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 12月1日、関東大学ラグビー対抗戦Aグループの最終戦、「伝統」の早明戦が行われます。

 かつては、「年末の風物詩」とも称されたビッグイベントでしたが、2008年に帝京大学チームが初優勝した頃から、その位置付けは徐々に下がり、その後の帝京大チームの大連覇、そしてその間の早明両チームの「ふがいない戦い振り」(ファンの方々には申し訳ない表現になってしまいましたが)も相俟ってか、このところは「グループ内のゲームのひとつ」になっていた感がありました。(本ブログ2014年12月11日の記事「[ラグビー] 早明戦の凋落?」をご参照ください)

 1928年に開始され、20世紀の我が国の大学ラグビー界を牽引してきた「対抗戦グループ」、それを代表してきた「早明戦」の価値が、残念ながら下がり続けてきた印象なのです。

 そして2019年、「25年振りの早明全勝対決」が実現することとなりました。

 11月10日に行われた早稲田VS帝京のゲームは、34-32で早大チームが勝利しました。ゲーム終盤の劇的な逆転でした。2015年ワールドカップ一次リーグの日本VS南アフリカのゲームと、展開・得失点ともに同じでした。奇遇という他は無いでしょう。

 11月23日に行われた明治VS帝京のゲームは、明大チームが40-17で圧勝しました。今季の充実を如実に示したゲームでした。
 早大チームに敗れた影響か、帝京大チームには少し元気がありませんでした。

 早大チームは、同じ23日に行われた、こちらも「伝統」の早慶戦(開催日が11月23日に固定されています)で、さすがに早慶戦に臨む気迫溢れる慶大チームの粘りに最後まで苦しみましたが、17-10で何とか勝利をものにして、ついに「25年振りの全勝対決」が実現したのです。

 再び、かつては、12月第1日曜日(開催日が決まっています。常に対抗戦の最終戦です)の早明戦を控えた1週間は「早明戦ウィーク」と呼んでも良いほどの盛り上がりを魅せました。
 両チームの各ポジションのプレーヤー、例えばウイングWTBならトイメン同士、ハーフ団ならハーフ団同士の談話がテレビ画面に登場し、それぞれ贔屓の芸能人、有名人がコメントを寄せたりして、嫌が上にも、注目が集まりました。
 「重戦車フォワード」の明治と「展開ラグビー」の早稲田、タテの明治とヨコの早稲田という、好対照のプレーの対決も、ビッグイベントに繋がる大切な要素だったのでしょう。
 また、不思議なことに「戦前に劣勢を予想されていたチームが勝利する」ことが多かったのが、早明戦でもあります。

 2019年は、ワールドカップ日本大会の年でもありました。
 ワールドカップによって盛り上がった「ラグビー熱」が、日本社会に残っている内に、日本大学ラグビーの看板カードが素晴らしいゲームを披露することは、大袈裟に言えば「日本ラグビー界にとって極めて重要なこと」であろうとも思います。

 「熱戦」が期待されます。

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 12月1日、中京競馬場ダート1,800mコースで行われる、第20回チャンピオンズカップ競走G1の注目馬検討です。

 2019年のダート競走馬NO.1を決めるレースです。

 かつてはジャパンカップダートとして、ジャパンカップと同週に東京競馬場(第3回は中山競馬場)にて行われていましたが、2008年の第9回からは阪神競馬場にコースを移し、2014年の第15回からは、レース名もチャンピオンズカップに変更し、コースも中京競馬場となり、現在に至っています。
 このまま、「中京のダートGI」として定着して行くのでしょうか。

 地方競馬の多くがダートコースですので、ダートレース重賞は様々な競馬場で開催されます。とてもバラエティに富んでいるのです。加えて、一口に「ダート」といっても、コース毎に微妙に異なります(当然ながら、芝コースもコース毎に異なるのですが、異なる度合いがダートコースの方が大きいと感じます)ので、あのコースで好成績を収めたから、このコースでも、という風には成り難いのが、難しいところでしょう。
 同じコースで、連続してレースが行われることの意義のひとつが、ここにあるのです。

 さて、注目馬です。

 第一の注目馬は、6枠11番のゴールドドリーム。
 2017年のこのレースの覇者です。前走、10月4日盛岡のMCS南部杯Jpn1は3着でしたが、このところG1級のダートレースで3着以内を継続している安定感を評価します。
 前走からのローテーションも良いと思います。

 第二の注目馬は、2枠3番のチュウワウィザード。
 前走・JBCクラシックG1を快勝しました。今、最も乗っている馬でしょう。
 こちらもG1級レースでの安定感は抜群ですが、鞍上の乗り替わりと、ややローテーションがきついことが心配材料でしょうか。

 第三の注目馬は、3枠5番のクリソベリル。
 3枠両頭で迷いましたが、こちらにしました。3歳馬ですが、このところ急に力を付けてきた印象です。ここを勝つようなら、ダート界の次代を担う存在になるかもしれません。

 今回は、以上の3頭に期待します。

 青空の下でのレースを観たいと思います。
 
 11月25日、ATP(男子プロテニス協会)は最新の世界ランキングを発表しました。
 シングルスランキングでは、ナダル選手(スペイン)が1位、ノバク・ジョコビッチ選手(セルビア)が2位、ロジャー・フェデラー選手(スイス)が3位となりました。
 ちなみに日本人選手では、錦織圭選手が13位、西岡良仁選手が73位、内山靖崇選手が81位でした。(100位以内)

 全米オープン2019を制覇して、11月4日にランキングトップに立ったナダル選手は、今回の1位獲得で「通算200週目の1位」という金字塔を打ち立てました。
 この記録が、いかに凄いものであるかは、歴代の200週クリアプレーヤーを見れば一目瞭然です。

 歴代の「1位に居た週数ランキング」は以下の通りです。

1位 ロジャー・フェデラー選手 310週
2位 ピート・サンプラス選手(アメリカ) 286週
3位 ノバク・ジョコビッチ選手 275週
4位 イワン・レンドル選手(チェコ→アメリカ) 270週
5位 ジミー・コナーズ選手(アメリカ) 268週
6位 ラファエル・ナダル選手 200週

 史上6名しか居ない大記録なのです。

 サンプラス選手、レンドル選手、コナーズ選手は、皆さんご承知の通り、世界の男子テニス史上に燦然と輝く「巨星」です。
 長きに渡って「安定した成績」を残したプレーヤー達でもあります。

 その3選手の記録に割って入り、不滅と言われたサンプラス選手の286週をも上回っているのが、「21世紀の3強」なのですから、その「3強」の強さを改めて感じさせる結果となっています。

 何しろ「3強」は、まだ現役なのですから、これらの記録はまだまだ伸びる可能性があるのです。
 
 「3強」のドライブは、世界男子テニス史を塗り替え続けているのでしょう。


 11月26日、日本野球機構NPBは2019年シーズンの最優秀選手(MVP)を発表しました。
 セントラルリーグは坂本勇人選手(読売ジャイアンツ、30歳)、パシフィックリーグは森友哉選手(西武ライオンズ、24歳)が受賞しました。お二人とも初受賞です。

 坂本選手はこれまでも、守備力が重視されるNPBの遊撃手としては驚異的な打撃を披露してきました。2016年シーズンのセリーグ遊撃手として史上初の首位打者はその好例でしょう。

 その坂本選手が、2019年シーズンにおいては40本塁打を記録したのです。
 今シーズン当初から、ホームランを量産し、ホームランダービーの先頭を走っていました。「どこまで続くのか」という見方もありましたけれども、最後まで打ち続けました。

 遊撃手として、全試合に出場し、打率.312、打点94、本塁打40、出塁率.396、OPS.971という、とてもバランスの良い成績は見事です。

 もともと、あまり休まないプレーヤーでした。2008年、2010~14年の6シーズンでも全試合出場を達成していますが、さすがに2015年以降は時折出場しないゲームが出始めていました。
 それが、2019年には再び全試合出場を果たしたのですから、全体として「文句無し」のMVP受賞でしょう。

 森選手は、あの最強時代の大阪桐蔭高校の捕手としての活躍、藤波晋太郎投手との名バッテリーで知られますが、身長170cmと現在では小柄な部類に入る体格から、デビュー当時はプロ向きではないのでは、という見方もありました。
 しかし、1年ごとに力を付けて、西武ライオンズの中核プレーヤーに成長、2019年シーズンは打率.329で初の首位打者を獲得、本塁打23本、105打点と「猛打のライオンズ打線」の一翼を担うまでになりました。「打って守れる捕手」として、素晴らしい成長です。
 
 そして、リーグ最高となるOPS.959をも記録して、MVPに輝いたのです。

 まだ24歳ですから、今後NPBを代表する捕手として、活躍を続けていただけるものと思います。

 日本プロ野球の2019年最優秀選手は、両リーグのペナントレース優勝チームから輩出しました。
 とても順当な選出であったと感じます。

 11月13日、MLBは2019年シーズンのサイヤング賞を発表しました。

 アメリカンリーグALはジャスティン・バーランダー投手(ヒューストン・アストロズ)、ナショナルリーグNLはジェイコブ・デグロム投手(ニューヨーク・メッツ)でした。

 バーランダー投手は、34試合に先発し、223イニングを投げ、21勝6敗、奪三振300、防御率2.58という、圧巻の成績でした。
 2011年シーズンに続く2度目の受賞となったバーランダー投手ですが、9月1日のノーヒッター(3度目)やチームのワールドシリーズ進出など、まさに大車輪の活躍でした。

 デグロム投手は、2018年に続いて2シーズン連続の受賞となりました。
 その成績がとても興味深いのです。
 2018年は、32試合・217イニングに登板して10勝9敗。
 2019年は、32試合・204イニングに登板して11勝8敗。
 どちらのシーズンも、「サイヤング賞受賞投手」としては、一見物足りないように見えます。
 しかし、両シーズン共にデグロム投手は、しっかりとした支持を受けて受賞しているのです。

 これは、ひとつにはニューヨーク・メッツの「得点力不足」が要因となっています。2018年シーズンのデグロム投手は防御率1.70とNL最高の成績でしたが、登板時の味方の援護に恵まれず、10勝に止まりました。大袈裟に言うと「6回1失点で負け投手」という感じでした。
 2019年も、この傾向は変わりませんでしたけれども、奪三振255というNLトップの実績が物を言ったのでしょう。
 何より、デグロム投手の圧倒的な「存在感」、「打たれないというオーラ」が観客にとって素晴らしい姿・空気であったということだと思います。
 とにかく「マウンドに立つデグロム投手」を観たい、という観客、加えてMLB関係者もとても多かったのでしょう。
 まさに「MLBというプロスポーツ」において、最も求められる要素を、デグロム投手が具備していたのです。

