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 我が国では残暑厳しい折柄ですが、NFL2019~20シーズンの開幕が9月5日に迫りました。
 グリーンベイ・パッカーズVSシカゴ・ベアーズ(於、ソルジャーフィールド)が開幕戦です。

 ついこの間、ニューイングランド・ペイトリオッツがロサンゼルス・ラムズを「史上最少得点ゲーム」となった「13-3」で破り、6度目のスーパーボウル制覇を果たしたばかり、という感じもします。
 月日の経つのは、本当に早いのです。

 さて、2019~20年シーズン開幕を控えて、NFLの華であるスーパーボウルについて、少し観て行こうと思います。

① スーパーボウルに出場したことが無いチーム

 スーパーボウルは、勝利することができれば、とても素晴らしいことですが、アメリカンフットボールカンファレンスAFCとナショナルフットボールカンファレンスNFCのチャンピオン同士が激突するゲームですので、「出場歴」も、とても重要視されます。

 そうした状況下、まだ出場したことが無いチームにとっては、それが最大の目標にもなるのでしょう。
 1966年に始まり、これまで53回を数えるスーパーボウルに、未出場なのは以下の4チームです。

・クリーブランド・ブラウンズ(AFC)
・ジャクソンビル・ジャガーズ(AFC)
・ヒューストン・テキサンズ(AFC)
・デトロイト・ライオンズ(NFC)

 1993年創設のジャガーズと2002年創設のテキサンズは、創設して間もないという感じもしますので、スーパーボウル未出場といっても、「これから」という感じです。

 一方で、1946年創設のブラウンズと1929年創設のライオンズについては、チームの歴史において様々な変遷が有ったとはいえ、一度は出ておきたかったでしょうし、ファンも切望していることでしょう。

 未出場のチームが、AFC3チーム、NFC1チームと、AFCの方が多いのは、もちろん「たまたま」ということなのでしょうが、この物差しの反対「出場回数の多いチーム」を観て行くと、興味深いことが分かります。

[スーパーボウル出場回数・上位4チーム]
1位 ニューイングランド・ペイトリオッツ(AFC) 11回(6勝5敗)
2位 ピッツバーグ・スティーラーズ(AFC) 8回(6勝2敗)
2位タイ ダラス・カウボーイズ(NFC) 8回(5勝3敗)
2位タイ デンバー・ブロンコス(AFC) 8回(3勝5敗)

 出場回数の多い順の上位4チームも、AFC3チーム、NFC1チームとなっています。
 未出場4チームと同じ構成なのです。
 ひょっとすると、AFCは「同じチームが数多くスーパーボウルに出場する」傾向が、あるのかもしれません。

② 2回以上スーパーボウルに出場しながら未勝利のチーム

 1回スーパーボウルに出場し、そして勝利しているチームもありますが、当然ながら強豪チーム→カンファレンスチャンピオンが相手ですから、必ずしも勝てるわけでは無いのが道理です。勝率を5割程度と考えると、「2回以上出場しながら未勝利」というのは、とても残念な感じがします。

[4回出場しながら未勝利]
・ミネソタ・バイキングス 1970年、1974年、1975年、1977年の4回出場しながら未勝利
・バッファロー・ビルズ 1991年、1992年、1993年、1994年の4回出場しながら未勝利

 4回出場ですから、これはもう本当に残念でしょう。

 1970年代のミネソタは、クオーターバックQBフラン・ターケントン選手を中心にして、とても強いチームでした。しかし、スーパーボウル制覇は、ついにできなかったのです。
 74年と75年は、ピッツバーグ・スティーラーズに敗れ、76年はオークランド・レイダーズに敗れています。
 QBテリー・ブラッドショー選手、ランニングバックRBフランコ・ハリス選手、ワイドレシーバーWRリン・スワン選手らを擁し、黄金時代を示現したスティーラーズと、QBケン・ステブラー、タイトエンドTEフレッド・ビレト二コフ選手、WRクリフ・ブランチ選手、パンターPレイ・ガイ選手らを擁して、最強の時代を現出したレイダーズということになれば、少し「対戦相手が強過ぎた」のかもしれません。
 とはいえ、QBフラン・ターケントン選手は、当時のNFLを代表するQBであったことは間違いありません。本当に数多くの記録を樹立した、素晴らしいQBでした。

 1990年代のビルズに付いて言えば、QBジム・ケリー選手らを擁して「4シーズン連続でAFCチャンピオン」に成りながら、ついにスーパーボウル制覇は成りませんでした。
 あれだけ強かったビルズが、一世を風靡した「ノーハドル・オフェンス」をもってしても届かないのですから、スーパーボウル優勝というのは高峰なのでしょう。
 1991年の初出場の時、この時ビルズはニューヨーク・ジャイアンツに19-20で惜敗したのですけれども、この第25回スーパーボウルに勝っていれば、逆に4連覇もあったのではないかと、今でも思います。

 スーパーボウルに「3回出場しながら未勝利」というチームは、ありません。

[2回出場しながら未勝利]
・シンシナティ・ベンガルズ 1982年、1989年
・カロライナ・パンサーズ 2003年、2016年
・アトランタ・ファルコンズ 1999年、2017年

 パンサーズの2016年スーパーボウルは、QBペイトン・マニングを擁するデンバー・ブロンコスに敗れました。戦前の予想では、若きQBキャム・ニュートンを擁したパンサーズの攻撃力が優位と言われていました。

 ファルコンズの2017年は、あのペイトリオッツを追い込みましたが、まさかの大逆転負けを喫しました。「勝てる時に勝っておかないと・・・」という感じがしたものです。

 ベンガルズの1989年の相手チームは、サンフランシスコ49ersでした。
 QBジョー・モンタナ選手による、あの有名な「ザ・ドライブ」が生まれたゲームだったのです。そしてベンガルズは16-20で敗れました。
 NFLの歴史に燦然と輝くプレーで敗れたのですから、ある意味では止むを得なかったのでしょうが、そうしたプレーに出くわしてしまったことは、不運であったのかもしれません。

③ 最後にスーパーボウルに出場してから最も時間が経っているチーム

 一度でもスーパーボウルに出場しているチームで、最も長い間スーパーボウルから遠ざかっているチームです。

 最長は、1968年以来出場が無いニューヨーク・ジェッツです。
 続いては、1969年以来出場が無いカンザスシティ・チーフスでした。
 1976年が最後の出場のバイキングス、1984年が最後のマイアミ・ドルフィンズと続きます。

 ジェッツ、チーフスはこの時スーパーボウルを制していますが、バイキングスとドルフィンズは敗れています。

 各チームのファンは、スーパーボウルの舞台に帰ってきてくれることを待望しているのではないでしょうか。

 NFL2019~20年シーズンの開幕に向けて、これまでのスーパーボウルについて、つらつらと書いてみました。
 書いている間、様々なシーンが脳裏に蘇りました。
 特に、QBフラン・ターケントン選手のプレーを、とても懐かしく思い出しました。

 2019~20年シーズンでも、素晴らしいシーンが沢山生まれることでしょう。
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