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[7月29日・東京ドーム]
DeNA 3-2巨人

 DeNA濱口遥大投手、巨人・戸郷翔征投手の先発で開始されたゲームは、両投手が好投を魅せ、リリーフ陣も踏ん張って、ロースコアゲームとなりました。
 両チームが共に4安打しか打てなかったということ自体が、最近では珍しい展開であったと感じます。

 その4安打ずつの内、共に2本がホームランというのも、あまり無い展開でしょう。

 DeNAの梶谷選手、高城選手、巨人の丸選手、ウィーラー選手がホームランを放ったわけですが、巨人にとっては、先制を許し追いかける展開になったところで、本塁打でしか得点できなかったところが残念な点でしょう。
 つまり、DeNAのリリーフ陣が良く抑えたということになります。

 7月29日終了時点のセントラルリーグの順位を観てみましょう。
1位 巨人 20勝10敗2引分 勝率.667
2位 ヤクルト 16勝13敗4引分 3.5ゲーム差
3位 阪神 16勝15敗1引分 4.5ゲーム差
4位 DeNA 16勝17敗1引分 5.5ゲーム差
5位 広島 12勝17敗3引分 7.5ゲーム差
6位 中日 13勝21敗1引分 9.0ゲーム差

 頭書のゲームでは敗れてしまいましたが、ペナントレースとしては読売ジャイアンツが「独走状態に入りつつ」あります。勝率.667というのは、圧倒的な成績でしょう。

 何と言ってもチーム防御率3.11(リーグトップ)が素晴らしいもので、加えて得点162もトップですから、得点力も十分なのです。本塁打数50も他チームを圧倒しています。4番・岡本和馬選手を筆頭に「どこからでもホームランが飛び出す打線」が構築されているのでしょう。

 各チームが32~35試合を消化した段階で「独走」というのでは、巨人以外のチームのファンが許してはくれないでしょう。
 他5チームの踏ん張りが期待されるところです。

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[7月29日・PayPayドーム]
ソフトバンク4-2西武

 西武ライオンズ・松本航投手、ソフトバンクホークス・和田毅投手の先発で始まったゲームは、ソフトバンクが先制し、終始リードを保って、押し切りました。
 両チームの投手陣が良く踏ん張ったゲームでしたが、柳田悠岐選手の10号ホームランを始めとして、ソフトバンク打線の得点力が勝りました。

 7月29日終了時点のパシフィックリーグの順位を観てみましょう。
1位 ソフトバンク 20勝14敗1引分 勝率.588
2位 楽天 18勝15敗1引分 1.5ゲーム差
3位 西武 16勝16敗1引分 3.0ゲーム差
3位タイ ロッテ 17勝17敗 3.0ゲーム差
5位 日本ハム 15勝18敗2引分 4.5ゲーム差
6位 オリックス 13勝19敗3引分 6.0ゲーム差

 2020年シーズンのパリーグは、ロッテの連勝で幕を開け、楽天の快走でしばらくの間楽天が首位を占めましたが、ここに来て、本命視されているソフトバンクが首位に立っています。
 何より、チーム防御率が3.61とリーグNO.1であることが、勝率の向上に寄与しているのですが、40本塁打(リーグ1位)に観られるように、打線もようやく上向きとなり、競り合いに勝てるようになっているのです。

 西武も次第に順位を上げています。

 33試合から35試合を消化して、パリーグはシーズン前の予想通り、「西武とソフトバンクの首位争い」の形になりつつあるのかもしれません。

[7月25日・男子800m決勝・駒澤公園陸上競技場]
1位 クレイ・アーロン・竜波選手 1分50秒54(大会新記録)
2位 金子魅玖人選手 1分50秒76
3位 梅谷健太選手 1分51秒73

 2019年の日本選手権大会の男子800m競走を17歳の若さで制したアーロン・竜波(たつなみ)選手が、東京選手権大会2020でも優勝を飾りました。

 アーロン・竜波選手は今秋から、アメリカ合衆国のテキサス農工大学に留学することが決まっていると報じられており、東京選手権2020が留学前の国内での最後の大会でした。

 スタート直後から先頭に立ち、そのまま一度も先頭を譲ることなくゴールインするというレース内容でした。
 残り250m付近でアーロン・竜波選手がロングスパートをかけ、残り200m付近で金子選手が外から追い越しにかかりましたが、アーロン・竜波選手はこれを許さず、1mほどのリードを保ったまま最後の直線にかかりました。

 ここからは、両選手の激しい競り合いが続きましたけれども、結局、アーロン・竜波選手はリードを守り切ったのです。
 ゴールまでほとんど緩むことが無かった金子選手の追い上げも、素晴らしいものであったと思います。

 昨年6月の日本選手権のレースは、第一人者の川元奨選手が先行し、2番手に付けたアーロン・竜波選手が最後の直線で逆転したレースでしたが、どちらのレースにおいても、「先行力」が感じられます。
 アーロン・竜波選手は、自力で勝負するタイプのランナーなのでしょう。
 そして、その点が最も期待されるところなのであろうとも感じます。

 十分な先行力と、しっかりとした最後の直線の走り、がアーロン・竜波選手の持ち味なのです。

 自らのレースを分析して、200mから600mのスピードが不足しているという結論に達したと言われているアーロン・竜波選手は、より高いフィールドを求めて渡米します。
 テキサス農工大は、世界選手権2019の800m競走を制したドナバン・ブレージャー選手らを輩出した大学として知られる存在です。

 「本場」における、クレイ・アーロン・竜波選手の一層の成長が期待されるところですし、東京オリンピック2021の代表となる可能性も十分にあるのでしょう。
 
[7月26日・ギャランティートレードフィールド]
ミネソタ・ツインズ14-2シカゴ・ホワイトソックス

 ドジャーズからツインズに移籍した前田健太投手が、7月26日、移籍後初登板で好投を魅せ、今シーズン初勝利を挙げました。
 十分なトレーニングを積むことも難しい環境の中で、しっかりと調整を行ってきた結果でしょう。

 チームの今季3戦目に先発登板した前田投手は、5イニング・84球を投げて、被安打4(被本塁打1)、奪三振6、与四死球1、失点2という、とても安定した投球内容でした。

 試合後のインタビューで、「いつもより緊張しました。・・・初回から飛ばして投げました。ペース配分は早めに投げました。」と、前田投手はコメントしています。
 何か、すっかりMLBの先発ピッチャーになった感じです。

 ツインズのバルデリ監督は、「・・・スライダーもカットボールのコンビネーションも良かった」と評しました。
 新しいチームでの活躍に向けて、大切な初登板・初勝利であったことは、言うまでも無いでしょう。

 新型コロナウイルス禍のために、チームルールで「外出禁止」となっている状況下、日本食の食材を用意し自炊しながら体調管理を行っているとも報じられています。

 前田健太投手は、プロフェッショナルプレーヤーなのです。
[7月26日・オークランドコロシアム]
オークランド・アスレティックス6-4ロサンゼルス・エンゼルス

 2020年も「二刀流」での挑戦が報じられていた大谷「投手」が、約2年振りのマウンドに上がりました。

 相当緊張した様子で、マウンドからの投球練習を行っていましたが、やはり久しぶりのマウンドは、様々な点で勝手が違ったようです。

 最初にチェックされるべきポイントは「肘の具合」です。
 試合中の素振や、試合後のインタビューにおいても、トミー・ジョン手術後の肘の具合についてのマイナス要素は感じられませんでした。
 大谷投手が投げられるまでに回復したことは、本当に良かったと思います。

 2点目は、「コントロール」です。
 かつてないほどに短い期間のプレシーズンや紅白戦において、大谷投手には「制球がままならない」登板が有りました。一方で、改善されていた登板もありました。
 このゲームが「本番」ということですが、残念ながら制球は「まだまだ」でした。

 先頭打者にセンター前ヒットを許した後に、3四球を与え、押し出しで今季初失点すると、続く打者には、「置きにいったような」威力の無い投球で連続ヒットを浴びてしまいました。
 そして30球を投げ、1死も取れないまま、降板したのです。(結果、5失点)

 NPB時代も含めて、公式戦・レギュラーシーズンにおける「最短ノックアウト」となってしまいました。

 コントロールが良くなかったこと、失点を重ねたこと、1死も取れなかったこと、については、手術後初の2年振りの登板であったことや、シーズン前の練習期間が不足していたことを考え合わせれば、止むを得ないというか、あまり気にするには及ばないことのように感じられますが、何より残念なことは、「置きに行った投球」でしょう。

 試合後のインタビューで大谷投手も、「腕が振れていなかった」ことをコメントしていました。
 
 コントロールを重視するあまり、思い切り投げることが出来なかったのです。

 これは「らしくない」プレーでしょう。
 
 当たり前のことを書き恐縮ですが、勝負事ですから、勝つことがあれば負けることもある、思い通りにプレーできる日があれば上手く行かない日もある、のは自然なことです。
 まして、その世界の最高水準のプレーヤーが集まっている舞台なら一層でしょう。

