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HOME   »   NFL  »  [NFL2015プレーオフ] シアトル・シーホークスの恐るべきディフェンスバック陣
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 NFL2014~2015シーズンのプレーオフも、NFC・AFC両カンファレンスのチャンピオンシップゲームが終了し、いよいよ2月1日の第49回スーパーボールを迎えることとなりました。

 NFCはシアトル・シーホークス、AFCはニューイングランド・ペイトリオッツが勝ち上がりました。前年のチャンピオンと21世紀最強チームが激突するゲームです。期待は高まるばかりです。

 さて、そのディフェンディング・チャンピオンであるシーホークスは、今シーズン前半は調子が出ず、早々に4敗を喫しましたが、シーズン後半から調子を上げて、ポストシーズンに入っても好調を維持しています。
 クオーターバックQBラッセル・ウィルソンやランニングバックRBマショーン・リンチを中心とした攻撃陣の強さは定評のあるところですが、今期はディフェンス陣の強さにも一層磨きがかかりました。

 今レギュラーシーズンのランディフェンスがNFL全体で3位、パスディフェンスが同1位、総合同1位という、圧倒的な数字を残してきました。「NFL史上でも屈指の守備陣」であろうと思います。

 そして、その守備陣の中でも「パスディフェンス1位」を支えるセカンダリー、ディフェンスバック陣が「とてつもない強さ」なのです。

 スターターを見ると、左コーナーバックCBがリチャード・シャーマン、右CBがサロルド・サイモン、ストロング・セイフティーSSがカム・チャンセラー、フリー・セイフティーFSがアール・トーマスとなっていますが、驚くべきはそのサイズ。

 シャーマン、サイモン、チャンセラーの3プレーヤーが、いずれも191cmと長身なのです。ディフェンスバック4プレーヤー中3名が191cmという長身なのです。これは「革命的」と呼んでも良い事象であると考えます。

 NFLにおいては、大きなプレーヤーが沢山居るので、驚くような話ではないのではないかと思いがちですが、実はディフェンスのCBは180cm前後の、「NFLにおいては小柄な」プレーヤーが多いのです。

 CBは、相手チームのワイドレシーバーの変幻自在な動きに密着し、自由にプレーさせないこと、パスキャッチを防ぐこと、パスキャッチされた後の前進を防ぐこと、パスキャッチされた後のファンブルを誘うプレー、などが役割とされていますから、「プレーのスピードと自在性・しつこさ」が求められるポジションとなりますので、敏捷性に優れていて、運動能力が極めて高い中肉・中背のプレーヤーを配置することが多いのです。しかし、シーホークスは左右のCBに長身プレーヤーを配置しています。

 そして、SSにも長身のチャンセラーを配しています。
 SSもディフェンスの+αプレーの肝になるプレーヤーですから、状況判断に優れ素早く動けるタレントを起用することが多く、結果として中肉中背の「運動神経の塊」のようなプレーヤーが多いのです。
 例えば、ピッツバーグ・スティーラーズの有名なSS、トロイ・ポラマル選手の身長は178cmです。NFLのセカンダリーとして標準的なサイズと言えます。
 ところがチャンセラーは191cmもあるのです。

 そして、このチャンセラー・シャーマン・サイモンの「191cmトリオ」は、長身ながらディフェンスバックに求められる「自在な運動能力と運動量」をも、十分に備えています。
 通常のNFLのディフェンスバックに求められるスキル+長身のプレーヤーとなると、相手チームの攻撃の要であるワイドレシーバーWRのパスキャッチを防ぐことに加えて、「パスインターセプトを実現する確率」が、飛躍的に高まります。

 今期ディビジョナル・プレーオフゲーム、キャロライナ・パンサーズ戦でもチャンセラーとシャーマンが1回ずつインターセプトしていますし、カンファレンス・チャンピオンシップゲームのグリーンベイ・パッカーズ戦でもシャーマンがインターセプト・パスキャッチを実現しました。

 このNFCチャンピオンシップゲームでは、故障で出場できなかったサイモンに代って出場したCBバイロン・マクスウェル(身長185cm)が1インターセプトしていますから、シーホークスのCBの層の厚さも感じます。

 昨シーズンから定評があったシーホークスの守備陣を、更に強化してきたのは守備コーディネーターのダン・クィーンであるとの指摘も多数見られます。ダン・クィーンには、来シーズンのヘッドコーチとしてのオファーが多数来るのではないか、とも報じられています。確かに、この実績には文句の付けようがありません。

 「素晴らしいプレーヤーと素晴らしいベンチワーク」によって、NFL・NO.1のディフェンスが生まれているのでしょう。

 1月18日のNFCチャンピオンシップゲームでは、第2クオーターQを終えてパッカーズが16-0とリードを奪いました。
 この超強力なシーホークス守備陣を相手に16点を奪ったのですから、さすがのパッカーズ攻撃陣であり、QBアーロン・ロジャースです。

 しかし、結果として見れば「16点も取られた」のではなく「16点しか取られなかった」「16失点に抑えた」ということでした。
 
 前半のシーホークスは、QBラッセル・ウィルソンが「らしくない」プレーを連発し、インターセプトをいくつも受けました。こうした状況下で、NFL屈指の攻撃陣を1タッチダウンTD・3フィールドゴールFGに抑え込んだのです。普通であれば4TDの28-0であってもおかしくない状況でした。

 そして、この守備陣の頑張りが、後半第3Q・第4Qの攻撃陣の反撃に結び付いたことは、間違いありません。
 シーホークスは後半だけで4TDを挙げて大逆転、28-22でこのゲームを制しました。

 それにしても、フィールド上で展開されるチャンセラー選手やシャーマン選手のプレーは、観ていて惚れ惚れします。まさにプロフェッショナル・アスリートであり、アメリカンフットボールにおける世界最高のディフェンスプレーであろうと感じさせるのです。

 こうしたプレーを第49回スーパーボールでも観ることが出来るというのは、ファンとして本当に幸せなことだと思います。
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