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 石川遼選手が、主戦場をアメリカPGAツアーに移したのは2011年からだと思います。

 PGAツアーへの挑戦は、石川選手のかねてからの夢であり、その夢の到着地はマスターズ・トーナメント優勝(それも2回優勝)であることは、ゴルフファンの間では広く知られています。
 日本プロゴルフツアーでの好成績を引っ提げて、石川選手は勇躍PGAツアーに挑んだのです。

 しかし、思ったような成績は上がりませんでした。

 自身が16歳3か月であった2008年1月に、石川選手はプロになる宣言をしました。この頃の石川選手の得意クラブはドライバー(1番ウッド)でした。
 身長175cm・体重72kgという、決して大柄では無い体躯を一杯に使っての300ヤードドライブは、石川遼のゴルフの象徴だったのです。

 ところがPGAツアーでは、このドライバーショットのミスが確実にボギーやダブルボギーに結び付いてしまうため、スコアを伸ばすことが出来なくなってしまったのです。
 2012年の石川選手は「バーディを取るのが難しい設定のコースが多い中で、ボギーを打ってしまうとスコアの回復が困難になる」とコメントしていました。

 そして、石川選手が対抗策として持ち出してきたのがドライビング・アイアンでした。
 280ヤード前後の飛距離を得ることが出来る上に、正確性が格段にアップするクラブです。2012~2013年シーズンは、これで戦うという方針を立てました。簡単に言えば「守りに入った」のです。

 2012~2013年シーズンの石川選手は、シーズン当初から上位に食い込み、早々と翌シーズンのシード権を確保しました。前のシーズンに比べれば、明らかに安定感が増しましたので、狙いは一応当たった形でした。
 しかし、優勝には程遠い大会が続いたことも事実でした。

 そうした状況下、同じ日本人プレーヤーであり、石川選手より遅れてPGAツアーに挑戦してきた松山英樹選手が、2014年にザ・メモリアル・トーナメントでツアー初優勝を飾ったのです。

 この優勝が、石川選手にどのような影響を与えたのかは分かりませんが、自身のブログには「同じ日本人選手としては嬉しいが、一方でとても悔しい。」といった趣旨のコメントを掲出しました。
 やはり、先にアメリカに来た以上、先に優勝したかったのでしょう。

 そして、2013~2014年シーズンの終盤になって、石川選手は再びドライバーを多用するようになったのです。

 私は、「石川選手のドライバー多用」には大賛成です。その理由は

① 好きなクラブであること
 「好きこそものの上手なれ」という諺がありますが、好きな道具は最も良く練習しますし、最も良い結果をもたらしてくれるものでしょう。

② 「ミラクル」が石川遼の持ち味であること

 石川選手は15歳と245日での世界主要ツアー大会優勝という、ギネス記録保持者です。日本プロゴルフツアーの大会・マンシングウェアオープンで高校生として優勝したのです。
 その優勝も、最終ホールでのバンカーからのチップインという、ミラクルな内容でした。

 2009年には、プレジデンツカップ(アメリカ対アメリカ・欧州以外の国のプレーヤーによる対抗戦)のメンバーに、史上最年少で選ばれプレーしました。

 2010年5月の中日クラウンズ・最終ラウンドでは1ラウンド58打・12アンダーパーの日本プロゴルフツアー新記録・世界新記録を樹立しています。

 どれもこれも「ミラクル」な記録ですし、何よりプレー内容が最もミラクルなものです。
 「チップインバーディ」は、石川選手の得意技(そんなことはあり得ない筈なのですが)の様に思われますし、ラフや難しいポジションからのスーパーショットも持ち味でしょう。

 ゴルフは「ポイントを狙って打っていく競技」です。

 例えばトッププロなら、100ヤードのショットであれば、10発打って10発が狙った地点から1ヤード以内にヒットできるように練習して行くものなのでしょう。そして、その精度を上げて行く中で、時折「ベタピン」ショットが生まれると考えるのが普通です。

 ツアーの大会に臨んでは、「大会毎に上位の成績を継続」し、その中から「優勝争いのラウンドが生まれてくる」と考えるのが普通でしょう。
 普通のPGAツアーのトップクラスの選手(妙な言い回しになってしまい恐縮ですが)は、例えば「トップ10入り10度で1度の優勝争い」といった感じで、ツアーを捉えているのではないでしょうか。
 いわゆる「ゴルフは確率のスポーツ」という考え方です。

 しかし、我らが石川遼は、そういうプレーヤーではないのです。
 前週予選落ちでも今週は優勝、大ピンチからのチップインバーディといったミラクルを起こせるプレーヤーなのであろうと思います。
 それが、持ち味であり「持って生まれた星」なのでしょう。

 アプローチショットや長いパットが、オーケーの距離に寄って行くのは技術でしょうが、入ってしまう、それも1ラウンドで何回も入ってしまうとなると、尋常ではありません。
 その「尋常ならざるプレー」こそが、石川遼のゴルフなのです。

 そして、その「尋常ならざるプレー」のティーショットで使用するクラブは、ドライビング・アイアンでは無く、ドライバーであるべきでしょう。ドライバーでなければ、奇跡は起こり難いでしょう。
 
 例えば調子が良い日には、全米オープンのような極めて狭い設定のフェアウェイをドライバーで攻めて、どんどんフェアウェイヒットを続けるというのが、石川遼選手のゴルフであろうと思うのです。

 何より、好きなクラブを振り続けて行く=気持ちよくプレーして行く中で、ラウンドを組み立てて行くタイプなのではないかと思います。

 石川遼選手には、アメリカPGAツアーでも思い切りプレーしていただきたいと思います。そして、「えっ?嘘!」というショットを魅せていただき、優勝を捥ぎ取ってもらいたいと思うのです。
 勝手なことを言って恐縮ですが、必ず出来ると感じます。

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