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 書きおさめは、このテーマにしました。

 長野にあるエムウェーブでは、12月13日から15日にかけて、スピードスケートのワールドカップが開催されました。
 女子500mでの小平選手、男子500mでの村上選手、の活躍、女子団体パシュートでの「平昌五輪・金メダルトリオ」の復活など、日本チームの活躍が目立つ大会でしたが、会場となったエムウェーブの「整備の良さ」「美しさ」も目立ちました。

 1998年の長野オリンピックのスピードスケート会場として建設され、1996年11月に竣工した施設ですが、20年以上の月日を経ても立派にというか、現在の競技にも十分に使用可能なクオリティを維持しているところが、本当に素晴らしいと感じます。

 横浜国際総合競技場は、2019年最大のスポーツイベント、ラグビーワールドカップの会場として何度も使用されました。もちろんサッカーJリーグのゲームや、その他のスポーツにも使用されています。
 こちらは、サッカーワールドカップ2002大会の決勝戦会場としても、その名を永遠に残していく存在ですが、1997年10月に竣工しています。
 こちらも、20年以上の月日を経ても立派にというか、現在の各種競技にも十分に使用可能なものです。
 私も今年、ラグビーワールドカップの準決勝2ゲームなど3度、横浜国際に行きましたが、トイレの清潔さなど、現代に合ったメンテナンス・改造が行われていると実感しました。

 エムウェーブと横浜国際総合競技場は、スポーツの会場としての「在るべき姿」を示現している存在でしょう。
 おいそれと、どんどん造っていくことが難しい「高価な設備」を、的確なメンテナンスで長期間にわたって維持・向上させているように観えます。

 そして何より、エムウェーブの「美しい氷」、横浜国際総合競技場の「しっかりとした芝」(ラグビーワールドカップ日本大会からハイブリッド芝になりましたが)は、少人数のチーム、ひょっとすると、たったひとりの人物の「日々の努力の結晶」なのではないかと感じるのです。
 素晴らしいパフォーマンスです。

 こうした努力、当たり前のように提供されてはいるが、実は、とても手のかかっている丁寧な作業、そして、「俺がやった、俺がやった」と自己アピールされることなど全く無い作業、これこそがとても日本的な、美しいパフォーマンスなのでしょう。

 様々なところ・分野で、こうした高いレベルの美しいパフォーマンスが展開・維持されているのが、おそらくは日本の国なのです。

 2019年も「スポーツを考える-KaZ」をご愛読いただき、ありがとうございました。

 皆様、佳いお年をお迎えください。

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 2020年元日に決勝戦が行われる、天皇杯・第99回全日本サッカー選手権大会の準決勝が実施され、決勝進出チームが決まりました。

[2019年12月21日・準決勝第1試合・ノエビアスタジアム神戸]
ヴィッセル神戸3-1清水エスパルス

[2019年12月21日・準決勝第2試合・カシマサッカースタジアム]
鹿島アントラーズ3-2V・ファーレン長崎(J2)

 新・国立競技場のスポーツイベントとしての「こけら落とし」ゲームに出場する2チームが決まりました。
 2020年以降の「日本サッカーの聖地」になることが確実なスタジアムでの、記念すべき最初のゲームです。

 準決勝・第1試合は、ヴィッセル神戸の快勝でした。
 イニエスタ選手、ポドルスキー選手、ビジャ選手と、ワールドカップを沸かせた名プレーヤーを攻撃陣に揃えたヴィッセルですが、その「威力」をリーグ戦ではなかなか活かすことができませんでしたが、我が国最大のカップ戦で、ついに成果が生まれた感が有ります。

 前半13分、エスパルスゴール前に攻め込んだヴィッセルがパスを回し、右サイドに居たアンドレス・イニエスタ選手が左脚を一閃、シュートはエスパルスゴール右隅に突き刺さりました。
 素晴らしいゴールでした。

 前半33分には田中順也選手が2点目のゴールを挙げて2-0。

 前半38分に、清水のジュニオール・ドゥトラ選手のゴールで2-1と追い上げられましたが、後半24分に古橋亨梧選手が3点目を挙げて、勝負を決めたのです。
 イニエスタ選手を中心にした「丁寧な攻め」が功を奏したゲームでしょう。

 ヴィッセル神戸は初の決勝進出です。
 元日のイニエスタ選手やポドルスキー選手の活躍が、とても楽しみです。

 準決勝・第2試合は、息詰る接戦となりました。
 ホームのアントラーズが、前半4分、23分と得点し2-0とリードした時には、鹿島の一方的なゲームになるかに観えましたが、ここからV・ファーレンが猛反撃に出ました。

 前半37分に米田隼也選手のゴールで1点を返すと、後半28分アントラーズの伊藤翔選手のゴールで1-3とリードを広げられても全く怯むところが無く、同31分には澤田崇選手のゴールで1点差とし、その後も攻め続けました。

 Jリーグにおける最多タイトル保持チームであり、天皇杯にも「慣れて」いる筈の鹿島アントラーズにとっても、ギリギリのゲームになったのです。
 とはいえ、そこは「常勝軍団」。キッチリと逃げ切ったところは、さすがです。

 J2長崎のチャレンジは、残念ながら準決勝で潰えたのです。

 さて、新・国立の「こけら落とし」という記念すべきゲームは、ヴィッセル神戸VS鹿島アントラーズとなりました。

 「元日・国立競技場」という、サッカー天皇杯決勝の歴史、連綿と積み上げられ、これからも営々と続いていくであろう歴史の、新たな1ページが、本当に楽しみです。

 ラグビーワールドカップRWC日本大会において、日本代表チームが決勝トーナメントを決めたのが、スコットランド代表チームとのゲームでした。
 前回のワールドカップにおいて、日本チームの決勝トーナメントを阻んだ、本当に「厚い壁」に、日本チームは再び挑んだのです。
 そして、見事に破りました。
 
 このゲームにおける、日本のラグビーファン、いや日本国民全体の盛り上がりは、それは凄いものでした。衆目が集中する中で、素晴らしいプレーを連発していただいた、ブレイブブロッサムズの各選手達には「感謝」の一語しかありません。

 日本ラグビー史に燦然と輝く「栄光のフィフティーン」を観て行きましょう。

 10月13日、プールA第4戦、横浜国際総合競技場で行われた日本VSスコットランドのゲームは、日本代表チームの悲願である決勝トーナメント進出に向けての「最後・最大の壁」でした。

 ここまで3戦して3勝とプールAの首位を走ってきた日本チームですが、このゲームを落とすと、決勝トーナメントへの道が閉ざされる可能性が高かったのです。
 それでは、3勝して敗退した2015年大会の二の舞になってしまいます。予選リーグ最終戦の相手も、2015年大会と同じスコットランド代表チームでしたから、日本代表の底力が試される大一番でした。

 そして、ブレイブブロッサムズは、このゲームを28-21で勝利しました。
 アイルランドとスコットランドという「2重の壁」を突破し、日本ラグビーがまだ観たことのない世界=決勝トーナメント進出を果たしたのです。

 日本ラグビー史上に燦然と輝く勝利。

 このゲームに出場したプレーヤーは、まさに「栄光のフィフティーン」なのです。

[先発メンバー]
1. PR 稲垣 啓太
2. HO 堀江 翔太
3. PR 具 智元
4. LO トンプソン ルーク
5. LO ジェームス・ムーア
6. FL リーチ マイケル
7. FL ピーター・ラブズカフニ
8. NO.8 姫野 和樹
9. SH 流 大
10. SO 田村 優
11. WTB 福岡 堅樹
12. CTB 中村 亮土
13. CTB ラファエレ ティモシー
14. WTB 松島 幸太朗
15. FB ウィリアム・トゥポウ

[リザーブメンバー]
16. 坂手 淳史
17. 中島 イシエリ
18. ヴァル アサエリ愛
19. ヘル ウヴェ
20. ツイ ヘンドリック
21. 田中 史朗
22. 松田 力也
23. 山中 亮平

 アイルランド戦と違うのは、先発の6番FLフランカーにリーチマイケル選手が座り、NO.8に姫野選手が居て、11番WTBに福岡選手、15番フルバックFBにトゥポウ選手が居ることです。

 どちらがどうと言うことはありませんが、キャプテンが居る分だけ、スコットランド戦の方が「しっくりくる」のでしょうか。

 リザーブには、アイルランド戦には入っていなかったツイ選手が居ます。
 ツイ選手のメンバー入りも、しっくり来ます。(私の勝手な感想です)

 このメンバーで、2015年大会の一次リーグで大敗を喫したスコットランドを破ったのです。

 この試合に向けて、日本国内では「ラグビー熱」が盛り上がりを見せていました。
 ワールドカップのゲームをその目で見て、日本チームの活躍を見聞きしている内に、ラグビーの人気が「日に日に」上昇したのです。

 そしてスコットランド戦は、本当に多くの日本のサポーターが応援し、その応援にチームが見事に応えたという点で、日本のあらゆるスポーツを通じても、最も「日本国中を沸かした」ゲームだったのではないでしょうか。
 多くの日本国民の記憶に、本当に深く刻まれたゲームでした。

 「2019年ワールドカップのスコットランド戦メンバー」、素晴らしい響きです。
 2019年最大のスポーツイベントといえば、ラグビーワールドカップRWC日本大会でしょう。
 日本代表チームは、予選リーグを4戦全勝で勝ち抜き、史上初めてベスト8・決勝トーナメント進出を果たしたのです。
 4戦全勝の快挙実現に向けて、プールAの各チームとの対戦はどれも非常に厳しいものであったことはいうまでもありませんが、ポイントとなったのは、アイルランド代表チームとスコットランド代表チームに対する勝利であったことは、間違いないでしょう。

 ラグビー強豪国チーム、歴史と伝統を誇る、ヨーロッパの2チームとのゲームでの、ワールドカップにおける勝利は、長く語り継がれるものであることも、間違いないでしょう。

 今回はそのひとつ、アイルランドチームとのゲームの、日本チームのメンバーを観て行きましょう。

 9月28日、プールA第2戦、小笠山総合運動公園エコパスタジアムで行われた大一番、日本VSアイルランドのゲームは、この大会で決勝トーナメント進出を目論む日本代表チームにとって、最初のとても「厚い壁」でした。

