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HOME   »   大相撲  »  [大相撲2015・7月場所] どうした 逸ノ城
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 関脇・逸ノ城は4勝11敗で7月場所を終えました。

 厳しい言い方をすれば、「全く良いところの無い場所」でした。

① 立合い

 立合いの形・スピードとも不十分なものでした。
 特に、初日・2日目の立合いは、腰の位置がとても高く、スピードも不足していました。関脇の相撲では無かったというより、幕ノ内の相撲のレベルでは無かったように思います。このところの数場所の最初の2・3日は、いつもこうした状態です。

 「本場所で戦える立合い」を稽古で身に付ける前に、場所に入っているということでしょう。

② ずるずると寄り切られる

 重い腰を強みとしている逸ノ城が、寄り切られる相撲が目立ちました。上手が取れない形で寄りを受け、何もできずに敗れてしまう相撲です。

 得意の形に成れなかった時に「対応策が無い」のです。
 そして、土俵際の粘りも無かったのです。

 9日目の横綱・白鵬との取組で、白鵬が寄り切った後、相当強いダメ押しをしました。右手で逸ノ城の顎をグイッと押したのです。
 この行為は、大相撲の精神とは相容れないもので、良くないものですが、モンゴルの後輩・逸ノ城の「不甲斐ない相撲」に気合を入れた、「しっかりしろ」と言っているような行動であったのかもしれません。

③ 自信がなさそうな様子

 今場所の逸ノ城は土俵上で、おどおどした様子に観えました。
 昇り龍の勢いで上がってきた頃の堂々たる仕草、立合い前に相手を睨み付ける眼光、が影を潜めたのです。

 こうなってしまうと、「経験不足」が露わになってしまいます。

 以上、厳しいことを書き恐縮ですが、逸ノ城の潜在能力はこんなものでは無い筈です。
 強靭な足腰と、ここぞという時の驚くべきスピードと器用さ、そして何より圧倒的な体格。逸ノ城には、大力士になる要素が備わっていると思います。

 一方で、幕ノ内の相撲は「世界最高レベル」であることも間違いありません。幕ノ内には、抜群の技量を持つ力士が揃っているのです。力量が高いプレーヤーが揃っているフィールドで好成績を残すためには、対戦相手の研究を怠ってはならないことは、全てのスポーツに共通しています。

 驚異の出世を遂げた逸ノ城を、全ての幕ノ内力士が研究し尽くしているのです。各力士は、自らの強みと逸ノ城の相撲を突き詰めて、勝つための相撲を展開しているのです。当然ながら、こうした力士に勝つことは容易なことではありません。

 逸ノ城がその潜在能力を発揮し、この相撲競技の世界最高のフィールドで勝っていくためには、対戦力士と同レベル、あるいはそれを凌ぐ努力を重ねなければなりません。

 その努力とは「稽古」と「研究」でしょう。

 NHKテレビ解説の二子山親方(元大関・雅山)が再三、逸ノ城の「稽古不足」を指摘していました。他の解説者からも同様の指摘がありましたから、稽古が足りないことは事実なのでしょう。

 所属している湊部屋に稽古相手が居ない、というのは言い訳にはならないでしょう。
 横綱・白鵬が所属している宮城野部屋にも稽古相手が居るとは、言えない状況だからです。所属力士自体が少なく、関取も少ない宮城野部屋に所属しながら、白鵬は「第一人者」の地位を保ち続けています。
 逸ノ城にとっては、白鵬が良い手本なのです。

 逸ノ城が今後の大相撲を支えて行く力士のひとりであることは間違いないと思います。出稽古も含めてどんどん稽古を積んでいただき、場所入りしてからは日々の対戦力士の研究・対策の立案・実行を行っていただきたいと思います。

 塩を取って振り返った瞬間の「逸ノ城の仁王立ち」は、大相撲最高の見所のひとつなのです。
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