 高目のストレートを主体に三振を取るバーランダー投手も同様ですが、「サイヤング賞投手にはサイヤング賞投手の雰囲気」があるのです。

 それが、MLBにおける「シーズン最優秀投手」にとって最も重要なことのように思われます。

 大相撲11月場所は、横綱・白鵬が14勝1敗で優勝しました。
 43回目の優勝です。自身が持つ最多優勝記録を再び更新するものでした。

 白鵬は2日目に大栄翔に不覚を取りましたが、その後は白星を重ね、終盤は安定した内容の取口で他力士の追い上げを許しませんでした。

 対戦相手毎に、良く考えられた取口で、あらゆる手段を講じて取組に向かう姿勢、別の言い方をすれば、「勝利に対する凄まじいまでの執念」が実った形でしょう。
 千秋楽の貴景勝戦はその典型でした。

 一度目の立合いではじっくりと構えて、結局は「まった」。
 二度目は、腰を割った直後に跳びかかり、貴景勝の意表を突いたというか、先手を取ることに成功しました。一度目の「まった」と二度目の立合いがセットであったと感じさせる、計算し尽くされた取口でした。

 もともと経験十分で、力量も上位の力士が「あらゆる手段」を講じて取組に向かっているのですから、対戦する力士とすれば「それ以上」の研究と細心の注意を払った取口を見せない限り「互角」の勝負は出来ないのは道理で、従って、白鵬が優勝したということになるのでしょう。

 横綱が「あらゆる手段」を講じて、スピード相撲で臨んでくるのであれば、対戦相手の力士も「あらゆる手段」を講じなければなりません。
 2020年の各力士の事前研究と大胆な取口の展開に期待しましょう。

 白鵬を追いかけたのが朝乃山でした。
 11日目まで2敗を堅持し、1敗の白鵬に付いていったのです。
 しかし12日目、御嶽海に敗れて3敗となり、白鵬の独走となりました。

 朝乃山は千秋楽にも正代に敗れて、11勝4敗となってしまいましたが、「初三役」の場所で二桁勝利を挙げた価値は大きいと思います。あの貴花田(後の横綱・貴乃花)も初三役の場所は11勝4敗でした。
 11月場所で技能賞に獲得、そして「年間最多勝」(55勝。小結では史上初の受賞)にも輝いた、朝乃山の今後の成長が、本当に楽しみです。

 殊勲賞に輝いたのは、横綱・白鵬に唯一の黒星を付けた大栄翔でした。
 東前頭筆頭の番付で8勝7敗と勝ち越しました。
 難しい番付での勝ち越しは、「力を付けた証左」でしょう。
 
 敢闘賞は正代。11勝4敗でした。
 千秋楽の朝乃山との一番は「前に出て」の圧勝でした。
 一時は「大関候補」と言われていましたが、近時は勝ったり負けたりの相撲になってしまっていました。
 「胸を出していく」立合いが、もう少し低くなれば、もっと星が上がると言われて久しいのですが、やはり一度覚えた相撲はなかなか変えることが難しいようです。
 要するに「胸を出していく」立合いでも勝てるということなのでしょう。
 地力が有ることは誰もが認めていますので、もう一段上がるために、どのような工夫と稽古を熟していくかがポイントです。

 その他の力士では、まず小結・阿炎の活躍が目立ちました。
 1勝3敗の序盤でしたが、そこから8勝3敗で仕上げたところは、地力を示しました。
 特に、14日目と千秋楽で、貴景勝、御嶽海を連破した相撲は見事。
 ひらりひらりと動きながら、「前に出る力」を示すことができれば、星は自然に上がります。次代の大関候補のひとりでしょう。

 続いては、西前頭6枚目の炎鵬。
 14日目、千秋楽を連勝して勝ち越しました。素晴らしい終盤の粘りです。
 小兵ながら常に良く健闘し、土俵を盛り上げる相撲は、当代随一の人気です。
 来場所は上位との取組が組まれる番付に上がります。
 1月場所・国技館でも、大歓声に包まれることでしょう。

 さらに、西前頭12枚目の隆の勝。
 中日からの7勝1敗は素晴らしい。10勝5敗で仕上げました。
 4つ目のしこ名(舛ノ勝→舛の勝→隆の勝→)が合っているのかもしれません。今後の活躍が楽しみです。

 残念だったのは、関脇・栃ノ心。
 5日目から休場し、2勝3敗10休となって、大関返り咲きはなりませんでした。
 怪我との戦いに勝利していただき、再び、栃ノ心ならではの豪快な相撲を魅せていただきたいものです。

 残念な結果に終わった力士がもうひとり。
 東関脇・御嶽海です。
 11月場所で12勝以上を挙げれば一気に大関昇進が期待されましたが、結果は6勝9敗の負け越し。天国から地獄へという感じですが、場所前から「11月場所はコンディション調整が難しい」と言っていましたので、どうやら11月場所は「苦手」な様子です。
 そうなると御嶽海としては、3月場所、5月場所辺りから成績を上げ、7月場所、9月場所で勝負する形を取らなければならないことになります。
 白紙に戻った「大関取り」に向けて、2020年の奮闘が期待されます。

 序盤戦は「大混戦」を予感させる土俵でしたが、後半は横綱・白鵬が強さを魅せました。

 横綱・鶴竜、大関・豪栄道、大関・高安、友風、逸ノ城、若隆景らの、今場所休場してしまった力士の皆さんの復活も、待たれるところです。治療に専念してもらって、1月場所で元気な姿を見せていただきたいものです。

 2019年は「新旧入り乱れた大相撲」であったと感じます。

 2020年の土俵には、どんなシーンが待っているのでしょうか。


 ゲームを観ていた妻が「選手達の背中の真ん中上部、首の下あたりにポケットが在って、中に何か入っているみたい。あれ何?」と聞きます。

 後日には、「ユニフォームにはポケットが付いているけれども、今日のチームは何も入っていなかった」とも言います。

 少し調べてみました。

 首根っこ下の四角いポケットに入っているのは、どうやら「GPS装置」のようです。

 選手ひとりひとりがGPS装置を所持して、戦っているのです。

① 試合における運動量の測定

 GPSは、「GPSが付けられている物」の移動状況を把握するための装置ですから、この場合であれば、「選手の移動距離=その試合において当該選手が動いた距離」が分かります。
 個々の選手の走破距離の把握も容易にできるのです。

 おそらくは、その測定結果は、試合の5分毎、10分毎、あるいは1分毎に把握できるのでしょうから、「運動量が落ちてきた選手」の交替時期の判断に、重要な情報ともなるのでしょう。

 A選手は、いつもなら後半10分頃までは運動量を維持できるのだが、この試合では、前半30分過ぎから運動量が急激に下がっている、この試合では、後半開始時点から交替しよう、といった判断が可能になります。
 選手の「いつもとの違い」、疲労の蓄積やコンディションの良し悪しによっての「違い」を、客観的に把握する手段として、とても有効だと思います。

 GPSが無かった時代には、ヘッドコーチや各部門コーチが、各選手の動き・様子を観ながら判断していた、個々の選手の運動量増減を、より正確に把握する手法ですから、ある意味では「革命的な変化」と言えるのでしょう。

② 練習時の諸点の把握

 GPS装置は、練習時にも付けられると聞きました。
 これは、個々のプレーヤーの練習時の運動量他の把握に使われるわけですが、ある意味では「とても厳しい」対応に観えます。

 簡単に言えば、当該選手が「ちゃんと練習しているか」、「サボっているか」が、一目瞭然に把握できてしまうからです。
 再びA選手の、いつもの練習時の走破距離平均が2時間で10kmだとして、本日は7kmというのでは、やはり「力を抜いている」と観られてしまう可能性が有ります。
 そういう意味では、GPSは「個々のプレーヤーのプレーをより正確に管理する仕組み」ということになります。

 GPSの価値は、試合時より練習時に高いのかもしれません。

 それにしても、選手が「今日はちょっと疲れた。練習を少しセーブしよう」と考え実行することが難しいというのも、何だか大変なことであると感じますし、そういう「心持ちになる頻度が高いプレーヤー」がレギュラーメンバーに選定されにくいのかもしれないと思うと、少し割り切れない感じもします。

③ チームメンバーの構築

 GPS装置は、当該選手の「ランニングスピード」や「加速力」といった情報も把握できます。

 また、個々のプレーヤーの特性、例えば「ダッシュ力が有り10m以内の目標物への寄りが速い」といったことや、「30mを走らせると速い」とか、「一定のスピードで30分間走り続けることができる」といった「持ち味」を、客観的に数字で観ることができます。

 こうした情報は、ゲーム前のメンバー選定等において、とても重要でしょう。

 相手チームのメンバー・プレーの特徴を十分に調査した上で、自チームのメンバーの持ち味により、試合毎にメンバーを選定して行くことは、大試合になればなるほど、大きな威力を発揮することになりそうです。

 逆に言えば、こうした「基本的かつ客観的な情報が無い」チームは、ゲーム開始前から劣勢に立たされていることになります。

 今回は、ラグビーの試合におけるGPS装置の効用について簡単に観てきましたけれども、当然ながら、GPS装置から得られる情報は膨大なものでしょうし、その膨大な情報を瞬時に分析し、練習や試合に即座に活かしていくための仕組み、おそらくはAIでしょうが、その仕組みも、既にチーム毎に確立されていると考えられます。
 
 他のスポーツと同様に、ラグビーも「情報戦の時代」であることは、間違いありません。
 「GPS装置からどのような情報を得るのか」、「AIの性能」といった、ベーシックな仕組みの競争が、試合結果に大影響を与える時代が来ているのです。
 各チームに「AI・GPS班」が必要、それも相当規模・高スキルの「チーム」が必要であることも、当然のことだと思われます。

 もとより、「AIの言うことは何でも正しい」などということがある筈も無く、当該AIを作った人間の能力に、AIの能力が左右されることは道理ですし、AIの学習機能・自習機能といったところで、学習・自習のプログラム・やり方によってその能力が大きく異なるのも自然なことですし、完全に自分で自分の能力を高める仕組みを構築し実行するタイプのAIともなれば、これは人間の成長に近い過程(より速く正確な知識を蓄積するかもしれませんが、知識量と判断能力は必ずしもリンクしません)を取りますので、結果として、人間と同様の「本当の間違い」を犯す可能性が十分に有るでしょう。
 当然のことながら、AIにも、高レベルのAIと低レベルのAIが存在するのです。
 前述のチームの力が試される所以です。

 どんな競技においても、こうした情報戦で後手を取るようでは、大試合での勝利は覚束ない時代がきているのでしょう。

 2019年3月21日に開始された、EURO2020(第16回UEFA欧州選手権大会)の予選グループリーグGLは、2019年11月19日までに全てのゲームを終了して、各組の1位、2位が確定し、本戦に出場する20チームが決まりました。

 今回も熾烈な、本当に熾烈な出場権争いが演じられました。

 各組の1・2位は、以下の通り。(A~E組は全5チーム、F~J組は全6チーム)

