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HOME   »   NFL  »  激戦が続いたディビジョナル・プレーオフ2015
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 NFL2014~2015シーズンも佳境を迎え、ディビジョナル・プレーオフ4ゲームが現地時間の1月10日・11日に行われました。

 結果は、以下の通りです。(左側が勝利チーム)

[AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)]
・ニューイングランド・ペイトリオッツ35-31ボルチモア・レイブンズ
・インディアナポリス・コルツ24-13デンバー・ブロンコス

[NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)]
・シアトル・シーホークス31-17キャロライナ・パンサーズ
・グリーンベイ・パッカーズ26-21ダラス・カウボーイズ

 今シーズンは、AFCの第一シードがペイトリオッツ、第二シードがブロンコス、NFCの第一シードがシーホークス、第二シードがパッカーズとなっていて、この4チームがワイルドカード・プレーオフを勝ち抜いた4チームを迎え撃つ形となりました。

[ペイトリオッツ35-31レイブンズ]
 この2チームのプレーオフでの戦いは「常に激闘」となるのですが、この試合も一進一退というか、レイブンズが14-0とリードし、ペイトリオッツが14-14に追い付き、レイブンズが28-14とリードすると、ペイトリオッツが28-28に追い付くという、滅多に見られない展開となりました。
 第3クオーターQを終えて28-28の同点。勝負は最終第4Qに持ち込まれました。

 この第4Q、ペイトリオッツ守備陣はレイブンズの攻撃をフィールドゴールFGの3点に抑え、QBブレイディがワイドレシーバーWRブランドン・ラフェルに23ヤードのタッチダウンTDパスを決めたというか、ブレイディのパスをキャッチしたラフェルが約20ヤードを走り切っての逆転TD。

 その後もゲームは二転三転しましたが、ペイトリオッツが押し切ったという形でしょう。

 ペイトリオッツのQBトム・ブレイディは3つのTDパスと自身のランTDという活躍、一方のレイブンズのQBジョー・フラッコも4つのTDパスを成功させました。スーパーボール制覇3度を誇るブレイディ相手に、フラッコも一歩も引かぬプレー・ゲームを展開したと感じさせるゲームでした。

 既にレイブンズで7年目を迎えているQBフラッコは、身長198cm・体重111kgと「NFLのQBとして理想的な体格」ですが、QBとしてのスキルを着々と蓄えて来ました。トム・ブレイディやペイトン・マニングといった伝説的なQBの後継者としての地歩を固めている感じがします。

[コルツ24-13ブロンコス]
 ブロンコスのQBペイトン・マニングとコルツのQBアンドリュー・ラックという、「共にドラフト全体1位でコルツに入団したQB」同士の対決がポイントとなるゲーム。

 ブロンコスは最初のドライブで順調に攻め込み、マニングからWRデメアリアス・トーマスへのTDパスで先行しましたが、その後はブロンコスおよびマニングの攻撃パターンを研究し尽くした感じの強力なコルツ守備陣が、ブロンコスの攻撃を悉く抑え切り、ロースコア・ゲームに持ち込むことに成功。

 一方、ラックは2つのTDパスを決めるなど着実に加点して勝ち切りました。マニングのパス獲得は211ヤードに留まりましたので、これではブロンコスとしては苦しいゲームと言えます。

 アンドリュー・ラックは3年目。ドラフト全体1位という極めて高い周囲の期待にデビュー年から応えて、着実に力を付け、ついに「ペイトン・マニングの壁」を破りました。
 新時代を開くエース的な存在として、AFCチャンピオンシップにおける、ペイトリオッツのトム・ブレイディとの対戦が、とても楽しみです。
 
[シーホークス31-17パンサーズ]
 スーパーボール2014の覇者シーホークスが、今シーズン序盤の不調を乗り越えて第一シードを掴むと共に、ディビジョナル・プレーオフも快勝しました。

 モバイルQBを代表する存在としての、シアトルのラッセル・ウィルソン、キャロライナのカム・ニュートンの対決でもありました。

 このゲームにおける2人の成績は
・ウィルソン パス268ヤード獲得・3TD、ラン7回で22ヤードの獲得
・ニュートン パス246ヤード獲得・2TD、ラン11回で37ヤードの獲得
 と、概ね互角の獲得ヤードを残しました。
 NFL3年目のウィルソンと4年目のニュートンは、互いの持ち味を発揮したのです。

 しかし、パス・インターセプトが明暗を分けました。ニュートンは2つのインターセプトを献上しましたが、特に痛かったのは第4Q、24-10でシーホークスリードの局面、QBニュートンのパスをストロング・セイフティーSSのカム・キャンセラーがインターセプトしての90ヤードリターンTDでしょう。
 このTDで31-10となり、ゲームは決しました。

 このゲームは、シーホークスの強力なディフェンスが、パンサーズを抑え込んだゲームとも言えるでしょう。

[パッカーズ26-21カウボーイズ]
 NFL屈指の人気チーム同士・強豪同士の対戦は、やはり一進一退の大接戦となりました。

 カウボーイズが先行し、第2Qを終えて14-10、第3Qを終えて21-20と、まさにアメリカンフットボールの醍醐味である「攻撃と守備の交替の妙」を色濃く感じさせるゲームとなりました。

 追いかけるパッカーズは、第4Q、QBアーロン・ロジャースからタイトエンドTEリチャード・ロジャースへのTDパスが決まって、ついに26-21と逆転。ポイント・アフター・タッチダウンのキックを決めての6点差では意味が無い(TDとキックで7点を取られると逆転されてしまう)と2ポイントコンバージョンに挑みましたが、これは失敗に終わりました。

 5点差を追うカウボーイズは、QBトニー・ロモを中心に前進、敵陣32ヤード地点から4thダウンギャンブル(残り2ヤード)、WRデス・ブライアントへのパスが見事に決まり、ゴール直前まで攻め込んだかに見えましたが、ここでパッカーズがチャレンジ。
 ブライアントはボールを確保していなかったとして、パス失敗の判定となりました。このプレーが「全く互角のゲーム」の帰趨を決したと感じます。

 NFCのチャンピオンシップゲームは、シーホークス対パッカーズとなりました。ラッセル・ウィルソン対アーロン・ロジャースという、共にスーパーボール制覇経験のある、当代きってのQB対決でもあります。素晴らしいゲームとなることでしょう。

 例年「負ければ終わり」のプレーオフは、レギュラーシーズン以上に激しいゲームばかりなのですけれども、今シーズンも期待以上の激戦が続いていると思います。

 アメリカンフットボールというかNFLのゲームにおける6点差以内(1TD差以内)のゲームは、「いつでも逆転が有り得る」という意味で大接戦なのですが、4ゲームの内2ゲームが僅か5点差でした。

 ペイトリオッツとレイブンズのゲームで、残り時間数秒のレイブンズの攻撃。QBフラッコがペイトリオッツのゴール内に「へイル・メアリー・パス」を投げ込みました。

 敵味方のプレーヤーが入り乱れているエリアへの「一か八かのロングパス」であり、「決まる可能性は極めて小さい(守備側は弾き出せばよいが、攻撃側はキャッチしなくてはならない)」とは思いつつも、万が一レイブンズのプレーヤーがキャッチすれば、大逆転TDとなります。このパスは、ペイトリオッツの守備陣(というか攻撃プレーヤーのTE身長198cmのグロンコウスキーも待ち受けていましたから「長身のプレーヤー」が勢ぞろいという形)が弾き出して、ゲームは終了しました。

 NFLにおいて「5点差ゲーム」を勝ち切るのは、容易なことではないのです。
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