 このゲームを19-12で勝利した日本チームは、ベスト8への第一歩を印したと言って良いでしょう。

 この「歴史的なゲーム」に出場したメンバーは、日本ラグビー史に名を刻む「栄光のフィフティーン」です。

[先発メンバー]
1. PR 稲垣 啓太
2. HO 堀江 翔太
3. PR 具 智元
4. LO トンプソン ルーク
5. LO ジェームス・ムーア
6. FL 姫野 和樹
7. FL ピーター・ラブズカフニ
8. NO.8 アマナキ・レレイ・マフィ
9. SH 流 大
10. SO 田村 優
11. WTB タマキ ロマノ ラヴァ
12. CTB 中村 亮土
13. CTB ラファエレ ティモシー
14. WTB 松島 幸太朗
15. FB 山中 亮平

[リザーブメンバー]
16. 坂手 淳史
17. 中島 イシレリ
18. ヴァル アサエリ愛
19. ヴィンピー・ファンデルヴァルト
20. リーチ マイケル
21. 田中 史朗
22. 松田 力也
23. 福岡 堅樹

 ビッグゲームに臨んだ23名の桜の戦士達です。
 ここに名を連ねたことは、プレーヤーにとっても大きな名誉でしょう。

 そして、大会前には世界ランキング1位に居て、優勝候補の一角を占めていた、ラグビー強豪国であるアイルランドチームと互角以上の戦いを披露し、勝ち切ったのですから、当然ながら「伝説のメンバー」なのです。

 先発メンバーで、まず目に付くのは、キャプテン・リーチマイケル選手が居ないことでしょう。
 後に、「コンディションが整わなかった」と報じられましたが、この頃リーチマイケル選手は不調だったのでしょう。日本チームの不動の6番フランカーFLリーチマイケル選手が出場できない中で、姫野選手がカバーし、姫野選手の本来の?ポジションNO.8をマフィ選手がカバーしたのが、アイルランド戦なのでしょう。

 バックスBK陣では、ウイングWTBにラヴァ選手が入り活躍しました。

 試合前、ジェイミー・ジョセフHCヘッドコーチがロッカールームで選手達に、「世界中の誰も日本が勝つとは思っていない。接戦になるとも思っていない。・・・」と語ったと報じられていますが、我らがフィフティーンはそうした予想を完全に裏切って、見事な勝利を収めました。

 「大一番」のメンバーは、観ているだけでも惚れ惚れとします。

 まさに、栄光のフィフティーンなのです。

 2019年の大相撲は、「新旧入り乱れた」土俵となりました。
 どの場所でも、どの力士が幕ノ内最高優勝に輝くのか、場所前の予想が出来ない状況でした。
 そうした中で、あの力士が帰ってきたのです。

 11月27日、日本相撲協会は2020年1月場所の番付編成会議を開催し、かえり十両5力士を決め、発表しました。
 その5力士の最後に「照ノ富士」の名前が有りました。

 2015年5月場所・東関脇の番付で初優勝を飾り、翌7月場所に大関に昇進した照ノ富士は、「横綱昇進も時間の問題」と言われた豪快な相撲で角界を沸かせました。
 もろ差しを許しても、外四つで十分に戦える相撲は、当時の横綱・大関陣を震撼させたのです。

 ところが好事魔多し。

 2015年9月場所に右膝を負傷し、2016年1月には右肩を負傷するなど、故障に見舞われ、3度のカド番をいずれも8勝7敗で凌ぎました。(これも凄いことだと思います)
 2017年には、一時期怪我から回復した相撲を披露(3月場所13勝、5月場所12勝)していましたが、残念ながら再発してしまい、11月場所にはついに関脇に陥落しました。

 その後は休場がちになり、2018年3月場所には十両に、同年7月場所には幕下に、同年11月場所には三段目に、2019年3月場所には序二段に、陥落を続けたのです。

 大関経験者で優勝経験者でもある力士が、序二段で相撲を取ること自体が異例のことでしたから、「引退も止む無し」と観られました。
 どちらかと言えば、「良く頑張った」という評価が多かったと思います。

 ところが、この「どん底」の状況から、「照ノ富士の反攻」が開始されたのです。

 怪我や病気(糖尿病)が少しずつでも良くなって来れば、そこは「物が違い」ます。

 序二段、三段目、幕下と瞬く間に駆け上がり、2019年11月場所では7勝0敗で幕下優勝して、一気に「関取に返り咲いた」のです。

 照ノ富士ほど「ジェットコースターのように番付を上下させた」力士は、長い大相撲の歴史においても滅多に居ないでしょう。

 怪我も病気も、いまだ完治してはいないとのこと。

 完治、あるいは完治に近い状況まで回復することができれば、「大関→序二段→横綱」という離れ業も、夢ではないかもしれません。

 2020年の照ノ富士関の活躍が期待されます。
 12月29日、中山競馬場芝2,000mコースで行われる、第36回ホープフルステークスG1の注目馬検討です。

 2歳牝馬の重賞として1984年に開始され、様々な変遷を経て、2017年からはG1競走となったホープフルステークスですが、同じ2歳馬限定の朝日杯フューチュリテイーステークスと比べて、「牡馬3歳クラシックレース」との関連が強いとも言われています。

 2012年以降を観ても、エピファネイア(後に菊花賞、ジャパンカップ制覇)、ワンアンドオンリー(日本ダービー)、レイデオロ(日本ダービー、天皇賞(秋))、サートゥルナーリア(皐月賞)と、このレースの勝ち馬から牡馬クラシックホースが出ていますので、関連が強いと言われるのは自然な話でしょう。

 さて、注目馬です。

 第1の注目馬は、2枠2番のコントレイル。
 前走東京スポーツ杯2歳ステークスG3は、2着に5馬身差のレコード勝ちでした。1分44秒5の走破タイムも優秀。出走馬中NO.1だった上がり33秒1の脚とともに、強烈な印象を残したのです。おそらくは、大本命でしょう。
 この馬の強さを観るレース、という側面もあります。

 第2の注目馬は、5枠7番のワーケア。
 2戦2勝。前走アイビーステークスは快勝でした。ハーツクライ産駒の勢いと、「底を見せていない」馬としての走りに期待します。

 第3の注目馬は、7枠11番のオーソリティ。
 こちらも2戦2勝。前走芙蓉ステークスは快勝でした。少し間が空いていますが、オルフェーヴル×シンボリクリスエスという、いかにも中山コースに強そうな血統に期待します。

 今回は、以上の3頭に注目します。
 凄い走りを魅せてくれた馬と、未知の魅力に溢れる馬達です。

 2020年を締めくくるG1レースが、良いレースになりますように・・・。

 世界陸上・ドーハは、2019年秋のビッグイベントでした。
 酷暑の下での女子マラソンの在り様は、東京オリンピック2020にも大きな影響を及ぼしてしまったのです。

 そして、短距離種目にはひとつの「革新」が登場しました。

 MGC2019においては、ピンク色のシューズが話題となりましたが、今大会では「黄色のスパイク」が話題となったのです。

 これは、男子100m競走に出場した桐生祥秀選手が使用したスパイクです。

 何が話題かというと、このスパイクには「ピンが無い」のです。
 それでは、そもそも「スパイク」シューズでは無い、ということにもなりかねませんが、トラックの短距離種目に使用されるシューズをスパイクと呼ぶことにして、ピンの無いスパイクについて考えて行きたいと思います。

 今から50年ほど前は、陸上競技のトラックは、シンダーやアンツーカ、つまり「土」のサーフェイスでしたから、短距離種目では18mmや15mmの金属製の長いピンが付いたスパイクシューズを使用していました。

 滑ることなく、脚の強い力を少しでも多く地面に伝え、前進力に変えるための仕組みだったのです。

 この長いピンは、とても尖っていて、大工道具の錐のような形状でしたから、肌に刺そうものならスーッと深く入ってしまうものでした。その頃の陸上競技場では時折、「スパイクのピンが刺さって」出血しているランナーを見かけたものです。
 従って、使用しない時には、ピンにはカバーをかけていました。

 さらに昔には、革製のスパイクに「ピンが据え付けられていた」のですが、使用すればするほど「ピンが削れて短くなってしまい」ますので、「ピン交換式のスパイク」が開発されて、長い間使用されていたと記憶しています。
 大会の前夜などには、真新しいピンをスパイクシューズの靴底面にスクリュー式に捻じ込んで、準備していたのです。ピンがとても輝いていたことを思い出します。

 ところが、1968年のオリンピック・メキシコシティ大会において、タータントラックと呼ばれるポリウレタン製のトラック(全天候型トラックとも呼ばれました)が登場してから、スパイクも劇的に変化し始めました。

 トラックが「土」から「ポリウレタン」に変わりましたから、長く刺さり易いピンでは、トラックにピンが刺さり抜け難く、ランニングに不向きなことは明らかでした。
 一方で、ポリウレタンのサーフェイスに脚のパワーを無駄なく伝える必要がありましたから、短い金属製のピン、形状も錐のようなものでは無く、ずんぐりとしたピンが付けられました。

 ピンの位置や数も変化しました。
 「土」用の短距離種目スパイクは、4本か6本のケースが多かったと思いますし、それは2列に2本ずつあるいは3本ずつ、脚の裏の左右に並んで配置されていました。
 「ポリウレタン」用は、本数がより多くなり、足裏の淵に近い部分まで、ピンが配置されました。

 そして、このトラックのサーフェイスとスパイクシューズの変化は、当然ながら、ランナーの「走り方」も変えたのです。
 道具の変化に合わせて、プレー内容が変化するのは、全てのスポーツに共通したことですが、陸上競技・短距離種目における変化も、とても大きなものだったのです。

 「土」の時代には、短距離走は大きく脚を跳ね上げて、なるべく「爪先だけを使って走るもの・踵を着けてはならない」とされていたものが、なるべく「歩くのに近い」フォームが良いとされたり、20世紀の後半から21世紀にかけて様々なトライが為されてきました。

 加えて、「より速いトラック」を求めて、全天候型トラックにも様々な変更が為され、ゴムを材質に加えたり、ポリウレタンとの混合や、サーフェイスの「形状・凸凹具合」にも工夫がなされましたから、シューズの形状も、それぞれの舞台、オリンピックや世界選手権の会場にマッチしたスパイクシューズが次々と作られていったと思います。

 そして、ついに、というか、世界選手権2019ドーハ大会に「ピン無し」スパイクが登場したのです。

 桐生選手が使用したスパイクは、アシックス社製の「次世代スプリントシューズ」と報じられていて、桐生選手以外にも、男子400m競走に出場したウォルシュ・ジュリアン選手も使用したとのこと。
 
 靴裏にピンが無く、カーボンファイバー素材のフジツボの様な形状の突起が、複雑に立体的に配置・構成されているシューズなのだそうです。
 
 桐生選手は「地面(全天候型トラック)からの反発を感じやすい」と本年8月から履き始め、今大会まで使用しているとのことです。

 このタイプのスパイクシューズが、短距離種目において今後広がっていくのかどうか注目されるところですが、東京オリンピック2020を前にして、マラソン用シューズと100m用シューズの両方が進化を続けているというのは、とても興味深いことだと感じます。