 そうした世界で、大谷翔平選手は結果に拘らず、いつも「伸び伸びとプレーしている」印象がありました。

 その大谷選手を持ってしても「置きに行ってしまった」というのですから、MLBのマウンドに立つことの重みを、改めて感じます。

 とはいえ、済んでしまったことですから、大谷選手は一歩一歩階段を上るようにパフォーマンスを上げて行ってくれることでしょう。
 勝手なことを書き恐縮ですが「焦る必要は全く無い」と思います。

 大手術からの復帰というのは、「生まれ変わる」ことと言っても良いのかもしれません。

 新生・大谷翔平投手の異次元の投球が待たれるところです。

[7月25日・キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス・アスコット競馬場(イギリス)]
1着 エネイブル(6歳牝) 2分28秒92
2着 ソヴリン(4歳牡) 5・1/2馬身差
3着 ジャパン(4歳牡) 11馬身差

 イギリスというか、ヨーロッパの夏競馬を代表する大レース、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスG1(芝12ハロン=約2,400m)が行われ、エネイブルが圧勝しました。

 今年のレースは3頭立てでした。(当初は4頭立てでしたが、アンソニーヴァンダイクが取り消し、3頭立てとなりました)
 これだけの大レースが5頭以下で行われることは、我が国では滅多にありませんが、欧州競馬であれば、時折眼にすることがあります。
 「勝ち目無し」と判断すれば、出走を回避する陣営も多いのです。

 レースはソヴリンが逃げエネイブルが追う展開。
 4角を回ってエネイブルがソヴリンを交わして、そのままゴールインしました。

 エネイブルは、2019年に続いてこのレースを連覇、2017年にも優勝していますから、3度目の制覇となります。
 1951年に創設された、このレースを3度制したのは、エネイブルが史上初です。
 (1973年・74年で連覇を果たした名牝ダリアをも超えたのです)
 
 それだけ(あまり適切な言葉ではありませんが)でも凄いことなのですが、この勝利により、エネイブルは「G1レース・11勝目」となりました。
 
 G1の勝ち鞍数ということであれば、21世紀ならば中距離の名馬フランケルの10勝が直ぐに思い出されますが、エネイブルはそれをも超えたのです。

 さらに、「2,400mのG1」にとても強いところが、エネイブルの特徴でしょう。

・イギリスオークス
・アイリッシュオークス

 と、3歳牝馬の12ハロンG1を計2勝。

・ヨークシャーオークス(3歳以上牝馬限定・12ハロン) 2勝

 そして、欧米の2,400mの大レース制覇が並びます。(アメリカでも勝っているところに、一層の凄さを感じます)

・キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス 3勝
・凱旋門賞 2勝
・ブリーダーズカップ・ターフ

 2,400m以外の距離でG1を勝ったのは、2019年のエクリプスステークス(2,000m)の1勝だけなのですから、これはもう「12ハロン・2,400mのスペシャリスト」と呼ぶべき存在なのです。

 2,400mが「大レースの距離」であることは、日本の競馬を観てもよく分かることですから、エネイブルは欧米の大レースで無類の強さを魅せる存在、と言うことになります。

 彼女が次に狙うのは、凱旋門賞2020なのでしょう。

 2017年・18年の凱旋門賞連覇は記憶に新しいところですが、2019年のレースでは惜しくも2着となりました。
 こちらも「史上初」の「凱旋門賞3勝目」を目指して、エネイブルの挑戦が注目されるところです。

 それにしても、頭書のレースの制覇により、通算17戦14勝(含む12連勝)・2着2回・3着1回、G1を11勝とした成績を観ると、エネイブルは、まさに世界競馬史における「歴史的名牝」なのでしょう。

 7月19日に幕を開けた大相撲2020年7月場所も、7月26日に中日を終えました。

 横綱・白鵬と大関・朝乃山が8戦全勝で並走しています。

 満足に場所前の稽古も出来なかった中で、白星を重ねている両力士は立派だと思います。

 白鵬は、本当に「厳しい」相撲を取っています。
 鋭い立合いから、相手力士に相撲を取らせない取り口は、一段と強さを増した印象が有り、この異例な場所における「第一人者」の責任感と調整力の髙さが感じられます。

 新大関の朝乃山は、「新」という立場であれば、中日まで1~2敗していても不思議はないところでしょうが、更なる「前に出る力」を身に付けた印象で、一段と強くなった感じがします。
 こちらも、大関に相応しい相撲を取るべく全力を傾注しているのでしょう。

 7勝1敗の力士の健闘も目立ちます。

 まずは、関脇・正代。
 自信満々の取口が印象的です。全身からパワーがみなぎっている感じで、中日、御嶽海との一番も圧倒しました。優勝候補の一角と言っても良いでしょう。

 続いては、照ノ富士。
 持ち味の豪快さに、良く考えた取口が加わりました。安定感ならば、故障前を上回っているのではないでしょうか。
 故障を抱えていますから、常に再発のリスクがあるのですが、この丁寧な取り口を続けて行けるようなら、今後も白星を積み上げて行くことでしょう。

 幕ノ内最高優勝は、以上の4力士によって争われる可能性が高いと思います。

 「充実した土俵」が繰り広げられています。
[7月25日・リグレーフィールド]
ミルウォーキー・ブリュワーズ8-3シカゴ・カブス

 両チームにとっての今シーズン第2戦に、ダルビッシュ有投手が先発登板しました。

 相変わらず、狙ったコースに決まった時のダルビッシュ投手の投球は「抜群」でした。
 150km台半ばのストレート、切れ味鋭いスライダーと、容易なことでは打つことが出来ない威力は健在でした。

 一方で、シーズン緒戦ということもあってか、この日はコントロールがままなりませんでした。
 いきなりのデッドボールや、信じられないようなワイルドピッチなど、本来の投球には程遠いものでした。

 結果として、4イニングを投げ、被安打6、奪三振5、失点3で降板し、負け投手となりました。

 残念な結果でしたが、「元気な姿」を魅せていただきました。
 
 次の登板への期待が広がるばかりです。

[7月24日・オークランドコロシアム]
オークランド・アスレティックス7-3ロサンゼルス・エンゼルス(延長10回)

 アスレティックスとエンゼルスの今シーズン緒戦、大谷翔平選手が3番DHで先発出場しました。

 1回表、マイク・トラウト選手を1塁において、今シーズンの最初の打席。
 モンタス投手のアウトコースのストレートを綺麗に弾き返してセンター前ヒット。
 綺麗なハーフライナーの当たりでしたが、あの角度の打球であれば、大谷選手ならもう少し飛距離が出るのではないかと感じましたが、VTRを観て納得しました。

 まず、バットの先端に当たっています。
 さらに、バットが折れているのです。
 逆に言えば、バットを折られながらもセンター前に運んだということになります。

 その後の第2~第5打席は、安打を放つことは出来ませんでした。
 タイミングが少し合っていない、やや押し込まれるシーンが多かったように感じます。

 とはいえ、元気一杯に打ち・走っている、大谷選手の姿を観ると、今シーズンの活躍が期待されるところです。

 大谷翔平選手が、メジャー3年目のシーズンに臨みます。
 それは、「二刀流」による挑戦でもあります。

 7月26日(日本時間27日)には、693日ぶりの先発登板が予定されています。

 2020年の「大谷劇場」が幕を開けるのです。

[7月24日・トロピカーナフィールド]
トロント・ブルージェイズ6-3タンパベイ・レイズ

 両チームにとっての今シーズンのオープニングゲーム(アメリカンリーグ)に3番・サードで先発出場した筒香選手は、第1打席・セカンドゴロ、第2打席・右上腕へのデッドボールとして迎えた第3打席、6回裏2死1塁の場面で、左中間スタンドにメジャー初安打・初ホームランを叩き込みました。

 相手先発・左腕のリュ・ヒョンジュン投手の外角高めへのストレートを逆方向に強く弾き返したもので、いかにも「筒香らしい」豪快な一発でした。

 第1打席のセカンドゴロも、当たりは良かったと思いますので、このゲームの筒香選手は好調と言うか、「気合が乗っていた」感じでしょう。メジャーデビュー戦とはいえ、全く気後れすることなく、中軸を任された打者として、その役割を果たしたのです。

 筒香嘉智選手の顔には、あこがれのメジャーリーグでプレーする「喜び」が溢れていました。

 素晴らしいデビュー戦でした。

[7月24日・グレートアメリカンボールパーク]
シンシナティ・レッズ7-1デトロイト・タイガース

 「秋山選手は出ないのか」、とテレビ放送を観ていました。
 レッズとタイガースの今シーズンオープニングゲーム(インターリーグ-交流戦)の先発メンバーに、秋山翔吾の名前が無かったのです。

 レッズが4-1とリードして迎えた6回裏、2死1・2塁の場面で、代打で登場しました。
 テレビの前で拍手で迎えました。

 対するはキスネロ投手、パワーピッチャーです。
 96~97マイル(154km~156km/h)のストレートで押してきます。この場面では、ストレートしか投げてきませんでした。
 「メジャーデビュー打席の日本選手には速球が効果的」と考えている投球。

 最初は見送り、2ストライクと追い込まれてからはファウルで粘る形。
 そして、96マイルのストレートをセンター前に弾き返しました。キスネロ選手の直ぐ右側、2塁ベースの直ぐ右側を、綺麗に抜けて行く打球でした。

