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 MGC2019のスタートラインに男子出場30選手が並んだ時、ピンクのシューズが目立ちました。
 ほとんどの選手が同じピンク色のシューズを履いていたように観えました。

 レース後の報道では、30選手中16選手が同じシューズを使用していたのだそうです。

 もっと使用比率が高いように観えました。80%位のランナーがピンク色のシューズを履いていたように観えましたが、それは勘違いだったのですが、「それ程に目立つ靴」だったことも間違いないのでしょう。

 そのシューズは、ナイキ社製の厚底ランニングシューズ「ズームX ヴェイパーフライNEXT%」なのだそうです。
 大迫傑選手が2018年に現在の日本記録を叩きだした時に履いていたシューズの改良版とのことで、史上最速のランニングシューズと呼ばれているそうです。

 「厚底」がランナーの脚の負担を軽減する効果が有るのでしょう。東京オリンピック2020に向けて、ナイキ社を始めとして、アディダス社、プーマ社、ミズノ社、アシックス社等々のメーカーによる、「より速いシューズ」の開発競争も激化の一途を辿ることでしょう。

 それにしても、数年前までは「なるべく薄い底で裸足に近い感覚」のシューズが求められていたように記憶していますから、この変化は急速なものでしょう。
 もちろん、この変化は「走り方の変化」にも繋がっていくことでしょう。

 スポーツ競技における「道具の変化・進化」は止まることが無いように観えます。

 テニスにおいて、木製ラケットからグラスファイバーラケットやスチールラケット、そして「厚ラケ」が登場した時には、テニスのプレー自体が大きく変化しました。
 現在でも、ラケットの進化は続いています。

 ゴルフ競技でも、クラブやボールの進化は続いています。かつては、身長190cm位のサイズが無いとビッグトーナメントでは好成績を残せない時期が有ったように思います。大きなプレーヤーは「スイングアークも大きい」ので、距離が出るのは道理です。圧倒的な飛距離がゴルフにとってとても大きなアドバンテージであることも、自明でしょう。
 ところが現在では、身長175cm前後のプレーヤーでも、平均飛距離で300ヤードを超えるビッグショットを具備するプレーヤーが続出しています。高性能のクラブが、こうしたことを可能にしているのでしょう。

 ランニングシューズの進化は、まだ始まったばかりに観えます。
 東京オリンピック2020に向けて、大進歩することは間違いないでしょうし、これまでの常識・定説を大きく変える「革新的な発見」が生れる可能性も十分にあると考えています。

 また、こうした「革新」が是非生まれて欲しいとも思っているのです。
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[9月28日・小笠山総合運動公園エコパスタジアム]
日本19-12アイルランド

 ファンタスティックなゲームでした。

 日本チームは、狙い通りのプレーを展開し、現在の実力を100%、いや120%発揮して「会心」のゲームを披露してくれました。

 こんなに素晴らしい試合を、自国開催のワールドカップで魅せていただいた選手の皆さん、ベンチスタッフの皆さんに、心から感謝申し上げます。

 後半試合時間残り5分間は、泣きながらの観戦でした。

 さて、決勝トーナメント進出の「形」は整いました。

 あとは仕上げです。

 日本代表チームの健闘を祈ります。

 9月15日、元阪神タイガースの投手、ジーン・バッキー氏が死去したと報じられました。

 9月10日に腹部の動脈瘤の手術を受けましたが、術後の経過が悪く、14日に脳卒中を併発したとのこと。82歳でした。

 1960年代、バッキー投手は間違いなく阪神タイガースのエースでした。

 1962年(昭和37年)に日本プロ野球にデビューすると、63年からは先発ローテーションに加わり、64年には353と1/3イニングを投げ29勝9敗、防御率1.89、奪三振200という素晴らしい成績を残し、外国人投手として史上初の沢村賞に輝きました。
 文句の付けようのない成績だったのです。

 この年、阪神タイガースはセントラルリーグで優勝していますが、バッキー投手と村山実投手の二枚看板が、強力なエンジンでした。

 バッキー投手と言えば思い出すことがもうひとつ。

 1968年9月18日の対巨人ダブルヘッダーの第2試合。
 初回に王貞治選手にデッドボールを与えたバッキー投手は、4回の第2打席にも「危険な球」を2球続けました。
 王選手*が怒ってバッキー投手のもとに向かい、両軍入り乱れての大乱闘となったのです。(*温厚な王選手としては珍しい行動でした。余程、腹に据えかねたのでしょう)

 この乱闘は、バッキー投手と巨人・荒川コーチの退場で一応収まりましたが、バッキー投手は荒川コーチを殴った際に右手親指を骨折してしまいました。

 試合が再開されましたけれども、バッキー投手に代わって登板した権藤正利投手が、王選手の後頭部にデッドボール。(王選手は、その場に倒れ、そのまま病院に運ばれました)
 当然のことながら、再び大乱闘となりました。

 阪神甲子園球場が異様な雰囲気に包まれる中、続く長嶋茂雄選手が、権藤投手からホームランを放ち、勢いづいた巨人は、このゲームを10-2で大勝しました。

 まだ子供だった私は、このゲームを自宅の白黒テレビで観ていましたが、頭を抱えて倒れ込む王、駆け寄る長嶋、のシーンの後、打席に立った長嶋選手の全身から凄まじい「闘志」が溢れていました。私は「ホームランを打つのではないか」と感じました。
 長嶋選手は、それを実現して魅せたのです。(今思い出しても、信じられないようなプレーです)

 バッキー投手にとっては、阪神のエースという舞台、巨人・阪神戦のマウンドという舞台から降りるきっかけとなってしまった「事件」でした。
 1964年から68年のこの試合まで、間違いなくバッキー投手は「阪神投手陣の主役」だったのです。

 そして、この試合は、長嶋茂雄選手の「勝負強さ」、ここぞという時には必ず打つという類稀なるクラッチヒッターの評価を、ますます高めるものともなったのです。

 1960年代、昭和30年代後半から昭和40年代前半の「巨人・阪神戦」は、文字通りのライバル対決でした。
 早慶戦を代表とする学生野球が日本の野球をリードしていた時代から、プロ野球が「日本の野球の主役」を奪取し、プロ野球人気がどんどん高まって行った中で、「巨人・阪神戦」は、セントラルリーグの、いや当時のプロ野球全体の「看板カード」だったのです。

 もちろん現在でも「巨人・阪神戦」は「伝統の一戦」であり、球界屈指のライバル対決ですけれども、その「対決のレベル」は随分変わりました。存在感は随分小さくなったように感じます。
 1960年代は「不倶戴天の敵」といった面持ちで、両チームは対峙していましたし、ファンの声援も凄まじいものでした。

 その「看板カード」の主役のひとりであったバッキー投手逝去の報に接し、バッキー投手が「プロ野球発展の一翼を担う存在であったこと」を、改めて感じます。

 ご冥福をお祈り申し上げます。

[9月26日・神戸市御崎公園競技場]
イングランド45-7アメリカ

 イングランドチームがプールC第2戦を圧勝しました。2戦2勝、共に4トライ以上の勝利ですから、勝ち点を10として、プールCのトップに立っています。

 前半5分のスタンドオフSOジョージ・フォード選手のトライで圧勝劇の幕を上げたイングランドチームですが、イングランドのこのゲームの7トライには、なかなか観られない特徴がありました。

 「7トライ全てが先発メンバーによるもの」だったのです。

 2つ目のトライはNO8ビリー・ブニポラ選手、3つ目はフッカーHOルーク・カワンディッキー選手、これで前半を19-0とリード。

 後半に入り、4つ目のトライはウイングスリークオーターバックWTCジョー・ゾカナシンガ選手、5つ目は反対側のWTCルアルド・マコノヒー選手、6つ目はフランカーFLルイス・ラドラム選手、7つ目はWTCゾカナシンガ選手がこの試合2個目のトライでした。

 前半は、強力フォワードFW陣の破壊力でアメリカチームの守備を破り、後半に入ってアメリカチームが中央での攻防、FW戦に注力するようになると、スピード十分なバックスBK陣が自在に走り回るという、イングランドチームの戦略通りの試合だったことでしょう。

 それにしても、イングランドチームも「8名の交替」を行っているのですが、過半のプレーヤーを交替しながら、トライは全て「先発メンバー」から生まれているというのは、滅多に無いことでしょう。
 もちろん、トライ数が1~2本であれば普通の事なのかもしれませんが、5本以上のトライを挙げたゲームで、先発プレーヤーが全トライを挙げるというのは、珍しいことだと思います。

 選手交替の大きな目的が「フレッシュな選手を投入する」ことにあるのですから、本来なら「元気一杯」の交替選手が活躍するのが自然でしょう。ところが、イングランドチームでは疲労が蓄積しているであろう先発選手が、最後までトライを挙げ続けたのです。

 ひょっとすると「イングランドチームは先発と控えの力量差が大きい」のではないかと訝ってしまいますが、おそらくはそういうことではなく、イングランドの先発プレーヤーは「持久力十分」であり、イングランドの控え選手は「サポートが上手な、チャンスを生み出すのが上手い」ということなのでしょう。「フィニッシャーは先発プレーヤーが務める」というチーム創りが行われている可能性もあります。

 持ち前の「得点力」を如何なく発揮しているイングランドチームは、やはり優勝候補の一角なのです。

 JRA秋のG1レース緒戦、9月29日に中山競馬場芝1,200mコースで開催される、第53回スプリンターズステークスの注目馬検討です。

 台風が日本列島を襲った2019年の夏もようやく終り、本格的な秋の到来を告げる、「伝統」のレースです。
 「電撃の6ハロン」とも呼ばれますが、これまでも数々の名レースを生んできました。

 2019年のメンバーを観ると、「世代交代」を強く感じます。
 2020年以降の短距離界の「地図」を示してくれるレースとなることでしょう。

 さて、注目馬です。

 第1の注目馬は、4枠8番のタワーオブロンドン。
 前走・産経賞セントウルステークスG2の勝ちっぷりは見事の一語。ハンデ頭57㎏を背負っての3馬身差レコード勝ちは、この馬の本格化を高らかに宣言したものに観えました。
 ここも勝つようなら、今後の短距離界の「軸」になることでしょう。

 第2の注目馬は、8枠16番のファンタジスト。
 前走セントウルSは、タワーオブロンドンのレコード勝ちの2着と健闘しました。1分7秒2という走破タイムは、とても優秀です。もともと2歳時は、クラシック戦線の主役の一頭と目されていた存在ですから、こちらも本格化しつつあると観ます。ロードカナロア×ディープインパクトという血統も、日本競馬にはピッタリでしょう。

