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HOME   »   スポーツ共通  »  ラグビーとアメリカンフットボールの違い(その2)
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 今回は「オブストラクションとブロックプレー」がテーマです。

 ラグビーにおいては、例えば「ボールを持っているプレーヤーに対して、相手チームのプレーヤーがタックルしようとしている時に、そのタックルしようとするプレーヤーにボール保持者側のプレーヤーがぶつかったり、ジャージを引っ張ったりといった妨害プレーを行う」とオブストラクションという反則になり、相手チームにペナルティキックが与えられます。

 こうした妨害プレーに対しては、とても厳しい運用がなされていて、前述の例で「タックルをしようとするプレーヤーの『前を横切っただけ』でもオブストラクション」となるのです。
 左様に、ラグビー競技においては妨害プレーが厳しく制限されています。

 一方のアメリカンフットボールでは、「妨害プレーが重要な攻撃プレーの一部」となっています。
 例えば、ランニングバックRBがボールを保持して前進を図る際に、このRBにタックルをしようとしたり、前進を止めよう企図する相手チームのプレーヤーを、RBの見方のプレーヤーが弾き飛ばしたり、タックルしたりします。これが、ブロックプレーです。

 アメリカンフットボールでは「自らを犠牲にして、ボールキャリアの前進を助ける」のは当然のプレーというか、「攻撃プレーそのもの」となっているのです。

 ロングゲインを実現した時に、そのボールキャリアが称賛されるのは当然として、ブロックプレーに係ったプレーヤーも高く評価されます。「ここで良いブロックが入っています」といったコメントが、ゲームを通して続きます。

 ボールを保持するRBの前に位置して「露払い」の様に走り、相手プレーヤーがボールキャリアに接近してきたら、これを阻止するプレーヤーを「リードブロッカー」と呼びます。2人の選手が前後に縦に並んで走る姿は、アメフトにおけるランプレーの基本プレーと言っても良いでしょう。

 また、パントリターンプレーでは、相手チームのパントをキャッチして前進しようとするプレーヤーの前に3~4人の味方のプレーヤーが走っている陣形が度々現れます。ボールキャリアに殺到する相手チームのプレーヤーをブロックするために、味方の複数のプレーヤーが陣取っているのです。そして、相手チームのプレーヤーを一人また一人と潰して行き、ボールキャリアの前進を助けているのです。

 こうしたアメフトの「ブロックプレー」は、ラグビーにおいては「オブストラクションという反則」となってしまうのですから、この違いは本質的なものでしょう。対極にあるとも言えます。

 19世紀の後半に、イギリスからアメリカに伝わったラグビー競技を基にして、アメリカンフットボールが創られたと伝えられていますが、同根の2つの競技は、その発達の過程で全く違うというか、正反対のものとなって行ったのです。

 「オブストラクションとブロックプレー」も、大きな相違点のひとつだと思います。
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