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 大相撲2019年9月場所は中日を終えました。

 幕ノ内最高優勝の行方は全く分からない、大混戦となっています。

 大混戦の最大の要因は、二人の横綱の休場でしょう。
 白鵬は初日で破れて直ぐに休場、鶴竜は4連勝の後3連敗となって休場しました。
 横綱であっても、コンディションが良くない時には、平幕とも互角の相撲になってしまうという「現状」を示しているのでしょう。

 また、大関陣も二人ともカド番ですから、毎日の土俵で白星を取ることに精一杯という状況です。
 
 横綱・大関陣がそろって不振な場所が「混戦」になるのは、自然なことなのでしょう。

 そうした中で中日勝ち越しを決めたのが、東前頭8枚目の隠岐の海です。
 入幕以来最高の連勝を、ベテランが続けて居るのですから素晴らしい。
 「簡単にはあきらめない」のが今場所の隠岐の海なのです。

 続くのは、西前頭10枚目の明生。7勝1敗です。
 2日目に炎鵬に敗れましたが、それ以外の取組では「強い」という内容のものが多いと感じます。

 そして「6勝2敗」には、数多くの力士が並びます。
 御嶽海、貴景勝の関脇陣、小結・遠藤、前頭の朝乃山、剣翔、石浦、の6力士です。
 虎視眈々と優勝を狙っている形です。

 全勝から2敗までに8力士が居ますから、おそらくはこの8力士の中から優勝力士が出るのでしょう。

 現時点で最も優勝に近いのは隠岐の海なのでしょうが、上位との対戦が早めに組まれる可能性もありますから、全く分からないというのが妥当な見方なのでしょう。

 2019年9月場所は、本当に面白いのです。
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 東京オリンピック2020のマラソン代表を決めるマラソングランドチャンピオンシップ・女子の部は、9月15日午前9時10分、東京・神宮外苑・絵画館前をスタートしました。

 10選手が出場しましたが、約20分前にスタートした男子のレースの情報が入っていたのか、あるいは戦前からの作戦だったのか、女子のレースもスタート直後から、動きました。
 一山麻緒選手が飛び出したのです。

 もともと接戦が予想されたレースで、しかも10名しか走らないレースとなれば、しばらくは他選手の様子や自身の調子を見る為に、集団で走るであろうと予想されていたのですが、一山選手は敢然と出たのです。

 この一山選手の飛び出しは、男子の設楽選手の場合とは異なり、800m付近で後方グループに吸収されることとなりましたが、1km・3分17秒の「ハイペースの入り」となって、MGC2019女子の部の「形を決める」こととなりました。
 レースに対して、とても大きな影響を与えたのです。

 このハイペースによって、一気に「7選手による先頭集団」が形成されました。
 レースは、この先頭集団を中心に展開されることになったのです。

 10km付近で前田穂南選手がスパートしました。
 一山選手らが付いて行きますが、前田選手の軽快な走りが目立ちました。

 15km、先頭集団は5名となりました。
 前田選手、安藤友香選手、小原怜選手、鈴木亜由子選手、福士加代子選手です。

 そして18km付近。
 前田選手が再びスパートしました。最初のスパートより、スピードのある飛び出しでした。

 このスパートに付いて行ったのは鈴木選手だけでした。そして、小原選手が追い縋ります。
 前田選手と鈴木選手の並走が始まりました。
 21km付近で、前田選手が再びスピードを上げました。
 鈴木選手がじりじりと離されます。
 前田選手、鈴木選手、小原選手が等間隔で走る、各選手が「単走」という形になりました。

 振り返ってみれば、この時点で、「レースは決まった」のです。

 この後、前田選手は後半の登りコースも快調な走りを続け、鈴木選手は完全に脚に来ていたものの懸命に粘り切り、小原選手も疲労の極の中で40kmから良く追い上げ、鈴木選手に4秒差まで迫ったところがゴールでした。
 
[MGC2019・女子]
1位 前田穂南選手 2時間25分15秒
2位 鈴木亜由子選手 2時間29分02秒
3位 小原怜選手 2時間29分06秒

 前田選手の走りは素晴らしいものでした。
 日本女子マラソン界に、ついに「新星」が登場したのではないでしょうか。
 最高気温が30℃に達しようとしている気象条件の中での「25分台」は立派な記録でしょう。
 長身ながら走りのバランスも良く、坂路への対応力も証明してくれました。

 鈴木選手の「走れなくなってからの走り」も凄いものでした。
 ゴールインした瞬間、ほぼ歩くことも出来ない程に「脚に来ていた」のですが、残り2~3kmをこの状態で走り切ったように観えました。腕を大きく振り、動かない脚を何とか動かしていました。この能力は、厳しい環境下であればあるほど、威力を発揮するのではないでしょうか。
 鈴木選手には、一層のスタミナ面の強化が、期待されるのでしょう。

