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 1月22日、オークランド・レイダーズが正式にラスベガスに移転しました。

 2017年3月のNFLオーナー会議で決定されていた移転が、実現したのです。

 それにしても、レイダーズは「移転の多いチーム」です。
 1960年にオークランド・レイダーズは、新設されたアメリカンフットボールリーグAFLのチームとして設立されました。

 チームは1982年ロサンゼルスに移転し、ロサンゼルス・レイダーズとなりました。

 さらに、1995年、チームは再びオークランドに戻り、オークランド・レイダーズになりました。

 そして今回、チームはラスベガスに移転して、ラスベガス・レイダーズになったのです。

 それぞれの移転には、当然ながら理由があるのですが、結果として、レイダーズはNFLの中で最も移転の多いチームとなっています。

 この間、レイダーズは輝かしい戦績を残しました。

 1977年のスーパーボウル制覇。
 ジョン・マッデンHCヘッドコーチ、クオーターバックQBケン・ステブラー選手やタイトエンドTEフレッド・ビレト二コフ選手らを擁して、ミネソタ・バイキングスを下して優勝しました。

 1981年2度目のスーパーボウル制覇。
 QBジム・ブランケット選手らの活躍により、フィラデルフィア・イーグルスを破って優勝しました。スーパーボウル史上初めての、ワイルドカードからの優勝でした。

 1984年3度目のスーパーボウル制覇。
 ロサンゼルス・レイダーズとしての優勝です。ランニングバックRBマーカス・アレン選手の大活躍でワシントン・レッドスキンズを退けました。

 2003年、惜しくもスーパーボウルで敗れる。
 QBリッチ・ギャノン選手やワイドレシーバーWRジェリー・ライス選手を擁してスーパーボウルに駒を進めましたが、タンパベイ・バッカニアーズの前に21-48と大敗を喫しました。21世紀のスーパーボウル初制覇を目指したレイダーズの野望は実りませんでした。
 そしてここから、今日に至るまで、レイダーズはスーパーボウルに出場していません。

 3度のスーパーボウル制覇というのは、素晴らしい実績です。
 また、世界中に居ると言われるレイダーズファン、その熱狂的な応援ぶりから「レイダーネーション」とも呼ばれますが、とても人気のあるチームなのです。

 そうしたチーム、NFL屈指の強豪チームでありながら、他のチームに比べて多くの移転を繰り返すのは、レイダーネーションの1員を(勝手に)自認している私としては、やや残念な感じがします。

 とはいえ、レイダーズを応援する気持ちはいささかも揺らいでいませんから、「ラスベガス」レイダーズの活躍に、大いに期待しているのです。

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 1月27日、信じられないようなニュースが飛び込んできました。
 コービー・ブライアント氏(41歳)が、ヘリコプターの墜落事故で亡くなったというのです。
 あまりの衝撃に、言葉もありませんでした。

 実は、1月の中旬ころから、レブロン・ジェームズ選手がキャリア総得点でコービー・ブライアント選手の記録を抜く、レブロン選手が歴代4位から3位に上がる、という記事を書こうと考えていて、今か今かと待っていたのです。
 そして1月25日、ロサンゼルス・レイカーズとフィラデルフィア76ersのゲーム、このゲームは76ersが108-91で勝利しましたが、このゲームでレイカーズのレブロン選手は総得点を33,655点に伸ばし、コービー選手の33,643点を抜いたのです。

 さあ書こう、と思った瞬間、「コービー氏死す」の報に接しました。

 こんなタイミングが有るのだろうか、と思いました。

 事故死、交通事故死というリスクは常に存在するものかもしれませんが、自分の後を継いで、「NBAの看板プレーヤー」として活躍しているレブロン・ジェームズ選手が、自らの記録を抜いたゲームの直後に、事故に遭遇するということ・・・。
 
 偶然で片づけるには、あまりのタイミングだと感じます。

 コービー・ブライアント選手の功績については、ここでは語りません。
 バスケットボール関係者・ファン、なら誰でも知っている「あまりに偉大」なプレーヤーですし、バスケットボールにそれ程興味の無い方々でも、その名を知らない人は少ない、文字通りの「スーパースター」です。

 ゴルフのタイガー・ウッズ選手やテニスの大坂なおみ選手からも、様々なコメントが寄せられています。
 コービー・ブライアント氏の活動範囲の広さを観るにつけ、これからのバスケットボール界、スポーツ界、ひいては世界中の様々な分野で、どのような活躍・貢献をしてくれたのであろうかと考えると、失ったものは非常に大きいのでしょう。

 ご冥福をお祈り申し上げます。

 徳勝龍優勝の熱気も冷めやらぬ1月27日、大関・豪栄道の引退が報じられました。

 大きな衝撃が角界を走りました。

 1月場所、カド番で臨んだ1月場所で5勝10敗と負け越し、3月場所は関脇に陥落することが決まっていましたが、引退することとなったのです。

 数多くの力士の引退を観てきましたが、この引退は「衝撃的」でした。
 まさか「このタイミング」で・・・。

 1月場所の豪栄道は、相当調子が悪そうで、立合いからの眼にも止まらぬスピードで「秒殺」する相撲が影を潜めました。
 5秒以上かかったら豪栄道の相撲では無い、と私は考えていましたから、どこか故障しているのではないか、故障の具合が悪いのではないかと感じていました。

 とはいえ、3月場所は地元の大阪ですから、大観衆の大声援を受けて、「10勝」を挙げ、大関に復帰するのであろうとも思っていました。
 そして万一、3月場所後の大関復帰が成らなかった時には、ひょっとすると引退するかもしれないと感じてもいました。

 「大阪のファンに雄姿を披露する」ことは必須のことであろうと考えていたのです。

 ところが、1月場所の千秋楽後直ぐの表明。
 
 報道内容を観ると、いかにも豪栄道らしい「潔さ」が感じられました。
 「自らの相撲を取ることが出来なくなった」ので引退するというのでしょう。
 大関昇進の際の口上「これからも大和魂を貫いてまいります」を貫徹したとも言えそうです。

 体に、サポーターや包帯を付けない力士としても知られていました。
 体の美しさも力士の大切な要素であり、「力士の大きくて美しい肉体を見に行く」というファンも多い(力士の鍛え上げられた体や肌・肌色の美しさは、なかなかテレビ画面からは伝わり難いところです)のですが、豪栄道は故障している時でも、土俵上ではその体に余計なものは纏わない力士でした。
 大相撲の本質を具現していた存在と言っても良さそうです。

 歴代10位、33場所の大関在位という素晴らしい記録を残して、豪栄道関は土俵去ります。これからは、年寄・武隈となり、親方となって、後進の指導に入ります。
 長い間土俵を彩った力士の引退は本当に残念ですけれども、魅せていただいた比類なき相撲に、心からお礼申し上げます。

 さて、この話には余談もあります。

 私も観ていたのですが、千秋楽のNHKテレビ放送で、向う正面の解説・舞の海氏が、豪栄道の取組前に館内から「豪栄道コール」が起きたことに対して、「(豪栄道が)この一番で引退すると思っているお客さんもいるのでは・・・」とコメントし、正面解説の北の富士氏が、「いないでしょう」と否定し、「舞の海さんは境川部屋のコーチだから何か知ってるね?」と続けたのです。
 もちろん、舞の海氏は否定しましたが・・・。

 舞の海氏が「引退」を知っていたか、いなかったかは分かりませんけれども、翌日の衝撃的な報道を受けて、そういうやり取りがあったことを思い出しました。

 大相撲界に、新しい波が寄せていることは間違いないのでしょう。

 1月22日に開催された、プロ野球12球団監督会議が開催されました。

 もちろん、様々なテーマが話し合われたことだろうとは思いますが、特に大きく報じられたのは、「ワンポイント禁止ルール」の検討でしょう。

 MLBでは、2020年シーズンから、「投手は打者3人か、そのイニングが追わるまで投球しなければならない」という新しいルールを導入することが決定されています。
 よりスピーディーな試合運びを目指すルール制定なのです。

 このMLBの決定を受けて、NPBでも「ワンポイント禁止」の2021年シーズンからの導入可否を、2020年シーズンに検討することとなったのです。

 勝利のために「1人1殺」といった表現で示される、「1人の投手が1人の打者を打ち取る」采配というのは、特に、負けられない試合で登場するものですが、確かに、次から次へと投手が登場するために、そのウォーミングアップのための投球等に時間がかかり、「ファンのためにならない」という判断が有るのでしょう。
 時代のニーズに合わせた、試合時間の短縮、スピーディーな試合運営に対して、MLBは早々と対応したことになります。
 特に、「ゲームの流れを大切にした施策」であろうと感じます。

 一方で、例えば、右打者にはめっぽう強いが左打者にはよく打たれる、というタイプの投手からすると、ワンポイントリリーフ方式が禁止されてしまうと、「1軍のベンチ入りは無理」ということになってしまいますから、一部の投手にとっては死活問題となります。

 また、ベンチスタッフにとっても、ギリギリの局面での「総力を挙げた守備」がやり難くなるのでしょう。

 さらに、ファンの立場からも、例えばペナントレース優勝をかけた試合(ファンにとって、いくら試合時間が長くても不満が起きにくい試合)などにおいて、両チームが死力を尽くしたプレーに観える「ワンポイントリリーフ」が無くなるのは、寂しいという意見もあるのかもしれません。

 これまでMLBが先行したルール改正、例えば、コリジョンや申告敬遠などは、少し時間を経てNPBにも導入されているケースが多いと思います。

 ワンポイント禁止については、どのような結論になるのでしょうか。

[1月26日・両国国技館・千秋楽結びの一番]
徳勝龍○-(寄り切り)-●貴景勝

 幕内出場力士中の番付最上位である大関・貴景勝と、幕尻の徳勝龍の対戦は、まさに「大相撲」でした。

 立合いで当たり合った後、まわしの取り合いがあり、まきかえも有って、左四つに組みました。
 一気に押し出そうとしていた貴景勝にとっては、四つ相撲は避けたいところだったのでしょうが、貴景勝の押しを徳勝龍が組み止めたのです。

 得意の左四つに組んだ徳勝龍は、貴景勝を寄り立てます。
 東と向う正面の間の俵に詰まった貴景勝は、右からの突き落としを見せました。
 強烈な突き落としでしたので、徳勝龍も一度は後退し、今度は東と正面の間に寄り立てます。
 懸命に堪える貴景勝でしたが、圧力に抗しきれず、左足から土俵を割りました。

 おそらく10秒に満たない取組であったと思いますが、攻防に溢れた素晴らしい相撲、「大相撲」でした。
 今場所屈指の大相撲でしょう。

 14日目に、正代との「1敗対決」を制した徳勝龍でしたが、その正代が千秋楽に御嶽海を破り2敗を堅持しました。

 こうなると、後から取る徳勝龍には大きなプレッシャーとなります。
 徳勝龍が結びの一番で敗れれば、「2敗同士の優勝決定戦」になるからです。

 正代は、決定戦に向けて、準備万端という感じでした。

 また、貴景勝とすれば、大関としては絶対に負けられないと考えていたでしょうから、徳勝龍は相当に追い込まれた状況でした。
 時間いっぱい前の仕切りで、呼び出しに「水」を要求したのは、喉がカラカラだったからと、取組後判明しましたが、それ程に緊張した状態だったのです。

 しかし、徳勝龍は「立合いに注文を付けることなく」、堂々と当たって行きました。
 そして、大関と互角のやり取りを披露して、取り切ったのです。
 
 妻は、「こんな相撲が取れるなら、いつもやればいいのに」と言いました。
 それはおっしゃる通りですが、「優勝する力士には何か特別な力が出る」と観るのが妥当なのでしょう。
 徳勝龍にとって、力士人生で最高の場所であり、千秋楽の相撲は「最高の相撲」だったのではないでしょうか。素晴らしい15日間でした。

 さて、3年程前から、上位と下位の力量差が小さくなってきていると、何度も書きましたけれども、将来、2020年1月場所は「力量差が最小になった場所」と位置付けられる可能性が有ります。

 幕尻力士の優勝を始めとして、大関返り咲きを目指した、関脇・高安が6勝9敗と負け越し、カド番の大関・豪栄道が5勝10敗と負け越し、小結・阿炎と大栄翔も負け越しました。とても残念な現実でしょう。
 もちろん、個々の力士のコンディションの良し悪しが、たまたま重なったという面はあるのでしょうが、三役力士で勝ち越したのは、大関・貴景勝と関脇・朝乃山の2力士のみだったのです。
 結果として、多くの白星が前頭の力士に配されるのですから、「大波乱の場所」になるのも、無理は無いという形です。