 2塁ランナーは本塁を陥れ、打点も付きました。

 「メジャー初打席・初ヒット・初打点」が生れた瞬間でした。

 秋山選手は、そのままレフトの守備に就きました。

 8回表、その秋山選手を大きな当たりが襲いました。
 秋山選手は、背走しながらジャンプして、この大飛球を捕り、そのままレフトフェンスにぶつかりました。
 ファインプレー。
 慣れ親しんだセンターでは無く、レフトの守備も十分に熟せることを明示してくれたのです。

 秋山選手の表情には、少し硬さが観られました。
 メジャーデビュー戦ですから、止むを得ないことなのでしょう。

 しかし、その硬さ以上に、憧れであったメジャーリーグでプレーしていることへの「喜び」が溢れていました。

 素晴らしいデビュー戦でした。

[7月23日・開幕戦・ナショナルズパーク]
ニューヨーク・ヤンキース4-1ワシントン・ナショナルズ(6回、降雨コールド)

 2019年のワールドチャンピオン・ナショナルズと、MLB・NO.1の人気チーム・ヤンキースの対戦が、開幕カードのひとつとなりました。

 そして、現在のMLBを代表する好投手、「マッド・マックス」マックス・シャーザー投手と「白鯨」ゲリット・コール投手が先発したのです。

 1回表、ヤンキースは2番のアーロン・ジャッジ選手がレフト前にヒット、もの凄い打球速度でした。
 そして4番のジャンカルロ・スタントン選手が、センターオーバーの2ランホームランを放ちました。140m近くは飛んだであろう、とてつもなく大きな当たりでした。
 シャーザー投手の甘く入ったストレートを完璧に捕えました。

 1回裏、今度はナショナルズの2番、アダム・イートン選手がライトスタンドにホームランを打ちこみました。
 初回はストレート主体のピッチングを続けていたコール投手でしたが、こちらも真ん中付近に投げ込まれた甘い投球を、見事に捕えてのホームランでした。

 1回を終えて2-1という、好投手2人の投げ合いとしては、意外な展開となったのです。

 さすがに、シャーザー投手とコール投手は2回表裏を零封しました。
 特にシャーザー投手は、三振を並べて抑えたのです。

 しかし、この試合のシャーザー投手は、スライダーやチェンジアップの威力はさすがでしたが、ストレートのコントロール・威力ともいまひとつで、その後3回・5回にも失点してしまいました。

 一方のコール投手も、ストレートが抜け気味で安定しませんでしたが、こちらは威力十分でしたから、その後はナショナルズ打線を抑え込みました。

 ゲームは、6回表ヤンキースの攻撃中に、豪雨と雷に見舞われ、長時間にわたって再開を模索しましたが、残念ながらそのままコールドとなりました。

 短いゲームとなってしまいましたが、とても楽しいテレビ観戦でした。

 やはり、MLBはとても面白いのです。
 7月23日、アメリカ・メジャーリーグ・ベースボールのレギュラーシーズンが開幕しました。

 新型コロナウイルス禍の影響により、約4か月遅れの開幕です。

 他の多くのメジャースポーツと同様に、史上初めてづくしの開催となりました。

 後世の為?に、その有り様を記録にとどめておきましょう。

[MLB2020レギュラーシーズン]
① 期間 7月23日~9月27日
② 試合数 各チーム60試合
③ 60試合の内訳 
→同地区内の同一リーグのチームと40試合
→同地区内の別リーグのチームと20試合

 尚、この日、ポストシーズンの概要についても発表が有りました。

[MLB2020ポストシーズン]
① 各地区の優勝6チームが進出
② ワイルドカード→各リーグ5チームずつ、計10チームが進出
③ ポストシーズン進出チーム総数16チーム

 多くの意見の相違を乗り越えて開幕を迎えた、オーナー会議と選手会が、ポストシーズンについても合意に達したということになります。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のために、レギュラーシーズンにおいては他地区チームとの試合を行いませんから、各地区ごとの実力差を測ることが難しいために、ワイルドカードによる進出チームを増やしたものと推定されます。

 ポストシーズンゲームを増やすことによって、MLB全体の増収・増益を図ることも、もちろん狙いのひとつなのでしょう。

 毎年、春から秋にかけては、毎日メジャーリーグ・ベースボールを楽しむことが「あたりまえ」であったアメリカ合衆国、「ベースボール イズ アメリカ」の社会にとって、2020年は何もかも異例の年となったのです。

 ついに、MLB2020が開幕しました。

 当面は「無観客」、ファンはテレビ画面他を通じて楽しむことになりますが、開幕したこと自体が、何より素晴らしいことだと感じます。
 
 観客の数を制限して開催されている、大相撲2020年7月場所は5日目を終えました。

 各力士は序盤を戦い終えた形ですが、大相撲としても、無事に滑り出すことが出来たというところでしょう。

 「観客の拍手」という、リアルタイムの反応の下で、良い土俵が展開されていると感じます。

 さて、序盤を終えて全勝の力士を観て行きたいと思います。

 まずは、東前頭15枚目の琴勝峰です。
 本当に思い切りの良い相撲です。
 元大関・高安を始めとする実力者に真っ向勝負を挑み、白星を並べているのですから、大活躍と言って良いでしょう。
 5名の幕ノ内力士を揃える佐渡ヶ嶽部屋躍進の象徴となっています。

 続いては、西前頭10枚目の妙義龍。
 このところ、やや精彩を欠く相撲、前に出る力が衰えてきたように感じられていたベテランですが、今場所は本来の相撲が戻っています。ひょっとすると、どこか故障していたのかもしれないと思いますが、リフレッシュした、かつての「三役の常連」の相撲に注目しましょう。

 続いては、関脇・御嶽海。
 全勝力士の中でも、最も元気が良い印象です。
 もともと、本場所の土俵で強いタイプですが、今場所は「下がることなく」前に出ながら、理詰めの相撲を展開しています。
 初日から心に決めたものが有るような雰囲気を漂わせていますが、大関を目指しての戦いは、迫力十分です。

 さらには、大関・朝乃山。
 新大関として序盤を無傷でクリアしました。
 3日目までの取口は完璧でした。悪い癖である、一度受けて後退しそこから巻き返す、という相撲では無く、受け止めて前に出る形が出来ていました。
 4日目の大栄翔戦で今場所初めて押し込まれ、5日目の霧馬山戦では左上手が取れず我慢の相撲となりましたが、乗り切りました。
 大関となれば、対戦相手が良く研究し、倒しにかかるのは当然のことなのでしょう。
 各力士のチャレンジに対して、どのように対抗して行くのか、今場所最大の見所です。

 最後は横綱・白鵬。
 厳しい相撲が続きます。鋭い立合いから、抜群の相撲勘を持って、相手力士の弱点を突く相撲は、全く容赦がありません。
 今場所は、立合いのスピード・パワーが戻ってきているようにも観えます。
 新型コロナウイルス禍による空白期間を、十分に活用し、自らの相撲に磨きをかけたのでしょう。
 第一人者が隙の無い相撲を展開しているのですから、優勝候補の筆頭です。

 以上が、5戦全勝の力士達ですが、これに続く4勝1敗の力士達も、元気一杯の相撲を披露してくれています。
 
 東前頭17枚目の照ノ富士や関脇・正代の相撲は、実力を十分に発揮している感じがします。
 まさに、「土俵を元気にしてくれる」相撲でしょう。

 見所満載の7月場所。
 中盤戦の取組が始まります。
 再開したイタリア・セリエAは、第34節を終え35節に入りました。
 7月21日時点で、ユベントスが勝点80として定位置?の首位に立ち、アタランタが勝点74で2番手、インテルが勝点72で3番手に付けています。
 全38節、残り3.5節と言ったところですので、やはりユベントスがリーグ制覇に向けての1番手ということになります。

 そのユベントスのエースストライカー、クリスティアーノ・ロナウド選手が、34節のラツィオ戦で2ゴールを挙げました。

[7月20日・第34節・アリアンツスタジアム]
ユベントス2-1ラツィオ

 チームの全得点を叩き出したクリロナ選手の得点力に、改めて驚かされるばかりですが、この2得点で、今シーズンのゴール数を30点台に乗せました。
 さらに、「セリエAにおける通算得点を50点台」としたのです。

 これが「新たな伝説」を生みました。

 イングランド・プレミアリーグ、スペイン・リーガエスパニョーラ、イタリア・セリエAという、欧州4大リーグの内「3つのリーグで50ゴール以上」という、史上初の快挙を示現したのです。
 凄いとしか言いようのない記録でしょう。

 プレミアリーグでは、マンチェスター・ユナイテッドにおいて2003年から2009年までプレーし80点以上を挙げ、リーガエスパニョーラではレアル・マドリードにおいて2009年から2018年までプレーし310点以上を叩き出し、2018年からはセリエA・ユベントスでプレーして50点以上を挙げているのです。
 「リーグを選ばない活躍」は、欧州サッカー史に深く刻まれるものでしょう。

 更に、ポルトガル代表としても99点を挙げていて、トータル700得点もとっくに達成しているのです。

 クリスティアーノ・ロナウド選手は、この記録を、どこまで伸ばしていくのでしょうか。
 7月21日、ビワハヤヒデの死去が報じられました。
 老衰の為、30歳で亡くなったと。まさに大往生でしょう。

