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[8月29日・グレートアメリカンボールパーク]
シカゴ・カブス3-0シンシナティ・レッズ

 カブスのダルビッシュ投手とレッズの7番・センターで先発した秋山選手が対戦しました。

 第1打席は打撃妨害(捕手)、第2打席はボテボテのピッチャーゴロをダルビッシュ投手が捕り損ねてのエラーと言う形で、秋山選手は出塁しました。
 そして第3打席。ダルビッシュ投手の高目の投球をしっかりと捕えた打球は、右中間へのライナー性のヒットでした。
 珍しい内容の3打席、2打数1安打ということになるのでしょうが、秋山選手は3度打席に立ち3度出塁しました。

 この2020年シーズンから始まった新しい日本人選手対決は、今回は「引分」と評するのが良さそうです。

 さて、今期7度目の先発マウンドに登ったダルビッシュ投手は、レッズ打線に安打も許し、なかなか3者凡退のイニングを創れませんでしたが、粘り強い投球で得点は許しませんでした。

 6イニング・104球を投げ、被安打7、奪三振8、与四死球2、失点0という投球内容でした。
 この日は、変化球がとても多かったように観えました。
 「伝家の宝刀」スライダーはもとより、カーブも織り交ぜ、時々は157km/hのストレートも交えての配球。
 ランナーを2人、3人と許した場面でも、三振や内野ゴロで封じるプレーは、「2020年のダルビッシュ投手」そのものでした。

 7試合を投げて6勝1敗、6連勝で最多勝争いのトップに並びました。
 防御率も、6連勝中は0.92、今期通算1.47と素晴らしい数値です。

 2020年は、ダルビッシュ有投手が、トミー・ジョン手術からの本格的復活を遂げたシーズン、と言って良いと思います。

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 交流試合が始まって直ぐ、「白いスパイク」が眼に付きました。

 多くの選手、チームによっては全選手が、白いスパイクを履いてプレーしているのです。
 新鮮な「絵」でした。

 高校野球では黒いスパイクしか許可されていないはず・・・と思い、調べてみました。

 何と、2020年3月から「白いスパイク」の使用が高野連から許可されていたのです。

 「白いスパイク」が使用許可されてから、春の甲子園、夏の甲子園と中止になり、この大会が甲子園初お目見えとなったようです。
 各都道府県で開催されている「独自大会」においても、白いスパイクが広がっているようです。

 スパイクを白くする理由は、「靴中の気温を下げること」ということで、スポーツ用品メーカー大手のミズノ社によれば、スパイクの表面・内部共に、白いスパイクは黒と比べて約10℃低くなっていたと、報じられています。
 10℃の温度差はとても大きなものです。

 夏の試合時の熱中症対策が叫ばれている状況下、白いスパイクは有力な対抗手段ということなのでしょう。

 チームによっては、投手が白いグローブを使用しているところもありました。
 「白」は、高校野球における様々な道具に試行されているのでしょうか。

 交流試合で白いスパイクを使用した選手からは、概ね好評とも報じられています。
 スパイクの中が涼しいことはもちろんとして、「足が軽い印象で走りやすい」という感想もあるそうです。

 一方で、交流試合に出場した東海大相模高校チームは、従来通りの黒いスパイクを全選手が使用していました。
 その理由を聞かれた選手は、「相模の伝統→ユニフォームの上から下まで先輩から受け継いだものである」と「経済的な視点→野球を続けて行くにはお金がかかるので、汚れにくいとか耐久性も知りたい」というコメントが出されたそうです。
 もちろん、東海大相模チームとしても、連戦が続く大会となれば、白いスパイクの導入を検討して行くとのことでした。
 合理的な考え方だと思います。

 黒いスパイクと同等の「耐久性」が担保されるとすれば、全国のチームに、白いスパイクが一気に普及するのでしょう。

[8月27日・ペトコパーク]
シアトル・マリナーズ8-3サンディエゴ・パドレス

 マリナーズの菊池投手が、今期5度目の登板で、今期初勝利を挙げました。

 ダブルヘッダー第2試合に先発登板し、5イニング・81球を投げ、被安打7、奪三振6、失点3の内容でした。
 菊池投手としては、決して好調な投球ではなかったのでしょうが、初回に味方が6点を挙げ大きなリードを奪ってくれましたから、「丁寧な投球」で5イニングを投げ切ったという形でしょう。

 今期2度目の登板、8月1日のアスレティックス戦では、6イニング・89球を投げ、被安打3、奪三振9、与四死球1、失点0という好投を魅せましたけれども、勝利投手になることは出来ませんでした。
 「勝ち星」は味方打線との兼ね合いが大事であることを、改めて感じます。

 2019年シーズンにMLBデビューした菊池雄星投手は、一歩ずつMLBのベースボールに馴染んできているように観えます。

 NPBにおいては「高目のストレート」を持ち味としていた菊池投手が、MLBにおける投球スタイルを身に付けるには、もう少し時間がかかるのかもしれません。

 その日を、心待ちにしています。

[8月26日・セーレンフィールド]
トロント・ブルージェイズ9-1ボストン・レッドソックス

 今シーズンからブルージェイズに所属し、メジャーデビューを果たし、7月26日に初登板してから8度の登板を重ねてきた山口俊投手が、ついに初勝利を挙げました。

 この試合、2-0とチームがリードした3回から中継ぎで登板し、4イニング・59球を投げて、被安打2、奪三振2、与四死球2、失点1という粘り強いピッチングを披露して、チームの勝利に貢献、初勝利に結びつけたのです。
 
 NPB時代には、DeNAにおいてはクローザーおよび先発投手として、読売ジャイアンツにおいては先発投手として活躍しましたが、MLBでは現在のところ「中継ぎ」「クローザー」としての役割を与えられているようです。

 これまでの8度の登板の内、クローザーが4度、中継ぎが4度となっています。
 今回のような「ロングリリーフの成功」を積み重ねて行くことで、先発登板の可能性が高まっていくのかもしれません。

 MLBにおける山口投手のプレー振りを観ていると、まるで「野球少年」の様です。

 33歳のベテランが眼を輝かせながら、プレーに没頭しているのです。

 山口俊投手がMLBを目指した理由が良く分かります。

 新・国立競技場を使用する、初めての日本トップクラスのプレーヤーを集めた大会、セイコーゴールデングランプリ陸上2020が8月23日に行われました。

 「満足に練習も出来ない時期」を経ての、日本陸上競技界のトップアスリートのパフォーマンスが注目された大会でした。
 好記録はあまり期待されなかったことは、自然な話であろうと感じます。

 そうした大会、多くのトップアスリートにとって「久しぶり」の大会において、しかし、日本新記録が生まれました。
 女子1,500mの田中希実選手です。

[8月23日・女子1,500m・国立競技場]
1位 田中希実選手 4分5秒27→日本新記録
2位 卜部蘭選手 4分11秒75
3位 荻谷楓選手 4分13秒14

 田中選手は、2006年に小林祐梨子選手がマークした4分7秒86を2秒以上縮める、見事な日本新記録でした。(小林選手の記録も「14年間」に渡って日本新記録であった立派な記録でした)

 田中選手は、2020年7月のホクレンディスタンスチャレンジにおいて3,000m種目で日本新記録を樹立していますから、今年に入って2種目目の日本記録更新となります。
 新型コロナウイルス禍における活躍は、眼を見張るものなのです。

 20歳の田中選手は、身長153cmと小柄ですが、無駄の無いフォームと、十分なスピードで押していける持久力を備えています。
 今後の日本女子陸上界の中長距離種目を背負っていくプレーヤーであることは、間違いありません。

 それにしても、この大会に向けては、多くのトップアスリートが調整に苦労した様子でした。

 男子100mでは、山縣亮太選手が10秒42で予選落ち。
 男子110mハードルでは、高山峻野選手が13秒74で3位。
 女子やり投げでは、北口榛花選手が優勝しましたが、記録は59m38cmに止まりました。

 それぞれの選手の能力からみれば、明らかに練習不足、調整が出来ていない記録だと思います。

 一方で、田中希実選手や、女子100mハードルを13秒03の好記録で制した寺田明日香選手のように、2019年シーズンを凌ぐパフォーマンスを示したプレーヤーも居るのです。

 こうした「特殊な時期」の大会の難しさなのでしょう。

 セイコーゴールデングランプリ陸上2020は、私達に初めて、新・国立競技場の詳しい様子、トラックやフィールドの有り様を、テレビ画面を通じて示してくれました。

 早く、国立競技場での大会を観に行きたいものです。

 ミネソタ・ツインズの前田健太投手の快投が続いています。

 7月26日の今シーズン初登板・初勝利から、6度の先発で4勝0敗という好成績なのです。

 8月の先発登板内容を観てみましょう。
・8月1日勝利投手 6イニング・83球 被安打1、奪三振6、与四死球1、失点0
・8月6日勝負付かず 6イニング・80球 被安打3、奪三振4、与四死球1、失点3
・8月12日勝利投手 6・2/3イニング・85球 被安打5、奪三振5、与四死球1、失点2
・8月18日勝負付かず 8・0/3イニング・115球 被安打1、奪三振12、与四死球2、失点1
・8月24日勝利投手 5イニング・83球 被安打5、奪三振7、与四死球1、失点1

 8月18日の登板を除いては、「80~85球」の球数で5イニング以上の投球回数を熟しています。
 その18日の登板では、8回までノーヒッターでしたから、9回にもマウンドに登ることとなりましたが、ブルペンが撃ち込まれてしまい、ノーヒッターどころか勝ち星も消えてしまいました。
 「勝利投手」になることの重みを、改めて感じさせてくれる登板でした。

 今シーズンの前田投手の「安定感」は、驚異的なものでしょう。

 MLBの先発投手としての完成度が、明らかに高まっているのです。
 素晴らしい記録を残してくれるかもしれません。

 シカゴ・カブスのダルビッシュ有投手が好調を維持しています。

 7月31日に今シーズン初勝利を挙げると、8月は5日・13日・18日・23日と4度の先発登板を全勝としました。
 「5勝」は、8月23日時点で、ナショナルリーグの最多勝争いのトップに並んでいるのです。

 8月の4勝の内容を観てみましょう。
・8月5日 7イニング・93球 被安打5、奪三振4、与四死球1、失点1
・8月13日 7イニング・104球 被安打1、奪三振11、与四死球3、失点1
・8月18日 6イニング・98球 被安打8、奪三振7、与四死球1、失点1
・8月23日 7イニング・103球 被安打6、奪三振10、与四死球1、失点1

 いずれも見事な投球ですが、18日には8安打、23日には6安打を浴びながら1失点に抑えるという、いわば「粘りのピッチング」が、ひょっとすると「らしくない」投球であり、2020年のダルビッシュ投手の特徴、成長の証、なのかもしれません。
 その「粘り強い投球」のベースとなっているのが、与四死球の少なさでしょう。

 4試合で4失点ですから、7月末には2.70であった防御率も、8月23日には1.70まで改善・向上しました。
 MLBの先発ピッチャーで「防御率1点台」というのは、間違いなくトップクラスです。

 ピンチを招いた時の投球、例えば無死満塁を0失点で切り抜けて行く投球などは、本当に痺れます。
 ご本人からは「全ての球種のスピードが上がっている」とのコメントも有ります。