 第3の注目馬は、7枠13番のミスターメロディ。
 春の高松宮記念2019の勝ち馬です。久々だった前走セントウルSでは8着と敗れましたが、高松宮記念の時も前走・阪急杯G3は7着でした。「叩かれて良くなる」タイプなのでしょう。高松宮記念では1分7秒3という優秀な時計で走破しています。地力十分と観ます。

 今回は、以上の3頭に注目します。

 この3頭の中から、ロードカナロアに続く「世界で活躍できるスプリンター」が出て来て欲しいものです。
[9月25日・釜石鵜住居復興スタジアム]
ウルグアイ30-27フィジー

 世界ランキング19位のウルグアイチームが、10位のフィジーチームを破ったのですから、これは「番狂わせ」です。(9月23日時点のランキング)
 今大会初の本格的な?「番狂わせ」と言っても良いのでしょう。

 9月21日の緒戦で、オーストラリアに敗れていたフィジーとしては、絶対に勝たなくてはならないゲームを落としたことになりますが、このゲームではキックプレーの成功・不成功が明暗を分けたように観えます。

 前半2分、フッカーHOメスラメ・ドロコト選手のトライで幸先よくスタートを切ったフィジーチームでしたが、コンバージョンキックをスタンドオフSOジョシュ・マタベシ選手が失敗してしまいました。

 続く19分のトライのコンバージョンは成功しましたが、後半6分のペナルティーキックをマタベシ選手が失敗すると、後半7分のコンバージョンキックも失敗、後半26分のコンバージョンキックは、フルバックFBアリベレティ・ベイトカニ選手に代わって入ったベン・ボラボラ選手が挑みましたが失敗、後半40分のコンバージョンもボラボラ選手が外してしまいました。

 フィジーチームのキックが、もともと下手な訳ではないのは「世界ランキング10位」が証明しています。
 一方で、最初のコンバージョンキックを外してしまい、ウルグアイの健闘・攻勢に会って前半を12-24と劣勢で折り返したフィジーのキッキングチームに、大きなプレッシャーがかかったことも事実なのでしょう。
 当然ながら、ラグビー競技も心理的な要素があるのです。

 結果として、フィジーチームはコンバージョンキックの成功が1/5、ペナルティーキックは0/1と、5本のキックを外して、「11得点」を失いました。
 ゲームは3点差で敗れたのですから、キックがもう少し決まっていたならば、ゲームの帰趨は全く分からなかったことになります。

 加えて、「攻撃のリズム」という面でも、コンバージョンキックの成否は大きな影響を与えます。
 ご承知のように、「トライ→ゴール」がラグビーの基本なのです。

 「キックによる得点の重要性」を、改めて如実に示してくれたゲームでした。

[9月21日・横浜スタジアム]
読売ジャイアンツ3-2 DeNAベイスターズ(延長10回)

[9月24日・ZOZOマリンスタジアム]
西武ライオンズ12-4ロッテマリーンズ

 2019年のプロ野球ペナントレースは、セントラルリーグが巨人、パシフィックリーグが西武の優勝となりました。

 巨人は、チーム防御率がリーグ4位(成績は9月25日終了時点)、チーム打率は2位と、攻守ともに突出した力は示せなかったのですが、「好守のバランス」が良かったのです。
 原監督の采配も見逃せません。競り合いの試合を良く勝ち、ポイントとなるゲームを制し続けました。
 2番手チームに再三にわたって迫られましたけれども、ペナントレース終盤に到って、ついに2位に下がることが無かったという「粘り強い」戦い振りが秀逸でした。

 西武はソフトバンクとの熾烈な争いを制し、連覇を達成しました。
 今季はソフトバンクが押し切るかに観えました(本ブログ2019年8月23日付の記事「[NPB2019] 残り約30試合 ペナントレースの行方」をご参照ください)が、終盤に入って自慢の打線が威力を発揮しました。
 チーム防御率はリーグ6位と最下位ですが、チーム打率はリーグ1位ですから、こちらは間違いなく「打力による優勝」です。
 特に、8月27日からの対日本ハム3連勝、8月28日からの対ソフトバンク2勝1敗、9月3日からの対オリックス2勝1敗、9月6日からの対楽天2勝1敗、9月11日からの対ソフトバンク2勝1敗、9月14日からの対ロッテ2勝1敗、と「3連戦での勝ち越し」を続けた戦い振りは見事でしょう。
 ここぞという局面での「集中力」は素晴らしいものでしたし、見応え十分なゲームが続きました。

 クライマックスシリーズ2019は、セ・パ両リーグともに10月5日から始まります。
 ファイナルステージも共に10月9日からです。

 セ・リーグは、巨人の日本一に向けての戦い振りが注目されます。
 
パ・リーグは、2018年シーズンに、ペナントレースを制しながら日本シリーズに進めなかった西武のリベンジがなるのかが、注目です。
 ソフトバンクの強さは相変わらずですので、「西武打線VSソフトバンク投手陣」の戦いは、NPB最高峰の戦となることでしょう。

 NPB2019も佳境に入りました。

[9月23日・豊田スタジアム]
ウェールズ43-14ジョージア

 持ち前の「華麗な攻撃」を披露して、レッド・ドラゴンズが快勝しました。

 前半2分、センタースリークオーターバックCTBジョン・テイビーズ選手が先制トライ、12分にはフランカーFLのジャスティン・ティプリク選手がトライ、18分にはウイングスリークオーターバックWTBジョシュ・アダムズ選手がトライ、39分にはフルバックFBリアム・ウィリアムズ選手がトライ、4つのトライを重ね、スタンドオフSOダン・ビガー選手のペナルティーゴール、コンバージョンキックをも合わせて、前半を29-0とリードして終えました。

 ジョージアチームのファンの方には申し訳ありませんが、これでゲームの勝敗は決まりました。

 後半は両チーム共、選手の交替が相次ぎ、特にジョージアチームが早め早めの選手交替で、攻勢をかけました。
 ジョージアは後半に2トライを奪い、後半だけなら14-14とウェールズと互角の勝負を演じて、面目を保った形です。
 今大会のジョージアチームは相当強いと予想されていましたが、前半のウェールズチームの怒涛の攻撃は、優勝候補の名に恥じないものでした。

 ウェールズでトライをしたプレーヤーのポジションを観るとバックスBKが多いのです。
 華麗な球回しとスピード豊かな走りという、ウェールズ伝統のラグビーは健在なのです。

 それにしても、かつての全盛時を支えたプレーヤー、マービン・デービス選手やJPRウィリアムズ選手、JJウィリアムズ選手と似た「名前」のプレーヤーが、ウェールズチームには多いと感じます。
 もちろん、ウィリアムズやデービスという名前がウェールズ国というか地域には多いということであり、偶然であろうとは思いますが、オールドファンにとっては、何か懐かしい感じもするのです。

 好発進のウェールズチームの今後の戦い振りに注目です。

 9月15日、ヴェルサイユリゾートファームから、同場で暮らしているタイキシャトルとローズキングダムの鬣(たてがみ)が、何者かによって切り取られていたと、報じられました。

 切り取られていた鬣が見つかったという報はありませんので、切り取られたうえで、盗まれた可能性が高いのでしょう。

 タイキシャトルの鬣は、幅15cm・長さ8cmに渡って切り取られていたそうです。相当に大きな切り取り方ですので、相応の大きさの刃物を使用したと思われます。
 タイキシャトルやローズキングダムに怪我が無かったことは、不幸中の幸いでしょう。

 犯人=泥棒の目的は何なのでしょうか。

① 熱狂的なファンによる犯行

 タイキシャトルとローズキングダムの熱狂的なファンの犯行という見方です。
 この場合、盗み取った鬣は、大切に本人が保管していることになります。

 こうしたファンによる犯行なら、まずは牧場の関係者に「鬣を分けてもらえないか」と相談するものかもしれません。
 鬣は伸びるものでしょうから、牧場の方も「小さな鬣」を譲ってくれるかもしれません。

 とはいえ、一部のファンに「特別に」ということが公になると、他のファンからも申し込みが殺到する可能性が有りますから、牧場側も断る可能性が有りますし、こうしたやり方なら「8cm×15cm」といった大きなものは入手できそうもありませんから、大ファンが自ら切り取ったということになるのかも知れません。

 また、前述のように、相当に大きな刃物を、馬体近くで使用することになりますから、馬が少し暴れたりすれば、怪我をしてしまうリスクがあります。
 大ファンなら、そんなリスクは冒さないのではないかとも思います。

② 転売目的による犯行

 タイキシャトルもローズキングダムも、G1レースを複数勝利している名馬ですので、その鬣は、その種のマーケットで高く売れるものなのかもしれません。
 つまり、お金に困った犯人が、転売目的で犯行に及んだ可能性です。

 更には、両馬のコレクターである人物あるいは「名馬の鬣マーケットに強い人物」が、別人に「泥棒を依頼した」可能性も有りそうです。
 この場合には、売却先が固まっていますので、前述のケースとは異なりますが、転売目的=お金のための犯行である点は同じです。

③ 名馬のDNA確保目的による犯行

 鬣から良質なDNAが採れるのかどうか、私は知りませんが、何らかの理由で「名馬のDNAを確保」しようとした人物の犯行という見方です。
 前述の2説と比べて、可能性は低そうですが、近時のDNA関連科学の長足の進歩を観るにつけ、有り得ないことでは無いとも思います。

 こうした研究においては、相応の量を確保する必要があると聞いていますので、大きく切り取った理由にもなります。

 今回の不思議な犯行について、犯行動機を考えてみました。

 やはり、②が最もありそうに観えます。

 もし「お金欲しさ」から、名馬2頭の鬣(たてがみ)を切り取り盗んだ人物あるいは人達がいるのであれば、その人物・人達の「心の貧しさ」に呆れている人達が、沢山いることでしょう。

(後日、ウイニングチケット号やビワハヤヒデ号の鬣が切り取られ、盗まれて、ネットで売りに出されたりするという事件が報じられましたが、こちらはそのやり方から観て、頭書の事件とは別の泥棒かもしれません。いずれにしても、こうした事件が続くと、本当のサラブレッドファンが名馬に触れる機会がどんどん減っていくことになるのでしょう。迷惑至極です)
[9月22日・横浜国際総合競技場]
アイルランド27-3スコットランド

