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HOME   »   駅伝・マラソン  »  日本人マラソンランナーは数多くマラソンを走るとオリンピックでメダルは取れない?
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 オリンピック大会における日本人マラソンランナーの成績を観ると、あまり多くのマラソンレースを走る以前に好成績を残していることが分かります。

 レースのスピード化が進んだ現代マラソンという視点から、1992年バルセロナ・オリンピック以降を観て行きたいと思います。

[1992年バルセロナ・オリンピック]
① 森下広一選手 銀メダル
 森下選手はこのレースがマラソン3回目でした。25歳の時の快挙です。

② 有森裕子選手 銀メダル
 有森選手はこの時、マラソン4回目のレースでした。26歳の時の輝かしい記録です。

[1996年アトランタ・オリンピック]
③ 有森裕子選手 銅メダル
 有森選手は6回目のマラソンでした。30歳の時です。有森選手はバルセロナ以降アトランタ開幕までの4年間に1度しかマラソンを走っていないことが分かります。

[2000年シドニー・オリンピック]
④ 高橋尚子選手 金メダル
 高橋選手は5回目のマラソンでした。28歳の時です。日本陸上競技史上初の女性金メダリストの誕生です。

[2004年アテネ・オリンピック]
⑤ 野口みずき選手 金メダル
 野口選手は4回目のマラソンでした。26歳の時の活躍です。2大会連続の金メダルというのは、日本マラソン史上というより、日本陸上競技史上空前の快挙と言えます。

 野口選手の大活躍以降、日本マラソンはオリンピックでメダルを獲得できなくなりました。

 この事実を踏まえれば、日本人ランナーがオリンピックのレースで3位以内に入るためには、「マラソン経験が6回目以内でなければならない」ということになります。

 当然ながら、42.195kmという超長距離レースですから、1回走る度に内臓や足腰他の筋肉に大きな負担が掛かり、次第に痛んでいくことは想像に難くありません。日本人ランナーにとっては、マラソンは「1回毎に身をすり減らして走る競技」なのでしょう。

 であれば、多くの回数走ることは不得策ということになります。

 逆に言えば、近時の日本の長距離ランナーは「走り過ぎ」「練習のし過ぎ」なのかもしれません。
 箱根駅伝や各種の大会に出場するために、厳しい練習を積む過程で、「自らの肉体的・精神的なリソースを食い潰して」しまい、マラソンに挑戦する段階では「余力が殆ど無い」状態になっている怖れが有ります。

 ちなみに、1992年バルセロナ・オリンピック以降で、マラソン以外の種目で陸上競技において獲得しているメダルは、アテネ大会とロンドン大会におけるハンマー投げの室伏広治選手の金メダルと銅メダル、そして北京大会の男子400メートルリレーの銅メダルの3つだけですから、陸上競技において「マラソンが日本のお家芸」というか「世界に最も通用する種目」であることも明快な事実です。

 このお家芸を復活するに際しては、「走り過ぎを抑えて行く」努力も必要なのではないでしょうか。
 日本人マラソンランナーには「マラソン経験を積み重ねながら強くなる」という方法は向いていないのでしょう。

 「マラソン日本」のメダリスト達は、いずれも、マラソン種目における「新星」なのです。
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