 ダルビッシュ有投手は、心身共に凄い投手に成長しているのでしょう。

 今シーズンのPGAツアーの締め括りとなるプレーオフシリーズの初戦、ザ・ノーザントラスト大会が、8月20日~23日、TPCボストン(マサチューセッツ州)を舞台に開催され、ダスティン・ジョンソン選手が2位に11打差を付けて、独走での優勝を飾りました。

 3日目を終えて、2位に5打差を付けてトップに立っていたジョンソン選手は、最終日の前半、2番パー5でイーグル、4・5・7・8番ホールをバーディとして、一気に6打スコアを縮め、2位との差を大きく広げて、悠々と勝ち切りました。
 この大会の第2日目には、前半を27打・9アンダーとするなど、TPCボストンの1~9番を完全に制覇する、凄まじいラウンドを示現して魅せたのです。

[ザ・ノーザントラスト2020の最終順位]
1位 ダスティン・ジョンソン選手 254打 30アンダーパー
2位 ハリス・イングリッシュ選手 19アンダー
3位 ダニエル・バーガー選手 18アンダー
4位 スコッティ・シェフラー選手 17アンダー
4位タイ ケビン・キズナー選手 17アンダー
6位 ウェブ・シンプソン選手 16アンダー
6位タイ ジョン・ラーム選手(スペイン) 16アンダー

 圧倒的な飛距離とアイアン技術の高さから、世界ランキング1位にも相当期間居たことが有るダスティン・ジョンソン選手ですが、メジャートーナメントは1勝しかしていないこともあって、「最終日に弱い」という精神面を指摘する声もありますが、今大会は、圧倒的な強さで押し切りました。

 PGAツアーのトーナメントとなれば「1打が重く」、大差で優勝できるプレーヤーは、タイガー・ウッズ選手やロリー・マキロイ選手といった、頭抜けた力を保持するプレーヤーに限られています。
 そうした中での、プレーオフ大会における「11打差」は、通算22勝を誇るジョンソン選手としても「会心の勝利」でしょう。

 プロゴルファー、それも世界トップクラスのプロゴルファーしか成し得ない「超絶ショット」の連続は、世界中のゴルフファンを魅了するものであったと思います。

 この勝利で、今期のフェデックスカップポイント争いのトップに立った、ダスティン・ジョンソン選手の活躍が期待されるところです。

 さて、ポイント上位125位までのプレーヤーにーが出場した、プレーオフ第1戦が終了しました。

 我らが松山英樹選手は、ザ・ノーザントラスト大会を10アンダー・29位タイでクリアし、フェデックスカップポイント順位を18位として、プレーオフ第2戦に進出しました。

 プレーオフ第2戦・BMWチャンピオンシップ大会は、8月27日~30日、オリンピアフィールズ・カントリー・クラブ・ノースコース(イリノイ州)で開催されます。
 出場資格は、ポイント上位70位までのプレーヤーです。

 そして、BMW選手権を終えて、ポイント上位30位以内のプレーヤーが、プレーオフ最終戦、ツアーチャンピオンシップ大会(9月4日~7日、イーストレイク・ゴルフクラブ(ジョージア州))に出場できるのです。
 ツアー選手権大会への出場は、世界の「トッププロゴルファーの証」に他なりません。

 松山選手の7年連続のツアー選手権大会への出場が、大いに期待されるところです。

[8月23日・決勝・エスタディオダルス]
バイエルン・ミュンヘン1-0パリ・サンジェルマン

 ドイツとフランスのNO.1クラブの対決となったUEFAチャンピオンズリーグCL2019~20シーズンの決勝は、バイエルンが最少得点で押し切りました。

 このところのバイエルンとサンジェルマン両チームの圧倒的な得点力から、「打ち合い」になるのではないかと予想されましたが、両チームの守備陣が良く頑張り、前半は0-0で折り返し、後半も「1点を巡る激しい攻防」が続きました。
 両チーム合わせて「8枚のイエローカード」が乱れ飛び、イエローを受けたプレーヤーの中に、サンジェルマンのネイマール選手(ブラジル)やバイエルンのトーマス・ミュラー選手といった、両チームの攻撃の核となる選手が含まれていることにも、「激闘」がよく現れています。

 全体として「極めてスピーディ」な試合展開であり、両チームが持ち味を発揮した、好ゲームでした。
 現時点での「世界最高レベルのゲーム」であったことは、間違いないと感じます。

 決勝点は後半14分、バイエルンのミッドフィールダーMFヨシュア・キミヒ選手からのクロスを、フォワードFWキングスレイ・コマン選手(フランス)がヘディングで決めたもの。
 クロスの高精度と抜群のタイミングは、今大会のキミヒ選手の充実ぶりを如実に示すプレーですし、バイエルンのFW陣、ロベルト・レバンドフスキ選手(ポーランド)やトーマス・ミュラー選手への守備にどうしても人を割かなくてはならないサンジェルマンとしては、本当に残念な失点でしょう。

 スコアこそ「1-0」でしたが、ゲーム内容は「見所満載」でした。

 サンジェルマンのFW陣、ネイマール選手、アンヘル・ディ・マリア選手(アルゼンチン)、キリアン・エムバペ選手は、持ち味が全く異なる世界最高レベルのプレーヤー達であり、その多彩な持ち味が存分に発揮されていましたが、ゴールキーパーGKマヌエル・ノイアー選手を中心とするバイエルンの守備陣は、本当に良く守りました。

 一方のバイエルンのFW陣、レバンドフスキ選手、ミュラー選手、コマン選手、アルフォンソ・デイビス選手(カナダ)の攻撃は、「得点マシーン」と呼んでも良いメカニカルな布陣、相手陣の弱点を見つけ出し無駄なく突く布陣でしたが、サンジェルマンの守備陣も、スペースを潰し、ゴール前のスピードで互角に渡り合って、これをよく抑え込んだのです。

 僅かにバイエルンが上回っていたのが「中盤の厚さ」でしょうか。
 ティアゴ・アルカンタラ選手(スペイン)、レオン・ゴレツカ選手、セルジュ・グナブリー選手、そしてキミヒ選手は、「自らの考え方をベースに、自ら選択したプレー」を展開しました。結果として、バイエルンの攻撃は、とても多彩なものとなったのでしょう。

 その運動量と共に、現在のバイエルン・ミュンヘンは、得点力の高さならば「歴代屈指」の水準なのではないかと思います。
 今大会1次リーグから「11戦全勝」という史上初の記録が、その強さを明示しています。

 新型コロナウイルス禍の中でのUEFA-CL決勝は、素晴らしいゲームでした。

 戦法の多彩さやスピード十分なプレーを観ると、「サッカーの将来像」を魅せてくれたゲームと呼んでは、少し大袈裟でしょうか。

 8月10日に開幕した交流試合は、8月17日の白樺学園VS山梨学院戦を最後に閉幕しました。
 「大会を完遂」できたことは、全ての関係者のご努力の賜物であり、その意義はとても大きいと感じます。

 新型コロナウイルス感染症感染拡大の中、4月~5月の緊急事態宣言下では練習もままならず、6月以降になっても、チーム練習がなんとか再開されたとはいえ、他チームとの練習試合実施が難しかった状況下で、参加32チームは「力いっぱい」のプレーを披露いただきました。
 高校野球ファンのひとりとして、感謝申し上げます。

 さて、こうした「圧倒的な練習不足」の下で、2020年交流試合ならではの「現象」が随所に見られたことは、皆様ご承知の通りです。

 中でも、「ホームランの少なさ」は、最も目立つ現象でした。

 16試合でホームランは3本だけ。
 内1本は、8月12日の鹿児島城西VS加藤学園戦の杉山選手のランニングホームランですから、柵越えのホームランは僅かに2本でした。

① 8月11日 明豊VS県立岐阜商 県立岐阜商・佐々木選手の左中間へのホームラン
② 8月17日 白樺学園VS山梨学院 白樺学園・川波選手のセンターオーバーのホームラン

 もちろん、ランニングホームランも立派なホームランですが、本稿では「打球の飛距離」を採り上げていますので、「柵越え」を対象とします。
 近年の夏の甲子園大会ならば、平均して1試合当たり1本前後のホームランが生れていますから、この2本と言うのは、とても少ない本数なのです。

 頭書の通り、白樺学園VS山梨学院は、大会最終ゲームでしたので、このゲームが始まる前には「交流戦では柵越え本塁打は1本」しかないことになりそうだと思いました。
 川波選手が、センターへの大ホームランを放ってくれて、2本目を観ることが出来たのです。

 今大会は、ホームランのみならず、外野手の頭を超える長打や、右中間・左中間真っ二つの長打、打球が外野フェンスに達する長打も、とても少なかったように感じます。

 打球の飛距離・威力ともに、いつも眼にする甲子園大会とは、相当に異なるものだったのです。

 古い話になり恐縮ですが、金属バットが導入されて以降、高校野球の打球はとても飛ぶようになりました。
 かつては「ラッキーゾーン」が設けられていた甲子園球場においても、スタンドに飛び込む打球が増え、ラッキーゾーンも廃止されました。
 「逆転満塁ホームラン」といった、滅多に観られないはずのシーンも時々は飛び出すようになり、「送りバントとスクイズ」で得点していたプレーが、「一発」や「長打」の連続で得点を積み重ねる形に変質して行ったのです。
 これは、時代の流れでした。

 ところが、2020年交流試合においては、20世紀の木製バットを使っていた甲子園大会のようなホームラン数になったのです。
 ある意味では、とても不思議なことでしょう。

 その理由については、テレビ放送の中で解説者の皆さんが説明されるように、「生きた球を打ってこなかった」「人が投げるボールを打つ練習ができなかった」ことによるものなのでしょう。
 とても性能が向上したピッチングマシーンを使った練習により、21世紀の高校生バッターは150km/hの投球も打つことが出来るようになったと言われてきましたが、試合において打球を遠くに飛ばすためには、「人が投げるボールを打つ」必要があるということになります。
 私には「大発見」のように感じられるのです。

 「人が投げるボールを打つ」練習によって、打撃におけるどの要素が鍛えられるのかは、私には分かりません。タイミングの取り方なのか、力の入れ方なのか、あるいは「打撃フォーム」そのものなのか。
 パワーアップでは無いような気もしますが・・・。

 この「大発見」を分析することによって得られる情報が、今後の高校野球のトレーニングにどのように活用されていくのか。

 高校野球の進化は止まらないのでしょう。

 UEFAチャンピオンズリーグCL2019~20の準決勝が終了しました。
 パリ・サンジェルマンとバイエルン・ミュンヘンによる決勝が迫っています。
 本当に異例なシーズンが最終戦を迎えようとしているのです。

 さて、2019~20年シーズンの決勝トーナメントTは、準々決勝から、ポルトガルのエスタディオ・ダ・ルスとエスタディオ・ジョゼ・アルヴァラデを使用して行われています。

 エスタディオ・ダ・ルスは、ポルトガルの首都リスボンにあるSLベンフィカのホームスタジアムです。
 エスタディオ・ジョゼ・アルヴァラデも、リスボンにあるスポルディングCPのホームスタジアムです。
 どちらも立派なスタジアムであり、ポルトガルのプロサッカーリーグを代表するチームのホームとなっています。
 諸要因を勘案して、もともと決勝の舞台として予定されていたエスタディオ・ダ・ルスを中心として、UEFA(欧州サッカー連盟)が会場として選定したのでしょう。