 3月場所は大関がひとりになります。

 横綱・白鵬、横綱・鶴竜、大関・貴景勝の頑張りが期待されます。

[1月26日・大阪国際女子マラソン]
1位 松田瑞生選手 2時間21分47秒
2位 ミミ・ベレテ選手(バーレーン) 2時間22分40秒
3位 シンタエフ・レウェテン選手(エチオピア) 2時間23分03秒
4位 メスケレム・アセファ選手(エチオピア) 2時間23分31秒
5位 リサ・ウェイトマン選手(オーストラリア) 2時間26分02秒
6位 ボルネス・ジェプキルイ選手(ケニア) 2時間26分24秒

 東京オリンピック女子マラソン代表の選考会も兼ねた、第39回大阪国際女子マラソンが行われ、松田瑞生(まつだ みずき)選手が素晴らしい走りを魅せました。

 常にトップグループの前の方に位置して、31km付近で抜け出し、独走して、そのまま押し切ったのです。

 エチオピアやケニアのランナー達を相手にしての優勝も素晴らしいことですが、「2時間22分22秒」というタイムとの戦いも十分に意識して、これをクリアしたことが見事でしたし、何より、ゴールまで「元気に走り切った」ことが、とてもハイレベルなパフォーマンスであったと感じます。
 ゴール前でこれ程「疲れを感じさせないランニング」は、日本女子マラソンランナーとして久し振りだったのではないでしょうか。

 もちろん、まだオリンピックの出場権を確保したわけではありませんが、もし本番で走ることが出来るならば、この「最後まで戦える力」が、大きな成果に繋がることでしょう。

 松田選手の「見事なトライ」でした。

 1月21日、2020年のアメリカ野球殿堂入りメンバーが、全米記者協会(BBWAA)から発表されました。

 現役引退後5年を経過すると「選考対象」となるルールですが、ジータ氏は選考対象となった最初の年に殿堂入りを果たしたことになります。

 殿堂入りの基準は極めて高く、BBWAAに10年以上所属している記者の皆さんの投票により、全記者数の75%以上を獲得して初めて「殿堂入り」できるのです。
 2020年の投票で、ジータ氏は397票の内396票を獲得、得票率99.7%というとても高い数値でした。一方で、2019年に得票率100.0%で殿堂入りを果たしたマリアノ・リベラ氏には、僅かに及ばなかったことになります。

 2019年2月5日付の記事「[MLB2018~19・オフシーズン] マリアノ・リベラ氏 「満票」で殿堂入り」にも書きましたけれども、397票=397名の記者との間に、長い現役生活(ジータ氏は20年間)において、ジータ氏から1度や2度不愉快な思いをさせられた記者が5人や10人居ても何の不思議もありませんから、資格取得1年目に「満票」とか「1票入らなかった」というのは、ほとんど信じられないような高得票であることは、言うまでもないことです。

 デレク・ジータ氏の現役時代の実績、ニューヨーク・ヤンキース一筋で5度の世界一を経験していることを始めとする素晴らしい実績については、今更申し上げるまでも無いものでしょう。
ジータ氏の殿堂入りに、大きな拍手を送らせていただきます。

 さて、2020年にはもうひとり殿堂入りした方が居ました。
 ラリー・ウォーカー氏はカナダ出身のメジャーリーガー。モントリオール・エクスポス、コロラド・ロッキーズ、セントルイス・カージナルスで外野手として17年間プレーし、通算2,160安打、383本塁打、1,311打点は、いずれもカナダ出身プレーヤーとしての最高記録であり、「史上最強のカナディアン」とも呼ばれています。

 殿堂入りに相応しい実績を残しているウォーカー氏ですが、その選ばれ方も「とても渋い」と感じます。

 BBWAAの投票により殿堂入りするためには、「現役引退後5年超10年未満」の間の投票で75%以上の得票を得なくてはならない(チャンスは5度)のですが、ウォーカー選手はラストチャンスでものにしたのです。
 2019年までの投票では、おそらくは「惜しくも」選ばれなかったのでしょうが、2020年に「劇的」な殿堂入りが待っていたことになります。

 頭書しましたが、殿堂入りが「難関」であることは言うまでもありません。
 MLBでプレーした選手ならば、誰もが憧れることなのです。

 2020年の投票で観れば、あのカート・シリング投手、ダイヤモンドバックスやレッドソックスで大活躍し、通算216勝を挙げた大投手ですが、278票に止まり、得票率70.0%で落選となりました。
 また、通算354勝、7度のサイ・ヤング賞受賞に輝くロジャー・クレメンス投手も242票に止まり得票率61.0%で落選したのです。
 
 薬物疑惑などの諸要素があるとはいえ、BBWAAの記者の75%以上から支持されることの難しさは、想像以上のものなのかもしれません。

 1936年に始まった、メジャーリーグの「殿堂表彰」の重みは、年々増すばかりなのでしょう。

 スイスのローザンヌで開催されている、第3回冬季ユースオリンピックの女子アイスホッケー競技は、1月21日に決勝を行い、日本チームがスウェーデンチームを破り優勝しました。

[1月21日・決勝・ヴォードワーズアリーナ]
日本4-1スウェーデン

[1月19日・準決勝]
日本5-0スロバキア

[1月18日・予選]
日本5-1スイス

[1月17日・予選]
日本4-1チェコ

 今回の日本代表チームは、「得点力が抜群」でした。
 国際大会となれば、なかなか3点以上の得点を挙げることが難しい競技で、全ての試合において4得点以上を挙げたのです。
 素晴らしい戦い振りでしょう。

 高得点力のベースとなったのは「シュートの上手さ」だと思います。

 多くの得点シーンにおいて、日本チームのシュートは「相手ゴールキーパーGKの肩の上」のコースに放たれていました。
 このエリアにシュートを打つことが出来れば、得点の確率は格段に上がります。
 逆に言えば、このエリアにシュートを放つことは、とても難しいことなのでしょう。

 この難しいプレーを、日本チームは着実に実行し続けました。
 本当に素晴らしいプレーでした。

 もちろん、決勝のように、優勝候補筆頭のスウェーデンチームに先行を許しながらの同点シュートは、ゴール前に攻め込み、シュートの「リバウンドを叩く」という、アイスホッケーにおける「最も得点できるパターン」をしっかりと実践していましたから、「基本に忠実なプレー」の上に、「ハイレベルなシュート力」を重ねあわせていたのが、今大会の日本代表チーム「スマイルジャパン・ユース」ということになります。

 それにしても、このチームは現在のあらゆる団体競技の日本代表チーム中で、最も得点力が高いチームなのではないでしょうか。
 スウェーデンやスイスを始めとする、世界の強豪チームを相手にしてのプレー振りは、見事の一語でした。

 「目の覚めるようなシュートを連発」していただいたスマイルジャパン・ユースに、最大級の拍手を送らせていただきます。

[1月25日・14日目・両国国技館]
徳勝龍○-(つき落とし)-●正代

 13日目を終って12勝1敗で並んでいた両力士が、幕ノ内の前半戦で激突しました。

 仕切りの時には、徳勝龍の「巨体」が目立ちました。体の厚みが凄いのです。

 立合いから両力士の攻防が続き、右上手を取った徳勝龍が正面土俵に正代を寄り立て、体を少し開きました。
 これが正代を呼び込んだ形となり、今度は正代が向う正面に寄り立てます。
 徳勝龍は俵に詰まりましたが、ここで右上手を離して左からの突き落とし。
 これが決まりました。

 正代は寄り立てた際に、少し脚が流れたところが惜しまれます。

 これで徳勝龍は5日連続の土俵際での技による勝利です。
 まさに「土俵際の魔術師」と呼んでも良いような取り口です。

 1月場所の幕ノ内最高優勝の行方を大きく左右する大一番は、徳勝龍の勝利でした。
 13勝1敗とした徳勝龍が「賜杯」に大接近したことは間違いありません。

 「賜杯」といえば、この日は令和に入って初の天覧相撲でした。
 天皇・皇后両陛下、愛子内親王が観戦に訪れたのです。
 この頃の慣例に則って、幕ノ内後半戦からの観戦でした。

 つまり、この大一番は、国技館のロイヤルボックスからはご覧いただけなかったのです。
 1月場所屈指の大相撲を、ご覧いただきたかったとも感じます。

 私も平成時代の1月場所を国技館で観戦していた日が、「天覧相撲」の日になったことがありました。
 天皇・皇后両陛下がご入場された際に、自然に湧き上がった荘重な拍手、鳴り止まぬ拍手、をよく覚えています。
 本当に暖かい空気、独特の雰囲気が場内に漂っていました。

 「天覧相撲」ほど、「国技・大相撲」を感じさせる瞬間は無いのでしょう。

[ダイヤモンドリゾートトーナメントofチャンピオンズ・1月16日~20日・フォーシーズンGスポーツC(アメリカ合衆国フロリダ州)]

1位 ギャビー・ロペス選手(メキシコ) 271打 13アンダーパー
2位 畑岡奈紗選手 13アンダー
3位 朴仁妃選手(韓国) 13アンダー
(3選手によるプレーオフが19日~20日にかけて行われ、ロペス選手が優勝)

 アメリカLPGAツアーの2020年開幕戦に挑んだ畑岡選手は、4日間通算13アンダーで首位タイとなってプレーオフに進出、19日のプレーオフは5ホールが行われ、3ホール目で朴選手が脱落しましたが、畑岡選手とロペス選手は決着が付かず、日没で翌日のプレーに持ち越されたのです。

 そして20日の1ホール目は分けての2ホール目、193ヤードのパー3。
 女子には長いホールですが、オナーのロペス選手はキッチリとピン右側8mにグリーンヒット。続く畑岡選手のショットは狙い通りのグリーン右奥をヒットしました。ボールはグリーンの傾斜に乗ってピンに向かって転がり、ピン右上3mに付けたのです。

 「畑岡選手が有利」に観えました。

 ところが、この8mのパットをロペス選手が捻じ込んだのです。カップ左側からゆっくりと落ちて行くカップイン。距離がぴったりの見事なパッティングでした。

 こうなると立場は逆転。
 やや下りの3mは、とても難しいパッティングになりました。

 真っ直ぐ転がるのか、左に落ちるのかは、とても微妙なラインでしたが、畑岡選手は「あまり曲がらない」と判断したのでしょう、薄目に打っていきました。
 しかし、しっかりと左に曲がるラインだったのです。
 畑岡選手のボールは、カップに触れることも無く、カップ横では25~30cm程左でした。
 
 ギャビー・ロペス選手の優勝です。

 畑岡選手には残念な結果でしたけれども、試合後の畑岡選手には充実感が漂っていたように観えました。「自らのプレーを高く評価」していたように観えましたし、第1に勝ち負けより「プレーの内容」を考え感じるところが「一流アスリート」であることを証明しています。

 2020年の開幕戦で、畑岡選手にはとても良いプレーを披露していただきました。

 2019年にスタートした新しい大会である、ダイヤモンドリゾートトーナメントofチャンピオンズは、前シーズンのツアー優勝者だけが出場できる大会です。
 男子のPGAツアーの年初の大会・トーナメントofチャンピオンズに相当する大会なのでしょう。
 この大会で昨年16位に終わった畑岡選手は、2020年は首位タイ→プレーオフ→2位に食い込みました。
 自らのプレーに、十分な手ごたえを感じたことでしょう。

 日本女子ゴルファーの中で、現在最も東京オリンピック2020の代表に近い畑岡奈紗選手の、2020年の大活躍が期待されます。

[1月19日・AFCチャンピオンシップ・アローヘッドスタジアム]
カンザスシティ・チーフス35-24テネシー・タイタンズ

[1月19日・NFCチャンピオンシップ・リーバイススタジアム]
サンフランシスコ49ers 37-20グリーンベイ・パッカーズ

 1月19日に行われた、カンファレンス・チャンピオンシップ・ゲームは、チーフスと49ers(フォーティナイナーズ)が制して、2月2日に開催される第54回スーパーボウルに駒を進めました。

 好カードとなった両カンファレンスのチャンピオンシップゲームでしたが、結果として「上位シードチーム」が順当に勝ち上がったのです。

 レギュラーシーズンAFC南地区2位、第6シードでポストシーズンに臨み、ニューイングランド・ペイトリオッツ、ボルチモア・レイブンズを連破して「アップセット(番狂わせ)」を演じてきたタイタンズも、ついに力尽きました。

