FC2ブログ
HOME   »   サッカー  »  ヨアヒム・レーヴ監督 2018年までドイツ代表を率いる。
RSSフィード iGoogleに追加 MyYahooに追加
 3月13日、ドイツ・サッカー連盟は2014年のワールドカップ・ブラジル大会でドイツ代表チームを率いて優勝した、ヨアヒム・レーヴ監督(55歳)との契約を2018年7月のワールドカップ・ロシア大会終了時点まで延長する旨を発表しました。

 これでレーヴ監督は、南アフリカ大会、ブラジル大会、ロシア大会と3大会連続でドイツ代表チームを率いることになったのです。
 世界最強と呼ばれるチームを8年以上に渡って指揮するというのは、想像以上に凄いことだと感じます。

 現役時代にフォワードFWプレーヤーとして活躍したレーヴ選手は35歳で引退し、早々にコーチの世界に入っています。
 VfBシュトゥットガルトのヘッドコーチから1996年には監督に就任しています。その後はドイツのみならず、トルコやスイスのチームも指揮しました。

 そして、2004年にドイツ代表チームのヘッドコーチに就任しています。その頃の代表監督は、あのユルゲン・クリンスマン。ドイツ代表チームのFWとして100試合以上のゲームに出場した、ドイツを代表するFWのクリンスマン選手です。

 ドイツ国民の期待を一身に背負って、優勝を目指した2006年のワールドカップドイツ大会でしたが、クリンスマン率いるドイツチームは準決勝でイタリアチームによもやの敗退(延長戦0-2)、3位決定戦は何とかものにしましたが、ドイツ国民は失意に沈み、クリンスマン監督も辞任しました。

 実際の所、2006年ワールドカップ前のドイツ代表チームの評判は捗々しいものでは無かったことを考え合わせれば、「3位」は大健闘と言えるのでしょうが、やはりサッカー強豪国の自国開催ともなれば、優勝を期待されるのも無理は無いところです。

 この大会のドイツチームは、戦前の予想を裏切る「高い得点力」で勝ち上がりました。グループリーグの3ゲームで8得点、決勝トーナメント1回戦でもスウェーデンチームを2-0で破り、準々決勝に進出しましたが、このアルゼンチン戦はPK戦の末の勝利でした。
 私には、ドイツチームがピークアウトしているように感じられましたが、準決勝では21世紀に入って最強の守備力を保持したイタリアチームに零封されてしまったのです。
 
 とはいえ、前評判以上の活躍を見せたドイツチームの「得点力」を生み出していたのが、ヘッドコーチのレーヴの存在であると評価されたのでしょう。クリンスマン監督の後任として、代表監督に就任したのです。

 21世紀に入って、全てのワールドカップ大会でベスト4以上の成績を残していたドイツチームに「再興」といった文字は馴染まない感じがしますが、シーヴ新監督に期待されていたのは、まさにドイツサッカーの再興であったと感じます。ワールドカップ3位でも不十分と考えるドイツという国の感覚が素晴らしいと思います。

 さて、代表監督となったレーヴの前に立ちふさがったのが「最強の無敵艦隊」スペイン代表チームでした。

 レーヴのドイツチームは着々と力を蓄え、そのシステマティックな得点力に磨きをかけていたのですが、2008年~12年にかけてのスペインチームのポゼッションサッカーは全盛期を迎えていましたから、2008年欧州選手権は準優勝、2010年ワールドカップは3位、2012年欧州選手権は準決勝敗退と、中々世界規模の大会で優勝できない時代が続きました。

 2010年のワールドカップ・南アフリカ大会準決勝でスペインチームに完敗したところで、監督交代の話が出るかと思いましたが、ドイツはレーヴ監督の続投を決めました。「成績は満足できるものではないが、ドイツサッカーは着実に良くなっている」との判断であったのであろうと思います。

 ドイツチームは、2014年ブラジル大会で、圧倒的な得点力と堅い守備力を持って、南米地域で開催されたワールドカップで初めて優勝した欧州のチームとなりました。まさに快挙でした。

 「極めてシステマティックなチーム造り」がレーヴ監督の特徴であろうと感じます。各ポジションのプレーヤーが、そのポジションの役割を確実に遂行することは勿論として、「プレー毎にプラスの役割期待が加わる」形のサッカーは、見応え十分でした。

 そして、ドイツサッカー連盟が最も高く評価していることは「常に代表チームを強くし続けていること」ではないかと思います。レーヴ監督のドイツチームは「進化を続けている」のです。
 その「完璧を求め続ける姿勢」と「施策の立案・実行力」が極めて高い評価を得ているのであろうと感じますし、決して偉ぶったところは無く、整斉とチームをより完璧な方向に導こうとするやり方が「ドイツ国民の肌感覚にマッチしている」のでしょう。
 
 「客観的に見ての完璧さ」を追及する姿勢こそが、ドイツ人気質そのものなのかもしれません。
 
 「完璧を求める」という面では、日本人と似ているとも言われますが、日本人の完璧とは「自己実現」「自分の物差しの上での完璧」であるところが、ドイツ人の求める完璧とは異なるように感じます。
 日本人の求める完璧は「個々の人によってレベルが相当違う」ように見えますが、ドイツ人の求める完璧は「客観的に見ての完璧」、大袈裟に言えば「絶対的完璧」なのでしょうか。

