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HOME   »   競馬  »  [競馬コラム135] 天寿を全うした ステイゴールド号
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 三冠馬オルフェーヴルなどの優駿を輩出したステイゴールドが2月5日に亡くなったと、日本中央競馬界から発表されました。

 現役時代は「ジリ脚」気味で、なかなか勝ち切れないレースが多かったものの、古馬になってからの重賞レースでは2着・3着と健闘することが多く、人気がある馬でした。
 4歳時には、天皇賞(春)・宝塚記念・天皇賞(秋)でいずれも2着、有馬記念で3着、5歳時には宝塚記念3着・天皇賞(秋)2着、とG1レース2着・3着の素晴らしい成績を残しましたが、この時点でも「重賞勝ち無し」だったのです。

 他のG2・G3レースでも2着・3着を続けていました。G1で2・3着を連発しながら、重賞勝ちが無いという競走馬は、とても珍しいでしょう。

 6歳になって、ようやくG2目黒記念で初重賞勝ちました。3歳時に阿寒湖特別に勝ってから、29戦目の4勝目でした。生涯に20回以上走るサラブレッドが、そう多い訳では無いことを考え合わせると、これは凄い記録です。

 7歳になってG2日経新春杯に勝ち、G2ドバイシーマCに優勝し、ラストランとなった香港ヴァーズで念願のG1レース優勝を達成しました。

 この戦歴を見て感じるのは「距離適応能力の高さ」でしょう。

 4歳時のG1レース上位入着は、3200mの天皇賞(春)に始まり、宝塚記念2200m、天皇賞(秋)2000m、有馬記念2500mと続きました。
 マイルレースこそ走っていませんが、2000m~3200mまでをカバーしています。7歳時のドバイシーマCと香港ヴァーズの海外2400mレースでの活躍も十分に納得できます。

 そして、その特性が産駒達にも引き継がれたのです。

 種牡馬としてのステイゴールドの名を最初に世に知らしめたのは、ドリームジャーニーでした。
 ステイゴールドの産駒が初めて中央競馬にデビューしたのは2005年でした。
 次年2006年にドリームジャーニーが、G1朝日杯FSに優勝したのです。ドリームジャーニーは2009年にも宝塚記念と有馬記念にも優勝してG1レース3勝、他にG2・G3を4勝していますから、重賞7勝という成績を残したのです。

 続いて2011年には、ドリームジャーニーの全弟オルフェーヴルが三冠馬となりました。オルフェーヴルは有馬記念を2勝し、宝塚記念にも勝ってG1・6勝、凱旋門賞でも2年連続2着と、日本競馬の強さを世界に示しました。

 そして2012年にはゴールドシップが皐月賞・菊花賞の二冠、オルフェーヴルと同様に3歳で有馬記念にも優勝し、翌年・翌々年と宝塚記念を連覇してG1・5勝、他にG2・G3を4勝しての重賞9勝馬となりました。

 こうした素晴らしい産駒達の特徴として「グランプリレースでの強さ」が挙げられるでしょう。

 産駒は、有馬記念に4勝、宝塚記念に5勝しています。これは内国産種牡馬としては驚異的な成績でしょう。そして、2つのグランプリレースは2500mと2200mのレースなのです。2000mを超える距離で強さを示した父ステイゴールドの特徴が見事に出ているのです。

 オルフェーヴルは、現役時代の50戦7勝という「丈夫で長持ち・堅実」という点からファンに愛され、種牡馬となってからはその産駒の2000m超の大レースにおける驚異的な強さで、一層高く評価されました。

 「種牡馬になってから評価を格段に上げた」ステイゴールドは、その21年の生涯を、天寿を、全うしたのではないでしょうか。

 今後は、オルフェーヴルを始めとする産駒達の種牡馬としての成績に注目して行きたいと思います。
 ステイゴールドを祖とするサイアーライン形成が期待されます。
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