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HOME   »   サッカー  »  [ACL2015] 相次ぐJリーグ勢の敗戦
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 今回は「激励」記事です。

 サッカーのアジア・チャンピオンズリーグACLは1次リーグが行われていますが、Jリーグ勢の成績が振るいません。

 開幕日の2月24日にはガンバ大阪が敗れ、柏レイソルが引分けました。そして25日には、鹿島アントラーズが1-3で完敗し、浦和レッズも1-2で逆転負けを喫しました。

 近時の日本サッカーの地盤沈下は、フル代表を始めとする各世代の代表が軒並み「アジアのベスト8止まり」である事実に明確に表れていますが、クラブチームの実力も同様であることを示す、無残な成績と言えるでしょう。

 もはや「力を発揮できず残念」という段階は過ぎて、「日本サッカーは本当に弱い」と言われても仕方のない段階に入ってしまったのかもしれません。

 それぞれの対戦には、それぞれの敗因があり、都度都度「ここをこうしておけば良かった」などと論評されますが、問題が別の次元に存在するのは明らかなことでしょう。

・走力・スピードが劣っていること

 どの試合を観ても、相手チームの方がスピード面で勝っています。ここで言うスピードとは、単純に前に走るスピードでは無く、「テクニックのスピード」のことです。Jリーグのプレーヤーはテクニック面では上位と評されることが有りますが、一概にそうとは言えないでしょう。

 肝心な技を仕掛ける際の「体・技全体のスピードとキレ」が不足していることは明らかです。逆に、相手プレーヤーの仕掛けに対しては付いて行けないのですから、「守備面のスピード・キレも不足していること」は明確です。
 厳しい現実です。

・ゲームを戦い切る体力・持久力が不足していること

 サッカー先進国のプレーヤーでも、前・後半90分間を動き回ることは出来ません。エネルギーを充電する時間帯を設けながら、90分間を戦い抜くのです。

 とはいえ、Jリーグの選手達の体力・持久力は、ACLに登場してくる他の国々のチームのプレーヤーに比して、後半45分間のパフォーマンスの下落幅が大きいように観えます。

 例えば、前述の鹿島はウェスタンシドニー(オーストラリア)に後半だけで3失点を喫しました。鹿島のホームゲームであっただけに、後半のパフォーマンスの差は極めて大きいものであったことは明らかです。
 また、浦和レッズは水原(韓国)に後半2失点で逆転されました。試合全体を通しても終始押され気味の展開の中で前半1点を先制し、逃げ切りを目指したのでしょうが、パフォーマンスが落ちた後半を持ちこたえるだけの力は有りませんでした。

・リスクを取る勇気が欠けていること

 Jリーグのチームに限らず、日本代表チームにも共通しているのは、攻撃でも守備でも「思いもよらないプレーが不足している」ことでしょう。昔の言い方をすれば「創造力に欠けるプレーが多い」ということになります。

 相手が予想できる範囲の攻撃プレーでは得点することは難しい、一方で、こちらが予想もしない攻撃を受けると失点し易い、のです。現在の日本代表チームやJリーグのチームの有様そのものです。

 例えば、ボールを支配して相手ゴール前に攻め込んだとしても、ラストパスやラストパスに繋がるパスが、「誰でも予想できるようなもの」であれば、国際大会で通用する筈がありません。そんなことは十分に分かっている筈の選手達が、そうしたプレーしかできないのは、とても不思議です。

 「味方プレーヤーさえ予期できないようなプレー」を展開することで得点のチャンスが生まれるのでしょう。
 しかし「味方プレーヤーさえ予期できないようなプレー」は「成功の確率が低い」と考えてしまうのでしょうか、「誰でも分かるプレー」ばかりが行われ続けるのです。

 「味方プレーヤーさえ予期できないようなプレー」は、ひとつのゲームで2~3回成功すればよいのですから、もっとトライすべきでしょう。「リスクを取らなければ得点は生まれない」のではないでしょうか。

 同じ2月24日、欧州チャンピオンズリーグUEFA-CLも開催されていました。
 こちらは、「実質的な世界一のクラブを決定する大会」ですから、ACLを遥かに超えるレベルのゲームが展開されています。

