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 JRAホームページの「日本馬海外遠征の記録」から、もうひとつ。

 日本馬による、史上初の海外重賞制覇は、有名な「1959年ハクチカラによるワシントンバースデイハンデ競走優勝」です。
 当時の中央競馬NO.1調教師・尾形藤吉が、当時の中央競馬NO.1ジョッキーであった保田隆芳を連れて、アメリカ競馬に挑戦した結果です。
 ハクチカラは5歳から6歳にかけて、アメリカで17走し1勝を挙げたのです。
 当時の日本競馬界NO1の名馬とともに、果敢にアメリカ競馬に挑んだ尾形調教師と保田騎手、そして関係したホースマンの皆さんの「高い志」と努力に頭が下がります。

 さて、ハクチカラが開拓した海外競馬への道ですが、このハクチカラに続いて海外重賞を制する日本馬は、しかし、なかなか出ませんでした。

 現在に比べ、遠征の負担(馬に対する負担も、馬主に対する負担も)が大きかったことも、理由のひとつなのでしょうけれども、何より、「日本馬より海外馬の方が強かった」ことが最大の要因であろうと思います。

 1967年と69年に、スピードシンボリが凱旋門賞(着外)やキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス(5着)を含む4走していますけれども、やはり優勝は遠いものでした。(このスピードシンボリの1969年の挑戦が、日本馬による初の凱旋門賞出走でした)

 同じ1969年にタケシバオーがワシントンDCインターナショナル競走に挑み(7着)、1972年にはメジロムサシが凱旋門賞(18着)とワシントンDC(7着)に出走しています。
 優勝こそ出来ないものの、日本馬による海外重賞への挑戦は、営々と続いたのです。

 1986年にはシンボリルドルフがアメリカのG1・サンルイレイステークス(6着)に、ライバルだったギャロップダイナがフランスのジャックルマロワ賞(12着)とムーランドロンシャン賞(10着)の2つのG1に出走しています。
 日本馬による海外重賞への挑戦が少なかった1980年代においても、果敢な遠征は続きました。

 そして1993年になると、日本馬による海外重賞、特に香港競馬への挑戦が増え始めました。
 私は、1992年ジャパンカップにおけるトウカイテイオー、1993年ジャパンカップにおけるレガシーワールド、の優勝が大きかった、「日本馬の関係者に勇気を与えた」のではないかと感じています。
 1981年に開始されたジャパンカップでは、当初は「日本馬は全く歯が立たず」、海外からの遠征馬同士の優勝争いが続き、1984年カツラギエース、1985年シンボリルドルフが優勝したとはいえ、その後は再び、海外遠征馬が優勝を続けるという時期でした。
 そうした中で、ついにトウカイテイオーとレガシーワールドが連勝し、さらにはその「レース内容」から、日本の競馬関係者の間には「相当追い付いた」という感覚が芽生えていたのでしょう。

 「挑戦する遠征」から「勝ちに行く遠征」へと、日本馬の海外遠征が変化していったのであろうと考えます。
 遠征場所も、欧米に比べれば組し易い「香港」を選んでいます。

 1994年に6歳(新表記の馬齢)で香港国際カップ競走G2(芝1,800m)に挑み4着と健闘したフジヤマケンザンは、翌1995年にも7歳で同じレースに挑み、ついに優勝(1分47秒0のレコード勝ち)したのです。
 35走目の優勝であり、日本において中山記念G2と七夕賞G3を7歳になって勝った「遅咲きの名馬」でした。

 そしてこれが、ハクチカラ以来、実に36年振りの「日本馬による海外重賞制覇」だったのです。

 フジヤマケンザンによる香港国際カップ優勝については、当時の香港競馬のレベル等から、様々な評価が有るのかもしれません。(香港国際カップ自体が、香港ではG1、国際基準ではG2でした)

 しかし、世界屈指の競馬において日本馬が「壁を破ったという価値」は計り知れないものであったと感じます。

 1998年には、日本競馬史を飾る、シーキングザパールによる「日本馬初の海外G1制覇」、タイキシャトルによる「海外G1レース2勝目」が生まれます。
 そして同じ年に、4歳馬ミッドナイトベットによる香港国際カップ優勝も記録されているのです。

 フジヤマケンザンの1995年の優勝が、その後の日本馬による海外重賞競走における活躍の「門を開いた」ことは間違いないのでしょう。

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