 ヨアヒム・レーヴ監督の続投を受けて、ドイツのシュピーゲル誌は論説の中で「代表チームとそのスタッフほど、完璧主義であるドイツ人気質が表れたものもない。よく手入れされた機械のようだ。」と評し、監督に付いては「機械が完璧に動くよう、小さなねじのひとつひとつを確認して締める機関士」と述べていると伝えられました。

 サッカーチームを機械と位置付け、監督を機関士と評することが、「最大級の賛辞」となる国。それがドイツなのです。
 
関連記事
スポンサーサイト



NEXT Entry
[マスターズ大会] タイガー・ウッズとジョーダン・スピースの18アンダー
NEW Topics
[温故知新2020-競泳1] 男子100m自由形 日本チームの黄金時代
[FIFAワールドカップ2010準々決勝] ドイツチームの完勝
[温故知新2020-男子テニス2] 「史上最強」 ロッド・レーバー選手
[競馬(無観客)] 優駿牝馬(オークス)2020の注目馬
[温故知新2020-陸上競技2] 男子1,500m オリンピック金メダリストの記録
[温故知新2020-陸上競技1] 男子100m オリンピック金メダリストの記録
[ラグビーワールドカップ2011プールA] 日本チーム フランスチームを相手に65分まで4点差の健闘
[温故知新2020男子テニス-1] ウィンブルドンを勝てなかった イワン・レンドル選手
[競馬コラム268・ヴィクトリアマイル2020] 感動的なレース
[FIFAワールドカップ1986決勝] アルゼンチンチーム 2度目の優勝
[競馬(無観客)] ヴィクトリアマイル2020の注目馬
[NPB・MLB2020] 「開幕」に向けての動き
[ブンデスリーガ2019~20] 無観客での再開へ
[競馬コラム267-日本馬の海外挑戦12] 2009年 牝馬の挑戦
[FIFAワールドカップ2010ラウンド16] ブラジルチーム 貫録の勝利
[FIFAワールドカップ2010ラウンド16] 日本チーム 史上初のPK戦
[FIFAワールドカップ2010ラウンド16] ランパード選手 「幻」のゴール
[Jリーグ2020] イニエスタ選手のオンライントークショー
[競馬(無観客)] NHKマイルカップ2020の注目馬
[NBA2020] 個人トレーニング再開に向けての動き
[UEFA-EURO2012-グループD] イングランドとフランスの激突
[競馬コラム266-天皇賞(春)2020] フィエールマンの連覇とC.ルメール騎手の天皇賞4連勝
[UEFA-EURO2012-グループB] ポルトガル デンマークとの接戦を制す
[競馬コラム265・下鴨ステークス2020] スズカルパン 100戦出走達成!
[UEFA-EURO2012-グループA] 開幕戦 ギリシャチーム 驚異の粘り
[UEFA-EURO2012-グループD] フランスチームの堅守
[競馬(無観客)] 天皇賞(春)2020の注目馬
[UEFA-EURO2012-グループC] イタリアとクロアチア 一歩も引かず
[競馬コラム264-日本馬の海外挑戦11] 2007年 シンガポール競馬への進出
[UEFA-EURO2012準々決勝] クリスティアーノ・ロナウドVSチェフ
[競馬コラム263-日本馬の海外挑戦10] 2006年 ハーツクライとデルタブルース
[スーペルコパ2020準決勝] FCバルセロナ よもやの敗退
[UEFA-EURO2012準決勝] 「怪物」バロテッリ選手の2ゴール
[マラソン2020] 「心臓破りの丘」 山田敬蔵氏 逝去
[競馬コラム262-日本馬の海外挑戦-9] 2005年 ゼンノロブロイとハットトリック
[MLB2020・MVPランキング] バリー・ボンズ選手の凄さ
[フィギュアスケート2020春・世界ランキング] 羽生選手、紀平選手が共に1位
[NPB2020] 菅野智之投手 超絶の仕上がり
[高校野球2020] 花巻東高校 女子野球部が練習開始
[大相撲2020] 豊ノ島の引退
[UEFA-EURO2008決勝] スペインチーム 黄金時代の幕開け
[UEFA-EURO1976準決勝] 降りしきる オランダチームの涙雨
[競馬(無観客)] 皐月賞2020の注目馬
[UEFA-EURO1984準決勝] フランスチーム ポルトガルチームとの「死闘」を制す
[NPB2020] 関根順三氏 逝去
[FIFAワールドカップ1994決勝] ブラジルチーム 4度目の優勝
[競馬コラム261-日本馬の海外挑戦8] 2004年からの4年連続のアメリカンオークス挑戦
[ラグビーワールドカップ2011準決勝] フランスチーム ウェールズチームを振り切る
[FIFAワールドカップ1978決勝] アルゼンチンチーム 初優勝
[競馬(無観客)] 桜花賞2020の注目馬
Entry TAG
サッカードイツ代表チーム・レーヴ監督続投!  
Comment
Trackback
Comment form
 管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
「スポーツを考える-KaZ」ブログへ
ようこそ!
我が家の月下美人も16年目。同時に30個の花が咲くこともあります。スポーツも花盛りですね。一緒に楽しみましょう。

最新記事
最新コメント
検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Page Top
CALENDaR 12345678910111213141516171819202122232425262728293031