 2019年春の話題と言えば、イチロー選手の引退でしょう。

 このまま、本当に50歳までプレーするのではないかと誰もが感じていたスーパースターが、日本での今季開幕シリーズを終えて、引退を表明したのです。

 引退後のインタビューも話題となり、「後悔などあろうはずがない」という言葉は、2019年の流行語大賞にノミネートされたほどです。
 
 野球・ベースボールを通じての「稀代のヒットメーカー」の動静は、今後も私達を楽しませてくれるものと思います。

 さて、「ヒットメーカー」としてのイチロー選手は、数々の信じられないような記録を残しましたが、中でも「4度の月間50安打」は特筆すべきものでしょう。

 そもそも、月間50安打以上という記録自体が、至難の技というか、一度の奇跡では成し遂げられないものであることは、誰にでも分かることでしょう。
 メジャーリーグでは、1ヵ月に各チーム28試合前後のゲームが行われる(休みの日がとても少ないのです)のですが、毎試合2安打ペースという感じでヒットを量産しないと50安打越えは出来ないことになります。(当たり前のことを書き恐縮です)

 一方で、毎試合ヒットを放つことはとても難しいこと(それが出来れば連続試合安打の大記録が直ぐに出来てしまいます)ですので、普通に見られる「ノーヒットの試合」の次の試合には4安打しないと、1試合平均2安打は達成できないことになります。
 1試合4安打というのも、これはなかなか出来ないことです。
 プレーヤーの感覚としては「月間50安打」をクリアするには、「ヒットを打つ試合においてはいつも3安打を放つ感じ」なのかもしれないと思います。

 実際に、21世紀になってからの19シーズン、MLB全体で「月間50安打越え」は計11度しか記録されていません。
 MLBの全プレーヤーを持ってして、「1シーズンに1度あるかないか」の記録なのです。

 その記録を4度達成しているイチロー選手は、間違いなく「稀代のヒットメーカー」なのです。

① 2001年8月 51安打
② 2004年5月 50安打
③ 2004年7月 51安打
④ 2004年8月 56安打

 イチロー選手の4度の大記録の内3度は2004年に達成されています。
 あの「シーズン262安打」のMLB新記録を樹立した2004年です。

 当たり前のことなのですけれども、3度の月間50安打越えをベースにして、シーズン262安打が樹立されていることになります。

 このシーズンで特に凄いのが、7月・8月の2ヵ月連続50安打越えでしょう。
 「2ヵ月連続」自体が空前の記録でしょうが、さらに8月の56安打は、21世紀のMLB最多月間安打記録なのですから、またまた凄いのです。
 ちなみに2位は、2007年6月のシェーン・フィギンス選手の53安打ですから、この「56安打」が突出した記録であることが分かります。

 現在のMLBのベースボールでは「月間50安打」は有り得ない数字なのかもしれません。

 その「有り得ない数字」を4度達成したイチロー選手の偉大さは、筆舌に尽くしがたいものなのです。

 2019年12月18日から22日にかけて、東京・国立代々木競技場・第1体育館を会場として行われた、第88回全日本フィギュアスケート選手権大会の男女シングルについて、観て行こうと思います。

[男子シングル最終結果]
1位 宇野 昌磨 選手 総得点290.57 SP105.71 FS184.86
2位 羽生 結弦 選手 総得点282.77 SP110.72 FS172.05
3位 鍵山 優真 選手 総得点257.99 SP77.41 FS180.58
4位 田中 刑事 選手 総得点252.44 SP80.90 FS171.54
5位 佐藤 駿 選手 総得点246.50 SP82.68 FS163.82
6位 友野 一希 選手 総得点244.69 SP73.06 FS171.63

[女子シングル最終結果]
1位 紀平 梨花 選手 総得点229.20 SP73.98 FS155.22
2位 樋口 新葉 選手 総得点206.61 SP68.10 FS138.51
3位 川畑 和愛 選手 総得点193.96 SP65.53 FS128.43
4位 宮原 知子 選手 総得点191.43 SP70.11 FS121.32
5位 横井 ゆは菜 選手 総得点190.92 SP62.90 FS128.02
6位 坂本 花織 選手 総得点188.26 SP69.95 FS118.31

 男子は予想通り、羽生選手と宇野選手の一騎打ちとなりました。
 ショートプログラムSPで、羽生選手が5点リードしましたが、フリースケーティングFSで宇野選手が12点リードして、逆転勝ちしました。
 宇野選手は、全日本4連覇を達成したのです。
 
 羽生選手のフリーの大不調は、ある意味では意外でしたが、SPにおける宇野選手の「喰い付き」がプレッシャーとなった可能性はあるでしょう。

 女子は、紀平選手の順当勝ちでした。
 2018年からシニアに登場し、短期間で数多くの試合に出場して、堂々たる貫禄を身に付けたということになります。

 さて、今大会は「若手の伸長」が目立ちました。

 男子の3位・鍵山選手は16歳です。その鍵山選手がフリーで180点越えの演技を披露しました。FSで羽生選手を大きく上回ったのです。
 先日のジュニアグランプリファイナルで優勝した佐藤選手も、5位に食い込みました。

 このお二人は、良きライバルにして友人であると報じられています。
 間違いなく「次代の男子シングルを支えて行く存在」でしょう。

 女子でも、若手が伸びてきました。
 3位の川畑選手は17歳。フリーでは、紀平選手、樋口選手に次ぐ得点を挙げています。
 紀平選手が17歳ですので、同い年のプレーヤーとして成長を続けているのです。

 男子の高橋大輔選手(12位)のような、ベテランの活躍も素晴らしいものですが、次代を考える時には、やはり若手の成長に期待してしまいます。

 全日本フィギュア2019は、次代を担う若手が登場した大会なのでしょう。

 一方で、トップグループの選手にとっては、ISUグランプリシリーズとの連戦の疲労が気になりました。
 羽生選手や紀平選手には、やはり連戦に伴う疲労がプレーに出ているように感じられました。

 グランプリファイナルの翌週に「全日本」、歴史と伝統を誇る、日本のフィギュアスケーターであれば、誰もが優勝したいビッグタイトル「全日本」が組まれているというのは、少し厳しい感じがします。
 「もう一週」空けることが出来ないものかと思います。

 2020年1月2日・3日に行われる、第96回東京箱根間往復大学駅伝競走の注目チーム検討です。

 先般の記事にも書きましたように、今シーズンの大学駅伝界は「大混戦」の様相ですから、優勝する可能性のあるチームが相当数存在すると観ています。
 従って、順位予想は至難の業ですが、先日行われた全日本大学駅伝の結果を尊重して、選定して行こうと思います。

 さて、期待の10チームは以下の通りです。(大学名後の「チーム」という表記は省略します)

① 東海大学
② 青山学院大学
③ 東洋大学
④ 東京国際大学
⑤ 駒澤大学
⑥ 帝京大学
⑦ 順天堂大学
⑧ 國學院大学
⑨ 中央学院大学
⑩ 早稲田大学

 箱根駅伝2019の1位と2位の東海大学チームと青山学院大学チームを、1番手・2番手としました。全国大学駅伝2019でも1・2位でしたので、混戦の中では安定しているとの見方です。

 3番手の東洋大学チームは、2010年以降の「箱根駅伝における安定感」を選定基準としています。

 4番手と5番手の東京国際大学チームと駒澤大学チームは、全国大学駅伝の成績と、箱根駅伝予選会で良い走りを魅せた東京国際という面から、選定しました。
 特に、東京国際チームは「伸び盛り」という感じがします。
 もちろん、東京国際チームが優勝する可能性も十分にあります。

 この1~5番手を優勝候補群としたいと思います。今回のレースにおいて、この5チームなら、どこが優勝しても不思議ではないでしょう。

 6番手の帝京大チームは、このところの箱根駅伝での好成績と全日本2019の8位=シード権獲得実績を考慮しました。

 7番手の順大チームは、箱根駅伝2019・8位の実績および、箱根駅伝における「伝統の強さ」に期待します。

 8番手の国学院大チームは、出雲駅伝2019優勝という、チームの勢いを評価しました。
 この「勢い」で、全国大学駅伝2019でも7位に食い込み、シード権を得ています。

 9番手の中央学院大チームは、箱根のシード権獲得実績を着々と積み上げているチームです。要は「箱根駅伝に強い」のです。  その中央学院大チームが、全国大学駅伝2019で10位に食い込んでいますので、箱根駅伝2020でも十分に戦えると感じます。

 10番手のチームは迷いましたが、早稲田チームとしました。
 言わずと知れた「箱根の名門」です。
 箱根駅伝予選会2019において第9位。第10位の中央大チームと共に、「名門」2チームがギリギリ滑り込んだという形ですが、早稲田大チームの方は全国大学駅伝2019で6位と健闘しましたので、10番手としました。
 もともと「箱根一本」に絞って調整する駅伝チームですので、戦前の予想より良い成績を残してくれるのではないかと、考えています。

 箱根駅伝2020では、以上の10チームに期待します。

 「史上空前の戦国駅伝」と呼ばれているレースを制するのは、どのチームなのでしょうか。

 12月19日、エンゼルスの地元新聞の記者他、アメリカの複数のメディアが「大谷翔平選手が、右肘のトミージョン手術からのリハビリを完了させた」と報じました。

 「右肘の治療が完了した」ということなのでしょう。

 報道は「日本への帰国許可が(チームから)出た。1月中旬に(アメリカに)戻ってきて、エンゼルスは2020年の起用法を計画することとなる」と続きます。

 「完治した」大谷選手にとって、今回の帰国は休養のための帰国ということになりますし、既に大谷選手は故障者では無い、ということでもあるのでしょう。

 2018年10月1日(2018年のシーズンが終了した翌日)に手術してから444日間のリハビリでした。
 この間、2019年9月13日には、左膝の分裂膝蓋骨の手術も受け、右肘と共に治療にあたっていたわけですが、こちらも、もちろん完治していますから、今や大谷選手は「万全」の状態となったのです。

 何か何事も無く、2019年を通じたリハビリが完了したように観えますが、おそらくは艱難辛苦の道であったと思います。少し良くなったと思えば、投球練習等の過程で再び悪化するといったこともあったことでしょう。細心の注意を払いながら、大胆な決断をしていくことの繰り返しであったのではないでしょうか。
 その「艱難辛苦の道」を、大袈裟な動きや発表も無く、淡々と、しかも最速で歩んできたのが、大谷選手だったのです。
 リハビリの苦労を微塵も感じさせなかったところに、プレーヤー大谷の「凄さ」を感じます。