[A組]
1位 イングランド 勝点21 7勝1敗
2位 チェコ 勝点15 5勝3敗

[B組]
1位 ウクライナ 勝点20 6勝2引分
2位 ポルトガル 勝点17 5勝1敗2引分

[C組]
1位 ドイツ 勝点21 7勝1敗
2位 オランダ 勝点19 6勝1敗1引分

[D組]
1位 スイス 勝点17 5勝1敗2引分
2位 デンマーク 勝点16 4勝4引分

[E組]
1位 クロアチア 勝点17 5勝1敗2引分
2位 ウェールズ 勝点14 4勝2敗2引分

[F組]
1位 スペイン 勝点26 8勝2引分
2位 スウェーデン 勝点21 6勝1敗3引分

[G組]
1位 ポーランド 勝点25 8勝1敗1引分
2位 オーストリア 勝点19 6勝3敗1引分

[H組]
1位 フランス 勝点25 8勝1敗1引分
2位 トルコ 勝点23 7勝1敗2引分

[I組]
1位 ベルギー 勝点30 10勝
2位 ロシア 勝点24 8勝2敗

[J組]
1位 イタリア 勝点30 10勝
2位 フィンランド 勝点18 6勝4敗

 以上が、本戦に進んだ20チームです。

 A組は、イングランドが強さを魅せて首位通過。全8ゲームで得点37というのですから、1ゲーム平均4.6点という、圧倒的な得点力でした。
 2位はチェコとコソボの争いでしたが、11月14日の直接対決でチェコが2-1でコソボを破り、勝ち抜けを決めました。

 B組は、ウクライナ、ポルトガル、セルビアの争いとなり、10月14日のゲームで、ポルトガルがウクライナに1-2で敗れ、セルビアがリトアニアに2-1で勝利した時には、勝ち抜けるチームは混沌としましたが、最終の2ゲームをポルトガルが制して、何とか勝ち抜けを決めました。
 前大会王者であり、第1回UEFAネーションズリーグの優勝チームとしての面目を保ったというところでしょう。

 C組は、ドイツとオランダが終始安定した戦いを魅せて本戦出場を決めました。
 このところ国際大会では、やや不本意な戦いを続けていた両チームですから、本戦での大暴れが期待されます。

 D組は、大混戦でした。
 そして、最後の3ゲームでスイスとデンマークが勝ち抜けた形。3位のアイルランドにとっては、10月15日のスイス戦0-2の敗戦が響きました。

 E組も、大混戦でした。
 勝点13で3位のスロバキアは、クロアチアに喫した2敗が最後まで響きました。どちらかのゲームを引き分けに持ち込んでいれば・・・。惜しまれるところでしょう。

 F組のスペインは、余裕綽々の戦いに観えました。
 2位は、スウェーデンとノルウェーの争いとなりましたが、スウェーデンが10月以降の各ゲームを手堅くまとめて、振り切った形です。

 G組のポーランドも、終始安定した戦いを披露しました。
 2位のオーストリアも、手堅いドライブを続けたと感じます。

 H組は、フランスがキッチリと勝ち抜け、トルコも安定した戦いを続けました。
 勝点19で3位のアイスランドにとっては、9月10日のアルバニアとのゲームを2-4で落としたことが痛かったのでしょう。
 
 I組とJ組のベルギーとイタリアは、10戦全勝の勝ち上がりでした。
 圧倒的な強さを魅せてくれたのです。
 ベルギーは全40得点という攻撃力、イタリアは全4失点という守備力という、両チームともに「持ち味」を存分に発揮した印象です。(ベルギーの全3失点というのも凄いものです。今GLのベルギーチームは、素晴らしい出来だったのです)
 I組のロシアも良い成績だったのですが、ベルギーが良過ぎた感じです。
 J組のフィンランドは、3位ギリシャとの争いを良く制しました。前半戦の貯金で、追い縋るギリシャを振り切りました。

 悲喜こもごものGLが終了しました。
 ドイツチーム、イタリアチーム、オランダチームにとっては、「威信」をかけた本戦となるのでしょう。

 今回勝ち抜いた20チームに、これから行われるプレーオフ(第1回UEFAネーションズリーグの結果を踏まえて実施されます)からの4チームを加えた24チームで、EURO2020の本戦が行われます。

 UEFA EURO2020は、2020年6月12日~7月12日の開催です。

 そして、EURO2020が閉幕すると、東京オリンピック2020の開幕目前となるのです。

 8月9日に開幕した、2019~20年シーズンのポルトガル・プリメイラリーガは、11月10日に第11節を終えました。
 各チームが11ゲームを消化したのです。
 全34節の内の11節ですので、約1/3を経過したことになります。

[第11節を終えてのプリメイラリーガの順位]
1位 ベンフィカ 勝点30 10勝1敗
2位 FCポルト 勝点28 9勝1敗1引分
3位 FCファマリカン 勝点24 7勝1敗3引分
4位 スポルディングCP 勝点20 6勝3敗2引分
5位 ヴィクトリア・ギマランエス 勝点16 4勝3敗4引分

 プリメイラリーガといえば「伝統の3強」、ベンフィカ、FCポルト、スポルディングCPが「支配してきた」リーグですが、21世紀に入ってからはスポルディングにやや勢いが無く、現在ではベンフィカとFCポルトの「2強」という様相を呈しています。(スポルディングCPも2位までは来るのですが、優勝が遠いのです)

 中でも、2010年代の後半はベンフィカが優位に立っているように観えます。

 そうした情勢下、今季もベンフィカが首位を走り、FCポルトが追いかける展開なのです。
 3番手のFCファマリカンとは勝点差もありますので、今季もベンフィカとポルトの競り合いとなるのでしょう。

 ベンフィカはベテランミッドフィールダーMFルイス・フェルナンデス選手が得点ランキングのトップを走り、ブラジルのフォワードFWカルロス・ヴィニシウス選手が加わっての得点力で、リーグをリードしています。

 ベンフィカとしては、国内リーグは好調ですので、やや苦戦しているUEFAチャンピオンズリーグの方の梃入れが必要というところでしょうか。

 FCポルトも、相変わらずの強さを魅せています。
 ベンフィカの1敗は、第3節の直接対決でポルトが2-0で勝利したものです。

 FCポルトには、日本の中島翔哉選手が居ますが、なかなか先発では出場できていないのが、残念なところです。実績を積み上げて行くしかないのでしょう。

 ポルトガル・プリメイラリーガは、今季もベンフィカとFCポルトの競り合いが、最後まで続きそうです。

 11月24日、東京競馬場芝2,400mコースで開催される、第39回ジャパンカップ競走G1の注目馬検討です。

 海外からの出走馬が0のジャパンカップとなりました。
 当然ながら、「国際競走」として、いかがなものかというご意見が出されています。

 2018年のアーモンドアイの優勝タイム2分20秒6は、現在の芝2,400mの世界最高記録ですが、今年の凱旋門賞の優勝タイムより11秒以上速いのです。
 もちろん、馬場状態の違いから生まれる「差」なのでしょうが、世界最速のスピード競馬となっている、現在の中央競馬芝レースに対して、海外の強豪馬が尻込みするのは止むを得ないところでしょう。
 
 「重い芝の馬場」で強さを発揮するサラブレッドと、「固い芝の馬場」で力を発揮するサラブレッドは、全く異なるタイプであることは明白ですので、今後も海外強豪馬の「ジャパンカップ敬遠」は続くものと思われます。

 もちろん、日本の競馬は高速馬場における優劣を競い、高速馬場で強いサラブレッドの血統を育んできたものですから、今後ジャパンカップに海外の馬に出てもらうために、「馬場を柔らかく重いものにしていく」というのも、これまでの日本競馬の歴史を無にしてしまうことの様にも感じます。
 
 なかなか対策が難しい問題でしょうが、今後の検討を待ちたいと思います。

 海外馬が居ないとはいえ、さすがにジャパンカップ、とても良いメンバーが揃いました。
 特に「古馬牡馬」という面であれば、日本の強豪馬勢揃いという感じもします。

 また、「このところ勝てていない馬」が多いことも特徴でしょうか。
 出走15頭の内、前走1着は僅かに2頭なのです。
 「このところ勝に恵まれていないG1馬」のレースという形になっています。
 そこに、上がり馬が加わり、難しいレースになっているのです。

 さて、注目馬です。

 第一の注目馬は、5枠8番レイデオロ。
 前走オールカマーG2も伸びきれず4着と、このところ勝ち切れないレースが続いていますが、府中2,400mの大レース・日本ダービーを勝った力に期待します。そろそろ、でしょう。

 第二の注目馬は、2枠2番のワグネリアン。
 こちらも日本ダービー馬として評価したいと思います。ゴール前の叩き合いとなれば、この馬の持ち味が生きるでしょう。

 第三の注目馬は、3枠4番のムイトオブリガード。
 前走アルゼンチン共和国杯G2は快勝でした。上り馬として、思い切ったレースに期待します。

 今回は、以上の3頭に注目します。

 実力馬同士の大混戦。
 骨太のレースが展開されることでしょう。
[11月20日 第50回明治神宮野球大会 高校の部・決勝]
中京大中京4-3健大高崎

[11月20日 大学の部・決勝]
慶応大8-0関西大

 第50回を数えた明治神宮野球大会の高校決勝は、中京大中京高校が接戦を制して初優勝しました。

 夏の甲子園7回、春の甲子園4回、計11回という史上最多優勝回数を誇る名門・中京大中京高校が、この大会「初」優勝というのは少し意外でした。

 ゲームは中京が先制し、高崎が逆転して、中京が再逆転、4-3で中京がリードして5回を終えました。
 中京は6回からエース・高橋(宏)投手をマウンドに送りました。高橋投手は6回から9回までの4イニング、健大高崎打線をノーヒットに抑え込み、零封して魅せたのです。さすがの投球でしょう。
 健大高崎としては、あと一歩及ばなかったのです。

 中京大中京は、準々決勝で明徳義塾を8-0、準決勝で天理を10-9で下しての堂々たる優勝でした。明治神宮野球大会は、短期間に多くのゲームを熟さなければなりませんから、投手陣のやり繰りが難しいので、比較的大量得点が入り易い大会ですが、中京としては準決勝の打ち合いを勝ち切ったのが大きかったのでしょう。

 大学決勝は、慶応が完勝しました。
 1回表、4番の郡司選手が2ランホームランを放ち2-0とリード。投げてはエースの高橋(佑)投手が7回までパーフェクトピッチングを魅せました。
 打線は8・9回に6点を奪ってダメ押し。
 19年振り・4度目の優勝を飾りました。

 慶応は、緒戦の東海大札幌戦を9-0、準決勝の城西国際戦を6-1で勝ち抜いての優勝でしたから、今大会では「一頭抜けた実力」を魅せたと言って良いでしょう。
 東京六大学を制した力を、この大会で如何なく発揮したのです。