 ところで、UEFAには有名な「サッカースタジアム分類」が存在します。
 かつては「一つ星から五つ星」で分類されていましたが、2006年から「カテゴリー1~4」の分類となりました。
 開催されるゲームの「格」によって、使用されるスタジアムが決まってくるのです。
 カテゴリー4が「最上位格」のゲーム用ということなのでしょう。

 私達が良く知っている、イングランドのウェンブリー・スタジアムやオールド・トラフォード、エミレーツ・スタジアム、スペインのカンプ・ノウやベルナベウ、ドイツのアリアンツ・アレーナやベルリン・オリンピアシュタディオン、イタリアのスタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ、フランスのスタッド・ド・フランス、ウェールズのミレニアム・スタジアム、オランダのヨハン・クライフ・アレーナ、ロシアのルジニキ・スタジアム等々は、いずれもカテゴリー4です。

 そして、エスタディオ・ダ・ルスとエスタディオ・ジョゼ・アルヴァラデも、カテゴリー4のスタジアムなのです。

 こうした異例な状況下、UEFAとしては大切なCLの準々決勝、準決勝を開催するスタジアムとして、この2つを選んだことになります。

 カテゴリー1~4の区分を決める要素としては、
① VIP向けの設備の有無・規模
② 報道陣向けの設備の有無・規模

 がポイントになっているように観えます。

 例えば、カテゴリー3のVIP向け駐車スペースは100台ですが、カテゴリー4は150台ですし、最少VIP向けシート数ならばカテゴリー3は250、カテゴリー4は500となっています。
 VIPのための歓待エリアスペースは、カテゴリー3には規定がありませんが、カテゴリー4は400㎡となっています。

 また、最小メディア向けエリアは、「3」は100㎡(50名)、「4」は200㎡(75名)となっており、最少カメラマン数は、「3」は15名、「4」は25名、実況放送席の最少数は、「3」は5、「4」は25、放送用トラック用の屋外最小エリアは、「3」は200㎡、「4」は1000㎡、といった形で、非常に細かく規定されているのです。

 UEFA-CL2019~20の準々決勝、準決勝は、ポルトガルに存する、UEFAのカテゴリー4の2スタジアムを舞台としました。
 決勝も、エスタディオ・ダ・ルスにおいて開催される予定です。

 新型コロナウイルス禍が収まったら、一度は訪れてみたいスタジアムです。
[8月17日・第6日]
大阪桐蔭4-2東海大相模

 東西の横綱対決と呼ぶに相応しい、素晴らしいゲームでした。

① ハイレベルな守備

 内野・外野の守備はもちろんとして、バッテリーの守備力も秀逸でした。
 特に、東海大相模高校チームの投手の守備力は見事。
 「投球を終えたら直ぐに野手の一員として」とは、よく言われることですが、実際にはなかなか難しいことでしょう。
 しかし、この試合の東海大相模チームの石田投手を始めとする投手陣は、その言葉が徹底されていました。
 石田投手のバント処理や、これはやり過ぎかもしれませんが、強い打球を左手・素手で取りに行ったプレーなど、望み得る最高レベルの投手守備でしょう。

 両チームの内外野のプレーヤーの守備プレーも、その技術・状況判断力・チームの連動性の高さはもちろんとして、きびきびとしていながら、余計な派手さが全く無いという点に凄さを感じました。

② 「振り切る」打撃

 7回表の東海大相模チーム・6番の神里選手の2点タイムリーヒット、8回裏の大阪桐蔭高校チーム・7番薮井選手の2点タイムリーヒットは、共にテキサスリーガーズヒットでした。
 両チームの好投手が渾身の力を込めて投げ込む球は、容易なことでは打てないのです。
 こうした局面でのクリーンヒットは至難の業なのでしょう。
 「このチャンスを絶対にものにしなければならない」という状況の下で、両チームのバッターは、見事にタイムリーヒットをものにしたのです。
 素晴らしい打撃でした。

③ 心持ち

 「冷静なる気迫」とでも呼びたくなる、両チームのプレーヤーの皆さんの表情・様子、それらのベースとなっている「心持ち」が印象的でした。
 試合中に「笑顔」を見せることなく、しかし、力むことも無く、必死に整斉と自らのプレーを実行して行くというのは、とても高いレベルでなければ実現できないものでしょう。

 ゲームにおいて、自らの力を存分に発揮できる「心持ち」を身に付けている選手達によって構成されている両チームが、日本高校野球の最高峰に位置しているように感じました。

 大阪桐蔭チームVS東海大相模チーム、良い試合を魅せていただきました。

 新型コロナウイルス禍の中で、2020年の春の甲子園大会、夏の甲子園大会が相次いで中止となりました。
 そして、春の甲子園大会代表に選ばれていた32チームによって、8月10日から17日にかけて、16試合が「交流試合」として開催されたのです。
 当然ながら、甲子園球場で行われる高校野球として、例外的かつ歴史的な大会となりました。

 各チーム1試合ずつの登場となりましたが、2020年の状況を反映したプレーが連続しました。
 その中から、本ブログでもいくつかのテーマを採り上げます。

 まずは、大会屈指の好投手登場です。

[8月16日・大会5日目・甲子園球場]
明石商3-2桐生第一

 明石商業高校のエースは中森俊介投手、2年生時に春の甲子園2019・夏の甲子園2019においてチームをベスト4に導く好投を魅せ、この交流戦においても屈指の好投手です。
 このゲームが、9度目の甲子園球場における先発登板でした。

 一方の桐生第一高校チームは、「夏の甲子園にとても強い」チームとして知られていますから、好ゲームが期待されました。

 そしてゲームは、期待に違わぬ接戦となったのです。

 1回表、中森投手は2番・曽我選手に内野安打を許し、3番広瀬選手に死球、1死2・3塁のピンチを招きましたが、後続を断って、無失点で切り抜けました。
 そして、2回から6回まで完璧な投球を魅せたのです。
 140km/h台中盤から後半のストレートとキレの鋭いスライダーを中心に組み立てられた投球は、当代屈指の本格派投手に相応しいものでした。
 6イニングを60球で熟しているところに、投球レベルの高さが現れています。

 一方の桐生第一チームの先発・宮下投手も、持ち味を発揮して、ヒットこそ許すものの、要所を締めて5回まで零封しました。

 ゲームは、投手戦となったのです。

 そして6回裏、明石商チームはチャンスを創りました。
 1死1・3塁から4番・福本選手がスクイズバント。しかし、これが投手正面を付き、3塁ランナーが三本間でタッチアウト。
 2死2・3塁となって、チャンスが潰えたかに観えましたが、5番・井上選手がレフト前にタイムリーヒットを放ち、明石商が2点を先制しました。

 6回までの中森投手の投球を観ると、この2点で十分と感じられましたが、「試合が動き始めた時の高校野球の怖さ」が待っていました。

 7回表、最初の打者に死球を与え、5番・工藤選手の2塁ゴロで併殺を狙った遊撃手が1塁に悪送球のエラーで、ランナーが2塁に残りました。そして6番の星野選手がレフト前にタイムリーヒットを放ち、桐生第一チームは1点差に迫ったのです。
 星野選手の気迫溢れる打撃でした。

 この回の中森投手の投球には「球威が不足」していました。
 何故だろうと思っていましたが、ゲーム後のインタビューで明石商チームの監督が「体力不足」に言及しました。
 新型コロナウイルス禍における「練習不足」からのものだったのでしょう。

 いずれにしても、「夏に強い」桐生第一チームは中森投手にも襲い掛かったのです。

 8回裏に明石商が追加点を挙げ、これで大丈夫という形を創りましたが、9回表桐生第一は粘りを魅せて追加点を挙げ、食い下がりました。

 本当に良いゲームでした。

 新型コロナウイルス感染症拡大の影響下、この「交流試合2020」が実施されたことについては、様々な意見があると思いますが、桐生第一チームのキャプテン・広瀬選手の「夢の舞台で(プレー)できて本当に嬉しい」という試合後のコメントが、この大会の価値を如実に示すものなのでしょう。
 2019~20年UEFAチャンピオンズリーグCLの準決勝が終了し、8月23日の決勝に進出する2チームが決まりました。

[8月18日・準決勝第1試合・エスタディオダルス]
パリ・サンジェルマン3-0RBライプツィヒ

[8月19日・準決勝第2試合・エスタディオジョゼアルヴァラデ]
バイエルン・ミュンヘン3-0オリンピック・リヨン

 準決勝2試合は、いずれも「3-0」というスコアでした。
 サンジェルマンとバイエルンが快勝したのです。

 ここまで快進撃を続けてきた、RBライプツィヒとオリンピック・リヨンは、さすがに力尽きた、というところでしょうか。

 サンジェルマンは、前半13分にディフェンダーDFマルキーニョス選手(ブラジル)が先制ゴールを挙げ、続いて同42分、フォワードFWのアンヘル・ディ・マリア選手(アルゼンチン)が追加点を挙げました。
 南米を代表する2プレーヤーの見事な仕事ですが、この2点で概ね勝負はついた形でしょう。
 後半11分にDFファン・ベルナト選手(スペイン)が3点目を挙げ、ダメを押しました。

 FW陣に、ネイマール選手(ブラジル)とキリアン・エムバペ選手という、現在の世界サッカーを代表する強力な点取り屋を揃えているチームですが、色々なプレーヤーからゴールが生まれる体勢が稼働しているのは心強い限りでしょう。
 決勝に向けて、コンディションは上々の様子です。

 バイエルンは、前半18分と33分に、ミッドフィールダーMFセルジュ・グナブリー選手がゴールを決めてリードしました。
 リヨンも、バイエルンの多彩な攻撃を良く凌ぎましたが、この2失点のダメージは大きく、試合終了間際には、ついにロベルト・レバンドフスキ選手(ポーランド)にゴールを許して万事休す。
 それにしても、どのゲームでも、必ずと言って良いほど得点を挙げるレバンドフスキ選手のプレー振りには、今更ながら感心させられます。

 準々決勝でFCバルセロナを相手に8点を挙げ、「取り過ぎ」を心配されていたバイエルンですが、その攻撃力は不変という感じがします。
 決勝でも、素晴らしいプレーを披露してくれることでしょう。

 2012~13年シーズン以来「6度目」の優勝を目指すバイエルンと、「初優勝」を目指すサンジェルマンの決勝は、見所満載の好ゲームが予想されます。
 第11節を終えた、J1の2020年シーズンですが、川崎フロンターレが快走しています。
 10戦負け無しというのではなく、10連勝というのが凄いところです。

[8月19日・第11節を終えての順位]
1位 川崎フロンターレ 勝点31 10勝1引分
2位 セレッソ大阪 勝点21 6勝2敗3引分
3位 名古屋グランパス 勝点20 6勝2敗2引分 得失点差10
4位 浦和レッズ 勝点20 6勝3敗2引分 得失点差△2
5位 柏レイソル 勝点19 6勝4敗1引分
6位 FC東京 勝点19 5勝2敗4引分
6位タイ ガンバ大阪 勝点19 6勝3敗1引分