 今後は、プレーに必要な、おそらくは「二刀流に必要な」筋力や俊敏性の具備等のためのトレーニングを積むことになると思います。

 アリゾナ州テンピで行われる、ロサンゼルス・エンゼルスのスプリングトレーニングは、投手・捕手組が2020年2月12日から、野手組が2月17日から始まります。
 大谷選手は2月12日からの参加となるのでしょう。

 大谷選手は、2019年の「厳しくも難しいリハビリ」を完遂しました。
 2020年の大活躍が、本当に楽しみです。

[12月10日・グループG最終節・エスタディオダルス]
ベンフィカ3-0ゼニト・サンクトペテルブルク

[12月10日・グループG最終節・グルパマスタジアム]
オリンピック・リヨン2-2RBライプツィヒ

 最終第6戦の結果次第で、全てのチームに勝ち抜けの可能性があったグループGでしたが、第5戦を終えてトップに居たRBライプツィヒがアウェイでオリンピック・リヨンと引分け、最下位に居たベンフィカがホームで快勝して、結局、RBライプツィヒが勝点11、リヨンが勝点8、ベンフィカとゼニトが勝点7で3位と4位という、とても競った最終結果となりました。

 リヨンとゼニトが勝利していれば、ライプツィヒを合わせた3チームが勝点10で並び、得失点差も拮抗という、文字通りの「大混戦」となっていたところです。

 さて、「大混戦を制した」RBライプツィヒとオリンピック・リヨンの決勝トーナメント1回戦は、ライプツィヒが2020年2月19日にトッテナム・ホットスパーと、リヨンが2月26日にユベントスとの対戦となりました。

 大混戦を勝ち抜いた力を魅せていただきたいものです。

[12月10日・グループH最終節・スタンフォードブリッジ]
チェルシー2-1リールOSC

[12月10日・グループH最終節・ヨハンクライフアレーナ]
バレンシアCF 1-0アヤックス

 11月27日の各チームにとっての5試合目を終えて、アヤックスが勝点10でトップ、チェルシーとバレンシアが勝点8で続くという「三つ巴」の混戦となったグループHは、最終第6試合でチェルシーとバレンシアが勝ち、勝ち抜けを決めました。
 第6戦は、この3チームにとって、とても重いゲームとなったのです。

 チェルシーは前半19分、フォワードFWのタミー・アブラハム選手(イングランド)のゴールで先制し、同35分には、ディフェンダーDFのセサル・アスピリクエタ選手(スペイン)が追加点を挙げ、2-0とリードしました。
 そして後半のリールの攻撃を、FWロイク・レミー選手の1点に抑えて、逃げ切った形です。

 ヨハンクライフアレーナで行われた、アヤックスVSバレンシアは、「勝った方が勝ち抜け」という厳しいゲームでした。
 
 両チーム合わせて、イエローカード8枚(アヤックス5枚、バレンシア3枚)、レッドカード1枚(バレンシア)が飛び出す「荒れた」ゲームとなってしまいましたが、前半24分、FWロドリゴ選手が挙げた1点を守り切ったバレンシアが勝ちました。

 アヤックスとしてはホームでの敗戦でしたから、本当に残念な結果でしょう。
 「引分でも勝ち抜け」という状況でしたから、選手達には「僅かに守備的な意識」があったのかもしれないと思います。

 大接戦となったグループHからは、バレンシアが首位で、チェルシーが2位で、決勝トーナメント進出を決めました。

 そして、12月16日の抽選で、バレンシアはアタランタと2020年2月19日、チェルシーはバイエルン・ミュンヘンと2月25日に対戦することとなりました。
 リーガ・エスパニョーラとプレミアリーグの威信をかけた戦いです。

[第34節(最終戦)・12月7日・横浜国際総合競技場]
横浜F・マリノス3-0FC東京

 2019年のJ1を締めくくる大一番は、横浜国際総合競技場にJリーグ新記録となる64,000人近い大観衆を集めて行われ、終始ゲームを支配したマリノスが快勝しました。

 「4点以上の差をつけて」勝利することが優勝の条件であったFC東京ですが、前半26分、マリノスのティラートン選手が先制し、同44分にエリキ選手が追加点を挙げて、ゲームの勝敗はもちろんとして、リーグの優勝も、大きくマリノスに傾きました。

 マリノスは、中盤を支配して、FC東京のペナルティーエリアの少し外側にプレーヤーが並び、パスを繋ぎながら「得点の形を創る」プレーを継続しました。

 一方のFC東京は、前線の永井謙佑選手などに「縦一本」のパスを出し、カウンター攻撃で対抗する形でしたが、その攻撃の線はとても細く、なかなかチャンスを創ることができませんでした。

 結果として、横浜F・マリノスが着々と得点し、FC東京が沈黙するという、リーグ戦終盤の両チームの試合ぶりを象徴するようなゲームとなったのです。

 FC東京としては、シーズン序盤の圧倒的な強さ、開幕から12試合負けなしで首位を走った勢いからは、想像もできない終盤の失速でした。
 シーズン途中の久保建英選手のスペインへの移籍も、大きなマイナス要因となったように観えます。
 永井選手とディエゴ・オリベイラ選手の2トップへのボールの供給による得点力で、前半をリードしたFC東京でしたが、その攻撃にバリエーションと厚みを持たせていたのが、久保選手の存在・プレーであったのでしょう。

 マリノスは「囲んで圧迫する」という、ある意味では「20世紀的なプレー」で戦ったのですけれども、それが実は20世紀のプレーとは根本的に異なっていたことは、1試合当たりの走行距離とスプリント回数がリーグトップであったことに示されています。
 豊富な運動量・ハードワークを背景にしての「囲み・圧迫」プレーだったのです。
 その点からは、Jリーグにおいてはとても新しい戦術を実践した、と言えるのかもしれません。

 横浜F・マリノスは、創設当初から現在に至るまで、常にJリーグをリードする存在です。
 いわゆる「オリジナル10」のクラブであり、2部降格を経験していない2チーム(鹿島アントラーズと共に)のひとつでもあります。

 J1の2019年シーズンは、見事な「名門復活」のシーズンでした。

 12月22日、中山競馬場芝2,500mコースで開催される、第64回有馬記念競走G1の注目馬検討です。

 年末の風物詩、1年締め括りのビッグイベントです。

 アーモンドアイが出走してきました。
 この馬が出てきた以上は、最大の検討ポイントは「アーモンドアイが勝つか否か」です。
 
 2,500mは初の距離ですが、東京競馬場の2,400mコースでオークスとジャパンカップを勝っていますので、距離の問題は無いでしょう。
 コンディションは、追い切りの様子やタイムを観ると、順調なようです。

 そうなると、後は「展開」ということになりそうです。
 「中山の短い直線」が、アーモンドアイ勝利の確率を左右する最大のポイントでしょう。

 さて、注目馬です。

 第1の注目馬は、5枠9番のアーモンドアイ。
 10戦8勝2着1回3着1回、国内外のG1を6勝という実績は「圧倒的」です。歴史的名馬への道を着実に歩んでいるのでしょう。
 「4角最後方」という展開だけが心配ですが、そこは鞍上のクリストフ・ルメール騎手にお任せします。

 第2の注目馬は、3枠6番のリスグラシュー。
 国内外のG1レースを連勝中です。ローテーションも良いと思います。牝馬の1・2着と観ています。

 第3の注目馬は、7枠14番のヴェロックス。
 皐月賞2着、日本ダービー3着、菊花賞3着という安定感を評価します。ここでも着実に走ってくれることでしょう。

 今回は、以上の3頭に注目します。

 もちろん、有馬記念ですから絢爛豪華な出走馬が並びます。

 好きな馬を応援するという「有馬記念の原則」は、昔も今も不変なのでしょう。

[12月11日・グループA最終節・パルクデフランス]
パリ・サンジェルマン5-0ガラタサライ

 左太腿故障と出場停止で出遅れていたネイマール選手が復帰したサンジェルマンが、ホームで大勝しました。
 やはり、スター選手がメンバーに加わると、チームに活気が出るのでしょう。

 前半32分、フォワードFWのマウロ・イカルディ選手(アルゼンチン)が先制ゴール、同35分にはミッドフィールダーMFのパブロ・サラビア選手(スペイン)が追加点、そして後半2分、ネイマール選手に久しぶりのゴールが生まれて3-0とリードしたサンジェルマンが、ゲームを支配しつづけました。

 後半18分には、キリアン・エムバペ選手が4点目、後半39分にはエディソン・カバーニ選手と、世界サッカー界をリードするFWプレーヤーが立て続けにゴールを挙げるという、「豪華絢爛」な展開となったのです。

 こうなってしまうと、長友佑都選手がフル出場したガラタサライとしても手の打ちようが無かったのでしょう。

 ネイマール選手は、先制点と2点目のアシストもしっかりと決めての大活躍でした。
 特に2点目・サラビア選手のゴールにおいては、40mはあろうかというドリブルを披露しました。「らしい」プレーですから、完全復帰と観て良いのでしょう。

 これで5勝1引分のパリ・サンジェルマンは、グループAの首位で決勝トーナメント進出を決めました。

 今季チャンピオンズリーグCLのノックアウトステージのサンジェルマンの対戦相手は、抽選の結果ボルシア・ドルトムントとなりました。
 2020年2月18日の試合(サンジェルマンのアウェイ)が、とても楽しみです。

 そろそろ、2019年を振り返る時期となりました。

 2019年年頭のエポックは、やはり、大坂なおみ選手の全豪オープン・シングルス制覇でしょう。
 2018年の全米オープンに続いての、4大タイトル連覇でした。
 日本のテニスファンに対する、本当に素晴らしい贈り物でした。

 ところが、快挙の後にコーチの問題が続いてしまったのです。

 9月13日、大坂なおみ選手がコーチであるジャーメイン・ジェンキンス氏との契約を解消したことが報じられました。

 2019年2月にサーシャ・バイン氏とのコーチ契約を突然解消し、世界中を驚かせましたが、その後コーチとなったジェンキンス氏との契約も約半年で解消することとなりました。
 当面は、父親であるレオナルド・フランソワ氏がコーチを務め、来シーズンに向けて新しいコーチを探す方針と、報じられています。

 世界トップクラスのアスリートとコーチの関係というのは、常人では窺い知れない物であろうと感じます。

 こうしたケースであれば、「ジェンキンスコーチの何が、大坂選手にとって気に入らなかったのか」ということになるのでしょうが、その「気に入らなかったところ」については、様々な要素が絡み合って複雑な状況である可能性もありますし、ある日のひとつの出来事で「関係が破綻」した可能性もありますし、大坂選手の周囲の関係者、例えば家族との関係が上手く行かなかった可能性もあります。
 本当のところが公表されることは無いのでしょう。

