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HOME   »  2020年07月07日
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 温故知新2020陸上競技編その9です。

 今回は男子200m競走を観て行きたいと思います。
 男子200mは、1900年の近代オリンピック第2回パリ大会から実施されています。
 第1回アテネ1896から行われている100m競走に続いて、短距離種目として行われるようになったのです。

 100mと200mの違いは、「距離が2倍」であることと「コーナーの走りがある」ことの2点でしょう。
 どちらも、とても大切な要素です。

 今回もローマ1960から始めます。
 金メダリスト名、記録の順です。

・ローマ1960 リビオ・ベルッティ選手(イタリア) 20秒5
・東京1964 ヘンリー・カー選手(アメリカ) 20秒3
・メキシコシティ1968 トミー・スミス選手(アメリカ) 19秒83
・ミュンヘン1972 ワレリー・ボルゾフ選手(ソビエト) 20秒00
・モントリオール1976 ドン・クォーリー選手(ジャマイカ) 20秒22
・モスクワ1980 ピエトロ・メンネア選手(イタリア) 20秒19
・ロサンゼルス1984 カール・ルイス選手(アメリカ) 19秒80
・ソウル1988 ジョー・デローチ選手(アメリカ) 19秒75
・バルセロナ1992 マイク・マーシュ選手(アメリカ) 20秒01
・アトランタ1996 マイケル・ジョンソン選手(アメリカ) 19秒32
・シドニー2000 コンスタンティノス・ケンテリス選手(ギリシャ) 20秒09
・アテネ2004 ショーン・クロフォード選手(アメリカ) 19秒79
・北京2008 ウサイン・ボルト選手(ジャマイカ) 19秒30
・ロンドン2012 ウサイン・ボルト選手(ジャマイカ) 19秒32
・リオデジャネイロ2016 ウサイン・ボルト選手(ジャマイカ) 19秒78

 まず眼につくのは、イタリア人ランナーの活躍でしょうか。
 ベルッティ選手とメンネア選手が金メダルを獲得しています。
 どの種目にも、超強豪選手が居ない「空白の時期」があると言われますが、この2名のイタリア人スプリンターについては、その指摘は当たらないでしょう。
 特にメンネア選手は、当時の世界記録19秒72を保持する、世界最高の200mランナーでした。
 この1979年に叩き出した「19秒72」は、1996年のアトランタオリンピックにおいてマイケル・ジョンソン選手に破られるまで世界記録の地位を守りましたし、「現在でもヨーロッパ記録」として残っています。
 40年以上に渡って欧州一という凄い記録なのです。

 シドニー2000の金メダリスト、ギリシャのケンテリス選手も含めて、アドリア海には「男子200m競走の神」が居るのかもしれません。

 続いて20世紀の後半では、アメリカの強さが際立ちます。
 東京1964のヘンリー・カー選手、メキシコシティ1968のトミー・スミス選手に始まり、ロス1984~アトランタ1996までの4連勝もあります。
 カール・ルイス選手やマイケル・ジョンソン選手といった、「世界陸上史」に燦然と輝くアスリートも並びますが、私が最も素晴らしい200mランナーと感じているのは、メキシコシティ1968のトミー・スミス選手です。

 その走りが素晴らしい。

 前傾姿勢から力強く上がる太腿、軽やかに加速するコーナリングと、スピードが落ちない直線の走りは、これまで観てきたオリンピックの男子200m競走の中で、最も美しいものだと思います。
 大袈裟に言えば「ザ・200m」なのです。

 19秒83という、驚異的な世界新記録での優勝でした。
 このスミス選手の記録を11年振りに破ったのが、前述のメンネア選手なのです。

 さて、アトランタ1996においてマイケル・ジョンソン選手は19秒32という、これまた驚異的な世界新記録を打ち立てました。400mのスペシャリストと見られていたジョンソン選手による超ハイパフォーマンスでした。
 ジョンソン選手は「このラン」で脚を痛め、リレーには出場できませんでした。「時空を超えた記録」は、アスリートの体に想像以上の負担を強いるものなのでしょう。

 この記録は「100年間は破られない」と言われましたが、これが北京2008のウサイン・ボルト選手の19秒30によって更新されるのですから、驚かされるばかりです。
 ボルト選手は、ロンドン2012においても19秒32で優勝しています。

 男子200m競走においては、マイケル・ジョンソン選手とウサイン・ボルト選手の2名だけが、「19秒30台そこそこ」という、他の選手達が未踏の領域、別次元のレベルに到達しているということになります。
 この領域に到達する「3人目のスプリンター」は、誰なのでしょうか。

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