 とても強い「芦毛の名馬」でした。

① 勝つ時にはとても強く、負ける時は惜敗

 初のG1制覇であった1993年の菊花賞は2着ステージチャンプに5馬身差、1994年天皇賞(春)は2着のナリタタイシンに1と1/4馬身差、同じ年の宝塚記念は2着のアイルトンシンボリに5馬身差、同じ年の京都記念G2は2着のルーブルアクトに7馬身差と、優勝する時のビワハヤヒデは、圧倒的な強さを魅せてくれました。

 一方で、敗れたレースは、1992年の朝日杯3歳ステークスがエルウェーウィンにハナ差の2着、1993年の皐月賞がナリタタイシンにクビ差の2着、日本ダービーがウイニングチケットに1/2馬身差の2着、同じ年の有馬記念がトウカイテイオーに1/2馬身差の2着と、何か「遠慮したかのような」惜敗が多かったと感じます。

 間違いなく、「高いレベルでの安定した強さ」を具備していたのです。

② 15走連続の連対

 デビューの新馬戦から、15走目の産経賞オールカマーG3まで、15走連続で2着以内を確保しました。
 凄い記録です。
 これは、日本記録であるシンザンの19走連続連対に次ぐ、日本2位の記録なのです。
 この点ならば、シンボリルドルフやディープインパクトをも凌いでいます。

③ ナリタブライアンとの兄弟対決ならず

 これ程強かったビワハヤヒデが、当時あまり目立たなかった理由のひとつとして挙げられるのが、1歳年下の半弟・ナリタブライアンの存在でしょう。
 三冠馬・ナリタブライアンの活躍は、その「勝ちっぷりの豪快さ」も相俟って、この時代を代表するサラブレッドとしての評価が高かったのです。

 1994年の有馬記念において、「兄弟対決」が期待されましたが、ビワハヤヒデは天皇賞(秋)で故障を発症し、初めて5着に敗れて、そのまま引退してしまいました。

 現在でも、ナリタブライアンとビワハヤヒデがあの有馬記念で戦ったら、どちらが強かったか、という話が、競馬仲間内で出ることが有りますが、私はビワハヤヒデが僅かに上だったのではないかと考えています。

④ 30歳という長寿

 競走馬で、30歳以上の長寿を全うする馬は滅多に居ません。
 G1レース3勝、1993年の年度代表馬といった、栄光の道を歩み、長寿を全うしたビワハヤヒデは、素晴らしいサラブレッドだと思います。

 ビワハヤヒデ号、父シャルード(芦毛。フォルティノ系)、母パシフィカス、母の父ノーザンダンサー。通算16戦10勝・2着5回。

 ビワハヤヒデのレースの中では、やはり菊花賞が印象的でした。
 上がり3ハロン・34秒5という、出走馬中最速で走り、ゴールに向かって、どんどん差を広げたのです。

 「強いなぁ」と呟きました。

 ご冥福をお祈り申し上げます。
 7月19日、大相撲2020年7月場所が開幕しました。
 開催場所は、東京・両国国技館です。

 新型コロナウイルス禍のもとで、細心の注意を払っての運営です。
 観客数は2,500人に限定されました。

 定員4名のマス席1つに、1名の観客を配し、2階席の椅子席は4座席に1名という配置。
 テレビ画面に映し出された瞬間、綺麗に並んだ観客の皆さんが眼に入りました。

 1つのマス席に1名といっても、「マス席の中央に座っている」のです。
 隣席のお客様との一定の距離を確保するという目的であろうと思われます。
 さて、取組が進むにつれて、マス席の端の方に移動したり、肘をつき横になって観戦する方が現れないか、折角、普段は「狭い」と感じるであろうマスを1人で使えるという、素晴らしい?権利を手にしたお客様達ですので、そうしたビヘイビアを取る方が、少数でも出現するのではないかと、おかしな目線で観ていましたが、どうしてどうして、最後まで、ほとんどのお客様が「マス席の中央」にキチンと座っていました。

 とても「お行儀が良い」観客だったのです。

 国技・大相撲を観戦するお客様は、さすがに、とても「日本人らしい」行動を取るものだと、妙なところに感心してしまいました。
 相撲協会の指導にしっかりと従ったのであろう観客の皆さんの行動は、なかなか真似のできるものではないでしょう。

 そして、「歓声を出さない」というルールも、しっかりと守られていました。
 横綱土俵入りの四股の際には、どうしても「よいしょ」といった掛け声が出てしまうものでしょうが(筆者もテレビの前で掛け声をかけていました)、ドスっという四股の音の後、湧き上がる拍手のみという、これまで観たことも無いシーンが現出しました。
 ある意味では、「素晴らしい観客」であったと思います。

 そうした、史上初の環境下の土俵では、良い相撲が多かったと思います。

 佐渡ヶ嶽部屋の若手力士、琴勝峰と琴ノ若の相撲は、若さに溢れた取口でした。
 ひたすら前に出た琴勝峰と、土俵際で高安を逆転した琴ノ若。
 2力士共に、今後が本当に楽しみです。

 栃ノ心の相撲からは、かつての「迫力」が感じられました。
 今回の空白期間は、栃ノ心の心身のオーバーホールに、とても良い影響を及ぼしたのかもしれません。

 関脇・御嶽海の相撲は、「気迫に溢れ」ていました。今場所にかける強い気持ちが現れていたのです。

 そして、新大関・朝乃山は見事な取口を魅せました。
 何より「一歩も引かない」力強さが印象的。伸び盛りの隆の勝を相手にしての、堂々たる相撲でした。

 静かに、しかし、存在感十分に館内に響く「拍手」。

 2020年7月場所は、「拍手」を楽しむ場所なのかもしれません。
 新型コロナウイルス禍の中で、陸上競技の大会も再開されるようになってきました。
 もちろん、感染拡大防止に向けて最大限の注意と予防策を講じた上での開催です。

 最大限の注意を払っても、不運であれば、感染の可能性が有るとは思いますが、主催者や選手・関係者に「大丈夫だろう」という気持ちが有る中での緩く甘い対応と比較すれば、リスク量を半減、1/10に減らすことは十分に可能でしょう。

 実態が分からず、その後遺症の影響も分かっていない現時点では、「無症状であっても」、感染後の悪影響が何年・何十年残るのか分かりませんから、可能な限り感染することを防がなければならないのは、当然のことです。
 
 さて、陸上競技トラック競走、それも1,500mから10,000mという中・長距離の種目に絞って行われる、ホクレン・ディスタンスチャレンジ大会は、日本陸上競技連盟の公認大会でもあります。

 この大会に、東京オリンピック2021のマラソン女子代表の前田穂南選手と一山麻緒選手が出場しました。

[7月8日・深川大会・女子10,000m]
1位 前田穂南選手 31分34秒94
2位 一山麻緒選手 32分03秒65
3位 安藤有香選手 32分15秒38

[7月18日・千歳大会・女子5000mA]
1位 一山麻緒選手 15分06秒66

10位 前田穂南選手 15分31秒51

 日本女子マラソン界を代表する2名のランナーに、こうした状況下でしっかりと走っていただいたことが、まずは、とても重要なことであろうと感じます。お二人とも、とても良いパフォーマンスを魅せてくれたと思います。

 10,000m競走では、前田選手が「良いスピードで長く押す」という、いかにもマラソンランナーらしい走りで快勝しました。
 前田選手は、「地力で勝負するマラソンランナー」としての走りを身に付けつつあるのでしょう。
 2019年9月に行われたMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)の時よりも、一層力強い走りになってきていると感じます。

 一方の一山選手は、「競り合いでの強さ」が際立ちました。
 5,000mAのレースにおいて、終始先頭集団に位置し、ラストスパート勝負で勝利を捥ぎ取りました。
 持ち前のスプリント力を活かしたレース振りですが、本番のレースでもこうした形を目指すことになるのでしょう。
 こうしたレース構成を得意とするランナーは、安定した成績を残せる確率が高いと思います。

 マラソンにおいて、30km付近からのロングスパートで後続を引き離し、独走態勢を築いてゴールを目指す前田選手と、40km付近まで先頭集団に喰らい付き、そこからのラストスパート合戦の中から勝機を見出していく一山選手。
 日本女子チームは、とても良い代表メンバーを得たと感じます。

 鈴木亜由子背選手を加えた、3名の日本代表ランナーの、東京2021における活躍が期待されます。
 無観客、あるいは観客数限定という形で、いくつかのスポーツイベントが再開されつつあるとはいえ、新型コロナウイルス禍のために、多くのイベントが延期・中止なっている時期は、撮り貯めた録画を自宅で楽しむのも良いようです。
 今回はワールドカップ2010南アフリカ大会の準決勝です。

[2010年7月7日・モーゼスマヒダスタジアム(ダーバン・南アフリカ)]
スペイン1-0ドイツ

 ユーロ2008を制し、「パスサッカー」を引っ提げてワールドカップ初優勝を目指すスペイン代表チームと、決勝トーナメント1回戦でイングランド代表チームを4-1、準々決勝でアルゼンチン代表チームを4-0と圧倒し、絶好調のドイツ代表チームが、激突したゲームでした。