 トップアスリートとコーチの関係は、個々のケース毎に異なるのでしょう。

 コーチに求めるものが、当該スポーツの技術的な面だけというプレーヤーも居れば、精神面も含めた指導が求められることもあるでしょうし、「応援団」としての要素が大きく期待される場合もありそうです。

 コーチとプレーヤーの契約期間についても、個々のケース毎に様々なのでしょう。
 5年10年に渡って「同じメンバー・チーム」で戦い続けるプレーヤーもいれば、頻繁に交替するプレーヤーもいるのでしょう。

 とはいえ、世界のトップアスリートについて見れば、「比較的高頻度にコーチ等を交替する」方が、一般的であるように感じます。

 今年9月の全米オープン大会、4回戦で敗れた大坂選手は試合後のインタビューで「成長できたと思っている」とコメントしました。精神面の成長を強調したのです。
 その「成長」は、外部からは、ジェンキンスコーチと共に成し遂げてきたことのように観えますが、そのコーチを数日の後に解任するのですから、事態の把握はとても難しい状況です。

 もちろん、大坂選手としては「次のステップ」に上がっていくために、「体制・環境」を変革しようとしていることは間違いないのでしょう。

 2020年の復活に向けて、この「変革」の成功が、期待されるところです。

 12月15日に行われた、朝日杯フューチュリティステークス2019は、1番人気のサリオスが、2着のタイセイビジョンに2・1/2馬身差を付けて快勝しました。

 走破タイムも1分33秒0と優秀なもの。

 そして何より、最後の直線で魅せた「二の脚」が印象的でした。

 4角を回って、3番手に付けていたサリオスが先頭に立ちます。
 ここで外からタイセイビジョンが襲い掛かりました。
 このレースでまだ勝利が無い武豊騎手のムチに応えて、タイセイビジョンはぐんぐん差を詰めます。一時はクビ差くらいまで迫ったと思います。
 タイセイビジョンの勝ちか、と思われたゴール前150mから、サリオスが再び動いたのです。

 4角から追い詰のライアン・ムーア騎手の動きに合わせて、グイグイと脚を伸ばします。
 ゴールでは2馬身以上の差となっていました。

 通常「二の脚」というのは、苦しくなってから再びスピードを上げるものですから、逃げる方も追う方も比較的いっぱいいっぱいの状況が多いと思いますが、このレースでは、追うタイセイビジョンの脚色も良く、前に居たサリオスの脚は「力強く速い」ものでした。

 この世代のレベルの高さを証明するような叩き合いだったのです。

 歴史的には、クラシックロードであまり活躍しないと言われる「朝日杯FS組」ですが、2019年の朝日杯組は相当に強いと感じます。
 2020年のG1レースにおける活躍が期待されるのです。

[10月9日・プールA・小笠山総合運動公園エコパスタジアム]
スコットランド61-0ロシア

 スコットランド代表チームにとってのプールAの3戦目でした。
 
 先発メンバーをがらりと入替てきたのです。
 何しろ、第2戦サモア戦と比べて、15名の内14名を入替たのですから、これはもう別のチームでしょう。

 そのチームのスタンドオフSOがアダム・ヘイスティングス選手でした。

 やはり、「ヘイスティングス」というのは、スコットランドにおいては一般的な姓名で、あの「英雄」ギャビイ・ヘイスティングス選手と同じ姓名のプレーヤーが居るんだと感じていました。

 試合が始まって直ぐに、アダム選手が、その「英雄」ギャビイ選手の息子さんであると報じられたのです。
 これには、びっくりしました。

 聞いてしまった以上は、アダム・ヘイスティングス選手のプレーを観る眼は、ギャビイ・ヘイスティングス選手との「比較」になってしまいました。
 それは止むを得ないことだと思います。

 何しろ、父上は「世界ラグビー史に名を刻む名フルバックFB」なのですから。

 ギャビイ・ヘイスティングス選手のプレーヤーとしてのスキルは、「世界屈指のラガー」という言葉がぴったりで、スコットランドチームのワールドカップ史上最高成績(1991年第2回大会の4位)のチームの大黒柱でした。
 ボールを得たギャビイ選手が、突進し、ハイパントを上げて、さらに突進する迫力は、「高速重戦車」の様でした。

 また、スコットランド国内(とラグビーでは表現して良いと思います)における知名度・存在感は、これはもう「国民的英雄」と呼んで良いでしょう。
 今から30年ほど前に、仕事でスコットランドのビジネスマン2名と会うことが有り、そのやり取りの最初に、「あのギャビイ・ヘイスティングス選手の・・・」と私が申し上げましたら、お二人の喜びようは大変なものでした。ひとしきりギャビイ・ヘイスティングス選手の話題で大いに盛り上がり、そのビジネスミーティングは成功だったのです。
 あの時の2人のスコットランドのビジネスマンの喜びようを、今でもよく憶えています。
 
 さて、一見してアダム選手はギャビイ選手より、ひとまわり小柄に観えました。
 後で調べてみると、ギャビイ選手は身長188cm、アダム選手は身長186cmですから、確かに少し小柄なのですけれども、「一見して」分かるほどの差ではないので、まだ23歳と若くて細身のアダム選手より、当時のギャビイ選手の方が「横幅」があったということと、やはりギャビイ選手には「オーラ」があったのかなとも思いました。
 もちろん、周りの選手との大きさの比較もあるのでしょう。

 1980年代から90年代にかけての、ラグビーワールドカップに出場したプレーヤーの平均的なサイズと、2019年大会のそれでは、やはり2019年大会の方が相当大きくなっている可能性がありますので、そうした選手達の中に入っての大きさの印象は、ギャビイ・ヘイスティングス選手の方がかなり大きい、ということになりそうです。

 さて、前半13分、アダム・ヘイスティングス選手はトライを挙げました。そして、コンバージョンキックも自分で蹴って、決めました。
 続いて、前半17分、アダム選手は2つ目のトライを決めました。そして、やはり自ら蹴ってコンバージョンゴールを決めたのです。
 2つ目のトライは、敵陣内に味方選手が蹴り込んだボールを、相手チームのプレーヤーが取り損ねて、ゴール内を転々とするボールを抑え込んだものでした。「良く追いかけていた」プレーだったのです。

 やや細身で小柄に観える「ヘイスティングス」選手は、自軍にとっての最初のトライと2つ目のトライを挙げ、コンバージョンキックも2本決めて、スコットランドチームが「ゲームを支配する状況」を創り上げたのです。
見事な活躍でしょう。

 その後チームは7つのトライ(計9トライ)を加えて、圧勝しました。
 今大会のスコットランドチームに、AチームとBチームが存在したとしたら、アダム・ヘイスティングス選手はBチームの司令塔として、存分の働きを魅せたと言って良いでしょう。

 キックの上手さについて言えば、父上に劣らないものでした。
 9本のコンバージョンキックの内8本を成功させるという、実に安定したプレーを披露しました。
 Aチーム?のキッカーに、グレイグ・レイドロー選手と言う、世界屈指のキッカーが居ますから、沢山のことを学び、身に付けたのかもしれません。

 AチームのSOは、これも世界屈指のSOフィン・ラッセル選手ですから、現時点ではアダム・ヘイスティングス選手が、「ここぞ」というゲームの代表チーム先発に選ばれる可能性は低いのかもしれませんが、2023年のワールドカップ・フランス大会となれば、それは分からないでしょう。
 スコットランドを代表するSOとして、アダム選手が登場してくるかもしれません。

 それにしても、スポーツにおいて「偉大な父」を親に持つ子が、その父親と同じ競技を選ぶというのは、とても難しいことのように感じます。
 その「難しいこと」に敢然と挑戦しているアダム・ヘイスティングス選手の健闘に、大いに期待します。

 12月12日、オーストリア・ブンデスリーガのRBザルツブルグに所属している南野拓実選手のイングランド・プレミアリーグのリバプールへの移籍が、イギリスの複数のメディアにより報じられました。

 最近、「噂話」?として囁かれていた移籍ですが、BBC放送・電子版などで報じられるとなれば、これは確度の高い話なのでしょう。

 リバプールFCは、言わずと知れたイングランド1部リーグの名門です。
 昨季のUEFAチャンピオンズリーグCLの優勝チームでもあります。
 そのリバプールが、南野選手を欲しがっているというのですから、日本のサッカーファンにとっても朗報であることは、間違いないでしょう。

 南野拓実選手は、1995年1月、大阪泉佐野市生まれの24歳。
 セレッソ大阪ユースで活躍し、17歳の時にJ1デビュー。その後、2015年にオーストリアのザルツブルグに移籍し、ブンデスリーガでの活躍が度々報じられてきました。
 現在は、日本代表チームのメンバーとしても活躍しています。

 そのザルツブルグとリバプールが、今季UEFA-CLグループリーグE組に入り、ホーム&アウェイの2ゲームを戦った際の、南野選手のプレー振りがリバプールの選手・関係者の眼に止まり、今回の移籍話に繋がったとも報じられています。

 もちろん、プレミア屈指のビッグクラブであるリバプールですから、メンバーに事欠く筈も無く、例えばフォワードFWならモハメド・サラー選手(エジプト)やサディオ・マネ選手(セネガル)、シェルダン・シャキリ選手(スイス)、ディポッグ・オリギ選手(ベルギー)といった世界的プレーヤーが居ますので、南野選手が移籍後FWとして出場することは、容易なことではないでしょう。

 再び、もちろん、日本代表チームではFWとして活躍することが多い南野選手ですけれども、本来はミッドフィールダーMFとしても活躍できますから、リバプールでは「様々なポジション」でプレーして行くことになるのでしょう。

 いずれにしても、世界屈指のビッグクラブでの南野拓実選手の活躍から、眼が離せません。

 12月11日、ロサンゼルス・エンゼルスは、ワシントン・ナショナルズからフリーエージェントFAとなったアンソニー・レンドン内野手(29歳)と、7年総額2億4500万ドル(約270億円)の契約で合意したと、球団公式サイトで発表しました。

 2019年のワールドシリーズで世界一に輝いたナショナルズの主軸選手であり、当該ワールドシリーズでの大活躍が印象的なプレーヤーですが、2019年のレギュラーシーズンでも、打率.319、打点126(リーグトップ=打点王)、本塁打34、OPS1.010という素晴らしい成績を残しました。
 加えて、三塁手や二塁手としての守備力にも定評があり、特に守備範囲の広さが高く評価されています。
 とてもバランスの良い「オールラウンドプレーヤー」なのです。