 プールAの首位争いをすると目される2チームの激突は、アイルランドチームの圧勝でした。
 その突進力がスコットランドチームを「粉砕」したのです。

 ゲーム開始早々からアイルランドの猛攻が始まりました。

 開始5分には、ロックLOジェームズ・ライアン選手がトライ、スタンドオフSOジョナサン・セクストン選手がコンバージョンキックも決めて、7-0とリードします。
 前半13分には、フッカーHOロリー・ベスト選手がトライして、リードを12-0と広げます。
 24分には、プロップPRタイグ・ファーロング選手がトライ、スクラムハーフSHコナー・マレー選手がコンバージョンを決めて、19-3とアイルランドチームの一方的なゲームとなりました。
 アイルランドチーム・フォワードFWの前に出る力には凄まじいものが有り、さしものスコットランド守備陣も成す術が無いという感じ。

 スコットランドは、前半20分SOグレイグ・レイドロー選手がペナルティーゴールPGを決めて3点を返すのが精一杯という状況。

 前半から多くのプレーヤーを交替させていったアイルランドでしたが、後半にもどんどん選手を替えて行きました。
 そして後半15分、ウイングスリークオーターバックWTBアンドリュー・コンウェイ選手がトライを挙げて24-3とリードを広げ、後半27分には、SOセクストン選手に代わって入ったジャック・カーティ選手がPGを決めて、27-3としたのです。

 スコットランドという「伝統」チームを、長きに渡ってのライバルであるチームを、大差で破ったアイルランドチームの強さは、さすが「世界ランキング1位」でした。
 この「得点力」は、「FWの地力」によるものですから、好不調の波が小さく、多くのゲームで発揮されるものでしょう。(このゲームでも、PGを1本、コンバージョンを2本外しての27点です。本来なら27+7=34点を取っての勝利も可能だったのです)

 9月28日に対戦する日本チームにとっても、「超難敵」ということになります。
 日本チームが、このアイルランドチームに勝つことは「至難の技」であり、「奇跡」に近い物であろうとは思いますが、この壁を抜かない限り決勝トーナメントへの道は開きません。

 日本チームの「大健闘」が期待されます。
 
 9月22日にかけて、アゼルバイジャンのバクーで行われた、第37回新体操世界選手権大会において、日本女子チームは、団体種目別ボールで金メダル、団体総合で銀メダル、団体種目別フープ3&クラブ2で銀メダルという、素晴らしい成績を残しました。

 団体種目での大活躍は、日本チーム・フェアリージャパンが世界の舞台で十分に戦って行けることを示しました。
 フェアリージャパンの実力は、着実に、しかも飛躍的に向上しているのでしょう。

 専門家によれば、日本チームの躍進のベースとなっているのは、団体「D3」の配点が上がったことによると報じられています。団体プレーにおける「連係」がより重視されるようになり、複数投げ、複数人、手以外によるキャッチ、視野外からのプレーといった演目の増加ということになります。

 もちろん、「連係」を強調する演目を増やしただけで得点が増えるのではないことは当たり前で、そうした難しいプレーを正確に熟していく力が求められるわけです。
 日本チームは、連係に関するプレーの精度を着々と上げながら、今回の世界選手権大会に臨み、見事な成果を挙げたのです。

 新体操・女子といえば、ロシアやブルガリアといった強豪国の前には「到底敵わない」という状況が続いていたように感じますけれども、少なくとも「団体」については十分勝負になることが示されました。東京オリンピック2020での活躍の可能性が高くなったのです。
 何と、素晴らしいことでしょうか。

 今大会を踏まえて、日本チームに後れを取った世界の強豪チームが、日本チームのプレーをも参考にして、東京オリンピック2020に登場してくるのは間違いありませんから、日本チームとしても「挑戦者」としての心持ちを決して忘れることなく、0.1ポイントの獲得に拘り、世界各国のチームに先行し、例えば今大会僅か0.05点差で敗れた団体種目別フープ3&クラブ2においてロシアチームを逆転する戦術を構築するなど、まだまだやらなければならないことが多いことは、コーチングスタッフや選手達が肝に銘じていることなのでしょう。
 何だか、頼もしい限りです。
 フェアリージャパンの今後の活躍が、本当に楽しみです。

 それにしても、新体操競技の「採点方法」はまだまだ知られていません。
 私もよく分かりません。

 ちょうど、フィギュアスケートの採点方法が、浅田真央選手や羽生結弦選手等の活躍によって、多くのファンにも相当浸透してきたように、フェアリージャパンの活躍に伴って、この現在は「難解」な印象のある採点方法が、一般化してくるのでしょう。
 
 新体操の演技をテレビや競技場で観ながら、「これは少し失敗した」とか「これは加点が貰えるプレーだ(そうした採点ルールがあるのかどうかも知らないのですが)」と、市井のファンが会話をするという時代が、きっと来ると思います。
 
[9月21日・東京スタジアム]
フランス23-21アルゼンチン

 「死の組」プールCの大一番、決勝トーナメント進出に向けて絶対に負けられないライバル対決は、フランスが辛勝しました。

 実力互角の両チームの戦いを決したのは、このゲームの最初の得点チャンス=アルゼンチンチームにとっての最初のチャンスであった、前半12分のペナルティーゴールPGキックでした。
 スタンドオフSOニコラス・サンチェス選手のPGは、しかし、決まりませんでした。

 これが、最後まで響いたと思います。

 このプレーの2分後、サンチェス選手は再びPGに挑み、これを成功させました。アルゼンチンが先制し3-0とリードしたのです。

 先制を許したフランスチームでしたが、この後の前半は完全に支配しました。
 センタースリークオーターバックCTBガエル・フィクー選手が17分にトライ、SOロマン・ヌタマック選手のコンバージョンキックも決まって7-3と逆転しました。
 21分には、スクラム・ハーフSHアントワーヌ・デュポン選手がトライし、ヌタマック選手がしっかりとコンバージョンも決めて、リードを14-3と広げました。
 この後、ヌタマック選手が2本のPGを決めて、フランスが前半を20-3とリードして終えたのです。
 強豪を相手にして、フランスチームとしては会心のゲーム運びだったことでしょう。

 「南半球第4のチーム」として、このままでは終わることが出来ないアルゼンチンチームは、後半猛反撃に出ました。

 後半開始早々の1分、ロックLOグイド・ペッティパガディサバル選手がトライ、サンチェス選手のコンバージョンキックも決まって10-20。
 フッカーHOのアグスティン・クレビ選手に代わって入ったフリアン・モントジャ選手が13分にトライ、しかしナウエル・テタスチャパロ選手のコンバージョンはならず、15-20。

 後半20分には、SOサンチェス選手に代わって入ったベンハミンマリア・ウルダピジェタ選手がPGを決めて18-20と2点差に迫ります。
 前半とは打って変わった、アルゼンチンが支配するゲーム後半となったのです。

 両チームが目まぐるしく選手を交替する中で、後半28分、ウルダピジェタ選手がPGを決めて、アルゼンチンチームがついに逆転しました。
 素晴らしい反発力と言えるでしょう。

 さて、逆転を許し、後半ここまで無得点のフランスチームは、当然ながら反撃に出ました。
 ウイングスリークオーターバックWTBダミアン・ペノー選手に代わって入ったカミーユ・ロペス選手が、後半29分PGを決めたのです。もの凄いプレッシャーがかかるシーンでの見事なプレーでした。
 フランスチームが23-21と再逆転に成功したのです。

 勢いに乗ったフランスチームは、この後2本のPGに挑みますが決めることが出来ませんでしたけれども、「攻撃は最大の防御」の言葉通り、23-21で押し切り、大切な直接対決を制しました。
 両チームが死力を尽くした熱戦でした。

 振り返ってみれば、やはり、アルゼンチンの最初のチャンス、前半12分のPG失敗が惜しまれるところでしょう。
 世界トップクラスのチームの第1キッカーであれば、難しい角度でも決めて行って欲しいものなのです。特に、ワールドカップの舞台では1度の失敗が致命傷になる可能性が高いと感じます。

 これからの各ゲームにおいても、PG、ドロップゴールDG、コンバージョンゴールが勝敗を決するシーンが数多く観られることでしょう。

 9月14日、ブラジル・サンパウロで開催されていたスケートボード・パークの世界選手権大会・女子で、13歳の岡本碧優選手が初優勝しました。

 岡本選手は、同日に行われた準決勝を首位で通過し、決勝でも得意の高いジャンプを決めて快勝しました。
 とてもスムースなプレーであったと思います。

 この種目に強い日本勢は、前回優勝の四十住さくら選手が2位、中村貴咲選手が8位に入りました。
 小川希花選手や11歳の開心那選手、手塚まみ選手は準決勝で敗退しましたが、この種目の日本チームの選手層は厚いのです。

 男子では、冬季オリンピックのスノーボードで活躍(2つの銀メダル)し、夏季オリンピックへの挑戦している平野歩夢選手が、残念ながら準決勝で敗退しました。
 尚、この大会には、スノーボードで平野選手のライバルである、アメリカのショーン・ホワイト選手もスケートボードに挑戦しましたが、こちらも準決勝で敗退しました。
 スノーボードでは「絶対王者」と呼ばれるホワイト選手にしても、スケートボード・パークの世界一の座獲得は、容易なことでは無さそうです。

 いずれにしても、スケートボードが日本にとって、東京オリンピック2020における期待の競技であることは間違いありません。
 当然ながら激戦が予想される代表争いも、佳境に入ってきているのでしょう。

 檜舞台が迫っています。

[9月22日・千秋楽]
貴景勝○-(押し出し)-●隠岐の海

[9月22日・千秋楽]
御嶽海○-(寄り切り)-●遠藤

[9月22日・優勝決定戦]
御嶽海○-(寄り切り)-●貴景勝

 14日目を終えて3敗で並んだ、御嶽海、貴景勝、隠岐の海の3力士ですが、千秋楽・本割の取組で貴景勝が隠岐の海を破り、御嶽海が3敗をキープして、優勝決定戦に縺れ込みました。

 そして、この一番を御嶽海が制して、2度目の幕ノ内最高優勝を果たしたのです。

 2横綱が早々に休場し。2大関がカド番からの脱出に注力して本来の相撲が取れないでいる中で、場所をリードし、締めたのは、残る力士の最高位である2関脇でした。

 そういう意味では、大混戦の場所でしたけれども、「番付け」という大相撲の秩序はギリギリ守られたということになるのかもしれません。

 まず、隠岐の海が8連勝で走り、これを明生が1敗で追う展開となって、9日目には両力士が1敗で並びました。
 10日目には両力士が2敗となって、両関脇と朝乃山が並ぶという目まぐるしい展開。
 11日目には、御嶽海と隠岐の海、朝乃山が3敗となって後退、12日目には明生が敗れて貴景勝が単独トップに立ちました。
 その貴景勝も13日目に敗れて、賜杯の行方は3敗力士による争いとなったのです。

