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 FIFA(国際サッカー連盟)クラブワールドカップ2014の決勝戦が12月20日にモロッコのマラケシュで行われ、レアル・マドリード(欧州代表)がサンロレンソ(南米代表)を2-0で破り、初の王者に輝きました。
 UEFA(欧州サッカー連盟)チャンピオンズリーグで10度の最多優勝を誇るレアルが、この大会初優勝というのは相当に意外でしたが、実質的には2005年開始の大会ですから、こういうことも起こるのでしょう。

 2005年から2014年までの10回の大会を観てみましょう。

 欧州代表が7度優勝し、南米代表が3度優勝しています。
 決勝戦に、欧州代表・南米代表以外のチームが進出したのは、2010年のマゼンベ(アフリカ代表)と2013年のラジャ・カサブランカ(開催国モロッコ枠)の2チームです。

 こうしてみると、世界中に30万以上在ると言われる「サッカー競技のクラブチーム」世界一決定戦と銘打たれてスタートした大会ではありますが、その狙いが必ずしも実を結んでいない感じです。

 同趣旨ではないものの、FIFAクラブワールドカップの前身の大会として位置付けられそうなのが、1960年~2004年まで開催された「インターコンチネンタルカップ(トヨタカップ)」でしょう。

 インターコンチネンタルカップは、UEFAチャンピオンズリーグの優勝クラブと、南米NO.1を決めるコパ・リベルタドーレスの優勝クラブが、クラブチーム世界一を決めるために戦ったカップ戦でした。

 インターコンチネンタルカップの過去の様相を見てみましょう。

・1995年~2004年の10大会
 欧州代表チームが8度、南米代表チームが2度優勝。

・1985年~1994年の10大会
 欧州代表が5度、南米代表が5度優勝。

・1975年~1984年の10大会
 欧州代表が3度、南米代表が7度優勝

 こうして30回のインターコンチネンタルカップの勝敗を観ると、直ぐに気が付くのは、「1984年以前は南米優位」であり、「1995年以降は欧州優位」であったことです。1985年~1994年の10年間は両地区は拮抗していたのです。

 そして、1995年以降の欧州優位は現在にまで続いているという形でしょう。

 最近のFIFAクラブワールドカップを観るにつけ感じることを挙げてみます。

① 欧州クラブが圧倒的に強いこと。

 2014年大会を観てもレアル・マドリードの強さは抜けていました。決勝のサンロレンソ戦でも、言葉は悪いのですが「やりたい放題」という感じで、よく2-0のスコアで収まったというところでしょう。
 正直に言って「メンバー個々の地力の差が大き過ぎる」のです。イレブンの名前を観ただけで、レアルに分が有るのは明らかでした。

 直近の南米代表チームの優勝は2012年大会(日本開催)のコリンチャンスが1-0でチェルシーを破った大会ですが、まずは名前負けしない名門コリンチャンス(ブラジル)が先制することでチェルシー(イングランド)の焦りを誘い勝利したゲームでした。今後もしばらくの間は、南米代表が優勝するには、こうした形を取るしかないと思います。

② 欧州・南米以外の地域のチームの勝利の意味

 欧州・南米以外の地域代表チームにとっては、この大会で1勝を挙げることが大目標という感じがします。

 そして、三位決定戦で勝ったチームが「世界三位のクラブチーム」と呼ばれても、あまりピンと来ません。世界中のサッカーファンの大半が、「そのようには考えていない」からでしょう。

 こうした現状を鑑みれば、「世界一のクラブチーム決める大会」は、UEFAチャンピオンズリーグCLであろう、ということになります。
 そして世界第二位は、UEFA-CLの決勝戦で敗退したチームであり、世界第三位はUEFA-CLの準決勝で敗退したチームということになってしまいます。

 例えば、UEFA-CL2013~2014の該当チームを観てみましょう。
 優勝はレアル・マドリード、準優勝はアトレティコ・マドリード、準決勝敗退チームはバイエルン・ミュンヘンとチェルシーとなっています。

 続いて、UEFA-CL2012~2013を観てみましょう。
 優勝はバイエルン・ミュンヘン、準優勝はボルシア・ドルトムント、準決勝敗退チームはFCバルセロナとレアル・マドリードです。

 さらに、UEFA-CL2011~2012を観てみましょう。
 優勝はチェルシー、準優勝は決勝戦でPK戦負けのバイエルン・ミュンヘン、準決勝敗退チームはレアル・マドリードとFCバルセロナです。

 過去3度のUEFA-CLのベスト4進出チームのクオリティの高さは、誰もが納得するところでしょう。

 以上を踏まえれば、FIFAクラブワールドカップが「クラブ世界一を決める大会」を標榜するのであれば、開催内容を再検討する必要があるのでしょう。

 例えば欧州4チーム、南米2チーム、他の地域1チームの「出場枠」にするといった見直しです。
 しかし、これ以上出場クラブ数を増やしてしまうと、大会試合数・期間が多く・長くなり過ぎて、各国のリーグ戦や他の大会に影響が出てしまう(現在でもギリギリのスケジュールです)怖れがありますので、難しい選択となりそうです。

 そうであれば、かつてのインターコンチネンタルカップのように「欧州VS南米」の1ゲームマッチに戻すことも選択肢のひとつなのでしょう。「クラブ世界一を決める」という狙いの大半が実現できるのですから。

 一方で、FIFAクラブワールドカップ開催のもう一つの狙いであろう「世界中のクラブチームに、世界的な強豪チームと戦うチャンスを与える」という側面は、FIFAの「サッカー競技の世界中への普及」という大目標のためには必要なものなのかもしれません。
 
 FIFAクラブワールドカップの見直しには、多くの壁が立ちはだかっているようです。
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