 さらに、この7年契約には全球団を対象としたトレード拒否権が含まれている一方で、オプトアウトオプションが入っていないところが特徴でしょう。
 レンドン選手は「7年間エンゼルスでプレーし続ける」ことになるのです。
 現在のMLBの一流プレーヤーは、より良い契約を自ら求めることができる権利として、「オプトアウト」を契約に入れることが多いのですが、レンドン選手は36歳までエンゼルスでプレーする道を選んだのです。
 テキサス州ヒューストン出身のレンドン選手が、こうした契約を選択した理由は何だったのでしょうか。

 いずれにしても、エンゼルスにとっては長期にわたって良いプレーヤーが居てくれることになりましたので、今後のチーム創りにとってはとても良いことでしょう。
 マイク・トラウト選手、大谷翔平選手、そしてレンドン選手と、エンゼルスの攻撃陣はますます充実することとなりました。

 今後、2020年シーズン以降の成績アップに向けてエンゼルスに求められるのは、投手陣、特に先発投手陣の充実です。
 どのような投手が加わって来るのか。本当に楽しみです。

 12月8日に行われた阪神ジュベナイルフィリーズは、レシステンシアの圧勝でした。

 あのウオッカのレースレコード1分33秒1を0.4秒も更新する、1分32秒7で駆け抜けたのです。

 素晴らしい走りでした。
 残り200mから100mの走りは、まさに「飛んで」いました。
 久しぶりに、「本物の快足牝馬」を観た気がします。

 「パンパン」ではなかった馬場で、これだけのタイムを叩き出し、2着のマルターズディオサに5馬身差を付けた走りは、見事の一語。
 2020年のクラシックロードでの大活躍も期待されます。

 先般の注目馬検討の際に、「2戦2勝馬」主体のレースとしながら、ウーマンズハートとリアアメリアを採り上げながら、レシステンシアを外したことを猛省しています。

 やはり、この時期の2歳牝馬は難しいのです。

 12月10日時点で、NBAの2019年から20年シーズンは、各チームが22~25試合を消化しました。
 レギュラーシーズン全82試合の内の22~25試合ですから、概ね「序盤戦を終えた」と観て良いでしょう。今季の各チームの戦力や戦い方が分かる段階に入ったと思います。

 両カンファレンスのここまでの順位を観てみましょう。

[イースタンカンファレンス・12月10日時点の順位]
1位 ミルウォーキー・バックス 21勝3敗
2位 ボストン・セルティックス 17勝5敗
3位 マイアミ・ヒート 18勝6敗
4位 フィラデルフィア76ers 18勝7敗
5位 トロント・ラプターズ 16勝7敗
6位 インディアナ・ベイサーズ 15勝9敗
7位 ブルックリン・ネッツ 13勝10敗
8位 オーランド・マジック 11勝12敗

9位 デトロイト・ピストンズ 10勝14敗
10位 シャーロット・ホーネッツ 10勝16敗

12位 ワシントン・ウィザーズ 7勝16敗

[ウエスタンカンファレンス・12月10日時点の順位]
1位 ロサンゼルス・レイカーズ 21勝3敗
2位 LAクリッパーズ 18勝7敗
3位 ダラス・マーベリックス 16勝7敗
4位 ヒューストン・ロケッツ 16勝8敗
5位 デンバー・ナゲッツ 14勝8敗
6位 ユタ・ジャズ 13勝11敗
7位 オクラホマシティ・サンダー 11勝12敗
8位 フェニックス・サンズ 11勝12敗

9位 サクラメント・キングス 10勝13敗
10位 ミネソタ・ティンバーウルブス 10勝13敗
11位 ポートランド・トレイルブレイザーズ 10勝13敗

 イースタンはバックスが、ウエスタンはレイカーズが、3敗で首位に立っています。

 シーズン開始前から、今季のレイカーズの戦力・強さは高く評価されていましたから、このレイカーズの活躍は予想通りと言って良いでしょう。レイカーズは今後も「安定した」ドライブを続けて行くと思います。
 昨季、自身14シーズンぶりにポストシーズン進出を逃した、「キング」レブロン・ジェームズ選手も、ファイナル進出を目指して、今季は期するものがあると感じます。

 凄いのはバックスの活躍でしょう。
 この時点で「15連勝中」なのです。
 レギュラーシーズン6勝3敗から、一気に21勝3敗まで成績を上げるというのは、驚異的という他はありません。
 センターのブルック・ロペス選手、カードのエリック・ブレッドソー選手とウェスリー・マシューズ選手、そしてフォワードのヤニス・アデトクンボ選手とクリス・ミドルトン選手、を始めとするチーム全体が躍動している印象です。
 「バックスがどこまで走るのか」が、当面のイースタンの注目ポイントでしょう。

 昨季のファイナル優勝チームトロント・ラプターズは、イースタンの5位に付けていますが、ファイナルでラプターズに敗れたゴールデンステート・ウォリアーズは、5勝20敗でウエスタンの15位=最下位に沈んでいます。
 ケビン・デュラント選手のネッツへの移籍、レギュラーシーズン開始早々のステフィン・カリー選手の故障離脱、といった要因により、戦力が下がっていることは事実なのでしょうが、それにしても、エンジンのかかりが悪すぎるという感じがします。今後の反攻に期待しましょう。

 我らが八村塁選手が所属するウィザーズは12位です。
 ドラフト全体上位指名の選手が入団したチームは、戦力不足のケースが多く、前記のレブロン・ジェームズ選手もキャバリアーズでのルーキーイヤーのレギュラーシーズンは35勝47敗で、プレーオフへの進出はなりませんでした。
 その後のキャブスの伸長は皆さんご承知の通りです。
 「期待されるルーキー」には、数シーズンをかけてのチームの強化の「核」となることが求められているのでしょう。
 八村選手のこれからの活躍が、期待される所以です。

 2020年のポストシーズンに進出できるのは、各カンファレンス8位まで(例年通り)。

 2020年4月まで、厳しくも華やかなレギュラーシーズンが続きます。

 12月15日、阪神競馬場芝1,600mコースで行われる、第71回朝日杯フューチュリティステークスG1の注目馬検討です。

 2歳馬NO.1を競うレースに、今年も16頭が挑戦してきました。
 
 長い間、中山競馬場で行われていましたが、2014年に阪神に移って6度目のレースとなります。

 先週の阪神ジュベナイルフィリーズ2019と同様に、「この馬で仕方がない」と感じさせる突出した存在は居ませんが、「2戦2勝馬」が3頭出走しています。
 この「2戦2勝馬」を中心としたレースになりそうです。

 さて、注目馬です。

 第1の注目馬は、3枠6番のサリオス。
 前走サウジアラビアロイヤルカップG3はレコード勝ちでした。同レースで2着となったクラヴァシュドールが先週の阪神JFで3着に食い込んでいます。力量は十分でしょう。上がり33秒1のタイムも優秀です。

 第2の注目馬は、6枠12番のレッドベルジュール。
 前走のデイリー杯2歳ステークスG2は快勝でした。上がり33秒8もメンバー最速。2019年クラシック路線のディープインパクト産駒代表としての走りが期待されます。

 第3の注目馬は、7枠14番のタガノビューティー。
 前走プラタナス賞は快勝でした。ダートで2戦2勝ですが、父ヘニーヒューズの産駒は芝でも十分に力を発揮します。2013年のこのレースでアジアエクスプレスが勝っているのです。パワーのある馬が多いと言われる血統ですから、少しでも馬場が渋るようなら、評価を上げなくてはならないでしょう。

 今回は、以上の3頭に注目します。

 結局、2戦2勝の3頭になってしまいましたが、京王杯2歳ステークスG2の覇者タイセイビジョン、同レース2着のビアンフェ、デイリー杯2歳ステークス2着のウイングレイテスト、同レース3着のペールエースなど、他にも有力馬が目白押し。

 さすがに、2歳王者決定戦なのです。

 12月6日から12月8日にかけてダイドードリンコ・アイスアリーナ(東京都西東京市)を舞台に開催された、第87回全日本アイスホッケー選手権大会は、決勝でH.C.栃木日光アイスバックスが東北フリーブレイズを5-1で破り、優勝しました。

 歴史と伝統に彩られた大会の決勝におけるアイスバックスの戦い振りは、「戦前の作戦通り」という感じがしました。

① 高い位置からのチェック

 アイスバックスは、リンク全体でフリーブレイズの選手に絡んで行きました。
 フリーブレイズにとってのディフェンディングゾーン、アイスバックスにとってのアタッキングゾーンにおいてもプレスをかけたのです。

 フリーブレイズは、自陣においても自由にパックを回すことができませんでした。
 時折は、アイスバックスの選手が敵陣においてパックを奪取していました。これは「いきなりのチャンス」になります。
 ゲーム全体として、アイスバックスがゲームをコントロールしていた形でしょう。

 これは、アイスバックスの戦前の分析と対策立案が上手く行ったということだと思います。

 フリーブレイズは、攻撃の起点において自陣(ディフェンディングゾーン)においても、パス交換をすることが多いのでしょう。アイスバックスは、このパックまわしに絡んでいくという方針を立てて、これを実行したように観えました。
 また、フリーブレイズは、ニュートラルゾーンで左右のフェンス際からパックを回すことが多いように見えます。アイスバックスは、ニュートラルゾーンではフェンス際にプレーヤーを配していたのでしょう。

 こうした、戦前立案の対策が功を奏し、フリーブレイズは本来の攻撃がなかなか出来なかったように観えました。
 第3ピリオド、アイスバックスにマイナーペナルティが有り、プレーヤー数が1名多かったパワープレーの2分間、フリーブレイズは1本のシュートも打つことができませんでした。得失点差が広がり、やや勢いに差があったとはいえ、パワープレーにおいて1本のシュートも打てないというのは、アイスバックスの守備がとても良く機能したことの証左に他なりません。

 もちろん、高い位置からのチェックを行えば、チェックしてきた選手の後ろ側ががら空きになるので、そのスペースを使われればピンチを招く可能性が有ります、従って、いつでも、どのチームが相手でも、採用して良い戦術では無いのは当然です。
 アイスバックスは、フリーブレイズのチームプレーの特徴を良く把握し、対策を立案・実行したことになります。

 まさに「敵を知り己を知れば、百戦危うからず」なのです。

② 角度の無いところからの「正確」なシュート

 栃木日光アイスバックスは、このゲームで5点を挙げました。こうした大試合では「大量点」と言って良いでしょう。

 これらの得点の多くが、「角度の無いところからのシュート」でした。
 通常なら、ゴールを決めることがとても難しい、ゴールの左右からのシュートだったのです。
 こうしたシュートを連続して、数多く決めたということは、アイスバックスのプレーヤーのシュートコントロールがとても良かったということになります。
 これは「技術面の長所」です。

