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HOME   »  2020年09月29日
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 大相撲2020年9月場所は、東の関脇・正代が13勝2敗で優勝しました。
 素晴らしい優勝でした。

 中日を終えて、全勝はおろか1敗力士も居ないという大混戦でしたが、正代は「2敗を維持」して、9月場所を押し切りました。そのことが最も凄いことでしょう。

 特に、13日目、14日目、千秋楽の相撲は見事なものでした。

[9月25日・13日目]
正代○-(突き落とし)-●貴景勝

 立合いから貴景勝が押しますが、正代は1歩も引かず、間合いを取っての相撲から強烈な突き落とし。貴景勝は、ばったりと土俵に落ちました。
 今場所の正代の「前に出るパワー」を示す大相撲でした。

[9月26日・14日目]
正代○-(押し出し)-●朝乃山

 立合いから正代が前に出て、一気に押し出した相撲です。
 今場所の正代の圧倒的な強さを示す一番でしょう。
 観ている人の多くが「どちらが大関なのだろう」と感じたかもしれません。

[9月27日・千秋楽]
正代○-(突き落とし)-●翔猿

 土俵下に居る時から、正代には「緊張」が感じられました。
 この一番の「重さ」を考えれば、当然の緊張なのですが、おそらくは元来緊張するタイプの力士なのでしょう。
 優勝インタビューにおいても「土俵人生において最も緊張した」とコメントしていました。
 呼び出しを受けて土俵に上がった正代は、最初の蹲踞で少しバランスを崩したようにさえ観えました。後ろに倒れそうになったのです。何回やって来たか分からない蹲踞においてさえ、そのバランスを崩すほどの緊張だったのかもしれません。

 変幻自在でスピード十分な翔猿ですから、立合いでの「注文」も無くは無いと考えるのが自然です。
 そこで、様子を観ながら、前に出るパワーを半分も使わずに立ち会えば、真っ直ぐ押してきた時に、一気に押し出される可能性があると観ていました。
 安美錦にしても、豊ノ島にしても、その技士としての活躍のベースは「前に出る力」であり、こうした歴史的な技士のベースとなる決まり手は「押し出し」であることは周知のことです。
 大相撲の今後を背負う力士のひとりであろう翔猿も、やはり十分な「前に出る力」を具備しているのです。

 立合いから、翔猿が一気に正代を寄り立てました。
 正代は俵で何とかこの寄りを堪えます。
 押し切れないと観た翔猿が、少し引いたのでしょうか、今度は正代が一気に寄り立てます。
 しかし、一気に押された「空気」が残っていますから、やや慌てた押しになっていました。これが、立合いから一気の押しの効果なのでしょう。
 押し込まれた翔猿は、右からのおっつけ。
 タイミング・角度・パワーともに十分なおっつけでしたから、大きな正代の体のバランスが崩れ、体が入れ替わりました。体勢逆転。

 「チャンス」と観た翔猿が寄り立てます。
 小兵力士が大きな力士に対して「勝機」と観ての寄りでしたから、今度は翔猿が少し焦っていたのは止むを得ないところなのでしょう。
 取組後のNHKテレビ放送の解説者・北の富士氏が、前みつを取って寄っていれば・・とコメントしていましたが、それが出来ないところが勝負の綺なのでしょう。
 押し込まれ、絶体絶命に観えた正代でしたが、そこは体格差で堪え、右からの強烈な突き落とし。
 翔猿の体が落ちるのを確認してから、正代も土俵外に出ました。

 「大相撲」でした。両力士が死力を尽くした「大相撲」。
 さすがに、9月場所の優勝を決める一番だったのです。

 2020年1月場所、7月場所と、優勝のチャンスがありながら、残念ながら掴めなかった正代が、「3度目の正直」で優勝をものにしたのです。
 優勝インタビューでも、「良く体が動いてくれた」と最後の突き落としを評していましたが、翔猿に押し込まれながらもとっさに出た技というのは、正代の地力そのものなのでしょう。

 優勝をものにした正代は、直近3場所の勝ち星が32勝に達したということもあって、大関に昇進することが確実となりました。

 9月場所について観れば、2名の大関より正代の方が強い、それも相当に強いことは、誰の眼にも明らかでしょう。

 角界に待望久しい「新横綱誕生」に向けて、正代関の一層の活躍が期待されます。

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