 そして、今回の慶応義塾大学チームは、1番ライト中村(健)選手、2番3塁下山選手、3番センター柳町選手、4番キャッチャー郡司選手、5番レフト正木選手、6番二塁小原選手、7番一塁綿引選手、8番ショート瀬戸西選手、9番ピッチャー高橋(佑)選手の先発ナインがとても安定した力を魅せる「グッドチーム」であったと感じます。
 まとまりの良さという面では、長い慶応大学野球部の歴史においても屈指のチームだったのではないでしょうか。

 明治神宮野球大会2019は、高校・大学共に、「歴史と伝統を誇る」チームが優勝を遂げたのです。

 11月18日、日本ラグビー協会は、2020年1月から2023年12月までの4年間、ジェイミー・ジョセフ氏と、日本代表チームのヘッドコーチHC契約を締結したと発表しました。

 日本代表チームを、ワールドカップ2019日本大会において、大目標であった「ベスト8進出」に導いたジョセフ氏と、新たに4年契約を結び、2023年のフランス大会まで、代表チームを託すという形となったのです。
 
 ようやく、「次のHC問題」が解決したことになります。

 思えば、2015年のワールドカップ・イングランド大会で、「全てのスポーツを通じて史上最大の番狂わせ」と現在でも世界中で言われている、日本チームの南アフリカ戦勝利を始めとする「ワールドカップ1大会3勝」を実現してくれた時、こんなに素晴らしいHCが居るのだと感動し、このまま日本大会まで日本チームの指揮を採ってほしいと考えた日本のラグビーファンは、とても多かったことでしょう。
 代表チームのワールドカップ戦=敗戦・大敗という事実を、長期間にわたって見せ付けられ続けていた日本のラグビーファンにとって、エディ・ジョーンズHCは「救世主」の様に感じられたのです。

 ところが、イングランド大会終了後の、日本ラグビー協会とエディ・ジョーンズ氏との交渉は上手く行かず、物別れに終わって、ジョーンズ氏は日本代表HCを去ったのです。

 これには驚かされました。

 何が原因で、こうした「悲劇」?が生じたのかは分かりませんけれども、それまで7度のワールドカップで1勝しか出来なかった日本チームを、1大会で3勝させることに成功したHCが、当時の日本ラグビー界にとって史上最高の「名伯楽」であったことは、間違いないでしょう。
 こんなことが理解できない人は、ラグビー関係者には存在しないと思います。

 エディ・ジョーンズ氏との契約継続失敗は、今でも、話にならない粗末な取組であったと感じています。(そのエディ・ジョーンズHC率いるイングランド代表チームが、ワールドカップ2019日本大会で準優勝に輝いたことは、皆さんご承知の通りです)

 そして、ジョーンズ氏に代わるHCとして、ジェイミー・ジョセフ氏に白羽の矢が立ったのです。

 一方で、日本代表チームが強くなった要因として、外国生まれのプレーヤーの増加を上げる見方もあると思いますし、ある程度はそれもあるのでしょう。
 「国籍主義」ではなく「協会主義」を掲げるラグビー競技においては、その国におけるプレー年数等により、一定の諸条件をクリアすれば、国籍が異なるプレーヤーでも当該国の代表としてプレーできるのです。

 これは、例えば日本大会に出場した全てのチームの中で、おそらくはニュージーランド代表チームを除く全てのチームに、そうしたプレーヤーが相当数存在していたと思いますので、世界中で一般化している「チームの在り様」です。
 念のため書いておくと、「日本チームだけが外国出身プレーヤーを多数起用していたわけでは無い」のです。

 大半のラグビー・ナショナルチームで行われていること、というか、ラグビーの国際大会における通常の在り様ですから、従って、出身地や国籍が異なるプレーヤーの数を増やしたからといって、代表チームが自動的に強くなるなどということは、有り得ません。
 当然ながら、事は「そんなに簡単では無い」のです。

 多くの他のナショナルチームと同様に、日本チームにおいても、日本の文化をベースに、日本生まれのプレーヤーと外国生まれのプレーヤーをどのように配置し、バランスを取りながら、どのような戦法・戦術を駆使して闘っていくかを熟考した上で、「あるべきチームの形」を決め、そのチームの形を示現して行くために、最も効果的なトレーニングを、効率的に実施して行かなければならないわけで、これは本当に難しいことでしょう。
 どんなナショナルチームにとっても、至難の業であることは自明です。

 その「至難の業」を実行・実現したHCが、エディ・ジョーンズ氏であり、ジェイミー・ジョセフ氏なのです。
 日本ラグビーは2代に渡って、素晴らしいHCに恵まれました。
 これは、おそらく「大幸運」でしょう。

 前回のエディ・ジョーンズHC続投失敗という大失策を踏まえて、今度は日本ラグビー協会も、さすがに対応を改め?、10月25日には「4年・4億円」の契約をジョセフ氏に提示したと報じられました。
 従来4,000万円だった年俸を1億円に引き上げ、従来2年だった契約期間を4年に延長して、ジョセフ氏に提示したのです。

 その後、ジョセフ氏がニュージーランド・オールブラックスの次期HC候補に挙げられた等々のニュースも入ってきました。
 ジョセフ氏が日本大会で成し遂げた事実を観れば、世界中の多くのラグビー協会が代表チームの指揮を採ってほしいと考えるのは、自然な話です。
 当然ながら、日本協会が提示した条件で十分とは、とても観えません(より好条件を示す国も複数あったのではないでしょうか)でしたから、事の展開を大注目していました。
 
 そして、10月25日から20日間以上の長い検討期間を経て、頭書の11月18日の発表となったのです。
 ジェイミー・ジョセフ氏が「日本チームを選んだ本当の理由」は、ジョセフ氏にしか分からないことでしょうが、契約金・期間といった要素だけではないのでしょう。
 そういう意味では、日本ラグビーにとって「有り難いこと」であろうと感じます。

 さて、第2期「ジョセフジャパン」がスタートします。
 
 次の目標が何に成るのかは、これから発表されていくのでしょうが、「ワールドカップ・ベスト4進出」が有力候補であることは、間違いないでしょう。

 しかし、この山の何と高いことか。
 
 日本大会でベスト4に進出した、南アフリカ、イングランド、ニュージーランド、ウェールズの4チームと、現在の日本チームを比較して観れば、パワー、スピード、戦術、選手層、等々の全ての面で、残念ながら日本チームが劣位にあることは明白です。

 こうした状況を、「ジョセフジャパン」がどのような施策でカバーし、超えて行くのか。
 
 ワールドカップ2023フランス大会に向けて、本当に楽しみな、ブレイブブロッサムズのドライブが始まります。
 11月15日から18日にかけて、ブラジル・サンパウロのインテルラゴス・サーキット(1周4.309km、全71周、全305.909km)を舞台に行われた、2019年のF1グランプリ第20戦、ブラジルグランプリで、ホンダのエンジンを搭載したマシンがワンツーフィニッシュを果たしました。
 ホンダエンジン車によるワンツーフィニッシュは、1991年の日本グランプリ以来「28年振り」と報じられています。

[ブラジルグランプリ2019・決勝順位]
1位 マックス・フェルスタッペン選手(オランダ) レッドブル・ホンダ 1時間33分14.678秒
2位 ピエール・ガスリー選手(フランス) トロロッソ・ホンダ +6.077秒
3位 カルロス・サインツ選手(スペイン) +8.896秒

 フェルスタッペン選手はポールポジションからの優勝でした。見事な「ポールトゥウィン」だったのです。
 ガスリー選手は予選7番手からの2位でした。

 1991年の日本グランプリを思い出してみましょう。

[F1日本グランプリ1991決勝結果・鈴鹿サーキット]
1位 ゲルハルト・ベルガー選手(オーストリア) マクラーレン・ホンダ
2位 アイルトン・セナ選手(ブラジル) マクラーレン・ホンダ
3位 ナイジェル・マンセル選手(イギリス) ウィリアムズ・ルノー

15位 中島悟選手 ティレル・ホンダ

25位 鈴木亜久里選手 ローラ・フォード

 1991年のF1グランプリ第15戦のレースとして行われた、日本グランプリでした。
 ドライバーズポイントランキングで1位だったセナ選手と2位だったマンセル選手の優勝争いに、セナ選手の同僚・ベルガー選手が割って入り、優勝を飾ったのです。
 とても懐かしい名前が並んでいますが、この後一度F1から撤退し、再びF1の舞台に戻ってきたホンダが、あの懐かしい日本グランプリ以来のワンツーフィニッシュを成し遂げたというのは、とても感慨深いものがあります。

 また、あの頃は、中島選手や鈴木選手といった日本人ドライバーがF1の舞台で活躍していました。モータースポーツの最高峰の舞台に、日本人プレーヤーが挑戦していた時代だったのです。
 現在の状況を見ると、少し寂しい感じもします。

 さて、復帰後のホンダチームは、なかなか全盛時程の成績を残すことができていませんでしたけれども、相当にノウハウも蓄積し、スタッフも揃ってきたように観えます。

 今後のホンダチームの一層の活躍が期待されます。

 8月2日に開幕した、2019~20年シーズンのオランダ・エールディヴィジは、11月10日に第13節を終えました。
 各チームが13ゲームを消化したのです。
 全34節の内の13節ですから、約1/3を終えたことになります。

[第13節を終えてのエールディヴィジの順位]
1位 アヤックス 勝点35 11勝0敗2引分
2位 AZ 勝点29 9勝2敗2引分
3位 PSV 勝点24 7勝3敗3引分
4位 FCユトレヒト 勝点23 7勝4敗2引分 得失点差10
5位 フィテッセ 勝点23 7勝4敗2引分 得失点差5

 2010年代に入り、エールディヴィジの「3強」と呼ばれる、アヤックス、PSVアイントホーフェン、フェイエノールトの中で、アヤックスの優位が叫ばれています。少し抜け出した感が有るのでしょう。
 もちろん「3強」といっても、時代時代によって強いチームがあり、例えば1985年から1989年と2004年から2008年までの2回、PSVが4連覇を達成したりしています。
 2010年代には、2010年から2014年までの4連覇を始めとして、アヤックスが5度の優勝に輝いているということです。

 そのアヤックスがリードしている、現在のエールディヴィジの傾向通りに、今季もアヤックスが首位を走っています。ここまで「無敗のドライブ」です。
 これをAZアルクマールが追いかけている形。

 3番手のPSVとの間には勝ち点差が付いていますので、当面はアヤックスが走りAZが追い縋る展開となるのでしょう。

 アヤックスは、第2節でエメンに5-0、第3節でVVVフェンロに4-1と大勝して勢いに乗りました。
 クインシー・プロメス選手やデュサン・タディッチ選手(セルビア)、ダビド・ネレス選手(ブラジル)、クラース・ヤン・フンテラール選手、ドニー・ファン・デ・ベーク選手が5得点以上を上げていますから、「どこからでも点が取れる」プレーを展開している感が有ります。多彩な攻撃はもともとの持ち味ですが、それが上手く機能しているのでしょう。

