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HOME   »  2019年12月09日
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 10月14日に行われた出雲駅伝、11月3日に行われた全日本大学駅伝、いわゆる大学3大駅伝の内2つのレースを終えましたが、2020年お正月の箱根駅伝に向けて、どのチームが有力か、想定も出来ない程の大混戦となっています。

 まずは出雲駅伝ですが、もともと区間距離の短い「スピード駅伝」として知られています。出雲駅伝2019の通算順位は以下の通りです。

[第31回 出雲駅伝]
1位 国学院大学
2位 駒澤大学
3位 東洋大学
4位 東海大学
5位 青山学院大学
6位 立命館大学
7位 帝京大学
8位 順天堂大学
9位 拓殖大学
10位 法政大学

 レースを通して、驚かされることが続きました。
 まず第1区で先頭に立ったのは北海道選抜チームでした。北海道選抜は第2区も首位を守りました。
 そして1区、2区と2位に付けていた駒澤大学チームが3区で首位に立ちました。駒澤大学は3区、4区と首位を守りました。これまでの大学駅伝であれば、このレースは駒澤のものの筈でした。

 ところが最終区で、東海大学チームと国学院大学チームが追い上げ、最後は国学院大学の土方英和選手が抜け出して、優勝を飾ったのです。
 駒沢大チームや東海大チームといった、「全国大会で戦い慣れている」ライバルチームを振り切っての、見事な優勝でした。
 国学院大チームで区間賞を取ったのは、最終6区の土方選手のみでした。
 第2区と4区で2人の区間賞ランナーを出した青学大チームは5位に止まったのです。

 「今シーズンは過去のトレンドや『これまでの常識』が通用しない」と感じました。

 そして、全日本を迎えたのです。

[第51回 全日本大学駅伝]
1位 東海大学
2位 青山学院大学
3位 駒澤大学
4位 東京国際大学
5位 東洋大学
6位 早稲田大学
7位 国学院大学
8位 帝京大学
9位 順天堂大学
10位 中央学院大学

 東海大学が優勝しましたが、先頭チームが区間ごとに目まぐるしく入れ替わる展開となりました。

 第1区は、城西大学チーム(総合13位)の荻久保寛也選手がラストスパート勝負で抜け出して区間賞、首位で2区に繋ぎます。

 第2区は、東京国際大学チームの伊達達彦選手が区間賞で首位に踊り出ました。

 第3区は、東洋大学チームの相澤晃選手が快走を魅せて首位に立ち、第4区も東洋大が首位を守りました。

 第5区では、東海大学チームの市村朋樹選手が区間7位ながらも首位に上がりました。第4区で2位に付けていたとはいえ、区間7位の走りで首位に立つということ自体が、このレースの「大混戦」を示す事象でしょう。
 東洋大チームは区間11位と失速し、区間1位だった国学院大学チームは、3区で9位に下がり4区で6位まで上げていたとはいえ、5区で4位に上がるのが精いっぱいだったのです。区間2位の走りを見せた順天堂大学チームが、総合3位に上がりました。

 そして第6区。
 ここで東海大チームの郡司陽大選手が区間1位の走りを魅せて首位をキープし、2位との差を広げました。
 通常ならば、この走りによって「東海大が首位固め」ということになるのですが、今シーズンはなかなか簡単には決着しません。

 距離の長い第7区で、青山学院大学チームの吉田圭太選手が区間2位の走りで一気に首位に踊り出ました。
 東海大チームは区間8位に沈み、2位に後退してしまったのです。
 総合3位には、田澤廉選手が区間1位の走りを魅せた駒沢大チームが上がりました。

 近時の大学駅伝をリードする存在である青学大チームが首位に立ちましたので、「これで決まり」かと思いましたが、やはり第8区で逆転が待っていたのです。

 最長の第8区では、東海大チームの名取燎太選手が区間2位の走りで青学大チームを逆転し、優勝しました。青学大チームは区間7位に沈んだのです。

 何と「目まぐるしい」レースでしょうか。
 各区間で先頭に立ったチームは、「相応の差」をつけて次区に繋いでいました。
 そうすると「先手必勝」というか「リードしているチームの余裕」というか、駅伝競走においては先頭で走ることのメリットが有ると言われます。
 追い上げるのは大変な筈なのです。

 ところがこのレースでは、「安定したレース運び」が出来るチームが皆無に観えました。
 
 好調なランナーが好調な走りを魅せ、不調なランナーは一気に後退するという、「1区間ごとに各チームの順位が大変動」してしまうのです。
 レースの流れも何もあったものでは無い、という感じ。

 もちろん、安定感のあるランナーを揃えることは容易なことではないのですが、それにしてもこれ程に1区間ごとに順位が変動するというのは、これまではあまり見られなかったと思います。

 大袈裟に言えば、今シーズンの男子大学駅伝は、「走ってみなければ分からない」、それも1区間ごとに「走ってみなければ分からない」チーム同士の戦いに観えます。
 いわば「1区間ごとにロシアンルーレットを行っている」ようなレースが続いているのです。

 もちろん、各チームのエース級のランナーは、それなりの「安定感」を示し続けるのでしょうが、2番手以下のランナーは、「何時誰が大ブレーキになるか分からない」という状況に観えます。

 箱根駅伝2020も「ロシアンルーレット」のようなレースに成る可能性があります。

 別の言い方をすれば、数多くのチームに優勝のチャンスがあるということなのでしょう。

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