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HOME   »   テニス  »  [ATPツアーファイナル2014] 錦織圭選手 準決勝進出!
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 テニス発祥国イギリスのロンドンで行われているATPツアーファイナル2014は、1次リーグの終盤に差し掛かりました。
 日本の錦織選手はB組の2位となり、1位のフェデラー選手と共に決勝トーナメント・準決勝への進出を決めました。日本人プレーヤーとして、史上初めて出場した大会で1次リーグを勝ち抜いたというのは、まさに快挙です。

 錦織選手のここまでの戦い振りを観ると「大会での組み立ての上手さ」が感じられます。
 つまり、初戦・第二戦のマリー戦・フェデラー戦のどちらかで1勝し、最終・第三戦のラオニッチ戦に準決勝進出を掛けるという戦略です。

 世界のトップランカー8名しか出場できない大会なので、どの選手も強いのは当たり前ですから、選手としては「自分のリソースの使い方」がポイントとなります。
 体力・技術・スピードといった要素で構成される自らのリソース=戦闘力と呼んでも良さそうです、は当然ながら有限です。厳しいスケジュールの下では、全ての試合に全力投球というのは極めて難しいことでしょう。

 錦織選手は初戦のマリー戦に注力し、これまで勝ったことが無かった相手をストレートで下しました。大会前の戦略の一部を達成しましたから、フェデラー戦ではリソースを使わなかったのではないかと考えます。
 フェデラー選手が快勝したこの試合後のインタビューで、フェデラー選手は「今日の錦織は調子が悪かったのでは」とコメントしています。

 私は、錦織選手は調子が悪かったのではなく、戦闘力を使わなかった・温存したのであろうと考えています。ラオニッチ戦に向けての対応です。

 こうした戦略の立案・実行は、世界最高レベルの大会に臨むプレーヤーとして当然のことでしょう。もちろん、当該の戦略が上手く行かないこともあるでしょうが、戦略無しで臨むよりは遥かに先に進める可能性が高いと思います。
 言うまでも無い事でしょうが、この大会に出場してくる選手は皆、こうした戦略を立案・実行できる選手ばかりでしょう。そうでなければ、世界のトップ8になど入れる筈がありません。

 ところで、錦織選手の第三戦の相手は、試合開始1時間30分前に変更になりました。ラオニッチ選手が太腿の怪我の為に棄権し、代わりにフェレール選手が登場したのです。

 「代わりに」といっても、準備万端の状態でなければいきなり出場してくることなど出来ないのが道理で、世界ランク10位のフェレール選手は、今大会の補欠選手として準備していたのです。
 そして、主催者側は「フェレール選手が試合に出場するしないにかかわらず、約1000万円の『待機料』を用意」していたそうです。
 こうした棄権という突発事象が無ければ、フェレール選手が登場することも無かったわけですが、コートに登場しなくとも1000万円が用意されているというのは、当然のこととは言え、主催者側の手厚い対応です。

 この日会場に詰めかけたファンは「錦織VSラオニッチ」という、世界最高水準の試合を観に来ていたのです。高額なチケットを購入して、「世界最高レベルのエンターティンメント」を、とても楽しみにしていたことでしょう。

 ラオニッチ選手の棄権により、試合が無くなってしまうことは、こうしたファンの期待を大きく裏切ることになりますから、絶対に回避しなくてはなりませんので、「補欠選手」が必要となります。

 その補欠選手と錦織選手の試合が、世界最高水準では無く、気持ちも入っていない試合であったなら、試合が無くなるよりは良いものの、やはりファンの期待に相当に応えた対応とは言えないでしょう。

 従って、「準備万端の世界トップランカーの補欠選手」が必要となるのです。そのための1000万円ですから、決して高くは無いと感じます。

 今大会の主催者は、プロスポーツのあるべき姿を良く把握し、十分なる準備をしてきたと思います。
 極上のエンターティンメントの
第一の主役は、観客
第二の主役は、選手
 であるという、当然のことながらも、忘れられてしまいがちな大原則を遵守したのです。

 観客には、万一に備えて出場するかしないかわからない選手を高額な報酬で待機させ、出場選手には、大会に関する衣食住・移動手段の全てを高いレベルで用意しました。
 ファンの方々の出費・支持によって成り立っているというプロスポーツの大原則、そのプロスポーツの中でも世界最高レベルの大会に求められるクオリティ、といった要素を十二分に理解した上で運営している、今大会の主催者のレベルの高さをも、感じさせる大会です。
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