしい工夫でしょう。

 「僕たちは毎日ゲームをしているけれども、球場に来ているお客さんにとっては『一生に一度のメジャー観戦』かもしれない。だから休まずに出場するし、常に全力でプレーする」という、元ニューヨーク・ヤンキースのデレク・ジータ選手の言葉が、思い出されます。

 プロスポーツに係る全ての人達が、「肝に銘じなければならない考え方」なのでしょう。

 8月23日、陸上競技・男子100mの世界トップクラスのランナー、クリスチャン・コールマン選手(アメリカ、23歳)が2年間の資格停止処分を受けたと、AP通信が報じました。

 本当だとすると、コールマン選手は、今秋のドーハの世界選手権大会はもとより、東京オリンピック2020にも出場できないことになります。

 コールマン選手は、2017年のロンドン世界選手権大会(ウサイン・ボルト選手のラストランとなった大会)男子100mで、ジャスティン・ガトリン選手に続いて2位に入ったスプリンターです。
 そして、2018年8月のダイヤモンドリーグ大会(ベルギー・ブラッセル)では、9秒79という世界歴代7位に当たる好記録で優勝していますから、ドーハ世界選手権、東京オリンピック2020の男子100m競走における優勝候補なのです。

 コールマン選手が資格停止となった理由は、「ドーピング検査のための居場所情報の明示を1年間で3回怠った」というものです。
 ドーピング検査の厳格化が進み、抜き打ちでも行われる時代においては、トップアスリートは「自らの居場所」を明示する義務が有るのでしょう。

 そして、居場所の明示を怠ると、トーピング検査で陽性が出た時と同様の処罰が下されるということになります。

 コールマン選手が何故、報告を怠ったのかは分かりませんけれども、大きな大会を前にして、こうした厳しい取扱いが、どの競技・どの種目でも行われることになるのでしょうし、巧妙化する一方のドーピング技術を踏まえれば、不正を許さないために「止むを得ない」ことであろうと思います。

[8月22日・決勝]
履正社5-3星稜

 今大会NO.1ピッチャーと呼び声高い奥川投手という「盾」と、準決勝まで全てのゲームで二桁安打を記録し、勝利に必要な得点を確実に挙げている骨太な履正社打線という「鉾」が激突した決勝戦は、「鉾」の勝利となりました。

 1回表の攻防が、ゲームの形を決めた様に感じます。
 履正社1番の好選手・桃谷選手はショートゴロに打ち取られましたが、2番・池田選手がレフトオーバーの3塁打を放ちました。ここは、奥川投手が3・4番を抑えましたが、少なくとも「バットに当たる」という感触を、履正社打線は持ったことでしょう。

 「気持ち良く投げられたら手も足も出ない」とは、履正社・岡田監督の試合前のコメントですが、履正社打線は1回表から、奥川投手に「気持ち良く投げさせない」ことに成功したのでしょう。

 奥川投手としては、やはり連戦の疲れが残っていたのか、決勝戦への気負いからか、力みが観られる投球で、コースが高めに偏り、ボールのキレも不足していました。

 3回表の攻防で、「いまひとつ」の奥川投手を、履正社4番の井上選手が捉えました。
 2死からの2四球で生まれた、ランナー1・2塁のチャンスで、奥川投手が投じた真ん中高めのスライダーを完ぺきに捕え、センターオーバーの3ランホームラン・・・。
 これで、試合の流れは完全に履正社チームに傾きました。

 「勝負あり」とも感じました。

 この後、星稜チームの打線は良く反撃し、3-3の同点まで追い上げましたが、7回裏同点とした後の2死満塁、5番・大高選手がセカンドフライに倒れてしまいました。
 星稜チームに「勝機」があったとすれば、ここでしょうけれども、そもそも「先行逃げ切り」であるべきゲームで、逆転を目指すということが、今年の星稜には馴染まなかったのかもしれません。

 「鉾」と「盾」の対決は、今回は「鉾」に軍配が上がりました。

 戦う度に、勝ったり負けたりというのが、2019年決勝の両チームであろうと思いますが、甲子園大会決勝を勝ち切った履正社チームの「勝負強さ」が際立ったゲームでした。


[8月18日・ロジャースセンター]
シアトル・マリナーズ7-0トロント・ブルージェイズ

 今シーズンMLBデビューを飾った菊池雄星投手が、自身26度目の先発登板、8月18日の登板で初の完封勝利を挙げました。
 相当に早い完封達成だと思います。

 この日の投球内容は、9イニング・96球を投げて、被安打2、与四球1、奪三振8という堂々たるもので、ほぼ「完璧」なピッチングでしょう。

 試合後、菊池投手は「直球が良かった」とコメントしています。
 持ち味であるストレートの出来が良かったのです。
 
 キレのあるストレートが、相手打者にとっては「打てる」と感じさせるものであったからこそ、早いカウントで手を出して来てくれたのです。
 しかし、容易には打てない「キレ」が備わっていたことになります。
 結果として、100球未満の少ない球数で9イニングを投げ切ることが出来ました。

 これは、MLBの先発投手に「最も望まれる投球」ということになると思います。
 5ヵ月という時を要して、あるいは「僅か5ヶ月」で、菊池投手はMLBに適応したといっても良いのでしょう。

 ストレートでMLBの打者を抑え込むことができるようになった菊池雄星投手の、一層の飛躍が期待されます。


 8月20日のゲームを終えて、プロ野球の2019年ペナントレースも各チーム残り約30試合となりました。
 8月20日終了時点の、両リーグの順位を見てみましょう。

[セントラルリーグ]
1位 巨人 63勝46敗2引分 
2位 DeNA 58勝53敗3引分 6ゲーム差
3位 広島 58勝54敗3引分 6.5ゲーム差
4位 阪神 51勝57敗6引分 11.5ゲーム差
5位 中日 49勝61敗2引分 14.5ゲーム差
6位 ヤクルト 46勝66敗2引分 18.5ゲーム差

[パシフィックリーグ]
1位 ソフトバンク 63勝47敗4引分
2位 西武 58勝53敗1引分 5.5ゲーム差
3位 楽天 54勝54敗4引分 8.0ゲーム差
4位 ロッテ 54勝56敗3引分 9.0ゲーム差
5位 日本ハム 53勝55敗5引分 9.0ゲーム差
6位 オリックス 51勝56敗5引分 10.5ゲーム差