 フロンターレは、得点34・失点9、得失点差25という、11ゲームを終えての数字としては圧倒的です。
 1試合平均3点以上の得点を挙げ、失点は1未満というのですから、強い訳です。
 特に、得点2位のセレッソ14得点と比較しても、頭抜けた得点力が今期の特徴となっているのでしょう。

 追いかけるのは、セレッソ、グランパス、レッズ、レイソル、東京、ガンバ、の6チーム。

 現時点でのフロンターレの得点首位は、小林悠選手の7点ですが、リーグ得点首位のオルンガ選手の12点と比べれば少ない数字となっていることを観ても、特定のプレーヤーにゴールが集まっているのではない、別の言い方をすれば、「どこからでも得点できる」チームとなっていることになります。

 この「多彩で分厚い攻撃」が続く限り、川崎フロンターレの快走が続くのでしょう。

 読売ジャイアンツのエース・菅野智之投手が開幕8連勝を達成しました。
 開幕8連勝は、ジャイアンツでは、1938年のスタルヒン投手の11連勝、1990年の斎藤雅樹投手の8連勝に続くもので、球団3人目の快挙です。
 
[8月18日・東京ドーム]
巨人1-0阪神

 このゲームを、菅野投手は完投シャットアウトしました。
 125球を投げ、被安打3、奪三振7、与四球1、という見事な投球でした。

 阪神タイガース先発の高橋遥人投手も好投を魅せ、巨人打線を2安打に抑え込んだのですが、4位裏に岡本和真選手にホームランを浴びたことが響きました。
 そして、「この1点で十分」と言わんばかりの菅野投手のピッチングが続いたのです。

 開幕8連勝はもちろん凄いことなのですけれども、「完封」というのも素晴らしいもので、通算20度目の完封は、あの沢村栄治投手に並ぶ記録と報じられています。

 スタルヒン投手や沢村投手という、「伝説」のピッチャーの名前が出てくる程の記録なのですけれども、私には「1990年の斎藤雅樹投手」という「大エース」に並ぶ記録という点に感動を憶えます。
 あの頃の斎藤投手は、「ミスター完投」と称され、まさにチームの大黒柱でした。
 現在の菅野投手も、同じ位置付けのプレーヤーなのでしょう。

 投手の分業化が進んで久しく、そもそも完投自体がなかなか観られなくなって久しい21世紀のプロ野球において、「開幕8連勝」を期待されてマウンドに登り、そのゲームを「完封」することの難しさは、筆舌に尽くし難いものでしょう。
 少し「次元が違うプレーヤー」になりつつある感じもします。

 異形のシーズンとなっている2020年のNPBペナントレース。

 菅野投手の大活躍は、2020年シーズンを象徴するものになるかもしれません。
 最終日を3位でスタートした笹生優花選手が、この日9アンダー・63打の好スコアでラウンド、トータル16アンダーで快勝しました。
 19歳の笹生選手は、日本国内ツアーデビュー2戦目での優勝でした。

[8月14日~16日・軽井沢72ゴルフ北コース]
1位 笹生優花選手 220打・16アンダーパー
2位 若林舞衣子選手 12アンダー
2位タイ 藤田さいき選手 12アンダー
4位 有村智恵選手 11アンダー
5位 西郷真央選手 10アンダー

 最終ラウンドの笹生選手はパッティングが良く決まりました。3~6m位のパットがどんどん入ったのです。そして、パー5の第2打・195ヤードのショットがグリーンヒットし、この3mのイーグルパットを捻じ込むなどスコアを伸ばしました。ショットの飛距離も十分なのです。
 2位に4打差を付けての快勝は、笹生選手の潜在能力の高さを示しています。

 日本人の父親とフィリピン人の母親の間に生を受けた笹生選手は、14歳の頃からゴルフで活躍し、2018年アジア大会の個人戦で優勝し一躍日本にも知られる存在となりました。
 2019年には日本のプロテストに合格し、新型コロナウイルス禍の中でツアーのトーナメントが激減する状況下、今回の優勝を勝ち取った形です。
 ジャンボこと尾崎将司選手に師事していると報じられています。

 「飛んでパッティングも上手い」となれば、まさに女性版ジャンボ尾崎ということになりますから、今後の活躍が大いに期待されるところです。

 それにしても、日本女子ゴルフ陣は本当に強力です。
 素晴らしいプレーヤーが次々と生まれてくるのですから。

 日本女子ゴルフは、今後の世界ゴルフ界を牽引する存在なのでしょう。

 例年のホーム&アウェイ方式とは異なり、ワンゲームマッチで行われた準々決勝の戦いが8月15日までに終了し、UEFAチャンピオンズリーグCL2019~20シーズンの4強が出揃いました。

[8月12日・エスタディオダルス]
パリ・サンジェルマン2-1アタランタ

[8月13日・エスタディオジョゼアルヴァラデ]
RBライプツィヒ2-1アトレティコ・マドリード

[8月14日・エスタディオダルス]
バイエルン・ミュンヘン8-2FCバルセロナ

[8月15日・エスタディオジョゼアルヴァラデ]
オリンピック・リヨン3-1マンチェスター・シティ

 新型コロナウイルス感染症のために「異例づくめ」のシーズンとなっているCLですが、準々決勝の内容・結果も、戦前の予想とは大きく異なるものとなりました。

 第1戦は、パリ・サンジェルマンが逆転勝ちを収めました。
 ゲームは、アタランタが前半27分、ミッドフィールダーMFマリオ・パサリッチ選手(クロアチア)のゴールで先制し後半に入りました。
 その後半も残り僅かとなり、このままアタランタが押し切るかに観えた後半45分、サンジェルマンはディフェンダーDFマルキーニョス選手(ブラジル)が起死回生の同点ゴール。続いて、インジュリータイムの後半48分、フォワードFWマキシム・シュポ・モティング選手(カメルーン)が追加点を挙げて、辛くも逆転勝ちを収めたのです。
 両チーム合わせて、イエローカード9枚が乱れ飛ぶ、荒れたゲームでした。

 第2戦は、RBライプツィヒがアトレティコを振り切りました。
 前半0-0で迎えた後半5分、ライプツィヒはFWダニ・オルモ選手(スペイン)が先制ゴールを挙げ、同26分、アトレティコのMFジョアン・フェリックス選手(ポルトガル)に同点弾を許すも、同43分、MFタイラー・アダムス選手(アメリカ)が決勝点を挙げて勝ちました。

 アトレティコ・マドリードのCLにおける勝負強さを考えると、番狂わせと言って良いでしょう。

 第3戦は、決勝の顔合わせと言っても良い強豪対決でしたが、バイエルンが圧勝しました。
 前半4-1、後半4-1の計8-2での勝利でした。

 FCバルセロナが8失点で敗退するというのは、無いことではないと言っても、21世紀に入ってからのバルサの戦い振りを勘案すると「異例中の異例」でしょう。
 前半4分のFWトーマス・ミュラー選手の先制ゴールに始まり、同21分にはFWイヴァン・ペリシッチ選手(クロアチア)、同27分MFセルジュ・グナブリー選手、同31分にはミュラー選手の2点目と、立て続けにゴールを挙げられてしまいました。

 バイエルンのプレーヤーの動きにバルセロナのプレーヤーが付いていけなかった印象でした。

 後半に入っても流れは変わらず、というか、バイエルンの「正規攻撃陣」と言っても良いプレーヤーが躍動し、後半18分にはヨシュア・キミヒ選手、同37分にはロベルト・レバンドフスキ選手(ポーランド)、同40分と44分にはフィリペ・コウチーニョ選手(ブラジル)の2ゴールで計4点を挙げ、バルセロナの反撃を同12分のルイス・スアレス選手のゴールのみに抑え込みました。

 今シーズンの攻撃力から観て、バイエルン・ミュンヘンがやや有利かと観ていましたが、これ程の大差となったのは、意外という他はありません。

 「リオネル・メッシ選手を中心としたFCバルセロナの時代」の終焉を象徴するゲームでなければ良いがと、感じてしまいます。

 第4戦は、オリンピック・リヨンがマンチェスター・シティに完勝しました。
 決勝トーナメント1回戦でユベントスを破って勝ち上がったリヨンが、準々決勝ではシティに快勝したのです。「台風の目」と呼んで良い存在でしょう。

 リヨンは前半24分、FWマックスウェル・コルネ選手(コートジボワール)が先制し、後半24分、シティのMFケヴィン・デ・ブライネ選手(ベルギー)に同点弾を許すも、後半34分と同42分にFWムサ・デンベレ選手の2ゴールで突き放しました。リヨンの躍動感あふれる試合運びでした。

 さて、準決勝の組合せは以下の通りです。
① 8月18日 RBライプツィヒVSパリ・サンジェルマン
② 8月19日 オリンピック・リヨンVSバイエルン・ミュンヘン

 UEFA-CLの準決勝が2試合とも「ドイツVSフランス」になった図を、私は初めて観た気がします
 つまり、スペイン・リーガエスパニョーラとイングランド・プレミアリーグのチームが、1チームも準決勝に進めなかったのです。これも、極めて珍しいことでしょう。(24年振り=21世紀初と報じられていました)

 決勝カードは、これまでの国際舞台での実績を踏まえれば「バイエルンVSサンジェルマン」と観るのが常道でしょうが、2019~20年シーズンについて言えば、「ライプツィヒVSリヨン」になっても、何の不思議も無い気がします。

 ヤクルトスワローズの小川泰弘投手が、ノーヒットノーランを達成しました。
 プロ野球史上82人目(93回目)の快挙でした。

[8月15日・横浜スタジアム]
ヤクルト9-0DeNA

 プロ7年目・30歳の小川投手の素晴らしいピッチングでした。

 快挙は、いかにも小川投手らしい「粘り強い」投球から生まれたと感じます。

 初回に四球を与えています。
 6回と8回にも四球。8回は味方のエラーも出てしまい、1・2塁のピンチを迎えましたが、これを冷静に抑え込みました。結果としてヒットを許していないのです。

 さて9回、最初の打者・山下選手を1塁ライナーで打ち取り、2人目の佐野選手は1塁ゴロ。2アウトとして、代打の乙坂選手をこの試合10個目の三振に切って取り、快挙を達成しました。
 乙坂選手の三振もフルカウントからでした。
 本当に「丁寧な」ピッチングでしょう。

 味方が9点の援護をしていましたから、勝ち投手の権利は確保していたにしても、最後の最後まで、ノーヒッターの空気を味わいながらの投球はできなかったかもしれません。

 9イニング・135球を投げ、奪三振10、被安打0、与四球3、エラー2という、見事な投球内容でした。

 左脚を大きく挙げるダイナミックなフォームが、MLBの大投手ノーラン・ライアン投手に似ていることから、「和製ライアン」とも称される小川泰弘投手。

 これで今シーズン5勝目。

 エースとしての活躍が続きます。
 新型コロナウイルス禍のために、まだまだ多くのスポーツイベントが延期・中止となっている時期は、撮り貯めた録画を自宅で楽しむのも良いようです。
 今回はワールドカップ2002日本・韓国共催大会の決勝です。

[2002年6月30日・横浜国際総合競技場(日本)]
ブラジル2-0ドイツ

 大会前、ブラジル代表チームの強さは報じられていましたが、20世紀の終盤から続くドイツ代表チームの低迷が指摘されていましたから、ドイツチームが決勝に進むと予想した人は、多くはなかったと思います。