 チーフスVSタイタンズのゲームは、チーフス守備陣が、タイタンズのランニングバックRBデレック・ヘンリー選手のランを19キャリー・69ヤードゲインに抑え込んだことが、勝因でしょう。
 ワイルドカード、ディビジョナルと1ゲーム190ヤード前後のゲインを挙げてきたRBヘンリー選手を、、ペイトリオッツモレイブンズも止められなかったヘンリー選手を、チーフスがついに「止めた」のです。

 一方でチーフス自慢のハイパーオフェンスは、クオーターバックQBパトリック・マホームズ選手を中心に、いつものように機能して、35得点を挙げました。ワイドレシーバーWRサミー・ワトキンス選手、タイリーク・ヒル選手、デイミエン・ウィリアムス選手、トラビス・ケルシー選手、デマーカス・ロビンソン選手の5選手が30ヤードを越えるゲインをするという、「変幻自在なパスプレー」、チーフスオフェンス最大の強みは健在でした。


 パッカーズと49ersという、古豪というか、強豪・有名チームが激突したNFCは、前半で勝負が決まりました。
 49ersは、第1・第2クオーターQで3タッチダウンTD・2フィールドゴールFGを決めて27-0とリードしたのです。
 このレベル、世界最高峰のゲームにおいては「27点差」は決定的です。
 パッカーズも後半良く追い上げましたが、49ersがキッチリと逃げ切りました。

 49resのQBジミー・ガロポロ選手は、僅か77ヤードのパスゲインに止まりましたが、RBラヒーム・モスタート選手が29度のキャリーで220ヤードゲインという、ポストシーズン新記録を打ち立て、4TDを挙げました。1キャリー当り7.6ヤードゲインという、驚異的なランだったのです。
 「走りまくった」印象ですが、パッカーズを相手に「ラン攻撃で勝負する」と決め、それをしっかりと実行した49ers攻撃陣の、見事な、本当に見事なプレーでした。

 スタッツを観ると、このゲームの総獲得ヤードは、パッカーズ358ヤード、49res354ヤードと、ほぼ互角なのですが、ほぼ互角となれば、ラン攻撃による獲得の方が「得点への確実性が高い」のは道理です。
 
 49ersの戦略と戦術が見事に機能したゲームでした。

 さて、2月2日スーパーボウル2020(フロリダ州マイアミガーデンズのハードロック・スタジアムが舞台)は、チーフスと49ersの対戦となりました。

 共に、21世紀にはスーパーボウル制覇はありません。

 とはいえ、49ersは2013年にスーパーボウルに進出し、レイブンズに惜敗していますから、スーパーボウルの経験となれば上でしょう。

 チーフスは、AFL-NFLチャンピオンシップ時代の1970年に優勝して以来、スーパーボウルに出場していませんが、49ersは1995年を最後に5度の優勝があります。

 こうして観ると、スーパーボウルの実績では49resが上回っていることになりますが、21世紀に勝っていない点では同等ということになるでしょう。

 ややもすると「ポストシーズンに弱い」と言われてきたチーフスが、その汚名を返上することが出来るかどうかが、最大の注目ポイントかもしれません。


 1月12日に開幕した2020年のトップリーグは、1月18日・19日に第2節が行われました。

[1月18日・豊田スタジアム]
パナソニック・ワイルドナイツ40-20トヨタ自動車ヴェルブリッツ

 このゲームの観客数は37,050人に上り、トップリーグ新記録でした。
 凄い動員力です。

[1月18日・秩父宮ラグビー場]
サントリー・サンゴリアス22-10NTTコミュニケーションズ・シャイニングアークス

 このゲームが行われた1月18日、東京は極寒でした。
 試合中のスタジアムの気温は2.6℃と報じられました。雪も舞っていました。

 これまでなら、観客は少なかったであろうと思われますが、このゲームにも15,826人の観客が来場したのです。開門前には600mの行列が出来ていたとも報じられています。
 来場したファンの皆さんは、ヒートテック下着や携帯用カイロを多用して、暖を確保した上でスタジアムに向かったとは思いますが、それでも3℃以下の観戦は相当大変なことでしょう。
 「それでも観たい」という魅力が、現在のトップリーグには備わっていることになります。

 もちろん、この2試合以外のゲームにも沢山の観客が集まり、大歓声が響き渡っていたことでしょう。

 2019年のワールドカップ日本大会で旋風を巻き起こした日本代表チームのメンバーが出場していることも、大きいのでしょう。
 ワイルドナイツには、フォワードFWの稲垣啓太選手、ウィングスリークオーターバックWTBの福岡堅樹選手、ヴェルブリッツには、フランカーFLの姫野和樹選手、サンゴリアスには、スクラムハーフSHの流大選手、フルバックFBの松島幸太朗選手らの「我らが代表」が登場したのです。

 さらに、皆様ご承知の通り、ワールドカップ2019において他国のチームメンバーであったプレーヤー、世界最高峰のプレーヤー達が多数出場していることも、ファンの注目を集めているのでしょう。
 南アフリカ、ニュージーランド、オーストラリアといった、世界の強豪チームのプレーヤーを眼前で観ることが出来るというのは、素晴らしいことです。

 こうしたプレーヤーが揃うことで、結果として、とてもハイレベルなプレーを観ることが出来るのが、現在のトップリーグ人気の「ベース」であることは間違いありません。

 私も、観たいゲームのチケットを求めようとしましたが、時すでに遅し。
 2019年の11月から手配していなければ、なかなか良い席のチケットは入手困難です。
 ワールドカップ後のラグビー熱を十分に予想していなかったことを、後悔しています。

 チケットの入手が困難になっているトップリーグは、大盛況と言って良いでしょう。

 そして、最も大切な「プレーのレベル」が上がっている状況を見ると、人気はますます上がると予想されるのです。
 
 「日本ラグビーの将来」を考え、各種の施策を展開するために、絶好の時期が来ていると思います。
 
 
[男子シングルス]

[1月19日・決勝]
宇田幸矢4-3張本智和

[1月19日・準決勝]
宇田幸矢4-2吉田雅己

[1月19日・準決勝]
張本智和4-3戸上隼輔

[1月18日・準々決勝]
戸上隼輔4-0丹羽孝希

[男子ダブルス]

[1月18日・決勝]
三部航平・及川瑞基3-2戸上隼輔・宮川昌大

[1月17日・準々決勝]
戸上隼輔・宮川昌大3-1水谷隼・大島祐哉

 男子シングルスは、準々決勝まで1ゲームも落とさずに勝ち進んだ張本選手が優勝するかに観えましたが、準決勝の戸上選手との試合は大激戦となりました。
 ゲームカウント3-3で迎えた最終・第7ゲームも、ポイント6-6の同点と競り合いになりましたが、張本選手はここで「ストップで2得点」を挙げて2点をリードし、そのまま押し切りました。
 戸上選手としては、打ち合いを制して、押し気味に試合を進めていただけに、惜しまれる幕切れでしたが、張本選手が「ここぞという場面で『台上』で勝負した」ことが功を奏しました。
 試合後のインタビューで張本選手は、「内容では相手が上だったが、勝ったのは僕だった。」とコメントしていました。大接戦であり、張本選手の勝負強さが示された試合でしょう。

 戸上選手としては「大魚を逸し」ました。
 ダブルスでも決勝に進出するなど、この大会好調というか、伸び盛りの力、特にショットのスピードと威力は素晴らしいレベルでした。
 日本男子トップクラスの実力を具備していることは明らかです。

 さて、戸上選手との大接戦を制した張本選手でしたが、決勝も苦しい戦いを強いられました。
 宇田選手の「先手先手のプレー」に対して受け身になり、なかなか自分から「形を創る」ことが出来ませんでした
 宇田選手のスピード溢れるショットを受け、返すことが精一杯というプレーが目立っていたと思います。

 そうした状況下、宇田選手がコントロールしていた試合においてさえ、ゲームカウント1-3とリードを許した第5ゲームを13-11で奪い追い上げた張本選手の地力は、とても素晴らしいものだと感じます。
 張本選手は第6ゲームも奪い、3-3で最終・第7ゲームに入りました。

 ここで宇田選手は、それまで以上に長いショットでの勝負に持ち込み、11-9でこのゲームを奪って、初優勝しました。
 終始「攻め続けた」、宇田選手の会心の勝利でしょう。

 張本選手は、準決勝・準々決勝共に「動きが悪かった」ように観えました。
 特に、左右の動きが不足していました。「左右両側にあと10cmずつ」動けていたならば、勝敗は全く分らなかったことでしょう。

 もちろん、相手に次のコースを読まれないようにプレーした宇田選手の巧みな戦術の成果なのですけれども、それにしても「これだけ動けない張本選手」も珍しいのではないでしょうか。

 男子においては、高校生の活躍が際立ちました。
 シングルス・ベスト4の内の3名が10代選手でしたし、男子ダブルスの準々決勝では、戸上・宮川ペアが、優勝候補の水谷・大島ペアに完勝しました。思い切りの良い高校生選手のショットが決まり続けたのです。

 女子同様、男子も東京オリンピック2020代表選手が次々に敗れました。

 シングルス代表の丹羽選手も、準々決勝で戸上選手に完敗しています。

 これも女子と同様に、「卓球日本」男子チームの選手層の厚さを明示した大会でした。

 高校生、中学生、いや小学生も含めて、次代を背負う選手が次々に誕生しているのでしょう。

[女子シングルス]

[1月19日・決勝]
早田ひな4-1石川佳純

[1月19日・準決勝]
早田ひな4-3伊藤美誠

[1月19日・準決勝]
石川佳純4-1橋本帆乃香

[女子ダブルス]

[1月18日・決勝]
早田ひな・伊藤美誠3-1芝田沙季・大藤沙月

 丸善インテックアリーナを会場として、1月13日に始まった、2020年の全日本卓球選手権大会は、18日、19日にダブルスとシングルスの準決勝、決勝が行われ、女子の部では、早田ひな選手が2冠に輝きました。

 18日のダブルスでは、伊藤美誠選手とのペアで勝ち進み、決勝でも芝田・大藤ペアを相手に危なげなく破って、大会3連覇を達成しました。
 完成度が高いペアが、実力を発揮した優勝でした。

 この、ダブルスの決勝が行われた日に、シングルスの準々決勝も行われ、早田選手は佐藤瞳選手を4-0で下して、同じく小塩遥菜選手を4-0で下した伊藤美誠選手との準決勝に臨むことになったのです。
 最強ペアの個人戦での激突となりました。

 伊藤VS早田の戦前の予想は「伊藤有利」でした。国際大会での実績、世界ランキング3位の伊藤選手が決勝に勝ち上がると観られていたのです。

 ところが試合が始まると、早田選手の「攻勢」が続きました。フォアハンドでもバックハンドでも、早田選手の思い切りの良いプレーが続き、これが良く決まりました。
 早田選手の好調なプレーに、さすがの伊藤選手も押され気味でした。

 第1・第2ゲームを早田選手が「あっという間に連取」すると、試合はこのまま早田選手が圧勝するのではないかという空気が流れました。それ程に、早田選手のプレーは見事だったのです。(この2ゲームについて、試合後、伊藤選手は「楽しくなかった」とコメントしています。どんな大試合でも、楽しむことを身上としている伊藤選手としては、珍しいコメントでしょう)

 しかし、そこは百戦錬磨の伊藤選手ですから、第3ゲームから反撃に転じて、第4ゲームまで2ゲームを連取して、ゲームカウント2-2としました。試合を振り出しに戻したのです。

 2-2からの第5ゲームが、この試合の天王山でした。
 両選手が持ち味を出したゲームは、ポイント10-10からジュースに入り、ここから早田選手が2ポイントを連取して12-10で奪いました。ギリギリの状況でも攻め続けた、早田選手の見事なプレーでした。

 第6ゲームは伊藤選手が11-4と簡単に?取りましたが、このゲームは早田選手にとっての「休息時間」だったのかもしれません。
 最終・第7ゲームに入り、早田選手は再び「スピード十分な連続攻撃」を繰り出して、ついに伊藤選手を破ったのです。

 この勢いで臨んだ決勝でも、早田選手は石川選手を破って、初優勝に輝きました。
 早田選手の「ショットの強さ・速さ」が際立った、準決勝・決勝であったと感じます。

 伊藤選手、石川選手という、東京オリンピック2020の女子シングルス代表2選手を連破しての優勝は、試合内容を含めて文句の付けようが無く、この日・この大会最強だったのは早田選手であることを明示してくれました。
 「卓球日本」女子の選手層の厚さを如実に示してくれた大会でもあったのでしょう。