 セ・リーグの1位巨人とパ・リーグの1位ソフトバンクは、共に一時期2位チームの激しい追い上げに遇い、特に巨人は2位と0.5ゲーム差まで詰め寄られるギリギリの状況が続きましたが、8月に入って勝ち星が先行するようになり、両チームとも2位チームとの差を広げ、「マジック点灯」が時間の問題となっています。

 両チームは結局のところ「首位に立って以降、その座を明け渡すことなく来ている」ところが共通しています。やはり、総合力が上位なのでしょう。

 また、両チームの勝ち数・負け数は、驚くほど似ています。

 さらに、両リーグの2位チームの勝ち星・負け数も58勝53敗で全く同じです。
 不思議な感じさえする優勝争いとなっているのです。

 両リーグで異なるのは、3位以下のチームの戦い振りでしょう。
 セ・リーグは、3位の広島も巨人と6.5ゲーム差に追い縋っていますが、4位・阪神以下のチームは、やや差を広げられています。
 クライマックスシリーズへの進出3チームが、ほぼ固まっている状況なのです。

 一方のパ・リーグは、3位楽天から6位オリックスまでの差が2.5ゲームと、まだまだ順位の変動が十分に考えられます。3位でクライマックスシリーズに進出する可能性は、どのチームにもあるのです。

 7月には「風雲急を告げ」ていた2019年のペナントレースですが、8月20日時点では、相当に落ち着いた形になりました。

 巨人とソフトバンクが優勝に向けて、2019年シーズンをどのように仕上げていくか、そしてクライマックスシリーズに向けて、どのようにチームの体制を構築して行くのか、、その2チームに待ったをかけるチームが登場するのか、に注目したいと思います。

 アメリカPGAツアー2018~19年シーズンの最終戦、ツアーチャンピオンシップトーナメントbyコカコーラが、8月22日、アメリカ合衆国ジョージア州アトランタ郊外のイーストレイクゴルフクラブを舞台に開幕します。

 例年通りの最終戦ですが、今年からレギュレーションが大きく変わりました。

 プレーオフ第2戦のBMWチャンピオンシップまでのポイントランキング順に「ハンディキャップ」が明示される方式になったのです。
 「衝撃的なルール」だと感じます。

 1年間戦って来て、BMW選手権までのランキング1位はジャスティン・トーマス選手ですが、このトーマス選手はいきなり「10アンダー」から4日間のプレーを開始するのです。
 同様に、ランキング2位のパトリック・キャントレー選手は「8アンダー」から、同3位のブルックス・ケプカ選手は「7アンダー」から、4位のパトリック・リード選手は「6アンダー」から、5位のロリー・マキロイ選手は「5アンダー」から、トーナメントに入るのです。

 そして、ランキング6位から10位の選手は「4アンダー」から、11位から15位の選手(松山英樹選手はここです)は「3アンダー」から、16位から20位の選手は「2アンダー」から、21位から25位は「1アンダー」から、26位から30位はイーブンパーで、初日の1番ティーのティーイングショットに臨むことになります。

 例えば、松山選手とトーマス選手には、最初から「7打差」が付いているというルールです。

 年間王者を決めるという戦いにおいては、360日の成績と最後のトーナメントの成績をどのように「年間成績」に反映させるかという、難しいテーマが常に存在します。
 フェデックスカップとプレーオフ制度が導入された2007年から、様々な取組が行われてきました。

① 観客の分かり易さ

 昨年までのツアー選手権大会では、それまでに積み上げられたポイントに、最終戦の「大きなポイント」が加算されて合計点を出し比較して、年間王者を決めるという方式でした。
 
 そのポイントの配分方法が毎年のように変更されていた印象があります。
 例えば、戦前のポイント上位5名がツアー選手権大会で優勝すれば、他の選手の成績に係わらず年間王者となるが、ポイントが6位以下の選手が優勝した場合には、上位の選手の順位(例えば戦前のポイント1位の選手がツアー選手権で2位に入った場合)によっては、年間王者の行方が分からないといった事態が、発生していたのです。
 実際に、ツアー選手権大会の優勝者と年間王者が別々のプレーヤーという年も、ありました。

 近年は、ツアー選手権大会で付与されるポイントの比重が高くなり、大会優勝者と年間王者が同じ選手というケースが多かったように感じます。

 いずれにしても、ツアー選手権大会の観客の立場からすれば、眼前で行われているプレー・成績と、年間王者との関係を把握することが、とても難しかったことは事実でしょう。

 一方で、BMW選手権大会までに、あるいはプレーオフに入る前までの、11ヵ月間で積み上げてきたポイントが重視されるべき、それこそ「年間王者」であろうという意見、「プレーオフおよび最終戦・ツアー選手権のポイントが大き過ぎる」という見方があったことも事実です。

 また、PGAやフェデックス社の立場からすると、プレーオフシリーズやツアーチャンピオンシップトーナメントに注目が集まるように、プレーオフの3大会、特に最終戦にポイントを重く配したいというニーズがあるのも、無理のないところです。

 2007年以降、毎年のように「このバランス」についての議論が交わされ、様々な形が採用・試行されてきたわけです。

 そして、ついに、「スタート前からハンディキャップ」を付するという、2019年大会の方式が採用されたのです。
 この方式ならば、目の前で行われているプレーのストローク順位がそのまま年間王者を決める競い合いとなりますので、観客には、とても分かり易いのです。

 他方で、「スタートする前からアンダーパーの選手が居る、それも『10打差』といった大差」があるのは、ゴルフ競技には馴染まないのではないか、といった意見も出てくることが予想されます。

 ツアー選手権大会2019は、PGAにとって、世界中のプロゴルフトーナメントにとっても、大きな挑戦なのであろうと感じます。

 とても興味深い取組です。

② プレーヤーにとっても挑戦し甲斐が有る方式ではないか。

 2018年までの方式ですと、例えばポイント30位で出場した選手が年間王者となるためには、まず自身がツアー選手権大会で優勝して、戦前のポイント1位から5位位までの選手が、軒並み25位以下の成績に成らなくてはならないという、あまり起こりそうもない事態が必要であったように記憶しています。(毎年のようにレギュレーションが変わりましたので、古い記憶かもしれません)