 この展開を観てみると、優勝経験のある3力士に隠岐の海、明生が絡んだ形ですので、
 隠岐の海・明生の健闘が目立つと共に、やはり「優勝する力士は何かが違う」ことを表しているようにも感じます。

 御嶽海にとっては、11月場所が大関取りの場所となります。2度目の優勝は大きな実績となることでしょう。

 大関復帰を賭けた場所で、最後まで優勝を争った貴景勝は立派な場所でした。大関の力が十分に有ることを明示して魅せたのです。

 この2力士が、今後の大相撲を支えて行く存在であることは、間違いなさそうです。

[9月20日・東京スタジアム]
日本30-10ロシア

 日本チームが、松島幸太郎選手とピーター・ラブスカフニ選手の計4トライで、ロシアチームを振り切り、緒戦を制しました。

 ゲームスタート直後の日本は、「ボールが手に付かない」状態で、ロシアのキックやバントを悉くキャッチすることが出来ないという、信じられないような試合展開が続きました。
 自国開催ワールドカップ緒戦のプレッシャーは、想像以上だったのでしょう。

 再三のピンチから前半4分、ロシアのフルバックFBアルテミエフ選手のキックを日本のFBトゥポウ選手が触ることも出来ずにフィールドにバウンドさせ、そのボールをロシアのゴロスニツキー選手がキャッチして、そのままトライしました。
 あっという間の先制トライ。今大会最初のトライがロシアチームに生まれたのです。
 ゴールもなって、ロシアチームが7-0とリードしました。

 その後、日本チームはロシア陣に攻め込みますが、なかなか得点を挙げることができませんでした。

 私の様なオールドラグビーファンは、ワールドカップにおける日本チームの戦績を良く知っているというか、ワールドカップにおける日本チームにとって、どれほど「1勝」が遠いものかが身に染みています。
 友人は、「今大会も全敗だと思う」と言っていました。
 この予想も、2011.年大会までの日本チームを見て来た身からすれば「無理も無い」ものでしょう。

 そして、優勢を予想されたこの試合でも、緊張から全く体が動かず、ロシアに0-7と先行を許したのですから、このままずるずると敗れるのではないかという、嫌な感じが漂ったのです。

 その嫌な感じは、前半11分に松島選手がトライを挙げて5-7と追い上げても続きました。
 田村優選手のコンバージョンキックが決まらないのです。

 キックの精度の高さでは世界トップクラスと言われる田村選手ですが、このゲームの前半は「全然ダメ」でした。

 前半38分の松島選手の逆転トライは、ほぼ正面の位置でしたが、このキックさえギリギリに入ったのです。蹴った瞬間左のポストに当たり跳ね返るのではないかと思いましたが、幸運にもこれは入ってくれました。

 「不安いっぱい」の日本チームは、しかし、前半を12-7と一応リードして折り返したのです。

 ハーフタイムでも、パントやキックの処理が粗末で、不安定なラインアウトプレーが多く、ノックオンも多発する日本チームが、このゲームを勝ち切るのは相当に難しいという感じが残りました。

 この不安を払しょくしてくれたのは、フランカーFL7番のピーター・ラブスカフニ選手であったと思います。
 後半7分、ロシアチームのボールを「捥ぎ取って」、そのままトライを挙げて魅せたのです。これで日本チームは20-7としました。

 このプレー、フォワードFWの動きの良さと強さでトライを奪ったプレーを観て、この試合が始まって初めて「勝てるかもしれない」と感じました。
 ラブスカフニ選手は南ア出身ですが、素晴らしいプレーヤーが日本代表チームに加わってくれたものです。
 ラグビーにおける多くのチームがそうであるように、我らが日本チームもFW第3列、FL6番のリーチ・マイケル選手、7番のラブスカフニ選手、NO.8の姫野和樹選手が活躍してこそ、勝利を獲得できるのです。

 この試合のMVPはピーター・ラブスカフニ選手でしょう。

 ようやくゲームをコントロールすることが出来るようになった日本チームは、後半29分、松島選手が自身のこの日3本目のトライ、チームにとっての4本目のトライを挙げ、松田力也選手がコンバージョンキックもしっかりと決めて、30-10とリードを広げました。

 そしてゲームはこのままノーサイド。
 日本代表チームが緒戦をものにしたのです。

 試合終了を見届けて、「日本チームがワールドカップでも勝てるようになった」こと、世界のラグビーにおいて、着々と力を付けてきていることを、今更ながら感じました。

[9月19日・ヤンキースタジアム]
ニューヨーク・ヤンキース9-1ロサンゼルス・エンゼルス

 今季31度目の先発登板に臨んだ田中将大投手は、7イニング・86球を投げて、被安打4、奪三振6、与四球0、失点1の好投を魅せ、11勝目(8敗)を挙げました。

 このゲームを勝利したヤンキースは7年振りの地区優勝を飾りましたが、2014年にMLBデビューして6年目の田中投手としては、「自身初の地区優勝」ということになります。
 その試合で勝利投手となったのですから、喜びもひとしおということでしょう。

 それにしても、ヤンキースの地区優勝が「久しぶり」というのも意外でした。
 これまで、ポストシーズンで投げる田中投手を観てきたからですが、これらはいずれもワイルドカードによるポストシーズン登場であったことが分かります。
 この間は、ボストン・レッドソックスが強かったのでしょう。

 9月19日に地区優勝を決めたというのは、「ポストシーズンへの準備」という面でとても大きなことだと思います。ワイルドカードであれば、レギュラーシーズン終了寸前まで、他球団の様子を観ながらの戦いを続けなければならないのですから・・・。

 地区優勝チームの2019年ポストシーズン初戦は10月4日。
 各選手のコンディション調整を始めとして、ポストシーズン開始前の約2週間の期間を、存分に活用できる権利を、ヤンキースは得たのです。

 2009年以来のワールドシリーズ制覇に向けて、ヤンキースの戦いは続きます。

 9月17日のゲームを終えて、2019年のレギュラーシーズンも、各チーム150試合前後を消化し、10試合前後を残すのみとなりました。

 各地区の優勝争いもラストスパートに入っているのですが、アメリカンリーグAL西地区ではヒューストン・アストロズが100勝53敗・勝率.654と早くも100勝に乗せ、東地区ではニューヨーク・ヤンキースが99勝54敗・勝率.647で走り、ナショナルリーグNL西地区ではロサンゼルス・ドジャースが98勝55敗・勝率.641で2位のアリゾナ・ダイヤモンドバックスに20.0ゲーム差を付ける大独走を実現しています。
 両リーグで、この3チームが高い勝率を誇っているのです。

 一方で今季は、ワイルドカード争いが熾烈になっています。

 ALでは、西地区のオークランド・アスレティックスが92勝61敗・勝率.601、東地区のタンパベイ・レイズが90勝63敗・勝率.588、中地区のクリーブランド・インディアンズが89勝63敗・勝率.586で大接戦を繰り広げています。

 かたやNLでも、東地区のワシントン・ナショナルズが83勝68敗・勝率.550、中地区のシカゴ・カブスが82勝70敗・勝率.539、同じく中地区のミルウォーキー・ブリュワーズが82勝70敗・勝率.539と、こちらも大接戦なのです。
 特に中地区は、そもそも優勝争いが熾烈で、現在首位のセントルイス・カージナルスも含めた3チームの争いがまだまだ続きそうです。

 両リーグともに、ワンゲームプレーオフに進出するチームが、全く分からない状況と言って良いでしょう。

 150試合前後を戦っての「大接戦」というのは、ある意味では「プロスポーツとして最高の展開」なのかもしれません。

[9月12日・日本女子プロゴルフ選手権1日目・兵庫県チェリーヒルズG.C.]
・渋野日向子選手 70打 2アンダーパー

 快記録です。

 日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯、国内メジャー大会初日のラウンドで、渋野選手は5バーディ・3ボギーの2アンダーで回り、「29ラウンド連続オーバーパー無し」のツアー新記録を樹立しました。

 この日はボギーが先行する苦しい展開でしたが、前半で1バーディを奪って1オーバーで折り返すと、後半にはバーディを重ねて、快記録をものにしたのです。まさに「後半に強い」渋野選手の面目躍如たるものが有ります。

 8月初の全英女子オープンを制した後、大喧噪の中でコンディションを崩した時期もありましたが、トーナメントに出場し続けたところが、本当に凄いところでしょう。
 その間も、この記録を伸ばし続けたのですから、驚異的としか言いようが無く、ついに新記録に結びつけたのです。

 LPGAの新記録を樹立したということは、ある意味では「これまでLPGAツアーに登場した全てのプレーヤーを超える存在」ということですし、その実力を擁して「海外メジャー制覇」を成し遂げたことになります。
 海外メジャーを制する実力のレベルを明示したような新記録であると感じます。

 ラウンド後のインタビューで「今日は記録のことばかり考えていた。『あとはどうでもいいから、今日だけはオーバーパーを打たないように』って。名前が残るのはとてもうれしい」と渋野選手はコメントしました。
 渋野選手自身が記録を相当に意識していたことが分かりますし、「新記録を樹立しようと狙い、それを実現するパワー」に改めて感服させられます。

 プレーヤーとしての渋野選手のサイズは、どれ程に大きいのでしょうか。

 いよいよ、「夢の大会」の開催が明日に迫りました。

 今回は、決勝トーナメント検討の「パターン3」です。少し「夢」を見てみようと思います。

 一次リーグの勝ち負け自体を見直します。

 プールAでは、日本チームが勝ち抜き、スコットランドに続いて2位で決勝トーナメントに進出すると見るのです。
 プールAで日本チームが勝ち抜くとすれば、チームのタイプからして、アイルランドチームを破る可能性の方が高いと思います。
 もちろん、世界ランキング1位のチームですから、それは「奇跡」としか言いようがないのですけれども、日本チームが研究を重ね、狙ったプレーを100%近い確率で展開できれば、絶対に不可能とは言えないでしょう。
 9月28日という、日本チームにとっての第2戦で当たるという点も、大切な要素となります。