 3年連続3冠を目指していた伊藤美誠選手にとっては、残念なシングルスの結果となりました。
 とはいえ、早田選手との準決勝は、見応え十分な、おそらくは現在の世界最高レベルの試合であったと感じます。
 惜しむらくは「守りに入った」ことでしょうか。
 この試合は、早田選手が7割方攻勢に出ていました。伊藤選手としては、カウンターやストップで対抗できると考えたのでしょうけれども、この日の「早田選手の当り」に、ついに押し切られた形でしょう。

 伊藤選手は今週も欧州での大会に出場するとのこと。
 東京オリンピック2020に向けて、トレーニングの日程は決まっているのかもしれませんが、少し(2週間位)厳しい試合を休んで、心身をリフレッシュすることも良いのではないかと、素人ながら感じます。

[1月18日・北海キタエール]
B.BLACK 123-117 B.WHITE

 今シーズンのbリーグ・オールスター戦は、北海道札幌市の北海キタオールを舞台に開催されました。

 そして、レバンガ北海道所属の折茂武彦選手(49歳)が、14得点を挙げてB.BLACKチームの勝利に貢献、MVPに選出されました。

 折茂選手はbリーグのオールスターゲームには初出場でしたが、bリーグ発足以前の、日本リーグ、スーパーリーグ、JBLのオールスターゲームで、これまで8度のMVPに輝いていて、今回の受賞により「9」度目のMVPとなりました。(背番号「9」の折茂選手にとっては、「9」はラッキーナンバーだと報じられています)
 その回数や、これまでの日本バスケットボール界に対する貢献度合いは、まさに「レジェンド」と称されるべきものだと思います。

 49歳にして我が国最高峰のリーグのオールスターゲームに出場すること自体が比類なきものでしょうし、そのオールスターゲームを「自分のためのゲーム」にしてしまう影響力というのは、空前のスケールなのでしょう。

 その折茂選手も、今シーズンで引退すると報じられています。

 それにしても、5,073人の大観衆を集めたゲームの様子を観ると、「日本国にbリーグが定着した」感を強くします。

 協会間のごたごたが続き、2015年初頃までは「日本のバスケットボールは終わり」と言われていましたし、私もそう感じていました。つまらない人達が徘徊する組織が存続できないのは、自然な話だと思ったのです。

 そうした「悲惨な状況」の下で、2015年4月1日にJPBL(公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボール・リーグ)が発足しました。日本中のバスケットボールファンの、大袈裟に言えば日本国民の、期待を背負っての船出でした。

 世界中で行われている数多くのスポーツ競技の中で、最もメジャーな存在のひとつである(最も競技人口が多いスポーツであるという調査結果もあります)バスケットボールが、日本国でのみ消滅してしまうリスクを、何とか回避して欲しいという「願い」が込められた「期待」であったと思います。

 創立者・川淵三郎氏のもと、JPBLは慎重なドライブを続けました。本当に素晴らしいドライブであったと感じます。
 そして、bリーグのレギュラーシーズンが、2016年9月22日に、ついに開始されたのです。JPBL発足から約1年半の月日を要したのです。

 それから、まだ3年半も経っていないのですが、今やbリーグは完全に日本国に、日本国の各地域に、定着した感が有ります。

 Bリーグ開始直後は、「お客様が観に来てくれるのか?」という心配もありました。
 「有料入場者数」が、プロスポーツにとって最重要の項目であることは、誰にでも分かることでしょう。
 我が国では、これまでマイナースポーツであったバスケットボールのプロリーグなのですから、チケットが売れるのか、アリーナが観客で埋まるのか、について不安が有ったのは、当然のことなのです。

 しかし、JPBLの慎重なドライブ、各チームの地道なご努力もあって、この心配は杞憂でした。
 シーズン、ゲームが重なるにつれて、アリーナは観客で溢れました。
 現在では、チケット入手が困難なチームも数多くなっています。

 もちろん、世界で最もメジャーなスポーツのひとつである「バスケットボールの力」が、観客動員に向けてとても大きかったことは、言うまでも有りません。キチンと実施すれは、「バスケットボールはとても面白い」のです。

 北海道で行われたオースターゲーム2020の盛況は、「bリーグの日本社会への定着」を象徴する事象なのでしょう。

[1月9日・グループB・第1戦]
サウジアラビア2-1日本

[1月12日・グループB・第2戦]
シリア2-1日本

[1月15日・グループB・第3戦]
カタール1-1日本

[グループB最終成績]
1位 サウジアラビア 2勝1引分 勝点7
2位 シリア 1勝1敗1引分 勝点4
3位 カタール 3引分 勝点3
4位 日本 2敗1引分 勝点1

 東京オリンピック2020の代表チームが出場した大会でしたが、結果は惨憺たるものでした。この大会で日本チームがグループリーグで敗退するのは史上初めてと報じられています。
 日本代表チームは「開催国枠」で、オリンピック出場が決まっているとはいえ、「オリンピックでのメダル獲得」という目標とはかけ離れた結果、そしてプレー振りでしょう。

① 同組の各チームの実力が高いこと

 日本チームが入ったグループBは、サッカーが盛んな国として「いつも強い」サウジアラビアとシリアの代表チームが入り、近時強化が進んでいるカタールのチームが加わりましたから、1チームも実力下位のチームがありませんでした。

 もちろん日本チームも年々力を付けていますから、それが問題ということは無いのですが、「強いチームが多い」ことを十分に認識したうえで戦いに臨む必要があったことは、反省すべき点でしょう。
 ゲーム前の準備も含めて、少し準備不足が有ったのではないかと感じます。
 「自分達は強い」という勘違いが有ったとまでは思いませんけれども・・・。

 他のグループに入っているチームも、グループBと同様に強豪が多いことは、言うまでもありません。アジアのサッカーも年々レベルアップしているのです。(当たり前のことを書き、恐縮です)

② 足許にボールを欲しがる「癖」が復活

 かつて日本チームが国際的になかなか勝てなかった時代には、「足許にボールを欲しがる」プレーが指摘されていました。

 これに対して「動きながらボールを受け取る」プレーが定着してきて、日本チームの国際大会での成績が向上してきたと認識しています。
 最近でも、1年ほど前までは、ペナルティエリア周辺や相手ゴール前で、素早く動きながらパスを受け、結果を残して来たのです。

 ところが半年ほど前から、「足許にボールを欲しがる癖」が再び頭を擡げてきました。
 そして、A代表も含めて、国際試合で「強い相手」に大敗するケースが急増しているのです。

 ワールドカップを含めて、国際大会での得点力が増してきたことで「自信」を持ってしまったのかもしれませんが、少なくとも、ボール操作や相手プレーヤーを抜くテクニック・俊敏性という要素で、日本チームが強い相手より上ということは決して無く、良くて互角であろうと思います。

 そうした状況下で「足許にボールを欲しがっていれば」、ボールを受けた瞬間から、相手プレーヤーとイーブンの勝負を仕掛けられてしまいますので、例えば、南米の強豪チームと戦えば完敗するでしょうし、アジアの強豪国とやっても、苦戦は免れないでしょう。

 日本サッカーが世界と戦っていくには、「速く走りながらパスを受ける」プレーを連続しなければならないのです。
 そのことは、イビチャ・オシム監督時代から、再三言われてきたことです。

 もう一度、相手を上回る運動量と、ランニングスピードで戦っていくサッカーに戻っていただきたいものです。

③ 精神的支柱となるプレーヤーの不在

 どんな大会・試合でも、苦しいシーンは必ず存在します。
 そうした際に、チームメンバーを鼓舞し、チームに勢いをもたらし、ゲームの流れを取り戻すことができるプレーヤーが、必要です。

 この大会でも日本チームは、初戦のサウジアラビア戦を落とすと、シリア戦での反発力は無く、カタール戦でも全く覇気のないプレーに終始しました。
 グループ内の順位通りのプレーだったのです。

 もちろん、ペナルティーキックPK判定や、レッドカードの判定など、日本チームに不利な微妙な判定がいくつかあったことは、不運という感じがしますが、そうしたことは国際大会では時折起こることでしょうから、3戦0勝の理由にはなりません。
 昔から「中東の笛」等々、国際大会の判定の難しさは言われ続けているのですから。

 いずれにしても、「先制点を挙げれば、勢いに乗って何点でも取る」が、「先制されると気勢を削がれ元気が無くなりおどおどとプレーする」というのでは、とても国際大会で好成績を残すことは出来ません。
 東京オリンピック2020が心配というか、東京オリンピック代表を決めるアジア地区の大会のグループリーグで0勝の最下位ならば、出場を辞退するべきとの意見が出てきても不思議ではありません。

 少し厳しいことを書いてしまいましたが、これはU-23日本チームのポテンシャルを信じているからに他なりません。
 この程度、あるいは、これを遥かに上回る「危機感」は、代表チームの関係者なら、どなたでも十二分にお持ちでしょう。
 そして、急速・有効な対策も講じられることと思います。
 戦術を変え、メンバーを入れ替えて、V字回復を目指す必要があるのでしょう。

 今回の日本代表チームは、テクニックや運動量でも物足りないチームでしたが、何より精神的にとても弱いチームと感じました。

 「立て直し」が待たれます。
 世界最高峰のプロアメリカンフットボールリーグであるナショナル・フットボール・リーグNFLの、2019年~20年シーズンのポストシーズンも佳境を迎え、アメリカン・フットボール・カンファレンスAFCとナショナル・フットボール・カンファレンスNFCの、カンファレンスチャンピオンを決める、カンファレンス・チャンピオンシップゲームに進出する各2チーム・計4チームを決めるための、ディビジョナル・ゲームが、1月11日・12日に行われました。

[NFC・1月11日・リーバイススタジアム]
サンフランシスコ49ers27-10ミネソタ・バイキングス

[AFC・1月11日・M&Tバンクスタジアム]
テネシー・タイタンズ28-12ボルチモア・レイブンズ

[AFC・1月12日・アローヘッドスタジアム]
カンザスシティ・チーフス51-31ヒューストン・テキサンズ

[NFC・1月12日・ランボーフィールド]
グリーンベイ・パッカーズ28-23シアトル・シーホークス

 4試合の内3試合は、ホームチーム=上位シードチームが勝利を収めました。
 レギュラーシーズンの成績上位のチームが勝ったということで、順当な結果と言えます。

 しかし、1試合→タイタンズVSレイブンズだけは、ワイルドカードを勝ち上がったタイタンズがレイブンズを破りました。
 第6シードのチームが、第1シードを破ったのです。
 これは「衝撃的な結果」でした。

 レギュラーシーズンを14勝2敗という、今期レギュラーシーズンNFL全体の最高勝率で第1シードであったレイブンズが、レギュラーシーズン後半を「12連勝」という素晴らしい勢いで走ったレイブンズが、クオーターバックQBラマー・ジャクソン選手を中心とした圧倒的な攻撃力を誇るレイブンズが、スーパーボウル2020の勝利に最も近いチームと目されていたレイブンズが、敗れたのです。

 タイタンズの大金星であったと思います。
 おそらく、ゲーム前の戦略・戦術の構築、ゲームでの実行を始めとして、タイタンズとしては「会心」のゲームであったことでしょう。

 タイタンズはワイルドカードでも、あのニューイングランド・ペイトリオッツを13得点に抑え込み勝利しました。
 QBトム・ブレイディを中心とする、「ポストシーズンで圧倒的に強い」ペイトリオッツを、敵地ジレットスタジアムで(ペイトリオッツはジレットスタジアムでポストシーズン9連勝中でした。ホームで敗れることなど考えられない実績を残していたのです)破りました。

 そして今度は、優勝候補筆頭のレイブンズを、レイブンズのホーム・M&Tバンクスタジアムで屠ったのです。
 見事なポストシーズンの戦い振りですし、今ポストシーズンの「台風の目」でしょう。

 現在のNFLを代表するモバイルQBであるラマー・ジャクソン選手は、「何でもできるQB」です。
 このゲームでも、365ヤードのパスを投げ、143ヤードを走りました。
 しかし、チームは12点しか取れなかったのです。

 ここぞというシーンにおける、タイタンズ守備陣の強さ、守備戦術面の完成度の高さとプレーヤーの実行力は、とても高いレベルであったと感じます。

 タイタンズの攻撃面では、やはりランニングバックRBデレック・ヘンリー選手の活躍でしょう。30キャリーで195ヤードを稼ぎました。
 1試合で195ヤードゲイン(ポストシーズン新記録)も凄いのですが、1キャリー当り6.5ヤード獲得というのも見事です。