 それと比べると、2019年方式は、単純に言えば「10打差を逆転すれば誰にでも優勝のチャンスが有る」のです。
 出場するプレーヤーにとっても、「やりがいがある方式」になっているように思います。

 「10打差」は、4日間のプレーにおいては「1日2.5打」詰めて行けば並ぶことができます。
 世界トップクラスのプレーヤーを相手に、1日2.5打平均で詰めて行くのは、もちろん至難の技ですが、追いかけるプレーヤーが目の前でその差を明確に把握しながら、プレーを行うことができるところは、とても面白いのではないでしょうか。

 2019年大会は、プレーヤーにとっても、新方式の意義が分かる大会なのです。

 新方式による2019年ツアー選手権大会の「年間王者」関連ボーナスは、優勝者が約15億9千万円(1,500万ドル。1ドル=106円換算)、2位が約5億3千万円(500万ドル)、3位が約4億2千万円(400万ドル)と報じられています。桁違い、気が遠くなるような高額です。

 全てのプロゴルファーにとっての「世界最大の夢」が、PGAツアーのフェデックスカップ「年間王者」であることは、間違いないのでしょう。
 もし、最終日・最終ホールで1打を巡る争いとなれば、極めて明確な「超高額な1打=例えば1打10億円のパッティング」が現出することになります。
 
 2019年のツアーチャンピオンシップトーナメントは、例年以上に面白くなりそうです。


[8月20日・準決勝第2試合]
星稜9-0中京学院大中京

 今大会NO.1投手、星稜高チームの奥川投手が先発し、見事な投球を魅せて7回まで中京学院大中京高打線を抑え込みました。
 8回からは寺沢投手に替わり、寺沢投手も8・9回の2イニングをしっかりと抑え、星稜が完封勝ちを収めました。

 星稜打線も、3回戦までの得点力不足から立ち直り、準々決勝に続いて、十分な得点を挙げました。
 3回裏二死からの9番・山瀬選手のタイムリーヒットが、試合を決めた一打でしょう。

 「終盤の逆転」で勝ち上がってきた中京チームも、奥川投手の「超高校級」のピッチングの前に沈黙を余儀なくされ、得点差が付いてからは、やや戦意を失った感もありました。

 やはり、どんなに強力な打線でも、素晴らしい投手が好調な時には、打ち込むのは、本当に容易なことでは無いのでしょう。

 さて、星稜チームは決勝に駒を進めました。

 決勝では「骨太」の強力打線を誇る履正社チームとの一戦です。
 履正社打線は、春の甲子園2019緒戦で奥川投手に完全に抑え込まれた(17三振)経験を踏まえて、鍛え上げてきたとも報じられています。

 今大会NO.1投手・奥川投手と履正社打線の激突は、「鉾と盾」の対決にも観えます。
[8月20日・準決勝第1試合]
履正社7-1明石商

 今大会屈指の好投手・中森投手と強力・履正社打線の対決が注目された試合でしたが、履正社高チームの打力が勝りました。

 ここまで「全てのゲームを1点差」で勝ち抜いてきた明石商高チームとしては、このゲームも接戦に持ち込む必要があった訳ですが、1回表の履正社の攻撃が、明石商の思惑を一気に打ち破った印象です。

 1回表、履正社の1番・桃谷選手がセンターオーバーの三塁打。このゲームの流れに対する、物凄いインパクトでした。
続く2番・池田選手のレフトへのタイムリーヒットで、あっという間に先制します。
 4番の井上選手がヒットで続き、5番・内倉選手がライトへのツーベースで2-0とリードを広げます。そして6番・西川選手がレフト前タイムリーヒットを放って、履正社は4-0とリードしたのです。

 150km/hを超えるストレートを擁して、連打を打つのはなかなか難しいと言われていた中森投手が「落ち着く暇」を与えない、一気の攻めでした。

 この「4点」で履正社チームはゲームを支配した、のでしょう。

 履正社先発の岩崎投手は、1回裏、明石商1番の来田選手にホームランを許しましたが、結局この1失点で完投しました。
 準々決勝・関東一チームとのゲームの清水投手といい、履正社には「完投できる」、それも甲子園大会の準々決勝・準決勝という「重いゲーム」を投げ切る力の有る投手が複数居るというのは、凄いことだと思います。

 打線に話を戻します。
 準決勝までの履正社チームの勝ち上がりを観ると、緒戦が11-6、第2戦が7-3、第3戦が9-4、準々決勝が7-3、準決勝が7-1と、「余裕を持って勝利するに必要十分な得点」を挙げているというか、それだけの得点しか挙げていない、ように感じます。
 別の言い方をすれば「無駄な点は取らない」ということなのかもしれません。
 まだ、「余力」さえ感じるのです。

 スイングの鋭さ、打球の速さ、どれを取っても履正社チームの打線は「骨太」です。

 春の大会ベスト4という、甲子園のマウンド経験も十分な好投手、中森投手でも抑えられませんでした。

 2019年夏の甲子園の履正社打線を抑え込むのは、本当に容易なことでは無いのでしょう。

[BMW選手権・8月15日~18日・メダイナC.C.(イリノイ州)]
1位 ジャスティン・トーマス選手 25アンダーパー
2位 パトリック・カントレー選手 22アンダー
3位 松山英樹選手 20アンダー
4位 トニー・フィナウ選手 18アンダー
5位 ジョン・ラーム選手 16アンダー
5位タイ ブラント・スネデカー選手 16アンダー

 松山英樹選手が、今季のプレーオフ第2戦・BMW選手権大会で3位の好成績を収め、8月22日~25日にかけて開催される、今季PGAツアー最終戦・ツアー選手権大会の出場権を得ました。

 BMW選手権に、フェデックスポイントランキング33位で臨んだ松山選手は、この大会で好成績を収めない限り、ポイント上位30選手しか出場できないツアー選手権には進めないところでした。

 「正念場」のトーナメントでしたが、松山選手は2日目に新コースレコードの「63」を叩き出して首位に立つと、最終の4日目も63打でラウンドして、3位に食い込みました。
 この好成績でポイントを積み上げ、ランキングも15位として、堂々と最終戦の出場権を得たのです。

 毎年書きますが、このツアー選手権大会に出場する「30名のゴルファー」が、現在の世界のトップ30なのです。
 その大会に、松山選手は「6年連続」で出場することになります。