 決勝トーナメント1回戦の第1戦で、マンチェスター・シティ(イングランド)とFCバルセロナ(スペイン)が対戦し、バルセロナがシティを2-1で破り、まず1勝を挙げたと報じられました。

 FCバルセロナとマンチェスター・シティは、どちらも現在の欧州サッカーにおける強豪チームです。もともと強いことに加えて、毎シーズン補強を行いますから、チームは「高いレベルを維持しながら変貌し続ける」のです。
 こうした世界最高レベルのチーム同士の対戦ともなれば、ますます「相手が予想も出来ないようなプレー」でなければ、得点出来ません。

 もちろん、このレベルのプレーヤー達の「次のプレーを読む・予測する能力の高さは世界最高レベル」ですから、その予測力を超える「超意外なプレー」を行うことの難しさは、筆舌に尽くし難いものだと思います。

 このゲームで、バルセロナの全得点2点を挙げたのはルイス・スアレス選手でした。
 現在、世界最高の得点感覚を保持していると言われる、ウルグアイのプレーヤーです。「世界最高レベルのチームを相手にたった一人で局面を打開出来る」とも言われるスアレス選手の実力が如何無く発揮されたのです。

 スアレス選手=噛み付き疑惑、などと連想している様では、決してスアレス選手のプレーから何かを学ぶことは出来ないでしょう。

 もちろん、スアレス選手ほどの大天才に並ぶなどということは、到底不可能なことなのでしょうが、スアレス選手がプレー中に、「どこを観て」「どこに動き」「ボールをもらった瞬間にどんなプレーを展開したか」を局面毎に繰り返し、繰り返し学ぶことで、「相手プレーヤーの予想を裏切るプレー」を行うためのヒントを得ることは出来るかもしれません。そして、自分たちのレベルの中では、相手の予想を超えるプレーが出来るようになるかもしれません。

 厳しい書き方で恐縮ですが、男子の日本サッカーがあらゆる面で国際的に相対的に弱くなっていることは、紛れもない事実です。世界ランキング60位も見えて来ました。史上ワーストを更新しそうな落ち方です。

 このままで十分というのであれば、「マイナーチェンジ」を繰り返していくことで足りるのでしょうが、ワールドカップに出場したい(アジア枠の削減が検討されている状況下、アジアのベスト8では到底出場できません)とか、もっと強化したいと考えているのであれば、ゲームの進め方やプレーヤーの育成方法を根本的に見直す時期が来ていると思います。

① 現在のフル代表チームは、相応の人材が揃っているにもかかわらず、近時は結果を残せていません。「メンバーが概ね固定され加齢のためチーム全体の運動量が落ちている可能性」があります。若手プレーヤーの発掘・育成を急ぐとともに、得点力アップに向けて「リスクを取るプレー」を増やしていく必要があるのでしょう。「綺麗に崩して得点しよう」という考え方は止めて、「乱暴な位のプレー」を展開する努力と勇気が必要なのではないかと思います。

② 当然ながら、いつまでも本田選手、長友選手、遠藤選手らに頼っている訳には行かないのですから、次世代の育成は最も大切な課題です。12歳以下、15歳以下、18歳以下といった各世代において、「その世代の国内のゲームで突出したテクニックを見せるプレーヤー」を過度に評価し重用することなく、そうしたプレーヤーには「技のスピード・キレの向上」と「体力・持久力アップ」を徹底して図らせることが必要かもしれません。
   若い頃「天才」の名を欲しい儘にしながら伸び悩んでいるプレーヤーが、日本サッカー界には数多くいます。20歳を過ぎてからでは、こうした面の強化は難しいということを示しているのではないでしょうか。

③ 若年世代においてテクニック面で劣ってはいても、身体能力に優れ、体力・持久力に恵まれたプレーヤーを選出し、国際大会の経験を積ませると共に、テクニックを向上させて行くことが肝心でしょう。

④ 「伸び代が大きいプレーヤー」を見抜くことが出来る指導者を育成することも大切なことでしょう。

 等々の施策が考えられるでしょう。もっと有効な施策も沢山あると思います。
 こうした諸施策を5年・10年というタームで計画的・組織的に実施し続けて行くことが、日本サッカーの真の強化に結び付くのではないでしょうか。

 サッカーという競技の国際大会において、代表チームを始めとする日本のチームに大活躍していただきたいと願っています。

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