 大袈裟に言えば、今後の「世界の覇権」を決めるゲームだったのです。

 スペインのパスサッカーの威力は、広く世界に認識されるようになっていましたが、一方で、ドイツの大きな大会における勝負強さは、より長い間世界サッカー界を席巻してきていましたから、この大舞台であればドイツの方が強いという見方も多かった、と記憶しています。

[スペインチームの先発メンバー]
1. GKカシージャス選手
2. DFセルヒオ・ラモス選手
3. ジェラール・ピケ選手
4. プジョル選手
5. カプテビラ選手
6. MFイニエスタ選手
7. セルヒオ・ブスケツ選手
8. シャビ・アロンソ選手
9. ペドロ選手
10. シャビ選手
11. FWビジャ選手

[ドイツチームの先発メンバー]
1. GKノイアー選手
2. ラーム選手
3. フリードリッヒ選手
4. メルテザッカー選手
5. ボアテング選手
6. トロホウスキ選手
7. サミ・ケディラ選手
8. シュヴァインシュタイガー選手
9. ポドルスキー選手
10. メスト・エジル選手
11. クローゼ選手

 ゲームは最初から、スペインチームのペースとなりました。
 「パスサッカー」が威力を発揮し、ドイツチームはボールを確保することさえ困難でした。

 スペインチームのダイレクトパスがビシビシと決まり、ドイツチームのプレーヤーは、ボールの行方を追いかけ続けてしまうことから、「心身の疲労」が蓄積されるという展開に観えました。

 一方で、局面に応じて柔軟に対応するという意味での決定力、を具備したフォワードFWプレーヤーが居ないスペインチームも、ペナルティエリア周辺まではボールを運びますが、「フィニッシュ」を決めることはなかなか出来ませんでした。
 この大会のスペインチームには、明らかに得点力が不足していたのです。
 もちろん、ドイツチーム「伝統」の堅守も、忘れてはなりませんけれども・・・。

 試合は0-0で後半に入りました。

 後半に入っても、スペインチームが概ねボールを保持し、ドイツチームはなかなかボールを奪えないという展開が続きました。
 「スペインパスサッカーの守備力」は、世界サッカー史上でも屈指の威力であろうと感じさせる展開が続きました。

 そして、ドイツチームに疲労の色が濃くなってきた後半28分過、ついにゲームが動きました。
 アンドレス・イニエスタ選手が左サイドを抉ってコーナーキックCKを得ます。
 このCKを蹴るのはシャビ選手。
 ドイツゴール正面向かってやや左側に大きなボールが放たれました。
 走り込んできたプジョル選手がヘディングシュート。
 これが見事にドイツゴールに突き刺さりました。

 このゴールが、このゲーム唯一の得点でした。

 このゲームは、終始スペインチームが支配しました。
 スペインチームの「パスサッカー」が完成したゲームであったと考えています。
 大会最強の攻撃力を具備していたドイツチームをも、完璧に抑え込んだのですから。

 その素晴らしい守備力は、ラウンド16、準々決勝、準決勝、そして決勝も「1-0」という、決勝トーナメント4試合連続の零封に、よく現れています。
 こうした形でのワールドカップ制覇は、空前絶後でしょう。
 
 シャビ選手、イニエスタ選手、シャビ・アロンソ選手、ブスケツ選手といったミッドフィールダーMFのみならず、ピケ選手、プジョル選手、セルヒオ・ラモス選手、カプテビラ選手といったディフェンダーDFも含めた、チーム全体としての素早く正確なパス回しは、ナショナルチームとしてなら、このスペインチームにしかできない、極めて高度なサッカーでしょう。

 間違いなく、世界サッカー史に「一時代を築いた」サッカーなのです。
 温故知新2020陸上競技編その11です。

 陸上競技のトラックを丁度1周する400m競走には、独特の雰囲気があります。
 向風、追い風に関する有利・不利も無く、一方で地点ごとの風向きも考慮してレースを進めなければならない難しさもあります。

 スタート後44秒前後の時間がかかりますから、スタンドの盛り上がりも十分。スタート直後に大歓声が沸き一度静かになって、2コーナーから向う正面の直線では歓声が次第に大きくなり、3コーナーから4コーナーにかけて最高潮に達します。
 最後の直線は、どんな選手でも「最後の力を振り絞っての激走」となりますから、最高潮の歓声が継続し、優勝者がゴールする寸前には、歓声が弱くなっている感じでしょうか。
 疲れ切ったランナー間にはスピードの差が生じやすいので、ゴール寸前まで「大接戦」というレースは、なかなか観られない種目でもあります。

 男子400m競走は、1896年の近代オリンピック第1回アテネ大会から実施されています。
 短距離競走として、歴史と伝統を誇る種目なのです。

 さて、今回もローマ1960から観て行こうと思います。
 金メダリスト名、記録の順です。

・ローマ1960 オーティス・デービス選手(アメリカ) 44秒9
・東京1964 マイケル・ララビー選手(アメリカ) 45秒1
・メキシコシティ1968 リー・エバンス選手(アメリカ) 43秒86
・ミュンヘン1972 ヴィンセント・マシューズ選手(アメリカ) 44秒66
・モントリオール1976 アルベルト・ファントレナ選手(キューバ) 44秒26
・モスクワ1980 ビクトル・マルキン選手(ソビエト) 44秒60
・ロサンゼルス1984 アロンゾ・バーバース選手(アメリカ) 44秒27
・ソウル1988 スティーブ・ルイス選手(アメリカ) 43秒87
・バルセロナ1992 クインシー・ワッツ選手(アメリカ) 43秒50
・アトランタ1996 マイケル・ジョンソン選手(アメリカ) 43秒49
・シドニー2000 マイケル・ジョンソン選手(アメリカ) 43秒84
・アテネ2004 ジェレミー・ウォリナー選手(アメリカ) 44秒00
・北京2008 ラショーン・メリット選手(アメリカ) 43秒75
・ロンドン2012 キラニ・ジェームス選手(グレナダ) 43秒94
・リオデジャネイロ2016 ウェイド・バンニーキルク選手(南アフリカ) 43秒03

 まず感じるのは、アメリカ合衆国が強い種目であるということでしょう。
 ロス1984~アテネ2004の6連勝も含めて、圧倒的な強さです。

 続いては、メキシコシティ1968のリー・エバンス選手の43秒86という、「驚異的な記録」が、男子400m競走を1歩も2歩も進化させたという点です。
 もちろん当時の世界新記録でしたが、「夢の43秒台」を示現してくれたのです。

 100m・11秒00×4=44秒00は、400m競走における厚い壁でした。
 エバンス選手が、この壁を破った後も、オリンピックのレースにおける次の43秒台は、20年後、ソウル1988まで待たなければなりませんでした。
 このメキシコシティ1968大会の記録が、いかにハイレベルなものであったかが分かります。

 ところで、メキシコシティ1968の2着だったラリー・ジェームズ選手も43秒97を叩き出しました。(驚異的な世界新記録を生んだレースが、接戦だったことにも驚かされます)この時のアメリカチームには「歴史的な400mランナーが2名」も居たのです。
 男子400mの王国の面目躍如たるものがあります。

 その歴史的な記録に1/100秒まで迫ったのが、ソウル1988のスティーブ・ルイス選手でした。
 この時ルイス選手は19歳でした。ある程度の経験が必要とされる400mにおいては、驚異的な若さでの優勝でした。
 結果として、この記録は、現在でもジュニア世界最高記録として残っています。

 バルセロナ1992では、クインシー・ワッツ選手が、リー・エバンス選手の記録をついに抜いて、43秒50で優勝しました。
 もはや「金メダルは43秒台」で争われる時代となったのです。

 そして、マイケル・ジョンソン選手による、アトランタ1996・シドニー2000の「連覇」が達成されました。史上唯一の連覇です。
 「王国」アメリカのひとつのピークでしょう。

 ロンドン2012からは、「王国に陰り」が観えます。
 アメリカチームは、金メダルどころか、銅メダルを取るのがやっと、それも北京2008の金メダリスト/ラショーン・メリット選手が、リオ2016でも最上位という状況ですから、「変調」と言わざるを得ないでしょう。

 15回の大会を観て、一番の変わり種?は、モントリオール1976のファントレナ選手でしょうか。
 この大会でファントレナ選手は、400mと800mの2冠に輝いています。

 400mランナーが「200mも兼ねる」ケースは、時折観られます。
 マイケル・ジョンソン選手はアトランタ1996において、200m・400mの2冠でした。

 しかし「800mと兼ねる」のは、オリンピック決勝という舞台では滅多に観られませんし、ましてや金メダル獲得となると、これは快挙と言って良いでしょう。
 この大会のアルベルト・ファントレナ選手は絶好調で、400mも800mも圧勝でした。
 長身の体躯から、長い脚で、とても大きなストライドを駆使して、圧倒的なレースを披露してくれたのです。
 ちなみに800mは、1分43秒50の世界新記録でした。
 オリンピックの陸上競技史に残る、素晴らしいパフォーマンスであったと感じます。