 スコットランドチームは、「堅守」、特にゴール前の守備が伝統的に強く、守り切ったうえで「個人技」により局面を打開していくラグビーですから、このチームを破るのは至難の技でしょう。
 サッカーに例えれば、ウルグアイチームに似ているかもしれません。ウルグアイと言えば「堅守・速攻」が持ち味ですが、中盤、バックス陣の献身的な守備から、世界的なプレーヤー(スアレス選手、フォルラン選手、カバーニ選手といった)による速攻で勝利を収めるプレーが印象的です。

 ラグビーのスコットランドチームも、何時の時代も世界的なプレーヤーに恵まれています。今大会なら、グレイグ・レイドロー選手とフィン・ラッセル選手でしょうか。
 ギャビン・ヘイスティングス選手やジョン・ジェフリー選手から、脈々と受け継がれている「世界トップクラスの攻撃力」が、スコットランドの強さの源泉となっているのです。
 このチームが、決勝トーナメントに進む確率は非常に高いと思います。

 結果としてパターン3では、プールAは1位スコットランド、2位日本となります。

 プールBの1位ニュージーランド、2位南アフリカは、不動でしょう。

 プールC1位はイングランドで不変ですが、2位でアルゼンチンが残ると見ます。
 アルゼンチンラグビーは「ランニングラグビー」です。それも、数10mを一気に前進する、多くの場合ひとりのプレーヤーで長い距離を前進する、ダイナミックなランニングラグビー。
 アルゼンチンは、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカといった南半球の強豪チームを相手に、独特のラグビーを創り出し、地力をどんどん上げてきました。

 このチームが調子に乗った時の攻撃は、本当に見事で、とても面白いのです。
 このランニングラグビーが、複数プレーヤーによる目まぐるしいパスで前進する、フランスチームの「シャンパンラグビー」を凌いで、決勝トーメントに進出すると見るのです。

 プールDは、1位がウェールズ、2位がフィジーと見ます。
 オーストラリアチームが一次リーグで敗退するというのは随分と思い切った見方ですが、近時のワラビーズは何故か元気が無いのです。
 スポーツ大国における、他の競技とのバランスから、ラグビーユニオンの選手層が薄くなっているとも言われています。
 一方で、フィジーチームは、世界ランキング9位が示すように、歴代最強レベルでしょう。
 ここで番狂わせが生まれる可能性は有ります。

 以上から、準々決勝の組合せは以下の通りとなります。

① イングランドVSフィジー
② ニュージーランドVS日本
③ ウェールズVSアルゼンチン
④ スコットランドVS南アフリカ

 この準々決勝で、フィジー、ニュージーランド、アルゼンチン、スコットランドが勝ち上がると見ます。

 日本チームにも勝ち上がってほしいのですが、さすがにオールブラックスを相手に勝利するというのは、想像できませんでした。ご容赦ください。やはり「準々決勝進出」が今大会の日本代表の大目標なのです。

 この結果を受けて、準決勝は下記の通りの組合せとなります。

⑤ フィジーVSニュージーランド
⑥ アルゼンチンVSスコットランド

 この準決勝で、フィジーとスコットランドが勝利すると見ます。
 フィジーチームにとっては、歴史的な勝利ですし、スコットランドチームにとっても史上初の決勝進出です。

 また、アルゼンチンとスコットランドのゲームは、個人的にとても観てみたいカードです。

 さて決勝は、

⑦ フィジーVSスコットランド

 この決勝はロースコアゲームとなって、スコットランドチームが競り勝つと見ます。

 これが、決勝トーナメントの「パターン3」です。

 確率は低いのかもしれませんが、有り得ないことでは無いと考えています。

 今回は、一次リーグの結果は「パターン1」と同じという前提で、パターン2を考えて行きます。

 従って、準々決勝の組合せは以下の通りです。
① イングランドVSオーストラリア
② ニュージーランドVSスコットランド
③ ウェールズVSフランス
④ アイルランドVS南アフリカ

 この準々決勝の激闘で、パターン1とは異なり、アイルランドが南アフリカに勝利すると仮定します。世界ランキング1位の力を示した形。
 他のゲームの結果は、パターン1と同じとします。

 そうすると準決勝の組合せは以下の通りとなります。
⑤ イングランドVSニュージーランド
⑥ ウェールズVSアイルランド

 ワールドカップにおける「激辛」チームである南アフリカを、アイルランドが破るとすれば、2019年日本大会は「北半球チームが優位」の大会となるでしょうから、準決勝の結果も変わってきます。
 イングランドが練りに練った戦術を駆使して、ニューシーランドを破るのではないでしょうか。
 ウェールズとアイルランドのゲームは死闘となるでしょうが、最後は6か国対抗のチャンピオンであるウェールズが勝ち抜くと見ます。

 そうすると決勝は、

⑦ イングランドVSウェールズ

 という「グレートブリテン対決」となります。これは、ワールドカップ史上初の北半球のチーム同士の決勝戦となります。

 そして、イングランドが2度目のチャンピオンに輝くのではないでしょうか。

 エディー・ジョーンズHC率いるイングランドが「世界一」になる「パターン2」、可能性十分の展開だと考えます。

 10月19日から始まる決勝トーナメントについて、観て行きましょう。

 準々決勝各試合の組合せは、一次リーグ各組の順位、1位通過か2位通過かで自動的に決まるレギュレーションとなっていますので、一次リーグの成績を「仮置き」する形で検討を進めます。
 今回は「パターン1」です。

[一次リーグの結果予想]

[プールA]
1位 アイルランド
2位 スコットランド

[プールB]
1位 ニュージーランド
2位 南アフリカ

[プールC]
1位 イングランド
2位 フランス

[プールD]
1位 ウェールズ
2位 オーストラリア

 この結果予想から、準々決勝の組合せは、以下の通りとなります。

① 準々決勝第1試合 イングランド-オーストラリア(10月19日)
② 準々決勝第2試合 ニュージーランド-スコットランド(10月19日)
③ 準々決勝第3試合 ウェールズ-フランス(10月20日)
④ 準々決勝第4試合 アイルランド-南アフリカ(10月20日)

 ベスト8の激突ですが、この試合結果も予想します。
 第1試合はイングランド、第2試合はニュージーランド、第3試合はウェールズ、第4試合は南アフリカが勝つという予想です。
 この予想から、準決勝の組合せが決まります。

⑤ 準決勝第1試合 イングランド-ニュージーランド(10月26日)
⑥ 準決勝第2試合 ウェールズ-南アフリカ(10月27日)

 準決勝は、第1試合がニュージーランド、第2試合がウェールズの勝利と予想します。

⑦ 決勝 ニュージーランド-ウェールズ

 南半球と北半球のチームの激突となる決勝は、ニュージーランドが勝利すると予想します。

 以上が「パターン1」の決勝トーナメント予想です。

 これが、ワールドカップ2019日本大会の「最もベーシックな予想」であると考えます。

 ニュージーランド・オールブラックスは、最も基本に忠実なプレーを展開するチームでしょう。いわゆる「組織プレーの精度・威力」という点では、他の追随を許しません。
 1987年の第1回ワールドカップの際に「ワンブランケット・モール」という言葉が有りました。モールが良く纏まっていて、一枚の毛布のスペースに入ってしまうという、オールブラックスのプレーを称した言葉です。天を突くような大男達のモールがワンブランケットに入るはずは無いのですが、「そう感じさせる」纏まりの良さ、無駄の無さ、だったのです。まさに組織プレーの神髄でしょう。その伝統は、21世紀になっても、脈々と受け継がれています。

 従って、少し力の差のあるチームを相手にすると、安定感抜群の試合をします。サッカー風に言えば、「完全にゲームを支配できる」のです。結果として、ワールドカップの一次リーグ不敗という、ある意味では信じられないような結果を残しているのです。

 一方で、相手の戦術に嵌り、相当のリードを許すことが有ると、これを跳ね返す技には欠けている印象です。既に、その試合においては有効では無い「同じ組織プレー」を繰り返してしまうことが有ります。結果として、決勝トーナメントにおいては、意外なほどの脆さを見せることが有るのです。(1999年大会の準決勝でフランスチームに31-43、2003年大会準決勝でオーストラリアチームに10-22、2007年大会の準々決勝でフランスチームに18-20、で敗れています)

 常に世界ランキング1位に居る印象が有りながら、2007年のワールドカップ終了時点までは優勝回数1回と、オーストラリア・南アフリカの優勝2回の後塵を拝していたというのは、意外という他は無いでしょう。2011年・2015年大会に連覇して、優勝回数を「3回」とし、世界ラグビー界を常に牽引するチームとしての面目を保ったとも言えそうです。

 オールブラックスの弱点は「逆境からの反発力」にあると観ています。
 「精神的支柱」でもあったリッチ―・マコウ選手の居ない今大会、ニュージーランドチームの決勝トーナメントにおける危機管理能力に注目しています。

 南アフリカ・スプリングボクスは、「粘り強い守備」が持ち味でしょう。この守備力を活かして「ロースコアゲーム」に持ち込み、ここぞというタイミングで得点を挙げて、僅少差で勝ち抜くラグビーです。
 結果として「決勝トーナメントに強い」のです。
 いつの時代も、他チームに比べてスタープレーヤーが少ない印象ですが、「渋いプレー」から、相手チームより1点でも多く取る術には、素晴らしいものがあります。

 また、準決勝戦辺りにチームのピークを持ってくる「調整力」も優れていると感じます。
 今大会も、プール戦は静かにスタートして(ニュージーランドには完敗?して)、徐々に調子を上げてくるのではないでしょうか。
 
 ウェールズ・レッドドラゴンズは、何時の時代も「華麗なるプレー」が持ち味でしょう。「個」のプレーヤーの長所を最大限に発揮させるラグビーは、ある意味ではオールブラックスとは対照的です。
 20世紀末から21世紀初頭にかけて、やや低迷した時期が有りましたが、2010年代に入り存在感を増し、2017年頃からはかつての強さが蘇ってきている感じがします。

 2019年の6か国対抗戦では、5勝全勝で圧勝しました。2位のイングランドと3位のアイルランドが3勝でしたから、これは圧倒的な強さ。
 個々のプレーヤーの「輪郭」が際立つラグビーですから、観ていてとても楽しいことも特徴のひとつだと思います。
 今大会は、優勝を狙えるのではないでしょうか。
 北半球のチームとして、イングランドに続く2チーム目のワールドカップ制覇が期待されます。

