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 新型コロナウイルス禍のために、多くのスポーツイベントが延期・中止なっている時期は、撮り貯めた録画を自宅で楽しむのに最適です。
 今回はコパ・アメリカ(南米選手権)2011の準々決勝を観ました。

[2011年7月11日・エスタディオロペス(サンタフェ・アルゼンチン)]
ウルグアイ1-1アルゼンチン(PK戦5-4でウルグアイ勝ち上がり)

 南米大陸のナショナルチームNO.1を決める舞台で、若きスアレス選手、メッシ選手らが、素晴らしいプレーを披露したゲームでした。
 2010年代の両ナショナルチームが、概ね満足できるメンバーで戦ったという意味で、とても貴重な録画であろうと思います。

[ウルグアイチームの先発メンバー]
1. GKムスレラ選手
2. DFルガーノ選手
3. ビクトリーノ選手
4. アルバロ・ペレイラ選手
5. マキシミリアーノ・ペレイラ選手
6. カセレス選手
7. MFペレス選手
8. アレバロ選手
9. ゴンザレス選手
10. FWスアレス選手
11. フォルラン選手

[アルゼンチンチームの先発メンバー]
1. GKロメロ選手
2. DFサバレタ選手
3. ブルディッソ選手
4. ガブリエル・ミリート選手
5. サネッティ選手
6. MFディマリア選手
7. マスケラーノ選手
8. ガゴ選手
9. FWイグアイン選手
10. メッシ選手
11. アグエロ選手

 大会前には、14回の最多優勝回数で並んでいたアルゼンチンとウルグアイの両チームが、15回目の「単独」最多優勝記録を目指した大会でもありました。
 特にアルゼンチンチームにとっては「地元開催」でしたから、ファンというか国民の期待もとても大きかったのです。

 そもそも、コパ・アメリカの主役である両チームが、決勝トーナメント初戦=準々決勝で対戦すること自体が「異例」です。
 特に開催国アルゼンチンとしては、ブラジルやウルグアイといった、南米を代表するチームとの早期の対戦は、なるべく避けようと考えていたことでしょう。
 ところが、準々決勝での顔合わせとなってしまったのは、GLの成績が影響したのです。

 地元アルゼンチンチームは、グループAでよもやの2位通過となってしまいました。
 大会初戦でボリビアチームと引分けたことが大きく、コロンビアチームの首位通過を許しました。

 一方のウルグアイチームも、グループCを2位で通過してしまったのです。
 やはり緒戦でペルーと引分け、チリチームが1位通過となりました。

 もちろん、南米各国のナショナルチームの力量の高さを示していることも間違いありません。

 両チームが共にGLを2位で通過してしまったために、このような「決勝でも何の不思議もない優勝候補同士のカード」が準々決勝で現出してしまいました。

 さて、ノックアウトステージですから、絶対に負けられないゲームに対して、アルゼンチン代表チームがフルメンバーを並べたのは、当然のことでしょう。
 フォワードFWに、メッシ選手、イグアイン選手、アグエロ選手を揃えました。
 リオネル・メッシ選手がセンターFWに座るのは当然として、ゴンサロ・イグアイン選手とセルヒオ・アグエロ選手という、この時代のアルゼンチンを代表するFWを揃えて来たのです。
 そして、ミッドフィールダーMFにもアンヘル・ディマリア選手やハビエル・マスケラーノ選手を置いています。
 「得点力抜群」の布陣と言って良いでしょう。

 一方のウルグアイ代表チームも、持ち味を十分に発揮できるチームになっています。

 ウルグアイと言えば「堅守」です。
 ブラジルチームやアルゼンチンチームという、何時の時代も世界最高レベルの攻撃力を備えているチームと戦い続けなければならないという、南米サッカーにおける長い歴史から生まれた「持ち味」なのでしょう。

 このゲームでも「5バック」を敷きました。3バックからの5バック的な試合運びというのは良く見かける守備的な布陣ですが、最初から5バックというのは、いかにもウルグアイチームでしょう。
 その5バックが、ルガーノ選手(キャプテン)、ビクトリーノ選手、アルバロ・ペレイラ選手、マキシミリアーノ・ペレイラ選手、カセレス選手という強力メンバーです。タバレス監督が自信を持って送り出したメンバーでしょう。
 このDFラインは、本当に精力的に働きます。この頃が全盛期ですから、運動量も十分。
 当時の世界最強の守備陣のひとつでしょう。

