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HOME   »  2020年08月14日
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 温故知新2020競泳編その9です。

 女子400m自由形は、1924年のパリ大会から正式種目になっています。
 これは、200m自由形と800m自由形が、1968年のメキシコシティ大会から正式種目になっているのと比べて、とても早いのです。
 400m自由形は、歴史と伝統を誇る種目ということになります。

 当然のことながら、400mを泳ぎ切るというのは女性にとっては難事ですし、それを「高速」で熟すというのは、いつの時代もスピードとスタミナの両立という課題をクリアしなければならないのです。

 今回も、ローマ1960から観て行こうと思います。
 金メダリスト名、記録の順です。

・ローマ1960 クリスチン・フォンサルツァ選手(アメリカ) 4分50秒6
・東京1964 バージニア・デュエンケル選手(アメリカ) 4分43秒3
・メキシコシティ1968 デビー・メイヤー選手(アメリカ) 4分31秒8
・ミュンヘン1972 シェーン・グールド選手(オーストラリア) 4分19秒04
・モントリオール1976 ペトラ・チューマー選手(東ドイツ) 4分9秒89
・モスクワ1980 イネス・ディールス選手(東ドイツ) 4分8秒76
・ロサンゼルス1984 ティファニー・コーエン選手(アメリカ) 4分7秒10
・ソウル1988 ジャネット・エバンス選手(アメリカ) 4分3秒85
・バルセロナ1992 ダグマル・ハーゼ選手(ドイツ) 4分7秒18
・アトランタ1996 ミシェル・スミス選手(アイルランド) 4分7秒25
・シドニー2000 ブルック・ベネット選手(アメリカ) 4分5秒80
・アテネ2004 ロール・マナドゥ選手(フランス) 4分5秒34
・北京2008 レベッカ・アドリントン選手(イギリス) 4分3秒22
・ロンドン2012 カミーユ・ムファ選手(フランス) 4分1秒45
・リオデジャネイロ2016 ケイティ・レデッキー選手(アメリカ) 3分56秒46

 20世紀においては、アメリカ合衆国の強さが目立ちます。
 そうした中で、ミュンヘン1972ではシェーン・グールド選手が、200m自由形、200m個人メドレーと合わせて3冠に輝いたのは、素晴らしい活躍でしょう。

 「強いアメリカ」の象徴が、ソウル1988のチャンピオン、ジャネット・エバンス選手でしょう。エバンス選手は、15歳の時に、400m・800m・1500mの世界新記録を樹立し、一気に世界的なスイマーとなりました。
 ソウル1988では、400m・800mの自由形と400m個人メドレーの3冠に輝きましたが、400m自由形は世界新記録での制覇であり、この記録は2006年に破られるまで18年間の長寿を保ちました。「時代を超えた記録」と言って良いでしょう。
 ジャネット・エバンス選手の活躍は、少し大袈裟に言えば、「女子の中距離種目に光を当てた」ものであったようにも感じます。

 また、アメリカ、ドイツ、オーストラリアといったスポーツ大国の強さが際立つ種目において、アトランタ1996を制したアイルランドのミシェル・スミス選手は、異色の存在でしょう。
 スミス選手は、この大会で、400m自由形、200m・400mの個人メドレーで3冠に輝き、200mバタフライでも銅メダルを獲得しています。
 アイルランド出身のオールラウンダーとして、その名を五輪史に刻んだのです。
 スミス選手は、1995年の欧州選手権から「彗星のように」現れた印象があります。
 そして、1997年までの3年間、圧倒的な強さを魅せてくれました。

 21世紀に入ると、フランスとイギリスのスイマーがオリンピックチャンピオンに就きました。
 アテネ2004の覇者、ロール・マナドゥ選手は、あのジャネット・エバンス選手の世界記録を塗り替え、金メダルも獲得したのです。
 この大会の800m自由形でも本命視されていましたが、最後に日本の柴田亜衣選手が交わして金メダルに輝いたことは、皆さんご承知の通りです。

 北京2008では、イギリスのレベッカ・アドリントン選手が金メダルに輝きましたが、アドリントン選手は、この大会の800m自由形も制しています。そして、あのジャネット・エバンス選手の800mの世界記録を更新したのです。19年振りの更新という、「競泳史上最長寿命」を誇った記録の更新でした。

 21世紀に入って、ヨーロッパ勢に押され気味であったアメリカですが、リオ2016では、スーパースイマーである、ケイティ・レデッキー選手が登場しました。
 レデッキー選手は、ロンドン2012においても、800m自由形で金メダルを獲得していたのですけれども、リオ2016ではリレーも含めて4冠に輝き、400m自由形は世界新記録での制覇でした。
レデッキー選手は、世界選手権でも14個の金メダルを獲得(女子歴代最多)するなど、マイケル・フェルプス選手の様な大活躍を魅せているのです。
 東京2021では24歳になっているレデッキー選手が、金メダルを何個獲得するのか、興味は尽きません。

 ジャネット・エバンス選手以来、400m自由形は、複数の金メダルを目指す女子スイマーにとっての中核種目になっているように観えます。
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