 イングランド代表チームは、「荒々しい攻撃」が持ち味でしょう。
 ラグビー競技発祥の地のチームとして、その伝統とプライドは際立っています。
 イングランドは、攻撃が決まり始めると「いくらでも得点を重ねる」印象が有ります。何時の時代も「大型のフォワード」の破壊力は凄まじく、「これがラグビーだ」と言っているかのようなプレーなのです。
 一方で、そうした強力フォワードを中心にしたチームは、良いハーフ団を得た時に強いというのは、かつての明治大学チームと共通しています。
 2003年大会は、あのジョニー・ウィルキンソン選手(スタンドオフ)を擁して、ワールドカップ制覇を成し遂げました。(北半球のチームとしての唯一のワールドカップ制覇です)

 イングランドチームは、自国開催でありながら一次リーグ敗退という「屈辱」を味わった2015年大会後、エディ・ジョーンズという名伯楽を得て、着々と強化を進めてきました。2016年、2017年の6か国対抗連覇は、その証でしょう。
 2018年と19年の6か国対抗では優勝できませんでしたけれども、おそらくはワールドカップ日本大会に照準を合わせて、チームのコンディションを作り、戦術を練ってきているのではないでしょうか。
 今大会の優勝候補の一角です。

  以上の4チームが、今大会の優勝候補だと考えています。

  さて、今回は「パターン1」、最もベーシックな予想を書いてみました。

  当然ながら、予想には色々なバリエーションがあるのです。

 大相撲2019年9月場所は中日を終えました。

 幕ノ内最高優勝の行方は全く分からない、大混戦となっています。

 大混戦の最大の要因は、二人の横綱の休場でしょう。
 白鵬は初日で破れて直ぐに休場、鶴竜は4連勝の後3連敗となって休場しました。
 横綱であっても、コンディションが良くない時には、平幕とも互角の相撲になってしまうという「現状」を示しているのでしょう。

 また、大関陣も二人ともカド番ですから、毎日の土俵で白星を取ることに精一杯という状況です。
 
 横綱・大関陣がそろって不振な場所が「混戦」になるのは、自然なことなのでしょう。

 そうした中で中日勝ち越しを決めたのが、東前頭8枚目の隠岐の海です。
 入幕以来最高の連勝を、ベテランが続けて居るのですから素晴らしい。
 「簡単にはあきらめない」のが今場所の隠岐の海なのです。

 続くのは、西前頭10枚目の明生。7勝1敗です。
 2日目に炎鵬に敗れましたが、それ以外の取組では「強い」という内容のものが多いと感じます。

 そして「6勝2敗」には、数多くの力士が並びます。
 御嶽海、貴景勝の関脇陣、小結・遠藤、前頭の朝乃山、剣翔、石浦、の6力士です。
 虎視眈々と優勝を狙っている形です。

 全勝から2敗までに8力士が居ますから、おそらくはこの8力士の中から優勝力士が出るのでしょう。

 現時点で最も優勝に近いのは隠岐の海なのでしょうが、上位との対戦が早めに組まれる可能性もありますから、全く分からないというのが妥当な見方なのでしょう。

 2019年9月場所は、本当に面白いのです。
 東京オリンピック2020のマラソン代表を決めるマラソングランドチャンピオンシップ・女子の部は、9月15日午前9時10分、東京・神宮外苑・絵画館前をスタートしました。

 10選手が出場しましたが、約20分前にスタートした男子のレースの情報が入っていたのか、あるいは戦前からの作戦だったのか、女子のレースもスタート直後から、動きました。
 一山麻緒選手が飛び出したのです。

 もともと接戦が予想されたレースで、しかも10名しか走らないレースとなれば、しばらくは他選手の様子や自身の調子を見る為に、集団で走るであろうと予想されていたのですが、一山選手は敢然と出たのです。

 この一山選手の飛び出しは、男子の設楽選手の場合とは異なり、800m付近で後方グループに吸収されることとなりましたが、1km・3分17秒の「ハイペースの入り」となって、MGC2019女子の部の「形を決める」こととなりました。
 レースに対して、とても大きな影響を与えたのです。

 このハイペースによって、一気に「7選手による先頭集団」が形成されました。
 レースは、この先頭集団を中心に展開されることになったのです。

 10km付近で前田穂南選手がスパートしました。
 一山選手らが付いて行きますが、前田選手の軽快な走りが目立ちました。

 15km、先頭集団は5名となりました。
 前田選手、安藤友香選手、小原怜選手、鈴木亜由子選手、福士加代子選手です。

 そして18km付近。
 前田選手が再びスパートしました。最初のスパートより、スピードのある飛び出しでした。

 このスパートに付いて行ったのは鈴木選手だけでした。そして、小原選手が追い縋ります。
 前田選手と鈴木選手の並走が始まりました。
 21km付近で、前田選手が再びスピードを上げました。
 鈴木選手がじりじりと離されます。
 前田選手、鈴木選手、小原選手が等間隔で走る、各選手が「単走」という形になりました。

 振り返ってみれば、この時点で、「レースは決まった」のです。

 この後、前田選手は後半の登りコースも快調な走りを続け、鈴木選手は完全に脚に来ていたものの懸命に粘り切り、小原選手も疲労の極の中で40kmから良く追い上げ、鈴木選手に4秒差まで迫ったところがゴールでした。
 
[MGC2019・女子]
1位 前田穂南選手 2時間25分15秒
2位 鈴木亜由子選手 2時間29分02秒
3位 小原怜選手 2時間29分06秒

 前田選手の走りは素晴らしいものでした。
 日本女子マラソン界に、ついに「新星」が登場したのではないでしょうか。
 最高気温が30℃に達しようとしている気象条件の中での「25分台」は立派な記録でしょう。
 長身ながら走りのバランスも良く、坂路への対応力も証明してくれました。

 鈴木選手の「走れなくなってからの走り」も凄いものでした。
 ゴールインした瞬間、ほぼ歩くことも出来ない程に「脚に来ていた」のですが、残り2~3kmをこの状態で走り切ったように観えました。腕を大きく振り、動かない脚を何とか動かしていました。この能力は、厳しい環境下であればあるほど、威力を発揮するのではないでしょうか。
 鈴木選手には、一層のスタミナ面の強化が、期待されるのでしょう。

 10名という絞られたメンバーにより争われたMGC2019女子も、見所十分なレースとなりました。
 
 午前9時10分のスタート時、前列に並んだ福士加代子選手のとても嬉しそうな様子が印象的でした。
 スタートライン付近に登場した時から、「わあー」という感じ・・・。
 「このレースのスタートラインに立っている」ことについての喜び・幸せ・感謝を全身で感じているように観えました。
 自然な形でレースを楽しんでいたのでしょう。

 世界で戦って行くアスリートにとって、とても大切な「心持ち」であろうと思います。
 東京オリンピック2020のマラソン代表を決める大一番、マラソングランドチャンピオンシップ大会・男子の部は、9月15日・午前8時51分に、東京・神宮外苑・絵画館前をスタートしました。

 30選手が出場しましたが、レースはいきなり動きました。
 設楽啓太選手が飛び出したのです。

 こうした大事なレースでは「牽制しあって」、しばらくの間は「集団で走る」のではないかという予想が多かったと思いますが、設楽選手はスタート直後からリードを奪う戦術を採ったのです。

 設楽選手と2番手クループとの差は、見る見る広がりました。
 10m、20m、設楽選手は1kmを約3分で通過しましたが、その時には既に後続に100m位の差を付けていました。

 このレースは、1位と2位がオリンピック出場内定ですから、「設楽選手が行ってしまうようなら、行かせる。無理には追いかけない」という作戦を口にする、各チームのコーチが多かったと報じられていました。
 ひとつの考え方であろうと思いますが、それにしても、あまりにも差が開き過ぎているのではないかと感じました。

 「30km地点では勝負はついている」とコメントしていた設楽選手の狙い通りの展開に観えました。
 設楽選手は「1km・3分」のペースを堅持しているのに対して、2番手グループは「1km・3分10秒」ペースですから、1km走るごとに10秒ずつ差が開く形となって、一時は2分以上・600m以上の大差となりました。
 設楽選手の大独走となったのです。

 もはや「1位は設楽選手。2位・3位を残りのランナーで争うレース」になったように観えましたし、ペースメーカーの居ないレースの難しさ、面白さが、存分に観られたのです。

 加えて、「1km・3分」というペースは、現在の男子マラソンとしては決して速過ぎるものではなく、世界大会であれば普通のペースですし、ましてや、スタートからしばらくは下りのコースですので無理のないペースに感じられました。設楽選手の作戦は見事に功を奏したように観えたのです。

 しかし実際には、「9月中旬の東京の気候」が設楽選手にダメージを与えていたのです。

 設楽選手は10kmを29分50秒で通過しました。
 2位グループの選手達が大汗をかいている中で、大袈裟に言えば「汗ひとつかかず、スイスイと走っている」様子でした。

 その設楽選手の快ペースが少し遅くなったのは12km付近からでしょうか。
 1km・3分5秒となったのです。
 しかし、走りには大きな変化は有りませんでした。

 12kmを過ぎて、2位グループにも細かい動きが出始めました。色々な選手が小さなスパートを見せ、他の選手が追い付くという動きが観られるようになったのです。
 とはいえ、レース全体の展開に大きな影響を及ぼすものとはなりませんでした。

 設楽選手は15kmを44分59秒で通過しました。
 ペースが落ちたと言っても「1km・3分」を堅持したのです。

 この設楽選手の走りに、最初の変調が観られたのは、16km過ぎでした。
 右半身の動きが良くなくなり、走りのバランスが崩れたのです。
 疲れが出るのが少し早いと感じました。

 2位グループにも変化が生じました。
 17km付近で鈴木健吾選手がベースアップし、これに大迫傑選手、服部勇馬選手、中村匠吾選手が付いて行って、4選手による2位グルーブが構成されたのです。
 2位・3位争いは、この4名を中心に行われるように観えました。

 設楽選手は20kmを1時間4秒で通過しました。
 ペースダウンしたとはいえ、やはり1km・3分のペースを守っているように観えました。
 また、20kmを過ぎて、設楽選手の走りのバランスが戻ったように観えました。少し走りが小さくなったものの、左右のバランが良くなったのです。

 2位グループでは、鈴木選手が何度も仕掛けました。
 抜け出そうとしますが、服部選手や大迫選手がこれを許しませんでした。
 自然に、2位グループのペースが上り、20kmは1時間2分丁度で通過しました。
 一時は2分以上有った設楽選手との差が1分56秒に詰まったのです。