 さて、リオ2016ではバンニーキルク選手が43秒03という見事な世界新記録で金メダルを獲得しました。
 「夢の42秒台」に、あと一歩と迫ったのです。

 ウェイド・バンニーキルク選手は、現在の男子400m競走を牽引しています。
 東京2021でも本命視される存在でしょうが、「王国」アメリカ勢の復活にも期待したいところでしょう。
[7月15日・マツダスタジアム]
巨人12-1広島

 高卒2年目、20歳の戸郷投手が好投を魅せ、打線も得点を重ねて、巨人が大勝したゲームです。

 戸郷投手は、6イニング・103球を投げ、被安打3、奪三振4、与四死球3、失点0の安定した投球内容でした。
 これで戸郷投手は、6月23日の対広島(6と2/3イニング・92球)、6月30日の対DeNA(6と1/3イニング・96球)に続いての開幕3連勝を飾りました。ジャイアンツの高卒2年目ルーキーとしては、あの桑田真澄投手の開幕2連勝を超えたのです。

 150km/hを超えるストレートを主体に、多彩な変化球を擁し、何よりマウンド度胸の良いピッチングですので、今後の活躍も十分に期待される投手です。既に「菅野投手の次」という評価もあるようです。

 宮崎県都城市出身、聖心ウルスラ学園高校時代には、2年生の時に夏の甲子園大会に出場しています。
 そして、2018年10月のドラフト会議において、読売ジャイアンツから6巡目指名を受けて、入団しています。
 正直に言って、所謂「甲子園のスタープレーヤー」ではないのでしょうが、素晴らしい投手に成長しました。

 身長186cm、体重75㎏と、投手にピッタリの体躯を誇る戸郷翔征投手の、今後の活躍が大いに期待されます。
[7月15日・ナゴヤドーム]
中日2-1 DeNA

 横浜DeNAベイスターズが、珍しい記録を更新したと報じられました。

 6月26日の阪神戦を6-0で勝利してから、7月15日のこのゲームに敗れるまで、「16試合連続して、勝ち・負けを交互に繰り返した」のです。(これを「連続」と呼ぶかどうかは、色々とご意見があると思いますが)

 この間、連勝も連敗も引分も無い、というのですから、とても不思議な記録でしょう。

 当然ながら接戦も多く、7月3日のヤクルト戦は5-4で勝利、7月4日のヤクルト戦は8-10で敗戦、7月10日の阪神戦は2-3で敗戦、7月12日の阪神戦は1-2で敗戦、そしてこのゲームも1-2で落としています。
 こうして観てくると、「なかなか連勝できない」と言った方が良いのかもしれません。

 とはいえ連敗もしなかったのですから、チーム状況がそれ程悪いという訳でもないのでしょう。

 さて、こういうことを書こうとすると記録が途切れる、とも言われます。
 
 案の定、7月16日のゲーム・中日戦を0-8で落としてしまい、この記録は「16」で途切れてしまいました。
 少し残念な気がします。
 7月19日(日)から、東京・両国国技館を舞台に開催される、大相撲7月場所の注目力士検討です。

 新型コロナウイルス禍の影響で、日程を含めて異例ずくめの場所となりました。

 とはいえ、「大相撲が在る日常」は、多くの相撲ファン、ひいては日本国民全体にとって、とても大切な事であろうと思いますので、「開催できること」自体に感謝しなければなりません。

 さて、注目力士の検討です。

1. 横綱陣

 先場所の優勝力士、横綱・白鵬に注目します。
 いまや「無人の野を行くが如き」横綱ですが、何より大きな故障が無いことが強みです。
 勝ち方を知っていることも、長い大相撲キャリアの源泉でしょう。

2. 大関陣

 新大関・朝乃山の活躍が、本当に楽しみです。

 もちろん、カド番の貴景勝も虎視眈々と優勝を狙っていることでしょう。

3. 関脇以下の力士

③関脇・正代
 持ち前の地力が発揮されてきました。立合いが高いところは気になりますが、この形で勝つノウハウが蓄積されているように感じます。大関取りの足場の場所にしてほしいものです。

④阿武咲
 相当「体が戻ってきた」ように観えます。もともと貴景勝のライバルとして、凌ぎを削ってきた間柄です。次の大関候補のひとりと観ています。

⑤霧馬山
 足腰の良さは、幕内でも有数でしょう。毎場所強くなっていると感じます。この番付でも十分に戦えるでしょう。

⑥阿炎
 この、思いもよらぬ休息時間は、阿炎の回復に大きな力となったことでしょう。
 ある意味では、安定した相撲を取っていると感じています。

⑦関脇・御嶽海
 大関への挑戦、このテーマに本気で取り組む時期でしょう。本場所での強さを如何なく発揮して欲しいものです。

⑧照ノ富士
 かつての力に戻ることは相当難しいのでしょうが、その心持ちは不変です。
 「相撲に強い」取口を存分に魅せていただきたいものです。

⑨栃ノ心
 まだまだ老け込むには早いでしょう。この休息期間で故障が少しでも良くなっていれば、この番付なら物が違うでしょう。

⑩豊山
 三役が目の前です。ここが踏ん張りどころでしょう。もともと地力は十分ですから、自信を持って取ってほしいものです。

 7月場所は、以上の10力士に注目します。

 日本中を「元気にする」、素晴らしい場所になりますように・・・。

 温故知新2020競泳編その8です。

 オリンピックの競泳種目において、1大会で数多くの金メダルを獲得した選手は、各時代に居ますけれども、マーク・スピッツ選手とマイケル・フェルプス選手の活躍は「桁違い」です。

 マーク・スピッツ選手(アメリカ)は、1972年のミュンヘンオリンピックで素晴らしい活躍を魅せました。
 この大会を「マーク・スピッツの大会」と呼ぶ報道さえあったほどです。
 「泳げば全て世界新」という新聞の見出しを、今でもよく憶えています。

 まだ、競泳の種目数が現在ほど多くは無かった時代に、1大会7金メダル、その全てを世界新記録で獲得するという「離れ業」を演じたのです。
 本当に衝撃的な活躍でした。

 スピッツ選手の7つの金メダルは、以下の通りです。
① 100m自由形
② 200m自由形
③ 100mバタフライ
④ 200mバタフライ
⑤ 400mフリーリレー
⑥ 800mフリーリレー
⑦ 400mメドレーリレー

 この大会のスピッツ選手の泳ぎは、「悠然たる」と呼ぶのが良いと思います。クロールもバタフライも、決してピッチを上げることなく、大きなストロークでした。
 また、上半身の水面上に出ている体積が大きかったとも思います。よく水に浮いていて、クロールにおいても頭の相当部分が水上に出ていましたし、バタフライなどは、前に掻く際に、おへそから上が水上に出ているようにさえ観えました。
 身長183cmと、当時であれば大柄なスイマーでしたが、一層大きく、そして他の競技と同様に「存在感が抜群」で、スピッツ選手がどのコースを泳いでいても、直ぐに分かりました。
 ミュンヘン1972において、「マーク・スピッツは伝説になった」のです。

 この「1大会7金メダル」という、空前絶後と言われた記録・伝説を更新(そんな更新があるとは夢にも思っていませんでした)したのが、2008年北京大会における、マイケル・フェルプス選手(アメリカ)でした。
 大会前に、計8種目(個人5種目、リレー3種目)、9日間で17レースを泳ぐことについて、ハードスケジュール過ぎる、という指摘もありました。
 しかし、フェルプス選手はこれを見事にクリアしました。

 フェルプス選手の8つの金メダルは以下の通りです。

① 200m自由形
② 100mバタフライ
③ 200mバタフライ
④ 200m個人メドレー
⑤ 400m個人メドレー
⑥ 400mフリーリレー
⑦ 800mフリーリレー
⑧ 400mメドレーリレー

 この8種目の内、100mバタフライを除く7種目が世界新記録でした。
 マーク・スピッツ選手の7金メダルをクリアしたフェルプス選手ですが、世界新記録樹立数ではタイだったことになります。

 いずれにしても「1大会8金メダル」は、オリンピック史上最高記録ですし、アテネ2004~リオデジャネイロ2016の4大会での「金メダル23」「獲得メダル28個」も、史上最高記録です。
 全ての競技・種目を通じての最高記録ですから、まさに「水の怪物」なのです。

 身長193cm、とても長い腕ととても大きな足、という恵まれた体躯から繰り出される泳ぎは「豪快」そのもの。特に「前進する迫力」は類を見ないものでしょう。
 そして、「これは追い付けない」と観えた位置からの大逆転も、フェルプス選手の特徴だと思います。
 前述の北京2008の100mバタフライ決勝などは、まさかという位置からキッチリと追い付き、ミロラド・チャビッチ選手(セルビア)を1/100秒交わしていたのです。

 オリンピック競泳史上に燦然と輝く「2つの巨星」、マーク・スピッツ・選手とマイケル・フェルプス選手。

 この2人を超えるスイマーは、現れるのでしょうか。
 6月11日に再開した、リーガエスパニョーラ2019~20シーズンも第35節を迎え、優勝争いと共に降格・残留争いも熾烈になって来ました。