 とはいえ、大会前にサッカーファンの友人達が集まって、日本で開催されるワールドカップについて大議論(お酒を飲みながら)を行った時に、S君が「出て来ればドイツは強いよ」と言っていたことを、彼の表情と共に良く憶えています。
 S君は、「ドイツナショナルチームの本質」を良く知っていたのです。

[ブラジルチームの先発メンバー]
1. GKマルコス選手
2. DFルシオ選手
3. エジミウソン選手
4. ロケ・ジュニオール選手
5. カフー選手
6. ロベルトカルロス選手
7. MFジウベウト・シウバ選手
8. クレイベルソン選手
9. ロナウジーニョ選手
10. FWリバウド選手
11. ロナウド選手

[ドイツチームの先発メンバー]
1. GKオリバー・カーン選手
2. DFトーマス・リンケ選手
3. カルステン・ラメロウ選手
4. クリストフ・メッツェルダー選手
5. MFディートナー・ハマン選手
6. イェンス・エレミース選手
7. マルコ・ボーデ選手
8. トルステン・フリンクス選手
9. ベルント・シュナイダー選手
10. FWオリバー・ヌビル選手
11. ミロスラフ・クローゼ選手

 ブラジルチームは、ブラジルチームが強い時の特徴、「スタープレーヤーが沢山居る*」という特徴を十分に備えていました。

 フォワードFWはロナウド選手とリバウド選手の2トップ。共に世界的なプレーヤーでした。ロナウド選手は、FIFA世界最優秀選手3回、バロンドール2回の受賞を誇る、当時世界最高のストライカーでしたし、リバウド選手も1999年のFIFA世界最優秀選手とバロンドールに選ばれています。世界一を争う存在であった2選手が組む2トップでした。

 ミッドフィールダーMFにはロナウジーニョ選手。FIFA世界最優秀選手を2回、バロンドールを1回受賞しています。ロナウド・リバウド・ロナウジーニョは「3R」とも称された、世界サッカー史上でも屈指のトリオでしょう。

 両翼にはロベルトカルロス選手とカフー選手と、これまた世界を代表するプレーヤー。
 ロベカル選手は、当時の世界最高の左サイドバックと呼ばれていましたし、カフー選手はワールドカップ優勝2回・準優勝1回を誇り、「右サイドの支配者」とも称されました。

 ディフェンダーDFにはルシオ選手とエジミウソン選手、ロケ・ジュニオール選手と、これまた世界的なプレーヤーが並びます。
 世界一を狙うに十分な戦力だったのです。
 (*ワールドカップ2014ブラジル大会の前に、テレビで採り上げられたリオデジャネイロのタクシー運転手さんのコメント「今度の大会では優勝できないよ。ブラジルは世界的に有名な選手が揃っていなければダメなんだ。今回のチームはネイマールひとりしか居ないから無理だね」、が思い出されます。サッカー大国ブラジルのサポーターは、自分達の代表チームのことを良く知っているのです)

 一方のドイツチームは、ブラジルチームと比較すればやはり「地味」です。さらに、中心選手のミヒャエル・バラック選手が反則累積で出場できない状態でしたから、戦力的にもベストではありませんでした。
 実際のゲームは接戦となりましたから、返す返すもバラック選手の欠場が惜しまれるところでしょう。

 ゲームは全体として、とても「スピーディーな展開」でした。両チームの攻撃は持ち味を存分に発揮したものであり、素晴らしいプレーが随所に観られると共に、攻守の交替も早く、見応え十分なゲームになったのです。
 大きな反則が少なく、イエローカードが両チーム合わせて2枚(ゲーム開始早々に出された2枚)しかなかった、極めてフェアな内容であったことが、このハイレベルでクリーンなゲームを生んだ最大の要因でしょう。
 レフェリーの判定についての揉め事によりゲームが止まることも無かったのです。

 ブラジル、ドイツ、の両チームは、相手プレーヤーを痛めつけることには注力すること無く、「良く攻め、良く守る」ことに専念したのです。

 まさに、「世界のサッカーの範となるべき」ワールドカップ決勝に相応しい好ゲームでした。

 ゲームは静かな立ち上がりでした。
 「ブラジルが攻め、ドイツが守る」という展開が予想されていました(この大会ここまで16得点という圧倒的な攻撃力を誇るブラジルと、1失点という超堅守のドイツですから、こうした予想も自然なことでした)が、実際には攻守が入り乱れる展開となりました。
 守備的になると見られていたドイツチームも、ヌビル選手を中心に良く攻めました。
 このゲームのヌビル選手は、本当に良く働いていたと感じます。

 前半18分、ドイツゴール前でロナウジーニョ選手からロナウド選手にパス。ロナウド選手がシュート。これは、ドイツゴール左に外れました。

 前半46分、今度はロベルトカルロス選手のシュート性のボールがゴール前に居たロナウド選手に渡り、振り向きざまに強烈なシュート、これをGKカーン選手が脚に当ててクリアしました。
 これは決定的なチャンスでしたし、良いシュートでしたが、カーン選手の「神業」のようなセーブでした。

 ドイツチームも再三のセットプレーからチャンスを創りますが、ブラジルゴールを抉じ開けるには至りませんでした。

 前半は0-0で折り返しました。
 攻守拮抗の前半でしたが、僅かにブラジルチームが押していたと感じます。

 後半スタート直後はドイツチームが攻めましたが得点には至らず、ブラジルチームが攻勢に入りました。
 迫力十分の攻めが続きますが、GKカーン選手が良く守ります。
 ドイツ「伝統」の守備、そして伝統の好GKがここにも存在していたのです。

 そして後半21分。
 ロナウド選手が、ドイツ陣ペナルティーエリアの直ぐ外でハマン選手からボールを奪います。ドイツ守備陣としては「あってはならないプレー」でした。攻撃に向けてプレーヤーが上がってしまっていたので、自陣ゴール前が手薄だったのです。
 ロナウド選手は近くに居たリバウド選手にパス。
 リバウド選手は左足で狙い澄ましてのミドルシュート。低くて強いシュート。
 これをGKカーン選手が胸に当てて弾き、弾かれたボールを走り込んだロナウド選手が、ドイツゴール右側に押し込みました。

 ドイツ守備陣としては、自陣深いところで失球し、GKがシュートを捕球できずに弾くという、2つのミスを犯してしまい、ロナウド選手とリバウド選手は、そのミスを見逃すことなく得点に結び付けたシーンでした。

 このシーンでは、リバウド選手の良いシュート、カーン選手の手前でワンバウンドする低いシュートが印象的でした。

 ブラジルベンチは歓喜の嵐・・・。
 ついに先制したのです。

 ドイツチームが反撃に移ります。シュナイダー選手、メッツェルダー選手、クローゼ選手、ヌビル選手らがブラジルゴールに迫りますが、ブラジルチームが良く守りました。
 前半28分、ドイツのフェラー監督はクローゼ選手に替えてオリバー・ビアホフ選手を投入しました。
 FW同士の交替でしたが、よりパワフルなビアホフ選手に賭けたのでしょう。(このチーム3人目の「オリバー」名です)

 しばらくドイツチームが攻勢を続けた後の後半33分、ブラジルのジョゼ・クレイベルソン選手が右サイドをドリブルで突進、その左をカフー選手が走ってDFを引き付けます。
 クレイベルソン選手はゴール前のリバウド選手にミドルパス、リバウド選手がこれを「スルー」して、ボールはロナウド選手に渡りました。ロナウド選手は右に動きながらシュート。
 低く強いシュートがドイツゴール右隅に突き刺さりました。
 ファインゴール。
 GKカーン選手も懸命に左に飛びましたが、シュートはその指先を通過したのです。

 この大会のブラジルチームを象徴するような、縦へのスピードと世界屈指の2トップの持ち味・テクニックが存分に発揮されたゴールシーンでした。

 ブラジルチームが2-0とリードして、ワールドカップをグイッと引き寄せました。

 ドイツチームの反撃が強まったのは自然なことですし、本当に良く攻め続けました。
 「絶対に諦めない」というドイツ代表の伝統が、ここでも発揮されたのです。
 ビアホフ選手のシュートを始めとして、ボールはブラジルゴールの右に左に上にと再三飛びましたけれども、しかし残念ながらゴールには結び付きませんでした。

 ゲームはこのまま、後半48分で終了しました。

 ブラジルチームに歓喜の瞬間が訪れました。
 スコラリ監督を中心に、選手達が雄叫びを上げます。
 横浜国際総合競技場に沢山のカナリアが舞いました。

 キャプテンのカフー選手がワールドカップを高々と差し上げました。

 セレソンは5度目の栄光に輝いたのです。(もちろん史上最多です)

 ブラジルが2-0とリードした後も、無茶なタックルなどの反則が全くと言って良いほど見られませんでしたし、時間潰しのようなプレーもありませんでした。
 激しいが極めてフェアなプレーが、プラシル代表とドイツ代表という、ワールドカッブの主役であるナショナルチーム同士のゲームを終始構成したのです。

 とても「美しい」ワールドカップ決勝戦でした。
 2011年のヴィクトワールピサによるドバイワールドカップ制覇の興奮も冷めやらぬ2012年、日本馬は香港のG1レースを2勝とフランスのG2レース勝利と、重賞3勝を成し遂げました。まさに「大成果」でしょう。

 香港競馬においてはまず、ルーラーシップ(牡5歳)がクイーンエリザベス2世カップを制しました。鞍上はU.リスポリ騎手でした。
 JRAにおいてアメリカジョッキークラブカップG2を始めとして、G2・G3を4賞していたルーラーシップにとって、初のG1勝利でした。

 続いては、ロードカナロア(牡4歳)の香港スプリント優勝でした。
 9月のスプリンターズS・G1を勝ってJRAの短距離王に輝いた勢いそのままに、12月の香港スプリントを制したのです。
 この後、2013年のロードカナロアの活躍は皆さんご承知の通りです。
 6戦5勝・2着1回、G1を4勝、スプリンターズSと香港スプリントを連破、という、「当たるところ敵なし」のキャリアを示現しました。JRAを代表するスプリンターとなったのです。

 そして、2012年最大のエポックは、オルフェーヴル(牡4歳)の凱旋門賞挑戦でしょう。
 2011年に「三冠馬」となったオルフェーヴルが勇躍凱旋門賞に挑んだのです。
 
 欧州馬以外は一度も勝利したことが無いという歴史を持つ凱旋門賞ですから、それを勝利するということは、大袈裟に言えば「世界競馬の歴史を塗り替える」ということです。
 日本馬は、その偉業に向かって果敢に挑戦し、エルコンドルパサーやナカヤマフェスタは「あと一歩」まで迫りました。

 我らが三冠馬に、その期待が寄せられたことは自然なことでしょう。

 フランスに遠征したオルフェーヴルは、緒戦のフォワ賞G2を快勝しました。
 日本の競馬関係者、ファンの期待が一層高まったのも自然なことなのです。
 本番の凱旋門賞でも、オルフェーヴルは横綱相撲を魅せました。
 直線で先頭に立ちゴールに向かいます。
 しかし、そこで脚が止まり、内ラチに接触しながら失速、ソレミヤの逆転を許しました。クビ差の接戦でした。
 オルフェーヴルが先頭に立った瞬間、「勝った」と思いました。本当に残念なレースであったと今でも思います。

