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HOME   »   大相撲  »  [大相撲2015年1月場所] 横綱・白鵬 33回目の優勝!
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 大相撲2015初場所は、横綱・白鵬が15戦全勝で優勝し、通算優勝回数を33として、元横綱・大鵬の32回の記録を抜き、史上単独トップに躍り出ました。

 今場所の白鵬の相撲内容は決して万全とは言えず、前半の勢や高安との取組、13日目の大関・稀勢の里との取組などは、土俵際での際どい勝負となりましたが、勢戦・高安戦は僅かに凌いで勝ち切り、稀勢の里戦は取り直しの末下しました。

 「終わってみれば全勝」という感じの場所だったのかもしれません。

 とはいえ、早々と13日目に優勝を決めたのですから、「白鵬と他の力士の力の差は極めて大きいこと」も事実です。
 全体として、今場所の白鵬の相撲は「ミステリアス」な雰囲気であったと思います。

 13日目に優勝を決めた後、横綱・日馬富士が取材に応えて「なにかに憑りつかれているような感じがする。」とコメントしていましたが、的確に今場所の白鵬を表したものだと感じます。
 千秋楽の稀勢の里戦の圧勝を観ても、比較的好調であった日馬富士でも「結果として全く歯が立たなかった白鵬の相撲内容」は、「何かに憑りつかれた様」な印象を与えたのでしょう。

 大横綱・白鵬といっても、さすがに全盛期は過ぎています。決まり手も、右四つからの「寄り切り」が多かった4・5年前とは異なり、離れて取りながらの多様な決まり手が並びます。

 各力士も「白鵬得意の右四つに組み止められては分が悪い」と考えての立ち合いの工夫を展開し、白鵬自身もスピード・力ともに衰えつつある状況下、2014年の初めころから「新しい相撲」を白鵬が展開しているのです。

 立ち合いから離れて取り、相手の動きを観ながら次々と技を繰り出す、はたき・いなしで相手力士のバランスを崩したり、組んでいても「押したり・引いたり・左右に体を動かしたり」しながら、投げ技に結び付けたりと、自在な相撲です。
 今の横綱・白鵬は「素晴らしい技能力士」なのでしょう。対象ではないのですが、毎場所「技能賞」を受賞すべき力士の様に感じます。

 こうした白鵬の技能相撲に、他の力士は全く歯が立ちません。土俵際の縺れにしても「縺れる前に押し出してしまおう」という戦術であり、例えばゴルフのパッティングで「曲がる前に入れてしまおう」と強く打つのに似ています。
 際どい勝負になろうとも「相手力士が白鵬のスピードや思い切りを上回ることは至難」のように思います。

 横綱・白鵬は、「絶対の型」がなかなか作れなくなった状況下、新しい技能相撲を展開することで、次の時代を開いたのです。
 現状の他の力士との大きな力量差を勘案すれば、当分は2度目の白鵬全盛期が続くように感じられますが、一方で「盤石では無い」という意味からすれば、「後の無い相撲を取っている」とも言えるのでしょうから、この技能相撲に相手力士が慣れてくれば、例えば千秋楽の横綱・鶴竜戦のように「四つになり下手が取れない状況」では、さすがの白鵬も何もすることが出来ず、「けたぐり」まで繰り出したことを考え合わせれば、十分につけ入る隙があるようにも思います。

 いずれにしても、空前の記録と言われた「大鵬の32回」を越えた白鵬の偉業は、文句なしに素晴らしいものです。
 
 そして、白鵬自身が優勝力士インタビューで述べていたように「横綱になって8年間、巡業も含めて1日も休まず出場し続けてきたこと」は、どれほど高評価しても足りない程の偉業ですし、4~5年前に大相撲界を襲った「野球賭博事件」「八百長事件」等々の大ピンチを乗り越えるに際しての「一人横綱・白鵬」の貢献も、はたして「他の力士で可能であったのか」という視点から観れば、この心身ともに強靭な力士がこの時期に居てくれたことに、全ての大相撲関係者は心から感謝しなくてはならないでしょう。

 白鵬関、33回目の優勝、おめでとうございました。
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