 ワイルドカードゲームでも、あの「ポストシーズンで抜群の破壊力を誇る」ペイトリオッツ守備陣でも、RBヘンリー選手のランは全くと言って良いほど「止められなかった」のです。
 伝統的に守備が強いレイブンズでも止められなかったということは、サイズが有り巧みな走りを魅せる現在のヘンリー選手のランを止めるのは、至難の技なのでしょう。
 QBライアン・タネヒル選手とRBデレック・ヘンリー選手のコンビは、既に「名コンビ」になっているようにさえ観えます。

 この「タイタンズのラン主体の攻撃」は、今ポストシーズン最大の見所かもしれません。

 ワイルドカードでオーバータイムOT・延長戦の末ニューオーリンズ・セインツを倒したバイキングスが、49ersに挑んだゲームは、バイキングスが引き続き「強力な守備」を披露したのですけれども、49ersの攻撃がそれを上回った形でしょう。

 QBジミー・ガロポロ選手のパスが131ヤードに抑え込まれた49ersは、ラン主体の攻撃に活路を見出し、RBテビン・コールマン選手の22キャリー・105ヤードのラン、RBラヒーム・モスタート選手の12キャリー・58ヤードのランなどで前進を図り、ロースコアゲームを制しました。

 QBカーク・カズンズ選手を中心としたバイキングスオフェンスを10点に抑え込んだ、49res守備陣の頑張りも見事でした。

 チーフスとテキサンズのゲームは、今ポストシーズン初?の「点の取り合い」となりました。
 そして「点の取り合い」となれば負けられないチーフス攻撃陣が、持ち前の「ランとパスをバランス良く織り交ぜたオフェンス」で大量51点を奪い、逆転勝ちしたのです。

 第1クオーターQでリードを許したチーフスの第2Qが圧巻でした。
 QBパトリック・マホームズ選手からのタッチダウンTDパスがビシビシ決まり、4TDを挙げて逆転し、そのまま押し切ったのです。
 第1Qでテキサンズの守備を研究・検討し、2Q以降の攻撃に結びつけたベンチ采配の勝利でもあったのでしょう。

 パッカーズVSシーホークスは競り合いでした。
 攻撃・守備共に「互角」の展開でしたが、第3Qまでに28点を挙げたパッカーズが逃げ切った形でしょう。

 共にスーパーボウル制覇のキャリアを保持する、パッカーズのQBアーロン・ロジャース選手と、シーホークスのQBラッセル・ウィルソン選手、共に現在のNFLを代表するベテランQBの、「試合運び」も味わい深いものでした。
 ロジャース選手もウィルソン選手も、全く慌てることなく、「ゲームを勝利するためのドライブ」を、各プレーおよびゲーム全体に実行し続けていたように観えました。

 QBロジャース選手は、ワイドレシーバーWRダバンテ・アダムス選手へのパスプレーを骨格として(8キャリーで160ヤードゲイン)攻撃を組立て、WRジミー・グラハム選手へのパスも交え、ランはRBアーロン・ジェームズ選手やタイラー・アービン選手、そして自身も5キャリーで14ヤードを獲得しています。

 一方のQBウィルソン選手は、WRタイラー・ロケット選手、DKメトカルフ選手、ジェイコブ・ホリスター選手らにパスを投げ分け、ランは自身の7キャリー・64ヤード獲得と短いところはRBマショーン・リンチ選手の12キャリー・26ヤード獲得、を駆使してのプレーでした。

 この1戦は、多彩で重厚なゲームという印象があります。
 まさに、「現在のNFLを代表するカード」のひとつなのでしょう。

 その「多彩で重厚なゲーム」を勝ち切ったパッカーズが、カンファレンス・チャンピオンシップゲームに駒を進めたのです。

 カンファレンス・チャンピオンシップゲームは、AFCがタイタンズVSチーフス、NFCが49ersVSパッカーズとなり、1月19日に行われます。
 このゲームを勝利した2チームが、各カンファレンスのチャンピオンとなり、2月2日の第54回スーパーボウル(於、フロリダ州マイアミガーデンのハードロック・スタジアム)に進出するのです。

 どちらのゲームも、本当に素晴らしいカードとなりました。
 NFL最高峰のゲームとなることは間違いありません。

 特に、タイタンズのRBデレック・ヘンリー選手のプレーは必見なのです。

[1月13日・埼玉スタジアム2002]
静岡学園3-2青森山田

 2019年12月30日に開幕した第98回全国高校サッカー選手権大会は、1月13日に決勝を迎えました。
 好天の下、埼玉スタジアムは5万人以上の大観衆に埋まりました。

 ゲームは、青森山田高校チームのペースで始まりました。
 高い位置からのプレスで相手ボールを奪い、早い縦パスを主体に静岡学園ゴールに迫ります。
 前半11分にディフェンスDF藤原選手が先制ゴール、前半33分には武田選手がペナルティーキックPKを決めて、2-0とリードしました。
 「選手権の決勝における2-0のリード」というのは、勝利にとても近付いたことは間違いありませんが、ここからチームがとても守備的になったことが、青森山田にとっては惜しまれるところでしょう。

 プレー内容について観れば、コンタクトシーンでの「踏み込みが浅く」なりました。
 それまでは、高い確率で奪ってきた相手ボールを獲得する頻度が激減したのです。
 相手ボールを奪えなくなりましたから、結果として、前線へのボールの供給数が減り、自陣でのプレーが多くなってしまいました。

 時間が進むにつれて、「押し込まれるシーン」が増えましたから、時に相手ボールを奪っても、前方に走る選手が少なく、攻撃の厚みも無くなりました。

 一方の静岡学園チームは、試合開始当初は青森山田チームの速い仕掛けに、なかなか、得意のドリブルを披露することが出来ませんでしたが、相手チームの動き方に慣れてきたことと、青森山田が2点を奪ってから守備的になったことも相俟って、前半の終盤からは、ゲームを支配したのです。

 そして前半のインジュリータイムに、DF中谷選手がゴールを挙げ、1-2の1点差として、ハーフタイムを迎えました。

 もともと「個々のプレーヤーのテクニックに勝る」静岡学園チームがペースを握ってしまい、青森山田チームの「思い切ったプレー」が影を潜めてしまうと、ゲームの流れは静岡学園チームに傾いてしまいます。
 後半になっても、この流れは不変でした。

 後半16分には、フォワードFW加納選手がゴールして2-2の同点、同40分には、中谷選手がこの試合2点目を挙げて、ついに逆転しました。
 静岡学園高校チームは残り時間も冷静なプレーを続けて、このまま勝ち切ったのです。

 青森山田高校チームにとっては、2-0とリードした後、持ち味のスピード溢れるランニングプレーを披露できなかったことが、とても残念でした。

 静岡学園チームは、1995年大会決勝での優勝(鹿児島実業チームと2-2の引分・両校優勝)依頼2度目の優勝です。
 「悲願の単独優勝」と言っても良く、全国高校ラグビー大会優勝の桐蔭学園チームと共に、2020年のお正月は「単独」優勝が続く形となったのです。

 温暖な気候に恵まれて所謂「サッカーどころ」と呼ばれる静岡。
藤枝東、清水東、清水市商業、と名門チームが並ぶ静岡県の高校サッカーですが、「選手権」の優勝チームとなると、前回の1995年の静岡学園以来、21世紀に入って初めてというのですから、これはとても意外でした。

 静岡学園チームの優勝は、「静岡県高校サッカー反撃の狼煙」なのかもしれません。

 1月場所も3日目を終えて、各力士のコンディションが相当観えてきました。

① 横綱・大関陣の不振

 「まだ3日目ではないか」というご指摘もあろうとは思いますが、そもそも「2横綱が共に1勝2敗」という事実自体が、実はとても珍しいことではないかと感じます。(4日目には、白鵬の休場が報じられました)

 大関でも、豪栄道が0勝3敗ですから、横綱・大関陣にとっては、大変な場所になっているのです。

② 3勝0敗の力士

 関脇・朝乃山、前頭筆頭・遠藤、同2枚目・北勝富士、同4枚目・正代、同11枚目・輝、同14枚目・照強、の6力士が3戦全勝です。

 この3戦全勝力士たちが、いずれも「とても元気」という印象です。
 おそらく、1月場所を彩る存在なのでしょう。

 中でも遠藤は、2横綱・1大関を破っての3勝ですから、驚異的な活躍です。
 その取組内容も素晴らしい。
 当代屈指の相撲の上手さと、自身の持ち味である「密着相撲」が威力を発揮しています。
 2日目の白鵬戦の勝利後、土俵下に降りた遠藤への割れんばかりの大声援、国技館に響き渡った「遠藤コール」は、滅多に観られない光景でした。

 朝乃山の相撲には、既に「貫録」が感じられます。
 柔軟な取口と、自身の型に持ち込んだ時の強さは、現在の幕内屈指のものでしょう。

 正代も、持ち味を存分に発揮しています。もともと器用な相撲ですが、今場所は「前に出る力」が加わりました。大関候補返り咲きを狙う場所となりそうです。

 輝が一層強くなりました。2019年11月場所から、リニューアルされた強さの片りんを示していましたが、かつては左右に振られると弱さを露呈していたのですが、1月場所では充実感さえ感じさせます。大きな体を活かした相撲で十分に三役を狙えるでしょう。

 照強は、持ち味の「前に出る力」が活きています。
 同じ小兵力士の炎鵬の活躍に刺激されたのかもしれませんが、「照強の相撲」が花開いている印象です。今後も活躍が続くことでしょう。

 こうして観ると、「持ち味を発揮している力士」が好成績というか、良い相撲を魅せているようです。
 各々の力士には、「持ち味を発揮するためのベース」、フィジカルとメンタルの充実があるのでしょう。

③ 貴景勝の強さ

 横綱・大関で唯一気を吐いているのが貴景勝です。

 本当に強くなったと感じます。「番付通りに取っている」大関でしょう。
 2日目は、立合いが合わなかったというか、北勝富士の「巧みな間合い」に、押す力を外された形でしたが、これは、アマチュアの頃から貴景勝を良く知っている北勝富士ならではの取口でしょう。
 この相撲に敗れたからと言って、貴景勝の強さにはいささかの影響も無いと感じます。
 やはり「23歳」、伸び盛りの力が発揮されているのです。

 1月場所は、大波乱の場所となっています。
 良い取組が多い土俵でもあります。

 そうした中で、幕ノ内最高優勝の本命は貴景勝、二番手は朝乃山でしょう。

 そして、遠藤の快進撃がどこまで続くのかにも注目したいと思います。

 1月8日、シンシナティ・レッズの本拠地グレートアメリカンボールパークで、秋山翔吾選手が入団会見を行いました。

 NPB西武ライオンズから「海外FA権」を取得し、MLB球団への入団を模索していた、秋山選手が、最終的な行き先として決めた、シンシナティ・レッズとの契約について公表したのです。

 3年・2,100万ドル(約22億9千万円、1ドル=109円)の契約と報じられています。

 ポスティング方式による大リーグ挑戦が多い中で、海外FA権取得によるMLB入りというのは、逆に新鮮な感じもします。

 そして、秋山選手のレッズ入りは、「日本人プレーヤーによるMLB全30球団でのプレー」を実現するものでもあります。
 1964年に、サンフランシスコ・ジャイアンツで村上雅則投手がデビューし、1995年に野茂英雄投手が挑戦してスタートした、日本人プレーヤーによるMLB挑戦も、「全球団制覇」というひとつの節目を迎えたのでしょう。

 レッズは、1882年創設と、MLBでも屈指の伝統があり、5度のワールドシリーズ優勝、9度のナショナルリーグ制覇という輝かしい歴史を誇る名門チームなのです。ジョニー・ベンチ選手やピート・ローズ選手らを擁した「ビックレッドマシン」時代の1970年代が黄金期でした。

 ナショナルリーグNL中地区は、レッズの他、セントルイス・カージナルス、シカゴ・カブス、ミルウォーキー・ブリュワーズ、ピッツバーグ・パイレーツで構成されています。

 田口壮選手がカージナルスに居た時代、カージナルスがワールドチャンピオンになったこともあって、NL中地区のゲーム・チームを観る機会が多かったのですが、秋山選手のレッズ加入により、例えば、シカゴ・カブスのダルビッシュ有投手との対決など、日本のファンにとっては話題に事欠かない状況となりました。

