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HOME   »  2020年07月18日
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 温故知新2020陸上競技編その11です。

 陸上競技のトラックを丁度1周する400m競走には、独特の雰囲気があります。
 向風、追い風に関する有利・不利も無く、一方で地点ごとの風向きも考慮してレースを進めなければならない難しさもあります。

 スタート後44秒前後の時間がかかりますから、スタンドの盛り上がりも十分。スタート直後に大歓声が沸き一度静かになって、2コーナーから向う正面の直線では歓声が次第に大きくなり、3コーナーから4コーナーにかけて最高潮に達します。
 最後の直線は、どんな選手でも「最後の力を振り絞っての激走」となりますから、最高潮の歓声が継続し、優勝者がゴールする寸前には、歓声が弱くなっている感じでしょうか。
 疲れ切ったランナー間にはスピードの差が生じやすいので、ゴール寸前まで「大接戦」というレースは、なかなか観られない種目でもあります。

 男子400m競走は、1896年の近代オリンピック第1回アテネ大会から実施されています。
 短距離競走として、歴史と伝統を誇る種目なのです。

 さて、今回もローマ1960から観て行こうと思います。
 金メダリスト名、記録の順です。

・ローマ1960 オーティス・デービス選手(アメリカ) 44秒9
・東京1964 マイケル・ララビー選手(アメリカ) 45秒1
・メキシコシティ1968 リー・エバンス選手(アメリカ) 43秒86
・ミュンヘン1972 ヴィンセント・マシューズ選手(アメリカ) 44秒66
・モントリオール1976 アルベルト・ファントレナ選手(キューバ) 44秒26
・モスクワ1980 ビクトル・マルキン選手(ソビエト) 44秒60
・ロサンゼルス1984 アロンゾ・バーバース選手(アメリカ) 44秒27
・ソウル1988 スティーブ・ルイス選手(アメリカ) 43秒87
・バルセロナ1992 クインシー・ワッツ選手(アメリカ) 43秒50
・アトランタ1996 マイケル・ジョンソン選手(アメリカ) 43秒49
・シドニー2000 マイケル・ジョンソン選手(アメリカ) 43秒84
・アテネ2004 ジェレミー・ウォリナー選手(アメリカ) 44秒00
・北京2008 ラショーン・メリット選手(アメリカ) 43秒75
・ロンドン2012 キラニ・ジェームス選手(グレナダ) 43秒94
・リオデジャネイロ2016 ウェイド・バンニーキルク選手(南アフリカ) 43秒03

 まず感じるのは、アメリカ合衆国が強い種目であるということでしょう。
 ロス1984~アテネ2004の6連勝も含めて、圧倒的な強さです。

 続いては、メキシコシティ1968のリー・エバンス選手の43秒86という、「驚異的な記録」が、男子400m競走を1歩も2歩も進化させたという点です。
 もちろん当時の世界新記録でしたが、「夢の43秒台」を示現してくれたのです。

 100m・11秒00×4=44秒00は、400m競走における厚い壁でした。
 エバンス選手が、この壁を破った後も、オリンピックのレースにおける次の43秒台は、20年後、ソウル1988まで待たなければなりませんでした。
 このメキシコシティ1968大会の記録が、いかにハイレベルなものであったかが分かります。

 ところで、メキシコシティ1968の2着だったラリー・ジェームズ選手も43秒97を叩き出しました。(驚異的な世界新記録を生んだレースが、接戦だったことにも驚かされます)この時のアメリカチームには「歴史的な400mランナーが2名」も居たのです。
 男子400mの王国の面目躍如たるものがあります。

 その歴史的な記録に1/100秒まで迫ったのが、ソウル1988のスティーブ・ルイス選手でした。
 この時ルイス選手は19歳でした。ある程度の経験が必要とされる400mにおいては、驚異的な若さでの優勝でした。
 結果として、この記録は、現在でもジュニア世界最高記録として残っています。

 バルセロナ1992では、クインシー・ワッツ選手が、リー・エバンス選手の記録をついに抜いて、43秒50で優勝しました。
 もはや「金メダルは43秒台」で争われる時代となったのです。

 そして、マイケル・ジョンソン選手による、アトランタ1996・シドニー2000の「連覇」が達成されました。史上唯一の連覇です。
 「王国」アメリカのひとつのピークでしょう。

 ロンドン2012からは、「王国に陰り」が観えます。
 アメリカチームは、金メダルどころか、銅メダルを取るのがやっと、それも北京2008の金メダリスト/ラショーン・メリット選手が、リオ2016でも最上位という状況ですから、「変調」と言わざるを得ないでしょう。

 15回の大会を観て、一番の変わり種?は、モントリオール1976のファントレナ選手でしょうか。
 この大会でファントレナ選手は、400mと800mの2冠に輝いています。

 400mランナーが「200mも兼ねる」ケースは、時折観られます。
 マイケル・ジョンソン選手はアトランタ1996において、200m・400mの2冠でした。

 しかし「800mと兼ねる」のは、オリンピック決勝という舞台では滅多に観られませんし、ましてや金メダル獲得となると、これは快挙と言って良いでしょう。
 この大会のアルベルト・ファントレナ選手は絶好調で、400mも800mも圧勝でした。
 長身の体躯から、長い脚で、とても大きなストライドを駆使して、圧倒的なレースを披露してくれたのです。
 ちなみに800mは、1分43秒50の世界新記録でした。
 オリンピックの陸上競技史に残る、素晴らしいパフォーマンスであったと感じます。

 さて、リオ2016ではバンニーキルク選手が43秒03という見事な世界新記録で金メダルを獲得しました。
 「夢の42秒台」に、あと一歩と迫ったのです。

 ウェイド・バンニーキルク選手は、現在の男子400m競走を牽引しています。
 東京2021でも本命視される存在でしょうが、「王国」アメリカ勢の復活にも期待したいところでしょう。
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[7月15日・マツダスタジアム]
巨人12-1広島

 高卒2年目、20歳の戸郷投手が好投を魅せ、打線も得点を重ねて、巨人が大勝したゲームです。

 戸郷投手は、6イニング・103球を投げ、被安打3、奪三振4、与四死球3、失点0の安定した投球内容でした。
 これで戸郷投手は、6月23日の対広島(6と2/3イニング・92球)、6月30日の対DeNA(6と1/3イニング・96球)に続いての開幕3連勝を飾りました。ジャイアンツの高卒2年目ルーキーとしては、あの桑田真澄投手の開幕2連勝を超えたのです。

 150km/hを超えるストレートを主体に、多彩な変化球を擁し、何よりマウンド度胸の良いピッチングですので、今後の活躍も十分に期待される投手です。既に「菅野投手の次」という評価もあるようです。

 宮崎県都城市出身、聖心ウルスラ学園高校時代には、2年生の時に夏の甲子園大会に出場しています。
 そして、2018年10月のドラフト会議において、読売ジャイアンツから6巡目指名を受けて、入団しています。
 正直に言って、所謂「甲子園のスタープレーヤー」ではないのでしょうが、素晴らしい投手に成長しました。

 身長186cm、体重75㎏と、投手にピッタリの体躯を誇る戸郷翔征投手の、今後の活躍が大いに期待されます。
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Author:カエサルjr
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