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 10月13日のNFL第6週、サンフランシスコ49ers対ロサンゼルス・ラムズのゲームが、「700回目のマンデイナイト・フットボール」となりました。このゲームは31対17で49ersが快勝しました。

 マンデイナイト・フットボールというのは、その週の中で唯一月曜日(マンデイナイト)に開催されるゲームで、全米放送されることから注目度が高くなっています。その他のゲームの多くは、前日の日曜日に行われています。
 私が1970年代にNFLを見始めた頃から存在する、NFLの演出です。

 マンデイナイトゲームが開始された理由は極めて重要なものでした。

 NFL(ナショナルフットボール・リーグ)は1922年に創設されたのですが、アメリカにおけるアメリカンフットボール人気の高まりに伴い、別のリーグを創ろうとする動きが生まれ(お金儲けには多くの人と思惑が重なるものです)、1960年にAFL(アメリカンフットボール・リーグ)が創設されました。

 そして、旧NFLとAFLは観客動員他で凌ぎを削ったのですけれども、次第に両リーグともに観客動員が伸びなくなりましたので、両リーグ統合への機運が高まりました。

 1970年、旧NFLとAFLが統合されて新生NFLが誕生したのです。当時のNFLコミッショナーは、この統合を契機にNFLの人気を高める施策を打ち出すこととし、全米テレビ放送を企画、これにアメリカ3大ネットワークのひとつABCが乗って開始されたのが、マンデイナイト・フットボールなのです。

 現在でも地元密着型のスポーツが多いアメリカですが、何しろ「合衆国」ですから、当時は今以上に地元意識が強かったのでしょう。人気のあるアメリカンフットボールのゲームも、当該地域でのみテレビ放送されていたのです。

 こうした状況下、この「ひとつのゲームを全米放送するという企画」は、NFLにとって乾坤一擲の施策であったと思います。

 1970年9月12日、第一回マンデイナイト・フットボールMNFはクリーブランド・ブラウンズ対ニューヨーク・ジェッツの対戦で行われ、視聴率33%を獲得して大成功。以降、今日に至る長寿番組・長寿企画となりました。

 「NFLの全米への浸透」という、現在では思いもよらない目的を持って開始されたMNFは、1970年~2005年シーズンまでの26年間の長きに渡りABCで放送されました。そして、2006年からはスポーツ専門チャンネルESPNで放送されています。
我が国でも、ABCで放送していた時代に、その録画であったと思いますがNHKテレビ放送で観ることが出来ました。現在でもESPNの放送を日本のテレビで観ることが出来ます。

 地上波の全国ネットABCからスポーツ専用チャンネルのESPNに移ったということは、1970年の新生NFL誕生時の目的が概ね達成されたことを示している事象に見えます。

 MNFには、開始当時の目的を実現するために、「注目度が高く、技術レベルが高いカード」が組まれて来たことは言うまでもありません。全米中に「面白くなくて下手くそなフットボール」を放送するのでは、無意味・有害だからです。
 従って、前シーズンの成績上位チーム同士のカードが多く組まれ、放送されてきましたし、現在でも同様のマッチングが行われています。

 先日10月13日のNHK-BS1放送の中で、マンデイナイト・フットボールMNFに最も多く出場したプレーヤーとして「ジョー・モンタナ選手」が紹介されていました。

 ジョー・モンタナ選手は、49ersのクオーターバックQBとして、1980年代に4度スーパーボールに出場して4度優勝した、伝説的なQBです。モンタナを擁して全盛期を迎えていた49ersは、当時当然ながら毎年のようにプレーオフに進出し、スーパーボール争いの先頭に立っていましたから、マンデイナイト・フットボールへの出場回数が多くなったのは自然なことでしょう。

 そういう意味では、モンタナ選手は「NFLの人気を盛り上げて不動のものにした立役者のひとり」であることは、間違いないと思います。我が国でも、モンタナ・マジック(モンタナ選手の驚異的なプレー)を見てNFLファンなった方が、とても多いと感じます。

 そして、2014年10月13日・700回目のマンデイナイト・フットボールの対戦チームに、49ersが選ばれているのは、決して偶然ではないでしょう。

 ESPN放送となったからと言って、MNFの人気は一向に衰えていないように観えます。MNFゲームに選ばれたチームのファンは、いつものゲームに増して大きな声援を送っているように見えますし、プレーヤーもいつも以上に張り切ったプレーを展開している感じがします。

 現在全米4大プロスポーツリーグ、NFL・MLB・NBA・NHLの中でも、最も人気があると言われるNFLですが、その人気は決して「アメリカンフットボールはアメリカでは人気スポーツだから」とか「長くやっているから」といった理由のみで構築されたものではないのです。時代時代の関係者の懸命の努力、様々な企画の展開によって、営々と積み上げられてきたものであることは間違いありません。

 そして、たゆまぬ努力は現在も続けられているのです。
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