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 2014年10月中旬以降、男子バスケットボールの日本チームが国際大会に出場できなくなるのではないか、というニュースが報じられ続けています。

 FIBA(国際バスケットボール連盟)が、JBA(日本バスケットボール協会)に命じた(要請であっても、国際試合への出場権という意味では命令と同義でしょう)事項の回答期限が2014年10月末に迫っていて、その命令事項を順守した回答が行える目途が立っていないということのようです。

 その命令事項とは、日本にある2つのバスケットボール・リーグ、NBL(ナショナル・バスケットボール・リーグ)とbjリーグ(日本プロバスケットボール・リーグ)を2年後に統合すること、というもので、両リーグの話し合いが続いているものの、全く目途が立っていない様子です。

 bjリーグは2005年11月に始まったプロバスケのリーグで、22チームが参加しています。
 一方のNBLは2013年9月に始まった(ばかりの)バスケリーグで、12チームが参加していて、内7チームがプロ・5チームが実業団(アマチュア?)という構成になっています。

 そもそも、日本の男子バスケットボールの最高峰リーグ(トップリーグ)は1967年に開始された「日本バスケットボール・リーグ」であり、その流れの延長線上にあるのはNBLの方です。

 ところが、当然ながら当初は全てアマチュアの実業団チームで構成されていて、その後も実業団チームが主体となって運営されてきたトップリーグが、現在のNBL開始に際しては過半がプロチームになっているという点が、話を一層ややこしくしています。
 NBLに参加している実業団チームは、東芝、日立、トヨタ、アイシン、三菱電機のチームであり、「日本のバスケットボールを支えてきた」という実績・自負十分のチームばかりです。

 もともと、NBL創設に際してbjリーグも統合した形でスタートしようとしたにも関わらず、結局現在のような形になってしまったようです。

 さて、この事象は、外野に居る私達にはとても分かり難い話になっています。この混迷の原因は、どこにあるのでしょうか。

① bjリーグがNBLに参加しなかったことが問題
② NBLがbjリーグの意向を汲まなかったことが問題
③ FIBAの命令自体が問題

 等々、色々な意見が出されるのでしょう。

 例えば、③についていえば、「ひとつの国に複数のリーグが存在すること自体が問題」である筈がないでしょう。我が国よりバスケットボールが盛んな国は沢山ありますし、そうした国々には多くのリーグが存在するのでしょうが、そうした国々が国際試合に出られないという話は聞きません。

 また、例えば野球・ベースボールについて見れば、我が国には日本プロ野球NPB以外に多くのプロリーグが全国に存在しますが、野球の日本代表チームが国際試合に出られないという話は、聞いたことがありません。

 FIBAが、何故こんな命令をJBAに行ったのかが、外部には見えてこないのです。頭書のような単純な話である筈がありません。別の難解な理由があるのでしょう。

 bjリーグとNBLの間に確執が存在することは間違いない事のように見えますが、これも相当に複雑骨折している可能性があります。

 「こうした事態が続くとプレーヤーに迷惑がかかる」、「毎日練習に汗を流している選手には罪は無い」、「アスリート・ファースト(選手第一主義)」といった論調も見られますが、これも、それ程単純な話ではないでしょう。
 例えば、選手が引退後、bjリーグやNBLのコーチ・指導者に就いているであろうことは容易に想像できることです。ここは連続性があるのでしょうから、選手間に派閥のようなものが存在する可能性は十分に有りますので、「選手だけが被害者」ということでは無さそうです。

 結局のところ、日本の男子バスケットボール界やトップリーグに、いったい何が起こっているのかが分からない状態が続いているということになります。

 唯一確実そうなのは、「日本の男子バスケットボール界にはリーダーシップが存在しないこと」でしょうか。
 誰が正しくて、誰が間違っているかといった議論以前に、組織を纏めて行く力が不足しているように見えます。

 「組織を纏めて行く力が不足している」のであれば、たとえ本件が何らかの形で決着したとしても、男子バスケットボール界のレベルアップに向けての施策の展開や、東京オリンピック2020に向けての結束など、到底覚束ないことでしょう。
 
 世界屈指の人気を誇るメジャースポーツが、我が国においては発展しないかもしれないというのは、とても残念なことだと思います。

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