 AZは、ディフェンダーに日本の菅原由勢選手が頑張っています。
 基本的には、オランダの若手選手を中心としたチームだと思いますが、このところ力を付けてきていて、今季はUEFAヨーロッパリーグでも良い戦いを披露しているのです。
 「3強」に割って入る存在としての活躍が、楽しみです。

 このままアヤックスが走り切ってしまうのか、AZやPSVの追い上げがあるのか、注目されるところですが、やはり「永年のライバル」としてのPSVアイントホーフェンの踏ん張りに期待したいところでしょう。

 PSVのミッドフィールダー、日本の堂安律選手の活躍からも眼が離せません。

[11月17日・決勝・東京ドーム]
日本5-3韓国

 野球のプレミア12大会は、11月17日に決勝と3位決定戦が行われました。
 
 決勝では、日本チームが韓国チームを逆転で破り、優勝を飾りました。

 1回表、韓国チームが日本チーム先発・山口投手に2本のホームランを浴びせて3点を奪い、ゲーム序盤を優位に進めました。
 日本チームは1回裏に、4番鈴木誠也選手のレフトフェンス直撃の2塁打で1点を返し、2回裏には2死ランナー1・2塁から1番の山田哲人選手がレフトスタンドに3ランホームランを叩き込んで、逆転に成功しました。

 まさに「ここぞ」というシーンでの快打でした。

 日本チームのメンバーの中で、今大会のレギュレーションの下でホームランの確率が高い選手は、鈴木選手と山田選手の2プレーヤーでしたから、このチャンスに山田選手に回ってきたこと自体が、日本チームにツキがあると感じました。

 そして山田選手は、低めのストレートを綺麗に弾き返しました。
 素晴らしいスイングでした。

 4-3と逆転した日本チームは、ここから「鉄壁の投手リレー」を魅せてくれました。
 プレミア12・2019の「侍ジャパン」の最大の特徴である、実力十分な中継ぎ投手陣が、威力を発揮したのです。

 2回表早々にリリーフした高橋(礼)投手に始まり、田口投手、中川投手、甲斐野投手、山本投手と繋ぎ、山崎投手が締めくくった、本当に見事な投手リレーでした。

 特に、中川投手と甲斐野投手の投球は、NPBの地力を示すに十分な、素晴らしい内容であったと感じます。
 中川投手のスライダーは、MLBトップクラスに匹敵するキレがありましたし、甲斐野投手の150km代後半のスピードボールも、MLBトップクラスのセットアッパーを髣髴とさせる迫力でした。
 現在のNPB野球の質を、存分に魅せてくれたのです。

 NPB打線は、3回以降も再三チャンスを創りましたが、そこは韓国チームの投手陣が良く踏ん張って、追加点は7回裏の1点に止まりましたけれども、中継ぎ投手陣の頑張りによって、ゲームは終始日本チームがコントロールしました。
 日本チーム投手陣の高品質なプレー、おそらくは世界トップクラスのプレーが、印象的でした。この大会の日本チームを象徴するプレーだったのでしょう。

 「1球の成否」により、いつでも「流れが変わり得る緊張感」の下で進められた決勝戦は、侍ジャパンが押し切りました。

 侍ジャパンが「世界一」の称号を手にしたのは、2009年のワールドベースボールクラシックWBC以来10年振りと報じられています。

 NPBファンにとっては「待ちに待った瞬間」が訪れたのです。

 8月9日に開幕した、2019~20年のフランス・リーグアンは、11月10日に第13節のゲームを終えました。
 各チームが13試合を消化したのです。
 全38ゲームの内13試合を終えましたから、約1/3を経過したことになります。

[第13節を終えてのリーグアンの順位]
1位 パリ・サンジェルマン 勝点30 10勝3敗
2位 オリンピック・マルセイユ 勝点22 6勝3敗4引分
3位 アンジェSCO 勝点21 6勝4敗3引分 得失点差1
4位 サンテティエンヌ 勝点21 6勝4敗3引分 得失点差-2
5位 リールOSC 勝点19 5勝4敗4引分 得失点差5
6位 モンペリエHSC 勝点19 5勝4敗4引分 得失点差4
7位 ボルドー 勝点19 5勝4敗4引分 得失点差3
8位 スタッドランス 勝点19 5勝4敗4引分 得失点差3
9位 FCナント 勝点19 6勝6敗1引分 得失点差-1

 トップは、2012~13年シーズンから「リーグアンを支配している」パリ・サンジェルマンが、悠々と走っている印象です。3敗はしているのですけれども、2番手チームとの勝点さが大きいのです。

 一方で、2番手以下は「大接戦」となっています。

 リーグアンは、3位までがUEFAチャンピオンズリーグの出場権を獲得し、4位がUEFAヨーロッパリーグに出場できるのですが、その3位・4位争いが熾烈を極めているのです。
 上記の順位表は9位までを示しましたが、10位以下のチームも勝点18、17、16で6チームが続いていますから、3位・4位争いは全く予断を許さない形でしょう。
 逆に言えば、2位以下のチームが「星のつぶし合い」を行っているために、サンジェルマンが余裕を持って戦えていることになります。

 パリ・サンジェルマンは、8月・第2節でレンヌに1-2でいきなり敗れ、第7節ではスタッドランスに0-2で完敗し、第12節でもディジョンFCOに1-2で苦杯を嘗めました。
 キリアン・エムバペ選手やエディソン・カバーニ選手、アンヘル・ディマリア選手、ユリアン・ドレクスラー選手といった、錚々たるメンバーを揃え、勝つ時には圧倒的な強さを魅せるのですが、時々「あっさり」と負けてしまいます。
 これが、パリ・サンジェルマンの特徴と言えば特徴なのですが、こうした負け癖がUEFAチャンピオンズリーグなどの大試合での弱さに結びついているようにも感じます。

 やはり、スペイン・リーガエスパニョーラやイングランド・プレミアリーグの様に、リーグ戦で熾烈な戦いに明け暮れているチームとは、やや違うのでしょう。
 
 そういう意味では、「リーグアンのレベルアップ」が必要なのかもしれません。

 リーグ最多10度の優勝を誇るサンテティエンヌや、9度の優勝を誇るオリンピック・マルセイユ、8度優勝のFCナントやASモナコが、リーグアンにおいてパリ・サンジェルマンの牙城に迫る戦いを繰り広げて行く必要があるのでしょう。

 日本大会では45試合が行われました。(3試合が台風の影響で中止)

 この45試合(プール戦37試合、決勝トーナメント8試合)における「先制点の重み」について、観て行きたいと思います。

[プール戦]
・先制してそのまま勝ち切った試合 26
・先制を許すも逆転勝ちした試合 11

[決勝トーナメント]
・先制してそのまま勝ち切った試合 6
・先制を許すも逆転勝ちした試合 2

[全試合]
・先制してそのまま勝ち切った試合 32
・先制を許すも逆転勝ちした試合 13

 プール戦においては、先制したチームの勝率は70.3%でした。
 決勝トーナメントでは、同75%でした。
 全試合を通じては、同71.1%でした。

 ラグビーワールドカップ日本大会における「先制して勝ち切れる確率は7割強」ということになります。

 一度に獲得できる得点が「1種類・1得点」しか存在しないサッカーと比べて、ラグビーにはプレーにより「2点、3点、5点」と存在しますから、先制されても逆転する可能性が高いのではないか、例えば、ペナルティーゴールPGやドロップゴールDGで3点を先制されても、トライで5点を挙げれば逆転できる、と考えましたが、やはり「先制点の重み」は、十分に存在するものの様です。

 「先制すれば、7割以上の確率で勝てる」ことが明示されているのです。

 ちなみに今大会は、オープニングゲームの日本VSロシアを始めとして、第1週の各ゲームでは、逆転勝ちがとても多かったのですが、大会を通してみればこうした結果に落ち着いています。
 やはり、大試合は「先手必勝」なのでしょう。

 選手達の「心の余裕」の違い、何より「ゲームをコントロールできる有利さ」がリードしているチームに存在するということなのでしょうか。

 さらに、準決勝2試合と3位決定戦、そして決勝戦の4ゲームは、全て「先制したチームの勝ち」でした。
 重要なゲームになるほど、「先制点の重み」が増していくものなのかもしれません。
 別の言い方をすれば、レベルが上がり、実力が拮抗したゲーム程、先制点は重いということなのでしょう。

 ワールドカップのゲームにおいては、まずは「先制する」ことが、とても大切なのです。

 8月24日に開幕した、イタリア・セリエAの2019~20年シーズンですが、11月10日までに第12節を終了しました。
 各チームが12試合を消化したのです。
 全38ゲームの内の12ゲームですから、約1/3を経過したことになります。

[第12節を終えたセリエAの順位]
1位 ユベントス 勝点32 10勝0敗2引分
2位 インテル 勝点31 10勝1敗1引分
3位 ラツィオ 勝点24 7勝2敗3引分 得失点差15
4位 カリアリ 勝点24 7勝2敗3引分 得失点差11
5位 アタランタ 勝点22 6勝2敗4引分 得失点差12
6位 ASローマ 勝点22 6勝2敗4引分 得失点差6
7位 ナポリ 勝点19 5勝3敗4引分

 首位には「いつものように」ユーベが立っています。
 昨季まで8連覇中のユベントスが首位に居るのは、セリエAの「いつもの風景」なのです。

 ところが今季は、勝点差1でインテルが喰い付いています。
 ここが2019~20年シーズンの特徴なのです。

 3番手のラツィオとの勝点差が大きいので、「2強の争い」と呼ぶべき状況でしょう。

 ユベントスは、これも「いつものリーグ戦前半のように」無敗のドライブを魅せていますが、インテルも僅か1敗で追いかけているのですから、今季は最後まで分からない展開になるのかもしれません。

 インテルの1敗は、第7節・10月6日のユベントスとの対戦でした。
 前半4分にユベントスのパウロ・ディバラ選手が先制点をゲットし、前半18分にインテルのラウタロ・マルティネス選手が同点弾を決めて1-1の展開が続きましたが、後半35分にゴンサロ・イグアイン選手が決勝点を挙げて、ユベントスが勝ちました。
 大接戦だったのです。

 インテルとしては、ホーム・スタディオジュゼッペメアッツァで痛い星を落としましたが、「互角」に戦えるという手応えを掴んだゲームでもあったことでしょう。

 ユベントスとしても、ベルギー代表のロメロ・ルカク選手らが加わり戦力アップしたインテルの底力を感じるゲームであったと思います。

 セリエAにおける、ミラノの名門2チームの内、まずインテルが蘇りました。
 
 やはりセリエAは、ミラノのチームが強くないと面白くないのです。

 GM会議真っ只中のMLBにセンセーショナルなニュースが舞い込みました。

 スポーツ専門サイト「アスレティック」が、ヒューストン・アストロズによる組織的な「サイン盗み」があったと報じたのです。そしてMLB(大リーグ機構)も11月12日に調査に乗り出したと報じられました。