 10名という絞られたメンバーにより争われたMGC2019女子も、見所十分なレースとなりました。
 
 午前9時10分のスタート時、前列に並んだ福士加代子選手のとても嬉しそうな様子が印象的でした。
 スタートライン付近に登場した時から、「わあー」という感じ・・・。
 「このレースのスタートラインに立っている」ことについての喜び・幸せ・感謝を全身で感じているように観えました。
 自然な形でレースを楽しんでいたのでしょう。

 世界で戦って行くアスリートにとって、とても大切な「心持ち」であろうと思います。
 東京オリンピック2020のマラソン代表を決める大一番、マラソングランドチャンピオンシップ大会・男子の部は、9月15日・午前8時51分に、東京・神宮外苑・絵画館前をスタートしました。

 30選手が出場しましたが、レースはいきなり動きました。
 設楽啓太選手が飛び出したのです。

 こうした大事なレースでは「牽制しあって」、しばらくの間は「集団で走る」のではないかという予想が多かったと思いますが、設楽選手はスタート直後からリードを奪う戦術を採ったのです。

 設楽選手と2番手クループとの差は、見る見る広がりました。
 10m、20m、設楽選手は1kmを約3分で通過しましたが、その時には既に後続に100m位の差を付けていました。

 このレースは、1位と2位がオリンピック出場内定ですから、「設楽選手が行ってしまうようなら、行かせる。無理には追いかけない」という作戦を口にする、各チームのコーチが多かったと報じられていました。
 ひとつの考え方であろうと思いますが、それにしても、あまりにも差が開き過ぎているのではないかと感じました。

 「30km地点では勝負はついている」とコメントしていた設楽選手の狙い通りの展開に観えました。
 設楽選手は「1km・3分」のペースを堅持しているのに対して、2番手グループは「1km・3分10秒」ペースですから、1km走るごとに10秒ずつ差が開く形となって、一時は2分以上・600m以上の大差となりました。
 設楽選手の大独走となったのです。

 もはや「1位は設楽選手。2位・3位を残りのランナーで争うレース」になったように観えましたし、ペースメーカーの居ないレースの難しさ、面白さが、存分に観られたのです。

 加えて、「1km・3分」というペースは、現在の男子マラソンとしては決して速過ぎるものではなく、世界大会であれば普通のペースですし、ましてや、スタートからしばらくは下りのコースですので無理のないペースに感じられました。設楽選手の作戦は見事に功を奏したように観えたのです。

 しかし実際には、「9月中旬の東京の気候」が設楽選手にダメージを与えていたのです。

 設楽選手は10kmを29分50秒で通過しました。
 2位グループの選手達が大汗をかいている中で、大袈裟に言えば「汗ひとつかかず、スイスイと走っている」様子でした。

 その設楽選手の快ペースが少し遅くなったのは12km付近からでしょうか。
 1km・3分5秒となったのです。
 しかし、走りには大きな変化は有りませんでした。

 12kmを過ぎて、2位グループにも細かい動きが出始めました。色々な選手が小さなスパートを見せ、他の選手が追い付くという動きが観られるようになったのです。
 とはいえ、レース全体の展開に大きな影響を及ぼすものとはなりませんでした。

 設楽選手は15kmを44分59秒で通過しました。
 ペースが落ちたと言っても「1km・3分」を堅持したのです。

 この設楽選手の走りに、最初の変調が観られたのは、16km過ぎでした。
 右半身の動きが良くなくなり、走りのバランスが崩れたのです。
 疲れが出るのが少し早いと感じました。

 2位グループにも変化が生じました。
 17km付近で鈴木健吾選手がベースアップし、これに大迫傑選手、服部勇馬選手、中村匠吾選手が付いて行って、4選手による2位グルーブが構成されたのです。
 2位・3位争いは、この4名を中心に行われるように観えました。

 設楽選手は20kmを1時間4秒で通過しました。
 ペースダウンしたとはいえ、やはり1km・3分のペースを守っているように観えました。
 また、20kmを過ぎて、設楽選手の走りのバランスが戻ったように観えました。少し走りが小さくなったものの、左右のバランが良くなったのです。

 2位グループでは、鈴木選手が何度も仕掛けました。
 抜け出そうとしますが、服部選手や大迫選手がこれを許しませんでした。
 自然に、2位グループのペースが上り、20kmは1時間2分丁度で通過しました。
 一時は2分以上有った設楽選手との差が1分56秒に詰まったのです。