 この「堅守」からボールを供給される攻撃陣は、ディエゴ・フォルラン選手とルイス・スアレス選手の2トップ。
 この頃のウルグアイのFWといえばもう一枚、エディソン・カバーニ選手が居るのですが、このゲームは故障で欠場しています。その一枚分は、フルメンバーのウルグアイチームにとって欠けている部分なのでしょうが、フォルランとスアレスの2トップでも十分に戦えると観るのが妥当でしょう。
 この2人のFWプレーヤーは、「2人だけで点を取る能力」ならば、世界屈指というか、この頃の世界一のコンビだったのではないかと思います。

 さて、ゲームは早々に動きました。
 前半6分に、ウルグアイMFディエゴ・ペレス選手が先制点を挙げたのです。
 ゴール前での粘り強い波状攻撃が実った形です。
 相手チームの攻撃の芽を摘む守備プレーを持ち味とするペレス選手なのですが、この時はギリギリまでボールを追いかけ、押し込みました。「骨身を惜しまぬ」というウルグアイチームの伝統が現れたゴールでもあったと感じます。

 先制を許したアルゼンチンチームは、攻めに攻めます。
 そして前半17分、センターライン付近から右サイドをドリブルで攻め上がったメッシ選手から、ゴール前に絶妙のクロスが上り、これをイグアイン選手がヘッドで押し込みました。
 ファインゴール!
 エスタディオロペスのアルゼンチンサポーターから大歓声が上がったことは、言うまでも有りません。

 両チームの持ち味が存分に発揮される展開が続いた前半39分、ウルグアイMFペレス選手が、このゲーム2枚目のイエローカードを受け、退場しました。
 11名対10名のゲームとなったのです。
 これでゲームは、アルゼンチン有利になったはずなのですが、相手がウルグアイとなると話は簡単ではありません。
 人数が一人減った後も、ウルグアイ守備陣の仕事は不変ですし、その守備陣からボールが供給されれば、2トップはいつものように仕事が出来るのですから。

 実際のところ、ウルグアイチームの5バックは、この後、ゲームが終了するまで、「堅守」を継続したのです。
 その運動量には、改めて驚かされます。

 この後両チームが1回ずつ、「ゴールに観えたプレーがオフサイドで無効」になりました。
 11対10のゲームとは思えない、「互角」の戦いが続いたのです。

 90分戦っても1-1の同点のままでした。

 そして延長を戦っても、1-1のままでした。

 このゲームは、「ウルグアイ代表チームの堅守」が際立つ展開、つまりウルグアイペースで終始したのです。
 アルゼンチンチームは、持ち前の攻撃力を、最後まで十分には発揮できませんでした。

 ゲームはPK戦に入りました。

 ウルグアイチームは、フォルラン選手→スアレス選手→スコッティ選手→ガルガノ選手→カセレス選手と5人全員が成功しました。
 一方のアルゼンチンチームは、メッシ選手からスタートし2人目のブルディッソ選手は決めましたが、3人目のテベス選手は決めることが出来ず、4に人目のパストーレ選手、5人目のイグアイン選手が決めましたけれども、5-4でウルグアイチームが勝利することとなりました。

 大きな大会のPK戦となると、チームを代表するようなプレーヤーが「蹴ることを嫌がる」ケースも観られるのですが、このゲームでは、ウルグアイのフォルラン・スアレスの両FW、アルゼンチンのメッシ選手という、チームの攻撃を牽引するプレーヤーが、真っ先に蹴っています。
 3選手の責任感の高さも感じますし、このゲームの「格の高さ」を感じると言ったら、少し大袈裟でしょうか。

 地元アルゼンチンサポーターの悲嘆は、本当に大きなものでしたし、メッシ選手にとっても、「アルゼンチン代表チームを率いて世界最高レベルの大会を制する」絶好の機会を失いました。
 本当に惜しまれる敗戦であったと思います。

 一方、この激闘を制したウルグアイ代表チームは、チリ代表との準決勝を2-0で勝ち抜きました。スアレス選手の2ゴールでした。
 そして、パラグアイ代表との決勝は3-0で完勝して、大会最多15回目の優勝を飾りました。
 決勝は、フォルラン選手の2ゴールとスアレス選手のゴールによる3得点でした。

 この勝ち上がりの内容を観ると、ウルグアイチーム優勝への最大の壁が、この準々決勝アルゼンチン戦であったことは、明白でしょう。
 やはり、この大会のアルゼンチンチームは、とても強いチームだったのです。

 ウルグアイの優勝は、まさに「堅守+スアレス・フォルラン」という、ウルグアイの戦い方で勝ち取った、堂々たるものでした。

 名将オスカル・タバレス監督が率いたウルグアイ代表チームの中で、コパ・アメリカ2011優勝チームが最強であったと考えています。

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