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HOME   »   ゴルフ  »  [マスターズ大会] タイガー・ウッズとジョーダン・スピースの18アンダー
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 マスターズ2015はジョーダン・スピース選手が18アンダーパーの好スコアで優勝を飾りました。
 この18アンダーは、1997年のタイガー・ウッズ選手と並ぶ、大会最少ストローク記録です。

 1997年にタイガー・ウッズ選手が18アンダーで優勝した時には、テレビ放送において衝撃的な映像が次々と現れました。
 例えば、何度となく優勝のキーホールとなってきた11番・パー4ですが、ウッズ選手の第2打地点からグリーンを観た時の映像は、その最たるものでした。

 1996年大会まで、11番を難関ホールとしてきたのは「グリーン左の池」でした。第2打地点からグリーンを観ると、グリーンの半分位まで池が張り出し、グリーン面も池の方向に相当傾いていますから、プレーヤーがピンに向かって打っていくのはリスクが高いショットでした。
 多くのプレーヤーは、グリーン向かって右側エリアにギリギリに打って行きましたし、グリーンを外して右サイドにボールが位置しても「まずまずのショット」「仕方のないショット」と言われました。

 ところが、ウッズ選手の第2打地点から観ると、池はグリーンの左側に存在するだけで、グリーンには掛かっていません。ウッズ選手は、グリーンに向かって「真っ直ぐ打てば良い」状況なのです。

 タイガー・ウッズ選手の圧倒的な飛距離が、「コースの罠を無き物にした」形でした。そして、ウッズ選手は18アンダーという新記録で優勝したのです。

 マスターズトーナメントの主催者・マスターズコミッティーとしては、とても困った事態に追い込まれました。
 四大メジャートーナメント中唯一の「常に同じコースで開催される」大会であるマスターズ大会は、オーガスタナショナル・ゴルフコースが「世界最高のゴルフプレーを展開するに相応しいコースであり続ける」必要があるからです。

 1997年のタイガー・ウッズ選手の飛距離は、当時のゴルフ界を変えてしまう程の「異次元の飛距離」だったのです。

 結果として、長い間「ラフが無かった」マスターズトーナメントに、1998年大会から「ファーストカット」が導入され、2002年には「18ホールで計300ヤード」の飛距離延長が実行されました。
 プレーヤーの飛距離アップに対して、ついにオーガスタナショナルGCも距離の延長で対抗したのです。
 そして、それ以降もホール毎に距離の延長が続けられてきました。

 2012年・2013年・2014年大会の優勝スコアは、△10・△9・△8とマスターズコミッティーが望む水準に収まって来ました。

 しかし、2015年大会で再び△18というスコアが飛び出してしまったのです。
 コースを難しくし続けても、プレーヤーの技量や道具の進歩は「直ぐに追い付いてしまう」ことがよく分かります。

 タイガー・ウッズ選手の△18とジョーダン・スピース選手の△18は、同じスコアですが、相当違うコースで達成された記録と言えるのでしょう。

 2015年大会は、大会前および大会期間中の降雨等の影響で、「グリーンが柔らかくなり」、アプローチショットが止まりやすくなり、グリーンも例年に比べれば遅いと指摘されています。

 ジョーダン・スピース選手の18アンダーが、こうした「2015年大会特有の要因」によって生まれたと観るのか、「プレーヤーの技量・道具の進歩がコースの難度に追い付いた」と判断するのかは、大きな問題となるのでしょう。

 もし、後者と判断することとなれば、オーガスタナショナルGCの距離をこれ以上伸ばしていくことには限界があると言われていますから、マスターズコミッティーがこれまでも示唆してきた「マスターズボール=通常のボールより飛ばないボール・スピン量が異なるボール」の導入が決断されることになるかもしれません。

 「特定の大会専用のボール」というのは、これもまた極めて新しい概念なのです。
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