 「ベースボールどころ」のプレーが、本当に楽しみです。

[1月7日・決勝・東大阪花園ラグビー場]
桐蔭学園23-14御所実業

 第99回全国高校ラグビーフットボール大会の決勝は、初優勝を目指す奈良の御所実業高校チームと、初の単独優勝を目指す神奈川の桐蔭学園高校チームの戦いとなり、桐蔭学園チームが逆転で勝利を収めました。

 前半は御所実業チームの、後半は桐蔭学園チームの、ゲームでした。

 御所実業は、前半、持ち味のフォワードが力を発揮して2トライ・2ゴールを挙げて14-3とリードしました。
 一方の桐蔭学園は、後半、持ち味のバックス・フォワード一体となった攻撃で3トライ・1ゴールを挙げ、御所実業を無得点に抑え、後半20-0、計23-14で優勝したのです。

 桐蔭学園チームにとっては、第90回大会決勝(2010年)で、東福岡高校チームと31-31の両校優勝以来2度目の全国制覇ですが、第93回大会(2013年)、第95回大会(2015年)と決勝で苦杯を嘗めてきましたから、何時の頃からか、「悲願の単独優勝」というフレーズが叫ばれてきたのです。
 両校優勝から「3度目の正直」でした。

 御所実業チームにとっても、第92回大会(2012年)、第94回大会(2014年)と決勝で敗れ、惜しくも優勝が出来ていなかったのですが、残念ながら今回も全国制覇はなりませんでした。

 そういう意味では、第92回から第95回まで、4大会の準優勝チームが激突したゲームでもあったのです。

 この両チームが素晴らしいのは、決して「自分達のやり方・持ち味」を変えないという点かもしれません。

 両チームとも、全国高校ラグビー界を代表する存在です。
 これからも、御所実業のラグビー、桐蔭学園のラグビー、を全国のラグビーファンに魅せ続けていただきたいものです。

[1月12日・東京両国国技館]
○炎鵬-(下手投げ)-宝富士●

 体格が全く違うプレーヤー同士が同じ条件で戦う=階級制が存在しない、のが大相撲の特徴のひとつなのですが、炎鵬が土俵立つたびに、「こんなに大きな人と戦って大丈夫なのだろうか」と感じてしまいます。

 この日の対戦相手・宝富士と仕切りをしている姿も、そうでした。

 炎鵬は、体重99㎏と報じられていますが、本当は90㎏くらいしかないのではないかと思います。

 立合いから、炎鵬・宝富士双方が、少し相手力士と距離を取りました。まわしを取りに行かなかったのです。
 10cm単位のやり取りが続いて、宝富士が左上手まわしを取った瞬間から相撲が動きました。
 炎鵬もほぼ同時に、右前みつを取ったのです。

 取組前の解説で、舞の海氏が「宝富士は学生相撲の経験から『小さな力士を相手にするのに』慣れています」と説明されていましたので、宝富士にとっては左上手を取れば十分という体制だったのでしょう。

 一方で、炎鵬にとっても右前みつは得意な形です。
 ここから宝富士の体の下に「もぐりこみ」ました。

 炎鵬の相撲を観ると、よく出てくる形なのですが、首がとても苦しそうです。
 変に動くと、首が折れてしまうのではないかと心配します。
 第一、土俵面が眼の前なのです。

 この体制でやり取りが有った後、炎鵬が前に出ます。とても苦しそうな体制で、宝富士に圧力をかけるのですから、観衆の心配は、ますます増加します。

 そして、機を観て頭を抜き、左からの下手投げ。
 これが豪快に決まりました。

 国技館は、割れんばかりの大歓声。

 炎鵬が勝ったのです。

 大銀杏が結われていたことが分からない程、炎鵬の髪は乱れています。


 現在の大相撲において、人気NO.1力士は炎鵬です。
 土俵入りの時から、声援の大きさはスバ抜けています。

 それもそのはずで、「炎鵬の相撲は面白い」のです。

 小さな力士が大きな力士を倒すという、「小よく大を制す」というベーシックな視点はもちろん有るのでしょうが、それ以上に、よく考えられた取口で懸命にプレーする姿が、共感を、大きな共感を生むのでしょう。

 お客様に喜んでいただく、楽しんでいただく、ことが、プロスポーツにとって最も大切なことであるとすれば、炎鵬は、現在の大相撲界において、最も「プロフェッショナルなプレーヤー」ということになります。

 もちろん炎鵬は、圧倒的に強い力士ではありません。
 前述のような必死の土俵の中で、勝ったり負けたりを繰り返すのです。
 取組前に考えていた取り口が上手くいかなかった時には、あっさり負けることもあります。というか、珍しくなく有ります。
 そうすると、大観衆はとてもガッカリします。

 しかし、炎鵬の人気はいささかも衰えません。
 「明日は面白い相撲を魅せてくれるだろう」とファンの誰もが思い、炎鵬はその期待に応えるのです。
 凄い力士だと感じます。

 勝とうが負けようが、観客に面白いプレーを披露する、という、プロスポーツの本質を炎鵬は示現しているのです。

 勝つこと、好成績を残すこと、優勝することも、観客を楽しませる要素なのですが、それ以上に重要な要素を、炎鵬は実行しているのでしょう。

 プロ野球の読売巨人軍には有名な言葉があります。チーム是と言って良い言葉ですが、「巨人軍は強くあれ」というのです。
 「巨人軍は勝たねばならない」という言葉では無いところが、プロスポーツの本質を表しているように感じます。
 「強くなければ、お客様に楽しんでいただくことは出来ないが、必ず勝たなければならないというものでは無い」、相手チームとの試合の中で、お互いに素晴らしいプレーを披露して、お客様に楽しんでいただく、最高のエンターティンメントを提供することこそが、プロスポーツのあるべき姿である、ということなのでしょう。

 大相撲においても白星は重要です。
 負け越してばかりでは、あっという間に番付が下がってしまいますし、高いスキルをベースとした取り口が、お客様にエンターティンメントを提供することは間違いありません。

 一方で、「何をやってもいいから勝てば良い」というのは、違うのでしょう。

 アマチュアスポーツにおいては「勝利は至上命題」なのでしょうが、プロスポーツにおいては「面白いこと、楽しめること、が至上命題」なのではないかと考えます。

 加えて、我が国、日本においては、「卑怯な手段で勝つ」というのは、最も嫌われることなのです。卑怯な手段で勝つくらいなら、正々堂々と負けた方が良い、とさえ考えられるのかもしれません。(勝利至上主義のアマスポーツにおいても、「卑怯なプレー」は決して正当化されないことは、皆様ご認識の通りです)

 卑怯な手段を用いることは「恥」だという文化。「恥」を背負い、社会を構成する他の人達から「後ろ指を指されながら生きる」ことを、最も嫌う文化。

 大袈裟に言えば、炎鵬関の相撲は「日本文化そのもの」なのかもしれません。

 今日の土俵においても、炎鵬は大歓声に包まれて土俵に上がるのでしょう。

 
[1月11日・決勝・国立競技場]
早稲田大学45-35明治大学

 21世紀初の早明対決となった、第56回全国大学ラグビーフットボール選手権大会決勝戦は、早稲田大チームが前半で31-0と大きくリードし、後半の明治大チームの反撃を凌いで勝ち切りました。
 実力互角の対戦において、早稲田大チームの持ち味である「試合巧者」を存分に発揮したゲームであったと感じます。

 早大チームが、前半、相手チームの調子が出ないうちに得点を重ねるという試合運びは、大舞台において時折見られるものです。
 かつて、関東学院大学チームを相手にした決勝でも、同様の試合運びで実力上位と言われたチームを倒しました。

 2019年12月の関東対抗戦での早明戦では、明治大チームに完敗していた早稲田大チームとしては、「後手に回ったディフェンス」「ラインアウトの不出来」といった敗因をひとつずつ丁寧に改善し、自らの強みであるスピードに磨きをかけて、このゲームに臨んだことでしょう。

 もちろん、こうした対策を講じたからと言って、本番でそれを発揮することは容易でないことは当然ですし、対策が上手く行ったからと言って「勝てるものでもない」ことも自明でしょう。
 こうした対応策実施の上に、「勝つ為の戦術・戦法」が必要な訳ですが、それが「先手を打つこと」であったのでしょう。

 そういう意味では、前半9分のスクラムハーフSH斎藤選手のペナルティーゴールPG成功→先制の3点が大きな意味を持ったと思います。このゲーム唯一のPGによる3点は、試合終了まで大きな意味を持ちました。

 その後、前半32分にはモールから押し込みトライを奪いました。
 このプレーは、前半戦の明大フィフティーンの「困惑」を如実に示したものでしょう。

 大袈裟に言えば、「何が何だか分からないうちに」メイジは31失点し、前半は「何も出来なかった」のです。
 こうした、マジック?のような試合運びが、ワセダの試合巧者ぶりを示しています。
 日本の大学ラグビーをリードし続けるワセダラグビーの「伝統の力・ノウハウ」と言っても良さそうです。

 戦術的に観れば、
① 中央部分の守備ラインの厚み確保と2人で行くタックル
② 攻撃時の「明治守備ラインの僅かなズレ」を見出して、ひとりひとりが少しでもゲインラインを突破すること

 を励行したように観えました。

 もちろん、これらをプレーするための個々のプレーヤーの俊敏性・柔軟性も十分でしたので、早大チームは大舞台に向けてのコンディショニングも上手く行ったのでしょう。

 明大チームは、後半になって反撃、5トライを重ねましたが、早大チームは「ノーサイドの瞬間に1点でも上回っていれば良い」とでもいうようなゲームコントロールを続けたように観えました。
 既に最多優勝回数記録を保持しているとはいえ、「大学日本一」のタイトルの重みを十分に認識し、ライバルである明治大チームの強さを十分に把握した上での、試合運びでしょう。

 また、反則の少ない好ゲームでした。
 さすがは、「日本大学ラグビー界の看板カード」なのです。

 5万7千人を超える大観衆で埋め尽くされた新・国立競技場における、初めてのラグビーの大試合。
 「空席がひとつも無いように」観えました。

 これ程「チケットを購入した人が必ずスタジアムに足を運んだ」ゲームというのも、滅多に無いものでしょう。

[1月2日~5日・プランテーションコースatカパルア]
1位 ジャスティン・トーマス選手 278打・14アンダーパー(プレーオフにて優勝)
2位タイ パトリック・リード選手 278打・14アンダー
2位タイ ザンダー・シャウフェレ選手 278打・14アンダー
4位 パトリック・カントレー選手 281打・11アンダー
5位タイ ホアキン・ニーマン選手 282打・10アンダー
5位タイ リッキー・ファウラー選手 282打・10アンダー

 4日間・72ホールを終えて278打で並んだ、トーマス選手、リード選手、シャウフェレ選手がプレーオフを行い、プレーオフ3ホール目でトーマス選手がバーディとして、パーだったリード選手を振り切りました。シャウフェレ選手は、プレーオフ1ホール目で脱落し、連覇を逃しました。

 トーマス選手は、2017年に続いて本トーナメント2勝目、また、PGAツアー2019~20シーズンにおいても、2019年10月のCJカップ@ナインブリッジ大会に続いての2勝目となり、フェデックスカップポイントでも首位に立ちました。

 その名が示す通り、本トーナメントには前シーズンのPGAツアー優勝者しか出場できません。
 そして、チャンピオン達が年頭のPGAツアーを華やかに彩るのです。

 1953年(昭和28年)から開始されたトーナメントオブチャンピオンズですから、歴史と伝統を誇る大会となっています。
 優勝者にも、ジーン・リトラー選手、サム・スニード選手、アーノルド・パーマー選手、ジャック・ニクラウス選手、ゲーリー・プレーヤー選手、トム・ワトソン選手、フィル・ミケルソン選手、タイガー・ウッズ選手、といった錚々たる名前、時代時代を代表するゴルファーの名前が並んでいます。
 優勝回数比較では、ニクラウス選手の5回が最多、3回でジーン・リトラー選手、アーノルド・パーマー選手、トム・ワトソン選手、スチュワート・アップルビー選手が続いています。何だか、凄いトーナメントなのです。

 現在の開催コース、プランテーションコースatカパルアに会場が移ったのは1999年からですから、「21世紀のトーナメントオブチャンピオンズはハワイ・マウイ島」ということで定着しているのです。
 プランテーションコースは、PGAツアーのコースとしては起伏に富んでいて、高低差が300m以上あります。従って、打上げ、打ち下ろしのホールも多いのですが、特に有名なのが18番パー5でしょう。
 第2打が打ち下ろしの雄大なホール。
 チャンピオン達は、積極的に2オンを狙って行き、上手く行けばイーグルもある、スリリングなホールです。
 タイガー・ウッズ選手とアーニー・エルス選手のプレーオフにおいて、両選手が共に2オンし、共にイーグルを奪って(相当長めのパッティングが入っていました)、決着しなかったシーンは、今でも良く憶えています。
 「狙ってイーグルを取って行く」両選手の姿は、世界のトッププロそのものでした。