 「アスレティック」は、2017年にアストロズに在籍したマイク・ファイアーズ投手(現在はオークランド・アスレティックス)と匿名の球団関係者3名の証言から、アストロズが2017年のホーム・ミニッツメイドパークのゲームにおいて、センター後方にカメラを設置し、相手チームのキャッチャーのサインを、ダグアウトとクラブハウスのモニターに映し出しチェックして、チェンジアップ系のサインが出た時に、ダグアウトに置いてあるごみ箱を叩いて、自軍打者に伝えていた、と報じたのです。

 この「サイン盗み」は、2017年のポストシーズン、アストロズがワールドシリーズを制覇したポストシーズンゲームにおいても実行されていたとのこと。

 ことの真偽は、今後の調査を待つことになりますが、もし真実であれば、とんでもないことです。

 世界最高峰のベースボールリーグであるMLBは、世界中のベースボールの「手本」でなければならないのは、当然のことでしょう。

 絶対に「あってはならないこと」なのです。

 それにしても、本件についてアストロズから何の反論も出ていない、「やっていない」という表明も出されていない(アメリカでは出されていて、我が国には報じられていないのかもしれませんが)ように観えるのは、とても不思議な感じがします。

 さらに、もし「サイン盗み」が行われていたとすれば、アストロズの2017年のワールドシリーズ制覇は、どのような扱いになるのか。対戦相手だったロサンゼルス・ドジャースの優勝と成るのか、そもそもレギュラーシーズンのアストロズの成績自体が「不正から生まれた」ものなので、ポストシーズン緒戦からの戦績自体が「不存在」ということになるので、「2017年のMLBポストシーズン全体が無かったこと」になるのか、少なくともアメリカンリーグALのポストシーズンは不存在(ナショナルリーグNLのリーグチャンピオンシップまでは有効と観る考え方)ということになるのか、対応がとても難しいでしょう。

 さらにさらに、もしアストロズが2019年シーズンでも「サイン盗み」を実行していたとすれば、そのアストロズを2019年ワールドシリーズにおいて「ミニッツメイドパークでの4勝」で破ったワシントン・ナショナルズの強さは、凄いものであったということになります。

 余計なことまで考えさせる、本当にセンセーショナルなニュースなのです。

 11月17日、京都競馬場芝1,600mコースで行われる、第36回マイルチャンピオンシップ競走G1の注目馬検討です。

 秋のマイル王決定戦に17頭が出走してきました。
 良いメンバーです。
 
 天皇賞(秋)組、毎日王冠組、毎日スワンステークス組、富士ステークス組が主体となっています。
 天皇賞(秋)からは中3週です。20世紀なら問題の無い休息期間ですが、現代競馬では少し短いという見方もあるでしょう。特に、天皇賞(秋)はとても厳しいレースですから。
 ちなみに、毎日王冠からは5週、毎日スワンSと富士Sからは4週、空いています。

 さて、注目馬です。

 第1の注目馬は、1枠1番のダノンキングリー。
 前走毎日王冠G2は快勝でした。皐月賞3着、日本ダービー2着と世代トップレベルの力量は証明されています。そろそろG1を勝つ頃でしょう。

 第2の注目馬は、3枠5番のインディチャンプ。
 安田記念2019を制覇しました。春のマイル王が2019年のマイル二冠に挑んできた形です。前走毎日王冠は3着。マイラーズカップ4着からの安田記念制覇と、同じローテーションです。

 第3の注目馬は、8枠17番のレイエンダ。
 前走富士ステークスは差の無い2着でした。多士済々のレースであり、3番手は大混戦ですが、ここはクリストフ・ルメール騎手の冷静な騎乗に期待します。

 今回は、以上の3頭に期待します。

 大接戦から残り100mで抜け出してくるのは、どの馬なのでしょうか。
11月11日~14日、MLBオフシーズン恒例の「GM会議」が行われています。

 MLB全チームのジェネラルマネージャーGMが、アメリカ合衆国アリゾナ州スコッツデールのリゾートホテルに集まって開催されるもので、来シーズンへの補強等が話題になります。

 各チームのプレーヤーの構成を決めるGMが一堂に会するのですから「話が早い」のです。和やかに見える会合ですが、トレードやドラフトの話など、まさにギラギラした話がここそこで展開されるのでしょう。

 NPBからMLBへの挑戦を表明している3名の野手、西武からFAとなった秋山選手、ポスティングで挑むDeNA・筒香選手、広島・菊池選手の動向も、この会議で方向感が出るかもしれません。

 このところ、投手の挑戦ばかりが続き、イチロー選手や松井秀喜選手らに続く野手の挑戦が減っていた(「二刀流」大谷選手は例外的な存在です)NPBですが、今オフは一気に賑やかになりました。
 3名ともNPBを代表するプレーヤーであり、抜群のスキルを備えていますので、MLBの各チームがどのような評価を下すのか、本当に楽しみです。

 MLB2020シーズンのボールパークで、秋山選手、筒香選手、菊池選手が元気に活躍している姿を、是非観てみたいものです。

 8月16日に開幕した、ドイツ・ブンデスリーガ2019~20シーズンは、11月10日に第11節を終えました。
 全34節の中の11節ですので、概ね1/3を消化したことになります。

 ブンデスリーガといえば、看板チームでもあるバイエルン・ミュンヘンが史上最多の「7連覇」中であり、このところはバイエルン以外は優勝できないというシーズンが続いていたのですが、今季は少し様相が異なるようです。

[第11節を終えての順位]
1位 ボルシア・メンヘングラートバッハ 勝点25 8勝2敗1引分
2位 RBライプツィヒ 勝点21 6勝2敗3引分 得失点差17
3位 バイエルン・ミュンヘン 勝点21 6勝2敗3引分 得失点差13
4位 SCフライブルク 勝点21 6勝2敗3引分 得失点差8
5位 ホッフェンハイム 勝点20 6勝3敗2引分
6位 ボルシア・ドルトムント 勝点19 5勝2敗4引分 得失点差8
7位 シャルケ04 勝点19 5勝2敗4引分 得失点差6
8位 バイヤー・レバークーゼン 勝点18 5勝3敗3引分

 11節を消化して、ボルシア・メンヘングラートバッハが首位に立っています。
 21世紀には、ボルシアといえばドルトムントなのでしょうが、20世紀のドイツサッカーを観てきたオールドファンにとっては、「ボルシアといえばメンヘングラートバッハ」なのです。
 長かった低迷期を乗り越えて、再び覇権を争う位置に戻ってきました。

 2番手というか、2番手グループには、RBライプツィヒ、バイエルン、SCフライブルクが勝点21で競っています。
 さらに5番手のホッフェンハイム、6番手のボルシア・ドルトムント、7番手のシャルケ04と僅差で続いています。
 今季のマイスターシャーレの行方は、全く分からないと言って良いでしょう。

 メンヘングラートバッハは2敗しかしていませんが、この2敗がいずれもドルトムントとの対戦です。ドイツ杯の2回戦でもドルトムントに敗れていますから、これはもはや「苦手」の部類でしょう。
 優勝を目指すメンヘングラートバッハにとっては、「ボルシア対決」を制する必要があります。

 バイエルンは、リーグ戦を快調に戦っていたのですが、第7節ホームでホッフェンハイムに1-2で敗れてから、やや調子が出ず、10節でもフランクフルトに1-5で大敗しました。
 一方で第11週ではドルトムントに4-0と大勝していますから「試合毎の出来不出来が激しい」シーズンなのかもしれません。
 UEFAチャンピオンズリーグでは、相変わらず安定した戦い振りを披露していますので、やはり「本命」はバイエルンなのでしょう。

 面白いのはSCフライブルクでしょう。
 ニルス・ペテルセン選手やルカ・ヴァルトシュミット選手、クリスティアン・ギュンター選手といったドイツ人プレーヤーを中心として、堅実なゲームを展開しています。
 得点力は他の上位チームより劣りますが、守備は固く、粘り強いプレーが持ち味でしょう。
 どこまで付いて行けるのか、本当に楽しみです。

 シャルケ04やバイヤー・レバークーゼンも加わっての、ブンデスリーガ2019~20シーズンは、大接戦が期待されます。

 11月11日、MLBから2019年シーズンの「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」=新人王が発表されました。
 ナショナルリーグNL、アメリカンリーグAL共に、予想通りの選出であったと思います。

 NLはニューヨーク・メッツのピート・アロンソ選手でした。
 何しろ、デビューイヤーにホームラン王に輝いたのですから、自然な選出だったのでしょう。
 アロンソ選手の成績は、161試合に出場して、155安打、打率.260、53本塁打、120打点、OPS.941という、堂々たるものです。

 特に、ニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジ選手が記録したシーズン52本塁打の新人記録を塗り替えたところが高く評価されています。
 私は「161試合出場」が素晴らしいと感じます。ルーキーイヤーに、ほぼフル出場を果たしたのです。大きな故障も無く1シーズンをプレーし通すというのは、どんなプレーヤーにとっても至難の技であろうと思いますが、アロンソ選手は見事にやってのけたのです。

 2016年のMLBドラフト・2巡目(全体64位)でメッツから指名され入団。
 2016年から2018年にかけては、マイナーリーグのチームで活躍し腕を磨いてきました。
 2019年シーズンは、シーズン当初からロースター入りして3月28日のワシントン・ナショナルズ戦で「2番・一塁手」でメジャーデビューを果たし、ホームランを量産してオールスターにも選出され、ホームラン競争で優勝するなど、一気に開花しました。

 9月に入り、ジャッジ選手の52本が目前に迫った中で9月28日に53本塁打を放ったというのは、精神面の強さをも示しているように感じます。

 アメリカ合衆国フロリダ州タンパ出身の24歳、身長190cm、体重111kg、の大型内野手です。

 ALはヒューストン・アストロズのヨルダン・アルバレス選手です。
 アルバレス選手の2019年シーズンの成績は、87試合に出場して、98安打、打率.313、27本塁打、78打点、OPS1.067です。
 2019年シーズン開幕をAAAで迎え、メジャーデビュー(5番・指名打者)が6月9日と遅かったために出場試合数は少ないのですが、成績の内容は素晴らしいものです。

 打率3割を達成し、OPS1.067というのが、新人離れしています。出塁率の.412も見事ですが、長打率.655が凄いのです。27本塁打+26二塁打という内訳ですが、今後の大活躍が期待されるのも自然なことでしょう。

 アルバレス選手は、2016年6月にロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を結び、同年8月にアストロズに移籍、2016~2019年6月の間をマイナーリーグで過ごしています。