[7月9日・エスタディデソンモイクス]
RCDマジョルカ2-0レバンテUD

 マジョルカのフォワードFWとして先発出場した久保選手は、素晴らしいドリブルと精度の高いクロスで、チームの攻撃に寄与し続けました。
 そして、後半39分、ゴール前の波状攻撃の中で、キッチリとゴールを挙げました。
 ゲームを決める、今シーズン4点目のゴールでした。

 2019年9月1日・第3節のバレンシアCF戦の後半34分に初出場した久保選手は、9月22日・第5節のヘタフェ戦まで途中出場を続け、9月25日のアトレティコ・マドリード戦からフル出場するようになりました。

 その後は、チームのレギュラーとしての地位を確立したように感じます。

 特に、その「ドリブル」は、ラリーガ最高レベルとの評価を固めつつあります。
 凄いことです。

 そして「ゴール」も生まれ始めました。

 久保建英選手のテクニックが最高レベルであることは、デビュー当時から指摘されていたのですが、いかんせん「FWにしては得点が少ない」ことも指摘され続けていたと感じます。
 やや遠目からのシュートが多く、相手キーパーに防がれてしまうことが多かったのです。
 実際、このゲームでも、そうしたシーンが観られました。
 高いテクニックをベースにしてぎりぎりの「難しいシュート」を狙うことが多かったのかもしれません。

 一方で、このゲームのゴールは、「決めるべくして決めた」形です。

 久保建英選手は、世界最高レベルのゲームにおける「ゴールの決め方」を習得中なのかもしれません。

 7月9日、残念なというか、驚くべきニュースが飛び込んできました。

 アメリカのアイビーリーグが、今秋にスタート・開催する、アメリカンフットボール、バスケットボール、フィールドホッケー、バレーボール、クロスカントリーといった、関連する多くのスポーツイベント開催を中止すると発表したのです。
 新型コロナウイルス禍の影響による、信じられないような報道でした。

 アイビーリーグが、アメリカ合衆国北東部に存する8つの大学を総称するもので、その8大学=ハーバード大学、コロンビア大学、ブラウン大学、コーネル大学、ダートマス大学、プリンストン大学、ペンシルベニア大学、エール大学、はいずれも全米を代表する名門・超難関校であることは、広く知られているところです。
 1636年に創立された全米最古の大学ハーバード大学を始めとして、アイビーリーグは、歴史上常に、アメリカ合衆国の政財界・学会・法曹界を支える人材を多数輩出してきました。

 もともと「アイビーリーグ」という言葉自体が、1945年の8校の学長によるアイビー・グループ協定締結=各大学のアメリカンフットボールチームの運営に関する全てのことを取り決めたもので、特に「優秀なスポーツ選手の獲得競争が過熱し過ぎないこと」に力点が置かれていますが、その協定締結がもとになった言葉ですから、スポーツとの縁が深いものなのです。
 学業超優秀な8校は、スポーツにおいても全米をリードする存在であり、極めて強いライバル関係にあったことを如実に示す事象です。
 この「アイビー・グループ協定」は、1954年にフットボールに限らず、全てのスポーツに拡大されました。
 そして、この年1954年がアイビーリーグ誕生の年とされているのです。

 ちなみに、アイビーリーグの学生諸氏のファッションをベースに「アイビールック」と呼ばれるファッションが生まれ、我が国ではVANジャケットとMENS CLUBにより、広く紹介されたことは、ご承知の通りです。

 さて、話を戻します。

 アメリカ合衆国の政財界を始めとして、スポーツ界をもリードしてきたアイビーリーグが、2020年の秋開始の各種スポーツイベントを中止するということは、「計り知れない影響」をカレッジスポーツ界全体に与えることが予想されます。
 引いては、アメリカのスポーツ界全体にも大きな影響を及ぼすことでしょう。
 それは、私達の想像を遥かに超えると思います。

 例えば、NFLは全32チームですが、アメリカには50以上の州が存在し、同じ都市をホームとするチームも存在しますから、「NFLのチームが無い州」が多数あるのです。
 こうした州においても、アメリカンフットボールは大変人気がありますから、こうした州のファンが大注目するのが、高校・大学のゲームということになります。

 特にカレッジフットボールは、有名チーム・強豪チームの試合ともなれば、1試合で10万人以上の観客が入ることも有り、観客動員力ならばNFLと同等、あるいはこれを凌ぐかもしれない存在なのです。
 アイビーリーグは、強豪チームが集まる、所謂「1部」のリーグですから、その中止は、本当に多くのファンの失望に繋がります。

 さらには「1部リーグのチーム同士の交流戦」も、全米において様々な形で行われていて、とても歴史が有り、人気もありますから、その「慣例・ルール」から、アイビーリーグのチームが抜けるというのは、異例中の異例となるでしょう。
 他の「1部リーグ」への影響も必至であり、スポーツイベント実施の可否も含めて、他の1部リーグの判断が注目されるところです。

 裾野が極めて広いであろうカレッジスポーツ・ビジネス面も含めて、その影響範囲は想像を絶するものです。

 これらが「新型コロナウイルス感染症拡大」によるものであることは、明白です。
 この感染症は、アイビーリーグの各種スポーツのファン、とても数多くのファンから、「秋・冬の楽しみ」を奪いました。
 どれ程の数のゲームが無くなってしまったのか、これも数え切れない程でしょう。

 世界中で、「無観客」あるいは「観客数制限」の下で、いくつかのスポーツが再開になっていますが、今回の発表のように、「新型コロナによって失われるスポーツイベント」の方が、まだまだ圧倒的に多いのです。

 早期の終息を願うばかりです。
 温故知新2020の男子ボート競技編です。

 男子エイト種目は、1900年の近代オリンピック第2回パリ大会から実施されています。
 第1回アテネ大会においても実施が予定されていたのですが、天候が悪く中止になったと伝えられていますから、近代オリンピック創設の中心的な役割を果たした欧州諸国にとっては、メジャーなスポーツのひとつであったのでしょう。

 エイトは8名の漕手と1名の舵手(コックス)の、1クルー(チーム)9名です。
 ボート競技の中で漕手の人数が最も多い種目でもあり、船は最速で走ります。
 距離は、他の種目と同じ2,000mです。

 我が国でも、隅田川で行われる早慶レガッタ(こちらは3,000m)などにより、馴染のある種目となっています。

 今回もローマ1960から観て行こうと思います。
 金・銀・銅メダルを獲得したチームです。

・ローマ1960 金・東西統一ドイツ、銀・カナダ、銅・チェコスロバキア
・東京1964 金・アメリカ、銀・東西統一ドイツ、銅・チェコスロバキア
・メキシコシティ1968 金・西ドイツ、銀・オーストラリア、銅・ソビエト
・ミュンヘン1972 金・ニュージーランド、銀・アメリカ、銅・東ドイツ
・モントリオール1976 金・東ドイツ、銀・イギリス、銅・ニュージーランド
・モスクワ1980 金・東ドイツ、銀・イギリス、銅・ソビエト
・ロサンゼルス1984 金・カナダ、銀・アメリカ、銅・オーストラリア
・ソウル1988 金・西ドイツ、銀・アメリカ、銅・ソビエト
・バルセロナ1992 金・カナダ、銀・ルーマニア、銅・ドイツ
・アトランタ1996 金・オランダ、銀・ドイツ、銅・ロシア
・シドニー2000 金・イギリス、銀・オーストラリア、銅・クロアチア
・アテネ2004 金・アメリカ、銀・オランダ、銅・オーストラリア
・北京2008 金・カナダ、銀・オーストラリア、銅・アメリカ
・ロンドン2012 金・ドイツ、銀・カナダ、銅・イギリス
・リオデジャネイロ2016 金・イギリス、銀・ドイツ、銅・オランダ

 20世紀においてはドイツチームが強く、カナダチーム、アメリカチーム、イギリスチームも安定した強さを魅せました。ニュージーランドやオーストラリアといったオセアニアのチームも、良く上位に食い込んでいます。
 21世紀になっても、この「混戦」状態が続いている印象で、特定のチームが長期にわたって強いということが少ないという点では、逆に珍しい種目なのかもしれません。
 
 ボート競技は、東京2021では、男女のシングルスカル、舵手なしペア、ダブルスカル、舵手なしフォア、クオドルプルスカル、エイト、軽量級ダブルスカルの7種目が実施される予定です。
 見所十分の種目ばかりですので、本当に楽しみです。

 6月19日に開幕したプロ野球の2020年シーズンですが、7月9日時点で、パリーグの各チームは17~18試合を消化しました。

[パシフィックリーグの順位表]
1位 楽天 13勝5敗
2位 ロッテ 10勝7敗 2.5ゲーム差
3位 西武 8勝8敗1引分 4.0差
4位 日本ハム 7勝9敗2引分 5.0差
5位 ソフトバンク 7勝10敗1引分 5.5差
6位 オリックス 5勝11敗2引分 7.0差

 8連勝で飛び出したロッテを、楽天が追い抜き、2位に2.5ゲーム差を付けて、早くも独走状態といっても良いほどの強さを魅せています。
 大きな連勝は無いのですが、2勝1敗、3勝1敗といった成績を積み重ねて、「勝率.722」を示現しているのです。

