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HOME   »   サッカー  »  [女子ワールドカップ2015] チーム力のピークの創り方
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 今大会印象的だったことのひとつに、一次リーグにおいて「調子が出ていない」「チーム造りに失敗したのではないか」と、言わば酷評されていた、日本チームとアメリカチームが決勝に進出したことが挙げられるでしょう。

 日本チームは一次リーグにおいて「得点力不足」を指摘されました。
 グループCにおいて、カメルーンが6-0・スイスが10-1で破ったエクアドルを相手に1点しか取れなかったのです。「得点力不足」の指摘も止むを得ないものだったのでしょう。

 結果として、グループCの得失点差は、1位の日本が+3、2位のカメルーンが+6、3位のスイスが+7と、珍しい形となりました。

 一方のアメリカチームも、第一戦こそ3-1でオーストラリアを破りましたが、第二戦はスウェーデンと0-0の引分け、第三戦で1-0とナイジェリアを下して、かろうじてグループ1位を確保しました。
 圧倒的なスピードとフィジカルの強さをベースとした得点力を誇るチームとしては、物足りない内容でした。

 アメリカのスポーツマスコミは、今大会のアメリカチームを厳しく評したのです。

 しかし、決勝トーナメントに入ると、日本・アメリカの両チームは、自らの持ち味を発揮し始め、着々と勝ち上がりました。
 一次リーグとは見違えるばかりのゲーム内容でした。

 この理由を考えてみると、やはり「チームの調子をピークに持っていくタイミング・戦略」ではないかと思います。

 勝手な感想で恐縮ですが、
 日本チームは準々決勝・ベスト8のゲームに照準を合わせ、アメリカチームは準決勝・ベスト4のゲームにピークを合わせていたように感じます。

 一次リーグの組分けから、決勝トーナメントの組合せを予想すると、日本チームの準々決勝の相手はブラジルチームに、アメリカチームの準決勝の相手はドイツチームになる可能性が高いということになったのでしょう。

 また、ディフェンディング・チャンピオンとして大会に臨んだ日本チームにとっては、「ベスト4進出がひとつの責任ライン」=ベスト4に進出すれば3位決定戦を含め7試合という最多試合数を経験することが出来る、という見方も有ったのではないでしょうか。

 アメリカチームとしては、オリンピックでは優勝し続けているけれども、1999年以降優勝出来ていないワールドカップの決勝進出が、準地元のカナダで開催される大会における「ひとつの責任ライン」であったろうと思いますし、世界ランク1位のドイツと当たるであろう準決勝では、調子をピークに持っていく必要が有ったのではないかと考えます。

 常に行動を共にし、多くの試合を戦ってきている代表チームですから、「チームの調子のピーク調整」は、それ程難しいことではないと思います。

 なでしこジャパンは準々決勝で、予想とは異なるもののオーストラリアを相手に2-1(試合終了直前まで2-0)で快勝し、アメリカは準決勝でドイツを2-0で破りました。
 戦略が見事に功を奏したものと見ます。

 他方、一次リーグの第一戦にピークを持ってきたと思われるドイツチームは、緒戦コートシボワール戦で10-0と大勝し、タイにも4-0で勝って、得失点差+14でグループ1位となりましたけれども、決勝トーナメントに入ると次第に調子を落として行った印象です。
 チーム全体の動きが悪かった準々決勝・フランス戦は苦戦し、PK戦でかろうじて勝ち上がりました。

 私は、フィジカルの強さや持久力・テクニックといったチーム力の基本要素に加えて、こうしたチームマネジメントの面において、アメリカと日本の両チームが他国比優位にあったのではないかと、考えています。

 そして、ピークアウトしてチーム力が下り坂に入ってから、1試合目のアメリカチームと2試合目の日本チームの差が、決勝戦開始直後5分間の差、集中力やスピードのほんの僅かな差に結び付いたのではないか、とも感じています。
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