 2019年のツアー選手権出場選手で、6年連続以上に連続で出場しているのは、ダスティン・ジョンソン選手(11年連続)とパトリック・リード選手(6年連続)と松山選手の3名だけです。
 松山選手の「6年連続の価値」がいかに重いか、お分かりいただける事実でしょう。
 松山選手は、6年間に渡って「世界トップ30の地位」を維持していることになります。

 2019年のツアー選手権には、タイガー・ウッズ選手も、フィル・ミケルソン選手も、ジョーダン・スピース選手も、ジェイソン・デイ選手も、参加できません。
 ポイント30位以内に入ることができなかったのです。
 毎期のPGAツアー最終戦であるツアーチャンピオンシップトーナメントに出場したかどうか、というのは直近1年間の「PGAツアーにおける成績」を如実に表しているのです。

 調子を上げてきている、我らが松山英樹選手のツアー選手権2019における大活躍が、期待されます。

[8月18日・準々決勝第2試合]
中京学院大中京6-3作新学院

 終盤の逆転劇で勝ち進んでいる中京高チームが、この試合でも7回・8回に集中打を魅せて、見事な逆転勝利を掴みました。

 2-3と1点差に迫った中京は、8回裏4番・藤田選手、5番・小田選手、6番・不後選手が四球を選び、無死満塁のチャンスを掴みました。
 作新学院高チームとしては、藤田選手に四球を与えた、先発・林投手を三宅投手に交替しての連続四球は、残念なことでしょう。とはいえ、林投手には疲労の色が濃かったので、止むを得なかったと感じます。

 打席には、中京チームのマウンドを守る元選手が立ちました。
 そして、元選手がレフトポール際に満塁ホームランを放ったのです。
 
 事実は小説よりも奇なり、と言いますが、本当に劇的なホームランでした。

 それにしても、2回戦の北照高チームとの試合の7回裏一挙4点、3回戦・東海大相模高チームとの試合の7回表一挙7点、そしてこのゲームの7・8回の6点と、中京チームの終盤の得点力は本物ということでしょう。
 「東の横綱」とも言われた東海大相模をねじ伏せたゲームも、決してフロックでは無いことを証明してくれました。

 また、中京チームのこのゲームの陰の立役者が「投手陣」であったことも、間違いないところでしょう。
 不後・元・赤塚・元と繋いで、強打の作新打戦を3点に抑え込んだのです。

 3回戦で18点を叩き出している作新打戦は、勢いに乗せれば「何点でも取る」タイプですから、初回に4番の石井選手に3ランホームランが飛び出した時には、「攻め捲る野球」が再び観られるかと感じましたが、不後投手はその後の作新の攻撃を丁寧に捌きました。
 そして6回を終っても追加点が取れない作新学院チームに、やや「焦り」が生じたとしても不思議ではありません。
 一方で、今大会を投げ抜いてきていた林投手の球威が落ちて来ていた=疲労が蓄積されていたのです。

 この状況で、「終盤の中京」が牙を剥いたことになるのでしょう。

 中京学院大中京は、今大会最大の躍進チームとなりました。
 準決勝でも、良いゲームを魅せていただけることでしょう。

[8月17日・第2試合]
星稜4-1智弁和歌山(延長14回タイブレーク)

 好ゲームでした。

 両チームの投手が頑張り、試合は1-1のまま延長に入りました。
 同点のまま延長12回を終って、今大会初めてのタイブレークに突入したのです。

 タイブレークの13回表裏、14回表裏の両チームの攻撃では、無死1・2塁からランナーを進めることが出来ませんでした。
 当然ながら「送りバント」戦法が使われるわけですが、4度のトライで4度共、セカンドランナーがサードで刺されました。
 やはり、まだタイブレークにおける「攻撃側のノウハウ」が出来上がっていないという印象。一方、守備側は、特に智弁和歌山高チームに顕著に観られた、1塁手と3塁手の猛ダッシュが効果的でした。この守備に対する攻撃側の戦法のバリエーションが少ないのです。

 試合は、延長14回裏、1死1・2塁から福本選手が左中間スタンドに3ランホームランを叩き込み、サヨナラ勝ちを収めました。打った瞬間、外野手の頭上を超えることが分かる素晴らしい打球でしたから、星稜高チームの勝利は観えましたが、その打球がフェンスをも超えたのです。
 劇的な結末でした。

 戦前の予想通り、星稜・奥川投手VS智弁和歌山打線という展開となりましたが、奥川投手は好調なピッチングを続けました。6連続を含めて、次々と三振を奪い、智弁打線に付け入る隙を与えませんでした。

 しかし、こういう超高校級の投手を擁するチームに有りがちな「得点力不足」が、星稜チームにもあるのです。
 今大会の緒戦も1-0・奥川投手完投という、何が起こるか分からない甲子園大会においては「薄氷を踏むような勝利」でした。

 このゲームでも、奥川投手に2点を取ってあげることが出来れば、ある意味では「楽勝」出来る程に、奥川投手は好調だったのですが、星稜打線は4回裏に1点を取ることしか出来ませんでした。

 甲子園大会においては、1点では勝利は覚束ないのです。
 
 6回表、智弁和歌山打線がワンチャンスをものにして同点としました。
 奥川投手のストレートをライトに運んだ西川選手の打撃は見事でしたし、智弁和歌山チームの「意地」が感じられるタイムリーでした。

 星稜チームは、その後もチャンスを創りますが得点することが出来ず、奥川投手は強打の智弁和歌山チームを、僅か3安打に抑え込みました。

 7回の攻防の頃から奥川投手から笑顔が消えました。

 おそらく、この頃から右足ふくらはぎの状態が良くなかったのであろうと思います。
 9回頃の奥川投手には「疲労」の色が観えましたので、試合の帰趨は全く分からない状況になったと感じました。

 智弁和歌山チームの小林・矢田・池田の3投手も懸命の投球を続け、9安打を浴びながらも星稜打線を1点に押さえ込みました。
 素晴らしい守備であったと思います。

 11回、奥川投手の脚の変調は誰の眼にも明らかでした。
 水を大量に飲み、アミノバイタルでしょうか、粉状のものも補給しました。
 そして12回のマウントに向かいました。
 そして「回復していた」ように観えました。奥川投手にひとつのノウハウが積み上がった瞬間であったかもしれません。