 東北フリーブレイズのゴールキーパーGKの右肩上、GKのフェイスマスクとゴール枠の間の隙間、感覚的には30cm×20cmの空間に突き刺したように観えたシュートなどは、「絶妙」という他は無く、「あれ程のシュートをいつも打つことができるのであれは、いつでも得点できる」と感じさせる、スーパープレーでした。(GKの左右の肩上のスペースへのシュートは、止めることが非常に難しいのです。もちろん、そのスペースにシュートを打つというのは難易度が高いプレーとなります)

 多くの得点が、ゴールの正面、あるいは少し左右からのシュート、あるいはゴール前の混戦から生まれることが多いアイスホッケー(このゲームでのフリーブレイズの得点も、ゴール正面からのシュートをアイスバックスGKが弾き返したパックを押し込んだものでした)において、左右の角度の無い5m近辺から放たれたパックが、これ程ゴールインした試合は、珍しいかもしれません。

 東北フリーブレイズにとっては、持ち味を発揮できなかった、不本意なゲームだったことでしょう。

 栃木日光アイスバックスの、守備・攻撃の両面における、素晴らしいプレーが際立った決勝戦でした。
 12月7日、スキージャンプワールドカップWC男子個人の今シーズン第3戦、佐藤幸椰選手(24歳)初優勝の報が届きました。とても嬉しいニュースでした。

 ロシアのニジニタギル(ヒルサイズHS134m)で開催された大会ですが、1本目126.5mで7位に付けた佐藤選手は、2本目に132mというヒルサイズに迫る大ジャンプを魅せて、逆転優勝を飾りました。

 今季から本格的にWCに参戦した佐藤選手が、僅か3戦目にして優勝を飾ったのです。

 1995年6月生まれの24歳、北海道石狩市出身。札幌日本大学高校時代にはインターハイで3連覇を遂げるなど、素晴らしい活躍を魅せました。
 WCには2015年から出場していましたがフル参戦では無く、今シーズンは緒戦からの参戦となった形です。

 2019年2~3月に開催された、ノルディックスキー世界選手権ゼーフェルト大会では、団体日本代表チームの一員として、ラージヒル団体の3位に貢献していますが、世界の舞台において個人でその名を知らしめたのは、今回が初めてでしょう。

 佐藤選手は、この大会の翌日12月8日、同じ会場ニジニタギルで開催された第4戦では11位でした。まだまだ成績が安定しないのは、致し方の無いところでしょうが、少なくとも世界の強豪と互角に戦い、時にはトップに立てることを証明したことは、佐藤選手にとって大きな自信となったことでしょう。

 その第4戦では、昨季WC総合優勝の小林陵侑選手が3位に入りました。日本のエースが次第に調子を上げてきているのでしょう。
 佐藤幸椰選手が加わった、日本男子スキージャンプ陣の今後の活躍が期待されるところです。

 ふたり目の「佐藤」選手は、フィギュアスケート・ジュニアグランプリファイナル2019の男子シングルで優勝した、佐藤駿選手(15歳)です。
 
 ネイサン・チェン選手と羽生結弦選手が凌ぎを削ったイタリア・トリノで、グランプリファイナル2019とで同日・同会場で行われた大会でした。

 佐藤駿選手は、ショートプログラム77.25点で3位に付け、フリースケーティングFSにおいて177.86点という見事な演技を魅せて、計255.11点で逆転優勝を遂げたのです。
 SP1位のアンドレイ・モザリョフ選手、SP2位のダニイル・サムソノフ選手のロシア2選手を相手にしての、素晴らしいパフォーマンスでした。

 佐藤駿選手は、2004年2月生まれの15歳、宮城県仙台市の出身です。
 ノービス(12歳以下のプレーヤーに限定)時代には、BクラスからAクラスにかけて男子シングル4連覇を達成しています。
 
 今季から登場したジュニアグランプリシリーズでは、初出場となったレークプラシッド大会において1位となりました。初出場・初優勝を果たしたのです。
 さらに2戦目のクロアチア大会で3位となって、ファイナル出場権を得ました。
 そして、見事にファイナル制覇を果たしたのです。

 既に複数種類の4回転ジャンプを飛ぶことができますし、4回転からのコンビネーションジャンプも身に付けています。
 何より、FS177.86点、計255.11点という、共に「ジュニア史上最高得点」をマークした演技のレベルの高さが素晴らしいところでしょう。
 この得点は、グランプリファイナル2019においても4位に相当する記録です。

 今後の日本男子フィギュアスケートを背負っていく逸材であろうと感じます。

 「2019年12月7日(土)」は、我が国のウインタースポーツ界にとって、「次代を担う2人の『佐藤』選手が登場した、記念すべき日なのでしょう。

 
 フィギュアスケート界のシーズン前半のハイライトである、グランプリファイナルが幕を閉じました。
 男子シングルはネイサン・チェン選手(アメリカ)、女子シングルはアリョーナ・コストルナヤ選手(ロシア)が、共に世界最高得点をマークしての快勝でした。

 我らが羽生結弦選手と紀平梨花選手は、共に良く戦いましたが、残念ながら2位と4位でした。

 その戦いの後のインタビューで、羽生選手からは「ジャンプ大会ではない」、紀平選手からは「時代の流れに送れずにトライできた」、というコメントがなされたと報じられました。

 紀平選手は、自身初めての「4回転サルコウ」への挑戦(惜しくも失敗でしたが)を指してのコメントでしょう。4回転ジャンプを、それも複数種類飛び、今大会でも2位・3位に入った、アンナ・シェルバコワ選手とアレクサンドラ・トゥルソワ選手のロシア勢のプレーが、現在の世界最先端であり、その流れに遅れることなくトライできたという意味であろうと思います。

 こうした流れを観るにつけ、「フィギュアスケートのこれから」について考えてみました。

 男子シングルならば、現在複数種類の4回転ジャンプを、大きな大会においてもほぼ完璧に飛ぶネイサン・チェン選手が君臨しています。
 今後チェン選手を追い抜く選手が登場するとすれば、「4回転アクセル」や「5回転サルコウ」といったジャンプを身に付ける必要があるのでしょうか。

 女子シングルであれば、紀平選手が創り出した「安定して3回転アクセル」を飛ばなければ世界では勝てないという流れから、各種の4回転を成功させるスケーターが登場してきている段階ですから、今後は「4回転ジャンプの成功率・出来の良さ」を追求する時代なのでしょう。
 GPファイナル2019において、4回転ジャンプを演技に組み込んでいなかったコストルナヤ選手が、シェルバコワ選手やトゥルソワ選手に勝つことができたのは、2人の4回転ジャンパーの完成度が、まだまだ低かったということになりそうです。まだ、「完成度の高い3回転アクセルが、完成度の低い4回転に勝る」時期なのでしょう。

 男女のペア種目にしても、2人でシンクロして飛ぶ「4回転ジャンプ」が求められてくるのは、自然な流れだと思われます。

 さて、男子シングルに、そしてそう遠くない将来、女子シングルにも「5回転ジャンプの時代が到来する」として、その後は、どうなるのでしょうか?「5回転アクセル」の時代を経て「6回転」の時代が来るのでしょうか。

 人間の能力には限界が無い、と安直に考えて良いという感じがしません。

 プレーヤーの肉体的・精神的な限界を考慮しなくてはならない時期が来ているのかもしれません。

 思えば、20世紀の大会においては、まず「審判員に顔を知られていなければ」上位には進出できないので、大会になるべく多く参加し、「雰囲気→アーティスティックインプレッションが良くなければ得点が伸びない」という採点方法であったと言われ、一度世界一に昇り詰めると「しばらくの間」は、その選手の時代が続きました。(余程のミス、例えば女子シングルならば、2回転ジャンプを連続して転倒するといったミスを犯さない限り、トップと目される選手は優勝していたのです)

 それでは「不公平」との意見が次第に強まり、ジャンプやステップ、スピンといった演技の構成要素に、その難易度毎に「基礎点」を決め、これに演技の「出来栄え」点を加減することにより、分かりやすく公平な採点方式が導入され、それが様々な見直しを加えられながら、完成度を高めてきたのが、現在なのでしょう。

 従って、基礎点の高い演目を、完成度高くプレーされてしまうと、「4回転ジャンプ」を飛べる選手の方が「3回転しか飛べない」選手より、「必ず上位に来る」時代が到来しているのです。

 昨シーズン、紀平選手がシニアにデビューした時、ロシアのコーチから「普通にやれば私達の選手は絶対に紀平に勝てない」と言ったこと、極めて冷静に分析していたことが、とても印象的でした。(本ブログ2018年12月13日の記事「[GPファイナル2018女子」紀平選手の演技に対するロシア関係者の「冷静・公平」なコメント]ご参照ください)

 結果として、ロシアチームは「わずか1年」で4回転ジャンプが飛べるスケーターを複数登場させたのです。
 そのロシアチームの強化体制のレベルの高さにも感服させられるところです。

 さて、話を戻します。

 こうなると「5回転ジャンプ時代」の到来が、それもそう遠くない時期での到来が予想されるわけですが、それがフィギュアスケートにとって良いことなのか否かを、十分に検討する必要がありそうです。
 プレーヤーにとっては、身体への重度の負担を強いるプレーが、年々厳しさを増し、観る側にとっては「3回転なのか、4回転なのか、5回転なのか」よく分からない中で、順位が付いていく時代・・・。

 とはいえ、「知名度と雰囲気だけで順位が決まる」時代に逆戻りすることもできません。

 頭書の羽生結弦選手のコメントが耳に残ります。
 フィギュアスケートは「ジャンプ大会では無い」。

 深く、重いコメントだと感じます。

 イタリア・トリノにおいて、12月5日にショートプログラムSP、12月7日にフリースケーティングFSが行われた、2019年のフィギュアスケート・グランプリファイナル大会の男子は、アメリカ合衆国のネイサン・チェン選手が優勝を飾りました。

[グランプリファイナル2019男子の結果]
1位 ネイサン・チェン選手 SP110.38点 FS224.92点 計335.30点
2位 羽生結弦選手 SP97.43点 FS194.00点 計291.43点
3位 ケヴィン・エイモズ選手(フランス) SP96.71点 FS178.92点 計275.63点

