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 新型コロナウイルス禍のために、多くのスポーツイベントが延期・中止なっている時期は、撮り貯めた録画を自宅で楽しむのが良いようです。
 今回はワールドカップ2010南アフリカ大会の決勝トーナメント1回戦です。

[2010年6月29日・ロスタスヴァ―スフェルトスタジアム(プレトリア・南アフリカ)]
パラグアイ0-0日本
(PK戦5-3でパラグアイが準々決勝進出)

 グループリーグGL・F組を1勝2引分の勝点5で1位通過したパラグアイ代表と、D組を2勝1敗の勝点6で2位通過した日本代表が、ベスト8進出をかけて対戦した、決勝トーナメント1回戦です。

 F組において、パラグアイチームは、緒戦のイタリア戦を1-1で引分けに持ち込み、続くスロバキア戦を2-0で勝って、最終のニュージーランド戦を0-0で引分けるという、「計算通り」の突破であったと思います。ちなみに、この大会のイタリアチームは1敗2引分、4位で敗退しています。

 日本チームも、E組緒戦で、圧倒的不利と言われたカメルーン戦を1-0で制して勢いに乗り、第2戦こそオランダチームに0-1で惜敗しましたが、最終のデンマーク戦を3-1で快勝して、決勝トーナメントTに進出しました。
 日本チームにとっては、地元開催であった2002年大会以来2度目の決勝T進出でした。

[パラグアイチームの先発メンバー]
1. GKフスト・ビジャール選手
2. DFパウロ・ダ・シルバ選手
3. アントリン・アルカラス選手
4. カルロス・ボネット選手
5. クラウディオ・モレル選手
6. MFネストル・オルティゴサ選手
7. クリスティアン・リベーロス選手
8. エンリケ・ベラ選手
9. エドガル・ベニテス選手
10. ロケ・サンタ・クルス選手
11. FWルーカス・バリオス選手

[日本チームの先発メンバー]
1. GK川島永嗣選手
2. DF中澤佑二選手
3. 田中マルクス闘莉王選手
4. 駒野友一選手
5. 長友佑都選手
6. MF阿部勇樹選手
7. 長谷部誠選手
8. 遠藤保仁選手
9. 松井大輔選手
10. 大久保嘉人選手
11. FW本田圭佑選手

 ゲームは開始直後から「一進一退」の攻防が続きました。
 共に、豊富な運動量をベースにしたパス主体の攻撃と、高い位置からの守備が持ち味のチームであり、90分間、120分間、その精力的なプレーを継続するフィジカルも持ち合わせるチームだったのです。

 日本チームは、中盤で長谷部選手や遠藤選手がボールを奪うと前線の本田選手にボールを渡し、本田選手がボールを保持している間(時間を稼いでいる間)に、大久保選手や松井選手、長友選手が走り込み、再び本田選手にラストパスを返すという形、この時の日本チームの「決め事」をしっかりと実行・継続していましたが、パラグアイチームの守備が良く、特にペナルティーエリア付近でのボールへのアタックが正確で、決定的なチャンスはなかなか生まれませんでした。

 逆に日本チームも良く守りましたから、ゲームは0-0のまま時を刻みました。

 そして120分を戦い終えて、ペナルティーキックPK戦に突入したのです。

 これは、日本代表チームにとって、ワールドカップの舞台における初めてのPK戦でした。(今に至るまで、唯一のPK戦となっています)

 パラグアイチームが先行のPK戦。
 日本のひとり目は遠藤選手でした。
 遠藤選手はこれを、ゴール右上に突き刺しました。

 日本のふたり目は長谷部選手でした。
 長谷部選手はこれを、ゴール左上に突き刺しました。

 ゴロというか、地を這うようなキックが続くパラグアイチームに対して、日本チームのキックは高い位置に打ち込んでいました。
 パラグアイの3-2となって、日本の三人目は駒野選手でした。

 駒野選手のキックは、真ん中左上に飛び、クロスバーに当たって上に撥ねました。
 とても残念な失敗でした。

 パラグアイの4-2となって、日本の四人目は本田選手でした。
 本田選手は、GKビジャール選手が左に飛んだ後の真ん中に、低いボールを流し込みました。

 そしてパラグアイチームの5人目、カルドソ選手が日本ゴール左隅に蹴り込んだ時、大接戦に終止符が打たれたのです。

 日本チームとしては、120分間で1点を奪うことが出来ず、PK戦においては、パラグアイチームの5人全員が決めたのですから、駒野選手を責めることができないのは、自然な話でしょう。
 このゲームは、僅かながらパラグアイチームが勝っていたのです。

 日本チームにとっては、「悲願のベスト8進出」を逃したゲームとなってしまいましたが、この大会の日本チームが、日本サッカー史上屈指の良いチームであったことは間違いないと考えています。


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