 タイブレークに入ってからは、試合はどちらのチームに傾いても不思議は有りませんでしたが、14回裏に星稜チームの10安打目・福本選手のホームランが飛びだしたのです。

 果てしなく続くかに観えたタイブレークが幕を閉じました。

[8月13日・第4試合]
敦賀気比19-3国学院久我山

 敦賀気比高チームの猛打が爆発し、22安打を放って19点を挙げ圧勝しました。

 驚くような「ビッグイニング」が有った訳では無く、初回3点、2回3点、3回2点、5回2点、7回4点、9回5点と、毎回のように得点を重ねた打線は、まさに「どこからでも点が取れる」チームであることを証明してみせた形でしょう。

 チームが「攻め続けた」ゲームにおいて、3番、一塁手の杉田翔太郎選手が大記録を達成しました。
 1回にライト前ヒットを打っていた杉田選手は、2回ライトに2塁打、3回センターにヒット、5回にライトに三塁打、そして9回表の打席を迎えたのです。既に4安打を重ねていた杉田選手は、ここでライトに2ランホームランを放ったのです。
 単打→二塁打→(単打)→三塁打→本塁打の5安打という、見事なサイクルヒットでした。
 101回の大会史上6人目の快挙です。

 杉田選手は、9回の打席で「ホームランを狙って」打ったのでしょうか。

 チームが大量リードしていましたから、狙って行きやすい環境ではありましたが、ホームランというのは、どんな状況であっても、狙って打てるものでは無いでしょうから、あの瞬間、杉田選手に「野球の神様が舞い降りていた」のかもしれません。

 さて、3回戦・8月17日の仙台育英戦の初回、後頭部に死球を受けた杉田選手は、病院に運ばれました。
 検査の結果、幸い異常は無く、試合の途中でベンチに戻りましたが、ゲームには戻れませんでした。

 敦賀気比チームは接戦の末、敗れました。

 杉田選手の退場が、ゲーム展開にどのような影響を与えたのかは分かりませんが、絶好調だった杉田選手にとっては、こうした形で甲子園の大舞台を去るのは、本当に残念なことだったのでしょう。

[8月14日・神宮球場]
ヤクルト15-2 DeNA

 ヤクルトスワローズがDeNAベイスターズをスイープしたゲームで、山田哲人選手が今季の30号ホームランを放ちました。

 これで、ユーティリティプレーヤーの勲章とも呼ばれる「30・30」(同一シーズン、打率3割、本塁打30本、盗塁30個)の、自身4度目のクリアに向けて、本塁打部門をクリアしたのです。
 同日現在で、盗塁は25個、打率は.281といずれも射程に入っていますので、今後の活躍が期待されます。

 山田哲人選手が初めて「30・30」を達成したのは、2015年シーズンでした。
 この時は、打率.329、38本塁打、34盗塁でした。
 2度目は2016年シーズン。
 この時は、打率.304、38本塁打、30盗塁。
 3度目は、2018年シーズン。
 この時は、打率.315、34本塁打、33盗塁でした。
 (ちなみにこの3シーズンは、OPSも1.027、1.032、1.014と「1」をクリアしています。OPS「1」越えは、MLBにおいても、各シーズン各リーグに0~3人位しかいないハイレベルな数値です)

 過去の3度も、ギリギリでは無く、高い水準のクリアだと思いますが、2019年シーズンもとても良いペースでしょう。
 気の早いメディアでは「40・40」(40本塁打・40盗塁)の可能性もあると報じられています。「40・40」となれば、日本プロ野球史上初のことです。

 加えて、「4度目の30・30」は、MLBにおいても例が有りません。

 私達は、凄いプレーヤーをリアルタイムに観る幸運に恵まれているのでしょう。
[8月12日・神宮球場]
ヤクルト5-4DeNA

 9回裏、ノーアウト1塁から、村上宗隆選手のサヨナラツーランホームランが飛び出し、スワローズがサヨナラ勝ちを収めました。
 バックスクリーンへの豪快な一打でした。

 5月11日の対巨人戦で「10号」本塁打を放ち、高卒2年目のプレーヤーとしては史上6人目の快挙として注目を集めた村上選手ですが、その後も活躍を続け、ついに「サヨナラホームラン」をも物にしたのです。

 19歳6ヵ月でのサヨナラ弾は、日本プロ野球の最年少記録です。

 更に、この2ランで今季の通算打点を78とし、10歳代のプレーヤーとしては1986年の清原和博選手(高卒1年目)の記録にも並びました。まだまだ試合を残していますから、高卒2年以内の最高記録、清原選手2年目の83打点も射程に入ったと言えるのでしょう。

 松井秀喜選手や大谷翔平選手といった、高卒2年目の二桁本塁打記録に名前を刻んでいるプレーヤーのことや、あの清原和博選手の打点記録に並ぶとなれば、いやがおうにも、村上選手への期待、「大選手誕生への期待」が高まるのは、自然なことでしょう。

 村上宗隆選手は、熊本県出身の19歳。身長188cm・体重97kgと報じられています。
 守備位置は一塁手・三塁手ということですから、大型内野手です。
 2017年のドラフト会議で、ヤクルトスワローズと読売ジャイアンツ、楽天ゴールデンイーグルスが競合し、抽選の結果ヤクルトが交渉権を獲得し、入団しました。

 背番号「55」の左バッター、松井秀喜選手と同じです。

 日本プロ野球界の未来を背負う、「新」ゴジラの登場なのでしょう。

 台風10号の影響で、3回戦の初日が予定されていた8月15日の試合が翌日に順延となりました。
 ベスト16の対戦となる3回戦が行われる前に「1日の休み」が入るというのは、なかなか無いことですので、改めてカードを見て行く時間が出来ました。

[8月16日]
第一試合 岡山学芸館VS作新学院
第二試合 東海大相模VS中京学院大中京
第三試合 明石商VS宇部鴻城
第四試合 海星VS八戸学院光星

[8月17日]
第一試合 高岡商VS履正社
第二試合 星稜VS智弁和歌山
第三試合 敦賀気比VS仙台育英
第四試合 鶴岡東VS関東一

 素晴らしいカードが並んでいます。

 まず目に付くのは、星稜VS智弁和歌山でしょう。
 奥川投手を中心として、攻守のバランスが良い星稜チームと、伝統的な打線の爆発力で勝ち進む智弁和歌山の、優勝候補同士の一戦です。
 俗な言い方で恐縮ですが、奥川投手と智弁打線の激突が、とても楽しみです。

