FC2ブログ
HOME   »   スキー  »  [世界ノルディック2015] ワックスの効きが悪い?
RSSフィード iGoogleに追加 MyYahooに追加
 2年に一度のノルディックスキー世界選手権大会が、2月18日にスウェーデンのファルンを会場として開幕しました。アメリカ・ビーバークリークで行われていた「アルペンスキー世界選手権大会」が閉幕して直ぐの開催というスケジュールです。

 恒例により、距離スキーはスプリント種目から始まりました。

 男女とも1.4㎞のコースを使い、準々決勝以降は6名の選手が同時に滑って順位を競う形式です。比較的新しい種目である「スプリント」ですが、北欧勢を中心に世界トップクラスの選手達が繰り広げる競り合いは見応え十分。とても面白いレースが続きました。

 但し、テレビ放送の中で気になるところがありました。

 「上り坂でワックスのグリップが余り効いていないようです」といったコメントが、とても多かったのです。スキー板滑走面の真ん中辺りに塗布されている「グリップワックス」の効果についてのコメントなのでしょうが、レース中に何度も指摘するようなことではないと思います。

 もちろん、ワックスの成否はレースの勝敗に影響を与えることは間違いありません。レース前に各チームのワックスマンを始めとするスタッフは、当日の気温・雪質やコースの高低・形状に合わせて何層にもワックスを塗り、おそらく複数のバージョンのスキー板を用意して、選手と相談の上、当日使用するスキー板を決めているのだと思います。
 当然ながら、選手の体格・体力・滑り方の特質・好みも考慮されるのでしょう。

 こうして用意されたスキー板が、いざ滑ってみると「思ったように上手く行かない」ということも起こることでしょう。自然を相手にするスポーツではままあることです。

 さて、「ワックスが上手く行かなかった」時に、世界トップクラスの選手達は「天を仰いで」悔しがり、レースを諦めるのでしょうか。
 そんなことは無いでしょう。
 その日のワックスの具合によって、レースのやり方を変えて行くのでしょう。
 そうでなければ、世界のトップクラスに長く居続けることなど出来ないからです。

 ワックスのグリップが弱いレースでは、下り坂の滑りが速くなるかもしれません。あるいはターンが良く効くかもしれません。色々なケースが考えられますが、そのレースのワックスの具合により、自身の滑りを変更し、可能な限り対応していくことが出来る選手が、世界トップクラスの選手達なのだと思います。
 もちろん、こうした選手達は「ワックスが的中した時」には、一層素晴らしいパフォーマンスを魅せてくれるのでしょう。

 レースに臨んで大切なことは「ワックスの具合などで一喜一憂しないこと」なのだと思います。滑り始めて100mもすれば、選手はその日のワックスの具合が分かることでしょう。そして「上手く行っていない」と感じた時に、「ああ、これで今日のレースはダメだ」などと考えるようでは、到底世界で戦っていくことは出来ないと思います。

 自然を相手にするスポーツでは、天候等の要因により「パーフェクトな状態で戦えないこと」がよく発生するのでしょう。その時に、自らの最高のパフォーマンスを100として、90や95のパフォーマンスを維持できるプレーヤーこそが、世界のトッププレーヤーなのでしょう。

 上り坂で「カクッと」なる選手達を見て「ワックスが・・・」などと何度もコメントするのであれば、その選手の下り坂の滑りも分析してみていただきたいと思います。ひょっとすると「スキーが良く滑っている」かもしれません。

 男子スプリント・クラシカルで優勝したペッテル・ノートグ選手も、女子スプリント・クラシカルで優勝したマリット・ビョルンゲン選手(共にノルウェー)も、坂道で何度もスリップしていました。
 そんなことはお構い無しに、この2人の偉大なアスリート・ノルウェーチームの男女のエース、は自らのキャリアに「世界選手権優勝」の記録を積み上げました。

 ノートグ選手は世界選手権通算10個目の金メダル、ビョルンゲン選手は同13個目の金メダルです。
 まさに、世界のトッププレーヤーなのです。
関連記事
スポンサーサイト