 オルフェーヴルは2013年にも凱旋門賞に挑戦し、再び2着でした。
 やはり「凱旋門賞の壁」は極めて厚いのですけれども、大舞台で日本馬の力量を示してくれたオルフェーヴルの功績は、とても大きなものでしょう。

 2012年は、世界の競馬における日本馬の「輪郭」がとても太い年であったと感じます。
 温故知新2020競泳編その9です。

 女子400m自由形は、1924年のパリ大会から正式種目になっています。
 これは、200m自由形と800m自由形が、1968年のメキシコシティ大会から正式種目になっているのと比べて、とても早いのです。
 400m自由形は、歴史と伝統を誇る種目ということになります。

 当然のことながら、400mを泳ぎ切るというのは女性にとっては難事ですし、それを「高速」で熟すというのは、いつの時代もスピードとスタミナの両立という課題をクリアしなければならないのです。

 今回も、ローマ1960から観て行こうと思います。
 金メダリスト名、記録の順です。

・ローマ1960 クリスチン・フォンサルツァ選手(アメリカ) 4分50秒6
・東京1964 バージニア・デュエンケル選手(アメリカ) 4分43秒3
・メキシコシティ1968 デビー・メイヤー選手(アメリカ) 4分31秒8
・ミュンヘン1972 シェーン・グールド選手(オーストラリア) 4分19秒04
・モントリオール1976 ペトラ・チューマー選手(東ドイツ) 4分9秒89
・モスクワ1980 イネス・ディールス選手(東ドイツ) 4分8秒76
・ロサンゼルス1984 ティファニー・コーエン選手(アメリカ) 4分7秒10
・ソウル1988 ジャネット・エバンス選手(アメリカ) 4分3秒85
・バルセロナ1992 ダグマル・ハーゼ選手(ドイツ) 4分7秒18
・アトランタ1996 ミシェル・スミス選手(アイルランド) 4分7秒25
・シドニー2000 ブルック・ベネット選手(アメリカ) 4分5秒80
・アテネ2004 ロール・マナドゥ選手(フランス) 4分5秒34
・北京2008 レベッカ・アドリントン選手(イギリス) 4分3秒22
・ロンドン2012 カミーユ・ムファ選手(フランス) 4分1秒45
・リオデジャネイロ2016 ケイティ・レデッキー選手(アメリカ) 3分56秒46

 20世紀においては、アメリカ合衆国の強さが目立ちます。
 そうした中で、ミュンヘン1972ではシェーン・グールド選手が、200m自由形、200m個人メドレーと合わせて3冠に輝いたのは、素晴らしい活躍でしょう。

 「強いアメリカ」の象徴が、ソウル1988のチャンピオン、ジャネット・エバンス選手でしょう。エバンス選手は、15歳の時に、400m・800m・1500mの世界新記録を樹立し、一気に世界的なスイマーとなりました。
 ソウル1988では、400m・800mの自由形と400m個人メドレーの3冠に輝きましたが、400m自由形は世界新記録での制覇であり、この記録は2006年に破られるまで18年間の長寿を保ちました。「時代を超えた記録」と言って良いでしょう。
 ジャネット・エバンス選手の活躍は、少し大袈裟に言えば、「女子の中距離種目に光を当てた」ものであったようにも感じます。

 また、アメリカ、ドイツ、オーストラリアといったスポーツ大国の強さが際立つ種目において、アトランタ1996を制したアイルランドのミシェル・スミス選手は、異色の存在でしょう。
 スミス選手は、この大会で、400m自由形、200m・400mの個人メドレーで3冠に輝き、200mバタフライでも銅メダルを獲得しています。
 アイルランド出身のオールラウンダーとして、その名を五輪史に刻んだのです。
 スミス選手は、1995年の欧州選手権から「彗星のように」現れた印象があります。
 そして、1997年までの3年間、圧倒的な強さを魅せてくれました。

 21世紀に入ると、フランスとイギリスのスイマーがオリンピックチャンピオンに就きました。
 アテネ2004の覇者、ロール・マナドゥ選手は、あのジャネット・エバンス選手の世界記録を塗り替え、金メダルも獲得したのです。
 この大会の800m自由形でも本命視されていましたが、最後に日本の柴田亜衣選手が交わして金メダルに輝いたことは、皆さんご承知の通りです。

 北京2008では、イギリスのレベッカ・アドリントン選手が金メダルに輝きましたが、アドリントン選手は、この大会の800m自由形も制しています。そして、あのジャネット・エバンス選手の800mの世界記録を更新したのです。19年振りの更新という、「競泳史上最長寿命」を誇った記録の更新でした。

 21世紀に入って、ヨーロッパ勢に押され気味であったアメリカですが、リオ2016では、スーパースイマーである、ケイティ・レデッキー選手が登場しました。
 レデッキー選手は、ロンドン2012においても、800m自由形で金メダルを獲得していたのですけれども、リオ2016ではリレーも含めて4冠に輝き、400m自由形は世界新記録での制覇でした。
レデッキー選手は、世界選手権でも14個の金メダルを獲得(女子歴代最多)するなど、マイケル・フェルプス選手の様な大活躍を魅せているのです。
 東京2021では24歳になっているレデッキー選手が、金メダルを何個獲得するのか、興味は尽きません。

 ジャネット・エバンス選手以来、400m自由形は、複数の金メダルを目指す女子スイマーにとっての中核種目になっているように観えます。
 3月11日のゲームを最後として中断していた、UEFAチャンピオンズリーグの2019~20年シーズンですが、8月7日に再開し、決勝トーナメント1回戦の残り4ゲームが行われ、準々決勝に進出する8チームが決まりました。

[8月7日・エティハドスタジアム]
マンチェスター・シティ2-1レアル・マドリード
(2試合通算4-2でシティが勝ち抜け)

[8月7日・アリアンツスタジアム]
ユベントス2-1オリンピック・リヨン
(2試合通算2-2となり、アウェイゴールの差でリヨンが勝ち抜け)

[8月8日・アリアンツアレーナ]
バイエルン・ミュンヘン4-1チェルシー
(2試合通算7-1でバイエルンが勝ち抜け)

[8月8日・カンプノウ]
FCバルセロナ3-1ナポリ
(2試合通算4-2でバルセロナが勝ち抜け)

 5ヵ月振りの再開となった各ゲームですが、シティはホームでレアルに快勝しました。
 ラヒム・スターリング選手とガブリエル・ジェズス選手(ブラジル)の2ゴールで、カリム・ベンゼマ選手(フランス)の1ゴールであったレアルを振り切った形です。
 チャンピオンズリーグに愛されているレアルですが、今期は決勝T1回戦で姿を消すこととなりました。
 シティは、ミッドフィールダーMFのケヴィン・デ・ブライネ選手(ベルギー)とフェルナンジーニョ選手から素晴らしいボールが供給され、強力なフォワード陣が得点を挙げるというパターンが定着しています。優勝候補の一角でしょう。

 ユーベとリヨンの対決は、意外?な結末でした。
 意外と言っては、オリンピック・リヨンのサポーターに叱られてしまいますが、やはりセリエA9連覇のユベントスが有利と見るのが常道でしょう。
 このゲームでも、エースFWクリスティアーノ・ロナウド選手が2ゴールを挙げる活躍を魅せましたが、リヨンは前半12、メンフィス・デバイ選手(オランダ)が挙げた先制点が効きました。敵地での先制ゴールは、本当に大きな価値があるのです。

 バイエルンはチェルシーを圧倒しました。
 新型コロナウイルス禍からの再開が続いているサッカー界ですが、バイエルンの再開後の強さは頭抜けています。
 「驚異的な得点力」を魅せているのです。
 このゲームでも、エースのレバンドフスキ選手の2ゴールに、イヴァン・ペリシッチ選手(クロアチア)、コレンティン・トリッソ選手(フランス)が畳み掛けて大勝しました。
 バイエルンの勢いは本物でしょう。優勝候補の筆頭と言って良いかもしれません。

 バルサはナポリに順当勝ちを収めたと思います。
 ホーム・カンプノウで、メッシ選手、スアレス選手、そしてクレマン・ラングレ選手(フランス)が得点を重ねての勝利でした。
 前半、強烈な3発を受けたナポリは、ロレンツォ・インシーニェ選手が1ゴールを返すにとどまりました。

 さて、準々決勝の組合せは、以下の通りとなりました。

・アタランタVSパリ・サンジェルマン
・RBランプツィヒVSアトレティコ・マドリード
・FCバルセロナVSバイエルン・ミュンヘン
・マンチェスター・シティVSオリンピック・リヨン

 チャンピオンズリーグの常とはいえ、決勝T1回戦に続いて、「決勝でも何の不思議も無いカード」が生まれています。
 バルセロナとバイエルンは、UEFA-CL決勝トーナメントの常連とはいえ、バイエルンは2012~13年シーズン以来、バルセロナは2014~15年シーズン以来、優勝から遠ざかっていますから、どちらも「今期こそ」という意気込みでしょう。
 絶好調のバイエルンにメッシ率いるバルサがどのように挑むのか。素晴らしい戦いが観られると思います。

 既に準々決勝は幕を開けています。
 選手や関係者に、新型コロナウイルス感染者が出れば、直ぐに試合日程が変更になってしまう今シーズン、決勝までの道のりは決して平坦なものではありません。
 温故知新2020陸上競技編その13です。

 陸上競技の男子トラック競技には3つの障害種目があります。
 110mハードル、400mハードル、3,000m障害、です。

 110mHは1896年の近代オリンピック第1回アテネ大会から、400mHは1900年の第2回パリ大会から、3,000m障害は1920年のアントワープ大会から、正式種目となっています。
 3,000m障害競走は、110mH・400mHと比べれば新しい種目ということになりますが、それでもとても長い歴史を有する種目なのです。
 オリンピックで実施されるようになった当初、パリ1924~ベルリン1936までの間は、フィンランドチームの選手が4連覇しています。フィンランドのお家芸だったのです。

 3,000m障害は、3,000mを走る間に「28回」障害を越え、「7回」水濠を越えなければなりませんから、約80mに1回障害物か水濠が在ることになります。
 男子の障害物の高さは91.4cmと相当高く、水濠の深さは70cm(男女共通)です。
 障害物は、ハードル種目と違い、ぶつかっても倒れる構造では無いので、激しくぶつかれば、ランナーが転倒します。大きな怪我に繋がる怖れもあります。
 従って、3,000m障害においては、障害物は「ぶつかってはならない物」なのです。
 
 さて、第2次世界大戦前はフィンランドチームが強かった種目ですが、戦後は次第にケニアチームが強さを魅せるようになりました。

 今回も、ローマ1960から観て行きます。
 金メダリスト名、記録の順です。

・ローマ1960 ズジスワフ・クジュシェコヴィアク選手(ポーランド) 8分34秒2
・東京1964 ガストン・ローランツ選手(ベルギー) 8分30秒8
・メキシコシティ1968 アモス・ビウォット選手(ケニア) 8分51秒0
・ミュンヘン1972 キプチョゲ・ケイノ選手(ケニア) 8分23秒6
・モントリオール1976 アンデルス・ヤーデルード選手(スウェーデン) 8分08秒02(世界新記録)
・モスクワ1980 ブロニスワフ・マリノフスキ選手(ポーランド) 8分09秒7
・ロサンゼルス1984 ジュリアス・コリル選手(ケニア) 8分11秒80
・ソウル1988 ジュリアス・カリウキ選手(ケニア) 8分05秒51
・バルセロナ1992 マシュー・ビリル選手(ケニア) 8分08秒84
・アトランタ1996 ジョセフ・ケター選手(ケニア) 8分07秒12
・シドニー2000 ルーベン・コスゲイ選手(ケニア) 8分21秒43
・アテネ2004 エゼキエル・ケンボイ選手(ケニア) 8分05秒81
・北京2008 ブライミン=キプロプ・キプルト選手(ケニア) 8分10秒34
・ロンドン2012 エゼキエル・ケンボイ選手(ケニア) 8分18秒56
・リオデジャネイロ2016 コンセスラス・キプルト選手(ケニア) 8分03秒28(オリンピック新記録)