 続いては、敦賀気比VS仙台育英でしょうか。
 共に「集中打」が特徴の両チームの一戦は、先制点が大きくものを言いそうです。
 「2点以上の先制点」を挙げたチームが、ゲームをコントロールすることになりそうです。

 明石商VS宇部鴻城も注目されます。
 中森投手を中心とした、明石商チームの堅実な守備力は、相当にレベルが高いと感じます。あの花咲徳栄チームの強力打線を、3点に抑え込んだ緒戦の戦い振りは見事でした。
 春の甲子園でも大活躍しましたが、このゲームも勝つようなら、優勝候補に名乗りを上げることになるでしょう。

 高岡商と鶴岡東の戦いも注目されます。
 履正社と関東一という大阪と東京のチームを相手にすることとなりましたが、「雪国チーム」の力を示していただきたいと思います。
 両チームとも伸び伸びと持ち味を発揮していますので、期待十分です。

 夏の甲子園大会は、3回戦から一気に決勝に進む印象が有ります。
 まさに「佳境」なのです。

 好ゲームが多い第101回大会ですから、眼の離せない試合が続くことでしょう。

 第101回大会は折り返しを過ぎ、3回戦の試合を前にしていますが、今大会では守備の際に「足がつる」、それも「ふくらはぎの痙攣」という症状が、数多く発生しているように観えます。

 守備プレーの後に、選手が動けなくなってしまったり、最初は「大丈夫」という様子なのですが、やはり無理で、他者の補助を受けながらベンチに下がったりします。
 片脚では無く、両脚が痙攣しているケースも有るようです。

 とても暑い環境下でのプレーですから、こうした症状が発生するのも無理は無い訳ですが、それにしても今大会は多いと感じます。

 また、不思議なことに1塁手、2塁手に多いようにも見えます。
 外野手や、遊撃手、3塁手、バッテリーにおいては、こうした症状はあまり見られないのです。

 内野の右半分で数多く発生するというのは、何か理由が有るのでしょうか。

 例えば、日差しの角度の関係で、特定の時間帯に甲子園球場の1・2塁手の辺りが他のポジションより暑くなるとか・・・。
 そこのところは、分かりません。

 加えて、ひょっとすると「プレーのパフォーマンスを上げる為に、極力水分は摂取しない」という考え方が、一部のプレーヤーにはあるのかもしれません。
 酷暑の中のプレーにおいては、この考え方は採用できないのでしょう。

 いずれにしても、中心選手が「脚の痙攣(なかなか治らない)」で交替するとなれば、チームにとって大きな戦力ダウンに繋がりますし、プレーヤー個人としても、せっかくの大舞台をそうした形で去るというのは、残念至極でしょう。

 こうした「痙攣」は、水分の摂取量が不足している場合に発生するとも言われますから、ゲーム中、選手は十分に水分を補給する必要があるのかもしれません。

 多くのチームでは、ゲームに適した水分補給の判断は個々の選手に委ねられていると思いますが、これだけ多くの事例が発生すると、チームスタッフとしても注意する必要がありそうです。

 やはり、甲子園大会で勝ち上がって行くのは、大変なことなのです。

 8月9日にかけて、神奈川県江の島ヨットハーバーで開催された、2019年のセーリング470級世界選手権大会・女子で、日本の吉田愛・吉岡美帆のペアが2位になりました。
 2018年大会の優勝に続いての好成績です。
 この好成績によって、吉田・吉岡ペアは東京オリンピック2020日本代表に内定しました。
 セーリング競技の内定第一号です。

 安定感十分の素晴らしいプレーでした。
 8月9日の最終レース・第12レースは、ルール通り、前日までの成績上位10組によって争われました。
 このレースで吉田・吉岡組は8位となって、全12レースの合計で65点として、2位に食い込んだのです。
 おそらくは、最終レースの8位は吉田・吉岡組にとっては「レース前の狙い」よりは悪い順位だったのであろうと感じますが、それでもキッチリと2位を確保するところが、見事です。
 「五輪内定の確保」の為に種々のリスクを回避し、他チームの順位・動きを十分に計算した上でのセーリングだったのではないでしょうか。

 470級は「日本の伝統種目」です。

 1996年のアトランタ・オリンピックで女子の重・木下組が銀メダルを獲得し、2004年のアテネオリンピックで男子の関・轟組が銅メダルを獲得しているのです。

 ヨット競技では、どうしても体格・パワー面で海外の選手に劣る日本選手ですが、470級は「艇の大きさ(全長4m70cm)」が日本選手に向いていると言われています。小柄で体重が少ない日本選手に向いた種目なのでしょう。

 ペアを組んで7年目となる吉田・吉岡組のチームとしての完成度は、とても高いと感じます。

 東京オリンピック2020における大活躍が、大いに期待されるところでしょう。

[8月11日・第2試合]
東海大相模6-1近江

 東西の横綱対決として、緒戦屈指の好カードと言われたゲームは、ソツの無いプレーを展開した東海大相模高チームが快勝しました。
 
 4回表、四球とエラーで先制、5回表追加点、6回表に3点を加えて5-0とリードしました。
 近江高チームにとっては、自慢の堅守が綻び、エラーを重ねたことが痛かったのですけれども、そのエラーを最大限に活かした東海大相模チームのプレー、特に「走塁」が見事でした。

 6回表には、「見たことが無い」プレーが現出しました。
 東海大相模2番・井上選手が2塁ゴロエラーで出塁、3番・西川選手が送りバント、これが後方への小フライとなり、近江の有馬捕手がダイビングキャッチ。
 典型的な「送りバントの失敗プレー」でした。
 送りバントにトライする時に、最もやってはいけないプレーのひとつですし、有馬捕手の闘志溢れるプレーも素晴らしいものでした。

 ところが、1塁ランナーの井上選手がタッチアップから2塁ベースに走ったのです。
 フライ捕球後の有馬捕手も立ち上がり、これに気が付いて、2塁に矢のような送球。
 しかし井上選手は巧みなスライディングで2塁を陥れました。