 芝公園の折返し地点では、2位グループのペースが落ち、後方集団から追い上げる選手が出始めました。まず、藤本拓選手が取りついたのです。
 24.5km付近で、大塚祥平選手と橋本崚選手が2位グループに追い付き、2位グループは計7名となりました。

 25km付近から、先頭の設楽選手の走りが明らかに小さくなりました。ペースも1km・3分10秒に落ちました。「脚に来ている」印象でした。

 2位グループでは橋本選手が仕掛けて、ペースが上がりました。
 28km付近では、設楽選手との差が1分30秒に縮まりました。
 設楽選手のペースダウンが大きかったので、差が見る見る詰まる形となったのです。
 前半10kmまでとは、全く異なる様相となりました。

 30km、設楽選手と2位グループとの差は1分17秒に詰まりました。

 設楽選手のペースは1km・3分15秒以上かかるようになりましたので、差が一気に詰まりました。

 32.8km、皇居前の折返し点では56秒差となり、2位グループから設楽選手が良く観えるようになりました。
 34km付近では40秒差となり、2位グループが設楽選手を吸収するのは、時間の問題でした。

 中本健太郎選手、竹ノ内佳樹選手を加えた、9名の2位グループは、猛然と設楽選手に迫りました。

 36.5km・飯田橋付近を過ぎて、レースの山場、「きつい登り」が始まりました。

 そして37km付近で、ついに設楽選手は2位グループに追い付かれたのです。
 このレースの形を決め、敢然と先行した設楽啓太選手のMGC2019が終了した瞬間でした。
 設楽選手の作戦は、このレースでは実りませんでしたけれども、外連味の無い走りは「世界に挑む日本マラソン」に必要な走りであったと思いますし、将来MGC2019男子を語る時、その主役のひとりであることは、言うまでも無いことでしょう。「レースの景色を決めた素晴らしいチャレンジ」でした。

 さて、先頭に立ったグループ、ここからは先頭集団ということになりますが、においては、各選手による小さなスパートが繰り返されました。竹ノ内選手や橋本選手が抜け出そうとしてトライを続けたのです。
 しかし、これらには他の選手も付いて行きました。
 
 39km付近で橋本選手が再びスパートし、これに中村選手が付いて行き、服部選手、大迫選手も続きました。先頭グループのペースが上がったのです。

 そして40km、中村選手がスパートしました。これまで何度か行われた各選手のスパートとは次元の違う、「勝負をかけたスパート」でした。ここまで「脚を温存していた」のでしょう、素晴らしい走りでした。

 このスパートを追いかけることが出来たのは、大迫選手と服部選手だけでした。
 レースは3選手の争いに絞られたのです。

 先頭を行く中村選手を、大迫選手が猛然と追い上げます。
 登りが続く後半のコースですが、40kmを過ぎると一時的に下りのエリアがあるのです。
 その下りを利しての大迫選手の走り、ストライドの大きな走りは素晴らしいものでしたが、この凄い追い上げに対して、中村選手も一歩も引かず、凄まじい競り合いが続きました。

 そして、この競り合いは中村選手が制したのです。
 
 この競り合いを3番手の位置からじっくりと観ていた服部選手が、残り500mで大迫選手を捉えました。大迫選手としては、あのスパートで中村選手を追い抜けなかったことが、惜しまれるところでしょう。

[MGC2019・男子]
1位 中村匠吾選手 2時間11分28秒
2位 服部勇馬選手 2時間11分36秒
3位 大迫傑選手 2時間11分41秒

 稀に見る大接戦でした。
 
 37km付近からの残り5km、40kmからの残り2kmの戦は、後世に語り継がれるものでしょう。「伝説」になることは間違いありません。

 1・2位の中村選手と服部選手は、東京オリンピック2020出場に「内定」しました。
 2位となった服部選手は、「2位以内を確保するために、最も確率の高い戦術を駆使」したように観えました。このレースの意味・目的をしっかりと把握したうえで、とても冷静・沈着な判断を局面局面で下し、実行したのです。もちろん、余力が有ることが前提となる作戦ですから、フィジカル面でも十分にレースに対応できていたということになります。地力十分ということでしょう。
 3位の大迫選手は、冬季の3レースで、自身の持つ「2時間5分50秒」を破る=2時間5分49秒より速く走る選手が登場しない限り、東京オリンピック2020に出場することとなります。
 「MGCの3位以内」は、とても重い成績なのです。

 2位グループに居た時、そして、先頭に立った時、このレースを通じて、常に「真っ直ぐに前を見つめていた」中村選手の表情が、とても印象的でした。

[9月8日・決勝]
ラファエル・ナダル選手3-2ダニル・メドベージェフ選手

 ナダル選手が2セットを連取し、メドベージェフ選手が2セットを取り返して、最終セットに縺れ込んだ試合は、ナダル選手がゲームカウント6-4で押し切り、全米オープン4度目の制覇を成し遂げました。
 試合時間4時間50分という、史上2番目に長い決勝でした。

 9月1日の4回戦で、ノバク・ジョコビッチ選手が棄権し、9月3日の準々決勝でロジャー・フェデラー選手がグリゴル・ディミトロフ選手にフルセットの末敗れた時には、さしもの「3強」の優勝も途切れたかに観えましたが、3強最後の砦・ナダル選手は、やはり強かったのです。

 ナダル選手は今回の優勝で、4大大会シングルスの優勝が19度目となり、史上最多のフェデラー選手の「20」にあとひとつと迫りました。3強同士のシングルス最多優勝争いは、熾烈を極めているのです。

 本ブログでは、何度も「3強の強さ」を書いてきましたが、フェデラー選手・38歳、ナダル選手・33歳、ジョコビッチ選手・32歳と「年齢を重ねるにつれて」、3強の強さは増しているようにさえ観えます。
 過去3年間の4大大会男子シングルスの計12個のタイトルは、全て3強で分け合っているのですから・・・。
 本当に、凄いことです。

 「いつまで3強の時代が続くのか」、このフレーズも何度書いたか、分からなくなりました。

 私達は、素晴らしい3プレーヤーが競い合う、世界男子テニス史上空前の時代に遭遇しているのです。

 9月13日、ロサンゼルス・エンゼルスが「大谷翔平選手が左ひざの手術を受ける」と発表したことが、我が国に報じられました。

 手術箇所は二部膝蓋骨、全治まで8~12週間とも伝えられています。
 これで、2019年シーズンには大谷選手のプレーを観ることはできなくなりました。

 大谷選手から「膝の違和感・痛み」の連絡が球団に有ったのは2019年2月。
 直ぐにMRI検査が行われ、この症状は先天的なものと判断され、その時点では症状が軽かったので、シーズンインしてからもプレーを続けたとのこと。
 
 一方で、2018年10月に受けた右肘のトミージョン手術からの回復過程で、投球のスピードを上げるに従い、左ひざの症状が重くなって来たので、手術を決めたとのこと。

 大谷選手は、2019年シーズン前半には、昨季同様の大活躍を魅せ、前半戦で14本塁打も放っていましたから「このペースならシーズン30本塁打も・・・」と期待されましたが、後半戦に入ると不振に陥りました。
 そして9月11日までに、僅か4本塁打に止まりましたから、「何か問題があるのではないか」と、ファンはとても心配していたと思います。

 もちろん、この膝の症状と後半戦の成績の因果関係は分かりませんが、突然の様にホームランが打てなくなったことに影響が有ったと観るのが自然でしょう。

 今回の手術により、8~12週間の間、打撃練習はもちろんとして、投手としてのトミージョン手術からのリハビリ作業も休むこととなります。
 大谷選手・投手の復帰が少し遅れるのは、致し方ないことなのでしょう。
 慌てることなく、膝も肘もしっかりと直して、元気いっぱいの姿で、グラウンドに戻ってきてほしいものです。

 それにしても、トミージョン手術といい、今回の膝の手術といい、「手術までの時間の短いこと」には、驚かされます。

 確か昨年は、9月30日にレギュラーシーズンが終了し10月1日にトミージョン手術を受けていたと思いますし、今回も「手術を決断したのが9月12日」で9月13日(それも朝一番)に手術が行われています。
 最速の対応であることは、間違いありません。

 「手術を早く実施すればするほど、完治・復帰も早いというのは、当たり前のこと」なのでしょうが、「気持ちの整理のための時間」などという概念・感覚は、全く無いように観えます。
 この思い切りの良さ、というか、「プレーに必要なことなら何でも直ぐに取組む」という合理的な考え方が、大谷選手・投手のストロングポイントのひとつなのでしょう。

 9月20日に開幕する、ワールドカップ日本大会の一次リーグの組合せを観てみましょう。
 (チーム名の後ろのカッコ内は、9月9日時点の世界ランキング)

[プールA]
・アイルランド(1位)
・スコットランド(7位)
・日本(10位)
・ロシア(20位)
・サモア(16位)

[プールB]
・ニュージーランド(2位)
・南アフリカ(4位)
・イタリア(14位)
・ナミビア(23位)
・カナダ(22位)

[プールC]
・イングランド(3位)
・フランス(8位)
・アルゼンチン(11位)
・アメリカ(13位)
・トンガ(15位)

[プールD]
・オーストラリア(6位)
・ウェールズ(5位)
・ジョージア(12位)
・フィジー(9位)
・ウルグアイ(19位)

 当然のことながら、良く組分けされています。

 そして、これも当然のことかもしれませんが、直近の世界ランキングに則って、上位2チーム=準々決勝進出チームが決まる可能性が高いのです。
 ラグビーはサッカーとは異なり、「番狂わせの少ない競技」=「地力が上のチームが勝つ可能性がとても高い競技」なのですから。

 4つのプールの中で、2つの椅子を巡って最も熾烈な争いが予想されるのは「プールC」でしょう。サッカーワールドカップの一次リーグなら「死の組」と呼ばれる組です。
 特に、イングランド、フランス、アルゼンチンの3チームは、いずれも決勝トーナメントの常連です。

 エディー・ジョーンズHCのもと、優勝を目指しているイングランド代表チームとしても、全く油断できない組に入りました。
 このところ、やや精彩を欠いているフランスですが、大きな大会で突然の様に「シャンパンラグビー」が復活する可能性も十分ですし、独自のランニングラグビーを創り上げたアルゼンチンの得点力は脅威なのです。
 さらに、アメリカ、トンガの両チームも世界ランキングで観れば、13位、15位と決してひけは取りません。
 上位とされる3チームが、プール戦の過程でこの2チームに不覚を取るようなことが有れば、混戦はより深まります。