 楽天は、防御率3.06、打率.299と共にトップ、それも両方とも断トツのトップです。
 117得点は、2位の西武の77得点を大きく上回り、58失点も2位ロッテの73を大きく下回っているのですから、この強さも頷けるところでしょう。

 「投打ともに絶好調」の楽天がしばらく走るのか、開幕前に本命視されていた西武とソフトバンクが追い上げるのか、興味深い展開となって来ました。

 もちろん、まだ100試合以上を残しているのですから、ペナントレースの行方は全く分かりません。

 さて、7月10日からの「観客が戻ってきたプロ野球」を楽しみましょう。

 6月19日に開幕したプロ野球の2020年シーズンですが、7月9日時点で、セリーグの各チームは15~18試合を消化しました。

[セントラルリーグの順位表]
1位 巨人 10勝5敗1引分
2位 DeNA 10勝7敗 1.0ゲーム差
3位 ヤクルト 9勝7敗1引分 1.5差
4位 広島 6勝8敗1引分 3.5差
5位 中日 7勝10敗1引分 4.0差
6位 阪神 5勝10敗 5.0差

 巨人は、防御率が3.21でトップ、打率が.263で3位と、強力な投手陣で首位を走っている形。
 DeNAは、防御率3.56で2位、打率.296でトップですから、打線の頑張りで首位を伺っている形でしょう。そもそも、チーム打率が3割近いというのは、絶対水準としても高いと感じます。

 巨人との開幕3連戦で「よもやの」3連敗という、良くないスタートを切った阪神ですが、ここに来ての3連勝で調子を上げてきました。7月4日の広島戦を9-3、5日の広島戦を8-3、9日の巨人戦を2-1と、肝心なところでの得点力が増して来ています。期待のボーア選手も、次第に「野球」に慣れてきたのでしょう。

 ペナントレースは、上位3チームと下位3チームに分かれつつあるようにも観えます。
巨人・DeNA・ヤクルトが僅差で競り合い、広島・中日・阪神も1.5ゲーム差です。

 もちろん、このまま上位と下位に差が付いていくとも思われません。

 全120試合のペナントレースは、始まったばかりなのです。

 さて、7月10日からの「観客が戻ってきたプロ野球」を楽しみましょう。

 温故知新2020陸上競技編その10です。

 今回は110mH競走、いわゆる「110パー」です。
 110mのハードル競走は男子にしかありませんから、わざわざ「男子」と表記する必要が無いのです。そして、かつて陸上界では「110パー」と呼んでいました。(今でも呼んでいるかもしれません)

 とても「精巧・精密」な種目です。

 110mを走る間に、高さ106.7cm・3.5フィートのハードルを10台越えて、ゴールインするタイムを競います。(相当高い障害物です)
 髙いレベルのスプリント力を具備していることを前提として、オリンピックの決勝に進むハードラーならば各レースにおいて、第1ハードルまで(13.72m・45フィート)の1歩1歩の位置は1cmとは違わないでしょうし、各ハードル間(9.14m・30フィート)の足の着地位置も1cmとは違わないでしょうし、最終ハードルからゴールまで(14.02m・46フィート)の1歩1歩の位置も殆ど同じでしょう。
 そうした精緻な走り・プレーが出来ないランナーでは、オリンピック決勝は遠い存在なのです。

 例えば、ハードル間9.14mは、身長190cm前後の長身ランナー(オリンピックにおいては普通のサイズです)にとっては「3歩で走るには短過ぎる」ことから、思い切り走ってしまっては、次のハードルに近付き過ぎてしまい、とても飛び辛いし、「上に飛ぶ」ことになってしまいますから、減速に繋がり易いのです。
 可能な限り「走り抜けるイメージ*」でクリアして行きたい各ハードルを、流れるように熟すには、ハードル間の1歩を短くしていかなくてはならず、3歩の内のどれをどれくらい短くするか、どれとどれを短くするか、といったポイントについては、各ハードラーが自らの体型や筋力の付方等々の要素を十分に考慮した上で、指導者と相談を重ね、一歩一歩の位置を決め、そこに着地するように、練習を重ねて行かなければならないことは、とても基本的なことでしょう。(*高さ106cmを越える障害物を「走り抜けるイメージ」で次々とクリアして行こうとすること自体が、ミラクルな話であることは言うまでも有りません)

 スタートから第1ハードルまでの入り方、「13.72m」の処理は、タイムを上げて行くために最も大切な部分です。どんな熟練のハードラーでも、毎レース、この13.72mにはとても苦労しています。
 力んで突っ込んでもダメ、かといって、あまりにも静かに立ってもダメですから、第1ハードルまでの一歩一歩の位置を、どこに置いたら、レース全体として1/100秒タイムが縮まるかと言った、地道で効果的な検証と実行が不可欠なのでしょう。

 10台目の最終ハードルを越えてからの、残りの14.02mは「順位を決める場所」ですので、10台目を越える前から準備が必要なことは言うまでもありません。
 大切なことは「10台目を越える時の順位では無く」、「10台目を越える時のスピード」なのでしょう。
 たとえ10台目を越える時に30cm遅れていた(30cmは110パーでは大差です)としても、加速しながら越えることが出来れば、残る14m余で逆転することは十分に可能です。(多くのレースでこうした逆転が現出します)

 もちろん、10台目で加速するための準備は、7台目くらいから、あるいはランナーによっては5台目くらいから行われるものだと思います。
 「ハードル間の3歩」の位置が、1台目から2台目と、8台目から9台目では違ってくるのでしょう。「次のハードルに向かう3歩目の位置」によって、ハードルを越える際のスピードが決まって来るからです。
 そうすると、各ハードル間の「3歩」は、ハードル毎に1~2cm位ずつ異なることになります。
 ひとつのレースの全ての一歩一歩の位置、自らにとってベストの位置を決め、それを実行できるレベルになって初めて、オリンピックの決勝という舞台に立つことが出来るのであろうと思います。

 そして、そうした極めて精緻な走りを習得し、国際大会で好成績を残すトップハードラーにして、「ハードルに引っかかったり」「ハードル間で詰まってしまいバランスを崩したり」するのが、オリンピック本番の舞台ということになります。
 世界記録を保持しているハードラーとて、容易なことでは手にすることが出来ないのが「オリンピックチャンピオン」の称号なのです。

 今回もローマ1960から観始めることとしましょう。
 金メダリスト名、記録の順です。

・ローマ1960 リー・カルホーン選手(アメリカ) 13秒8
・東京1964 ヘイズ・ジョーンズ選手(アメリカ) 13秒6
・メキシコシティ1968 ウィリー・ダベンポート選手(アメリカ) 13秒33
・ミュンヘン1972 ロッド・ミルバーン選手(アメリカ) 13秒24
・モントリオール1976 ギー・ドルー選手(フランス) 13秒30
・モスクワ1980 トーマス・ムンケルト選手(東ドイツ) 13秒39
・ロサンゼルス1984 ロジャー・キングダム選手(アメリカ) 13秒20
・ソウル1988 ロジャー・キングダム選手(アメリカ) 12秒98
・バルセロナ1992 マーク・マッコイ選手(カナダ) 13秒12
・アトランタ1996 アレン・ジョンソン選手(アメリカ) 12秒95
・シドニー2000 アニエル・ガルシア選手(キューバ) 13秒00
・アテネ2004 劉翔選手(中国) 12秒91
・北京2008 ダイロン・ロブレス選手(キューバ) 12秒93
・ロンドン2012 アリエス・メリット選手(アメリカ) 12秒92
・リオデジャネイロ2016 オマール・マクレオド選手(ジャマイカ) 13秒05

 この種目もアメリカ合衆国が強い時期が長く続きました。
 その牙城を破ったのが、モントリオール1976のドルー選手でした。ミュンヘン1972でミルバーン選手に続いて銀メダルを獲得していたドルー選手は、モントリオールで悲願のオリンピックチャンピオンの座に就いたのです。
 ハードルを越えた直後の、ハードル間の「1歩目」のバランスが良く美しい走りのハードラーでした。

 キューバのハードラーも2つの金メダルを獲得しています。実はフランスのドルー選手が優勝した時の銀メダリストが、キューバのアレハンドロ・カサナス選手でした。
 キューバの110パーの歴史・伝統は、シドニー2000において突然登場したものでは無いのでしょう。

 この15大会での連覇は、ロジャー・キングダム選手ひとりです。ロス1984とソウル1988を連覇しました。
 そしてオリンピック決勝で初めて「13秒の壁」を破ってくれたのです。

 男子100m競走の「10秒の壁」に相当する、110mハードルの「13秒の壁」は、その厚さであれば100mを凌ぐでしょう。
 現在でも「13秒の壁」を突破するハードラーはなかなか現れませんし、オリンピックの決勝で12秒台を観るのは、とてもレアなのです。

 頭書のように、極めて精巧・精緻な競技ですから、「最高の舞台でベストプレー」を披露するのは、滅多な事では出来ません。
 大袈裟に言えば「全ての要素が上手く行って初めて」生まれるタイムなのでしょう。

 技術、体力、筋力、精神力、等々の全てを競い合う種目「110パー」は、本当に面白い種目ですし、録画を何度観返しても新しい発見があるスポーツなのです。
プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
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