 一瞬何が起こったのか、分かりませんでした。
 東海大相模としては、完全な失敗プレーだった筈ですが、結果として「ランナーは2塁に居る」のですから、ランナーを2塁に進めることについては成功しています。
 「送りバントが成功した」のと同じ結果なのです。

 反芻してみると、ルール通りのプレーです。

 東海大相模の井上選手の極めて冷静なプレー、有馬捕手のプレーを良く観て、「立ち上がって送球」するのに要する時間と、自分が2塁に到達するまでにかかる時間を瞬時に判断し、果敢に走ったのです。
 何という素晴らしいプレーでしょう。
 ゲームに集中し、小フライが上り、捕手が飛び込み、捕球した瞬間にスタートを切ったのです。

 長く野球を観てきましたが、「キャッチャーフライでタッチアップから次の塁を取ったプレー」は、初めて観ました。
 例えば、高校野球の地方大会のゲームに数多く足を運んでいる方なら、見たことが有るプレーなのかもしれませんが、甲子園大会の、それも東西の横綱対決と言われるようなハイレベルなゲームで、こうしたプレーが現出するのですから、野球というのは奥が深いスポーツだと改めて感じます。

 このプレーの後、近江チームにエラーが生れて、井上選手は生還しました。
 あの素晴らしいタッチアップが生きたのです。

 このプレーに代表されるように、今大会の東海大相模は、強打と共に好走塁をも具備しているチームです。
 その攻撃力は、大会屈指のものでしょう。

 やはり、優勝候補なのです。

[8月11日・第1試合]
作新学院5-3筑陽学園(延長10回)

 作新・林投手、筑陽・西舘投手の投げ合いとなった試合でしたが、終始試合をリードした作新学院高チームが押し切りました。

 筑陽学園高チームが9回裏に粘りを魅せて追いつき、ゲームは延長戦に入りました。

 10回表、作新・先頭の福田選手がヒットで出塁、いきなり走りました。
 筑陽の捕手、強肩の進藤(しんとう)選手も良い送球をしましたが、間一髪セーフ。
 ノーアウトランナー2塁となって、さすがにここは送りバントかと思いましたが、作新・小針監督のサインはヒットエンドラン。
 ここで2番・松尾選手は空振りの三振。
 しかし、福田選手は猛然と3塁ベースに走り、進藤捕手も素早く送球しましたが、こちらも「間一髪」セーフでした。

 この後、作新は、3番・中島選手、5番・横山選手がタイムリーヒットを放ち、2点を勝ち越して、勝ち切りました。

 結果として、「10回表の福田選手による2盗・3盗」が勝利のポイントとなった形ですが、さすがに「超強気」の作新野球でしょう。
 本当に驚かされました。

 長い甲子園大会の歴史において、延長戦で2盗・3盗が決まったシーンがあったのでしょうか。

 この「超強気」な作新野球の3回戦が、本当に楽しみです。

[8月10日・第3試合]
岡山学芸館6-5広島商

 夏の甲子園大会で広島商業高チームのバントが上手い、と書くと、「何を当たり前のことを」とお叱りを受けそうですが、15年振りの舞台でもやはり「伝統のバント」は見事でした。

 2回表の犠打とセーフティスクイズは、1度のトライでしっかりと決めて、ライン沿いにキッチリと転がしました。

 20世紀の夏の甲子園大会においては「広商野球・戦法」という固有名詞が付くほどのプレーの一翼を担っていたのが「バントプレー」でした(広島商は6度の全国制覇)から、「広島商チームのバントが上手い」というのは、大袈裟に言えば「公理」のようなものなのかもしれません。

 池田高校やPL学園といったチームが登場し、1.点を積み上げて行く野球では無く、豪快に大量得点を挙げて行くという野球に、甲子園の野球が変化してきた中で、やはり「巧いバント」をベースとした野球を披露している広島商チームは、素晴らしいと思います。

 この試合で魅せたバントの「美しさ」には、「伝統」も感じられました。
 受け継がれている独特の、そして秘中のノウハウがあるのかもしれません。(いつも書くことですが、本当に大切な情報は、何時の時代も公開されていないのです)

 野球というスポーツが「本塁を陥れる回数」を競うものである以上、チャンスをものにする確率を上げて行くことが大切なことは、戦法が変化しようと不変ですから、バントプレーの重要性は、20世紀も21世紀も全く同じでしょう。

 この試合は、3-5とリードを許していた岡山学芸館高校チームが、8回裏に広島商の守備の乱れをついて一気に逆転しました。6番岩淵選手のレフトオーバーの2塁打は見事でした。

 まさに「熱戦」、好ゲームを魅せていただきました。

[8月9日・第3試合]
習志野5-4沖縄尚学(延長10回)

 習志野高校がとても難しい試合、勝つことが困難な試合を勝ち切りました。
 習志野チームの「伝統の粘り」を魅せていただいたと感じます。

 2回表と4回表に犠打を交えた攻撃で2点をリードした習志野ですが、4回裏沖縄尚学高校は5番崔選手の三塁打などで3点を挙げて逆転しました。
 5回表習志野は、再び犠打を交えて得点し3-3の同点したのです。
 何か「1点1点をコツコツと積み上げる」習志野に対して、「豪快」な沖縄尚学という感じでした。

 そして6回裏、沖縄尚学は1死満塁から、スクイズを決めて4-3とリードしました。

 その後、7回・8回と習志野の攻撃は沖縄尚学・永山投手に抑え込まれ、9回表を迎えました。試合の流れは沖縄尚学にあったのです。
 
 9回表習志野の攻撃は、1死ランナー無しから8番の山内選手がライト前ヒットで出塁。
 続く9番飯塚選手のショートゴロで「万事休し」たかに観えましたが、これがエラーを呼び、1死1・3塁のチャンスとなりました。このエラーは大きなエラーでしたが、「接戦」が生んだエラーだったのでしょう。
 ここで1番の角田選手がレフト前タイムリーヒットで、4-4の同点となりました。
 「習志野らしい」と感じました。
 容易には負けない野球が持ち味なのです。

 9回裏、6回からリリーフした飯塚投手が沖縄尚学の攻撃を「3者連続三振」に切って取りました。
 この好投で、試合の流れが習志野に傾いたのでしょう。
 10回表、1死2塁から6番の和田選手がセンターオーバーの2塁打を放ち、習志野チームが5-4と逆転しました。