 まずは、「ケニアチームの強さ」に驚きます。
 ロス1984から「オリンピック9連覇」中。
 陸上競技において、21世紀に入ってからを含めて、これほどの連覇は他にありませんし、他の競技を観ても、なかなかお目にかかれない圧倒的強さでしょう。
 継続中であることも、素晴らしいところです。
 バルセロナ1992とアテネ2004では「表彰台独占」も示現していますし、金メダルを含めて2つのメダルを獲得した大会も「6」に及びます。信じられないような強さなのです。

 さらには、少数の強いアスリートによって連勝が続いているわけでは無いところも、凄いところです。この9連覇中に2勝しているのはエゼキエル・ケンボイ選手だけですし、次々に新しいランナーが登場している感があります。
 3,000m障害に対しての国としての強化体制が確立されているとともに、様々なノウハウが蓄積され活かされていることも間違いないでしょう。

 20世紀の終盤から、アフリカ諸国、特に、エチオピアとケニアの選手たちが、国際大会における長距離種目において強さを魅せていることはご承知の通りですが、ことこの種目については、エチオピアチームの影も無く、「ケニア1強」なのです。
 世界中で行われている種目において、これだけ独占的な強さを継続していることは、ある意味では「不思議」なことでしょう。

 ご承知の通り、3,000m障害には、他の中・長距離種目同様に「駆け引き」が存在しますから、オリンピック決勝という大舞台で記録が更新されることは、ほとんどありません。どのランナーも「オリンピックチャンピオン」の称号を目指して、全ての力と知恵を集中するのです。
 そうした中で、モントリオール1976においてヤーデルード選手が世界新記録で優勝したことは、特筆に値します。ヤーデルード選手のパフォーマンスは、3,000m障害の記録を20秒位縮めたようにさえ感じられるのです。

 現在の世界記録は、2004年9月にサイフ・サイード・シャヒーン選手(カタール←ケニア出身)がマークした7分53秒63です。
 既に、15年以上前に叩き出された記録ですから、21世紀のオリンピック決勝において「7分台」が出ても、何の不思議も無いのですけれども、やはり「オリンピックチャンピオンの重み」に向けての「駆け引き」の存在が、とても大きいのでしょう。

 東京2021において、オリンピック史上初の「7分台」が出るのでしょうか。

 サンデーバックナインに入って、トップタイの10アンダーパーに、一時は7名が並ぶ大接戦となりました。
 さすがはPGAツアー、さすがはメジャートーナメント、と感じましたが、それにしても「トップタイに7プレーヤー」というのは、観た記憶が無い程の競り合い。
 その競り合いから抜け出したのは、2019年にデビューしたばかりの23歳の新鋭、アメリカのコリン・モリカワ選手でした。

[8月9日・通算成績・TPCハーディングパーク(カリフォルニア州・サンフランシスコ)]
1位 コリン・モリカワ選手 267打 13アンダーパー
2位タイ ダスティン・ジョンソン選手 11アンダー
2位タイ ポール・ケーシー選手(イングランド) 11アンダー
4位タイ スコッティ・シャフラー選手 10アンダー
4位タイ ジェイソン・デイ選手(オーストラリア) 10アンダー
4位タイ トニー・フィナウ選手 10アンダー
4位タイ ブライソン・デシャンボー選手 10アンダー
4位タイ マシュー・ウルフ選手 10アンダー

 どこから誰が抜け出すのか、全く予想が付かない展開の中、コリン・モリカワ選手は「2つのミラクルショット」を魅せてくれました。

① 14番ホール・パー4の第3打をチップインバーディ。

 第2打を打って、グリーンに相当距離を残した第3打でした。砲台気味に観えるグリーンでしたから、モリカワ選手は高く打ち上げるアプローチショット。これがグリーンを捉えてホールに向かって転がり、そのまま入りました。

 大ピンチからのミラクルショット。

 アプローチショットが「寄らず入らず」のボギーの可能性が十分にあった状況でしたから、これは本当に大きな一打でした。
 メジャータイトルをグイッと引き寄せたスーパーショットだったのです。

 テレビ解説の丸山茂樹プロは「何か持ってるな」とコメントしました。

② 16番ホール・パー4のワンオン・イーグル

 16番ホールは294ヤード、距離の無いパー4でした。この大会に出場する選手ならば、大半の選手が「ワンオン」可能な距離ですし、我らが松山茂樹選手も4日間通してワンオンを狙って行ったと思います。

 しかし、メジャートーナメントの距離の無いパー4となれば、いくつものトラップが仕掛けられているのは当然のことでしょう。なかなかワンオンには成功できないのです。

 体格面では決して大きくは無く、所謂「飛ばし屋」では無いモリカワ選手にとっては、自らの1番ウッドの飛距離に合った距離のパー4でしたから、しっかりと打って行った最終日のティーショットは、トラップの間を縫ってグリーンヒット、転がったボールは、カップ手前2.5mに止まりました。

 スーパーショット!

 ラインも「ほぼ真っ直ぐ」の良い位置でしたから、慎重に読んだモリカワ選手は、このパッティングを綺麗に決めました。(僅かにスライスしてからストレートのラインでした)

 凄まじい競り合いの中でのイーグルは、「勝負を決めた」のです。
 この状況下、まさにミラクルなイーグルはコリン・モリカワ選手の「星の強さ」を感じさせると言えば、少し大袈裟でしょうか。

 本大会は、PGA2019~20シーズン唯一のメジャートーナメントですから、現在の世界ゴルフ界を代表するプレーヤーが集結しました。
 そして、サンデーバック9においては、ジャスティン・ジョンソン選手、ジェイソン・デイ選手、トニー・フィナウ選手といった現在のPGAを代表するプレーヤーと、コリン・モリカワ選手、スコッティ・シャフラー選手、マシュー・ウルフ選手といった、デビューしたばかりの「新世代」の争いとなったのです。
 そして、「新世代」のモリカワ選手が優勝を捥ぎ取りました。

 23歳のモリカワ選手は、2019年にデビューし、既にPGAツアーで2勝を挙げていました。メジャーは、2019年の全米オープン以来の2戦目、全米プロは初出場でしたが、これを制したのです。
 「23歳でのメジャー制覇」は、ジャック・ニクラウス選手、タイガー・ウッズ選手、ロリー・マキロイ選手に続いて、史上4人目の快挙でもありました。

 日系アメリカ人で、カリフォルニア大学バークレー校出身のコリン・モリカワ選手は、「優れたショットメーカー」でしょう。力みの無いフォームから、とても正確で美しいショットが生れます。その精神面、極めて冷静なプレーも印象的です。この大会において、唯一「(メジャー制覇への)プレッシャーの存在」を感じさせたのは、最終日18番・パー4の第2打でしょうか。珍しく左に引っ張ったように観えました。下半身の動きが少し悪かったのかもしれません。
 しかし、このショットとて、スイング中に修正して、そのミスを最小限に抑えていたように観えました。(ピン位置と反対側のリスクが低いと考えられる)グリーン右サイドを狙ったであろうショットは、ピン奥4mをヒットしたのです。

 さて、モリカワ選手を始めとする「新世代」の選手達は、アマチュア時代の輝かしい経歴から「黄金世代」と呼ばれることもあります。
 これらの「若き精鋭」達は、今後のPGA、世界ゴルフ界を牽引する存在となるかもしれません。
 その活躍が大いに期待されるのです。

 我らが松山英樹選手は、4アンダー・22位タイで大会を終えました。
 1日目のラウンドを観て、決して調子は悪くないと感じましたし、実際、次第にスコアを伸ばすラウンドを披露していましたから、3日目の午前中に2バーディを奪い「トップと2打差」に迫った時には、最終日の競り合いへの参加が期待されました。
 その「慎重なプレー振り」が、好調時を彷彿とさせたのです。

 その松山選手にとって惜しまれるのは、3日目の13番・14番の連続ボギーでしょう。
 12番~14番は、このコースでも最も難しいホールの連続ですから、止むを得ないという見方もあるのでしょうが、「メジャータイトル挑戦に向けての最終日午後の競り合いへの参加資格」を得るためには、どうしてもクリアしなければならなかったところでしょう。

 注目のタイガー・ウッズ選手は、1アンダー・37位タイでトーナメントを終えました。
 ところどころに、見所十分なプレーを魅せるのですけれども、「タイガーチャージ」を観ることは出来ませんでした。
 長袖の服を身に付けてのプレーが多かったので、「寒さ」が影響したのかもしれません。

 新型コロナウイルス禍の中の異例づくめの全米プロゴルフ選手権2020は、「新時代の到来」を予感させる大会でした。

 アメリカンリーグALとは異なり、ナショナルリーグNLの方は、消化ゲーム数がチーム毎に大きく異なります。
 チーム関係者に「新型コロナウイルス感染者」が出てしまった場合にはゲームが行われませんから、そうしたチームが複数出ると、相手チームを含めて、ゲーム開催に大きな影響が出てしまうのです。

 アトランタ・ブレーブスやシンシナティ・レッズ、ロサンゼルス・ドジャーズのように、15ゲームを消化しているチームがある一方で、セントルイス・カージナルスは僅か5ゲーム、フィラデルフィア・フィリーズは8ゲームしか消化していません。
 従って、各地区の順位と言う面ならば、不透明な要素が大きいと観るべきなのでしょう。

[東地区]
1位 フロリダ・マーリンズ 7勝2敗 勝率.773
2位 アトランタ・ブレーブス 9勝6敗 1.0ゲーム差
3位 フィラデルフィア・フィリーズ 4勝4敗 2.5差
4位 ニューヨーク・メッツ 6勝9敗 4.0差
5位 ワシントン・ナショナルズ 4勝7敗 4.0差

[中地区]
1位 シカゴ・カブス 10勝3敗 勝率.769
2位 シンシナティ・レッズ 7勝8敗 4.0ゲーム差
3位 ミルウォーキー・ブリュワーズ 5勝7敗 4.5差
4位 セントルイス・カージナルス 2勝3敗 4.0差
5位 ピッツバーグ・パイレーツ 3勝12敗 8.0差

[西地区]
1位 コロラド・ロッキーズ 11勝3敗 勝率.786
2位 ロサンゼルス・ドジャーズ 10勝5敗 1.5ゲーム差
3位 サンディエゴ・パドレス 8勝7敗 3.5差
4位 サンフランシスコ・ジャイアンツ 7勝9敗 5.0差
5位 アリゾナ・ダイヤモンドバックス 6勝9敗 5.5差

