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HOME   »   スポーツ共通  »  [お正月の高校スポーツ2015] サッカーは東日本、ラグビーは西日本が強いのか?
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 お正月のスポーツと言えば、全国高等学校サッカー選手権大会と全国高等学校ラグビーフットボール大会を忘れる訳には行きません。

 毎年、元日を挟んで大会が開催され、これまで様々なドラマが生まれてきました。

 今年のベスト4進出チームを見てみましょう。

[サッカー] 前橋育英(群馬)、星稜(石川)、日大藤沢(神奈川)、流経大柏(千葉)
[ラグビー] 御所実業(奈良)、京都成章、東福岡、尾道(広島)

 サッカーは東日本、ラグビーは西日本が優位という結果となりました。
 石川県代表の星稜高校チームは、東西というよりは北陸・雪国チームと呼んだ方が良い存在かもしれませんが、前回大会で富山第一高校が優勝を飾っていますから、有力な地域のチームということでしょう。

 さて、この「サッカーは東、ラグビーは西」という傾向は、21世紀に入って継続されている傾向の様に感じます。(本稿では愛知県以西を西日本とします)

 特に、ラグビーは21世紀に入ってから、西日本の高校チームが圧倒的に強いのです。
 これが、昔から西日本の学校が強かったというのなら、温暖で降雪が少ない気候や指導者の分布というような理由が考えられるのでしょうが、そうではなかったものですから、とても不思議な感じがします。

 例えば、戦後の復興期がようやく落ち着いてきたと判断される1951年~1960年の10度の大会を見てみると、東日本のチームが9度・西日本のチームが1度優勝しています。東日本というか秋田工業高校が大変強く、6度も優勝しているのです。

 続いて、1961年~1970年を見てみると東日本が7度・西日本が3度優勝しています。秋田工業の強さは継続されていて3度の日本一に輝いていますが、一方で盛岡工業高校(岩手)、保善高校(東京)、天理高校(奈良)が各2度ずつ優勝しています。

 1971年~1980年を見てみると東日本が6度・西日本が4度となっていますが、この頃は東京代表チームが強く、目黒高校が4度・国学院久我山高校が2度の優勝に輝きました。一方で1977年に大阪工大高校が初優勝していますが、この優勝がその後の大阪代表チーム大躍進のきっかけになったように感じます。

 1981年~1990年は東日本が7度・西日本が4度(1988年が同点で東西2校優勝)となりました。秋田工業と国学院久我山、大阪工大、天理の各2度の優勝が有り、茗溪学園高校や熊谷工業高校が初優勝するなど、混戦模様の時期だったと思います。

 1991年~2000年は東日本が3度・西日本が7度と、初めて西日本チームが上回りました。1991年大会の啓光学園高校チームの優勝は、西日本の時代到来を告げているかのようです。啓光学園は伏見工業と共に2度優勝しました。東日本では相模台工業(神奈川)が2度の優勝で、気を吐きました。

 そして2001年~2013年は東日本が1度・西日本が13度(2010年は同点で東西2校優勝)となっています。

 高校ラグビーの勢力図が動いたのは1990年代であり、21世紀に入ってからは西日本勢が圧倒的に強いという図式となっています。

 21世紀の西日本勢活躍の内訳にも特徴があります。
 2001年~2006年の6年間は大阪代表チームが5度優勝していて、とりわけ啓光学園高校チームの4連覇が目立ちます。2007年~2013年の7年間は東福岡高校チームが4度、大阪代表チームが3度優勝していますから、「21世紀の高校ラグビーは大阪代表チームと東福岡高校チームを中心に回っている」ことが明白です。

 1951年~1990年までの40年間あれ程強かった東日本のチームが、21世紀に入って勝てなくなってしまったのは何故なのでしょうか。極端な傾向変化ですので、とても不思議です。

 一方、サッカーの方も見てみましょう。

 1951年~1960年は東日本が7度・西日本が3度優勝しています。この頃は、埼玉代表チーム・浦和高校・浦和市立高校・浦和西高校が計6度も優勝しています。

 1961年~1970年は東日本が7度・西日本が4度(1965年は同点で東西2校優勝)優勝しています。この頃には、静岡県勢とりわけ藤枝東高校チームが4度も優勝しています。

 1971年~1980年は東日本が9度・西日本が1度となっていますが、埼玉県勢が3度、東京勢が3度、茨城県勢が2度、千葉県勢が1度の優勝を遂げていますから「関東地域全盛期」と言って良いでしょう。特に、東京の帝京高校チーム3度の優勝が目立ちます。

 1981年~1990年は東日本が7度・西日本が4度(1984年は同点で東西2校優勝)となりました。静岡県勢の4度の優勝が目立ちます。そして1987年に長崎の国見高校が初優勝を遂げていますが、この優勝が西日本勢躍進のスタートになったのかもしれません。

 1991年~2000年は東日本が6度・西日本も6度(1991年と1995年は同点で東西2校優勝)となっています。千葉・市立船橋高校が3度、東福岡高校と国見高校が2度、優勝しています。

 2001年~2013年は東日本が5度・西日本が8度となっていますが、複数回優勝しているのは市立船橋高校と国見高校の各2度が有るだけですので、「全国の代表チームのレベル差が極めて小さくなり、大混戦の時代」を迎えているということなのでしょう。

 優勝チームを見てみると、サッカーの方も1951年~1990年までは東日本チームが圧倒的に強かったのですが、1991年以降は互角あるいは西日本が優位に立っている感じがします。

 以上を踏まえると、サッカー競技およびラグビー競技においては、20世紀後半には東日本勢が相当強かったものが、21世紀に入ってからは、ラグビーは西日本勢が圧倒的に強くなり、サッカーも互角以上の戦いを展開できるようになったということが分かります。

 高校世代のこの2つの競技における西日本のチームの躍進の秘密、東日本のチームの地盤沈下の理由は、今後の検討課題としたいと思います。
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お正月の高校サッカーとラグビー  
Comment
162
高校スポーツ東西
ラグビーが一時東日本の高校が強かったのは、東のほうがFWの体格が良かったからです。今ダメなのはラグビー人気がなくなったから。サッカーは東が優勢なのは首都圏の近郊でサッカーが(とりわけ少年サッカー)が盛んだから。少年の人気は「関東はサッカー、関西は野球」だと思います。

165
Re: コメントありがとうございます。
確かに、首都圏の少年サッカーの人気・隆盛には
驚かされることが多いですね。

このテーマは、今後も見ていきたいものだと思います。

今後も、コメントよろしくお願いいたします。

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