 10回裏も飯塚投手の好投が続き、習志野が押し切りました。

 こうした形の勝利は、なかなか出来るものでは無いと思います。
 「1点ずつを積み上げての5得点」というのも、21世紀の甲子園大会では滅多に観られないものですし、9回表の同点劇というのも、とても難しいものでしょう。

 春の甲子園2019の準優勝から、さらに力を付けているように観える習志野高校チームの、今後のプレーが本当に楽しみです。

[8月9日・東京ドーム]
読売10-9ヤクルト(延長10回)

 ジャイアンツが逆転劇を演じました。

 初回3点、2回1点、3回2点、4回1点とスワローズが毎回得点で7-0とリードしました。点の取られ方としては「最悪」に近い形ですから、ヤクルトの勝利が濃厚な展開です。

 さらに4回裏にジャイアンツが坂本選手のホームランで1点を返した後の5回表、スワローズも1点を加えました。8-1としたのです。ヤクルトの優位は盤石に見えました。

 しかし、ここから巨人軍の反撃が始まったのです。
 5回裏に3点を返し4-8、6回には岡本選手のホームランで5-8と追い上げます。

 ヤクルトが8回表に1点を追加して9-5として逃げ切り体勢に入ります。
 その裏、岡本選手に2打席連発の3ランホームランが生れ、ついに9-9の同点としたのです。
 この3ランは、この試合のポイントとなるプレーでした。

 延長10回裏、亀井選手の犠牲フライが飛び出して、ジャイアンツがサヨナラ勝ちを収めました。

 一時は2位チームに10ゲーム以上の差をつけ「独走」に観えたジャイアンツでしたが、7月から失速し、8月に入ってはDeNAや広島と1ゲーム前後の差で競り合いを続けていますから、この勝利の価値はとても大きいものでしょう。

 特に、主砲・岡本選手に復活の兆しが見えたことが、頼もしいところです。

 セントラルリーグの首位争いは、ますます熱くなっています。

[8月8日・第3試合]
国学院久我山7-5前橋育英

 国学院久我山高校チームが、7回表2死からの集中打で3点を挙げて試合を逆転し、そのまま押し切りました。
 春夏合わせて6度目の甲子園で、初勝利を挙げたのです。

 この試合は、前橋育英高校チームが先行し、国学院久我山が追いかける展開となりました。
 6回を終えて前橋育英が5-3とリードしました。
 甲子園大会では「試合巧者」の感が有る前橋育英が、優位に試合を進めていたのです。

 7回表も2アウトランナー無し。
 前橋育英の先発・梶塚投手の投球が冴えていました。
 しかし、ここから国学院久我山の反撃が始まったのです。

 2番・岡田選手がライト前ヒットで出塁。
 続く3番・神山選手がセンター前に2塁打を放って岡田選手が生還し、4-5の1点差。
 4番・宮崎選手がセンター前ヒットで神山選手が生還し、5-5の同点。
 5番・高下選手がセンター前ヒットで宮崎選手が生還して、ついに6-5と逆転したのです。
 センター方向に打球を揃えた、見事な攻撃でした。

 1981年の夏の甲子園に初出場した国学院久我山チームは、1985年の春の甲子園、1991年の夏の甲子園、2011年の春の甲子園と、甲子園出場を重ねましたが、残念ながら緒戦を突破することができませんでした。
 「不思議なほどに」勝てなかったのです。

 しかし、2019年の夏に、その壁をついに破りました。

 進学校ということもあってか、国学院久我山高校では野球部の練習も「1日3時間くらい」と報じられています。
 専用のグラウンドも持っていない中で、29歳の尾崎直輝監督の指導にも注目が集まっているのです。
 国学院久我山チームは、「高校野球新時代」を象徴するチームのひとつなのかもしれません。

 今大会の今後の戦い振りが、本当に楽しみです。

 8月に入りましたから、サッカーのヨーロッパ各国のリーグ戦開幕が迫っています。
 所謂、4大リーグについて見て行きましょう。

 最初に開幕するのは、イングランド・プレミアリーグ(第28回)です。
 2019年8月10日に開幕し、2020年5月17日に閉幕します。
 全38節の戦いです。

 続いて開幕するのは、ドイツ・ブンデスリーガ(第57回)です。
 2019年8月16日に開幕し、2020年5月16日閉幕。
 全34節の戦いです。

 続いて開幕するのは、スペイン・リーガエスパニョーラ(第88回)です。
 2019年8月18日に開幕し、2020年5月24日閉幕。
 全38節の戦いです。

 最後に開幕するのが、イタリア・セリエA(第88回)です。
 2019年8月19日に開幕し、2020年5月26日に閉幕します。
 全38節の戦いです。

 プレミアリーグでは、フランク・ランパード氏がチェルシーの監督に就任しました。
 イングランドサッカー史上屈指のプレーヤーであったランパード新監督の采配が注目されるところです。

 リーガエスパニョーラでは、2018~19年シーズンの途中からレアルマドリードの監督に復帰したジネディーヌ・ジダン氏の活躍が期待されます。

 4大リーグでは、いずれも「同一チームが連覇中」です。
① プレミアリーグ マンチェスター・シティが2連覇中
② ブンデスリーガ バイエルン・ミュンヘンが7連覇中
③ リーガエスパニョーラ バルセロナが2連覇中
④ セリエA ユベントスが8連覇中

 シティとバルセロナは「2連覇」ですし、強力なライバルチームが存在しますので、2019~20年シーズンも熾烈な争いが予想されますが、バイエルンとユベントスについては、共にリーグ最高記録の「7連覇」と「8連覇」を継続しています。
 余計なお世話?と言われそうですが、同じチームばかりが優勝を続けていると、リーグ全体の人気に影響が有るのではないか、と心配してしまいます。

 もちろん、歴史と伝統を誇るブンデスリーガとセリエAですから、心配はないのでしょうが、それにしてもバルセロナとユーベが強すぎるというか、他のチームの奮起が待望されていることは間違いないでしょう。
 
 2020年5月、UEFA-EURO2020の開幕を6月12日に控えて、4大リーグはどんな結末を迎えているのでしょうか。

 そしてユーロが7月12日に幕を閉じると、東京オリンピック2020が7月24日に開幕するのです。

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