 さて、2020年の出場プレーヤーを見ると、ジェイソン・デイ選手やジョーダン・スピース選手、ロリー・マキロイ選手の「新3強」の名前が有りません。
 これは、やや寂しいというよりは、「時代の変遷」と言った方が良さそうです。

 フレッシュな選手名が数多く並んだ2020年のトーナメントオブチャンピオンズは、「PGAの新時代を開く大会」だったのかもしれません。

 1月6日、日本卓球協会が東京オリンピック2020の男女日本代表候補者を発表しました。
 今後、日本オリンピック委員会=JOCに推薦され、正式に決まることとなります。

[男子シングルス代表]
・張本 智和選手(16歳、世界ランキング5位*)
・丹羽 孝希選手(25歳、世界ランキング15位)
*代表選考の基準となる2020年1月の世界ランキング(1月2日発表)上位2選手

[男子団体代表]
・水谷 隼選手(30歳、世界ランキング16位)

[女子シングルス代表]
・伊藤 美誠選手(19歳、世界ランキング3位)
・石川 佳純選手(26歳、世界ランキング9位)

[女子団体代表]
・平野 美宇選手(19歳、世界ランキング11位)

[混合ダブルス代表]
・水谷隼選手と伊藤美誠選手のペア

 男女ともにシングルスの代表は、選考基準通りでした。
 注目されていた「3人目の代表」についても、世界ランキングで国内3番手の水谷選手と平野選手が選出されましたので、順当な選考結果と言って良いのでしょう。

 ご承知のように、3人目の代表選手は、団体戦でのダブルスをプレーすることになりますが、もし水谷選手と丹羽選手がペアを組むとなると、ダブルスでは不利な「左利き・左利き」のペアとなることから、別のプレーヤーの選出もあり得ると言われていました。

 一方で、出場選手の世界ランキングを参考に作成される「組合せ」においては、ランキング上位の水谷選手をチームに加える方が、日本にとって有利という見方もありました。
 また、水谷・丹羽ペアは、既に国際大会において好成績を収めてきたのです。

 こうした諸要素の検討はもちろんのこととして、何より、チームリーダーとしての水谷選手の存在が大きかったのであろうと感じます。

 オリンピックともなれば、順調に勝ち進むのは至難の業であり、何度もチームがピンチに陥ることでしょう。
 その際の「精神的支柱」となるプレーヤーが必要なのです。それは、どのスポーツにおいても共通しています。
 東京オリンピック2020の男子代表チームの「柱」は、水谷選手なのであろうと思います。

 女子の3人目は平野選手でした。
 これは、実力から観て順当でしょう。ダブルスの実績はもちろんとして、シングルスの2枠目を石川選手と激しく争った地力は、日本代表に相応しいものです。

 混合ダブルス代表ペアについては、当初の予定より早く、同時発表となりました。
 水谷×伊藤ペアは、相当に強いペアだと感じます。

 東京オリンピック2020に臨む「卓球日本」の代表が決まりました。
 代表選手の皆様の、本番での大活躍が期待されます。

 それにしても、日本国中から注目された、本当に熾烈な代表争いでした。

[1月4日・AFCワイルドカード・NRGスタジアム]
ヒューストン・テキサンズ22-19バッファロー・ビルズ(OT)

[1月4日・AFCワイルドカード・ジレットスタジアム]
テネシー・タイタンズ20-13ニューイングランド・ペイトリオッツ

[1月5日・NFCワイルドカード・メルセデスベンツスーパードーム]
ミネソタ・バイキングス26-20ニューオーリンズ・セインツ(OT)

[1月5日・NFCワイルドカード・リンカーンフィナンシャルフィールド]
シアトル・シーホークス17-9フィラデルフィア・イーグルス

 4ゲームの内2ゲームがオーバータイム(OT、延長)、4ゲーム・8チームの平均得点が18.25という、ロースコア下の激戦が続いた、ワイルドカードでした。

 本当に「実力拮抗」のゲームが続いたのです。

 「30点以上」を記録したチームが無いというワイルドカードも、珍しいのではないでしょうか。

 ワイルドカード最初のゲームは、第3クオーターQの半ばまで、ビルズが押していました。16-0とリードしたのです。

 テキサンズの反撃は、第3Q残り2分を切ってからでした。
 残り1分41秒に、クオーターバックQBデショーン・ワトソン選手の20ヤードのタッチダウンTDランでこの試合初得点のテキサンズは、2ポイントコンバージョンも物にして、一気に8点を挙げたのです。
 当代屈指のモバイルQBのパフォーマンスでしょう。

 テキサンズは、第4QにもフィールドゴールFGとTD+2ポイントコンバージョンで11点を加えて、19-16とリードしました。

 残り試合時間も1分を切り、このままテキサンズが押し切るかに観えましたが、ビルズも良く粘り、残り10秒、キッカーKのスティーブン・ホーシュカ選手が47ヤードのFGを決めて、19-19の同点とし、ゲームはOTに入りました。

 そして、テキサンズはFGを決めて、死闘に決着をつけたのです。

 ワイルドカード第2試合は、テネシー・タイタンズとニューイングランド・ペイトリオッツの対戦でした。
 そして、タイタンズが勝利したのです。

 「ペイトリオッツがポストシーズン初戦で敗退する」こと自体が「驚き」でした。

 戦前の戦力比較やチームの勢いといった、戦前の分析とは「別のところに居るチーム」、ペイトリオッツとはそうした存在だと感じていたのです。
 もちろん、勝手な思い込みなのですけれども、ベリチックヘッドコーチHCとQBトム・ブレイディのコンビは、そうした「神話」を、21世紀のNFLに打ち立ててきたのでしょう。

 レギュラーシーズンの終盤から、「ペイトリオッツの得点力不足」が観えていましたが、それでもポストシーズンに入ればキッチリと立て直してくるもの、と予想していました。しかし、タイタンズの守備陣がそれを許しませんでした。

 第1・2Qを終えては、タイタンズ14-13と1点リードの大接戦でした。
 そして、タイタンズは第3・4Q、ペイトリオッツを無得点に抑え込んだのです。

 QBブレイディ選手のパス獲得ヤードが209に止まり、TDパスが0というのですから、タイタンズの守備がとても良く機能していたことは間違いありません。
 一方で、タイタンズのQBライアン・タネヒル選手とマーカス・マリオカ選手のパス獲得ヤードは計76ヤードに止まりながらも、ポストシーズンで強さを魅せるペイトリオッツ守備陣から20点を奪ったのは、「ラン主体の攻撃」が功を奏したのでしょう。ランニングバックRBデリック・ヘンリー選手の34度のキャリーによる186ヤード獲得は、見事という他はありません。

 いずれにしても、「ここぞ」というシーンにおける、タイタンズの得点力が目立つゲームでした。

 ワイルドカード第3試合は、第1試合に続いてのOT(延長)となりました。
 互角の戦いを続けた両チームは、第4Qを終えて20-20の同点でした。

 そしてOT、バイキングスはQBカーク・カズンズ選手からワイドレシーバーWRカイル・ルドルフ選手への4ヤードのTDパスが決まって、勝ち切りました。

 史上屈指のパサー、セインツのQBドリュー・ブリーズ選手のパスによる獲得を208ヤードに抑え込んだ、バイキングス守備陣の見事なプレーが続きました。

 それにしても、稀代のパサーであるブレイディ選手やブリーズ選手を、1ゲームで200ヤードと少しのゲインに抑え込むディフェンスというのは、凄いものだと思います。
 戦前の戦略・戦術の構築と、ゲーム中のワンプレー毎の絶妙のプレー指示・実行が無い限り、不可能なことでしょう。
 アメリカンフットボールという競技における最高峰の舞台で、「守備力の向上」が明確に現れたシーズンなのかもしれません。

 ワイルドカード最後のゲームも、両チーム合わせて26得点というロースコアとなりました。
 シーホークスとイーグルスという、ハイパーなオフェンスを持ち味とする両チームが、なかなか得点できなかったのです。

 レギュラーシーズン後半から終盤にかけて「4連勝」して、一気にワイルドカード進出を果たしたイーグルスにとっては、攻撃の中心であるQBカーソン・ウェンツ選手が、このゲームでは殆どプレー出来なかったことが痛恨事でしょう。
 替わりに主戦を務めたQBジョシュ・マカウン選手がよく頑張りましたけれども、やはり「ウェンツ選手のチーム」としての持ち味を発揮することが出来なかったことは、止むを得ないところです。

 シーホークスは、QBラッセル・フィルソン選手からWRメトカルフ選手、タイラー・ロケット選手、デビッド・ムーア選手らへのパスを主体に攻め、ロースコアゲームを制しました。

 NFL2019~20シーズンのワイルドカードは、ディフェンスが勝った4ゲームが続きました。

 この流れ、ロースコアの流れが、ディビジョナルプレーオフゲームにおいても発揮されるのか、それとも、ボルチモア・レイブンズ、カンザスシティ・チーフス、グリーンベイ・パッカーズ、サンフランシスコ49ersの華麗で強力な攻撃が勝るのか、ポストシーズンの興味は尽きません。


 1月7日早朝、素晴らしいニュースが飛び込んできました。

 1月6日、ばんえい競馬の帯広11レース「ばんえい十勝金杯」に出走したホクショウマサル(牡8歳)が、見事に1着でゴールし、通算30連勝を記録したのです。
 30連勝は、1973年以降(記録がコンピュータ管理された年)、地方競馬の連勝記録、2000年11月19日に、宇都宮競馬場でドージマファイターが記録した29連勝を、20年ぶりに塗り替えたとも報じられたのです。
 「30連勝」は、おそらく地方競馬のみならず、中央競馬も含めての最高記録、つまり、公に行われている競馬における「日本新記録」であろうと思います。

 正直に言って、このニュースに接するまでは、ホクショウマサルが29連勝の日本タイ記録に居たことも知りませんでした。
 本当に素晴らしい快挙です。

 このレースで、ホクショウマサルは出遅れましたが、最終・第2障害を乗り越えるとグイグイと前進し、先行するハクタイホウを抜いて2馬身余の差を付けたところがゴールでした。阿部武臣騎手の手綱に見事に応えました。
 力強い走りであったと感じます。

 単勝1.0倍という、断然の1番人気でした。

 私は40年ほど前に、夏休みを取り、友人と北海道に旅行しました。
 札幌に着いてから、岩見沢競馬場で「ばんえい競馬の有馬記念」が開催されているという情報を得て(当時は、こうした情報を旅行前に東京で入手するというのは難しいことでした。ネットなど無かった時代です)、さっそく出かけました。

 第1レースから観戦したのですが、まず、パドックでの馬体の大きさに驚きました。
 馬体重は800kgから1,100kgくらいだったと記憶していますが、1トン前後の巨大な馬が、重いソリ(橇)を引いて、2つの山を越えてゴールを目指す、直線コースのレースでした。

 ソリに乗る騎手が手綱等で馬の臀部をバシバシ叩きます。励ましているというか、気合を入れているのですが、初めの内は少し可哀そうな感じがしました。
 しかし、第2・第3とレースが進むにつれて、観客席から大声で応援していました。
 こうした「絵」が、ばんえい競馬の見所のひとつなのでしょう。

 当日は、第1から最終まで、「ばんえいの有馬記念」と呼ばれていたオールスターレースも含めて、全レースで馬券を買いましたが、見事に全て外れました。
 最初は「馬体が大きな馬」を買いましたが、800㎏台の小柄?な馬が勝ち、今度は「筋骨隆々の馬」を買いましたが、スラリとした馬が勝ち、悉く外れたのです。
 ビギナーズラックも皆無だったわけですが、「ばんえい競馬の馬券は難しい」と感じたことを、よく憶えています。

 さて2020年、テレビ映像で観る限り、ホクショウマサルは大きな馬です。おそらく、ばんえい競馬においても大柄な馬体でしょう。そして、とても力強い走りが特徴なのであろうと思います。

 ホクショウマサルは、復帰戦となった2018年7月28日のB4クラスレースで勝利してから、2020年1月6日まで「負け知らずの30連勝」。
 「のど鳴り」をも克服しての日本記録樹立なのです。