 キューバのラストゥーナス出身の22歳、身長196cm、体重102㎏の大型プレーヤーです。

 お二人とも、今後の「打者としての活躍」が期待されるプレーヤーですが、MLBの新人の在り様を観るにつけ、「マイナーリーグでの修行」の重要性を改めて感じます。
 入団、即ロースターというのは、滅多に無いことなのです。
 マイナー生活が1年以内というプレーヤーも、あまり居ないと思います。
 多くの超一流プレーヤーが「複数年のマイナー生活」を経験した後、メジャーデビューを果たしているのです。

 ベースボールの長い歴史に裏打ちされた「MLBのやり方」なのでしょう。
 各球団が、若手プレーヤーに「MLBで長く戦って行けるスキル」を身に付けさせるシステムが、確立されているのです。

 おそらくは、フィジカル・メンタルの両面から、とても「奥行きの深いシステム」なのであろうと感じます。

[11月10日・女子団体決勝・東京体育館]
中国3-0日本

 東京オリンピック2020のテスト大会も兼ねた、2019年の卓球ワールドカップ団体大会は、11月10日に決勝戦が行われ、女子では中国チームが日本チームを3-0のストレートで下して優勝、「9大会連続11度目の世界一」と、圧倒的な強さを魅せました。

 準決勝まで順調に勝ち抜いた日本チーム(世界ランキング2位)が、世界ランキング1位の中国チームに「地元」で挑んだ試合でした。

 第1試合のダブルスは、石川・平野ペアが、陳・劉ペアに0-3のストレート負け。
 第3ゲームは10-12と粘りましたが及びませんでした。

 第2試合は伊藤選手と孫選手の、19歳同士の対戦。
 大接戦となりましたが、結局伊藤選手は2-3で敗れました。
 第1、第2ゲームは伊藤選手が取り、第3、第4ゲームは孫選手が取って、2-2のタイで迎えた第5ゲームも競り合いとなりましたが、最後は12-10で孫選手がものにしたのです。

 第3試合の平野選手と劉選手の対戦は、劉選手が3-0で圧勝しました。

 5試合(3勝先取)で行われた対戦は、中国チームが強さを誇示する結果となりました。

 内容を観れば、第2試合の結果によって、流れが一気に傾いた感じですが、いずれにしても、アウェイの決勝で1試合も落とさなかったのは、「強い」ということに他なりません。

 相当力を付けている日本チームですが、東京オリンピックを想定した、地元の大会で完敗したショックは、大きいと感じます。
 
 男子も中国チームが快勝しました。
 こちらは「準決勝で当たってしまった?」ために、日本チームは銅メダルとなりました。
 こちらの準決勝も0-3の完敗でした。

 残念ながら、現時点では、卓球日本チームは中国チームに、男女共に歯が立たないのです。

 東京オリンピック2020において金メダルを目指すのであれば、あと半年と少しで、どこまで追い上げることができるか、ということになります。
研究と対応策の立案、そしてトレーニングの積み上げによる、日本チームの「ジャンプアップ」に期待したいと思います。
 いつの大会でも、その時代を彩る名キッカーが数多く居るのですが、日本大会でも本当に凄いプレーヤーが登場しました。

 まず印象に残ったのは、南アフリカ・スプリングボクスのスタンドオフSOハンドレ・ポラード選手です。
 準決勝ウェールズ戦で試合を決めた44ヤードのペナルティーゴールPGや、決勝イングランド戦で次々と決めて行ったPGなど、「絶対に外せないキック」をキッチリと決めて行きました。
 この勝負強さ、「ここぞ」という局面で決して失敗しないというのは、尋常なことではないでしょう。
 テレビ番組ではありませんが、「私、失敗しないので」という言葉がぴったりのプレーヤーです。

 続いてはウェールズ・レッドドラゴンズのSOダン・ビガー選手です。
 準決勝南アフリカ戦では、ポラード選手が次々とPGを決めて行く状況下、ビガー選手も次々と決めて追い上げ、後半5分にはついに9-9の同点としました。
 とても有名な選手ですが、その評価に恥じぬ素晴らしいプレーでした。
 9月23日の緒戦、ジョージアとのゲームでは、開始早々にウェールズチームがトライを挙げ、ほぼ正面の位置からビガー選手がゴールキックを蹴りました。
 とても簡単に蹴ったのですが、これが外れたのです。「よもや」の失敗でしたが、ビガー選手ほどのプレーヤーでも、ワールドカップ緒戦は緊張するのだと、妙に感心したことを憶えています。

 続いてはフランスのSOロマン・ヌタマック選手。
 フランスチームはプール戦で接戦続きでした。アルゼンチンチームとの初戦では23-21、第3戦のトンガチームとのゲームも23-21と僅少差の勝利。
 この2ゲームに敗れていれば、フランスチームの決勝トーナメント進出は夢と消えたところでした。こうした大接戦ではキックプレーが大きいのです。
 特にアルゼンチン戦前半のコンバージョンゴール2とPG2は見事でした。この前半を20-3とリードし、後半のアルゼンチンの追い上げをギリギリ凌いでの勝利でした。接戦は予想されていましたから、先行したことがとても大きかったのです。

 そして最後に、スコットランドチームのスクラムハーフSHグレイグ・レイドロー選手です。
 「正確無比」なキックは素晴らしいの一語。
 ルーティンから脚を振り抜くところまで、とても美しく、体・脚の動きとボールの弾道が一直線。「外れる気がしない」プレーでした。「さすがにレイドロー」なのです。

 本ブログのワールドカップ2019日本大会の最優秀キッカーは、グレイグ・レイドロー選手です。

 11月場所の2日目は、大波乱でした。

 横綱・大関が全敗というのも滅多に観られないことだった(本ブログ2019年5月22日付の記事「[大相撲2019・5月場所・11日目] 関脇以上の力士が全敗」をご参照ください)筈ですが、今年に入って2度目の波乱の土俵となってしまいました。

 波乱の始まりは、遠藤VS明生の一番でしょう。前頭・明生が小結・遠藤を突き落としで破りました。
 続いては、御嶽海VS北勝富士。小結・北勝富士が関脇・御嶽海を突き落としで破ったのです。
 さらに、栃ノ心VS妙義龍。前頭の妙義龍が関脇・栃ノ心を引落しで破りました。
 続く、豪栄道VS隠岐の海は隠岐の海の不戦勝で、これは止むを得ないのでしょうが、さらに続く、貴景勝VS朝乃山は、小結・朝乃山が大関・貴景勝を上手出し投げで破り、高安VS阿炎は、小結・阿炎が大関・高安を押し出しで破りました。
 そして結びの一番、白鵬VS大栄翔は前頭・大栄翔が横綱・白鵬を押し出したのです。

 全ての取組で、番付下位の力士が白星を獲得しています。
 「下剋上の極み」という感じですし、「番狂わせ」という言葉を使うのが憚られる様相でもあります。

 大相撲の世界では番付が絶対的な地位を示すものですので、「番付の権威」にも係わる事態でしょう。

 加えて、11月場所は「怪我・故障による休場」が相次いでいます。

 場所開始直前には逸ノ城が、初日開始前には横綱・鶴竜が、初日取組後には大関・豪栄道が、2日目取組後には友風が、休場しました。
 これだけ「連日連続」するのも、滅多に無いことでしょう。

 何やら不穏な空気が漂う11月場所ですが、小結・朝乃山や優勝経験者・玉鷲が2勝0敗で頑張っています。

 まだ2日目ですけれども、ある意味では「大相撲の秩序」が試される場所なのかもしれません。

 9月17日にスタートした、UEFAチャンピオンズリーグCL2019~20のグループリーグGLですが、11月6日までに各チームが4試合を終了しました。
 各チームがGL全6試合の内4試合を消化しましたから、今大会の各グループの様子が観えてきました。

[グループA]
1位 パリ・サンジェルマン 勝点12 4勝0敗
2位 レアル・マドリード 勝点7 2勝1敗1引分
3位 クラブ・ブルージュ 勝点2 0勝2敗2引分
4位 ガラタサライ 勝点1 0勝3敗1引分

[グループB]
1位 バイエルン・ミュンヘン 勝点12 4勝0敗
2位 トッテナム・ホットスパー 勝点7 2勝1敗1引分
3位 レッドスター・ベオグラード 勝点3 1勝3敗
4位 オリンピアコス・ビラエウス 勝点1 0勝3敗1引分

[グループC]
1位 マンチェスター・シティ 勝点10 3勝0敗1引分
2位 シャフタル・ドネツク 勝点5 1勝1敗2引分 
3位 ディナモ・ザグレブ 勝点5 1勝1敗2引分
4位 アタランタ 勝点1 0勝3敗1引分

[グループD]
1位 ユベントス 勝点10 3勝0敗1引分
2位 アトレティコ・マドリード 勝点7 2勝1敗1引分
3位 ロコモティブ・モスクワ 勝点3 1勝3敗
4位 バイヤー・レバークーゼン 勝点3 1勝3敗

[グループE]
1位 リバプール 勝点9 3勝1敗
2位 ナポリ 勝点8 2勝0敗2引分
3位 RBザルツブルグ 勝点4 1勝2敗1引分
4位 RCゲンク 勝点1 0勝3敗1引分

[グループF]
1位 FCバルセロナ 勝点8 2勝0敗2引分
2位 ボルシア・ドルトムント 勝点7 2勝1敗1引分
3位 インテル 勝点4 1勝2敗1引分
4位 スラヴィア・プラハ 勝点2 0勝2敗2引分

[グループG]
1位 RBライプツィヒ 勝点9 3勝1敗
2位 オリンピック・リヨン 勝点7 2勝1敗1引分
3位 ゼニット・サンクトペテルブルク 勝点4 1勝2敗1引分
4位 ベンフィカ 勝点3 1勝0敗3引分

[グループH]
1位 アヤックス 勝点7 2勝1敗1引分
2位 チェルシー 勝点7 2勝1敗1引分
3位 バレンシアCF 勝点7 2勝1敗1引分
4位 リールOSC 勝点1 0勝3敗1引分

 グループAとBは、似た展開。
 サンジェルマンとバイエルンが走り、2位にはレアルとトッテナムが居る形です。
 3位・4位のチームにとっては、追い上げが難しい感じがします。
 サンジェルマンは緒戦でレアルに3-0で快勝し、勢いに乗りました。
 バイエルンも第2試合でスパーズ相手に7-2と大勝しています。

 グループCはシティが安定した戦いを魅せていますが、2位争いは熾烈。
 シャフタル・ドネツクとディナモ・ザグレブの名門チーム同士の争いは、最終戦まで目が離せません。

 グループDはユーベとアトレティコが優勢です。
 レバークーゼンに元気が無いのが気になるところ。

 グループEは、リバプールとナポリの首位争いです。
 リバプールは緒戦でナポリに0-2で完敗し、どうなることかと思いましたが、さすがに持ち直しました。伝統的にCLに強いナポリですから、Eはこの2チームが有力でしょう。

