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HOME   »  2020年07月02日
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 温故知新2020の陸上競技編その8です。

 その7・女子円盤投げの稿でも書きましたが、円盤投げは「歴史と伝統」を誇る種目であり、第一回近代オリンピック・アテネ大会1986から正式種目となっています。

 男子の円盤の重さは2kgで女子の倍です。

 今回もローマ1960をスタートとしようと思いましたが、この種目に限って1956年のメルボルン大会から始めます。
 金メダリスト名、記録の順です。

・メルボルン1956 アル・オーター選手(アメリカ) 56m36cm
・ローマ1960 アル・オーター選手(アメリカ) 59m18cm
・東京1964 アル・オーター選手(アメリカ) 61m00cm
・メキシコシティ1968 アル・オーター選手(アメリカ) 64m78cm
・ミュンヘン1972 ルビドク・ダネク選手(チェコスロバキア) 64m40cm
・モントリオール1976 マック・ウィルキンズ選手(アメリカ) 67m50cm
・モスクワ1980 ビクトル・ラシチュプキン選手(ソビエト) 66m64cm
・ロサンゼルス1984 ロルフ・ダンネベルク選手(西ドイツ) 66m60cm
・ソウル1988 ユルゲン・シュルト選手(東ドイツ) 68m82cm
・バルセロナ1992 ロマス・ウバルタス選手(リトアニア) 65m12cm
・アトランタ1996 ラルス・リーデル選手(ドイツ) 69m40cm
・シドニー2000 ウィルギリウス・アレクナ選手(リトアニア) 69m30cm
・アテネ2004 ウィルギリウス・アレクナ選手(リトアニア) 69m89cm
・北京2008 ゲルド・カンテル選手(エストニア) 68m82cm
・ロンドン2012 ロベルト・ハルティング選手(ドイツ) 68m27cm
・リオデジャネイロ2016 クリストフ・ハルティング選手(ドイツ) 68m37cm

 このシリーズで本稿のみメルボルン1956から始めた理由は、アメリカのアル・オーター選手がメルボルン1956~メキシコシティ1968まで「4連覇」という偉業を成し遂げているからです。
 素晴らしい記録です。

 オリンピックで1度優勝するのも至難の業であることは自明です。
 「連覇」となれば驚異的ですが、それが「4連覇」となると、世界スポーツ史上屈指のアスリートということになります。
 全ての競技・種目を通じてオリンピック4連覇を果たしているのは、アル・オーター選手、陸上男子走り幅跳びのカール・ルイス選手、競泳男子200m個人メドレーのマイケル・フェルプス選手、ヨット男子ファイアフライ級・フィン級のポール・エルブストロム選手、ヨット男子セーリング・レーザー級・フィン級のベン・エインズリー選手、そして女子レスリングの伊調馨選手の6名だけなのです。

 この6名のアスリートが、世界スポーツ史上に輝くスーパープレーヤーであることは間違いありませんし、女子で唯一の伊調馨選手の偉大さを改めて感じます。

 さて、話を戻します。

 アル・オーター選手の4連覇については、その4大会において「記録を伸ばし続けた」ところも、特筆されるべき点でしょう。
 1962年の「史上初の200フィート(60m96cm)越え」を始めとして世界記録を4度更新しています。そのキャリアにおいて、男子円盤投げ界をリードし続けたのです。
 その飽くなき研究心は、アスリートの鑑でしょう。

 また、それぞれの大会前、アル・オーター選手は必ずしも優勝候補では無かったとも伝えられています。どの大会にも、オーター選手以外に有力なプレーヤーが存在したのです。
 ところがオリンピックが終わってみれば、いつもオーター選手が金メダルを獲得したのです。
 その「勝負強さ」「不屈の闘志」は比類無きものなのでしょう。
 メルボルン1956、ローマ1960、東京1964、メキシコシティ1968、それぞれの大会は、気象条件や試合展開など、それぞれの環境の中で戦いが行われた筈ですが、そうした千差万別の流れの中で、アル・オーター選手は戦い抜き、勝利を手にしています。
 
 アル・オーター選手が、オリンピックにおける史上最高の男子円盤投げプレーヤーであることは、間違いなさそうです。

 この種目の世界記録は、1986年にユルゲン・シュルト選手(東ドイツ)がマークした74m08cmです。
 この記録に続く歴代2位の記録を保持しているのが、シドニー2000とアテネ2004を連覇したウィルギリウス・アレクナ選手です。
 アル・オーター選手に続いての「連覇」を成し遂げたアレクナ選手も、やはり素晴らしい選手なのです。

 そして歴代3位の73m38cmの記録を保持しているのが、北京2008の金メダリストであるゲルド・カンテル選手なのです。

 1986年以来、男子円盤投げの30年以上の歴史において、節目である「70m越え」を成し遂げているプレーヤーは他にも10名以上います。
 最近ならば、2019年にダニエル・スタール選手(スウェーデン)が71m86cmを記録しています。

 しかし、オリンピックの舞台においては「70mスロアー」はいまだに現れていません。
 不思議なほどに68mから69m台で決着しているのです。
 極めてデリケートな種目であり、大舞台で自己ベストを叩き出すことが極めて難しいことを示している、事実なのでしょう。

 東京2021においては「70mスロー」を観てみたいものだと思います。

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