 世界ランキングから観て、次に「番狂わせ」が生じそうな組は「プールD」ということになります。
 プールDでは、オーストラリアとウェールズの力が抜けている印象が有りますが、ランキング一桁のフィジー、12位のジョージアも、虎視眈々と準々決勝進出を狙っているからです。
 しかし、個人的にはこの組はウェールズとオーストラリアが勝ち上がる可能性が高いと観ています。
 2019年の6か国対抗を圧倒的な強さで優勝したウェールズは、このところとても安定した戦い振りを披露していますし、オーストラリアは世界大会では「常に強い」という印象が有るからです。
 世界ランキングから観ると「死の組2」にも観える「プールD」ですが、これは順当な結果となるのではないでしょうか。

 さて、我らが日本チームが属する「プールA」を観てみましょう。
 まず、オールブラックスを抑えて世界ランキング1位となったアイルランド代表チームの強さは別格でしょう。
 そして「ラグビーの王国」スコットランドも、ワールドカップとなれば「宗主国」のひとつとしてのメンツにかけて負けられないところです。
 我らが日本チームが、プールAにおいて2位以内に入ることは、相当に難しいと観るのが冷静な見方です。
 もし日本チームが躍進するとすれば、9月28日の日本チームにとっての第2戦、アイルランドとのゲームがポイントとなりそうです。主力選手の疲労がまだ小さい段階で「ジャイアント・キリング」を現出して欲しいものです。

 「小笠山スタジアムの奇跡」に期待しています。

 最後の「プールB」は、ニュージーランドと南アフリカが強そうです。
 ワールドカップの一次リーグで不敗のオールブラックスは、様々な戦術を試行しながら全勝で勝ち上がるのでしょう。
 決勝トーナメントに強い南アフリカチームは、今回も一次リーグを2位で抜けて、優勝を狙っていく戦略だと思います。

 今回は、世界ランキングをベースに、今大会の一次リーグを観てきました。

 もちろん本番となれば、各チームのコンディションや戦術といった別の要素が加わり、そんなに簡単に結果は予想できないものなのですけれども、まずは「基本的な予想」ということで、ご容赦いただければと思います。
 
[大会最終順位]
1位 台湾
2位 アメリカ
3位 韓国
4位 オーストラリア
5位 日本
6位 カナダ

[9月8日・1位2位決定戦]
台湾2-1アメリカ

 2次リーグを終えて、首位に立っていたアメリカ代表チームと2番手の台湾代表チームが1位・2位決定戦を行い、台湾が2-1でアメリカを下して、今大会の優勝を決めました。

 この大会における台湾チームの戦い振りは見事でした。
 アメリカチームとの最終決戦でも、ユー・チエン投手(大会MVP)を先発に起用し7回途中まで被安打3の好投、抑えのチェン・ポーユー投手も、強力なアメリカ打線の反撃を良く凌ぎ切りました。

 日本チームを相手に3-1、韓国チームを相手に7-2、そしてアメリカチームを相手の最終戦が2-1と、ライバルと目されるチームには主力投手をつぎ込み、守備の堅さも相まって、2失点以下に抑え込んだのですから素晴らしい。
 
 まさに、「堅守」の優勝でしょう。

 こうした試合運びは、良い投手、良い守備、そして良いベンチワークが相乗効果を生み出してこそ可能になるものですから、台湾ベースボールのレベルの高さを明示していることは、間違いありません。

 そして、こうした試合運びは、日本チームが目指すべきものにも観えます。

 台湾チームのプレーから、日本チームが学ぶべき点が沢山あるのではないでしょうか。

 ラグビーワールドカップ2019の開幕が9月20日に迫りました。

 世界屈指の規模と注目度の高さを誇るスポーツイベントです。

 夏季オリンピックとサッカーワールドカップが、規模・注目度から観てのスポーツイベントの双璧とすれば、ラグビーワールドカップは、現在の世界3番目のビッグイベントということになるのでしょう。

 そのビックイベントが我が国で開催されるというのは、本当に素晴らしいことです。
 
 日本という国の歴史と「経済力」がベースとなっていることは言うまでもありませんが、ラグビーという世界的競技における、日本という国の位置付けの高さも、こうしたビッグイベントの開催を可能にしている要素のひとつです。

 また、今大会は「第9回」ワールドカップなのですが、日本代表チームは「9回連続出場」を達成しています。
 1987年の第1回ワールドカップから日本チームは欠かせない存在なのでしょうし、世界大会出場レベルを長きに渡って維持していることも、本当に凄いことです。

 また、ラグビーが大好きな国民が多く、小学校・中学校・高校・大学・社会人といった各年代における数多くのチーム、日本一を決める大会の存在、各階層での数多くの指導者の存在、ラグビーが出来るグラウンドの整備、等々、ラグビーというスポーツに関する「体制」が、国家として整っているということも、大切な要素なのです。

 19世紀後半にイングランドで生まれ*、あっという間に世界中に広まったラグビー競技ですが、我が国にも19世紀の終盤には伝えられました。(*本ブログ2012年9月7日の記事「[ラグビー] ラグビーのはじまり」をご参照ください)

 そして、1926年には日本ラグビーフットボール協会が創設され、大学ラグビーを中心として発展しました。慶応義塾大学チーム、早稲田大学チーム、明治大学チーム、同志社大学チームといったチームが、対抗戦を繰り広げたのです。
 こうした歴史が、日本ラグビーの礎になっていることも間違いなく、第二次世界大戦終了後、1950年代のオックスフォード大学チーム、ケンブリッジ大学チームの日本遠征を皮切りに、世界中の強豪チームが「極東の島国」に遠征するようになったのです。
 1959年には、オックスブリッジチームも来日しています。

 1970年代に入ると、日本ラグビーの国際化はますます進みました。
 1971年、イングランドチームが来日しましたが、9月28日の試合で日本チームは3-6という僅少差でイングランドチームに敗れています。
 1973年には、日本チームによる「グレートブリテン遠征」が行われました。
 イングランド、ウェールズ、スコットランドという「本場」に、日本チームが姿を現したのです。

 そして、1983年10月2日、ウェールズの「カーディフ・アームズパーク」(この競技場名を聞くだけで胸が躍ります)の試合において、日本チームはウェールズチームと戦い、24-29という接戦を演じました。世界を驚かせる結果でした。(ウェールズチームは「選抜」チームであって、「代表」チームでは無かったと記憶しています)

 さらに1989年5月28日、秩父宮ラグビー場で、日本チームはスコットランドチームを28-24で破りました。
 この時のスコットランドは、ブリティッシュ・ライオンズのオーストラリア遠征に主力メンバー割いていたために、最強の代表チームでは無かったのですけれども、それでもラグビー発祥の地「グレートブリテン」の強豪チームを破った価値は、「有り得ないことが起こった」という意味で、いささかも減ずるものでは無いと、今でも思います。
 テレビで観戦した「あの時の興奮・シーン」は、生涯忘れないでしょう。
 
 もうひとつ忘れてはならないことは、日本で行われるラグビーにおいては「暴力や暴行」が殆ど無いという点でしょう。
 レフェリングについても、例えば、我が国のワールドカップのレフェリーを買収して、不正な判定を創り出そうという行動を取る(どのチームの関係者であっても)こと自体が、難しい雰囲気があると思います。国の「文化」の問題なのでしょうか。
 こうした基本的な要素も、日本でワールドカップが開催される理由のひとつであろうと考えます。

 長い間「憧れの存在」であったラグビーワールドカップが、ついに日本で開催されます。

 「開催されること」自体が、日本のラグビー界、ひいては日本国にとっての大きな誇りであることは、言うまでもありません。

[9月2日]
台湾3-1日本(5回、降雨コールド)

[9月6日]
韓国5-4日本(延長10回)

[9月7日]
オーストラリア4-1日本

 2019年のU-18W杯において、残念ながら日本チームは5位に終わりました。

 これまで優勝したことが無かった中で、「今年こそは」と自信を持って送り込んだ代表チームが、残念な成績に終わったのです。

 天候に恵まれず、グラウンドコンディションが良くないゲームが多かったことはありますが、これは相手チームも同条件ですので、力を発揮できなかった理由にはならないでしょう。

 敗因を考えてみましょう。

① 得点力不足

 これが最大の要因に観えます。
 肝心なところで追加点が奪えず、苦しい戦いを余儀なくされた形でしょう。
 「木製バット」の初使用という面もあるのでしょうが、各国代表チームの投手の個性豊かな投球を弾き返すことができなかったという印象です。

 今後は、先制点を挙げ、優位にゲームを進めて行く必要がありますし、先制されても逆転できるような打力を、チームとして身に付けて行く必要がありそうです。

② ここぞという場面でのエラー

 敗れた試合において、相手チームに連打を浴びて失点したというシーンが、とても少なかったと感じます。
 殆どがエラーがらみ、もっと言えば「四球+エラー」による失点でした。

 得点力不足からくる「僅少点差」のために、ピンチの場面で選手達が過度に緊張してしまうこともあるのでしょうが、ここぞという場面での「強い内野ゴロ」をエラー、あるいは実質的なエラーをしてしまうシーンが多発したことは、本当に意外でした。

 甲子園大会他で、あれ程素晴らしい守備を魅せているプレーヤーの皆さんが、この大会ではエラーをしてしまう理由は、よく分かりませんけれども、他チーム比「力不足」であることは、結果が示しています。

 「第29回」という歴史がある本大会で、日本チームがなかなか勝てないのは、何故なのでしょうか?

① U-18世代の実力が他国チームに劣っている?

 そうは考えたくないのはやまやまですが、結果は厳然としています。
 この世代の実力不足と観るのが、冷静な判断かもしれません。

② 甲子園大会後の「燃え尽き症候群」

 可能性のある見方でしょう。
 「甲子園大会」というのは、日本の高校球児にとっての「全て」なのかもしれません。

③ ベースボールと野球の違い

 禅問答のような見方ですが、この大会で行われているのは「ベースボール」であり、日本の高校球児が取り組んでいるのは「野球」であるという見方です

 とはいえ、同じルールの下で結果を出せないのですから、「やり方が適切では無い」ことも明らかです。

 いずれにしても、「野球王国」を自認し、実力世界一を自負している我が国野球界にとっては、この大会における連綿たる結果は、放置できないものであることは間違いないのでしょう。
 徹底した原因の究明と、本来の実力を発揮できるチーム作りが急がれます。
 
プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
「スポーツを考える-KaZ」ブログへ
ようこそ!
我が家の月下美人も16年目。同時に30個の花が咲くこともあります。スポーツも花盛りですね。一緒に楽しみましょう。

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