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HOME   »   MLB  »  [MLB] マリナーズ岩隈6勝目
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 9月2日、ロサンぜルス・エンゼルス戦に先発した岩隈投手は、7回1/3を投げて5安打・7三振の無失点に抑え、6勝目を挙げました。これで、8月11日から4連勝。素晴らしい充実ぶりです。

 シアトル・マリナーズの首脳陣は、岩隈を慎重に使ってきた印象です。
4月は、僅か2試合の中継ぎ登板のみ。計5イニングを投げ、防御率9.00。2試合ともホームランを1本打たれています。
5月も3試合の登板。計10イニングを投げて、ここまで防御率6.00。5月30日の登板では、3点を失うも初セーブを挙げました。とはいえ、岩隈本来の投球とは、似ても似つかぬものという感じ。

 シアトル首脳陣は、岩隈の4~5月の投球を見て「中継ぎとして使える」と判断したのか、6月に入ってから登板頻度が急に高まります。6月9日・10日の連投をはじめとして計9回登板。16日に中継ぎとしてメジャー初勝利を挙げ、27日には中継ぎとしてメジャー初黒星を喫しています。使われるようになったといっても、日本時代は先発ローテーションを張ってきた投手だけに、1登板平均、1回2/3、打者6.9人、25.4球の内容は、本人としては満足できないものだったでしょう。ここまで、防御率は4.75。

 シアトル首脳陣は、しかし、6月までの岩隈の実績を勘案・評価したのか、7月から先発として起用します。6月月初からの本格的中継ぎ登板開始、7月月初からの先発登板開始と、シアトル首脳陣は、月別に岩隈の起用方を変えてきています。判りやすいのですが、これ程月別にキッチリと変えるのも珍しいと思います。
 とにかく、7月2日に岩隈は初先発登板、5回・71球3失点でした。そして、7月15日から、先発ローテーション投手としての岩隈の活躍が始まります。15日、20日、25日、30日と4度先発。平均6回・95.5球を投げて1勝1敗、7月末時点の防御率は4.10。

 8月5日の先発で5回を投げて4失点で負け投手となりましたが、11日、17日、22日、28日そして9月2日と5度の先発で4連勝。この間の平均は、6回2/3、93球、1.2失点と立派な成績。5試合中4試合でQSクオリティースタート。4月以降トータルの成績は6勝3敗2セーブとなりました。

 成績は、明らかに向上しています。

 岩隈から見ると、4~6月の14度の登板で被ホームランの危険性を十分に認識したのではないでしょうか。快調に投げていても、甘いところに入れば簡単にスタンドに運ばれてしまう。それも、痛いところで打たれています。「投げ損ない」の代償が大きいことを肝に銘じたことでしょう。「(日本とは)全然違う」という言葉が岩隈からよく聞かれますし、松坂投手のMLB50勝について「本当にすごい。メジャーで1勝することがどれだけ大変かは、アメリカに来てみてよくわかる」ともコメントしています。
 元々150キロを超えるストレートとフォークボールで、日本プロ野球NPBを代表する先発投手であった岩隈が、登板を重ねる都度、丁寧に低目に球を集める投球を徹底してきたように思います。配球もMLB仕様に変えてきたのでしょう。8月11日以降の5試合の被本塁打は1本です。

 シアトルの監督・コーチ陣から見ると、作年2011年のNPBでの成績を十分に考慮した起用方であったように思います。岩隈は楽天時代の2011年5月に右肩を負傷し2か月の戦線離脱。7月から復帰したものの、肩の状態が思わしくないのか80~100球前後の登板が続き、シーズン6勝7敗。2008年に21勝を挙げて沢村賞を受賞した時とは異なる投手として、あるいは肩の故障から回復途上の投手として、岩隈を認識していたのだろうと思います。
 4~5月は、肩の様子を見る起用、6月はMLBの打者相手に通用するかを確認する起用だったのではないでしょうか。元々、先発投手陣が手薄なシアトルですから、使えると確認できれば一気に先発ローテ入りです。
 首脳陣による「慎重な起用」は、現在も続いているように思います。というのは、岩隈の投球数が伸びないのです。最も投げた7月30日のゲームでも109球。調子が上がってきた8月5日以降の5試合も、平均93球。昨年のNPBにおける実績を踏まえて、100球を超えないように起用しているとしか思えません。

 岩隈は、NPBとは全く異なるMLBにおける投球術を身に付けつつあります。肩の回復も順調な様子です。190cmを超える長身はMLBサイズでもあります。MLB初年の今シーズンは、このまま中4日のローテを完遂して、契約を更改(今年は1年契約)し、来年の大爆発に期待したいものです。


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