 ホクショウマサル号、父エビスカチドキ、母アサヒシャルダン。鹿毛。主な勝ち鞍、イレネー記念、ばんえいダービー。

 故障から復帰直後の2018年のレースでは、圧倒的な差を付けての勝利が多かったと伝えられていますが、今回のばんえい十勝金杯では逆転での2馬身差余の勝利でした。
 ホクショウマサル自身の力がやや落ちてきたのか、ライバル馬達の力が増してきているのかは分かりませんけれども、ホクショウマサルも簡単には勝てない時期が来ているのでしょう。
 そうした中で、「どこまで連勝=日本記録を伸ばしてくれるのか」、今後の活躍が大いに期待されます。

 1月12日から、東京両国・国技館で行われる、2020年の大相撲初場所の注目力士検討です。

 2019年の土俵は、「若手とベテランが入り乱れた」感が有りました。
 そして、11月場所は横綱・白鵬の優勝で幕を閉じたのです。
 
 このところ、世代交代という声も上がるものの、現実の土俵を観ると、「若手が伸び悩み」、ベテラン力士を追い抜くまでには至っていないというのが、客観的な評価でしょう。

 長く「大関候補」と言われ続けた御嶽海が、11月場所の負け越しにより「振出し」に戻ってしまいました。
 代わって、現在最もホットな「大関候補」は朝乃山という状況です。

 若手がもたもたしている間に、元大関・栃ノ心が平幕に下がり、元大関・高安も陥落してしまい、大関・豪栄道はカド番です。
 大関が貴景勝ひとりになってしまう可能性もあるのです。

 大相撲の「形」を維持して行くためにも、若手の頑張りが期待される2020年ということなのでしょう。

 さて、注目力士です。

1. 横綱陣

 先場所優勝の白鵬と休場明けの鶴竜となれば、やはり白鵬の活躍に期待するのが自然なのでしょう。
 とはいえ、共にベテランの域に達していますから、まずは15日間を取り切っていただくことが、大切です。

2. 大関陣

 ここはやはり、貴景勝に優勝争いを演じていただきたいと思います。

3. 関脇以下の力士

③関脇・朝乃山

 毎場所強くなっている印象です。この場所を「大関取りの場所」にしてくれるような、大活躍を期待します。

④小結・阿炎

 11月場所は、東小結で9勝6敗と頑張りましたが、番付は上がりませんでした。力を付けています、今場所は二桁白星を期待します。

⑤魁聖

 故障からの回復に時間がかかりましたが、そろそろ全開でしょう。本来の力を発揮できれば、前頭16枚目なら大勝が可能です。

⑥小結・大栄翔

 着々と力を付け小結に上がりました。「強いなあ」と感じさせる相撲が増えています。この番付でどこまで星を伸ばせるか。

⑦隆の勝

 十両と幕ノ内で2場所連続10勝。この力でどこまで上がれるか、とても楽しみです。

⑧遠藤

 11月場所は、千秋楽の琴勇輝戦で敗れて負け越しました。ここが正念場。さらに上を目指すなら、大きな勝ち越しが必要です。

⑨妙義龍

 かつての「三役の常連」がコツコツと勝ち星を積み上げて、ついに前頭筆頭まで復活してきました。良い頃の相撲が観られるようになっています。定位置?の関脇まで、あと一歩です。

⑩霧馬山

 新入幕です。炎鵬や照強といった「小兵力士」の人気が高い現在、もうひとりの小兵力士が登場したというところでしょうか。土俵を沸かせていただきたいものです。

 1月場所は、以上の10力士に期待します。

 大関から陥落した高安については、今回は選外としました。
 10勝以上を挙げて、キッチリと復帰していただきたいと思います。ある意味では、思い切って取れる場所かもしれませんので、10日目まで上手く取れたならば、優勝も狙ってほしいものです。

 2020年は、真の「大相撲新時代」の到来が待たれるのでしょう。
 2019年も押し詰まった12月、プロ野球選手の契約更改が進むのは例年のことですが、今オフは「複数年」の高額契約更改が、話題をさらいました。

 こうした動きの先頭を切ったのは、ソフトバンク・ホークスの森唯斗投手でした。

 12月24日に契約更改交渉に臨み、2億8千万円だった年俸が、+1億8千万円の4億6千万円へと大幅にアップし、そのことだけでも十分に凄いのですが、何と「4年契約」を結んだと、報じられたのです。

 先発投手では無く、中継ぎ・抑えの投手としてはとても高額な年俸(松坂大輔投手や和田毅投手の4億円を超える、ホークス投手史上最高年俸とのこと)ですし、加えて4年というのですから、これは「中継ぎ・抑え投手のNPBにおける年俸の壁を破った」契約と言って良いと思います。

 27歳の森投手は、来年FA権を取得すると伝えられていましたから、球団としては「流出予防」の意味合いが強い複数年契約なのでしょうが、それにしても圧倒的にジャンプした内容でしょう。

 森投手については、やはり「安定した登板数」が高く評価されたものだと感じます。
 手ビューした2014年から、58登板、55登板、56登板、64登板、66登板、そして2019年シーズンは54登板と、シーズン50登板を必ず演じているのです。
 疲労や故障がある中ては、驚異的と言って良い「安定感」です。

 MLBにおいては「使い減りしない中継ぎ投手」は、とても高く評価されますから、森投手がメジャーリーグを目指すと表明すれば、それが実現する可能性は十分なのです。
 当然ながら、NPBの他球団も喉から手が出そうなほどに欲しい投手でしょうから、高いレベルのオファーが殺到しそうです。
 ホークスとしては、こうしたアプローチへの「予防」の意味もあって、大型契約を森投手に提示し、成約した形です。

 続いては、同じホークスの柳田悠岐選手です。

 森投手のニュースの翌日、12月25日に「年俸5億7千万円の7年契約」を結んだと報じられました。総額40億円に迫る、超大型契約です。
 年俸は今季と同額なのですが、何しろ「7年」という長期契約です。
 こちらは「NPBの慣習と年俸の壁を突き破った」契約と言って良いでしょう。

 31歳の柳田選手にとって「38歳までの活躍の場が約束される」とともに、高年俸も確保される形となったのです。
 こちらも「MLBへの流出リスク対策」と思われますが、契約最終年が38歳の年であることを考え合わせると、「柳田選手はホークスに骨を埋める」ということになるのでしょう。
 こうした「5年超の大型契約」というのは、MLBのことと考えていた私達にとって、その常識を打ち破る「凄まじい契約」であると感じます。

 さらに、ヤクルト・スワローズの山田哲人選手が「単年5億円」で更改したと、12月25日に報じられました。

 山田選手は、4億3千万円から7千万円アップの5億円と、スワローズの日本実プレーヤーとして歴代最高年俸を更新したとも報じられましたが、前述のような「複数年契約」を見せられると、単年かという感じになりますけれども、これはスワローズから「複数年契約」提示を受けた山田選手が「単年で」と申し入れたのだそうです。
 来年のFA権取得を見据えて、山田選手としては「自らのキャリアの方向性を縛りたくなかった」ということなのでしょうし、2020年シーズンに全力で取り組みたいという意欲の表れと観ることもできます。
 自らがプレーするフィールドの可能性を広げておきたいという気持ちは、アスリートなら誰もが保持しているのでしょう。

 さて、一方で、NPBからMLBへの挑戦を公表しているプレーヤー達にも、MLBからオファーが来て、2020年シーズンの所属チームが決まったプレーヤーが出てきています。

 まずはDeNAベイスターズからポスティングシステムで挑戦した筒香嘉智選手ですが、タンパベイ・レイズと2年総額1200万ドル(約13億2千万円、1ドル=110円)で契約したと報じられました。

 田中将大投手が所属するニューヨーク・ヤンキースと同じ、アメリカンリーグAL東地区のチームですので、対戦が観られるかもしれませんし、2019年シーズンでは激しい地区優勝争いを繰り広げた両チームですので、田中投手、筒香選手の2020年シーズンでの活躍が、とても楽しみです。

 また、読売ジャイアンツの山口俊投手は、こちらもポスティングシステムでの挑戦ですが、トロント・ブルージェイズと年俸300万ドル(約3億3千万円)の2年契約を結んだと報じられました。

 ブルージェイズは2019年シーズンを踏まえて、「先発投手陣の充実」を図っている最中ですので、山口投手にとっては絶好の活躍の場となりそうです。

 こうして、NPBでもMLBでも、日本を代表するプレーヤー達が2020年のフィールドを固めつつある訳ですが、こと「年俸」という視点で観ると、NPBが相当MLBに追い付いてきたという感があります。

 上記の、森投手、柳田選手、山田選手と筒香選手、山口投手の年俸を比較すれば、大差がないというか、この5プレーヤーの比較だけならNPBの方が上という見方もできそうです。(もちろん、MLBのトップクラスの年俸は、もっとずっと高いのですけれども)

 NPBも「MLBへの優秀なプレーヤーの流出」を阻止するために、大きなお金を使わなければならない時代が来たのかもしれません。

 そういう面からは、野球・ベースボールにおける2019年シーズンオフ・オフシーズンは、新しい時代を開くものであったのでしょう。

 箱根駅伝2020においては、1年生ランナーの活躍も目立ちました。

 ひとり目は、第2区・青山学院大学チームの岸本大紀選手です。
 「花の2区」と称され、各チームのエース級が顔を揃える区間を、優勝候補チームのランナーとして任されたルーキーでした。
 岸本選手は、区間5位・1時間7分03秒という、とても立派な走りを魅せました。
 そして、2区を終えて青学大チームをトップに押し上げたのです。

 さすがに2区ですから、東洋大・相澤選手が歴史的な区間新記録を叩き出し、区間2位の東京国際大・伊藤選手も1時間6分18秒という、素晴らしいタイムで走破しています。
 区間2位タイの拓殖大・レメティキ選手、区間4位の国士舘大・ビンセント選手も6分台と、例年ならいずれも区間賞を取っても何の不思議もない走りを魅せたのです。
 日本の大学長距離競走界を代表する2人、海外からの強豪ランナー2人、に続いたのが、岸本選手でした。
 飄々とした、しかし、各チームのエースを相手に決して怯むことの無い、素晴らしいランであったと感じます。

 岸本大紀(きしもと ひろのり)選手は、新潟県燕市出身の19歳。身長172cm、体重55㎏と報じられています。
 
 特に「心」が強いアスリートという感じがします。今後の成長が楽しみです。

 ふたり目は、第3区・駒澤大学チームの田沢廉選手です。
 3区では、東京国際大・ビンセント選手が驚異的な区間新記録を生みましたが、田沢選手も区間3位・1時間01分25秒という区間新記録だったのです。区間2位の帝京大・遠藤選手と共に3ランナーが区間新を叩き出すという、記録的な区間となりました。

 そして、2区で13位だった駒沢大チームを6位にまで押し上げたのですから、見事なパフォーマンスでした。

 田沢廉(たざわ れん)選手は、出雲駅伝2019や全国大学駅伝2019での好走(全国大学駅伝では7区・区間賞を獲得しています)から、箱根駅伝2020の戦前から「スーパールーキー」と呼ばれて注目されていましたが、評判通りの走りを魅せてくれたわけです。
 青森県八戸市出身の19歳。身長176cm・体重59kg。力みの無いフォームから素晴らしいスピードを生むランニングです。
 5000m、10,000mでも、着々とタイムを伸ばしている田沢選手の、今後の成長に注目です。

 続いては、第7区・早稲田大チームの鈴木創士選手です。
 7区では、明治大チームの阿部選手が区間新記録の快走を魅せましたが、鈴木選手は1時間02分56秒という好タイムで区間2位となり、6区を終えて12位とシード権外に下がった早大チームを9位に引き戻して魅せたのです。
見事な走りでした。

 鈴木創士(すずき そうし)選手は、静岡県・磐田市出身の18歳、身長173cm・体重51㎏。大きな走りは、潜在能力の髙さを感じさせます。今後の活躍が期待されるところです。

 箱根駅伝2020では、特に優勝した青山学院大チームの「4年生の活躍」に注目が集まっていますが、その青学大チームにおいても、2区・岸本選手の走りが優勝に大きく貢献したことは、衆目の一致するところです。
 当たり前のことを書いて恐縮ですが、大学駅伝チームは1~4年生のバランスとハーモニーの上に成り立っているのでしょう。

 再び当たり前のことですが、4年生も3年生も2年生も1年生も、それぞれの役割期待に向かって全力を尽くすのが、大学スポーツの面白いところなのです。

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