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HOME   »   MLB  »  [MLB2014-WS] 第3戦 好守の応酬
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 1勝1敗を受けてのMLBワールドシリーズWS第3戦は、10月24日サンフランシスコ・ジャイアンツSFのホーム・AT&Tパークで行われました。
 結果は3-2でカンザスシティ・ロイヤルズKCが勝ちましたが、拮抗した内容の素晴らしいゲームでした。

 特に、両チームの「守り合い」は見所十分でした。

① 先発・SFハドソン投手とKCガスリー投手の投げ合い

 39歳のハドソン投手は、初のワールドシリーズ登板。前日の記者会見では「私のキャリアで最高のゲームだ。思ったより自分は冷静だ。」と気合十分で好調なことを強調していました。1回と6回に2ベースヒットがらみで失点しましたが、低めを丁寧に突く投球にMLBでの長い経験が感じられました。

 一方のガスリー投手も35歳のベテラン。特別に球威の有るボールを持っているわけではないのですが、持ち味である「微妙にタイミングを外す投球」が活きていました。こちらは5回まで零封、6回に1失点したところで交代となりましたが、レギュラーシーズンでも滅多に見られない好投でした。
 この大舞台で持てる力を全て発揮したという感じがします。

② 内野守備

 両チームの2塁手、SFのパニック選手とKCのインファンテ選手のプレーは秀逸でした。新人のパニック選手とベテランのインファンテ選手と、対照的なキャリアの2人ですが、さすがにワールドシリーズ進出チームのセカンドフィールダーです。
特にインファンテ選手は、若いチームであるKCにあって唯一のシリーズ経験野手ですが、攻守にチームを牽引する活躍が目立ちます。

 他のプレーヤー、KCの捕手ペレス選手の盗塁を阻止した送球やSF三塁手サンドバル選手・KCの遊撃手エスコバー選手の素手で打球を捕っての一塁送球等々、好プレーの連続。「ワールドシリーズ・クオリティ」が感じられました。

 特に際立っているのは両チームのキャッチャーでしょう。SFのポージー選手とKCのペレス選手は、そのキャッチングの上手さ、ピッチャーとのコミュニケーション能力等々、極めて高いレベルのキャッチャーだと感じます。
 ワールドシリーズに進出するチームのホームベースを守るには、このレベルが必要なのでしょう。

③ 外野守備

 定評の有るKCケイン選手(このゲームではライトフィールダー)は相変わらず素晴らしいキャッチを魅せました。一方SFのライト、ペンス選手も快足を飛ばして好捕、KCの守備力が高く評価されているシリーズですが、「守備でも負けない」というSFの意地を示したというところでしょうか。

 ゲームは5回まで、KCが1-0でリードする息詰まるような投手戦でしたが、6回に動きました。6回表KCが2点を挙げて3-0とリードするものの、6回裏SFも2点を返して2-3と再び1点差となりました。
 両先発投手は共に6回途中で降板、ここからはブルペン勝負となりました。

 KCは6回途中からヘレラ投手を投入、「ヘレラ→デービス→ホランドの勝利の方程式」が、このゲームでも見られるかと思いましたが、今日は7回途中にフィネガン投手が登板し、見事に役割期待に応えました。
 ヘレラ投手の2試合続けての2イニングを跨いだ投球の負担を減らすと共に、3人の右腕に1人のルーキー左腕が加わった形で、KCの勝利の方程式に「新しい変数」が追加され、強化された形でしょう。

 8回裏のデービス投手、9回裏のホランド投手のピッチングは完璧でした。

 29年振りのポストシーズン進出直後、延長戦に次ぐ延長戦で勝ち進んできたKCの「競り合いになればロイヤルズペース」という流れは、ワールドシリーズに入っても健在のようです。

 一方、2010年代のワールドシリーズで2度の世界一となり、今シリーズで3度目の制覇を狙う「時代の最強チーム」ジャイアンツとしては、初戦を7-1で制した時には「このシリーズも俺たちのもの」というムードが高まりましたが、地元に戻っての緒戦・第3戦で「完璧なロイヤルズペースのゲーム」を喫してしまいました。

 おそらくジャイアンツのプレーヤー・ベンチは、2010年・2012年のシリーズとは異なる空気を感じていることでしょう。
 「勝ち慣れているチーム」が、こうした空気をどのように破って行くのか、ロイヤルズがこのままペースを掴み押し切るのか、ワールドシリーズ2014は佳境を迎えました。
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