 中地区のカブスは、打力・投手力共に充実していますから、今期の中地区の主役でしょう。ダルビッシュ有投手も、勝ち星を積み重ねていただきたいと思います。
 秋山翔吾選手が所属するレッズは、2位確保という戦いを目指すのではないでしょうか。MLBの投手に慣れて行けば、秋山選手の大活躍が期待されるところです。

 西地区のロッキーズとドジャーズの争いは、最後まで続くと思います。
 戦力が充実している両チームの戦いは、見所十分でしょう。

 東地区は、5年目ドン・マッティングリー監督のチーム創りの成果が出てきています。
 一方で、総合力ならばブレーブスが上にも観えます。この地区も、最後まで優勝と2位を巡る厳しい戦いが続くのでしょう。
 2019年の世界一チーム・ナショナルズは、戦力ダウンを指摘されていますが、それにしても最下位は残念な位置です。反攻が期待されます。

 試合消化が進んでいないチームも多いNL。
 残念ながら、「2020年を象徴するようなシーズン」が進行している訳ですが、ゴールに向かっての展開は、本当に不透明です。
 60試合に縮小された、2020年のレギュラーシーズンですが、8月8日終了時点のアメリカンリーグAL各地区の順位を観て行きましょう。
 シーズンの1/4位を終えた形ですから、例年ならば40試合前後を消化した時期ということになります。

[東地区]
1位 ニューヨーク・ヤンキース 10勝5敗 勝率.667
2位 ボルチモア・オリオールズ 7勝7敗 2.5ゲーム差
3位 タンパベイ・レイズ 7勝8敗 3.0差
4位 トロント・ブルージェイズ 5勝7敗 3.5差
5位 ボストン・レッドソックス 5勝9敗 4.5差

[中地区]
1位 ミネソタ・ツインズ 10勝5敗 勝率.667
2位 デトロイト・タイガース 7勝5敗 1.5ゲーム差
3位 クリーブランド・インディアンズ 9勝7敗 1.5差
4位 シカゴ・ホワイトソックス 8勝7敗 2.0差
5位 カンザスシティ・ロイヤルズ 6勝10敗 4.5差

[西地区]
1位 オークランド・アスレティックス 11勝4敗 勝率.733
2位 ヒューストン・アストロズ 6勝8敗 4.5ゲーム差
3位 テキサス・レンジャーズ 5勝8敗 5.0差
4位 ロサンゼルス・エンゼルス 5勝10敗 6.0差
5位 シアトル・マリナーズ 5勝11敗 6.5差

 シーズン開幕直後は、東地区のヤンキースと中地区のツインズが走り、両地区ともに早々に地区優勝が決まってしまうのではないかと心配?されましたが、ここに来て、ヤンキースは勝ったり負けたり、ツインズは3連敗を喫するなど、両チームとも他チームとの差が縮まってきました。

 一方で西地区は、アスレティックスが8連勝として一気に抜け出しにかかっています。
 2位アストロズとの「4.5ゲーム差」は、東地区と中地区のトップと最下位の差と同じです。

 アスレティックスは、打力はAL中位くらいなのですが、投手力が上位にいて、さらに競り合いでの強さが目立ちます。
 別の見方をすれば、圧倒的な戦力で連勝している訳では有りませんから、まだまだ他のチームの反撃の余地があるということなのでしょうか。

 ヤンキースは相変わらずの強力打線が力を発揮していますから、今後も東地区の主役を続けそうです。
 ツインズも、本塁打数でヤンキースとトップを争うなど、打力のチームですが、こちらはチーム打率はそれほど高くありませんから、投手陣の踏ん張りが目立っている形でしょう。前田健太投手の活躍が、一層期待されるところです。

 エンゼルスは、相変わらずの先発投手不足が解消されていません。
 最下位争いから抜け出すのは、容易なことでは無いでしょう。

 今シーズンは「各地区2位」が大事なポジションとなります。
 勝率5割未満でもポストシーズン進出の可能性が十分にあるわけですから、最後の最後まで激しい戦いが繰り広げられることでしょう。
 7月25日に今期初登板したダルビッシュ投手が、その後2試合に登板し、2連勝を挙げました。

[7月31日・リグレーフィールド]
シカゴ・カブス6-3ピッツバーグ・パイレーツ

[8月5日・カウフマンスタジアム]
シカゴ・カブス6-1カンザスシティ・ロイヤルズ

 ダルビッシュ投手は、7月31日には6イニング・86球を投げ、被安打2、奪三振7、与四死球1、失点0でした。
 8月5日は、7イニング・93球を投げ、被安打5、奪三振4、失点1という内容でした。

 7月25日には、4イニング・73球・失点3で負け投手になっていますが、登板を重ねるにつれて、投球数も増え、ボールの威力も増加している印象です。
 コントロールも良くなっていて、8月5日のゲームでは、内角への150km台後半のストレートで三振を奪っています。
 糸を引くような素晴らしい速球でした。

 2012年にMLBデビューを果たしたダルビッシュ有投手も、今シーズンで8年目を迎えました。
 2012年シーズンは16勝9敗・防御率3.90、2013年は13勝9敗・防御率2.83、と大活躍を魅せましたが、2014年以降はなかなか思うようなプレーは出来ていないと感じます。

 そして、「本当にもったいない」とも思います。

 先発ピッチャーとしての能力であれば、ダルビッシュ有投手はMLB屈指であろうと考えています。

 コンディションがとても良いように感じられる2020年は、「復活」のシーズンになって欲しいものです。

 今シーズン唯一のメジャートーナメント、全米プロゴルフ選手権2020(第102回)が開幕しました。

 全英オープン2020が中止となり、マスターズ大会2020と全米オープン大会2020が今秋に開催時期が変更になったために、PGAツアー2019~20シーズンのメジャー大会は全米プロ2020のみとなったのです。
 
 当然のことながら、現在の世界のトップゴルファーが一堂に集う、極めて高いフィールドの大会となりました。
 その出場メンバーを観るだけでも嬉しくなってしまうトーナメントなのです。

[8月6日・大会1日目・TPCハーディングパーク(7,234ヤード・パー70)]
1位 ジェイソン・デイ選手(オーストラリア) 65打・5アンダーパー
1位タイ ブレンドン・トッド選手
3位 バド・コーリー選手 4アンダー
3位タイ ブレンダン・スティール選手
3位タイ マイケルロレンゾ・ベラ選手(フランス)
3位タイ スコッティー・シェフラー選手
3位タイ マーティン・カイマー選手(ドイツ)
3位タイ ザンダー・シャウフェレ選手
3位タイ ブルックス・ケプカ選手
3位タイ ジャスティン・ローズ選手(イングランド)

20位タイ タイガー・ウッズ選手 2アンダー

48位タイ 松山英樹選手(日本) イーブンパー

90位タイ 石川遼選手(日本) 2オーバー

 1日目のトップは、ブレンドン・トッド選手とジェイソン・デイ選手が△5で並びました。
 そして、「1打差に10選手」という、いかにもPGAツアーという形で上位が犇めきあっています。
 「1打の重み」という言葉がありますが、それは、世界最高のゴルフツアーPGAにおいて、最も良く分かることなのです。PGAツアーにおいては、例えば30cmのパッティングをうっかり外してしまったり、罰打を受けてしまったりしていては、勝利は到底覚束ないのです。

 タイガー・ウッズ選手も出場し、初日は20位タイという「絶好の位置」につけました。
 さすが、という感じがします。

 日本からは、松山選手と石川選手が出状していますが、両選手とも、1日目は出遅れました。
 松山選手は2バーディ・2ボギーのイーブンでしたが、その2バーディは共にチップインバーディでした。放送を見る限り、パッティングの調子は決して悪くないと思いますので、2日目以降の巻き返しが十分に期待できます。
 久しぶりにPGAツアー・メジャー大会に臨む石川選手の活躍にも期待です。

 この他にも、12位タイ(3アンダー)にトニー・フィナウ選手、20位タイにアダム・スコット選手(オーストラリア)、ブライソン・デシャンボー選手、33位タイ(1アンダー)にジャスティン・ジョンソン選手、48位タイにジョン・ラーム選手(スペイン)、ロリー・マキロイ選手(北アイルランド)、68位タイ(1オーバー)にジャスティン・トーマス選手、90位タイにフィル・ミケルソン選手、109位タイ(3オーバー)にリッキー・ファウラー選手、ジョーダン・スピース選手、等々、注目プレーヤーが目白押しなのです。

 2日目以降の戦いが、本当に楽しみです。

 それにしても、会場のTPCハーディングパークの「絵」が、とても印象的です。
 メジャートーナメントで使用されるのは初めてではないかと思いますが、「絵」の中核をなしている「糸杉」が、良く効いていて、コースのアイデンティティとなっています。

 アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコに存するコースですが、コース全体に配されているアンジュレーションというか、「平らなところが殆ど無い」造作が、アメリカンコースのひとつの典型でしょう。
 フェアウェイの芝の色や、高速でありながら登りならばしっかり止まるグリーンなど、メジャートーナメントのコースの「格」をも感じさせるコースでしょう。

 「この雰囲気は別のコースでも・・・」と感じ、調べてみたところ、あの「ザ・オリンピック・クラブ」(全米オープン開催5度を誇る名門・難関コース)と同じ、サム・ホワイティング氏の設計とのこと。
 また、2つのコースは近隣に存するとのことですので、いくつかの理由により似ているのかもしれません。

 久しぶりのメジャートーナメントを、思い切り楽しみましょう。

 再開されたYBCルヴァンカップ2020のグループリーグ第2節が、8月5日一斉に行われました。

[8月5日・駅前不動産スタジアム]
横浜FC 1-0サガン鳥栖

 このゲームに、「キング・カズ」三浦知良選手が先発出場したのです。

 2020年のJリーグ公式戦に、三浦知良選手が登場するのは初めて。
 53歳5ヵ月10日での出場でした。
 そして、後半18分までプレーしました。

 これまでの大会最年長出場記録を10年7ヵ月も更新したと報じられています。
 まさに異次元の新記録ですが、これも横浜FCが今季からJ1に昇格したことがベースとなっているものですから、やはり前期のチームの活躍が大きかったのです。

 「キング・カズ」のプレーは、これはもう、いつものように超一流です。
 運動量やスピードは、全盛期と比べれば落ちたことは止むを得ないことですが、ゲームに臨んでの「感覚」は、日本サッカー史上屈指のプレーヤーならではのものだと感じます。

 前半30分、三浦選手はゴール前に居て、右からのクロスボールに、低い位置でのヘディングシュートを魅せました。
 これは惜しくも、相手ゴールキーパーの正面をつきゴールとはなりませんでしたけれども、このシュートは、前半両チームが放った唯一の「枠を捉えた」シュートだったのです。

 三浦選手の体は、ほとんどピッチと平行に飛んでいて、そのヘッドで捉えた正確なシュートでした。
 こうした「一瞬のプレー」は、全盛時に引けを取らないものだと感じます。

 さて、次はJ1リーグにて「キング・カズ」の躍動を観たいものです。
 もちろん、「カズダンス」も披露していただきたいと思います。
 
プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
「スポーツを考える-KaZ」ブログへ
ようこそ!
我が家の月下美人も16年目。同時に30個の花が咲くこともあります。スポーツも花盛りですね。一緒に楽しみましょう。

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