 SPで高得点をたたき出したチェン選手が、FSもほぼノーミスで滑り切り、世界最高得点で圧勝しました。
 「4回転ジャンプの安定感が際立つ」、世界最高の演技でした。

 羽生結弦選手も、FSに「4回転ルッツ」を組み込み、それを見事に熟しましたが、やはりSPでの「4回転+3回転」のミスが祟り、FSでもこの演目は失敗してしまい、思ったように得点を伸ばすことができませんでした。

 チェン選手と羽生選手との合計得点の差は40点以上に広がりましたが、テレビで両選手の演技を観た限り、それ程の大差が有る様には観えませんでした。
 羽生選手が、組み込んだ演目をキッチリと熟せば、僅差の勝負となっていたことでしょう。

 また、羽生選手の演技後の得点公示がとても遅くなったことは、羽生選手の演技に対する「審判団内部の確執」があったかもしれないことを感じさせました。
 これまでも、フィギュアスケートの大会において、時々見られた事象ですけれども、今回は「羽生選手の得点をなるべく低くすることで、チェン選手が1度や2度ミスをしても優勝できる環境を整えようとする審判員が居た」ことを、疑われても止むを得ない「長い時間」がかかったのです。
 陸上競技や競泳とは異なる「採点競技」においては、こうした不自然さを感じさせる動きは、極力無くして行かなければならないのですが、「また出た」ということでしょうか。
 テレビ画面の左上に表示されていた「暫定技術点」より、大幅に低い技術点が公示されたことも、この疑惑を深める可能性が有ります。
 もちろんテレビ画面に表示されているのは「暫定」「ご参考」の得点なのですけれども、他のプレーヤーの時には概ね「暫定」得点の前後で正式な得点が出てくるのに、羽生選手の時だけは大幅に低い、というのでは、「何かあったの?」という声が出るのも自然なことでしょう。
 そして、こうした不自然な動きを感じさせる採点が行われた後に、「勝たせよう」と目論んでいたプレーヤーが「完璧な演技」を魅せてくれるのも、毎回同じだと感じます。
 「余計なこと」をしなくとも、強い選手は素晴らしい演技を見せてくれるのです。
 もちろん、「ライバル選手の得点が伸びなかったので気楽にプレーできた」のが、完璧な演技の要因のひとつであろうという見方も、あります。

 羽生選手は、大会終了後のインタビューで、「直ぐに練習がしたい」と語りました。
 敗れたことによる「失意」など微塵も感じられないコメントでした。
 「4回転ルッツ」を本番で成功させることができたことに対する手応えさえ、感じている様子。

 続いて、他のインタビューでは「今に観ていろ」とコメントしたとも報じられました。
 
 素晴らしい「意欲」です。

 どんな競技においても、世界トップクラスのアスリートは「負けず嫌い」であると言われ、実際に、吉田沙保里選手や大谷翔平選手の凄まじいというか、リラックスタイムにおけるテレビゲームにおいてさえ負けることをとても嫌がるという、スタープレーヤーに必須の「好ましい負けず嫌い」性格を、度々眼にしてきましたが、羽生結弦選手の負けず嫌いも、これらのアスリートに勝るとも劣らないレベルであることを、改めて感じさせてくれた大会でした。

 フィギュアスケート史上に燦然と輝く「オリンピック2大会連続金メダル」という偉業、あのエフゲニー・プルシェンコ選手でも達成できなかった偉業を成し遂げ、史上最高の男子フィギュアスケーターという評もあり、およそ、フィギュアスケート界において考えられる全ての栄光を手にしてきたスーパースターにして、この超「負けず嫌い」が維持されていること、自らの得点をもっともっと伸ばしていこうとする「強い意欲」が存在していること、に対して、感嘆の声を挙げずにはいられません。

 現在、男子フィギュアスケート界に君臨しているネイサン・チェン選手にとっても、まさに「驚異」の存在であることは、間違いないのでしょう。

 10月14日に行われた出雲駅伝、11月3日に行われた全日本大学駅伝、いわゆる大学3大駅伝の内2つのレースを終えましたが、2020年お正月の箱根駅伝に向けて、どのチームが有力か、想定も出来ない程の大混戦となっています。

 まずは出雲駅伝ですが、もともと区間距離の短い「スピード駅伝」として知られています。出雲駅伝2019の通算順位は以下の通りです。

[第31回 出雲駅伝]
1位 国学院大学
2位 駒澤大学
3位 東洋大学
4位 東海大学
5位 青山学院大学
6位 立命館大学
7位 帝京大学
8位 順天堂大学
9位 拓殖大学
10位 法政大学

 レースを通して、驚かされることが続きました。
 まず第1区で先頭に立ったのは北海道選抜チームでした。北海道選抜は第2区も首位を守りました。
 そして1区、2区と2位に付けていた駒澤大学チームが3区で首位に立ちました。駒澤大学は3区、4区と首位を守りました。これまでの大学駅伝であれば、このレースは駒澤のものの筈でした。

 ところが最終区で、東海大学チームと国学院大学チームが追い上げ、最後は国学院大学の土方英和選手が抜け出して、優勝を飾ったのです。
 駒沢大チームや東海大チームといった、「全国大会で戦い慣れている」ライバルチームを振り切っての、見事な優勝でした。
 国学院大チームで区間賞を取ったのは、最終6区の土方選手のみでした。
 第2区と4区で2人の区間賞ランナーを出した青学大チームは5位に止まったのです。

 「今シーズンは過去のトレンドや『これまでの常識』が通用しない」と感じました。

 そして、全日本を迎えたのです。

[第51回 全日本大学駅伝]
1位 東海大学
2位 青山学院大学
3位 駒澤大学
4位 東京国際大学
5位 東洋大学
6位 早稲田大学
7位 国学院大学
8位 帝京大学
9位 順天堂大学
10位 中央学院大学

 東海大学が優勝しましたが、先頭チームが区間ごとに目まぐるしく入れ替わる展開となりました。

 第1区は、城西大学チーム(総合13位)の荻久保寛也選手がラストスパート勝負で抜け出して区間賞、首位で2区に繋ぎます。

 第2区は、東京国際大学チームの伊達達彦選手が区間賞で首位に踊り出ました。

 第3区は、東洋大学チームの相澤晃選手が快走を魅せて首位に立ち、第4区も東洋大が首位を守りました。

 第5区では、東海大学チームの市村朋樹選手が区間7位ながらも首位に上がりました。第4区で2位に付けていたとはいえ、区間7位の走りで首位に立つということ自体が、このレースの「大混戦」を示す事象でしょう。
 東洋大チームは区間11位と失速し、区間1位だった国学院大学チームは、3区で9位に下がり4区で6位まで上げていたとはいえ、5区で4位に上がるのが精いっぱいだったのです。区間2位の走りを見せた順天堂大学チームが、総合3位に上がりました。

 そして第6区。
 ここで東海大チームの郡司陽大選手が区間1位の走りを魅せて首位をキープし、2位との差を広げました。
 通常ならば、この走りによって「東海大が首位固め」ということになるのですが、今シーズンはなかなか簡単には決着しません。

 距離の長い第7区で、青山学院大学チームの吉田圭太選手が区間2位の走りで一気に首位に踊り出ました。
 東海大チームは区間8位に沈み、2位に後退してしまったのです。
 総合3位には、田澤廉選手が区間1位の走りを魅せた駒沢大チームが上がりました。

 近時の大学駅伝をリードする存在である青学大チームが首位に立ちましたので、「これで決まり」かと思いましたが、やはり第8区で逆転が待っていたのです。

 最長の第8区では、東海大チームの名取燎太選手が区間2位の走りで青学大チームを逆転し、優勝しました。青学大チームは区間7位に沈んだのです。

 何と「目まぐるしい」レースでしょうか。
 各区間で先頭に立ったチームは、「相応の差」をつけて次区に繋いでいました。
 そうすると「先手必勝」というか「リードしているチームの余裕」というか、駅伝競走においては先頭で走ることのメリットが有ると言われます。
 追い上げるのは大変な筈なのです。

 ところがこのレースでは、「安定したレース運び」が出来るチームが皆無に観えました。
 
 好調なランナーが好調な走りを魅せ、不調なランナーは一気に後退するという、「1区間ごとに各チームの順位が大変動」してしまうのです。
 レースの流れも何もあったものでは無い、という感じ。

 もちろん、安定感のあるランナーを揃えることは容易なことではないのですが、それにしてもこれ程に1区間ごとに順位が変動するというのは、これまではあまり見られなかったと思います。

 大袈裟に言えば、今シーズンの男子大学駅伝は、「走ってみなければ分からない」、それも1区間ごとに「走ってみなければ分からない」チーム同士の戦いに観えます。
 いわば「1区間ごとにロシアンルーレットを行っている」ようなレースが続いているのです。

 もちろん、各チームのエース級のランナーは、それなりの「安定感」を示し続けるのでしょうが、2番手以下のランナーは、「何時誰が大ブレーキになるか分からない」という状況に観えます。

 箱根駅伝2020も「ロシアンルーレット」のようなレースに成る可能性があります。

 別の言い方をすれば、数多くのチームに優勝のチャンスがあるということなのでしょう。

 11月28日~12月1日に東京・有明体操競技場(東京オリンピック2020の会場)で開催された、第34回世界トランポリン競技選手権大会における、森ひかる選手の活躍は見事でした。

 初日の女子個人予選でトップに立ち、2日目の団体決勝で優勝し、最終日の個人決勝でも優勝を果たしたのです。
 今大会の女子種目を席巻する活躍でしょう。

 その演技は、正確なことは勿論として、おおらかで伸びやかでした。
 森ひかる選手の持ち味なのであろうと感じます。

 今から6年前の2013年、森選手は東京・江北中学校2年生の時、「14歳で全日本を制した」のです。凄いプレーヤーが登場したと評判になりました。(本ブログ2013年12月5日の記事「[トランポリン全日本選手権] 14歳の森ひかる選手が優勝!」をご参照ください)

 何しろ14歳で、全日本選手権大会・個人で優勝したのですから、その後の順調な成長が大いに期待されたわけですが、やはり世界で活躍するには相応の時間を要しました。
 森選手の名前を、再びメジャーなメディアで聞くようになったのは、2018年の世界選手権大会(サンクトペテルブルク)からでした。実に、全日本選手権を制してから5年の月日を要したのです。

 そして今大会、2019年の世界選手権大会で、その実力が存分に花開いた形です。

 2013年の全日本を制した時、試合後のインタビューで14歳の森選手は「オリンピックで勝ちたい」とコメントしました。
 ついに、その時がやってきたのでしょう。

 東京オリンピック2020における、森ひかる選手の大活躍が期待されます。

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カエサルjr

Author:カエサルjr
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我が家の月下美人も16年目。同時に30個の花が咲くこともあります。スポーツも花盛りですね。一緒に楽しみましょう。

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