NEXT Entry
[世界ノルディック2015] ノルウェーチームの見事なチームワーク
NEW Topics
[競馬コラム269] オークス2020のデアリングタクトと日本ダービー2020のコントレイル
[温故知新2020-陸上競技4] 男子走り幅跳び オリンピック金メダリストの記録
[ブンデスリーガ2019~20・第27節(無観客)] バイエルン・ミュンヘン 圧勝
[温故知新2020-女子テニス2] アメリカの英雄 ビリー・ジーン・キング選手
[競馬(無観客)] 東京優駿(日本ダービー)2020の注目馬
[温故知新2020-女子テニス1] 「史上最強」 マーガレット・コート選手
[温故知新2020-男子テニス3] ダブルスの名手 ジョン・ニューカム選手
[温故知新2020-陸上競技3] 男子10,000m オリンピック金メダリストの記録
[温故知新2020-競泳2] 男子1,500m自由形 日本チームの全盛期
[温故知新2020-競泳1] 男子100m自由形 日本チームの黄金時代
[FIFAワールドカップ2010準々決勝] ドイツチームの完勝
[温故知新2020-男子テニス2] 「史上最強」 ロッド・レーバー選手
[競馬(無観客)] 優駿牝馬(オークス)2020の注目馬
[温故知新2020-陸上競技2] 男子1,500m オリンピック金メダリストの記録
[温故知新2020-陸上競技1] 男子100m オリンピック金メダリストの記録
[ラグビーワールドカップ2011プールA] 日本チーム フランスチームを相手に65分まで4点差の健闘
[温故知新2020男子テニス-1] ウィンブルドンを勝てなかった イワン・レンドル選手
[競馬コラム268・ヴィクトリアマイル2020] 感動的なレース
[FIFAワールドカップ1986決勝] アルゼンチンチーム 2度目の優勝
[競馬(無観客)] ヴィクトリアマイル2020の注目馬
[NPB・MLB2020] 「開幕」に向けての動き
[ブンデスリーガ2019~20] 無観客での再開へ
[競馬コラム267-日本馬の海外挑戦12] 2009年 牝馬の挑戦
[FIFAワールドカップ2010ラウンド16] ブラジルチーム 貫録の勝利
[FIFAワールドカップ2010ラウンド16] 日本チーム 史上初のPK戦
[FIFAワールドカップ2010ラウンド16] ランパード選手 「幻」のゴール
[Jリーグ2020] イニエスタ選手のオンライントークショー
[競馬(無観客)] NHKマイルカップ2020の注目馬
[NBA2020] 個人トレーニング再開に向けての動き
[UEFA-EURO2012-グループD] イングランドとフランスの激突
[競馬コラム266-天皇賞(春)2020] フィエールマンの連覇とC.ルメール騎手の天皇賞4連勝
[UEFA-EURO2012-グループB] ポルトガル デンマークとの接戦を制す
[競馬コラム265・下鴨ステークス2020] スズカルパン 100戦出走達成!
[UEFA-EURO2012-グループA] 開幕戦 ギリシャチーム 驚異の粘り
[UEFA-EURO2012-グループD] フランスチームの堅守
[競馬(無観客)] 天皇賞(春)2020の注目馬
[UEFA-EURO2012-グループC] イタリアとクロアチア 一歩も引かず
[競馬コラム264-日本馬の海外挑戦11] 2007年 シンガポール競馬への進出
[UEFA-EURO2012準々決勝] クリスティアーノ・ロナウドVSチェフ
[競馬コラム263-日本馬の海外挑戦10] 2006年 ハーツクライとデルタブルース
[スーペルコパ2020準決勝] FCバルセロナ よもやの敗退
[UEFA-EURO2012準決勝] 「怪物」バロテッリ選手の2ゴール
[マラソン2020] 「心臓破りの丘」 山田敬蔵氏 逝去
[競馬コラム262-日本馬の海外挑戦-9] 2005年 ゼンノロブロイとハットトリック
[MLB2020・MVPランキング] バリー・ボンズ選手の凄さ
[フィギュアスケート2020春・世界ランキング] 羽生選手、紀平選手が共に1位
[NPB2020] 菅野智之投手 超絶の仕上がり
[高校野球2020] 花巻東高校 女子野球部が練習開始
[大相撲2020] 豊ノ島の引退
[UEFA-EURO2008決勝] スペインチーム 黄金時代の幕開け
Entry TAG
世界ノルディック2015開幕・スプリント種目の戦い  
Comment
Trackback
Comment form
 管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
「スポーツを考える-KaZ」ブログへ
ようこそ!
我が家の月下美人も16年目。同時に30個の花が咲くこともあります。スポーツも花盛りですね。一緒に楽しみましょう。

最新記事
最新コメント
検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Page Top
CALENDaR 123456789101112131415161718192021222324252627282930