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HOME   »   バスケットボール  »  1992年バルセロナ五輪の「ザ・ドリームチーム」
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 NBA2014~2015シーズンも熱戦が続いています。
 アリーナは観客で溢れ、スーパープレーの連続に大歓声が沸き上がります。

 イースタン・カンファレンスでは、トロント・ラプターズやワシントン・ウィザーズが好調なシーズンを展開し、ウェスタン・カンファレンスではゴールデンステイト・ウォリアーズが走り、ヒューストン・ロケッツやポートランド・トレイルブレイザーズが追う展開となっています。

 こうしたNBAの隆盛を観るにつけ、あるチームを思い出します。それは「ザ・ドリームチーム」です。

 世界バスケットボール史上に、そしてスポーツ史上に燦然と輝くのが、「ザ・ドリームチーム」なのです。

 これ程のチームが組成され、実在し、ゲームも行い、オリンピック金メダルを獲得したこと自体が、現在では夢の様に感じられます。

 1992年バルセロナ・オリンピックにおけるこのチームの成功後、何度かドリームチームと銘打たれたチームが、オリンピックのバスケットボール競技やアイスホッケー競技に登場しました。それらも、とても良いチームでしたけれども、この「ザ・ドリームチーム」とは少し次元が違うと感じます。

 「ザ・ドリームチーム」は、ゲームの勝ち負けの上に存在するチームで、「このチームなら勝てる」といった視点で観る対象でもなく、存在そのものが夢のようなチームでした。大袈裟に言えば「形而上学的な存在」だったのでしょう。
 このチームを観ることが出来たことは、多くのスポーツファンにとって素晴らしい経験であったと思います。

 こうしたオールスターチームの発想は、1988年のソウル五輪で、アメリカ代表バスケットボールチームが銅メダルに終わったことが要因となって検討されたものです。
 従って、チーム組成の目的は「オリンピック金メダル獲得」だったのです。

 ところが、というか、一方というか、1990年前後のこの時期に、NBA(ナショナル・バスケットボール・アソシエイション)には、綺羅星の如くスタープレーヤーが存在したのです。
 この「時期の偶然」が、目的を大きく超える「ザ・ドリームチーム」を生んだ最大の要因でしょう。

 空前絶後のメンバーでした。(数字の後ろはNBAのチーム名)
① ブルズ マイケル・ジョーダン、スコッティ・ピッペン
② ニックス パトリック・ユーイング
③ スパーズ デビッド・ロビンソン
④ セルティックス ラリー・バード
⑤ ジャズ カール・マローン、ジョン・ストックトン
⑥ トレイルブレイザーズ クライド・ドレクスラー
⑦ ウォリアーズ クリス・マリン
⑧ サンズ チャールズ・バークレー
⑨ レイカーズ マジック・ジョンソン

 この11名のプレーヤーが揃ったこと自体が、奇跡なのでしょう。

 ラリー・バードとマジック・ジョンソンという、NBAを支えてきたスーパースターと、その時点のNBAを代表する選手である「神様」マイケル・ジョーダンが同じチームに居るというのは、驚くべきことですし、パトリック・ユーイングとカール・マローン、チャールズ・バークレーのようなチームの中心選手ばかりがひとつのチームに居ることも、何だかお腹一杯という感じです。
 やはり、言葉で表現することが難しいチームなのです。

 バルセロナ・オリンピックで、「ザ・ドリームチーム」と対戦したのは、アンゴラ・クロアチア・ドイツ・スペイン・ブラジルといった国々の代表チームでしたが、あまりゲームにはなりませんでした。
 勝負にならないとか、得点差が大きいといった意味もありますが、戦う以前に他チームのプレーヤーが憧れの眼で見てしまいますし、一緒に写真を撮ることに熱心になったことでしょう。当然のことです。

 そういう「特別な存在」だったのです。

 そして、ベースボールに例えれば、MLB屈指の強打者ばかりが集まったチームでしたが、そのプレー振りは見事の一語で、大砲ばかりのチームの弊害など微塵も感じさせませんでした。
 世界最高レベルのフィジカルとテクニック、そしてメンタルを具備した、本当の本物のプレーヤーが集まると、こういうチームになるものなのだと感じ入りました。仲違いなどするレベルでは無いのです。

 このチームについての感想を求められたマイケル・ジョーダンは、「練習が凄い。世界一の練習だ。」とコメントしていました。このメンバーによるチーム練習は、想像を絶するものです。おそらく、世界バスケットボール史上でこのチームにしか出来ない練習が行われたのでしょう。
 あのジョーダンが「凄い」と言った練習の映像は、残っているのでしょうか。
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1992年バルセロナ五輪の「ザ・ドリームチーム」  
Comment
150
夢の夢での奇跡
今シーズンのNBAは新しい時代の風が開幕からビュンビュン吹いてます。東のお荷物球団だったラプターズとウィザーズが昨季から強くなり今シーズンは本物の力あります。西はウォリアーズとブレイザーズに注目したいです。今年も西高東低ですが、速い展開の攻撃力ある西チームとディフェンス力からの堅実ハーフコートバスケの東チームとどちらも面白い個性・選手がスパークしてます。

おっしゃる通り、初代が真の意味でドリームチームでしたね。形而上学的な存在というのは上手い表現です(笑)
すべてのポジションで観念的に神様プレイヤー勢揃いでしたからね。例の世界一の練習というのは、ポジション超えた相手がギブアップする(倒れる)までやり続ける1対1勝負だと思います。マジックジョンソンが本番までみんな怪我して壊れるのではないかと心配したそうです。鬼のような1対1勝負練習見てみたいですね。すべての意味でこれほどパーフェクトなチームは後にも先にも唯一だと思います。

153
Re: コメントありがとうございます。
「あの練習」の内容を知ることができました。
1対1でしたか。これだけのプレーヤー達によるガチ勝負!
やはり、映像で見てみたいものですね。

引き続き、コメントよろしくお願いいたします。

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