 芝公園の折返し地点では、2位グループのペースが落ち、後方集団から追い上げる選手が出始めました。まず、藤本拓選手が取りついたのです。
 24.5km付近で、大塚祥平選手と橋本崚選手が2位グループに追い付き、2位グループは計7名となりました。

 25km付近から、先頭の設楽選手の走りが明らかに小さくなりました。ペースも1km・3分10秒に落ちました。「脚に来ている」印象でした。

 2位グループでは橋本選手が仕掛けて、ペースが上がりました。
 28km付近では、設楽選手との差が1分30秒に縮まりました。
 設楽選手のペースダウンが大きかったので、差が見る見る詰まる形となったのです。
 前半10kmまでとは、全く異なる様相となりました。

 30km、設楽選手と2位グループとの差は1分17秒に詰まりました。

 設楽選手のペースは1km・3分15秒以上かかるようになりましたので、差が一気に詰まりました。

 32.8km、皇居前の折返し点では56秒差となり、2位グループから設楽選手が良く観えるようになりました。
 34km付近では40秒差となり、2位グループが設楽選手を吸収するのは、時間の問題でした。

 中本健太郎選手、竹ノ内佳樹選手を加えた、9名の2位グループは、猛然と設楽選手に迫りました。

 36.5km・飯田橋付近を過ぎて、レースの山場、「きつい登り」が始まりました。

 そして37km付近で、ついに設楽選手は2位グループに追い付かれたのです。
 このレースの形を決め、敢然と先行した設楽啓太選手のMGC2019が終了した瞬間でした。
 設楽選手の作戦は、このレースでは実りませんでしたけれども、外連味の無い走りは「世界に挑む日本マラソン」に必要な走りであったと思いますし、将来MGC2019男子を語る時、その主役のひとりであることは、言うまでも無いことでしょう。「レースの景色を決めた素晴らしいチャレンジ」でした。

 さて、先頭に立ったグループ、ここからは先頭集団ということになりますが、においては、各選手による小さなスパートが繰り返されました。竹ノ内選手や橋本選手が抜け出そうとしてトライを続けたのです。
 しかし、これらには他の選手も付いて行きました。
 
 39km付近で橋本選手が再びスパートし、これに中村選手が付いて行き、服部選手、大迫選手も続きました。先頭グループのペースが上がったのです。

 そして40km、中村選手がスパートしました。これまで何度か行われた各選手のスパートとは次元の違う、「勝負をかけたスパート」でした。ここまで「脚を温存していた」のでしょう、素晴らしい走りでした。

 このスパートを追いかけることが出来たのは、大迫選手と服部選手だけでした。
 レースは3選手の争いに絞られたのです。

 先頭を行く中村選手を、大迫選手が猛然と追い上げます。
 登りが続く後半のコースですが、40kmを過ぎると一時的に下りのエリアがあるのです。
 その下りを利しての大迫選手の走り、ストライドの大きな走りは素晴らしいものでしたが、この凄い追い上げに対して、中村選手も一歩も引かず、凄まじい競り合いが続きました。

 そして、この競り合いは中村選手が制したのです。
 
 この競り合いを3番手の位置からじっくりと観ていた服部選手が、残り500mで大迫選手を捉えました。大迫選手としては、あのスパートで中村選手を追い抜けなかったことが、惜しまれるところでしょう。

[MGC2019・男子]
1位 中村匠吾選手 2時間11分28秒
2位 服部勇馬選手 2時間11分36秒
3位 大迫傑選手 2時間11分41秒

 稀に見る大接戦でした。
 
 37km付近からの残り5km、40kmからの残り2kmの戦は、後世に語り継がれるものでしょう。「伝説」になることは間違いありません。

 1・2位の中村選手と服部選手は、東京オリンピック2020出場に「内定」しました。
 2位となった服部選手は、「2位以内を確保するために、最も確率の高い戦術を駆使」したように観えました。このレースの意味・目的をしっかりと把握したうえで、とても冷静・沈着な判断を局面局面で下し、実行したのです。もちろん、余力が有ることが前提となる作戦ですから、フィジカル面でも十分にレースに対応できていたということになります。地力十分ということでしょう。
 3位の大迫選手は、冬季の3レースで、自身の持つ「2時間5分50秒」を破る=2時間5分49秒より速く走る選手が登場しない限り、東京オリンピック2020に出場することとなります。
 「MGCの3位以内」は、とても重い成績なのです。

 2位グループに居た時、そして、先頭に立った時、このレースを通じて、常に「真っ直ぐに前を見つめていた」中村選手の表情が、とても印象的でした。

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Author:カエサルjr
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