 グループFは、バルセロナとドルトムントの争いに、インテルがギリギリ付いているというところ。
 インテルとしては、最終戦でバルサを破る必要があります。

 グループGは、RBライプツィヒとオリンピック・リヨンが上位です。サンクトペテルブルクにとっては、4位のベンフィカの頑張りに期待する形でしょう。

 グループHは、今大会のグループリーグ随一の混戦となっています。
 緒戦でバレンシアがチェルシーを破り、アヤックスは第2戦でバレンシアに快勝し、チェルシーは第3戦でアヤックスに勝つという「三つ巴」。
 第5戦のバレンシアVSチェルシーが、勝ち抜けに向けての大一番でしょう。

 毎年のことながら、CLはとても面白い展開となっています。

 クラブ3強と呼ばれる、レアル、バルサ、バイエルンは、相変わらずの手堅いグループリーグでの戦いを魅せています。

 リバプールの連覇は成るのか、サンジェルマンの勢いは本物か、今季のシティの活躍は、等々、CLの見所は尽きません。

 日本大会が終了して、休日などに少しでも時間が有ると、大会の各ゲームの録画を観ていますが、何度観ても不思議なのは、プールAの第2戦、日本VSアイルランドの最終プレーです。

 19-12で日本チームがリードして迎えた後半40分。

 日本が攻め、アイルランド陣左サイドのゴール前に迫りました。
 アイルランドチームも良く守り、ホーンが鳴って、ラストプレーとなり、アイルランドがボールを確保しました。
 
 自陣ゴール前から、アイルランドチームがどのような反撃を見せてくれるのか、と思って観ていましたら、このボールを蹴り出してしまったのです。
 ノーサイド。
 試合が終了しました。
 アイルランドチームがゲームを終わらせたのです。

 このプレーが何故行われたのか?とても不思議です。

 アイルランドチームから観て12-19の7点差ですから、1トライ+1ゴールで同点に追い付くことができます。まだ引分に持ち込むチャンスが残されていたのです。

① プレーヤーが勘違いしたか、ホーンが聞こえなかった。

 このキックは、通常の「陣地を回復するプレー」のように、斜め前方に蹴り出されました。
 ゴール前に押し込まれたピンチからの脱出を狙うプレーと同じ内容のプレーに観えました。違っていたのは「ゲームのラストプレー」であった点です。
 プレーヤーが「ラストプレーとは思わずに蹴り出した」可能性が有ります。

 とはいえ、選手たちは試合時間が相当に押し迫っていたことは分かっていたと思いますし、あの大きな音のホーンが聞こえなかったというのも、やや無理があるかなと感じます。

② このままゲームを終了させて「勝点1」を確保するため

 自陣ゴール前から、日本のゴールまでの攻撃が成功する可能性より、さらにピンチが広がり、日本チームに追加点を許すリスクの方が高いと考えた可能性です。

 12-19での敗戦なら「7点差以内の敗戦」ですので、勝点1を確保でき、その勝点1がプール戦勝ち抜けの争いの中で、大きな意味を持つと判断しての蹴り出しであったという見方。

 これも一理はあるのですが、それならどうして斜め前方に蹴ったのでしょうか。
 蹴り損ねれば、ボールが外に出ず、日本チームのカウンター攻撃を受けるリスクが残ってしまうのです。

 勝点1を確保するためならば、「横に蹴り出す」のが安全・確実なプレーということになります。
 このキックは、通常の陣地回復を狙うキックそのものに観えましたから、この見方が正しいとは一概には言えないと思います。

③ 「完敗」を認めたプレー

 試合後のアイルランドチームの選手たちのコメントを観ると、日本チームの健闘を称え、「完敗」を認めるような内容が多かったと思います。

 このラストプレーにおいても、「この試合は完敗」と感じていたアイルランドチームの心情が出てしまったものという見方です。
 大袈裟に言えば「もう戦いたくない」と感じてしまったということになるかもしれません。

 ありそうなことですが、世界トップクラスのチーム(大会前は世界ランキング1位)が、そんなに簡単に「完敗」を認める、というのもなかなか納得できない見方でしょう。
 ましてや、「気迫」で戦うラグビー競技においてですから。

 いろいろと考えてみても、やはり結論には至らないのです。

 日本VSアイルランド戦のラストプレーは、私には永遠の「謎」なのかもしれません。

 日本大会において、ホスト国である日本代表チームのテレビ視聴率が高いのは自然な話でしょうが、今大会においては「視聴率の上昇」がブレイブブロッサムズの活躍を如実に表しました。

① 緒戦・ロシアとのゲーム

 関東地方・ビデオリサーチ調べ(以下、同じ)の平均視聴率18.3%、瞬間最高視聴率25.5%。

② 第2戦・アイルランドとのゲーム

 平均視聴率・前半が15.3%、後半が22.5%、瞬間最高視聴率が28.9%。

③ 第3戦・サモアとのゲーム

 平均視聴率32.8%、瞬間最高視聴率46.1%。

④ 第4戦・スコットランドとのゲーム

 平均視聴率39.2%、瞬間最高視聴率53.7%

⑤ 準々決勝・南アフリカとのゲーム

 平均視聴率41.6%、瞬間最高視聴率49.1%。

 日本チームが勝利を重ねる度に視聴率が上がっています。

 もともとラグビーに興味が有った人達は、ロシア戦からテレビに噛り付いたのでしょう。

 そして、「運命のアイルランド戦」を迎えますが、戦前の予想では、アイルランド絶対有利の評でしたから、まだ視聴率は「それほど上がらなかった」のでしょう。

 ところが?、この難敵・アイルランドを破ってから、「一気に注目が集まった」のです。
 サモア戦の視聴率が跳ね上がりました。
 つまり、今大会の日本国内での盛り上がりは、9月28日(アイルランド戦)から10月5日(サモア戦)の間に発生?したと推定されるのです。
 
 にわかラグビーファン(何の問題もありません、と言うか、素晴らしいことだと思います)の増加も、この期間に急速に進んだのでしょう。
 そして、サモア戦の瞬間視聴率46.1%という超高率が実現したのです。

 興味深いのは、スコットランド戦と南アフリカ戦の比較でしょう。

 平均視聴率では南アフリカ戦が上回っていますが、瞬間最高視聴率ではスコットランド戦の53.7%が最高となっています。
 ネット等でスコットランド戦の途中経過を把握していたファンが、「勝ちそうだ」ということで、テレビのスイッチを入れたと見るのが妥当でしょう。

 南アフリカ戦については、大応援をしたけれども、「リードを許す」試合展開でしたから、後からテレビのスイッチを入れた人達、テレビのチャンネルを変えた人達が、スコットランド戦より少なかったということになります。

 南アフリカ戦の平均視聴率は、2019年に日本で放送された全ての番組の中で「最高」であると報じられました。
 日本戦を中心とした、ワールドカップ期間中のラグビー人気は、とても高いものだったのです。

 ワールドカップ開催で一気に盛り上がったこの人気を「継続し、一層盛り上げていく」ことが、日本ラグビー界にとって肝要であることは、言うまでもありません。

 そして、それが最も難しいことなのでしょう。

 プールAの日本戦を観ていて、妻が「このイケメン、誰?」

 「ラファエレ ティモシー選手だよ。13番。日本代表の不動のセンターさ。確かに二枚目だね」

 それ以来、ティモシー選手がテレビ画面に映るたびに、妻は「ラファー」と叫んで、手を振っています。
 テレビ画面に手を振るのも、いかがなものかとは思いますが、一発で大ファンになってしまったのです。

 スコットランド戦前半終了間際の福岡選手のトライの時には、「これはラファのキックが良かったのよ。どうして、もっとラファの活躍をクローズアップしないのかしら」と言います。

 「みんな十分分かっているよ。確かに、とても正確で、受け手のことを十分に考えたキックパスだったね」

 「でも、アナウンサーも解説も、ラファのキックパスのことは余り言わないよ。どうして?」と、何時までも不満そうでした。

 ラファエレ ティモシー選手はサモア生まれの28歳。

 2010年に山梨学院大学に入学し、日本のラグビーに参加しました。山梨学院卒業後はコカコーラ・レッドスパークスに加入し、トップリーグでのゲームに出場します。
 そして2016年、日本代表初キャップを得ました。

 以降は、ブレイブブロッサムズの「不動のセンター」として活躍を続けています。

 ちなみに、2017年10月、日本国籍を取得しています。
 ここからは、ティモシー選手と言うより、ラファエレ選手と呼ばれることが多くなりましたが、私はどうしてもティモシー選手と呼んでしまいます。

 身長186cm、体重96㎏のセンタースリークオーターバックCTBというのは、現在では普通のサイズというか、ワールドカップを観ていると、やや小さい方という感じもします。

 このラファエレ選手を「不動」と呼ぶのは、「フルタイム出場」を続けているからに他なりません。
 20世紀のラグビーとは大きく異なり、現在のラグビーでは「控え選手のほとんどが出場する」、ワールドカップ2019日本大会なら、15名のスターターと8名の控え選手で各ゲームにおける各チームが構成されているのですが、この8名は殆ど途中交代でフィールドに立ちます。
 フレッシュな選手を投入することで、チーム全体の運動量やパワーを落とさないための措置なのでしょう。従って、80分強を毎試合フル出場するプレーヤーは、多くは無いのです。
 今大会の日本チームなら、例えば、キャプテン・リーチマイケル選手も度々交替していましたし、スクラムハーフSHは、前半が流選手、後半途中から田中選手といった形で、「約束事として交替」するケースも少なくありませんでした。

 そうした現代ラグビーにおいて、しかし、各チームには「交替しない」プレーヤーが存在します。例えば、オールブラックスの15番ボーデン・バレット選手は、出続ける選手のひとりでしょう。
 そして、ブレイブブロッサムズでは、ラファエレ選手が出続ける選手のひとりなのです。

 そのプレーは、ハーフ団から回ってきたパスをウイングWTBやもうひとりのCTBに巧みに回したり、自ら突進してゲインしたり、時にはトライしたり(サモア戦前半28分のトライは見事でした)、様々なプレーを披露しますが、「目立つプレー」ばかりにこだわっている様子は、全くありません。

 そこが凄いと思います。

 サッカー競技においても、優秀なプレーヤーの条件のひとつとして、「余計なことはしない」ことが挙げられますが、ラファエレ選手はまさにこれにあたります。全く「余計なことをしない」のです。
 それが、チームにとってどれほど大切なことであるかは、「不動の」「フルタイム出場する」CTBという事実が明確に証明しているのでしょう。

 妻に「ティモシー選手は、もう結婚しているよ。確か、ニュージーランドの人と」と伝えました。

 少し「ラファー」と呼ぶ回数が減り、手を振ることが少なくなったように感じられますが、それでも、大ファンであることに何ら変わりはありません。

プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
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ようこそ!
我が家の月下美人も16年目。同時に30個の花が咲くこともあります。スポーツも花盛りですね。一緒に楽しみましょう。

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